JP3194572B2 - 積層体の成形用金型及び積層体の成形方法 - Google Patents

積層体の成形用金型及び積層体の成形方法

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JP3194572B2
JP3194572B2 JP31600296A JP31600296A JP3194572B2 JP 3194572 B2 JP3194572 B2 JP 3194572B2 JP 31600296 A JP31600296 A JP 31600296A JP 31600296 A JP31600296 A JP 31600296A JP 3194572 B2 JP3194572 B2 JP 3194572B2
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱可塑性樹脂と
その表面を覆う表皮材からなる積層体を一体成形する為
の成形用金型及び積層体の成形方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂成形品は極めて多くの分野
において使用され、その外観を改良したり、ソフトなイ
メージを付与する為に、その表面に各種の表皮材を貼合
することがよく行われている。前記熱可塑性樹脂の表面
に表皮材を貼合した積層体は、外観に優れ、触感も良好
なことから自動車のインストルメントパネルやドアトリ
ム等に広く用いられている。
【0003】図12は、前記積層体を成形する成形用金
型の断面斜視図である。矩形箱状に形成された雌型(52)
の下端開口部の周縁には、矩形枠状に配列された集合離
反可能なスライドブロック(531) (531) 群から成る可動
コア(53)が設けられており、同図のものでは、前記スラ
イドブロック(531) (531) の合わせ面(533) (533) は、
型締方向と平行である。前記雌型(52)の下方対向部に配
設された雄型(51)の外周を包囲する部分には、矩形枠状
の表皮材固定枠(54)が配設されており、該表皮材固定枠
(54)は昇降軸(55)で昇降自在に支持されている。
【0004】次に、上記成形用金型で積層体を成形する
作業を図13〜図15に基づいて説明する。まず、図1
3に示すように、互いに対向する雌型(52)と雄型(51)の
間に表皮材(61)を供給するが、このとき可動コア(53)を
構成するスライドブロック(531) (531) は離反状態にあ
り、これらスライドブロック(531) (531) の合わせ面(5
33)(533) 間には所定の間隙が形成されている。その
後、雌型(52)を降下させて雄型(51)を雌型(52)内に所定
深さまで挿入させると共に、図14に示すように、表皮
材(61)の外周の端部(613) を可動コア(53)と表皮材固定
枠(54)で挟持する。その後、表皮材固定枠(54)と共に雌
型(52)を更に降下させながら、可動コア(53)のスライド
ブロック(531) (531) を集合させる。すると、前記スラ
イドブロック(531) (531) が雄型(51)側に図16の実線
で示す離反状態から想像線で示す集合状態に移動し、図
15に示すように、表皮材(61)が可動コア(53)のスライ
ドブロック(531) (531) で雄型(51)の外周に押圧され
る。尚、雄型(51)を雌型(52)に進入させた後にスライド
コア(531) (531) を集合させるのは、必要量の表皮材(6
1)が金型キャビティ内に入った後にその端部(613) を可
動コア(53)と表皮材固定枠(54)等で挟持固定する為であ
る。この状態で溶融樹脂供給路(57)から所定量の溶融樹
脂(21)を供給し、更に雄型(51)と雌型(52)を接近させる
ことによって金型キャビティー内に前記溶融樹脂(21)を
賦形させる樹脂充満動作を行うと、図18に示すよう
に、熱可塑性樹脂の表面に表皮材(61)が貼合された状態
になる。そして、前記樹脂が冷却硬化した後に可動コア
(53)のスライドブロック(531) (531) を初期状態に離反
させると共に雄型(51)と雌型(52)を離反させ(図19参
照)、その後成形品を取り出すと、図20に示すように
樹脂ベース(22)の外表面に表皮材(61)が貼合された積層
体(A) が得られる。以後、未貼合状態にある表皮材(61)
の端部(613) を前記樹脂ベース(22)の内面に折り曲げる
端末処理を行い、これを自動車のドアトリム等として使
用する。
【0005】このものでは、可動コア(53)の作用によっ
て、前記樹脂ベース(22)の周囲の製品側壁たる垂下壁(2
20) の先端面(221) まで表皮材(61)が貼合されるから、
図21のように前記先端面(221) に表皮材(61)が貼合さ
れていない積層体(A) と相違し、該先端面(221) に表皮
材(61)を手作業で付着させる必要がなく、前記先端面(2
21) に表皮材(61)が奇麗に貼合された品質良好な積層体
(A) が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとうする課題】上記成形用金型は、
特公平6−11499号に示された従来の可動コア(53)
を適用したものを例示しているが、係る従来の可動コア
(53)を具備する成形用金型を用いて積層体(A) を成形す
ると、積層体(A) の表面の表皮材(61)にシワが形成され
て外観が損われ易いという問題があった。
【0007】上記問題点について更に詳述する。上記従
来のものでは、スライドブロック(531) (531) 群が集合
離反する際の移動面(上記のものでは、雄型(51)と雌型
(52)が接離する方向に直交する平面であり、以下、コア
可動面という)と該スライドブロック(531) (531) の合
わせ面(533) (533) が直交している。即ち、スライドブ
ロック(531) (531) が完全に集合する以前の状態では、
前記コア可動面に対するスライドブロック(531) (531)
群の投影形状が、スライドブロック(531) (531) 毎に分
離しており、これらの間に前記コア可動面と直交する間
隙(534) (534) (図16参照)が常時存在する。ところ
が、スライドブロック(531) (531) が表皮材(61)と接触
しながら集合移動する際には、雄型(51)と可動コア(53)
の間に位置する境界部(612) (図15参照)の表皮材(6
1)表面が、前記集合するスライドブロック(531) (531)
の合わせ面(533) (533) 間で摘まれ易く、該表皮材(61)
にシワが生じ易い。そして、前記シワは前記スライドブ
ロック(531) (531) の集合移動方向と直交する方向に延
びる直線状に形成される傾向があり、該直線状のシワの
走行方向は、前記間隙(534) (534) の走行方向(スライ
ドブロック(531) (531) の集合移動方向と直交してい
る)と一致している。従って、前記直線状のシワが前記
間隙(534) 内で***し始めると、スライドブロック(53
1) (531) の集合移動に伴って、前記直線状のシワがこ
れと平行な間隙(534) 内で次第に***成長する。これに
より、前記直線に***したシワがこれと平行な合わせ面
(533) (533) で摘まれ易くなり、図17に示すように、
スライドブロック(531) (531) が集合した状態では、こ
れらの合わせ面(533) (533) で前記シワ(611) が完全に
摘まれた状態になる。従って、この状態で樹脂成形する
と、その表面に貼合された表皮材(61)に前記シワ(611)
が延長した長いシワが残存し、これにより、積層体(A)
の外観が損なわれるのである。
【0008】この出願はかかる点に鑑みて成されたもの
で、請求項1〜請求項5の発明は、『雌型(52)の開口部
の周縁に相互に間隙をもって配設され且つ該開口の内側
に向けて移動しながら前記間隙が小さくなるように相互
に集合する複数のスライドブロック(531) (531) から成
る可動コア(53)を具備し、前記雌型(52)とこの開口部に
挿入状態にある雄型(51)の間に介在された表皮材(61)の
一部を、前記スライドブロック(531) (531) で前記雄型
(51)に押圧して溶融状態の熱可塑性樹脂を賦形する積層
体の成形用金型』であって、成形した積層体表面の表皮
材(61)にシワが生じ難い成形用金型を提供することをそ
の課題とする。
【0009】請求項6〜請求項7の発明は、『雌型(52)
の開口部の周縁に相互に間隙をもって配設され且つ該開
口部の内側に向けて移動しながら前記間隙が小さくなる
ように相互に集合する複数のスライドブロック(531) (5
31) から成る可動コア(53)が設けられ、前記雌型(52)
と、該雌型(52)の前記開口部に挿入される雄型(51)とを
具備する成形用金型を用い、表皮材(61)を前記雌型(52)
と前記雄型(51)の間に介在させる表皮材供給工程と、前
記雌型(52)内に前記雄型(51)を挿入させる雄型挿入工程
と、前記表皮材(61)の一部を前記可動コア(53)で前記雄
型(51)に押圧する表皮材密着工程と、前記雄型(51)と前
記雌型(52)の間に溶融状態の熱可塑性樹脂を注入賦形す
る樹脂賦形工程と、前記熱可塑性樹脂が冷却硬化してか
ら前記雌型(52)と前記雄型(51)を離反させて積層体を取
り出す工程を具備する積層体の成形方法』であって、上
記完成した積層体表面の表皮材(61)にシワが生じ難い積
層体の成形方法を提供することを課題とする。
【0010】
【発明を解決するための手段】上記課題を解決する為に
請求項1の発明が採用した手段は、『型締方向に対して
垂直面への前記平面上への前記スライドブロック(531)
(531) 群の投影形状を表す輪郭線の前記雄型(51)に面す
る内側線が、該スライドブロック(531) (531) 群の集合
完了直前に於いて連続している』ことである。
【0011】上記手段によれば、前記スライドブロック
(531) (531) 群が集合移動する型締方向に対して垂直な
面(コア可動面)に対するこれらの投影形状の輪郭線
は、その雄型(51)に面する内側線が、これらブロック(5
31) (531) が集合完了する直前に於いて連続している。
即ち、表皮材(61)を可動コア(53)で雄型(51)に押圧する
直前に於いて前記内側線が連続している。換言すれば、
スライドブロック(531)(531) の合わせ面(533) (533)
の相互間に形成される間隙(534) が前記平面に対して直
角方向に一直線状に延びていないのである。従って、ス
ライドブロック(531) (531) が表皮材(61)表面に接触し
ながら集合移動する際に形成されるシワの走行し易い方
向、即ち、前記スライドブロク(531) (531) が集合移動
する前記平面(コア可動面)の法線方向と、前記間隙(5
34) の走行方向が一致せず、該間隙(534) 内に前記シワ
が***成長し難くなる。
【0012】上記投影形状を表す輪郭線の前記内側線が
スライドブロック(531) (531) の集合完了直前において
連続しているようにする為には、請求項2の発明のよう
に、『前記スライドブロック(531) (531) の合わせ面(5
33) (533) の一部に立てた法線が、前記型締方向に対し
て垂直な面に対して非平行となった』構成を採用するこ
とができ、具体的には、請求項3の発明のように『前記
合わせ面(533) 全体が前記型締方向に対して垂直な面に
対して傾斜している』もの、又、請求項4の発明のよう
に『前記スライドブロック(531) (531) の前記合わせ面
(533) (533) に形成され且つ前記スライドブロック(53
1) (531) が相対接近する方向に摺動自在に嵌合する凹
部と凸部を具備する』ものとすることができる。
【0013】請求項5の発明のように、『前記開口部に
対して前記雄型(51)が挿入される方向から前記スライド
ブロック(531) (531) に対向する表皮材固定枠(54)を具
備させ、前記スライドブロック(531) (531) を集合させ
る前にスライドブロック(531)(531) と前記表皮材固定
枠(54)で前記表皮材(61)の端部近傍を挟圧させると共に
該挟圧時には、前記輪郭線の前記内側線が連続してい
る』ものでは、スライドブロック(531) (531) から成る
可動コア(53)と表皮材固定枠(54)で表皮材(61)の端部近
傍を挟圧保持することによってこれを安定させ、該安定
化後に、表皮材(61)を雄型(51)の外周側面に前記スライ
ドブロック(531) (531) で押圧することができる。
【0014】上記課題を解決する為の請求項6の発明の
手段は、『前記表皮材密着工程においては、前記可動コ
ア(53)を構成するスライドブロック(531) (531) 相互の
合わせ面(533) に表皮材(61)の一部が***するのを抑制
しながら該合わせ面(533) (533) を集合させる』ことで
ある。上記請求項6の発明において、『前記雌型(52)の
前記開口部に続く内側面とこれに対応する雄型(51)の間
隔が表皮材(61)の肉厚よりも大きな製品側壁厚にほぼ設
定された』請求項7の発明では、雌型(52)の開口部周縁
に続く内面とこれに対向する雄型(51)の間で成形される
製品側壁の先端面まで表皮材(61)が貼合される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
5の発明では、スライドブロック(531) (531) の合わせ
面(533) (533) 間に形成される間隙(534) 内に表皮材(6
1)のシワが***成長し難いから、積層体表面の表皮材(6
1)にシワが生じ難い成形用金型を提供することができ
る。
【0016】特に、請求項5の発明は、表皮材(61)の端
部(613) をスライドブロック(531)(531) と表皮材固定
枠(54)で挟圧保持してこれを安定させた後に表皮材(61)
を雄型(51)の外側面に押圧させるものであり、然も、前
記表皮材(61)の端部(613) を挟圧した状態では前記コア
可動面に対するスライドブロック(531) (531) 郡の投影
形状の前記輪郭線が既に連続しているから、前記シワの
発生が一層確実に防止できる。
【0017】請求項6〜請求項7の発明によれば、スラ
イドブロック(531) (531) の合わせ面(533) に表皮材(6
1)の一部が***するのを抑制しながらこれらスライドブ
ロク(531) (531) を集合させるから、表面の表皮材(61)
にシワが生じにくい積層体の成形方法が提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態を説
明する。図1は、上記発明に係る成形用金型を用いて積
層体を成形するための成形装置の全体構成を例示してい
る。(10)はプレスユニット全体を示しており、該プレス
ユニット(10)は、固定盤(3) の上面に立設するガイドポ
スト(7) (7) と、該ガイドポスト(7) (7) に対して昇降
自在に取付けられた可動盤(2) と、上記ガイドポスト
(7) (7) の上端に配設された上部構造(1) と、更に、該
上部構造(1) に配設された圧縮用シリンダ(4)とから構
成されている。
【0019】前記可動盤(2) の下面には雌型(52)が装着
され、その下方対向部の固定盤(3)上には雄型(51)が装
着されていると共に、該雄型(51)の溶融樹脂供給路(57)
には樹脂供給装置(6) が接続されている。そして、前記
樹脂供給装置(6) は、熱可塑性樹脂を所定量可塑化計量
してこれを雄型(51)に供給する機能を有する。図2は、
本実施の形態に係る成形用金型の断面図である。
【0020】同図の成形用金型は、可動コア(53)を構成
するスライドブロック(531) (531)の合わせ面(533) (53
3) の構造を除いて既述先行技術のものとほぼ同様に構
成されており、以下、既述先行技術の記載と重複する内
容は割愛してその構造を記載する。矩形箱状に形成され
た雌型(52)の下端開口部の周縁には、図2,図3に示す
ように、矩形枠状に配列された8個のスライドブロック
(531) (531) の組み合わせから成る可動コア(53)が設け
られている。
【0021】尚、上記スライドブロック(531) と雌型(5
2)は、この実施の形態では図4に示す態様で結合されて
いる。即ち、雌型(52)の主体部(520) の開口部周縁の先
端面(521) にはアリ溝(522) が形成されていると共に、
スライドブロック(531) の上面には前記アリ溝(522) に
対応するアリ(535) が形成されており、前記アリ溝(52
2) に対してアリ(535) を摺動自在に挿入することによ
り、スライドブロック(531) と主体部(520) が結合され
るようになっている。そして、雌型(52)の主体部(520)
のコーナー部に配設されるスライドブロック(531) の上
面に形成された一対のアリ(535) (535) の走行方向は互
いに平行になっており、これらに対応するアリ溝(522)
(522) の走行方向も互いに平行になっている。そして、
該アリ溝(522) (522) の相互間の中心中心は、前記主体
部(520) の開口中心を向いている。又、上記主体部(52
0) のコーナ部以外に配設されるスライドブロック(531)
の上面に形成されたアリ(535) やこれに対応するアリ
溝(522) は主体部(520) の開口中心に向けて走行してい
る。従って、図3に示すスライドブロック(531) (531)
を図示しないシリンダで雄型(51)側に移動させると、前
記アリ(535) とアリ溝(522) の走行方向にこれらスライ
ドブロック(531) (531) が案内され、これにより図3の
離反状態から図5に示す集合状態になる。又、図5の状
態に於いてスライドブロック(531) (531) を雄型(51)か
ら離反する方向に移動させると、該スライドブロック(5
31) (531) が前記アリ溝(522) とアリ(535) による案内
作用によって相互に離反して図3の状態に復帰する。
【0022】上記可動コア(53)を構成するスライドブロ
ック(531) (531) 相互の各合わせ面(533) (533) は、図
3の状態に配列されたスライドブロック(531) (531) を
同図の矢印Bの方向に見た側面図たる図6に示すように
傾斜している。即ち、前記合わせ面(533) (533) に立て
た法線nは、スライドブロック(531) (531) が集合離反
動作する平面(同図の矢印Cを含み且つ紙面に対して直
交する平面)たるコア可動面(型締方向に対して垂直な
面)に対して非平行になっており、前記コア可動面に対
するこれらスライドブロック(531) (531) 群の投影形状
を表す輪郭線の雄型(51)側の内側線(530) (図5参照)
は、これらスライドブロック(531) (531) が完全に集合
する直前においては既に連続した連続した状態となるよ
うに構成されている。
【0023】尚、上記スライドブロック(531) (531) の
合わせ面(533) (533) の形状としては、図8,図9のよ
うに形成されたものも採用できる。即ち、図8,図9
は、上記図6と同じ方向からスライドブロック(531) (5
31) を見た状態を示しており、図8のものでは、スライ
ドブロック(531) の一端下面には凹部(536) が形成さ
れ、これと隣接するスライドブロック(531) の先端部に
は前記凹部(536) に対して下方から重なった状態で摺動
する凸部(537) が突出したものである。又、図9のもの
では、スライドブロック(531) (531) の合わせ面(533)
(533) に凹部(538)とこれに摺動自在に挿入される凸部
(539) を形成したものである。そして、これら図8,図
9の何れのものでも、スライドブロック(531) (531) 群
のコア可動面(型締方向に対して垂直な面)への投影形
状の輪郭線の内側線(530) がブロック集合直前に於いて
は一連に繋がった状態となる。
【0024】前記雌型(52)の下方対向部に位置する雄型
(51)の外周を包囲する部分には、矩形状の表皮材固定枠
(54)が配設されており、該表皮材固定枠(54)は昇降軸(5
5)で昇降自在に支持されている。雄型(51)の平面形状
は、図3に示すような長方形で、スライドブロック(53
1)(531) が集合した状態では、該スライドブロック(53
1) (531) で前記雄型(51)の外周部が図5のように包持
された状態になる。又、雄型(51)には、その先端部から
基端部側面に繋がる溶融樹脂供給路(57)が形成されてお
り、該溶融樹脂供給路(57)には図1に示すように樹脂供
給装置(6) が接続されている。
【0025】次に、上記成形装置による積層体の成形作
業を説明する。既述先行技術の説明で使用した図13の
ように、まず、表皮材(61)(この実施の形態では塩化ビ
ニールレザーシートが使用されている)の外周の端部(6
13) が雌型(52)雄型(51)の周囲にはみ出る態様で該表皮
材(61)を前記雌型(52)と前記雄型(51)の間に介在させる
(表皮材供給工程)。すると、同図に示すように、表皮
材(61)の外周の端部(613) が、可動コア(53)を構成する
スライドブロック(531)(531) とその下方の表皮材固定
枠(54)の間に介在した状態になる。
【0026】次に、図14に示す様に、前記雌型(52)内
に前記雄型(51)を挿入させる雄型挿入工程を実行する。
すると、雌型(52)内へ雄型(51)の進入開始後に、前記表
皮材(61)の前記はみ出した端部(613) が可動コア(53)と
表皮材固定枠(54)で挟圧されて安定する。すると、この
挟圧状態では、図10に示すように、スライドブロック
(531) (531) 群をコア可動面に投影した投影形状を表す
輪郭線は連続した状態になる。即ち、スライドブロック
(531) (531) 群を平面から見た状態に於いて合わせ面(5
33) (533) が重なっているのである。
【0027】次に、スライドブロック(531) (531) が図
示しないシリンダで雄型(51)側に押し出される。する
と、既述したように、スライドブロック(531) と雌型(5
2)がアリ(535) とアリ溝(522) で結合されておりしか
も、これらアリ(535) 等の走行方向は雌型(52)の開口中
心に向くように傾斜しているから、スライドブロック(5
31) (531) が雄型(51)側に移動しながら相互に集合し、
これにより、スライドブロック(531) (531) が表皮材(6
1)の一部を雄型(51)の外周面を押圧する。即ち、上記ス
ライドブロック(531) (531) の集合体たる可動コア(53)
が表皮材(61)を雄型(51)の外周に押圧して図15の状態
になり、これにより、表皮材密着工程が完了するのであ
る。
【0028】そして、上記スライドブロック(531) (53
1) が集合完了する直前には、型締方向に垂直な面であ
るコア可動面に対する前記可動コア(53)の投影形状を表
す輪郭線の雄型(51)側の内側線(538) は、既に一連に繋
がっており、該スライドブロック(531) (531) から成る
可動コア(53)の平面形状は、完全に閉じた長方形枠状に
なっている。即ち、図10に示す様に、スライドブロッ
ク(531) (531) の合わせ面(533) (533) の相互間に形成
される間隙(534) がコア可動面に対して直角方向(同図
では上下方向)に一直線状に延びていないのである。従
って、図11に示すように、雄型(51)の外側面(515) に
沿って広がる表皮材(61)を該雄型(51)に押圧する際には
スライドブロック(531) (531) が表皮材(61)の表面に対
して摺動しながら集合移動するが、かかる集合移動時に
生じるシワが走行し易い方向(コア可動面の法線方向)
と、前記間隙(534) の走行方向が一致していないから、
該間隙(534) 内に前記シワが***成長し難くなる。よっ
て、表皮材(61)の表面(61a)がスライドブロック(531)
(531) の合わせ面(533) (533) で摘まれる不都合がなく
なる。
【0029】次に、前記表皮密着工程が終了すると、図
15で示すように、前記雄型(51)と前記雌型(52)の金型
キャビティ内に溶融状態にある熱可塑性樹脂が溶融樹脂
供給路(57)から注入され、更に、図18に示すように、
雌型(52)と雄型(51)が接近せしめられ、これにより、金
型キャビティ内に溶融樹脂(21)が賦形せしめられる。そ
の後、前記金型キャビティ内の熱可塑性樹脂が冷却硬化
すると、その頃に雌型(52)と雄型(51)を離反させて図1
9の状態にし、その後、雌型(52)内に成形された積層体
(A) を取り出すと、既述先行技術で説明したように図2
0に示す積層積層体(A) 、即ち、垂下壁(220) の先端面
(221) まで表皮材(61)が貼合された積層体(A) が得られ
る。
【0030】尚、上記実施の形態では、外面全体が表皮
材(61)で被覆された積層体(A) を成形したが、表皮材(6
1)を金型キャビティ内に部分的に挿入した状態で上記成
形を行うことにより、一部のみが表皮材(61)で被覆され
た図22(イ)の如き積層体(A) を得ることもできる。
又、一部のみが表皮材(61)で被覆された図22(ロ)の
如き構造の積層体を形成する場合は、表皮材(61)を巻き
込む垂下壁(220) 部分に対応する領域にのみスライドブ
ロック(531) (531) を配設すれば良い。従って、表皮材
(61)の被覆態様等によって、スライドブロック(531) (5
31) をコ字状やI字状や又はL字状等に適宜配設する。
【0031】尚、上記実施の形態では、縦形の成形装置
に本願発明を実施したが、成形装置全体を横形にしても
良いことは言うまでもない。又、プレス成形に限定され
ず、通常の射出成形に上記発明を実施しても良い。又、
熱可塑性樹脂としては、通常の圧縮成形,射出成形,押
出成形,ブロー成形等に用いられる素材であれば使用で
きる。
【0032】また、上記積層体の成形方法に於ける各工
程は必ずしも上述の順序である必要はなく、例えば表皮
材密着工程と樹脂賦形工程を入れ替えたり、両工程を同
時に行ってもよく、その順序は成形条件に応じて適宜選
択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明実施の形態に係る成形用金型を装着し
た成形装置の全体構造の概略図
【図2】本願発明の本実施の形態に係る成形用金型の断
面図
【図3】図2の成形用金型を構成するスライドブロック
(531) (531) が離反した状態の要部の平面図
【図4】図2の成形用金型を構成するスライドブロック
(531) と雌型(52)の結合部の分解斜視図
【図5】図2に於けるA−A線断面図
【図6】図3をB−B線方向に見た状態を示す要部拡大
【図7】スライドブロック(531) (531) の集合状態の側
面図
【図8】スライドブロック(531) (531) の他の実施の形
態を示す要部側面図
【図9】スライドブロック(531) (531) の他の実施の形
態を示す要部側面図
【図10】可動コア(53)と表皮材固定枠(54)で表皮材(6
1)を挟持した状態の要部側面図
【図11】雄型(51)とスライドブロック(531) (531) の
間に表皮材(61)が介在した状態を示す要部斜視図
【図12】先行技術を説明する成形用金型の断面斜視図
【図13】雌型(51)と雄型(51)の間に表皮材(61)を供給
した状態の断面図
【図14】表皮材(61)の端部(613) を可動コア(53)と表
皮材固定枠(54)で挟持した状態の断面図
【図15】金型キャビティ内に熱可塑性樹脂を注入した
状態の断面図
【図16】先行技術の可動コア(53)を構成するスライド
ブロック(531) (531) が離反した状態の平面図
【図17】先行技術の可動コア(53)を構成するスライド
ブロック(531) (531) 間にシワ(613) が形成された状態
を示す拡大図
【図18】金型キャビティ内に熱可塑性樹脂が賦形され
た状態の断面図
【図19】積層体(A) が金型キャビティから取り出され
る状態を示す断面図
【図20】熱可塑性樹脂ベース(22)の垂下壁(220) の先
端面(221) まで表皮材(61)が貼合された積層体(A) の断
面図
【図21】熱可塑性樹脂ベース(22)の垂下壁(220) の先
端面(221) に表皮材(61)が貼合されていない積層体(A)
の断面図
【図22】部分的に表皮材(61)が貼合された積層体(A)
の断面図
【符号の説明】
(51)・・・雄型 (52)・・・雌型 (53)・・・可動コア (54)・・・表皮材固定枠 (61)・・・表皮材 (531) ・・・スライドブロック (533) ・・・合わせ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中塚 博雅 三重県三重郡菰野町大字大強原字狐塚 2500番地1 日泉化学株式会社内 (72)発明者 飯野 貴雄 三重県三重郡菰野町大字大強原字狐塚 2500番地1 日泉化学株式会社内 審査官 野村 康秀 (56)参考文献 特開 昭61−137714(JP,A) 特開 昭61−137713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/18 - 43/20 B29C 43/32 - 43/42 B29C 33/12 - 33/14 B29C 33/42 - 33/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌型(52)の開口部の周縁に相互に間隙を
    もって配設され且つ該開口の内側に向けて移動しながら
    前記間隙が小さくなるように相互に集合する複数のスラ
    イドブロック(531) (531) から成る可動コア(53)を具備
    し、 前記雌型(52)とこの開口部に挿入状態にある雄型(51)の
    間に介在された表皮材(61)の一部を、前記スライドブロ
    ック(531) (531) で前記雄型(51)に押圧して溶融状態の
    熱可塑性樹脂を賦形する積層体の成形用金型であって、 型締方向に対して垂直面への前記スライドブロック(53
    1) (531) 群の投影形状を表す輪郭線の前記雄型(51)に
    面する内側線が、該スライドブロック(531) (531) 群の
    集合完了直前に於いて連続している積層体の成形用金
    型。
  2. 【請求項2】 前記スライドブロック(531) (531) の合
    わせ面(533) (533)の一部に立てた法線が、型締方向に
    対して垂直な面に対して非平行となった請求項1の積層
    体の成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記合わせ面(533) 全体が型締方向に対
    して垂直な面に対して傾斜している請求項2の積層体の
    成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記スライドブロック(531) (531) の前
    記合わせ面(533) (533) に形成され且つ前記スライドブ
    ロック(531) (531) が相対接近する方向に摺動自在に嵌
    合する凹部と凸部を具備する請求項2の積層体の成形用
    金型。
  5. 【請求項5】 前記開口部に対して前記雄型(51)が挿入
    される方向から前記スライドブロック(531) (531) に対
    向する表皮材固定枠(54)を具備させ、 前記スライドブロック(531) (531) を集合させる前にス
    ライドブロック(531)(531) と前記表皮材固定枠(54)で
    前記表皮材(61)の端部近傍を挟圧させると共に該挟圧時
    には、前記輪郭線の前記内側線が連続している請求項1
    から請求項4の何れかに記載の積層体の成形用金型。
  6. 【請求項6】 雌型(52)の開口部の周縁に相互に間隙を
    もって配設され且つ該開口部の内側に向けて移動しなが
    ら前記間隙が小さくなるように相互に集合する複数のス
    ライドブロック(531) (531) から成る可動コア(53)が設
    けられ、 前記雌型(52)と、該雌型(52)の前記開口部に挿入される
    雄型(51)とを具備する成形用金型を用い、 表皮材(61)を前記雌型(52)と前記雄型(51)の間に介在さ
    せる表皮材供給工程と、 前記雌型(52)内に前記雄型(51)を挿入させる雄型挿入工
    程と、 前記表皮材(61)の一部を前記可動コア(53)で前記雄型(5
    1)に押圧する表皮材密着工程と、 前記雄型(51)と前記雌型(52)の間に溶融状態の熱可塑性
    樹脂を注入賦形する樹脂賦形工程と、 前記熱可塑性樹脂が冷却硬化してから前記雌型(52)と前
    記雄型(51)を離反させて積層体を取り出す工程を具備す
    る積層体の成形方法であって、 前記表皮材密着工程においては、前記可動コア(53)を構
    成するスライドブロック(531) (531) 相互の合わせ面(5
    33) に表皮材(61)の一部が***するのを抑制しながら該
    合わせ面(533) (533) を集合させる積層体の成形方法。
  7. 【請求項7】 前記雌型(52)の前記開口部に続く内側面
    とこれに対応する雄型(51)の間隔が表皮材(61)の肉厚よ
    りも大きな製品側壁厚にほぼ設定された請求項6の積層
    体の成形方法。
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