JP3191902B2 - 運行記録計の異常判定表示装置 - Google Patents

運行記録計の異常判定表示装置

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JP3191902B2
JP3191902B2 JP30342094A JP30342094A JP3191902B2 JP 3191902 B2 JP3191902 B2 JP 3191902B2 JP 30342094 A JP30342094 A JP 30342094A JP 30342094 A JP30342094 A JP 30342094A JP 3191902 B2 JP3191902 B2 JP 3191902B2
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裕一 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行速度および
走行距離などの情報を記録紙に記録する運行記録計にお
ける異常判定表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大型トラック、バスおよびタクシーなど
は、規則によって走行速度および走行距離などの車両情
報を記録する運行記録計を取り付けなくてはならないこ
とになっている。これは運転手、運転管理や労務管理を
行う事業者や監督官庁に必要なデータを得ることができ
るようにするためのもので、記録計によって得たデータ
はいつでも容易にかつ技術的に手間をかけずに読み取っ
て業務内容や労働時間を証明できるデータを提示できる
ものであり、事業者が車両の経済的な保守管理を行うの
に役立てたり、監督官庁が抜取り検査によって車両運行
や労働時間基準の遵守をチェックするのに利用される。
【0003】上記した運行記録計は、通常、前面パネル
に内部の記録機構に連動した速度計および時計や走行距
離計を備えた円筒形状に構成されており、内部には円形
のチャート紙を速度計などの文字板と平行状態に装着で
きるようになっている。
【0004】また、運行記録計は、回路基板等を収納し
た本体ケースに、ヒンジによって蓋部分が回動可能に取
付けられており、蓋部分を開放することによってチャー
ト紙の取付けおよび取外しができるように構成されてい
る。
【0005】ところが、従来の運行記録計は、円形のチ
ャート紙を速度計などの文字板と平行させて配置する構
成となっているので、外径の大きさをチャート紙以下の
大きさにすることができないため、上下方向、すなわち
外径が大きなものであった。したがって、運行記録計の
外径の大きさが、デザイン上のバランスによって他の計
器、例えばエンジン回転数計の外径の大きさを左右する
ため、インストルメントパネル廻りのデザインを斬新な
ものにする自由度が少なくなる結果となっていた。
【0006】また、大型トラックおよびバスなどの大型
車の運転席は高い位置であるため、大型車は運行記録計
の文字板を垂直状態からわずかに前方方向に傾斜させて
インストルメントパネルに取り付けることができるが、
普通乗用車などの小型車は、運転席が低く、車内の前後
方向の寸法を確保して居住性を向上させるため、運行記
録計を水平状態、すなわち文字板を垂直状態にしてイン
ストルメントパネルに取り付けている。このため、小型
車では、インストルメントパネルの上下方向の寸法が長
くなるので、運転席からの俯角が小さくなり、視野が狭
くなって安全性および運転性に不安が残るという不都合
があった。
【0007】そこで、本出願人は、上記したような不都
合を解消するため、特願平5−50489号(特開平6
−266920号公報参照)で、安全性および運転性の
向上を図ることができるとともに、インストルメントパ
ネル廻りのデザインに自由度を持たせることのできる略
箱型の運行記録計を提案している。なお、この運行記録
計は、操作によりチャート紙を装着したトレーが前面パ
ネルに飛び出すような構造になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この記録計
の場合には、その構造上、前面パネルに内部の記録機構
に連動した速度計および時計や走行距離計を配すること
ができず、内部の記録機構が正常に動作しているかどう
かを確認することができず、万が一記録機構が動作して
いない事態が生じても、記録紙を取り出して記録内容を
見るまでは知ることができず、特に記録紙として7日間
用のものを装填した場合には、7日分の運行記録が全く
得られなくなることになる。
【0009】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、記録紙の記録面を前面パネルに対して垂直となる
ように装着し、前面パネルに記録紙への記録機構に連動
する速度計およびチャート紙を回転させるチャート紙駆
動機構に連動する時計や走行距離計の表示部が配されて
いない運行記録計において、記録機構やチャート紙駆動
機構が正常に動作していないことを判定して表示する異
常判定表示装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記主たる目的を達成す
るため本発明により成された運行記録計の異常判定表示
装置は、図1(a)の基本構成図に示すように、チャー
ト紙50がその記録面を前面パネル2に対して垂直とな
るように着脱自在に装着され、前記前面パネルにチャー
ト紙への速度記録を行う速度記録機構に連動する速度計
およびチャート紙を回転させるチャート紙駆動機構に連
動する時計が配されていない運行記録計において、前記
速度記録機構および前記チャート紙駆動機構の異常を検
出する異常検出手段120cと、該異常検出手段による
異常検出に応じて異常表示を行う異常表示手段126と
を備え、前記速度記録機構が、チャート紙に速度を記録
するための速度記録針(図1に図示せず)と、駆動パル
スの数に応じた角度回転されその回転方向に応じて前記
速度記録針を往復移動させる速度用ステッピングモータ
(図1に図示せず)と、前記速度記録針の位置に対応す
る位置コードを出力するエンコーダ(図1に図示せず)
と、前記駆動パルスをアップ又はダウンカウントし前記
速度用ステッピングモータの現在位置を示すステップ数
を保持するアップダウンカウンタ(図1に図示せず)と
を有し、記録すべき速度に対応するステップ数と前記ア
ップダウンカウンタに保持されているステップ数との大
小関係とその差の絶対値とを求め、前記差に相当する数
の駆動パルスを出力して前記速度用ステッピングモータ
を前記大小関係に応じた方向に回転させ前記速度記録針
を前記記録すべき速度の位置まで移動させ、かつ前記位
置コードに対応するステップ数と前記アップダウンカウ
ンタに保持されたステップ数とを逐次比較し、両者間に
所定の差があるとき、前記アップダウンカウンタの内容
を前記位置コードに対応するステップ数により置き換え
て現在位置を示す値に更新し、前記チャート紙駆動機構
が、一定時間毎に発生される駆動パルスによりチャート
紙を時間の進行とともに回転させる時計用ステッピング
モータを有し、前記異常検出手段が、前記ステップ数の
更新の発生頻度により前記速度記録機構の異常の有無を
検出すると共に、前記駆動パルスの出力毎に前記時計用
ステッピングモータに流れる電流を監視して前記チャー
ト紙駆動機構の異常の有無を検出することを特徴として
いる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】図1に示す構成において、チャート紙50がそ
の記録面を前面パネル2に対して垂直となるように着脱
自在に装着され、前面パネルにチャート紙への速度記録
を行う速度記録機構に連動する速度計およびチャート紙
を回転させるチャート紙駆動機構に連動する時計を配さ
れないようにしているので、運行記録計を配するインス
トルメントパネル廻りのデザインに自由度を持たせるこ
とができる。また、前面パネルにチャート紙への速度記
録を行う速度記録機構に連動する速度計およびチャート
紙を回転させるチャート紙駆動機構に連動する時計を配
されていなくても、異常検出手段120cが速度記録
構およびチャート紙駆動機構の異常を検出し、この異常
検出に応じて異常表示を行う異常表示手段126が設け
られているので、チャート紙への記録が正常に行われな
い場合、これを運転者に直ちに知らせることができる。
【0015】特に、速度記録機構において、駆動パルス
の数に応じた角度回転される速度用ステッピングモータ
がチャート紙に速度を記録するための速度記録針をその
回転方向に応じて往復移動させる。駆動パルスをアップ
又はダウンカウントするアップダウンカウンタが保持す
るステッピングモータの現在位置を示すステップ数と記
録すべき速度に対応するステップ数との大小関係及びそ
の差の絶対値を求め、差に相当する数の駆動パルスを出
力してステッピングモータを大小関係に応じた方向に回
転させて速度記録針を記録すべき速度の位置まで移動さ
せ、かつエンコーダの出力する速度記録針の位置を示す
位置コードに対応するステップ数とアップダウンカウン
タに保持されたステップ数とを逐次比較し、両者間に所
定の差があるとき、アップダウンカウンタの内容を位置
コードに対応するステップ数により置き換えて現在位置
を示す値に更新し、このステップ数の更新の発生頻度に
より異常検出手段が速度記録機構の異常の有無を検出す
る。また、チャート紙駆動機構において、時計用ステッ
ピングモータが一定時間毎に発生される駆動パルスによ
りチャート紙を時間の進行とともに回転させ、駆動パル
スの出力毎に異常検出手段が時計用ステッピングモータ
に流れる電流を監視してチャート紙駆動機構の異常の有
無を検出する。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図2は、この発明による異常判定表示装置を適用し
た運行記録計の一実施例を示す全体斜視図で、1は略箱
型に形成された運行記録計の本体で、40はチャート紙
50を取外し自在に収納する軸42(図にはカートリッ
ジ40から取り外したものを拡大して示している)を内
蔵した記録媒体装着装置としてのカートリッジである。
【0019】図に示すように、本体1は前面パネル2を
有し、該前面パネル2には蓋3を開閉するための鍵前4
と、運転者の交代を切り換える切換スイッチ5及びカー
トリッジ40を取り出すためのイジェクトボタン6が設
けられており、蓋3を開けるとカートリッジ着脱口7が
開口していて、該カートリッジ着脱口7を介してカート
リッジ40を着脱するようになっている。なお、この本
体1の大きさは、幅が180mm、高さが50mm、奥
行きが170mmであり、カーラジオなどと同じ大きさ
である。
【0020】また、カートリッジ40は、図3(a)の
平面図、図3(b)の側面図、図3(c)の正面図、図
3(d)の底面図で詳示するように、薄い箱状の筐体4
1を有しており、筐体41の中心部には軸42が設けら
れている。なお、筐体41の上面には、蓋43が取付け
られており、該蓋43は筐体41の側面に設けられたヒ
ンジ41aにより回動し、図3(b)に示すように、筐
体41の表面に対し略直角に開けることができるように
なっている。そして、蓋43には把手43aが形成され
ていて、この把手43aを手で掴んで引くことにより蓋
43は開けられる。
【0021】この蓋43を開けて、中心部の軸42にチ
ャート紙50をセットする。筐体41の上面には開口部
41bが設けられており、セットされたチャート紙50
の一部が露出するようになっている。また、筐体41の
正面左側には、ギア44が突出状態で配置されており、
該ギアは筐体41内部のギア列を介して前記軸42に連
結していて、該ギア44を手で回すことにより軸42を
回動させ、該軸42にセットしたチャート紙50の現在
時刻をセットできるようになっている。
【0022】また、筐体41の底面の左右には、図3
(d)に示すように、それぞれ溝41cが形成されてお
り、該溝41cの一本には可動片45が収納されてい
て、該可動片45を矢印のように奥に押し込むと、これ
と連動する図(c)に示すシャッタ46が矢印の方向に
開いて、内部に配置されたギアが露出される。この可動
片45を押し込む作用は、カートリッジ40を運行記録
計の本体1に装着された最後の段階で行なわれ、シャッ
タ46が開いて内部のギアが本体1内の時計機構と係合
するようになっている。
【0023】次に、この運行記録計の本体1の内部構造
について説明する。図4には、本体1の側面図が示され
ている。この図では、本体1の上面と側面を覆っている
ケース及びチャート紙に車両情報を記録するための記録
機構は省略しており、かつカートリッジ40は装着され
ていない状態を示している。
【0024】図に示すように、本体1の内部には地板9
0が備えられており、該地板90は前面パネル2と底板
8とによって支持され固定されている。該地板90の下
側には、順に第1のシャーシ60、第2のシャーシ7
0、第3のシャーシ80が配置されている。
【0025】第1のシャーシ60は、図5の平面図に示
すように、中央部がU字状に切り込まれた金属板で形成
されており、前部左右にはそれぞれ切欠61が設けられ
ていて、後部左右にもそれぞれ鍵穴状の穴62が設けら
れている。これらの切欠61と穴62を利用して、ボル
ト63により第1のシャーシ60は図示しない地板に摺
動可能に取付けられている。
【0026】また、第1のシャーシ60の中央部左右に
は、それぞれスプリング64の一端が取付けられてお
り、該スプリング64の他端は図示しない地板に取付け
られていて、第1のシャーシ60を前方、すなわち前面
パネル2の方向に付勢している。そして、第1のシャー
シの側面には側方に突出する状態でピン65が設けられ
ており、該ピン65は、図4に示すように、地板90に
取り付けられた保持機構100のアーム101によって
保持されている。
【0027】該保持機構100は、固定部102と該固
定部102の軸103に回動可能に取付けられた略V字
状のアーム101からなり、該固定部102は地板90
に固定されていて、アーム101は軸103を中心に矢
印で示すように上向きに回動するように付勢されてい
る。また、アーム101の一部には穴104が穿設され
ている。
【0028】この保持機構100のアーム101による
ピン65の保持によって、第1のシャーシ60は前方に
付勢されているにも関わらず、後部位置に保持された状
態となっている。この状態は、内部に装着されたカート
リッジを取り出すためのイジェクトボタン6を押し込む
ことによって生じる。イジェクトボタン6を押し込む前
には、カートリッジが装着されていて、図7に示すよう
に、第1のシャーシ60のピン65は保持機構100の
アーム101の先端に当接した状態になっており、イジ
ェクトボタン6を押し込むと、第1のシャーシ60が後
方に押し込まれるので、ピン65がアーム101によっ
て保持されることになる。
【0029】次に、第2のシャーシ70について説明す
る。第2のシャーシ70は鉄板で略トレー状に形成され
ており、図4に示すように、側面には突起71a,71
b,71c(71cは不図示)が3個ずつ水平に並んで
配列されている。中央の突起71bは、地板90に固定
された二又フォーク状の規制部材95に挟まれており、
このため第2のシャーシ70は前後方向の移動が規制さ
れている。
【0030】また、前記第1のシャーシ60の側面の両
サイドには、係合手段としての四角形の側板66が各2
枚ずつ設けられており(一枚のみ図示)、該側板66に
は略斜めに切込67が形成されていて、この切込67に
前記第2のシャーシ70の突起71aが嵌合されてい
る。このため、イジェクトボタン6により第1のシャー
シ60が後方に押されると、第2のシャーシ70は規制
部材95によって前後方向の移動が規制されているの
で、第1のシャーシ60の側板66の切込67に突起7
1aが案内され、下にさがり、第1のシャーシ60が保
持機構100によって後方位置に保持された状態のとこ
ろで、第2のシャーシ70は停止する。
【0031】なお、図5は、地板90を省略した平面図
で、図中における第2のシャーシの後端部に設けられた
2つの突起72は、カートリッジを装着するときのスト
ッパである。また、図中の符号110は時計機構で、突
出したギア111が装着されたカートリッジ40のシャ
ッタ46内のギアと噛み合い、チャート紙を回転させる
ようになっている。
【0032】次に、第3のシャーシ80について説明す
る。第3のシャーシ80も金属板で形成されており、第
2のシャーシ70の下側に密着して設置されていて、図
6に示すように、第2のシャーシ80に形成された突出
片73が第3のシャーシ80の穴81に嵌合して横方向
と上下方向の移動が規制されている。また、第3のシャ
ーシ80の中央部には、スプリング82の一端が取付け
られており、該スプリング82の他端は第2のシャーシ
70に取付けられている。そして、第3のシャーシ80
はこのスプリング82によって、前方、すなわち前面パ
ネル2の方向に付勢されている。
【0033】また、第3のシャーシ80の左右中央に
は、それぞれカートリッジ係合ピン83が設けられてお
り、該カートリッジ係合ピン83は上方に向かって垂直
に立設されている。また、第3のシャーシ80の一方の
側面には、突出部84が形成されており、該突出部84
の先端には上方に向かって保持機構係合突起85が取付
けられている。なお、図6において、第2のシャーシ7
0は実際は見えるのであるが、混乱するので仮想線で示
した。
【0034】実際に、カートリッジ40を前面パネル2
のカートリッジ着脱口7(図2参照)から挿入すると、
カートリッジ40の裏面の溝41c(図3参照)の端面
がカートリッジ係合ピン83に当接し、さらにカートリ
ッジ40を押し込むと、第3のシャーシ80はカートリ
ッジ40に押され、スプリング82の付勢力に抗して後
方へと移動する。このとき、第3のシャーシ80の保持
機構係合突起8が、第1のシャーシ60を後方位置に保
持していた保持機構100のアーム101の穴104に
入り込み、アーム101を付勢力に抗して回動させるの
で、アーム101から第1のシャーシ60のピン65が
外れ、図7に示すように、第1のシャーシ60は前方に
移動してピン65がアーム101の先端に当接する。
【0035】第1のシャーシ60の側面に設けられた突
起71aは、第1のシャーシ60の側板66の切込67
に嵌合されているので、第1のシャーシ60が前方に移
動すると、突起71aが切込67に案内されるため、第
2のシャーシ70は上方に移動する。なお、第2のシャ
ーシ70の側面中央部の突起71bが地板90に設けら
れた規制部材95によって前後方向の移動が規制されて
いるため、第2のシャーシ70は前後方向には移動でき
ない。
【0036】第2のシャーシ70が上昇すると、内部に
装着されたカートリッジ40も一体となって上昇し、カ
ートリッジ40内に収納されたチャート紙50は、後述
する記録機構の記録針が当接できる位置にセットされる
ことになる。勿論、カートリッジ40は上向きになって
おり、チャート紙50はカートリッジ40のケース41
の開口部41bから露出していて、記録機構の記録針は
地板90の開口部(図示せず)と第1のシャーシ60の
U字状の切り込みを介してチャート紙50に当接するよ
うになっている。なお、図8は、カートリッジ40を装
着したときの状態を示し、図6の側面図に対する平面図
であり、図9は底面図である。この場合、地板90,底
板8,カートリッジ40は省略して描かれている。そし
て、上述のようにカートリッジ40が上昇すると、本体
1内に設けられた記録針と、カートリッジ40の上面に
露出しているチャート紙50とが当接されるようになっ
ているとともに、本体1内に設けられた図示しない電極
とカートリッジ40の上面に露出しているコネクタ16
1の電極161aとが電気接触されるようになってい
る。
【0037】次に、記録機構について説明する。図10
は記録機構の一例を示すものである。なお、図10は上
下方向を反転させて図示したものである。同図におい
て、11はモータを示し、軸11aに歯車12が取り付
けられている。13は歯車12の動力を伝達する歯車
列、14は歯車列13の最終歯車に噛合する方向変換歯
車、15A,15Bは方向変換歯車14に噛合する駆動
歯車を示し、駆動歯車15Aは記録針昇降カム16Aを
回転させるものであり、駆動歯車15Bは記録針昇降カ
ム16Bを回転させるものである。
【0038】17A,17Bは記録針昇降カム16Aに
よって支点Oを中心に揺動させられるL字状の揺動杆、
17Cは記録針昇降カム16Bによって支点Oを中心に
揺動させられるL字状の揺動杆、18A,18B,18
Cは対応する揺動杆17A,17B,17Cによって下
降(図10では上方向)させられる記録針を示してい
る。
【0039】各記録針18A,18B,18Cは、中央
部に係止片19A,19B,19Cが嵌め込まれてお
り、これらの係止片19A,19B,19Cと記録針1
8A,18B,18Cを支持する枠体20A,20B,
20Cとの間にコイルスプリング30A,30B,30
Cが配置されていて、記録針18A,18B,18Cを
下降位置(図10では上昇方向)に付勢している。
【0040】また、前記係止片19A,19B,19C
の上側面には、前記揺動杆17A,17B,17Cの突
起17Aa ,17Bb ,17Cc が当接しており、揺動
杆17A,17B,17Cの端部は前記コイルスプリン
グ30A,30B,30Cの付勢力によって記録昇降カ
ム16A,16B面に当接している。
【0041】なお、記録針18Aは距離記録用であり、
記録針18Bは交代記録用であり、記録針18Cは速度
記録用である。また、記録針18A,18B,18Cを
記録紙Cの半径方向に移動させる記録針駆動機構は、従
来のものと変わらないので、説明を省略する。
【0042】次に、記録機構の動作について説明する。
記録針18A,18B,18Cが上昇していた状態か
ら、カートリッジ40が装着されたのを検出した図示せ
ぬロック検出機構の出力に基づいてモータ11が制御さ
れることにより、記録針昇降カム16A,16Bは略1
80度回転する。 このため、揺動杆17A,17B,
17Cが回動し、突起17Aa ,17Bb ,17Cc
下降するため、記録針18A,18B,18Cはコイル
スプリング30A,30B,30Cの付勢力によって下
降し(図では上昇方向)、チャート紙50面に当接す
る。したがって、各種情報を記録針18A,18B,1
8Cによって記録紙Cに記録することができる。
【0043】また、カートリッジ40が装着され、記録
針18A,18B,18Cがチャート紙50面に当接し
ている状態において、鍵を本体1の鍵前4に差し込んで
時計方向に回動することにより、カートリッジ40がア
ンロックされたのを検出したロック検出機構の出力に基
づいてモータ11が制御される。このため、記録針昇降
カム16A,16Bが略180度さらに回転させられて
元の状態に戻るので、コイルスプリング19A,19
B,19Cの付勢力によって下降していた記録針18
A,18B,18Cは、コイルスプリング19A,19
B,19Cの付勢力に抗した揺動杆17A,17B,1
7Cの力によって上昇し、チャート紙50の記録面から
離れる。
【0044】次に、イジェクトボタン6が押し込まれる
と、図4に示すように、第1のシャーシ60が押し込ま
れて、側面のピン65が保持機構100に保持され、保
持機構100のアーム101の回転により第3のシャー
シ80の保持機構係合突起85が外れて第3のシャーシ
80は前進してカートリッジ40を前面パネル2のカー
トリッジ着脱口7から外に押し出す。押し出されたカー
トリッジ40を手で引き出し、必要なチャート紙50を
セットし、時刻合わせなどを行なう。
【0045】なお、記録針昇降機構および昇降機構は一
例であり、同様に機能する他の構成であってもよいこと
は言うまでもない。
【0046】このように、本実施例に係る運行記録計
は、チャート紙50をセットする部分をカートリッジ化
することによって、チャート紙50の交換やチャート紙
50の時刻合わせが交換者の手元で行なえるため、無理
なくスムーズにチャート紙50の交換作業が行なえる。
【0047】図11は、この発明による異常判定表示装
置の電気回路構成を示し、運行記録計の本体1内には、
走行センサSからの車速に応じた周期の走行パルスを入
力し、この入力された走行パルスの周期を測定し、この
測定した周期に基づいて速度を演算する他、入力した走
行パルスを計数して走行距離を演算するマイクロコンピ
ュータ(CPU)120が設けられている。CPU12
0は、制御プログラムを格納したROM120aと各種
のデータを格納するデータエリアと処理作業に使用する
ワークエリアとを有するRAM120bとを内蔵するワ
ンチップマイクロコンピュータからなる。
【0048】CPU120にはステッピングモータドラ
イバ121〜124が接続されている。ステッピングモ
ータドライバ123は速度記録針18Cを移動するため
のもので、CPU120はこのステッピングモータドラ
イバ123に対し、計測した速度に対応する位置に速度
記録針18Cを移動させるのに必要な数の駆動パルスを
出力し、この駆動パルスを入力したステッピングモータ
ドライバ123はステッピングモータ123aを駆動し
てその出力軸の回転を駆動パルスの数に応じた角度回転
させる。この出力軸の回転は、速度記録針18Cが取り
付けられた移動板123cに形成したラック123dに
噛合したピニオン歯車123eに歯車列123fを介し
て伝達され、ステッピングモータ123aの正転・逆転
方向の回転に応じて記録針18Cが矢印方向に往復移動
され、その移動量が速度に応じて変化されるようになっ
ている。なお、ラック123dに噛合しているピニオン
歯車123eの回転に伴って回転するエンコーダ123
gが設けられ、このエンコーダ123gは速度記録針1
8Cの位置をコード化して出力し、この位置コードをC
PU120に入力する。
【0049】ステッピングモータドライバ122および
124は、図示しない距離記録針および交代記録針(あ
るいは状態記録針)を移動させる図示しないステッピン
グモータを駆動するためのものであり、ステッピングモ
ータドライバ121は、これらの記録針によって記録が
行われるチャート紙を時間の進行とともに回転させる時
計用のステッピングモータを駆動するためのものであ
る。図示は省略しているが、各ステッピングモータドラ
イバによって駆動されるステッピングモータの回転によ
って記録針を移動させ、チャート紙を回転させる駆動機
構も設けられている。交代記録針を状態記録針として使
用した場合には、チャート紙には、休憩、荷積作業、荷
卸作業などの各種の状態が記録されるようになる。
【0050】ステッピングモータドライバ121および
122はその出力に電流−電圧変換回路121aおよび
122aが接続され、電流−電圧変換回路121aおよ
び122aはステッピングモータドライバ121および
122が出力する駆動パルスにより流れる電流に応じた
波形の電圧信号を発生する。時計(チャート紙駆動機
構)および距離(距離記録機構)が正常に動作している
ときには、図12に示すように、(a)の駆動パルスの
出力に応じて(b)に示すようなリップルが重畳した波
形が発生するのに対し、機械系に異常があるときにはス
テッピングモータが回転せず(c)に示すようにリップ
ルの重畳しない波形が発生し、かつ電気系に断線やショ
ートのような異常があるときには(d)に示すように何
らの波形も発生しない。上述の電流−電圧変換回路12
1aおよび122bが発生する電圧信号は波形変換回路
121bおよび122bにより、正常・異常によって図
12のように変化する電流に対する電圧信号の特徴が抽
出されてCPU120に入力される。
【0051】CPU120にはまた、上記交代記録や状
態記録を行うための情報を入力する際に操作される操作
入力部125および異常の有無を表示する異常表示器1
26が接続されている。またCPU120には、本体1
の外に別途設けた速度計130、ヘッドアップディスプ
レイ(HUD)用表示器131および積算距離計132
が接続され、これらに対しこれらを駆動するための信号
や数値データを供給するようになっている。
【0052】次に、図11の電気回路構成を有する運行
記録計の動作を説明する。本体1内のCPU120は電
源の投入によって動作を開始し、カートリッジ40が所
定の位置にセットされると、速度、距離および交代情報
の記録動作を開始する。
【0053】まず、速度記録動作について説明すると、
停車している車両が走行を始めると、これに伴って走行
センサSが発生する走行パルスがCPU120に入力さ
れる。CPU120はその周期を測定し、この測定した
周期に基づいて演算して車速を求める。続いて、この演
算で求めた速度に対応する位置までステピングモータ1
23aが0km/h位置にある速度用記録針18Cを移
動させるために必要なステップ数を、0km/h位置を
基準にしてROM120a中に用意したテーブルによっ
て、または予め定めた計算式によって求める。
【0054】そして、この求めたステップ数と、ステッ
ピングモータ123aの現在位置のステップ数を示すR
AM120a内に形成したアップダウンカウンタエリア
の現在値との大小関係およびその差の絶対値を求め、現
在値が小さければステッピングモータ123aを正転、
大きければ逆転させる方向に駆動させるための上記絶対
値に相当する数の駆動パルスをCPU120が出力する
とともに、この駆動パルスの出力に応じてRAM120
b内のアップダウンカウンタにアップまたはダウンカウ
ントさせる。このことによって、演算した速度位置まで
速度記録針が移動されるとともに、アップダウンカウン
タ内には、駆動パルスを供給しているCPU120側か
ら見たステッピングモータ123aの現在位置を示すス
テップ数が保持されるようになる。
【0055】一方、エンコーダ123gはステッピング
モータ123aの回転によって移動する速度記録針18
Cの位置を複数のレンジに分けて表す位置コードを発生
し、これをCPU120が入力している。CPU120
はこの入力した位置コードをこれに対応するステップ数
に変換し、これとRAM120b内のアップダウンカウ
ンタの値とを逐次比較する。この比較の結果、両者間に
所定の条件下において所定の差があるときには、現実の
速度記録針18Cの位置を表している位置コードに対応
するステップ数にアップダウンカウンタの内容を置き換
えて現在位置を示す値を更新する。
【0056】上述したステップ数の更新による位置補正
は何らかの異常が発生して起こるもので、その実施回数
をチェックし、ある一定数以上に達したら異常と判断し
て異常の発生を示す信号を異常表示器126に対して出
力して異常表示を行わせる。この異常判断の仕方には、
幾つかの方法が考えられ、第1には単純に何回までとい
う上限値を決めるもの、第2には走行距離数に対する補
正回数、第3には単位時間(例えば1時間)当りの補正
回数および合計回数、第4には前回からの補正間隔が設
定限度時間以下のときの合計回数などを利用することが
できる。
【0057】上述したCPU120の動作を機能ブロッ
ク図で表すと、図13に示すようになり、走行センサS
からの走行パルスの周期を測定する周期測定部120−
1と、この周期測定部120−1で測定した周期により
速度を演算する速度演算部120−2と、速度演算部1
20−2で演算した速度に対応するステップ数を求める
速度−ステップ数変換部120−3と、この速度−ステ
ップ数変換部120−3からのステップ数とアップダウ
ンカウンタ120−4のカウント値との差分を判定し、
差分に応じた数の駆動パルスをその大小を示す信号とと
もに出力する差分判定部120−5とを有し、差分判定
部120−5からの駆動パルスによりステッピングモー
タドライバ123がその数に相当するステップ数だけス
テッピングモータ123aを正転、逆転方向に駆動す
る。
【0058】差分判定部120−5が出力する駆動パル
スはアップダウンカウンタ120−4に印加され、その
大小を示す信号に応じて駆動パルスをアップまたはダウ
ンカウントするので、アップダウンカウンタ120−4
のカウント値によってステッピングモータのステップ数
を知ることができる。この駆動側から見たステッピング
モータの現在のステップ数と演算した速度に対応するス
テップ数との差分に相当する数の駆動パルスをステッピ
ングモータドライバ123に供給してステッピングモー
タを駆動することによって、速度に応じた位置に速度記
録針18Cを駆動できる。
【0059】しかし、速度記録針18Cが実際に演算し
た速度に対応する位置に移動している保証がないので、
エンコーダ123gに速度記録針18Cの位置に対応す
る位置コードを発生させ、この位置コードを位置−ステ
ップ数変換部120−6においてステップ数に変換し、
この変換したステップ数と演算した速度に対応するステ
ップ数とを比較部120−7で比較し、所定の条件下で
不一致となったときに、速度記録針18Cの真の位置を
表す位置−ステップ数変換部120−6で変換したステ
ップ数でアップダウンカウンタ120−4の内容を置き
換え更新し、駆動側のステッピングモータの位置と実際
の位置とを一致させる。
【0060】また、上記ステップ数の更新に基づいて異
常判定部120−8において予め定めた判定条件に基づ
いて判定を行い、異常と判定したときには異常表示器1
26に対して異常表示を行わせる異常信号を出力する。
【0061】次に、距離記録動作について説明すると、
車両が走行を始めると、これに伴って走行センサSが発
生する走行パルスがCPU120に入力される。CPU
120はその数を計数し、この計数値に基づいて演算し
計数値が所定値になったら単位距離、例えば100m走
行したとして距離信号を発生し、この距離信号を距離記
録針を移動させるステッピングモータを駆動するステッ
ピングモータドライバ122、積算距離計132のカウ
ンタを回転させるステッピングモータを駆動するステッ
ピングモータドライバにそれぞれ供給する。
【0062】CPU120は駆動パルスを出力したとき
この駆動パルスによって駆動されるステッピングモータ
が作動しているかどうかを、駆動パルスを出力する毎に
波形変換回路122bの出力を入力し、その波形を判定
することによって異常の有無を判断する。また、他の方
法として、距離記録用のステッピングモータの出力軸に
連動して回転するインタラプタを連結し、このインタラ
プタが発生する回転パルス数と駆動パルス数とを比較す
ることにより、異常の有無を判定することもできる。
【0063】上述したCPU120の距離記録動作を機
能ブロック図で表すと、図14に示すようになり、パル
ス数計数部120−11が走行センサSからの走行パル
スの数を計数して駆動パルスを発生し、これを距離記録
針を移動させるステッピングモータに対応するステッピ
ングモータドライバ122に対して出力するとともに、
積算距離計132のカウンタを駆動するステッピングモ
ータに対して出力する。また、この駆動パルスは異常判
定部120−12に送られ、ここで波形変換回路122
bからの入力と比較され、この駆動パルスによって駆動
されるステッピングモータの回転異常が判定されるよう
になっている。そして、この異常判定部120−12に
おいて異常の発生が判定されたときには、異常表示器1
26にその旨表示させるための信号を出力する。
【0064】次に、チャート紙を回転させる時計駆動動
作について説明すると、CPU120は基本クロックを
計数し、所定値の計数毎に駆動パルスを発生し、これを
チャート紙駆動機構のステッピングモータを駆動するス
テッピングモータドライバ121に供給するとともに、
この駆動パルスを出力したときこの駆動パルスによって
駆動されるステッピングモータが作動しているかどうか
を判断して異常の有無を判定する。このために駆動パル
スの出力毎に波形変換回路121bの出力を読み込み、
この読み込んだ信号の波形によって異常の有無を判定
し、この結果、異常があるときには異常表示器126に
その旨を表示させる信号を出力する。
【0065】なお、異常判断の他の方法としては、図1
5に示すように、チャート紙駆動機構のステッピングモ
ータ121cの出力軸にインタラプタ121dのスリッ
ト付回転円板121d1 を取り付け、この回転円板12
1d1 の回転によってフォトカプラ121d2 に発生さ
せたパルス信号を計数し、この計数値と駆動パルス数と
を比較することにより、異常の有無を判定することがで
きる。なお、121eは図示しないチャート紙駆動機構
にステッピングモータ121cの回転を伝達する歯車列
である。
【0066】上述したように、速度に応じたステップ数
の位置にステッピイングモータを駆動する駆動パルスを
アップダウンカウントしてステッピングモータのステッ
プ位置を認識しているカウンタの内容が、実際に駆動さ
れたステッピングモータの位置と異なるとき、所定の条
件下でカウンタの内容を、ステッピングモータと連動す
るエンコーダが発生する位置コードに対応するステップ
数で置き換え更新することで、計測速度と記録速度との
所定の関係を保つようにしているが、この更新の発生の
時間的頻度が多いときには、駆動系に異常があるとして
異常表示するようにしているので、記録系に連動した速
度計がなくても、記録系の異常を知り、異常に対する対
応を適切にとることができるようになっているので、異
常を長い期間知らないまま、速度記録が得られないとい
う問題が解消される。
【0067】同様のことが、時計(チャート紙駆動機
構)や距離記録機構の異常についても早期に知ることが
できるので、必要な記録が長期間得られないという事態
を未然に防止することができる。
【0068】なお、上述の実施例では、異常表示器12
6は例えば図2に示すように本体1の前面パネル2に設
けられた、正常時に点灯する緑色光源126aと異常時
に点灯する赤色光源126bとからなり、本体を運転者
が常時目にしない場所に設置するようにした場合には、
図16に示すように、本体1から分離して別途設けられ
る表示器1′を構成し運転者の見やすい場所に設置でき
るようにすることが好ましい。この場合、車速の区分表
示126dやチャート紙セット表示126eなども一緒
に設けるとよく、本例では異常表示器126は1つの光
源の点灯、不点灯により正常、異常の表示を行うように
なっている。あるいは、別途設けられる速度計130や
積算距離計132に隣接して図17に示すように設けた
り、或いはHUD131の表示の一部として組入れるよ
うにした方がよい。
【0069】以上説明した実施例では、チャート紙50
の本体1への装着をカートリッジ40を使用して行って
いるが、先行技術として挙げた特願平5−50489号
(特開平6−266920号公報参照)に開示された運
行記録計のように、チャート紙を引出したトレーに乗せ
て装着するものにも、本発明の異常判定表示装置を等し
く適用することができることは明らかである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
面パネルにチャート紙への速度記録を行う速度記録機構
に連動する速度計およびチャート紙を回転させるチャー
ト紙駆動機構に連動する時計が配されないので、運行記
録計を配するインストルメントパネル廻りのデザインに
自由度を持たせることができ、しかも速度記録機構およ
びチャート紙駆動機構に異常が生じたとき表示により、
チャート紙への記録が正常に行われていないことを運転
者に直ちに知らせることができるので、長期間正常な記
録が行われないまま放置されることがなくなり、運行記
録を確実に収集できるようになっている。
【0071】具体的には、駆動パルスをアップ又はダウ
ンカウントするアップダウンカウンタが保持する速度用
ステッピングモータの現在位置を示すステップ数と記録
すべき速度に対応するステップ数との大小関係及びその
差の絶対値を求め、差に相当する数の駆動パルスを出力
して速度用ステッピングモータを大小関係に応じた方向
に回転させて速度記録針を記録すべき速度の位置まで移
動させ、かつエンコーダの出力する速度記録針の位置を
示す位置コードに対応するステップ数とアップダウンカ
ウンタに保持されたステップ数とを逐次比較し、両者間
に所定の差があるとき、アップダウンカウンタの内容を
位置コードに対応するステップ数により置き換えて現在
位置を示す値に更新する速度記録機構において、このス
テップ数の更新が何らかの異常を原因として生じている
ことに着目し、その発生頻度により異常検出手段が速度
記録機構の異常の有無を検出するようにしているので、
異常を長い期間知らないまま、速度記録が得られないと
いう問題が解消される。また、時計用ステッピングモー
タが一定時間毎に発生される駆動パルスによりチャート
紙を時間の進行とともに回転させるチャート紙駆動機構
において、駆動パルスの出力毎に異常検出手段が時計用
ステッピングモータに流れる電流を監視してチャート紙
駆動機構の異常の有無を検出するようにしているので、
チャート紙駆動機構の異常の検出のための構成が簡単な
ものとなり、大幅なコストアップを招くことなく運行記
録の確実な収集を可能にする。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運行記録計の異常判定表示装置の
基本構成を示す図である。
【図2】本発明に係る運行記録計の一実施例の斜視図で
ある。
【図3】カートリッジを示し、(a)は平面図、(b)
は側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。
【図4】運行記録計本体の側面図で、カートリッジが装
着されない状態を示している。
【図5】運行記録計本体の平面図で、カートリッジが装
着されない状態を示している。
【図6】運行記録計本体の底面図で、カートリッジが装
着されない状態を示している。
【図7】運行記録計本体の側面図で、カートリッジが装
着された状態を示している。
【図8】運行記録計本体の平面図で、カートリッジが装
着された状態を示している。
【図9】運行記録計本体の底面図で、カートリッジが装
着された状態を示している。
【図10】本実施例に係る運行記録計に用いた記録機構
の斜視図である。
【図11】本実施例に係る運行記録計の電気回路構成を
示す図である。
【図12】ステッピングモータ駆動時に流れる電流を示
す図である。
【図13】本体のCPUが行う速度記録動作のための機
能を示す図である。
【図14】本体のCPUが行う距離記録動作のための機
能を示す図である。
【図15】時計駆動機構の異常を検出する方法の一例を
説明するための図である。
【図16】異常表示の他の方法を示すための図である。
【図17】異常表示の更に他の方法を示すための図であ
る。
【符号の説明】
2 前面パネル 50 チャート紙 120c 異常検出手段(CPU) 121c ステッピングモータ 126 異常表示手段(異常表示器) 130 速度計
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−266920(JP,A) 特開 昭50−44879(JP,A) 特開 昭55−94598(JP,A) 特開 平6−274728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07C 1/00 - 15/00 G01D 9/00 H02P 8/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャート紙がその記録面が前面パネルに
    対して垂直となるように着脱自在に装着され、前記前面
    パネルにチャート紙への速度記録を行う速度記録機構に
    連動する速度計およびチャート紙を回転させるチャート
    紙駆動機構に連動する時計が配されていない運行記録計
    において、 前記速度記録機構および前記チャート紙駆動機構の異常
    を検出する異常検出手段と、 該異常検出手段による異常検出に応じて異常表示を行う
    異常表示手段とを備え、 前記速度記録機構が、チャート紙に速度を記録するため
    の速度記録針と、駆動パルスの数に応じた角度回転され
    その回転方向に応じて前記速度記録針を往復移動させる
    速度用ステッピングモータと、前記速度記録針の位置に
    対応する位置コードを出力するエンコーダと、前記駆動
    パルスをアップ又はダウンカウントし前記速度用ステッ
    ピングモータの現在位置を示すステップ数を保持するア
    ップダウンカウンタとを有し、記録すべき速度に対応す
    るステップ数と前記アップダウンカウンタに保持されて
    いるステップ数との大小関係とその差の絶対値とを求
    め、前記差に相当する数の駆動パルスを出力して前記速
    度用ステッピングモータを前記大小関係に応じた方向に
    回転させ前記速度記録針を前記記録すべき速度の位置ま
    で移動させ、かつ前記位置コードに対応するステップ数
    と前記アップダウンカウンタに保持されたステップ数と
    を逐次比較し、両者間に所定の差があるとき、前記アッ
    プダウンカウンタの内容を前記位置コードに対応するス
    テップ数により置き換えて現在位置を示す値に更新し、 前記チャート紙駆動機構が、一定時間毎に発生される駆
    動パルスによりチャート紙を時間の進行とともに回転さ
    せる時計用ステッピングモータを有し、 前記異常検出手段が、前記ステップ数の更新の発生頻度
    により前記速度記録機構の異常の有無を検出すると共
    に、前記駆動パルスの出力毎に前記時計用ステッピング
    モータに流れる電流を監視して前記チャート紙駆動機構
    の異常の有無を検出するこ とを特徴とする運行記録計の
    異常判定表示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104552022B (zh) * 2013-10-22 2019-02-12 耐克创新有限合伙公司 抛光膨胀的泡沫物品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104552022B (zh) * 2013-10-22 2019-02-12 耐克创新有限合伙公司 抛光膨胀的泡沫物品

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