JP2011017723A - 車両用表示装置 - Google Patents

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博之 横田
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Abstract

【課題】安いコストでメリハリのある表示を得ることができると共に立体感を与えることができる車両用表示装置を提供すること。
【解決手段】複数の車両関連情報を示す画像を表示可能な表示画面における全表示領域の一部である第1の表示領域に第1の車両関連情報を示す画像を表示する単一の表示パネルで構成されたディスプレイ51と、所定の表示移動指示信号に基づき、第1の表示領域に表示されている第1の車両関連情報を示す画像を、第1の表示領域から離れた該単一の表示パネルで構成されたディスプレイ51の第2の表示領域へ連続的に視認可能な速度で移動させて表示すると共に、移動後に空いた該単一の表示パネルで構成されたディスプレイ51の第1の表示領域に、第1の車両関連情報と異なる第2の車両関連情報を示す画像を表示するように制御する制御手段80aとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用表示装置に関するものである。
従来のこの種の車両用表示装置として特開昭62−58112号公報に開示されているものがある。
図12は、上記公開公報に開示されている車両用表示装置を示す図であり、(A)は全体構成図、(B)は表示画面の一例を示す画面構成図である。図12(A)において、車両用表示装置の表示部を取り付けた自動車の運転席における計器盤120と、ハンドル121と、計器盤120に取り付けられた表示画面122とが示されている。表示画面122は、常に所定の情報が表示される固定表示領域123と、切換スイッチの操作により複数たとえば3通りの表示画面が選択的に表示される多重表示領域124とよりなる。この多重表示領域124に表示される3通りの表示内容は、たとえば、タコメータを中心とする「タコ中心表示」、通常の自動車の計器盤に表示される内容にほぼ等しい情報を表示する「全項目表示」、および「セーフティモニタ表示」等である。
図12(B)は、「タコ中心表示」の表示画面124aを示す。表示画面124aには、エンジンの回転計すなわちタコメータ125と、4輪駆動の前後輪への動力配分状態を示すトルクスプリット表示計126とが配置され、下部にターボ過給圧力計127、水温計128および燃料計129が配置されている。
この表示画面において、4輪駆動の前後輪への動力配分状態を示すトルクスプリット表示計126が表示されている領域141は、図13(A)および(B)に示すように、発生した異常の内容を示すウォーニングシンボルを表示する領域とされる。
すなわち、表示画面124の表示領域141に、トルクスプリット表示計126に代わり、図13(A)に示すように、たとえば「ブレーキ液不足」を表すウォーニングシンボル142が拡大された状態で表示される。
また、新規ウォーニング発生から所定時間が経過すると、図13(B)に示すように、表示画面124の領域141には、トルクスプリット表示計126と縮小されたウォーニングシンボル142′が表示される。
一方、従来の車両用表示装置として特開平11−248490号公報に開示されているものがある。
図14は、上記公開公報に開示されている車両用表示装置を示す縦断側面図、図15(A)は、アナログ表示したときの表示例を示す正面図、図15(B)は、アナログ表示とカーナビ情報表示をしたときの表示例を示す正面図である。図14に示す車両用表示装置は、車両用のコンビネーションメータに適用した例を示し、メータケース201の前部には見返し板216および表ガラス217が設けられている。
このメータケース201内に液晶202が設けられ、この液晶202の後部にコントローラ203が、前部に透明なエレクトロルミネセンス204が各々配置されている。
図15(A)は、上記コンビネーションメータのアナログ表示画面の例を示しており、液晶202には、速度計205、タコメータ206、燃料計207、温度計208等の背景となる目盛意匠210(目盛210a、文字210bを含む)等が表示されるようになっている。また、中央にはシフトレバーのポジション表示用のインジケータ211も表示されるようになっている。図15(B)は、図15(A)の表示画面の左半分の画面にカーナビ情報212、警報213等を表示した例である。
透明なエレクトロルミネセンス204は、一般的に平面ディスプレイとして使用されているもので、通常は透明であるが、コントローラ203の制御により任意の部分に所望の文字や意匠等が所望の色で表示できるものである。ここでは、このエレクトロルミネセンス204に指針215を表示するものである。すなわち、背景となる目盛意匠を液晶202に表示し、指針215を前部のエレクトロルミネセンス204に表示する。これにより、現行の可動指針と同様に立体感のあるアナログ表示画面とすることができる。
特開昭62−58112号公報 特開平11−248490号公報
しかしながら、図12および図13に示す従来の車両用表示装置では、表示の多様性はあるが、全体として平面的で一様なメリハリのない表示になってしまうという問題がある。
一方、図14および図15に示す従来の車両用表示装置では、立体感は得られるが、指針215を表示させるために高価なエレクトロルミネセンス204を使用しているので、コスト高となるという欠点がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、安いコストでメリハリのある表示を得ることができると共に立体感を与えることができる車両用表示装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の車両用表示装置は、複数の車両関連情報を示す画像を表示可能な表示画面における全表示領域の一部である第1の表示領域に第1の車両関連情報を示す画像を表示する単一の表示パネルで構成されたディスプレイと、所定の表示移動指示信号に基づき、前記第1の表示領域に表示されている前記第1の車両関連情報を示す画像を、前記第1の表示領域から離れた該単一の表示パネルで構成されたディスプレイの第2の表示領域へ連続的に視認可能な速度で移動させて表示すると共に、移動後に空いた該単一の表示パネルで構成されたディスプレイの前記第1の表示領域に、前記第1の車両関連情報と異なる第2の車両関連情報を示す画像を表示するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、安いコストでメリハリのある表示を得ることができる。
本発明の最良の形態に係る車両用表示装置の正面図である。 図1の車両用表示装置における表示仕切り機構の移動後の状態を示す正面図である。 移動機構を説明するための正面透視図である。 移動機構を説明するための底面透視図である。 移動機構を説明するための左側面透視図である。 車両用表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 移動機構のモータの構成例を説明する略図である。 制御部の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施例におけるフローチャートの一部を示す図である。 (A)および(B)は、本発明の他の実施例における位置検出方式を示す説明図および一部拡大図である。 リング状表示仕切り部材の変形例を示す図である。 従来の車両用表示装置の一例を示す図であり、(A)は全体構成図、(B)は表示画面の一例を示す画面構成図である。 (A)および(B)は表示画面の他の例を示す画面構成図である。 従来の他の車両用表示装置を示す縦断側面図である。 (A)は、アナログ表示したときの表示例を示す正面図、(B)は、アナログ表示とカーナビ情報表示をしたときの表示例を示す正面図である。
以下、本発明に係る車両用表示装置の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1および図2は、本発明に係る車両用表示装置の実施の形態を示す正面図、図3は、内部構造を示す透視図、図4は、図3における底面図、図5は、図3における左側面図、図6は、車両用表示装置の電気的構成を示すブロック図、図7は、移動機構のモータの構成例を説明する略図、図8は、処理動作を示すフローチャートである。
図1において、車両用表示装置1は、その正面の中央に、フルグラフィックメータ50が配置されている。また、このフルグラフィックメータ50の左右には、それぞれ、ウォーニング表示部91,92が配置されている。
フルグラフィックメータ50は、ディスプレイとしてのLCD(液晶ディスプレイ)5
1と、LCD51の表示画面の一部を覆う見返し板52と、LCD51および見返し板52の前面に配置された表示仕切り機構53とを含む。LCD51は、ほぼ長方形の表示画面を有するが、表示画面の一部がほぼ長円状の開口部を有する見返し板52で覆われることにより、ほぼ長円状の画面形状になっている。LCD51の表示画面には、車両の状態を示す種々の情報の画像を表示することができる。
ほぼ長円状の表示画面のほぼ中央には、表示仕切り機構53が配置されている。表示仕切り機構53は、不透明なプラスチック材料から形成され、中央に円形の開口部を有するリング状表示仕切り部材54と、開口部に嵌合されたレンズ55とを含む。レンズ55は、凸型、凹型等のいずれの形状のものでも良いが、ここでは凸型レンズを用いている。リング状表示仕切り部材54には、ほぼ等間隔に12個のLED発光部81a〜81lが設けられている。
見返し板52で隠されている領域を除くLCD51の表示画面における全表示領域の一部である第1の表示領域としての、リング状表示仕切り部材54の開口部で囲まれたLCD51の表示領域には、車両の走行状態の計測量を示す略円形の文字板に相当する表示意匠56の画像が表示される。この表示意匠56は、第1の車両関連情報としてのエンジン回転数を指示するためのタコメータであり、その外周付近にタコメータ用目盛が表示される。また、エンジンをかけた時の実際のエンジン回転数計測量に対応して回転してタコメータ用目盛を指示する指針57も表示される。表示意匠56と指針57の表示は、アナログ指示計器を構成する。
表示意匠56の中央付近には、タコメータ以外の他の情報表示を行う副表示領域58が設けられている。副表示領域58には、たとえば、車両の走行速度をデジタル表示するスピードメータを表示するスピードメータ表示領域59と、車両の走行距離をデジタル表示するオド/トリップメータを表示するオド/トリップメータ表示領域61とが設けられている。
リング状表示仕切り部材54の左側の外周と見返し板52とで囲まれたLCD51の表示画面には、たとえば、エンジンオイルの油圧を指示する油圧計を表示する油圧計表示領域62と、エンジンオイルの油温を指示する油温計を表示する油温計表示領域63が設けられている。
また、リング状表示仕切り部材54の右側の外周と見返し板52とで囲まれたLCD51の表示画面には、たとえば、ガソリン等の燃料残量を指示する燃料計を表示する燃料計表示領域64と、冷却水の温度を指示する水温計を表示する水温計表示領域65とが設けられている。燃料計表示領域64と水温計表示領域65は、請求項における第2の表示領域に相当し、燃料残量および冷却水温度は、請求項における第3の車両関連情報に相当する。
さらに車両用表示装置1は、表示仕切り機構53をLCD51のほぼ長円形状の表示画面の長軸方向に移動することができるように構成されている。
図2は、表示仕切り機構53をLCD51のほぼ長円状の画面のほぼ中央から右端に移動させた状態を示している。表示仕切り機構53の移動に同期して、表示意匠56の表示も画面中央から右端に移動し、移動停止時に、移動前と同様にリング状表示仕切り部材54で囲まれて表示される。
上述の表示仕切り機構53および表示意匠56の表示の移動開始と同時に、LCD51の表示画面の左側に表示されていた油圧計表示領域62および油温計表示領域63と、右
側に表示されていた燃料計表示領域64および水温計表示領域65の各表示は消去される。そして、表示仕切り機構53および表示意匠56表示の移動後、画面の中央から左端にかけて少し広くなった画面スペースには、上述の各表示領域に表示されていた車両関連情報以外の車両関連情報(請求項における第2の車両関連情報に相当する)が表示される。たとえば、図2においては、エンジンオイル残量(OIL LEVEL)、ブレーキ液残量(BRAKE FLUID)、冷却水残量(COOLANT)、排気温度(EXH−TEMP)、吸気温度(INT−TEMP)、ウォッシャ液残量(WASHER)等が表示される。
次に、表示仕切り機構53の移動を行わせる移動機構の構成について説明する。図3〜図5は、それぞれ、移動機構を説明するための車両用表示装置の正面透視図、底面透視図および左側面透視図である。移動機構67は、見返し板52の裏側であってかつLCD51の上部および底部でリング状表示仕切り部材54の裏面上下部分が結合された両端部を有し、LCD51の裏面側にかけて折り曲げられて延在する枠体68と、LCD51が取り付けられた基板83の裏面に配置された駆動源であるモータ69と、モータ69の駆動力を枠体68に伝える伝達装置70とを含む。また、移動機構67は、LCD51の上部において枠体68の一部を支持する第1支持部71と、車両用表示装置1のハウジングにほぼ長円状表示画面の長軸方向に平行になるように取り付けられ、第1支持部71がスライド可能に遊嵌されたシャフト72と、基板83の裏面側にほぼ長円状表示画面の長軸方向に平行に配置されたレール部材73と、枠体68に固定され、レール部材73をガイドするガイド溝が形成された第2支持部74も含む。
伝達装置70は、モータ69の回転軸に固定された歯車70aと、歯車70aにかみ合う歯車70bと、歯車70bの回転がベルト70cで伝えられるピニオン歯車70dと、枠体68に固定され、ピニオン歯車70dの回転運動を長軸方向と平行な直線運動に変換するラック70eとを含む。
次に、図6は、車両用表示装置1のフルグラフィックメータ50における表示を制御するために基板に実装される制御部の電気的構成の主要部を示すブロック図である。すなわち、制御部80は、制御手段としてのマイクロコンピュータ(CPU)80aと、バッテリ(図示しない)に接続され、CPU80aに適正な電源電圧を供給する電源回路80bと、車速センサ(図示しない)からの走行速度検出信号(SPEED)が入力される入出力(I/O)回路80cと、回転センサ(図示しない)からのエンジン回転数検出信号(TACHO)が入力される入出力(I/O)回路80dと、燃料センサ(図示しない)からの燃料残量検出信号(FUEL)が入力される入出力(I/O)回路80eと、冷却水温センサ(図示しない)からの冷却水温検出信号(TEMP)が入力される入出力(I/O)回路80fと、その他のセンサからの検出信号が入力される入出力(I/O)回路80gと、オド/トリップメータ切換スイッチ80hと、表示仕切り機構53の移動指示スイッチ80iと、リング状表示仕切り部材54に内蔵されるLEDの表示回転操作スイッチ80jと、CPU80aで各種検出信号を演算処理して出力される各種情報の表示信号が入力され、TFT型のLCD表示器(すなわち、フルグラフィックメータ)10を駆動するLCDドライバ80kと、EEPROM80nと、モータ69を駆動するモータドライバ80pと、リング状表示仕切り部材54に内蔵される複数のLEDを駆動するLEDドライバ80rとからなる。
モータ69は、ステッパモータである。ステッパモータは、図7に示すように、N極およびS極が交互に着磁された回転子69aに対して、励磁コイル69bに複数の励磁ステップの駆動パルスを供給することによりステップ駆動される。また、ステッパモータは、誘導電圧検出用コイル69cを備えている。この誘導電圧検出用コイル69cは、未励磁かつオープン状態にあってステップ駆動に使用されないものであり、回転子69aの回転
に応じた大きさの誘導電圧を発生する。この誘導電圧が、しきい値より大きければ回転中であり、しきい値以下であれば回転停止であることを検出できる。そこで、この誘導電圧検出用コイル69cで発生する誘導電圧を、モータ69の停止検出信号として利用し、CPU80aに入力する。
また、EEPROM80nには、モータ69の駆動によりリング状表示仕切り部材54を移動開始位置から目標移動停止位置までに移動させるために必要な励磁ステップの基準ステップ数が予め記憶されている。
次に、上述の構成を有する制御部におけるCPU80aの処理動作を図8に示すフローチャートを参照して説明する。まず、車両用表示装置1の電源がオンされると、制御部80の各部の初期化が行われる(ステップS11)。
次に、リング状表示仕切り部材54の位置確認が行われる(ステップS12)。次に、LCD51の表示画面の区分設定が行われる(ステップS13)。次に、各種検出信号の入力取り込みが行われる(ステップS14)。次に、フルグラフィックメータ50の画面に初期画面が表示される(ステップS15)。この初期画面は、たとえば図1に示す画面が表示され、各種センサからの検出信号に基づき、エンジン回転数に応じて表示意匠56および指針57が表示されると共に、油圧計表示領域62、油温計表示領域63、燃料計表示領域64および水温計表示領域65にそれぞれの計測量に応じたバー表示が行われる。
このとき、表示意匠56および指針57は、リング状表示仕切り部材54で取り囲まれると共に、凸レンズであるレンズ55で拡大されるので、LCD51の表示画面における一部の画像が拡大して表示され、あたかもこの拡大画像が他の画像部分より高くなって、独立した立体的表示面のように視認でき、斬新な表示を得ることができる。
次に、リング状表示仕切り部材54の移動が指示されたか否かが判定される(ステップS16)。この判定は、所定の表示移動指示信号としての移動指示スイッチ80iの操作(手動動作時)または緊急表示モード移行指示信号の検出(自動動作時)の有無に基づいて行われる。この緊急表示モード移行指示は、たとえば、冷却水温の異常上昇を示す緊急表示モード移行指示信号がI/O回路80gから入力された場合に行われる。
移動指示スイッチ80iの操作(手動動作時)または緊急表示モード移行指示信号の検出(自動動作時)がない場合(ステップS16の答がNoの場合)は、ステップS14に戻る。この場合には、ステップS14およびS15により、各種検出信号の入力取り込みと初期画面の表示が更新される。
一方、移動指示スイッチ80iの操作(手動動作時)または緊急表示モード移行指示信号の検出(自動動作時)がある場合(ステップS16の答がYesの場合)は、LCD51の画像区分を、予めEEPROM80nに記憶されている移動モードに設定する(ステップS17)。この移動モードは、設計時に、一定速の移動モード、またはモータ69の特性に合わせた加速度特性を有する移動モードのどちらか一方に設定されるが、この最良の形態では、加速度特性を有する移動モードに設定されている。
このように、加速度特性を有する移動モードとした場合は、移動開始時から移動停止時まで画像の移動とリング状表示仕切り部材54の移動が完全に同期して行われるので、違和感のない表示となる効果がある。なお、一定速の移動モードとした場合は、画像の一定速移動とリング状表示仕切り部材54の加速度特性を伴う移動との不一致が移動開始時と移動停止時に発生し、メカニカルな部分(すなわち、リング状表示仕切り部材54)の存
在が強調される表示となる効果がある。
次に、モータ69の駆動を開始する(ステップS18)。それにより、移動機構67において、モータ69の回転運動は、伝達装置70の歯車70a、歯車70bおよびベルト70cを介してピニオン歯車70dに伝達され、ピニオン歯車70dの回転運動がラック70eによって直線運動に変換され、枠体68が直線的に移動する。このとき、枠体68は、シャフト72に遊嵌された第1支持部71と、レール部材73をガイドするガイド溝を有する第2支持部74とで支持されているので、LCD51の長円形状の表示画面の長軸方向へ、すなわち図1における右方向へ移動する。この枠体68の移動に伴い、表示仕切り機構53のリング状表示仕切り部材54は、同様に、LCD51の表示画面の画面中央から右方向に移動する。
次に、ステップS17で設定された画像区分移動モードを開始する(ステップS19)。それにより、リング状表示仕切り部材54の移動と同期して、表示意匠56および指針57の表示は、画面中央から右方向に移動する。また、表示意匠56および指針57の表示の移動開始に先立って、油圧計表示領域62、油温計表示領域63、燃料計表示領域64および水温計表示領域65の各表示は消去される。
表示意匠56および指針57の表示の移動は、連続的に視認可能な速度で行われ、移動中、表示意匠56および指針57の表示が、常にリング状表示仕切り部材54の開口部の内周で取り囲まれた状態として視認されるようになっている。
次に、モータ69の駆動が正常状態にあるか否かが判定される(ステップS20)。この判定は、リング状表示仕切り部材54の位置検出とモータ69からの停止検出信号とに基づいて行われる。たとえば、移動中に移動機構67の誤動作等に起因して移動が中断された場合は、モータ69は、駆動中にもかかわらずその回転が停止されるので、停止検出信号のレベルはしきい値以下となり、CPU80aは、モータ69が停止したことを認識する。また、CPU80aは、移動開始から移動中断までの励磁ステップ数をカウントしており、このカウント値が基準ステップ数に達していないので、移動中であると認識している。その結果、CPU80aは、移動中にもかかわらずモータ69が停止していることから、モータ69の駆動が正常状態にないこと、すなわち異常状態であると判断する。
一方、停止検出信号のレベルがしきい値を超えており、励磁ステップ数のカウント値が基準ステップ数に達していなければ、CPU80aは、モータ69の駆動が正常状態にあると判断する。
そこで、モータ69の駆動が正常状態(ステップS20の答がYes)ならば、次に、リング状表示仕切り部材54が目標移動停止位置まで移動したか否かが判定される(ステップS21)。この判定は、励磁ステップ数のカウント値と基準ステップ数の比較により行われ、励磁ステップ数のカウント値が基準ステップ数に達したとき目標移動停止位置に達したと判定される。ステップS21の答がNoならば、ステップS18に戻り、Yesならば、ステップS22に進み、モータ29の駆動が停止される。モータ29の停止後、処理はステップS14に戻る。
リング状表示仕切り部材54の移動停止時には、表示意匠56および指針57の表示が、リング状表示仕切り部材54の開口部の内周で取り囲まれた状態のままとして視認される。また、リング状表示仕切り部材54の移動停止時、リング状表示仕切り部材54の移動により空いた、表示意匠56が表示されていた第1の表示領域と、油圧計表示領域62および油温計表示領域63が消去された領域とを含む表示領域には、これらの車両関連情報以外の車両関連情報、たとえば、図2に示すようにエンジンオイル残量(OIL LEVEL)、ブレーキ液残量(BRAKE FLUID)、冷却水残量(COOLANT)、排気温度(EXH−TEMP)、吸気温度(INT−TEMP)、ウォッシャ液残量(WASHER)等のバー表示66が表示される。そして、ステップS16で、冷却水温の異常上昇を示す緊急表示モード移行指示信号に基づく緊急表示モード移行指示が行われた場合は、冷却水温度のバー表示部分のみが他のバー表示分と異なる表示形態となって、運転者の注意を促す。たとえば、表示形態は、点滅表示や異なる色表示等とすることができる。
次に、リング状表示仕切り部材54の移動停止後、再び移動指示スイッチ80iが操作されると(ステップS16のYes)、ステップS17〜S21の処理によるモータ69の逆回転および各表示領域の表示の復帰により、図1に示す移動前の状態に復帰する。
一方、ステップ20において、モータ69の駆動が正常状態になければ(ステップS20の答がNo)ならば、次いで、モータ69の駆動が停止される(ステップS23)。次に、LCD51の画面における表示意匠56および指針57の表示の移動が停止される(ステップS24)。次に、リング状表示仕切り部材54の停止位置の特定が行われる(ステップS25)。この停止位置の特定は、励磁ステップのカウント値に基づいて算出される。
次に、LCD51の画面における表示意匠56および指針57の表示位置を、上述の特定された停止位置に移動させる(ステップS26)。次に、モータ69の駆動が異常状態にあることをLCD51の画面上に表示する(ステップS27)。
以上の処理により、もし移動中に移動機構67の誤動作等により移動が中断されるようなトラブル時においても、リング状表示仕切り部材54の位置と、表示意匠56および指針57の表示の位置はずれることなく、相変わらず、メインとなるエンジン回転数を示す表示意匠56の画像をリング状表示仕切り部材54で取り囲み、他の領域の画像と区別して視認させることができる。
このようにして、本発明の車両用表示装置によれば、安いコストでメリハリのある表示を得ることができかつ立体感を与えることができると共に、従来にない新規性に富み斬新さのある表示が可能となる。また、移動機構67は、見返し板52とLCD51の裏面に隠されているので、移動中にも視認されることはなく、メータとしての美観を損なうことはない。
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、他の実施例として、車両の走行中は、リング状表示仕切り部材54と、表示意匠56および指針57の移動が発生しないように構成することができる。すなわち、図9に示すように、図8のフローチャートにおけるステップS16とS17の間に、車両が走行中か否かを判定する判定ステップS16Aを追加挿入し、走行中でないときだけ、ステップS17以降の処理が実行できるようにしても良い。このステップS16Aの判定は、たとえば、車速センサからの走行速度検出信号(SPEED)の有無に基づいて行われる。
また、上述の最良の形態では、目標移動停止位置の検出を、励磁ステップ数のカウント値と基準ステップ数とに基づいて行っているが、他の検出方式を使用することができる。たとえば、図10に示すように、見返し板52で覆われているLCD51の下部表示画面に、帯状の暗部84aと、暗部84a中に一列に配列され、各々がLCD51の表示画面
上の特定位置を表す四角形の明部84bとからなる位置検出用マーカーを表示させ、リング状表示仕切り部材54の裏側に設けたフォトセンサ85で、明部84bを検出することにより、目標移動停止位置の検出を行うことができる。
また、上述の最良の形態では、タコメータは表示意匠56および指針57の組み合わせによるアナログ表示され、スピードメータは、数字によりデジタル表示されているが、これに代えて、スピードメータをアナログ表示しかつタコメータをデジタル表示するように入れ替えた形態とすることもできる。
また、タコメータのアナログ表示およびスピードメータのデジタル表示の組み合わせと、スピードメータのアナログ表示およびタコメータのデジタル表示の組み合わせとを、操作スイッチの操作により、いつでも切り替え表示できるように構成しても良い。また、表示仕切り機構53の移動開始前と移動停止時とで、それぞれ異なる上述の組み合わせを表示するように構成しても良い。
また、上述の最良の形態では、駆動源としてのモータ69を基板側に固定しかつラック70eを枠体68側に固定しているが、これに代えて、モータ69を枠体68側に固定しかつラック70eを基板側に固定するように構成しても良い。
また、上述の最良の形態では、伝達装置70としてギヤベルトドライブ方式を採用しているが、これに限らず、スクリュードライブ方式等の他の方式を採用することもできる。
また、上述の最良の形態では、リング状表示仕切り部材54の移動は、目で視認できるが、追加の構成として、CPU80aの制御により、移動開始から停止までの間移動効果音、たとえば「ジー」という効果音を発生する移動効果音発生手段を設け、聴感でも移動を確認することができるようにしても良い。
また、上述の最良の形態では、リング状表示仕切り部材54の移動停止時、リング状表示仕切り部材54の移動により空いた、表示意匠56が表示されていた第1の表示領域と、油圧計表示領域62および油温計表示領域63が消去された領域とを含む表示領域には、これらの車両関連情報以外の車両関連情報として、たとえば、図2に示すようにエンジンオイル残量(OIL LEVEL)、ブレーキ液残量(BRAKE FLUID)、冷却水残量(COOLANT)、排気温度(EXH−TEMP)、吸気温度(INT−TEMP)、ウォッシャ液残量(WASHER)等のバー表示66が表示されるが、これに代えて、ナビゲーションシステムのナビ画面やバックガイドモニタのモニタ画面等の表示を行うこともできる。
また、上述の最良の形態では、ディスプレイとしてLCD51を1個だけ使用しているが、これに限らず、LCD51の他に、LCD51の前面にもう1個の副ディスプレイ用LCDを設け、この副ディスプレイ用LCDの表示画面をリング状表示仕切り部材54の開口部で取り囲んだ状態でLCD51の表示画面上を移動機構67で移動可能になるように構成しても良い。
また、上述の最良の形態では、ディスプレイとしてLCDを用いているが、これに限らず、有機ELやプラズマディスプレイ等の他の表示素子を用いることができる。
また、上述の最良の形態では、緊急表示モード移行指示は、たとえば、冷却水温の異常上昇を示す緊急表示モード移行指示信号がI/0回路80gから入力された場合に行われる場合について説明したが、これに限らず、他の例として、タイヤ空気圧の異常低下の検出に基づく緊急表示モード移行指示信号がI/0回路80gから入力された場合とするこ
とができ、この場合には、リング状表示仕切り部材54の移動により空いた表示領域には、車両全体およびタイヤを表示させると共に、空気圧異常低下を示しているタイヤの表示のみを他のタイヤの表示と異なる表示形態として、運転者の注意を促すことができる。また、さらに他の例として、半ドア、シートベルト未装着等が検出された場合も、緊急表示モード移行指示信号がI/0回路80gから入力され、リング状表示仕切り部材54の移動により空いた表示領域に、適宜、運転者の注意を促す表示を行うことができる。
また、上述の最良の形態では、リング状表示仕切り部材54は、プラスチック材料から形成されているが、これに限らず、金属等の他の材料で形成することができる。
また、リング状表示仕切り部材54は、円形に限らず、たとえば図11に示すような四角形等の多角形状や、円の一部が直線となっている形状などの、表示を仕切る形状であれば良い。
1 車両用表示装置
50 フルグラフィックメータ
51 LCD(ディスプレイ)
53 表示仕切り機構
54 リング状表示仕切り部材
55 レンズ
67 移動機構
68 枠体
69 モータ
70 伝達装置
80a CPU(制御手段)

Claims (1)

  1. 複数の車両関連情報を示す画像を表示可能な表示画面における全表示領域の一部である第1の表示領域に第1の車両関連情報を示す画像を表示する単一の表示パネルで構成されたディスプレイと、
    所定の表示移動指示信号に基づき、前記第1の表示領域に表示されている前記第1の車両関連情報を示す画像を、前記第1の表示領域から離れた該単一の表示パネルで構成されたディスプレイの第2の表示領域へ連続的に視認可能な速度で移動させて表示すると共に、移動後に空いた該単一の表示パネルで構成されたディスプレイの前記第1の表示領域に、前記第1の車両関連情報と異なる第2の車両関連情報を示す画像を表示するように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両用表示装置。
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