JP3191626B2 - 車両用変速操作装置 - Google Patents

車両用変速操作装置

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JP3191626B2
JP3191626B2 JP18424795A JP18424795A JP3191626B2 JP 3191626 B2 JP3191626 B2 JP 3191626B2 JP 18424795 A JP18424795 A JP 18424795A JP 18424795 A JP18424795 A JP 18424795A JP 3191626 B2 JP3191626 B2 JP 3191626B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インストルメント
パネル側に配設されてなる車両用変速操作装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車(車両)は、変速操作装置を用い
て、変速機に変速指示を与えている。具体的には、手動
変速機の場合、チェンジレバーにより変速させ、自動変
速機の場合、セレクタレバーにより自動変速のモードを
切換えたりすることが行なわれている。
【0003】こうした変速操作装置には、実公昭60−
10911号公報、特開平5−246262号公報に開
示されているようにハンドルの側方に在るインストルメ
ント部分に、マニュアル操作用のチェンジレバーあるい
は自動変速操作用のセレクタレバーを有する装置本体を
配設した構造が提案されている。
【0004】このような変速操作装置では、車体のフロ
ア(床面)から上方のインストルメント部分にチェンジ
レバー,セレクタレバーなど操作レバーを配置するため
に、操作レバーを有する変速操作機構にブラケットなど
支持部材を一体に組合わせて、一部品のユニットとした
装置本体構造が採用されている。これにより、支持部材
をクロスデッキなど車体構成部材に固定させると、装置
本体が所定位置に組み付けられるようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした装置本体は、
支持部材が一体に在る分、かなり重量が増加している。
しかも、支持部材は外側に張り出ているので、その分、
装置本体の取扱性が悪くなっている。特に支持部材が大
形になればなる程その傾向がある。
【0006】ところで、自動車の生産を効率よく行なう
ためには、良好な組付性が求められる。ところが、上記
した変速操作装置だと、重量の点および支持部材の形状
などの点が支障となって、効率のよい組み付けが行なえ
ない不都合がある。本発明は上記事情に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、良好な組付性が得
られる車両用変速操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した車両用変速操作装置は、装置本体
を、ベース部材に操作レバーが揺動自在に支持されてな
りインストルメントパネル又はその近傍に配置される変
速操作部と、一端部が運転席前方の車体構成部材に固定
された端部が車体の床面に固定される支持部材とに分割
し、変速操作部に結合面を設け、支持部材は運転席後方
に向かって延びる突出部を有し、該突出部は、結合面を
受ける装着面が車幅方向に複数個、並設されて形成され
る、変速操作部が装着される2個の装着部を有し、かつ
装着面を、後方に向かって直線状に延びる三本の直線状
部により、両側に位置する直線状部の一方が前記一方の
装着部を構成する前記装着面の一部をなし、他方の直線
状部が前記他方の装着部を構成する前記装着面の一部を
なし、中央に位置する直線状部が前記両装着部のそれぞ
れを構成する装着面の一部をなすように構成し、変速操
作部はこれら複数個の装着面で形成される2個の装着部
を選択して装着されるようにしたことにある。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】請求項2に記載した車両用変速操作装置
は、上記目的に加え、さらに変速操作部を固定する構造
のコストも低減するために、直線状部材およびベース部
材にそれぞれねじ部材が挿通される孔が設け、ねじ部材
により変速操作部が複数の装着部のいずれかに、中央の
直線状部材の孔を共用して装着されるようにしたことに
ある。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図5に
示す第1の実施形態にもとづいて説明する。図1は、車
両、例えば乗用車のフロントシート1(運転席,助手席
を含む;但し運転席しか図示していない)から前方を見
たときの車室を示し、図中2はフロントシート1の正面
に設けられたインストルメントパネルである。
【0027】このインストルメントパネル2は、フロン
トウィンド(図示しない)の下縁部にならい車幅方向に
沿って形成されている。このインストルメントパネル2
には、右側(運転席側)にメータパネル(図示しない)
が設けられ、左側(助手席側)にグローブボックス3が
設けられている。
【0028】またインストルメントパネル2の車幅方向
中間で、ハンドル4の側方となる部位には、変速機器を
納めるためのカバー部5がフロントシート1側へ張り出
るように形成されている。
【0029】このカバー部5は、上面にフロントシート
1側に突き出る角形の平面部5aを有し、かつフロア6
(床面)に向かって延びるような細長状の箱形を呈して
いる。なお、カバー部5は下部に向かうにしたがい退避
(フロントシート1から離れる)する形状をなしてい
て、カバー部5とフロントシート1側との間には通路の
ための空間を確保してある。
【0030】このカバー部5で覆われたインストルメン
トパネル2内には、本発明の要部となる変速操作装置7
が収容されている。図2にはこの側方から見た変速操作
装置7が示され、図3には同変速操作装置7の全体の構
造が示されている。
【0031】この変速操作装置7の構造について説明す
ると、変速操作装置7の装置本体7aは、支持フレーム
8(支持部材に相当)と変速操作部16との二体に分割
された機器を組合わせた構造が採用してある。
【0032】これらの構造について説明すれば、支持フ
レーム8は、鋳造を利用して、以下に述べる構造をアル
ミ合金部材で一体に製造した一部材構造が用いられてい
る。具体的には、支持フレーム8の本体部8aは、図3
に示されるような台形の辺部のように二ケ所が屈曲して
上下方向に延びる例えば帯板状の一対のサイドフレーム
9,9(縦方向部材に相当)と、これらサイドフレーム
9,9間の各部に介装された複数本のステー10(横方
向部材に相当)とを有した略梯子形をなしている。
【0033】このサイドフレーム9,9の上端部が、イ
ンストルメントパネル2内を車幅方向に挿通して車体に
固定されている車体構成部材、例えばパイプ状のクロス
デッキ11に、帯板形のブラケット12およびボルトナ
ット13を介して固定されている。またサイドフレーム
9,9の下端部は、各フレーム端に形成した固定座9a
を介して、フロア6の上面にボルト14で固定されてい
る。
【0034】こうした固定構造を用いて、支持フレーム
8は、曲がり側がフロントシート1に向きでかつカバー
部5の形状にならうようにして、クロスデッキ11とフ
ロア6との間に架装してある。
【0035】屈曲部9cが在る本体部8aの中段から
は、カバー部5の平面部5aの直下に配置される据付座
15(突出部に相当)が突き出ていて、一体形支持フレ
ーム8の全体を構成している。
【0036】具体的には、図4に示されるように据付座
15は、各サイドフレーム9,9の下側に在る屈曲部9
c、同屈曲部9c,9c間に在るステー10の中間部分
から、それぞれアーム部15a〜15c(直線状部材に
相当)をフロントシート後方(車体後方)へ向かい並行
に突設させて構成してある。
【0037】両側のアーム部15a,15cは、いずれ
も断面が略逆L字状を呈してフロントシート後方へ直線
状に延びる部材からなる。中間のアーム部15bは断面
が略矩形を呈してフロントシート後方へ延びる部材から
なる。
【0038】また各アーム部15a〜15cの上面に
は、変速操作部16を受けるための装着面15x〜15
zが設けられている。各装着面15x〜15zは、支持
フレーム後端となる各アーム部15a〜15cの突出端
まで連続した平面状の上面で形成されている。
【0039】これら車幅方向に並ぶ装着面15x〜15
zにて、車幅方向沿いに二種類の装着部A,Bを構成し
ている。具体的には、両側に位置する一方のアーム部1
5aの装着面15xが装着部Aの一部をなし、他方のア
ーム部15cの装着面15zが装着部Bの一部をなし、
中間に位置するアーム部15bの装着面15yがそれぞ
れ装着部A,Bの一部をなす構造してある。
【0040】これにより、アーム部15aと中間に在る
アーム部15bとの装着面15x,15yの組合わせよ
りなる装着部Aと、もう片側のアーム部15cと中間に
在るアーム部15bとの装着部15z,15yの組合わ
せよりなる装着部Bとの二種類の装着部を形成してい
る。
【0041】またこれらアーム部15a〜15cの上面
の中間部分と突出端部分とには、図4に示されるように
ねじ孔17がそれぞれ形成されている。このうち中間の
アーム部15bに在るねじ孔17は、装着部A,Bのい
ずれにも共用される位置に配置されていて、アーム部1
5bに在るねじ孔17を共用して、装着部A,Bにした
がい二種類の止め方ができるようにしてある。
【0042】一方、図4に示されるように変速操作部1
6には、例えばマニュアル操作用の変速操作部16a、
自動変速操作用の変速操作部16bといった如く複数の
種類が用意されている。
【0043】これら変速操作部16a,16bは、自動
車の用途、タイプなどにより選ばれる。この選択された
変速操作部16が、装着部A,Bのうちのいずれかを選
択して据え付けてある。
【0044】本実施形態では、例えばマニュアル操作用
の変速操作部16aを選択して、これを例えば右側の装
着部B(アーム部15bとアーム部15cとを組合わせ
たもの)に据え付けてある。
【0045】詳しくは、マニュアル操作用の変速操作部
16aは、例えば前後両側に結合面としての平板状の固
定座18が突設されたベース体19、このベース体19
に立設された一対のフレーム板20,20、これらフレ
ーム板20,20間にセレクト(前後)方向およびシフ
ト(左右)方向に揺動自在に支持されたチェンジレバー
21(操作レバーに相当)、このチェンジレバー21の
セレクト方向の動きに連動して揺動するセレクトレバー
22、操作レバー21のシフト方向の動きに連動して揺
動するシフトレバー23、操作レバー21とセレクトレ
バー22との間に介装され操作レバー21を中立位置に
保持するスプリング22aを有して、ユニット構成して
ある。
【0046】この変速操作部16aの各固定座18が各
アーム部15b,15cの装着面15y,15z間に載
せられている。各固定座18には、あらかじめ装着部B
のねじ孔位置に対応して通孔18aが形成されている。
【0047】そして、これら通孔18aからねじ孔17
ヘ螺挿されるボルト24(ねじ部材に相当)により、変
速操作部16aの全体は、カバー部5の平面部5aの直
下で支持フレーム8に脱着(分離)可能に結合してあ
る。
【0048】また変速操作部16aは、位置調整機構2
5(位置調整手段に相当)によって、所定の位置に位置
決めてある。すなわち、変速操作部16aは、同変速操
作部16aに設けて在る水平方向調整機構25aによっ
て前後左右位置に位置決められ、同じく高さ調整手段2
6(いずれも位置調整機構を構成するもの)によって所
定の高さ位置に位置決めてある。
【0049】具体的には、水平方向調整機構25は、上
下方向から重なり合う装着面15y,15zおよび固定
座18のうちの一方、例えば固定座18に在る通孔18
aを車体前後方向に沿って延びる長孔から構成して、通
孔18aとねじ孔17にボルト24を挿入し支持フレー
ム8に対し変速操作部16の全体を車体前後方向に沿っ
て相対変位可能にした構造が用いられている。
【0050】そして、四本のボルト24の位置が車体前
後方向沿いずれることを利用して、変速操作部16aの
前後方向の微調整を行なえるようにしてある。変速操作
部16aの車幅方向は、ボルト34と長孔の縁部との規
制によっって位置決めてある。
【0051】なお、水平方向調整機構25は、これ以外
に、例えば固定座18および装着面15y,15zの双
方に前後方向に延びる長孔を設けて、これら長孔間にボ
ルトを貫通させてナットで締結する構造を採用しても構
わない。
【0052】また長孔を用いた位置決めが容易に行なえ
るよう、装着面15y,15zの前・後端の少なくとも
一方、例えば前端には、変速操作部16の位置決め基準
となる係止部27がそれぞれ形成されている。
【0053】これら係止部27は、例えばベース体19
の前端と平行な突条部で形成されていて、これら係止部
27にベース体19を当接させると変速操作部16が所
定の向きになるようにしてある。これにより、係止部2
7にベース体19の前端を当接させてから変速操作部1
6を前後にずらせば、正しい向きのまま変速操作部16
を前後方向へ移動できるようにしてある。
【0054】なお、係止部27は装着面15xにも形成
してあり、装着部Aにおいても同様に位置決め機能が発
揮されるようにしてある。一方、高さ調整手段26に
は、図3および図4に示されるように各固定座18と装
着面15y,15zとの間にシム28を介在させる構造
が用いてある。
【0055】これは、複数種の厚み寸法を有する、例え
ば固定座18と対応した外形(板状)のシム28の中か
ら、高さ調整に必要なシム28を選択し、これを固定座
18と装着面15y,15zとの間に介在させ、ボルト
24で固定座18と共に固定する構造である。
【0056】変速操作部16は、この介在されるシム2
8により、所定の高さ寸法になるよう、高さ方向の位置
が微調整されている。こうして据え付けた変速操作部1
6のチェンジレバー21の先端側が、平面部5aに形成
してあるレバー挿通口29を貫通して、ハンドル4の側
方へ突き出ている。なお、チェンジレバー21の先端部
には操作ノブ21aが設けられ、またレバー挿通口29
の開口はカバー33で覆ってある。
【0057】変速操作部16aのセレクトレバー22は
セレクトケーブル30を介して変速機31に接続されて
いる。シフトレバー23はシフトケーブル32を介して
変速機31に接続されていて、チェンジレバー21をセ
レクト方向,シフト方向に操作することにより、変速機
29で変速が行なわれるようになっている。
【0058】こうして述べてきた据付構造は、マニュア
ル操作用の変速操作部16aだけでなく、自動変速操作
用の変速操作部16bにも採用してある。すなわち、自
動変速操作用の変速操作部16bは、チェンジレバーに
相当するセレクタレバー35回りの構造が違うだけであ
る。
【0059】具体的には、変速操作部16bは、モード
を切換えるのに必要なディテント機構(ディントプレー
ト,ディテントピンを含む機構で構成される)を、先に
説明した固定座18を有するベース体19に搭載しただ
けである。
【0060】この変速操作部16bも、図5および図6
に示されるように、先に述べた変速操作部16aと同
様、装着部Aあるいは装着部Bに据付けられる。むろ
ん、この場合、セレクタレバー35の先端側が、レバー
挿通口29を貫通して、ハンドル4の側方へ突き出るよ
うになる。
【0061】しかして、マニュアル操作用の変速操作部
16aの組み付けるときは、まず、変速操作部16aと
は別体で、かつアルミ合金の採用により、軽量で扱いや
すくなった梯子形の支持フレーム8を据え付ける。
【0062】これは、サイドフレーム9,9の上端部
を、クロスデッキ11に取着してあるブラケット12に
ボルトナット13で固定し、サイドフレーム9,9の下
端部に在る固定座9aをボルト14でフロア14に固定
することにより行なわれる。
【0063】ついで、軽量で扱いやすくなった変速操作
部16を、装着部Bを構成するアーム部15b,15c
の装着面15y,15zに載せ、各長孔(通孔18a)
を各ねじ孔17に位置決める。
【0064】このとき、変速操作部16の各固定座18
と装着面15y,15zとの間には、必要な高さ寸法を
得るために選んだシム28を介在させておく。その後、
変速操作部16aを係止部27に当接するまで前方へず
らして、変速操作部16aの向きを正しい向きにする。
【0065】ついで、ボルト24を各長孔(通孔18
a)からシム28を介し、ねじ孔17へ螺挿して、各固
定座18を装着部Bに仮止めしておく。この向きのま
ま、所定の位置にまで、変速操作部16aを後方へ所定
位置にまで移動させて位置決める。
【0066】この位置で各ボルト24を締め付け、各固
定座18を各装着面15y,15zに固定する。これに
より、マニュアル操作用の変速操作部16aは、所定の
高さ位置、所定の前後位置に位置決められて、支持アー
ム8の据付座15に据付けられ、装置本体7aの組み付
けを終える。
【0067】ついで、変速操作部16aのセレクトレバ
ー22,シフトレバー23を、セレクトケーブル30,
シフトケーブル32を介して、変速機31に接続する。
その後、インストルメントパネル2をフロントウィンド
(図示しない)の下縁部にならって車幅方向沿いに据え
付けて、クロスデッキ11、支持フレーム8、変速操作
部16aをパネル部分で周囲から覆い、レバー挿通口2
9からチェンジレバー21の先端側を、レバー挿通口2
9から同レバー挿通口29に固定してあるカバー33と
共に車室内へ突出させた後、チェンジレバー21の先端
部に操作ノブ21aを装着すれば、ハンドル4の側方の
インストルメントパネル部分にチェンジレバー21が配
置される。
【0068】またマニュアル操作用の変速操作部16a
でなく、自動変速用の変速操作部16bを組み付けると
きは、図4および図5に示されように上記変速操作部1
6aの代わりに変速操作部16bを支持フレーム8に固
定すれば、同様に変速操作装置7の組み付けを終える。
【0069】こうした変速操作部16と支持フレーム8
との二体に分けて変速操作装置7を組み付ける構造は、
いずれも分離により軽量となった変速操作部16、支持
フレーム8を組み付ける作業となるので、良好な組付性
が得られる。
【0070】また支持フレーム8が固定される相手を、
単なる車体構成部品でなく、クロスデッキ11にする
と、クロスデッキ11は車幅方向に延びて両端が車体に
固定されている部材なので、取付けやすい。
【0071】支持フレーム8に梯子形構造を採用する
と、支持フレーム8は一層、軽量となる。しかも、この
梯子形構造は、高い剛性をもたらすので、変速操作部1
6が安定して取付けられるようになる。
【0072】またインストルメントパネル2で、支持回
りとなるクロスデッキ11、支持フレーム8、チェンジ
レバー21を除く変速操作部16を覆い、チェンジレバ
ー21だけを同パネルから車室内へ突出させる構造は、
機械的な部分が全体がフロントシート1側から覆われる
ので、良好な見栄えが保てるようになる。
【0073】さらに変速操作部16が支持フレーム8に
ボルト24で分離可能に結合してあるので、変速操作部
16の取り付け、取り外しは容易である。また支持フレ
ーム8からフロントシート後方へ突き出る据付座15に
変速操作部16を据付ける構造の採用により、支持フレ
ーム8は、変速操作部16に関わる負担が軽減された構
造となり、その分、構造の簡略化が図れるようになる。
しかも、フロントシート1の足元回りの空間も確保さ
れ、インストルメントパネル式の変速操作部6の特徴が
充分に発揮されるようになる。
【0074】加えて、複数個の装着部A,Bが車幅方向
に並設された据付座15を用い、これら装着部A,Bを
選択して変速操作部16を固定する構造にすると、用途
に応じて変速操作部16の取付位置の変更が行なえるよ
うになる。
【0075】特にフロントシート1の後方に向かって直
線状に延びる三本のアーム部15a〜15cを用いて、
端側のアーム部15a,15cと中央のアーム部15b
との双方で、それぞれ装着部A,Bを構成するようにす
ると、中央のアーム部15bを共用した最小本数の部材
で、二つの装着部A,Bが構成されるようになるので、
据付座15の製作コストが低減できる。
【0076】しかも、三本のアーム部15a〜15cに
ねじ孔17を設け、中央のアーム部15bのねじ孔16
を共用して、変速操作部16を装着部A,Bのいずれか
に固定する構造は、ねじ孔17の共通化も図れるので、
その分、一層、変速操作部16の固定に係るコストが低
減される。
【0077】また変速操作部16に位置調整機構25を
設けたことによって、変速操作部16の取付位置の微調
整が行なえる。特に変速操作部16と支持フレーム8と
の間にシム28を介在した高さ調整機構26は、簡単に
変速操作部16の高さ方向の微調整が行なえる。
【0078】また変速操作部16の固定座18又は装着
面15x〜15zに在る孔を車体前後方向に延びる長孔
とする水平方向調整機構25aの採用により、簡単に変
速操作部16の前後方向の微調整が行なえるようにな
る。特に、装着面15x〜15zの前端又は後端の少な
くとも一方に位置決めの基準となる係止部27を設けた
構造にすると、係止部27を基準として、正しい向きに
変速操作部16がセットでき、位置決めが簡単となる。
【0079】しかも、これに加え各固定座18と各装着
面15x〜15zとが上下方向から重なり合うようにす
ると、変速操作部16は上下方向から固定座18を装着
面15x〜15zに重ねるだけで支持アーム8に配置さ
れるようになるから、変速操作部16が取り付けやすく
なる。
【0080】さらに各装着面15x〜15zを支持アー
ム8の後端(アーム部後端)まで、平面状に連続して延
びる構造にすると、変速操作部16が、他の部分に邪魔
されずに、支持アーム8の後端側から装着面15x〜1
5zに配置させることが可能となり、一層、変速操作部
16が取り付けやすくなる。
【0081】加えて、このような効果を奏する支持アー
ム8は、一体形成により、一部材で構成されているか
ら、高い精度を有しており、常に高い取付精度で変速操
作装置7の取り付けが行なえる。
【0082】特に支持アーム8がアルミ合金により鋳造
で形成されるようにすると、精度だけでなく、一層、軽
量化が図れるようになる。図6ないし図8は、本発明の
第2の実施形態を示す。
【0083】本実施形態は、変速操作部16を前後方向
から取り付けやすくしたものである。具体的には、図8
に示されるようにアーム部15b,15cに載置される
各固定座18は、車幅方向端部にL字形をなして下方へ
延びる壁部、例えばガイド壁18bが形成され、固定座
18のガイド壁18bがアーム部15b,15cの車幅
方向側面に重なる構造にしてある。
【0084】また装着面15y,15zは、固定座18
の先端部分と重なるアーム部15b,15cの側面にま
で連続している。これにより、固定座18と装着面15
y,15zとが車幅方向からも重なり合うようにしてあ
る。
【0085】またガイド壁18bには長孔で構成された
通孔18aが設けられ、横向きの装着面部分にはねじ孔
17が設けられ、車幅方向から第1の実施形態と同様、
ボルト24で各固定座18を装着面15y,15zに固
定する構造にしてある。
【0086】これにより、変速操作部16は、固定座1
8の先端側をアーム部15y,15zの両側に沿わせな
がら、シム28を介し、アーム部15y,15zの上面
に載せて、アーム部15y,15zの側面と重なるガイ
ド壁18bから、第1の実施形態と同様、ボルト24を
ガイド壁18bに在る長孔からねじ孔18へ螺挿するこ
とにより、図6および図7に示されるように装着部Bに
固定される。
【0087】こうした固定座18と装着面15y,15
zとが車幅方向から重なり合うようにして、両者間をボ
ルト24で結合する構造だと、変速操作部16は、車体
の上記装着面後方から取り付けやすくなる。
【0088】なお、図6ないし図8は、第1の実施形態
とは変速操作部16の据付構造が異なるのみで、他は同
じであるので、第1の実施形態と同じ部分には同一符号
を付してその説明を省略した。
【0089】図9は、本発明の第3の実施形態を示す。
本実施形態は、各サイドフレーム9の中段に高い剛性を
作り出す屈曲部40を形成し、この屈曲部40に据付部
15を形成したものである。
【0090】具体的には、各サイドフレーム9,9の屈
曲部40は、サイドフレーム9,9の中段部分を略90
°の角度θで屈曲させてなる。これら屈曲部40には、
先の第1の実施形態,第2の実施形態で説明したような
装着面15x,15zを有するアーム部15a,15c
が形成してある。
【0091】そして、これら装着面15x,15zによ
り構成される装着部Cに、マニュアル操作用の変速操作
部16aを、第1の実施形態のときと同様、固定してあ
る。むろん、自動変速操作用の変速操作部16bでも同
じである。
【0092】但し、図9(a)は変速操作部16aの側
面図、同図(b)はY−Y線方向から見た平面図をそれ
ぞれ示す。こうした構造だと、支持フレーム8のうちの
剛性の高い部位に変速操作部16aが支持されるから、
変速操作部16が安定して取り付けられるようになる。
特に屈曲部40の角度θが略90°であると、最も高い
剛性が支持フレーム8で得られ、この角度θだと最も安
定よく変速操作部16が取り付けられる。
【0093】なお、図9において、第1の実施形態と同
じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。むろ
ん、この第3の実施形態を、第2の実施形態のような装
着面後方から変速操作部16aを取り付ける構造にも適
用してもよい。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、装置本体を支持部材、変速操作部に分けた
ので、軽量で扱いやすくなった支持部材、同じく軽量
いやすくなった変速操作部を用いて組付作業が行える
から、良好な組付性で変速操作部を組付けることができ
る。しかも、足回りの空間を確保することができる。そ
のうえ、複数の装着部位置に変速操作部が取り付け可能
であるから、用途に応じて変速操作部の取付位置の変更
をすることができる。さらに中央に有る直線状部材が、
複数の装着部で共用される構造なので、突出部の製作コ
ストが低減できるという効果を奏する。
【0095】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加え、中央の直線状部材に在るねじ孔
が、複数の装着部で共通に用いられて、変速操作部を固
定する構造となるから、変速操作部を固定する構造のコ
ストも低減できるという効果を奏する。
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の実施形態のマニュアル操
作式の変速操作装置を採用した車両のインストルメント
回りを示す斜視図。
【図2】図1中のX−X線に沿う変速操作装置回りの側
面図。
【図3】同変速操作装置回りの構造を説明するための斜
視図。
【図4】同じく分解斜視図。
【図5】自動変速操作式の変速操作装置が組み付けられ
たときを説明するための斜視図。
【図6】本発明の第2の発明の実施形態の要部となるマ
ニュアル操作式の変速操作装置を説明するための側面
図。
【図7】同じく斜視図。
【図8】同じく分解斜視図。
【図9】(a)は、本発明の第3の発明の実施形態の要
部となるマニュアル操作式の変速操作装置を説明するた
めの側面図。(b)は、同図(a)中のY−Y線から見
た平面図。
【符号の説明】
1…フロントシート(運転席) 2…インストルメントパネル 6…フロア(床面) 7…変速操作装置 7a…装置本体 8…支持フレーム(支持部材) 8a…本体部(支持部材本体) 9…サイドフレーム(縦方向部材) 10…ステー(横方向部材) 11…クロスデッキ(車体構成部材) 15…据付部(突出部) 15a〜15c…アーム部(直線状部材) 15x〜15z…装着面 16a,16b…マニュアル操作用の変速操作部、自動
変速操作用の変速操作部(変速操作部16) 17…ねじ孔 18…固定座(結合面) 18a…通孔(長孔) 19…ベース体(ベース部材) 21…チェンジレバー(操作レバー) 21a…操作ノブ 24…ボルト(ねじ部材) 25a…水平方向調整機構 26…高さ方向調整機構 27…係止部 28…シム(高さ調整部材) 29…レバー挿通口 40…屈曲部 A〜C…装着部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体が、ベース部材に操作レバーが
    揺動自在に支持されてなりインストルメントパネル又は
    その近傍に配置される変速操作部と、一端部が運転席前
    方の車体構成部材に固定された端部が車体の床面に固定
    される支持部材とに分割され、 前記変速操作部には結合面が設けられ、 前記支持部材は運転席後方に向かって延びる突出部を有
    し、 該突出部は、前記結合面を受ける装着面が車幅方向に複
    数個、並設されて形成される、前記変速操作部が装着さ
    れる2個の装着部を有し、 かつ前記装着面が、後方に向かって直線状に延びる三本
    の直線状部により、両側に位置する直線状部の一方が前
    記一方の装着部を構成する前記装着面の一部をなし、他
    方の直線状部が前記他方の装着部を構成する前記装着面
    の一部をなし、中央に位置する直線状部が前記両装着部
    のそれぞれを構成する装着面の一部をなすように構成さ
    れ、 前記変速操作部はこれら複数個の装着面で形成される2
    個の装着部を選択して装着される ことを特徴とする車両
    用変速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記直線状部材および前記ベース部材に
    はそれぞれねじ部材が挿通される孔が設けられ、前記ね
    じ部材により前記変速操作部が前記装着部のいずれか
    に、前記中央の直線状部材の孔を共用して装着される
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用変速操作装置。
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