JP3191489B2 - ハロゲン化無水フタル酸の製造法 - Google Patents
ハロゲン化無水フタル酸の製造法Info
- Publication number
- JP3191489B2 JP3191489B2 JP12626393A JP12626393A JP3191489B2 JP 3191489 B2 JP3191489 B2 JP 3191489B2 JP 12626393 A JP12626393 A JP 12626393A JP 12626393 A JP12626393 A JP 12626393A JP 3191489 B2 JP3191489 B2 JP 3191489B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phthalic anhydride
- reaction
- present
- catalyst
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D307/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
- C07D307/77—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D307/87—Benzo [c] furans; Hydrogenated benzo [c] furans
- C07D307/89—Benzo [c] furans; Hydrogenated benzo [c] furans with two oxygen atoms directly attached in positions 1 and 3
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Furan Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化無水フタル酸
の製造法に関するもので、詳しくは、無水フタル酸を加
熱下、気相でハロゲン化特に塩素化する方法に関するも
のである。
の製造法に関するもので、詳しくは、無水フタル酸を加
熱下、気相でハロゲン化特に塩素化する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化無水フタル酸は医薬、農薬を
はじめ合成樹脂原料などを合成するための各種中間体と
して利用されている。ハロゲン化無水フタル酸の製造法
としては、通常、無水フタル酸をアルカリ水溶液に溶解
しフタル酸のアルカリ塩とした後、この水溶液中にハロ
ゲンガスを導入することにより行われる。
はじめ合成樹脂原料などを合成するための各種中間体と
して利用されている。ハロゲン化無水フタル酸の製造法
としては、通常、無水フタル酸をアルカリ水溶液に溶解
しフタル酸のアルカリ塩とした後、この水溶液中にハロ
ゲンガスを導入することにより行われる。
【0003】しかしながら、この方法によれば、ハロゲ
ン化後の反応混合物を酸析することにより、析出するハ
ロゲン化フタル酸を回収する必要があり、これからハロ
ゲン化無水フタル酸とするためには更に無水化反応を行
う必要があった。そのため、工程が複雑で面倒な上、酸
析により多量の廃液が排出されこの処理も大変であっ
た。更に、ハロゲン化反応自体の成績も満足できるもの
ではなかった。また、無水フタル酸を無触媒で気相クロ
ル化する方法も公知であるが、350℃以上の高温を必
要とする為、装置の腐食上の問題点を有していた。
ン化後の反応混合物を酸析することにより、析出するハ
ロゲン化フタル酸を回収する必要があり、これからハロ
ゲン化無水フタル酸とするためには更に無水化反応を行
う必要があった。そのため、工程が複雑で面倒な上、酸
析により多量の廃液が排出されこの処理も大変であっ
た。更に、ハロゲン化反応自体の成績も満足できるもの
ではなかった。また、無水フタル酸を無触媒で気相クロ
ル化する方法も公知であるが、350℃以上の高温を必
要とする為、装置の腐食上の問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実情に鑑み本発明
者等は無水フタル酸をそのまま気相でハロゲン化するこ
とができれば、反応工程が大幅に簡略化され、しかも、
液相反応のように多量の廃液も排出されないので、気相
反応によるハロゲン化に着目した。ところが、従来反応
では350℃以上、実際には400℃以上で行われ、3
50℃以下の温度では無水フタル酸をハロゲンと直接反
応させても目的とするハロゲン化物は殆ど得られていな
い。そこで、本発明は気相で無水フタル酸を公知の方法
よりも比較的低い温度でも効率的にハロゲン化する方法
を提供しようとするものである。
者等は無水フタル酸をそのまま気相でハロゲン化するこ
とができれば、反応工程が大幅に簡略化され、しかも、
液相反応のように多量の廃液も排出されないので、気相
反応によるハロゲン化に着目した。ところが、従来反応
では350℃以上、実際には400℃以上で行われ、3
50℃以下の温度では無水フタル酸をハロゲンと直接反
応させても目的とするハロゲン化物は殆ど得られていな
い。そこで、本発明は気相で無水フタル酸を公知の方法
よりも比較的低い温度でも効率的にハロゲン化する方法
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、無水フ
タル酸を分子状ハロゲンと気相で反応させ対応するハロ
ゲン化無水フタル酸を製造する際、触媒として、ゼオラ
イトを用いることを特徴とするハロゲン化無水フタル酸
の製造法に存する。以下、本発明の内容につき詳細に説
明する。
タル酸を分子状ハロゲンと気相で反応させ対応するハロ
ゲン化無水フタル酸を製造する際、触媒として、ゼオラ
イトを用いることを特徴とするハロゲン化無水フタル酸
の製造法に存する。以下、本発明の内容につき詳細に説
明する。
【0006】本発明では無水フタル酸をそのまま分子状
ハロゲンによりハロゲン化するものであるが、分子状ハ
ロゲンとしては、通常、分子状塩素又は分子状臭素であ
り、特に分子状塩素である。分子状ハロゲンの使用量は
製造すべきハロゲン化無水フタル酸により異なり、例え
ば、モノハロゲノ無水フタル酸の場合には、無水フタル
酸に対して等モル倍、ジハロゲノ無水フタル酸の場合に
は、2モル倍が理論量となるが、いずれの場合も通常、
理論量の0.5〜5モル倍使用される。なお、本発明の
反応では系内に酸素及び水分が存在すると望ましくない
ので、分子状ハロゲン中の酸素濃度は1容量%以下で、
しかも、実質的に水分を含まないものを用いるのが好ま
しい。
ハロゲンによりハロゲン化するものであるが、分子状ハ
ロゲンとしては、通常、分子状塩素又は分子状臭素であ
り、特に分子状塩素である。分子状ハロゲンの使用量は
製造すべきハロゲン化無水フタル酸により異なり、例え
ば、モノハロゲノ無水フタル酸の場合には、無水フタル
酸に対して等モル倍、ジハロゲノ無水フタル酸の場合に
は、2モル倍が理論量となるが、いずれの場合も通常、
理論量の0.5〜5モル倍使用される。なお、本発明の
反応では系内に酸素及び水分が存在すると望ましくない
ので、分子状ハロゲン中の酸素濃度は1容量%以下で、
しかも、実質的に水分を含まないものを用いるのが好ま
しい。
【0007】本発明においては、触媒としてゼオライト
を用いることを必須の要件とするものである。本発明で
対象となるゼオライトとしては、通常、X型、Y型ゼオ
ライトとして知られるフォージャサイトタイプのゼオラ
イト、ベータ型ゼオライト、ZSM−5、ゼオライトオ
メガ、L型ゼオライト、モレキュラーシーヴ13X、オ
フレタイト/エリオナイト型もしくは、モルデナイト型
ゼオライト等が挙げられる。本発明ではX型ゼオライト
を用いた場合に特に良好なハロゲン化反応を実施するこ
とができる。
を用いることを必須の要件とするものである。本発明で
対象となるゼオライトとしては、通常、X型、Y型ゼオ
ライトとして知られるフォージャサイトタイプのゼオラ
イト、ベータ型ゼオライト、ZSM−5、ゼオライトオ
メガ、L型ゼオライト、モレキュラーシーヴ13X、オ
フレタイト/エリオナイト型もしくは、モルデナイト型
ゼオライト等が挙げられる。本発明ではX型ゼオライト
を用いた場合に特に良好なハロゲン化反応を実施するこ
とができる。
【0008】本発明で使用されるゼオライトのSiO2
/Al2 O3 比は特に限定されないが、通常100以下
のものが好適に用いられる。また、これらのゼオライト
は合成時にイオン交換可能なカチオンを保持している
が、これを本反応に活性を有する金属塩の水溶液に含浸
する事に依って容易に交換する事ができる。この金属と
しては、通常、ナトリウム又はカリウム等のアルカリ金
属が代表的である。
/Al2 O3 比は特に限定されないが、通常100以下
のものが好適に用いられる。また、これらのゼオライト
は合成時にイオン交換可能なカチオンを保持している
が、これを本反応に活性を有する金属塩の水溶液に含浸
する事に依って容易に交換する事ができる。この金属と
しては、通常、ナトリウム又はカリウム等のアルカリ金
属が代表的である。
【0009】また、ゼオライトは一般に結晶性の微粉末
(非粘結性)として製造される為、通常はバインダーを
用いて成形される。バインダーとしては本反応に不活性
なものであれば良いが、通常はアルミナ系酸化物、チタ
ニア、クロミア、マグネシア、シリカ、粘土等の無機酸
化物が用いられる。この際のゼオライト触媒の含有量
は、通常、10〜90重量%であり、特に10〜50重
量%の場合、触媒の耐熱性もあり好ましい。成形された
ゼオライト触媒は通常、粒状またはペレット状であり、
この場合のサイズは例えば、1−10mm程度である。
なお、本発明では微粉末状の市販のゼオライト触媒をそ
のまま使用することもでき、成型された市販の触媒も勿
論使用できる。
(非粘結性)として製造される為、通常はバインダーを
用いて成形される。バインダーとしては本反応に不活性
なものであれば良いが、通常はアルミナ系酸化物、チタ
ニア、クロミア、マグネシア、シリカ、粘土等の無機酸
化物が用いられる。この際のゼオライト触媒の含有量
は、通常、10〜90重量%であり、特に10〜50重
量%の場合、触媒の耐熱性もあり好ましい。成形された
ゼオライト触媒は通常、粒状またはペレット状であり、
この場合のサイズは例えば、1−10mm程度である。
なお、本発明では微粉末状の市販のゼオライト触媒をそ
のまま使用することもでき、成型された市販の触媒も勿
論使用できる。
【0010】本発明では上述の無水フタル酸と分子状ハ
ロゲンとを気相で反応させるが、その際の反応温度は、
通常、150〜500℃、好ましくは180〜400℃
である。反応温度があまり低いとハロゲン化反応が良好
に進行せず、逆に、あまり高いと副反応が起こり好まし
くない。本発明における反応方式は固定床又は流動床の
いずれでもよいが、通常、固定床タイプの反応方式が望
ましい。本発明の反応を実施するには、加熱溶融した無
水フタル酸を気化し、ガス状の無水フタル酸を、触媒を
充填し所望の温度に加熱保持された反応ゾーンに供給す
ると共に、所定量のハロゲンガスを同時に供給すること
によって反応を行う。この場合、必要に応じて、反応ゾ
ーンに不活性ガスを存在させることも可能である。要す
るに、反応ゾーンにおける原料濃度を必要に応じて適宜
調節することができる。不活性ガスの供給方法は、直接
反応ゾーンに導入してもよいが、例えば、無水フタル酸
を気化させる際に不活性ガスをキャリアガスとして同伴
させることにより無水フタル酸とともに反応ゾーンに供
給する方法等が挙げられる。
ロゲンとを気相で反応させるが、その際の反応温度は、
通常、150〜500℃、好ましくは180〜400℃
である。反応温度があまり低いとハロゲン化反応が良好
に進行せず、逆に、あまり高いと副反応が起こり好まし
くない。本発明における反応方式は固定床又は流動床の
いずれでもよいが、通常、固定床タイプの反応方式が望
ましい。本発明の反応を実施するには、加熱溶融した無
水フタル酸を気化し、ガス状の無水フタル酸を、触媒を
充填し所望の温度に加熱保持された反応ゾーンに供給す
ると共に、所定量のハロゲンガスを同時に供給すること
によって反応を行う。この場合、必要に応じて、反応ゾ
ーンに不活性ガスを存在させることも可能である。要す
るに、反応ゾーンにおける原料濃度を必要に応じて適宜
調節することができる。不活性ガスの供給方法は、直接
反応ゾーンに導入してもよいが、例えば、無水フタル酸
を気化させる際に不活性ガスをキャリアガスとして同伴
させることにより無水フタル酸とともに反応ゾーンに供
給する方法等が挙げられる。
【0011】本発明の反応における反応時間は反応形式
によっても異なるが、例えば、固定床タイプで連続反応
を行う場合には、触媒との接触時間が通常、空間速度
(GHSV)が1/10〜10,000、好ましくは1
/1〜1,000程度となるように調節される。本発明
で使用される触媒は、使用される前に活性化処理を行っ
た方がよい。活性化処理は、ハロゲンガスを適当な時間
流通することにより行う。本発明のハロゲン化反応にお
いては、3−ハロゲノ無水フタル酸と4−ハロゲノ無水
フタル酸を効率的に製造することができるので、本発明
はこれらモノハロゲノ無水フタル酸の製造に適用するの
が望ましい。
によっても異なるが、例えば、固定床タイプで連続反応
を行う場合には、触媒との接触時間が通常、空間速度
(GHSV)が1/10〜10,000、好ましくは1
/1〜1,000程度となるように調節される。本発明
で使用される触媒は、使用される前に活性化処理を行っ
た方がよい。活性化処理は、ハロゲンガスを適当な時間
流通することにより行う。本発明のハロゲン化反応にお
いては、3−ハロゲノ無水フタル酸と4−ハロゲノ無水
フタル酸を効率的に製造することができるので、本発明
はこれらモノハロゲノ無水フタル酸の製造に適用するの
が望ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り実施例の記
載に限定されるものではない。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り実施例の記
載に限定されるものではない。
【0013】実施例1 単管型充填層(径20mm、長さ50mm)に後記第1
表に示す市販のゼオライト触媒を充填し、窒素気流下、
300℃迄昇温した。温度が安定してから窒素ガスの流
通を停止し、次いで塩素ガスを1.6リットル/hrで
30分間流通させた。活性化終了後、塩素ガスの流通量
は0.8リットル/hrに調節した。一方、無水フタル
酸(仕込み量6.6g,44.6ミリモル)は280℃
に加熱溶融し、その蒸気圧分を窒素ガス(2.2リット
ル/hr)にて反応管へ同伴させた。60分間で溶融し
た無水フタル酸の全量が触媒充填層へ供給された。触媒
層での原料と触媒層の接触時間は3.4秒であった。反
応終了後、生成物を取り出してアセトンに溶解して、ガ
スクロマトグラフィーで分析を行なったところ、転換率
は39.7%であり、モノクロロ体の選択率は81.8
%であった。
表に示す市販のゼオライト触媒を充填し、窒素気流下、
300℃迄昇温した。温度が安定してから窒素ガスの流
通を停止し、次いで塩素ガスを1.6リットル/hrで
30分間流通させた。活性化終了後、塩素ガスの流通量
は0.8リットル/hrに調節した。一方、無水フタル
酸(仕込み量6.6g,44.6ミリモル)は280℃
に加熱溶融し、その蒸気圧分を窒素ガス(2.2リット
ル/hr)にて反応管へ同伴させた。60分間で溶融し
た無水フタル酸の全量が触媒充填層へ供給された。触媒
層での原料と触媒層の接触時間は3.4秒であった。反
応終了後、生成物を取り出してアセトンに溶解して、ガ
スクロマトグラフィーで分析を行なったところ、転換率
は39.7%であり、モノクロロ体の選択率は81.8
%であった。
【0014】実施例2〜6 実施例1の方法において、触媒として後記第1表に示す
市販のゼオライトが触媒重量の20%となる様にチタニ
ア(アナターゼ型)を希釈剤として加圧成型した後粉砕
して、24mesh以上のものを使用し、実施例1と同
様にして気相塩素化反応を行なった。結果を第1表に示
す。
市販のゼオライトが触媒重量の20%となる様にチタニ
ア(アナターゼ型)を希釈剤として加圧成型した後粉砕
して、24mesh以上のものを使用し、実施例1と同
様にして気相塩素化反応を行なった。結果を第1表に示
す。
【0015】実施例7 実施例1の方法において、反応温度を200℃とした以
外は実施例1と同様にして気相塩素化反応を行なった。
転換率は14.0%であり、モノクロロ体の選択率は8
5.6%であった。
外は実施例1と同様にして気相塩素化反応を行なった。
転換率は14.0%であり、モノクロロ体の選択率は8
5.6%であった。
【0016】比較例1 実施例1の方法において、ゼオライト触媒を用いずに同
様の気相塩素化反応を行なった場合の結果を第1表に示
す。
様の気相塩素化反応を行なった場合の結果を第1表に示
す。
【0017】比較例2 実施例1の方法において、ゼオライト触媒の担持をして
いないチタニアを用いて同様の気相塩素化反応を行なっ
た場合の結果を第1表に示す。
いないチタニアを用いて同様の気相塩素化反応を行なっ
た場合の結果を第1表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、無水フタル酸をハロゲ
ンと直接反応させてハロゲン化できるため、反応工程が
大幅に簡略化され、しかも、多量の廃液も排出されず、
尚かつ従来の気相ハロゲン化法よりも反応温度が低温で
あり、効率的に目的のハロゲン化無水フタル酸を得るこ
とができる。
ンと直接反応させてハロゲン化できるため、反応工程が
大幅に簡略化され、しかも、多量の廃液も排出されず、
尚かつ従来の気相ハロゲン化法よりも反応温度が低温で
あり、効率的に目的のハロゲン化無水フタル酸を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−77631(JP,A) 特開 昭60−193935(JP,A) J.Org.Chem.,(1983), 48,p2465−2468 Tetrahedron Lette rs,(1980),21(39),p3809− 3812 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/89 C07B 61/00 300 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】無水フタル酸を分子状ハロゲンと気相で反
応させ対応するハロゲン化無水フタル酸を製造する際、
触媒として、ゼオライトを用いることを特徴とするハロ
ゲン化無水フタル酸の製造法。 - 【請求項2】該分子状ハロゲンが、その中の酸素濃度が
1容量%以下で、かつ、実質的に水分を含まないもので
あることを特徴とする請求項1記載の方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12626393A JP3191489B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ハロゲン化無水フタル酸の製造法 |
GB9410464A GB2278353B (en) | 1993-05-27 | 1994-05-25 | Process for producing halogenated phthalic anhydride |
US08/250,787 US5574172A (en) | 1993-05-27 | 1994-05-26 | Process for producing halogenated phthalic anhydride |
DE4418421A DE4418421A1 (de) | 1993-05-27 | 1994-05-26 | Verfahren zur Herstellung von halogeniertem Phthalsäureanhydrid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12626393A JP3191489B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ハロゲン化無水フタル酸の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336479A JPH06336479A (ja) | 1994-12-06 |
JP3191489B2 true JP3191489B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=14930859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12626393A Expired - Fee Related JP3191489B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ハロゲン化無水フタル酸の製造法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5574172A (ja) |
JP (1) | JP3191489B2 (ja) |
DE (1) | DE4418421A1 (ja) |
GB (1) | GB2278353B (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19620797A1 (de) * | 1996-05-23 | 1997-11-27 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von halogenierten Phthalsäuren und deren Derivaten |
US6117411A (en) * | 1998-06-29 | 2000-09-12 | California Institute Of Technology | Molecular sieve CIT-6 |
US7906102B2 (en) | 2001-10-03 | 2011-03-15 | Vanderbilt University | Ligands to radiation-induced molecules |
US6576770B1 (en) * | 2001-12-05 | 2003-06-10 | General Electric Company | Preparation of substituted phthalic anhydrides and substituted phthalimides |
EP1572933A4 (en) | 2002-02-13 | 2007-09-05 | Univ Duke | MODULATION OF IMMUNE RESPONSE BY POLYPEPTIDES OF RESPONSE TO STRESS BINDING TO NON PEPTIDES |
US6657068B2 (en) | 2002-03-22 | 2003-12-02 | General Electric Company | Liquid phase oxidation of halogenated ortho-xylenes |
US6657067B2 (en) | 2002-03-22 | 2003-12-02 | General Electric Company | Method for the manufacture of chlorophthalic anhydride |
US6649773B2 (en) | 2002-03-22 | 2003-11-18 | General Electric Company | Method for the manufacture of halophthalic acids and anhydrides |
US6784333B2 (en) * | 2002-08-06 | 2004-08-31 | Saudi Basic Industries Corporation | Catalyst for aromatization of alkanes, process of making and using thereof |
US7541489B2 (en) | 2004-06-30 | 2009-06-02 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Method of making halophthalic acids and halophthalic anhydrides |
US8518405B2 (en) | 2009-10-08 | 2013-08-27 | The University Of North Carolina At Charlotte | Tumor specific antibodies and uses therefor |
US11135316B2 (en) | 2014-01-31 | 2021-10-05 | Washington University | Imaging and treatment of pathophysiologic conditions by Cerenkov radiation |
US9974870B2 (en) | 2014-06-09 | 2018-05-22 | Washington University | Compositions and methods for treatment and imaging using nanoparticles |
US10487151B2 (en) | 2014-07-23 | 2019-11-26 | Ohio State Innovation Foundation | Methods and compositions related to antibody fragments that bind to tumor-associated glycoprotein 72 (TAG-72) |
WO2016014939A1 (en) | 2014-07-24 | 2016-01-28 | Washington University | Compositions targeting radiation-induced molecules and methods of use thereof |
CN110229129B (zh) * | 2019-06-22 | 2023-07-25 | 上海旭流化学科技有限公司 | 一种制备4-氯苯酐的设备及其方法 |
Family Cites Families (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB631008A (en) * | 1944-02-22 | 1949-10-25 | Niagara Alkali Company | Chlorination of phthalic anhydride |
US2429985A (en) * | 1944-02-22 | 1947-11-04 | Niagara Alkali Company | Chlorination of phthalic anhydride |
US3240792A (en) * | 1961-03-22 | 1966-03-15 | Imp Smelting Corp Ltd | Tetrafluorophthalic acids and derivatives |
US3308069A (en) * | 1964-05-01 | 1967-03-07 | Mobil Oil Corp | Catalytic composition of a crystalline zeolite |
US3480667A (en) * | 1965-04-28 | 1969-11-25 | Texaco Inc | Method of producing fluorinated compounds |
US3956321A (en) * | 1975-01-30 | 1976-05-11 | General Electric Company | Preparation of 4-fluorophthalic anhydride |
SU1004328A1 (ru) * | 1980-08-27 | 1983-03-15 | Предприятие П/Я А-7850 | Способ получени мононатриевой соли 4-хлорфталевой кислоты |
US4297283A (en) * | 1980-10-09 | 1981-10-27 | General Electric Company | Chlorination of phthalic anhydride |
DE3130033A1 (de) * | 1981-07-30 | 1983-02-17 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Zinkhaltige aluminiumsilikat-katalysatoren, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung |
DE3228270A1 (de) * | 1982-07-29 | 1984-02-02 | Degussa Ag, 6000 Frankfurt | Katalysator fuer die herstellung von kohlenwasserstoffen und das verfahren zu dessen herstellung |
US4517372A (en) * | 1983-05-12 | 1985-05-14 | Occidental Chemical Corporation | Process for the preparation of 4-fluorophthalic anhydride |
US4709056A (en) * | 1983-05-12 | 1987-11-24 | Occidental Chemical Corporation | 4,4-dihalohexahydrophthalic anhydrides and 4-fluorotetrahydrophthalic anhydride, and process for their preparation |
DE3339235A1 (de) * | 1983-10-28 | 1985-05-09 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von polyurethanen |
JPS60161974A (ja) * | 1984-01-31 | 1985-08-23 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | テトラクロロ無水フタル酸の製造方法 |
JPS62185082A (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-13 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | テトラクロロ無水フタル酸の製造方法 |
US4785121A (en) * | 1986-04-14 | 1988-11-15 | Stauffer Chemical Company | Preparation of halophthalic anhydrides |
US4985384A (en) * | 1986-08-25 | 1991-01-15 | W. R. Grace & Co-Conn. | Cracking catalysts having aromatic selectivity |
JPH01118378A (ja) * | 1987-11-02 | 1989-05-10 | Honda Motor Co Ltd | 抵抗溶接機の制御装置 |
US5003088A (en) * | 1988-02-24 | 1991-03-26 | Occidental Chemical Corporation | Method for the preparation of halophthalic anhydrides |
BR8900448A (pt) * | 1988-02-24 | 1989-09-26 | Occidental Chem Co | Processo de desidrogenacao seletiva com halogenios |
BR8900447A (pt) * | 1988-02-24 | 1989-09-26 | Occidental Chem Co | Processo aperfeicoado de desidrogenacao |
DE3911951A1 (de) * | 1988-04-20 | 1989-11-02 | Basf Ag | Selektive katalytische gasphasenchlorierung von phthalsaeurederivaten |
US5206391A (en) * | 1989-09-11 | 1993-04-27 | Occidental Chemical Corporation | Process for the preparation of halophthalic anhydrides |
US5233054A (en) * | 1989-09-11 | 1993-08-03 | Occidental Chemical Corporation | Process for the preparation of halophthalic anhydrides |
US5049682A (en) * | 1989-09-11 | 1991-09-17 | Occidental Chemical Corporation | Process for the preparation of halophthalic anhydrides |
US5059697A (en) * | 1990-06-14 | 1991-10-22 | Occidental Chemical Corporation | Preparation of halogenated phthalic anhydrides |
US5300201A (en) * | 1991-04-22 | 1994-04-05 | Occidental Chemical Corporation | Photochlorination of phthalic anhydride |
JP2598581B2 (ja) * | 1991-06-17 | 1997-04-09 | 株式会社トクヤマ | 芳香族ハロゲン化物の製造方法 |
JP2647757B2 (ja) * | 1991-06-25 | 1997-08-27 | 株式会社トクヤマ | 芳香族ハロゲン化物の製造方法 |
DE59302798D1 (de) * | 1992-07-10 | 1996-07-11 | Hoechst Ag | Verfahren zur Herstellung von Tetrafluorphthalsäure und/oder Tetrafluorphthalsäureanhydrid |
US5288879A (en) * | 1992-09-28 | 1994-02-22 | Ethyl Corporation | Tetrahalophthalic anhydride process |
US5322954A (en) * | 1993-05-28 | 1994-06-21 | Occidental Chemical Corporation | Synthesis of 4-substituted phthalic anhydrides |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP12626393A patent/JP3191489B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-05-25 GB GB9410464A patent/GB2278353B/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-05-26 DE DE4418421A patent/DE4418421A1/de not_active Withdrawn
- 1994-05-26 US US08/250,787 patent/US5574172A/en not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
J.Org.Chem.,(1983),48,p2465−2468 |
Tetrahedron Letters,(1980),21(39),p3809−3812 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE4418421A1 (de) | 1994-12-01 |
US5574172A (en) | 1996-11-12 |
GB2278353B (en) | 1997-02-19 |
GB2278353A (en) | 1994-11-30 |
GB9410464D0 (en) | 1994-07-13 |
JPH06336479A (ja) | 1994-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3191489B2 (ja) | ハロゲン化無水フタル酸の製造法 | |
GB2095245A (en) | Chlorination of alkanes | |
EP0078410B1 (en) | Process for producing 3-chloro-5-trifluoromethylpyridines | |
JPS61183235A (ja) | クロロベンゼンの製造方法 | |
IL170216A (en) | Preparation of 3, 6 - dichloro -2 - trichloromethylpyridine by vapor phase chlorination of 6 -chloro-2-trichlormethylpyridine | |
JPH0596B2 (ja) | ||
JPS632939B2 (ja) | ||
US4777305A (en) | Synthesis of 1,4-dichlorobenzene | |
US4448967A (en) | Process for preparing chloro-trifluoromethyl pyridines | |
US4060555A (en) | Process for the production of chlorofluorinated aliphatic ketones | |
JPH03294237A (ja) | 1,1,1,2―テトラフルオロエタンの製造方法 | |
JPS5811408B2 (ja) | トリクロルエチレンの製造法 | |
JPH04368340A (ja) | 芳香族ハロゲン化物の製造方法 | |
WO1995006022A1 (fr) | Procede de production d'hexafluorocyclobutene et procede de production d'hexafluorocyclobutane | |
JPS6344537A (ja) | ジヨードベンゼンの接触ハロゲン移動法 | |
US3704251A (en) | Production of phenyl-maleic anhydride by catalytic vapor phase oxidation of biphenyl or sec-butyl benzene | |
JPH07330665A (ja) | ハロゲン化芳香族化合物の製造法 | |
JPH01254633A (ja) | ジクロルトルエンの異性化方法 | |
US5773671A (en) | Process for purifying 1,1-dichloro-2,2,2-trifluoroethane and 1-chloro-1,2,2,2-tetrafluoroethane | |
JP3767925B2 (ja) | 1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンの製造方法および1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタン製造用の長寿命触媒 | |
JP2000128811A (ja) | パラクロロエチルベンゼンの製造方法 | |
JPS62221640A (ja) | パラブロモフルオロベンゼンの製造法 | |
JPH06116209A (ja) | 炭酸ジエステルの製造法 | |
JPH0692910A (ja) | 炭酸ジエステルの製造法 | |
JPS62185082A (ja) | テトラクロロ無水フタル酸の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |