JP3190952B2 - 廃棄物処分場における遮水シートの補修方法 - Google Patents
廃棄物処分場における遮水シートの補修方法Info
- Publication number
- JP3190952B2 JP3190952B2 JP13901895A JP13901895A JP3190952B2 JP 3190952 B2 JP3190952 B2 JP 3190952B2 JP 13901895 A JP13901895 A JP 13901895A JP 13901895 A JP13901895 A JP 13901895A JP 3190952 B2 JP3190952 B2 JP 3190952B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- pipe
- sheet
- monitoring
- disposal site
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
るものであって、特に処分場に使用される遮水シートの
補修方法に関するものである。
産業廃棄物と、主として一般家庭から排出される一般廃
棄物とに分かれ、これら廃棄物の最終処分は、海面埋
立、陸上埋立処分などがあるが、海面埋立は、地域的に
制限され、全国的に陸上埋立処分が多い。
して、底面に傾斜を設けた地盤上に浸出水を排除して処
分場外に配するための集水管を設け、その下方に遮水シ
ートを敷設している。
系、合成樹脂系、その他高分子材料からなる遮水材の
他、アスファルト、ゴムアスファルト、粘土ライニング
等による層状遮水材料、その他ルーフィングに用いられ
るシート状遮水材料がある。また、これら遮水材料から
なる遮水シートは、単なる一枚もののシートではなく、
継手部を介して継ぎ合わされた形で使用される。
えばブルドーザーなどで締固められ、その上に中間覆土
を介在させてサンドイッチ状にし、上端は最終覆土で覆
って公園や運動場などに使用される。
は、廃棄物の圧力で破損したり、廃棄物の化学的影響を
受けないようにシートを使用するが、万一の場合に備え
て対処しておく必要がある。
は、周辺環境へ影響を及ぼすおそれがある。
従来では主として目視確認によって破損個所の有無を検
知する方法や、継手部に大気圧以上の圧力をかけて洩れ
の有無を検知する方法や、あるいはその逆に吸引するこ
とで洩れの有無を検知する方法、および、供試体を抜き
取り、室内試験によって供試体の漏水の有無を検知する
方法、さらに、特公平6-47812 号公報にあるように通気
層を設け、この通気層に気体を吹き込む方法などがあ
る。
る点検方法では確実性がなく、気圧の変動を見て洩れの
有無を点検する方法では設備上の関係では部分的な点検
しか行えず、さらに、供試体の検査では、抜取り検査と
同じであって、極めて大きな全体部分を完全に網羅した
検査を行うことはできず、通気層に気体を吹き込む方法
ではこれを定期的に行わなければ確認ができない。
たとしてもこれを補修するには掘り返しを行って破損個
所を露出して修正するなど大変手数と時間を要するもの
となる。
し、遮水シートの破損を確実に検知し、しかも、破損個
所を特定しなくてもその補修を簡単かつ確実に行うこと
ができる廃棄物処分場における遮水シートの補修方法を
提供することにある。
するため、第1に、傾斜面を有する底面地盤に浸出水を
排除して処分場外に配するための集水管と、その下方に
敷設する遮水シートを埋設した廃棄物処分場において、
前記遮水シートの下方にモニタリング専用管を配設し、
このモニタリング専用管の上に当接して導水マットを敷
設し、このモニタリング専用管に遮水シートから漏出し
た浸出水がモニタされた時には、該モニタリング専用管
を介してグラウト材を遮水シート漏出個所まで浸透させ
ること、第2に、グラウト材は、ゲルタイムが比較的長
いシリカゾル系のグラウト材であること、第3に、モニ
タリング専用管は、リブで仕切った複数の通水路を有
し、少なくとも上面にスリット部を設けた偏平管である
ことを要旨とするものである。
破損で漏水がある場合はこの遮水シートから漏出した浸
出液がモニタリング専用管でモニタされ、破損があるこ
とが検知できる。ただし、その個所は特定できないが、
次に、モニタリング専用管を介してグラウト材を遮水シ
ート漏出個所まで浸透させることで漏水ルートをしゃ断
することができる。
して導水マットを敷設することで、処分場内の汚水が地
盤中への流出が生じた場合、この導水マットを介してモ
ニタリング専用管に導くことができる。
材は、ゲルタイムが比較的長いシリカゾル系の酸性の強
いグラウト材であることにより、モニタリング専用管内
では比較的長い時間固まらないでいるが、このモニタリ
ング専用管から流出した時点でアルカリ分と反応して固
化する。従って、モニタリング専用管内の未硬化のグラ
ウト材はこれを水等で洗い流すことによりモニタリング
専用管の再利用も可能となる。
ング専用管は、リブ構造により通水断面が大きく確保で
きるとともに、卓越した耐圧・引張強度があり、高盛土
の土圧に耐え集排水機能を確保できる。
説明する。図1は本発明の廃棄物処分場における遮水シ
ートの補修方法の1実施例を示す縦断正面図、図2は同
上平面図、図3は図1のa部分の拡大断面図、図4は図
1のb部分の拡大断面図である。
形成するように掘削を行い、下地整形工を施す。そし
て、ベントナイトと粘土の混合土1を厚さ約30cm程度施
工する。
8に示すようにその上に当接して導水マット14を敷設す
る。さらに、その上に混合土1を厚さ約30cm程度施工す
る。
が、リブ2aで仕切られた通水路2bを並列させて多数
形成し、少なくとも上面に開口率約50%のスリット部2
cを設けた偏平管である。このモニタリング専用管2は
図2に示すように循環形状もしくは閉鎖回路的に適宜位
置に配設する。
不織布によるシート保護材4を敷設し、その上には難透
水性保護土5を約50cm〜100cm 程度施工する。図中6は
この遮水シート3の端部を固定するシート固定工であ
る。
集水管7として浸出水集排水管を布設し、その上には現
地発生の砕石8を施工した。
モニタリング専用管2の端部には図6、図7に示すよう
に、注入ホース10と水圧計ケーブル11を接続するための
接続ソケット9を嵌め、この注入ホース10の接続ソケッ
ト9間にはコック12と圧力計13を設けた。
水がある場合は、この漏水はモニタリング専用管2に入
る。データロガーにつながる水圧計ケーブル11でモニタ
リング専用管2に遮水シート3から漏出した浸出液がモ
ニタされた時には注入ホース10により該モニタリング専
用管2を介してグラウト材を遮水シート漏出個所まで浸
透させる。
ウト材が好適である。この薬液はゲルタイム(グラウト
の固結時間)が比較的長く、固結後の長期耐久性も比較
的優れている。しかも完全溶液性であり不織布でも浸透
することが可能である。
まで浸透させることでモニタリング専用管2から流出し
た時点でアルカリ分と反応して固化し、漏水ルートをし
ゃ断することができる。また、モニタリング専用管2内
ではグラウト材は比較的長い時間固まらないでいるので
これを水等で洗い流すことによりモニタリング専用管2
の再利用も可能となる。
における遮水シートの補修方法は、遮水シートの破損を
確実に検知し、しかも、破損個所を特定しなくてもその
補修を簡単かつ確実に行うことができるものである。
修方法の1実施例を示す縦断正面図である。
修方法の1実施例を示す平面図である。
グ専用管 2a…リブ 2b…通水路 2c…スリット部 3…遮水シート 4…シート保護材 5…難透水性保
護土 6…シート固定工 7…集水管 8…砕石 9…接続ソケッ
ト 10…注入ホース 11…水圧計ケー
ブル 12…コック 13…圧力計 14…導水マット
Claims (3)
- 【請求項1】 傾斜面を有する底面地盤に浸出水を排除
して処分場外に配するための集水管と、その下方に敷設
する遮水シートを埋設した廃棄物処分場において、前記
遮水シートの下方にモニタリング専用管を配設し、この
モニタリング専用管の上に当接して導水マットを敷設
し、このモニタリング専用管に遮水シートから漏出した
浸出水がモニタされた時には、該モニタリング専用管を
介してグラウト材を遮水シート漏出個所まで浸透させる
ことを特徴とする廃棄物処分場における遮水シートの補
修方法。 - 【請求項2】 グラウト材は、ゲルタイムが比較的長い
シリカゾル系のグラウト材である請求項1記載の廃棄物
処分場における遮水シートの補修方法。 - 【請求項3】 モニタリング専用管は、リブで仕切った
複数の通水路を有し、少なくとも上面にスリット部を設
けた偏平管である請求項1または請求項2記載の廃棄物
処分場における遮水シートの補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13901895A JP3190952B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 廃棄物処分場における遮水シートの補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13901895A JP3190952B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 廃棄物処分場における遮水シートの補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08323319A JPH08323319A (ja) | 1996-12-10 |
JP3190952B2 true JP3190952B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=15235564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13901895A Expired - Lifetime JP3190952B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 廃棄物処分場における遮水シートの補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190952B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5090672B2 (ja) * | 2006-06-12 | 2012-12-05 | 太陽工業株式会社 | 廃棄物処分場、遮水構造、及び廃棄物処分場を構築するための工法 |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP13901895A patent/JP3190952B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08323319A (ja) | 1996-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7278800B2 (en) | Method of installing subsurface barrier | |
JP3190952B2 (ja) | 廃棄物処分場における遮水シートの補修方法 | |
JP3600482B2 (ja) | 産業施設の支持地盤への漏液防止兼浄化装置 | |
JP4002344B2 (ja) | 廃棄物処分施設 | |
JP3150562B2 (ja) | 遮水構造、その漏水検知方法および漏水部補修方法 | |
JP2826720B2 (ja) | 廃棄物処分場の遮水シートの破損箇所検知工法 | |
KR100545776B1 (ko) | 수계관 보수보강 공법 | |
JP3675671B2 (ja) | 遮水シートの漏水検知システム | |
JP3308216B2 (ja) | 遮水構造、その漏水検知方法および漏水部補修方法 | |
JP3186517B2 (ja) | 遮水シートの漏水検知補修システム | |
JP3701186B2 (ja) | 遮水シートの補修方法 | |
JP3233906B2 (ja) | 遮水シートの破損位置検出方法 | |
JP5038074B2 (ja) | 遮水シートの破損検出システム及び破損検出方法 | |
Tweneboah et al. | Construction of multi-layer geosynthetic containment systems to mitigate groundwater contamination | |
JP3309328B2 (ja) | 遮水シ−トの漏水検知システム | |
JP3730712B2 (ja) | 廃棄物処分場の遮水構造 | |
KR100350280B1 (ko) | 폐기물 매립장의 차수막 진단 치유장치및 그 진단 치유 방법 | |
JP2002113438A (ja) | 廃棄物海面処分場の管理方法及び装置 | |
JP3116796B2 (ja) | 遮水シートの欠損部検知方法 | |
JPH08252553A (ja) | 廃棄物処分場における遮水構造 | |
JP2985571B2 (ja) | 廃棄物処分場における汚染水の漏出検知方法 | |
JP3697808B2 (ja) | 廃棄物処分場における漏水管理システム及び漏水管理方法 | |
JPH06226227A (ja) | 廃棄物処分場 | |
JPH1015517A (ja) | 廃棄物処分場における遮水シートの破損検出方法及び漏水防止方法 | |
JPH0689547B2 (ja) | 土壌汚染防止工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080525 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090525 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100525 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525 Year of fee payment: 13 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |