JP3189413B2 - 廃棄物の金属選別回収装置 - Google Patents

廃棄物の金属選別回収装置

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JP3189413B2
JP3189413B2 JP24227892A JP24227892A JP3189413B2 JP 3189413 B2 JP3189413 B2 JP 3189413B2 JP 24227892 A JP24227892 A JP 24227892A JP 24227892 A JP24227892 A JP 24227892A JP 3189413 B2 JP3189413 B2 JP 3189413B2
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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃車、一般都市ごみ等の
廃棄物中から鉄材、アルミニウム材、銅材等の有価金属
を選別回収するための廃棄物の金属選別回収装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、廃車、一般都市ごみ等の廃棄物の
処理に際しては、一般に廃棄物がシュレッダマシンによ
って破砕される。廃棄物が例えば廃車の場合、破砕され
た破砕片中には、鉄材及び非鉄金属材が含まれている
が、鉄材のみが磁選機で回収されて再利用に供され、非
鉄金属材や他の破砕片は埋め立て処分されていた。しか
し、近年では、省資源化の観点から非鉄金属材の選別回
収にも関心が払われるようになってきている。これに応
えるものとして、例えば特開昭54−149074号公
報に開示された技術や、特開昭53−39906号公報
に開示された技術がある。
【0003】前者の技術では、風力選別装置とサイクロ
ンとによって分離された比重の大きい廃棄物が、磁選機
を備えた振動ふるい装置によって鉄材と砂とガラス片と
非鉄金属材とに選別される。非鉄金属材中の電線は電線
類分離装置によって回収され、残りはリニアモータ式非
鉄金属分離装置によってアルミニウム材とその他の非金
属材とに選別される。
【0004】また、後者の技術では、廃棄物が風力選別
機によって比重の大きい物質と小さい物質とに選別され
る。比重の大きい物質は、ふるい分け機によって、ゴム
材とガラス片と非鉄金属材とに選別される。非鉄金属材
は、水選別装置の水流によってアルミニウム材とゴム材
とその他の非鉄金属材とに選別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記したい
ずれの従来技術においても、廃棄物である廃車中にシー
ト屑、バンパ等の多くの可燃物が含まれているにもかか
わらず、その可燃物の焼却処理が行われない。このた
め、対象となる廃棄物の処理量が非常に多く、この廃棄
物中から有価金属を確実に選別しようとすると、装置全
体が大型となってしまう。また、可燃物を除去するため
の風力選別装置,サイクロン等が必要となり、装置が複
雑化する。この複雑化は前記大型化と併せ大きなコスト
アップの要因となる。
【0006】さらに、前記両従来技術ではアルミニウム
材の選別回収は行われているものの、銅材についてはそ
れ以外の非鉄金属材と混在した状態で回収されている。
つまり、銅材単独の選別回収は行われていない。ここ
で、廃車の場合、廃棄物中の銅材の含有率はアルミニウ
ム材以上であり、しかも、銅材はアルミニウム材よりも
有価価値が高い。このため、銅材単体での選別回収が望
まれている。
【0007】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は装置全体のコンパクト化を図り、
しかも有価価値の高い銅材を単独で選別回収できる廃棄
物の金属選別回収装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、廃棄物を破砕することにより得られる破砕
片から、強磁性材とアルミニウム材と銅材とを選別回収
する廃棄物の金属選別回収装置であって、前記破砕片中
の可燃物の焼却除去後に残る不燃物を搬送する搬送機
と、磁気を有する回転体、及びその回転体の回転にとも
ない周回し、かつ前記搬送機にて投入された不燃物を搬
送可能な無端状ベルトを備え、その不燃物中の強磁性材
に回転体の磁気を作用させて無端状ベルトに吸着させる
ことにより、前記不燃物を強磁性材及び非強磁性材に選
別する磁気選別コンベヤと、前記磁気選別コンベヤにて
選別された非強磁性材を収容可能な振動スクリーンを備
え、その振動スクリーンを強制的に振動させることによ
り、前記非強磁性材を、振動スクリーン上に残る大粒径
物質、及び振動スクリーンを通り抜ける小粒径物質に選
別する振動ふるい機と、磁気を有し、かつその磁束が時
間とともに変化する回転体、及びその回転体の回転にと
もない周回し、かつ前記振動ふるい機にて選別された大
粒径物質を搬送可能な無端状ベルトを備え、その大粒径
物質中の強磁性材に回転体の磁気を作用させて無端状ベ
ルトに吸着させるとともに、前記回転体による磁束の変
化の作用によるうず電流を大粒径物質中のアルミニウム
に発生させて同アルミニウム材を無端状ベルトからそ
の搬送方向に飛び出させることにより、前記大粒径物質
を強磁性材、アルミニウム材、及び銅材を含む非磁性材
に選別するうず電流選別機と、前記うず電流選別機にて
選別された非磁性材の比重とは異なる比重の比重液を有
し、同非磁性材を構成する複数の物質間での比重差を利
用して、前記非磁性材を、比重液に沈む銅材、及び比重
液に浮遊する軽比重物質に選別する比重液選別機とを備
えている。
【0009】
【作用】廃棄物を破砕することにより得られる破砕片中
の可燃物は焼却除去される。この燃焼後に残った不燃物
は、搬送機によって磁気選別コンベヤ上に投入される。
【0010】この不燃物は磁気選別コンベヤの無端状ベ
ルトの周回により移動する。不燃物が回転体に近づく
と、同回転体による磁気が不燃物中の強磁性材に作用す
る。すると、回転体と強磁性材との間には磁力(吸引
力)が働き、強磁性材が無端状ベルトに吸着される。一
方、不燃物中の非強磁性材は無端状ベルトに吸着されな
い。従って、無端状ベルトの周回により不燃物が磁気選
別コンベヤの回転体側端部まで移動すると、無端状ベル
トに吸着されていない非強磁性材は、自重により無端状
ベルトから離脱する。また、無端状ベルトに吸着されて
いる強磁性材は、自重に抗して吸着状態を保持し、回転
体から離間して磁気の影響が小さくなったところで、無
端状ベルトから離脱する。このように磁気選別コンベヤ
においては、不燃物が強磁性材と非強磁性材とに選別さ
れる。
【0011】磁気選別コンベヤで選別された非強磁性材
は、次の振動ふるい機の振動スクリーン上に運ばれる。
振動スクリーンは強制的に振動される。すると、前記非
強磁性材は、振動スクリーン上に残る大粒径物質と、振
動スクリーンを通り抜ける小粒径物質とに選別される。
【0012】前記振動ふるい機によって選別された大粒
径物質は、うず電流選別機の無端状ベルト上に搬送され
る。この大粒径物質は無端状ベルトの周回により移動す
る。大粒径物質が回転体に近づくと、同回転体による磁
気が大粒径物質中の強磁性材に作用する。すると、回転
体と強磁性材との間には吸引力が働き、強磁性材が無端
状ベルトに吸着される。また、大粒径物質中のアルミニ
ウム材には、回転体による磁束の変化作用によるうず
電流が発生し、無端状ベルトからその搬送方向に飛び出
させる方向の推力が発生する。銅材(ほとんどがワイヤ
状であり、接触面積が小さいため、うず電流の発生が小
さい)を含む非磁性材は回転体による磁気の影響を受け
ず、無端状ベルトに吸着されない。
【0013】従って、無端状ベルトの周回により大粒径
物質がうず電流選別機の回転体側端部まで移動すると、
無端状ベルトに吸着されていない非磁性材は自重により
無端状ベルトから離脱する。また、無端状ベルトに吸着
されている磁性材は、自重に抗して吸着状態を保持し、
やがて回転体から離れて磁気の影響が小さくなったとこ
ろで、無端状ベルトから離脱する。また、アルミニウム
材においては、無端状ベルトの周回にともなう移動速度
が、推力によって加速されることになり、回転体から大
きく離間した位置まで飛ばされる。このようにうず電流
選別機においては、前記大粒径物質が強磁性材、アルミ
ニウム材、及び銅材を含む非磁性材に選別される。
【0014】うず電流選別機によって選別された非磁性
材は、比重液選別機の比重液中に投入される。この比重
液の比重は非磁性材の比重とは異なる。このため、前記
非磁性材は、比重液に沈む銅材と比重液に浮遊する軽比
重物質とに選別される。
【0015】ところで、前記廃棄物が例えば廃車である
場合には、これを破砕することにより得られる破砕片は
膨大な量となる。この破砕片中の大部分は、ゴム材、合
成樹脂材、綿、土砂類等の有価価値のないものによって
占められ、有価価値のある鉄材、アルミニウム材、銅材
の占める割合はわずかである。これらの全てを金属選別
回収装置で処理しようとすると、同装置の各種機器が大
型にならざるを得ない。しかし、本発明では、金属選別
回収装置への投入前に、破砕片中の可燃物が焼却及び除
去される。従って、多くの可燃物が除去されて残った不
燃物の量は、焼却を行わない場合の破砕片の量よりも極
めて少なくなる。つまり、この焼却処理により、金属選
別回収装置へ投入される廃棄物の量が減少する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を、廃棄物としての廃車から有
価金属を選別回収するための金属選別回収装置に具体化
した一実施例を図面に従って説明する。
【0017】図2は、金属の選別回収に先立って行われ
る前処理の概略工程図である。この前工程では廃車1が
破砕され、その破砕により生じた多数の破砕片2が重量
差に応じて選別され、重量の小さな破砕片2中の可燃物
が焼却により除去されるようになっている。これらの処
理のために、前側(図2の左側)から後側(図2の右
側)へ向けて、供給コンベヤ3、シュレッダマシン7、
破砕片搬出コンベヤ11、集塵機15、重量物搬出コン
ベヤ18、焼却機22、ふるい分け機23が設けられて
いる。
【0018】供給コンベヤ3は、前後一対のプーリ4,
5と両プーリ4,5上に掛装された無端状ベルト6とを
備えている。この供給コンベヤ3では、プーリ4,5の
回転により無端状ベルト6が周回される。この周回によ
り、前方から供給された廃車1が後方へ搬送される。
【0019】供給コンベヤ3の後側にはシュレッダマシ
ン7が設置されている。シュレッダマシン7のハウジン
グ8内には、前後一対のローラ9,10が互いに近接し
た状態で配設されている。両ローラ9,10の外周に
は、多数の破砕用突起9a,10aが設けられている。
両ローラ9,10はモータ(図示しない)により互いに
反対方向へ回転駆動される。
【0020】シュレッダマシン7の後側には破砕片搬出
コンベヤ11が設置されている。破砕片搬出コンベヤ1
1は、前記供給コンベヤ3と同様に、前後一対のプーリ
12,13と無端状ベルト14とを備えている。破砕片
搬出コンベヤ11では、前方から供給された破砕片2が
無端状ベルト14の周回により後方へ搬送される。
【0021】破砕片搬出コンベヤ11の後側には集塵機
15が設置されている。集塵機15は、シュレッダマシ
ン7から排出された破砕片2を重量差に応じて軽量物1
6と重量物17とに選別するためのものである。集塵機
15には二つの出口15a,15bが設けられており、
出口15aから軽量物16が排出され、出口15bから
重量物17が排出される。
【0022】前記集塵機15の出口15bには重量物搬
出コンベヤ18が設置されている。重量物搬出コンベヤ
18は、前記供給コンベヤ3と同様に、前後一対のプー
リ19,20と無端状ベルト21とを備えている。重量
物搬出コンベヤ18においては、前方から供給された重
量物17が無端状ベルト21の周回により後方へ搬送さ
れる。
【0023】集塵機15の出口15aには焼却機22が
接続されている。焼却機22は、軽量物16中の可燃物
を燃焼することにより埋め立て廃棄物量を減量化すると
ともに、不燃物の選別を容易にするためのものである。
焼却機22の出口22aの下方にはふるい分け機23が
振動可能に設置されており、ここに焼却後の残渣が供給
される。そして、ふるい分け機23の振動により、ふる
いを通過するもの(ふるい下)と、ふるいの上に残るも
の(ふるい上)とに分離される。
【0024】このようにしてふるい分け機23上に残っ
た不燃物は、次工程の金属選別回収装置25に搬送され
る。金属選別回収装置25は、図1で示すように搬送機
としてのクレーン24と、磁気選別コンベヤ26と、振
動ふるい機33と、金属搬送コンベヤ39と、うず電流
選別機43と、比重液選別機54とを備えている。前記
各選別機器の近傍には、七つのパレットA,B,C,
D,E,F,Gが設置されている。
【0025】次に、金属選別回収装置25を構成する各
機器について説明する。前記クレーン24の下方には磁
気選別コンベヤ26が設置されている。磁気選別コンベ
ヤ26は、前側のプーリ27と、回転体としての後側の
プーリ28と、両プーリ27,28上に掛装された無端
状ベルト29とからなる。無端状ベルト29はプーリ2
7,28の回転により周回駆動される。後側のプーリ2
8の外周部には多数の永久磁石(図示しない)が埋設さ
れており、これらの永久磁石の磁気により、燃焼後の不
燃物30が強磁性材(ほとんどが鉄材)31と非強磁性
材32とに選別される。そして、強磁性材31がパレッ
トAに回収されるようになっている。
【0026】磁気選別コンベヤ26の後側のプーリ28
の下方には、振動ふるい機33が設置されている。振動
ふるい機33は、非強磁性材32の大きさに応じて同非
強磁性材32をふるい分けする振動スクリーン34と、
その振動スクリーン34を振動させる振動付与機構35
とを備えている。図3で示すように、振動スクリーン3
4は、非強磁性材32の進行方向Hに対して垂直方向へ
延びる多数本のスリット36を備えている。この振動ス
クリーン34は振動付与機構35に対して脱着可能に取
付けられている。振動ふるい機33の近傍には、隣接の
スリット36間の間隔の異なる複数種類の振動スクリー
ン(図示しない)が用意されており、前記シュレッダマ
シン7によって破砕された破砕片2の大きさに応じて、
振動スクリーン34を適宜取り替えることが可能となっ
ている。
【0027】このように、振動ふるい機33では、図1
で示すように非強磁性材32が、振動スクリーン34上
に残る大粒径物質37と、振動スクリーン34のスリッ
ト36を通り抜ける小粒径物質38とに選別される。そ
して、小粒径物質38がパレットBに回収されるように
なっている。
【0028】振動ふるい機33の後側には、金属搬送コ
ンベヤ39が後側ほど高くなるような傾斜状態で設置さ
れている。金属搬送コンベヤ39は前後一対のプーリ4
0,41と、両プーリ40,41上に掛装された無端状
ベルト42とからなる。無端状ベルト42はプーリ4
0,41の回転により周回駆動される。そして、前記振
動スクリーン34上に残って金属搬送コンベヤ39上に
落下した大粒径物質37は、無端状ベルト42の周回に
ともない後方へ搬送される。
【0029】金属搬送コンベヤ39の後方にはうず電流
選別機43が設置されている。うず電流選別機43は、
前後一対のプーリ44,45と、外部ドラム46aと、
磁極子を備えた回転体としての内部ドラム46bと、無
端状ベルト47と、無端状ベルト47を駆動するための
ベルト駆動モータ49aと、内部ドラム46bを回転さ
せるためのドラム駆動モータ49bとを備えている。こ
のうず電流選別機43では、ベルト駆動モータ49aの
作動によりプーリ44が回転されて、無端状ベルト47
が周回される。
【0030】内部ドラム46bは電磁石として機能する
ようになっている。詳しくは、内部ドラム46b内には
鉄心が配置され、その鉄心の周囲にはコイルが120°
毎に巻かれている。これらのコイルに三相交流が流され
ることにより、内部ドラム46bの外周部に、時間とと
もに変化する磁束が生ずるようになっている。この磁束
の変化は、永久磁石の磁極が機械的に移動していること
と同じである。
【0031】このため、大粒径物質37中の強磁性材5
0が外部ドラム46aに近づくと、同強磁性材50は内
部ドラム46bの磁気の影響を受ける。また、大粒径物
質37中のアルミニウム材53が外部ドラム46aに近
づくと、同アルミニウム材53は内部ドラム46bによ
る磁束の変化の影響を受ける。すなわち、アルムニウム
材53には磁束の変化を妨げる向きのうず電流が流れ
る。また、大粒径物質37中の非磁性材52が外部ドラ
ム46aに近づくと、同非磁性材52は内部ドラム46
bによる磁気の影響も、磁束の変化の影響も受けない。
【0032】そして、うず電流選別機43での磁気及び
磁束の変化によって、大粒径物質37中の強磁性材50
がパレットCに回収され、銅材を含む非磁性材52がパ
レットDに回収され、アルミニウム材53がパレットE
に回収される。
【0033】前記パレットDの後側には比重液選別機5
4が設置されている。比重液選別機54は、比重液55
が貯溜された回転ドラム56と、この回転ドラム56を
回転駆動する回転付与機構57とを備えている。ここで
の比重液55は、比重の大きさに応じて非磁性材52中
の銅材66と軽比重物質(ガラス、土砂等)67とを選
別するためのものである。そのために、銅材66の比重
と軽比重物質67の比重との中間値である、3〜4程度
の比重を有する液体が比重液55として用いられてい
る。回転ドラムの56の内周面には、多数枚のかきあげ
羽根58が所定角度毎に取付けられている。また、回転
ドラム56の略中心部にはホッパ59が配設され、その
直下にはベルトコンベヤ60が配設されている。そし
て、比重液選別機54により、パレットD内の非磁性材
52のうち、比重液55よりも軽い軽比重物質67がパ
レットFに回収され、比重液55よりも重い銅材66が
パレットGに回収される。
【0034】なお、パレットG内の銅材66には比重液
55が付着しているため、回収後に洗浄、乾燥が行われ
る。前記構成に加え、本実施例では、うず電流選別機4
3への大粒径物質37の投入量が変化した場合にも確実
な選別を行うために、次の構成が採られている。
【0035】図4に示すように、うず電流選別機43に
おける無端状ベルト47の両側には、光電スイッチ6
1,62,63が互いに上下に離間した状態で配置され
ている。これらの光電スイッチ61,62,63は、投
光器61a,62a,63aと受光器61b,62b,
63bとからなり、物体(この場合、大粒径物質37)
の有無を非接触で検出する。この検出のために、投光器
61a〜63aは光を放射し、受光器61b〜63bは
投光器61a〜63aからの光を受けて接点のオン・オ
フを行う。そして、投光器61a〜63aと受光器61
b〜63bとの間の光路に物体が入り込んで、投光器6
1a〜63aからの光が遮断されると、スイッチの接点
がオンされて大粒径物質37の通過が検知される。本実
施例では、三対の光電スイッチ61,62,63を上下
に離間配置することで、通過する大粒径物質37の量の
多少を検知するようにしている。
【0036】前記各光電スイッチ61〜63は制御装置
としてのコントローラ64に電気的に接続されている。
このコントローラ64の出力側には、駆動回路65を介
してドラム駆動モータ49bが接続されている。コント
ローラ64のメモリ64aには、ドラム駆動モータ49
bによる内部ドラム46bの回転速度(第一の回転速度
V1,第二の回転速度V2,第三の回転速度V3)が記
憶されている。これらの回転速度は、V1<V2<V3
に設定されている。そして、各光電スイッチ61〜63
からの検出信号を取り込むと、コントローラ64は駆動
回路65を介してドラム駆動モータ49bを駆動制御
し、内部ドラム46bの回転速度を調節する。
【0037】次に、前記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。図2の供給コンベヤ3
上に廃車1が載置されると、その廃車1は無端状ベルト
6の周回により後方へ搬送され、シュレッダマシン7上
に投入される。この廃車1は、前後一対のローラ9,1
0の回転により両者9,10間に引き込まれ、破砕用突
起9a,10aの作用により細かく破砕される。破砕に
より生じた破砕片2は、ゴム材、合成樹脂材、綿、油等
の可燃物と、鉄材、アルミニウム材、銅材等の不燃物と
からなる。これらの破砕片2はシュレッダマシン7から
破砕片搬出コンベヤ11上に排出されると、無端状ベル
ト14の周回により後方へ搬送される。
【0038】破砕片搬出コンベヤ11により搬送された
各種破砕片2は集塵機15に導かれる。集塵機15にお
いて、破砕片2は軽量物(シート屑、バンパ等の樹脂
屑、アルミニウム材等の金属材や、細かく粉砕された鉄
材等)16と重量物(鉄材、銅材、アルミニウム材、亜
鉛材等の金属塊)17とに選別される。重量物17は集
塵機15の出口15bから排出され、順次、重量物搬出
コンベヤ18上に導かれる。これらの重量物17は、無
端状ベルト21の周回により後方へ搬送され、その搬送
過程で人手により取り出される。取り出された重量物1
7は再利用に供される。
【0039】一方、軽量物16は集塵機15の出口15
aから排出され、焼却機22に導かれる。焼却機22で
は、軽量物16中のシート屑、樹脂屑等の可燃物が焼却
される。燃焼後の残渣はふるい分け機23にかけられ
て、灰や小粒径の物質が除去される。そして、ふるい分
け機23上には、鉄材、アルミニウム材、銅材、ガラス
片等よりなる不燃物30が残る。
【0040】このように、本実施例ではまず廃車1がシ
ュレッダマシン7で破砕される。破砕後の破砕片2の大
部分は、ゴム材、合成樹脂材、綿、土砂類等の有価価値
のないものによって占められ、有価価値のある鉄材、ア
ルミニウム材、銅材の占める割合はわずか(10%未
満)である。これらの全てを後段の金属選別回収装置2
5で処理しようとすると、同装置25が大型にならざる
を得ない。しかし、本実施例では、前記破砕片2が集塵
機15で重量差に応じて選別され、金属塊よりなる重量
物17が取り出されて再利用に供される。また、軽量物
16中の可燃物が焼却機22で焼却及び除去される。従
って、多くの可燃物が除去されて残った不燃物30の量
は、焼却を行わない場合(両従来技術)の破砕片の量よ
りも極めて少なくなる。つまり、この焼却処理により、
後段の金属選別回収装置25へ送られる廃棄物の量が減
少する。
【0041】前記ふるい分け機23上に残った不燃物3
0は、図1で示すクレーン24によって、後段の金属選
別回収装置25に搬送される。前記不燃物30は、まず
磁気選別コンベヤ26上に供給され、無端状ベルト29
の周回にともない後方へ搬送される。搬送された不燃物
30中の強磁性材(主に鉄材)31には、後側のプーリ
28内の永久磁石による磁気が無端状ベルト29を介し
て作用する。このため、不燃物30中の強磁性材31は
無端状ベルト29に付着したまま搬送される。そして、
磁気選別コンベヤ26の下側まで搬送されて、永久磁石
による磁気の影響が弱くなると、強磁性材31は無端状
ベルト29から離れてパレットAに回収される。
【0042】一方、不燃物30中の非強磁性材32に
は、永久磁石による磁気の影響がないか少ないので、同
非強磁性材32は無端状ベルト29に付着せず、自重に
よりプーリ28から落下する。また、強磁性材31であ
っても無端状ベルト29に対する接触面積が小さなもの
には、永久磁石の磁気の影響が及びにくいので、同強磁
性材31は自重によりプーリ28から落下する。
【0043】ここで、後段のうず電流選別機43に投入
される廃棄物(大粒径物質37)の量が多いと、無端状
ベルト47から大きく離間した部位にまで磁気の影響を
及ばせ、効率の良い選別を行うことが困難となる。しか
し、本実施例では、上記したように有価金属である鉄材
を磁気選別コンベヤ26によって選別回収することで、
不燃物30中に含まれている鉄材の多くを早めに除いて
いる。この回収分だけ、うず電流選別機43への大粒径
物質37の投入量を減らして、アルミニウム材53、銅
材66等の非鉄金属の回収を効率良く行うことが可能と
なる。
【0044】前記磁気選別コンベヤ26において、不燃
物30から強磁性材31の多くが除かれた残りは、振動
ふるい機33の振動スクリーン34上に落下する。そし
て、振動付与機構35の作動により振動スクリーン34
が振動されると、非強磁性材32のうちの大粒径物質3
7が振動スクリーン34上に残る。ここでの大粒径物質
37は、ほとんどが銅材、アルミニウム材等の非鉄金属
であり、わずかながら磁性金属(鉄材)が含まれてい
る。また、小粒径物質38は振動スクリーン34のスリ
ット36間を通り抜けて落下し、パレットBに回収され
る。ここでの小粒径物質38は土砂、ガラス等である。
これらは有価価値がほとんどないので、埋め立て処分さ
れる。
【0045】振動スクリーン34上に残った大粒径物質
37は、振動スクリーン34の振動にともなって後方へ
送られ、金属搬送コンベヤ39上に供給される。この大
粒径物質37は無端状ベルト42の周回にともない後方
へ搬送され、うず電流選別機43上に落下する。
【0046】うず電流選別機43の内部ドラム46bは
磁気を有し、しかもそのその磁束が時間とともに変化し
ている。そのため、無端状ベルト47の周回にともない
大粒径物質37が外部ドラム46aに近づくと、前記磁
気又はその磁束の変化の影響を受ける。すなわち、大粒
径物質37中の強磁性材(主に鉄材)には磁気による吸
引力が作用する。また、大粒径物質37中のアルミニウ
ム材53には、磁束の変化によってうず電流が発生す
る。この場合、うず電流は磁束の変化を妨げる向きに流
れる。そして、このうず電流と内部ドラム46bの磁束
の変化の方向とにより、アルミニウム材53にはフレミ
ングの左手の法則で規定される推力が作用する。この推
力の作用する方向Kは、前記磁束の変化する方向(磁界
の移動する方向)と同一方向、つまり、後側へ向かう方
向である。
【0047】従って、うず電流選別機43に供給された
大粒径物質37が無端状ベルト47で後方へ送られる
と、その大粒径物質37中の強磁性材(鉄材)50は、
内部ドラム46bの磁気の影響を受けて無端状ベルト4
7に吸着され、一番手前の(外部ドラム46aに最も近
い)パレットCに回収される。大粒径物質37中の非磁
性材52は磁力の影響を受けない。このため、非磁性材
52は、無端状ベルト47の周回にともなって移動して
いるときの移動速度を維持し、外部ドラム46aの回転
接線方向に飛んで落下し、パレットDに回収される。銅
材66も、その形状(線状となっていること)の影響か
らほとんどがパレットDに回収される。アルミニウム材
53には、上記したような後方へ向かう推力が生じてい
る。このため、アルミニウム材53が無端状ベルト47
の周回にともなって移動しているときの移動速度に前記
推力が加わる。つまり、アルミニウム材53の移動が加
速される。その結果、アルミニウム材53は、外部ドラ
ム46aの回転接線方向に沿って勢いよく飛び、前記非
磁性材52よりも遠くへ飛んだところで、自重によりパ
レットEに回収される。
【0048】ところで、前記うず電流選別機43の作動
時には、図4で示すように、無端状ベルト47上の大粒
径物質37の量が光電スイッチ61,62,63によっ
て検出される。光電スイッチ61〜63によって大粒径
物質37の通過が検出されると、その検出信号に基づ
き、コントローラ64は大粒径物質37の量を判断し、
その判断結果に基づき内部ドラム46bを回転させるた
めの駆動信号を駆動回路65に出力する。すなわち、最
下段の光電スイッチ61のみがオンされると、コントロ
ーラ64は大粒径物質37が平均的な量よりも少ないと
判断し、内部ドラム46bを第一の回転速度V1で回転
させるための駆動信号を出力する。また、最下段の光電
スイッチ61と中段の光電スイッチ62とがオンされる
と、コントローラ64は大粒径物質37が平均的な量で
あると判断し、内部ドラム46bを第二の回転速度V2
で回転させるための駆動信号を出力する。さらに、三対
の光電スイッチ61〜63が全てオンされると、コント
ローラ64は大粒径物質37が平均的な量よりも多いと
判断し、内部ドラム46bを第三の回転速度V3で回転
させるための駆動信号を出力する。
【0049】ここで、うず電流選別機43に供給される
大粒径物質37の量が多くなると、同大粒径物質37中
のアルミニウム材53が無端状ベルト47から離間し、
同アルミニウム材53に影響する磁気の変化が小さくな
るおそれがある。この場合には、アルミニウム材53に
流れるうず電流が小さくなってうず電流選別機43から
後方へ飛ばされる距離が小さくなり、所定のパレットE
内へ回収されないおそれがある。
【0050】しかし、本実施例では上記したように、う
ず電流選別機43に供給される大粒径物質37の量が多
くなるほど、内部ドラム46bが速く回転駆動される。
このため、大粒径物質37の後方への移動速度が大きく
なり、同大粒径物質37中のアルミニウム材53が後方
へ遠く飛ばされることになる。なお、この際アルミニウ
ム材53に流れるうず電流の大きさはほぼ一定である。
従って、本実施例では大粒径物質37の多少にかかわら
ず、アルミニウム材53の飛距離を常にほぼ一定に維持
して、確実にパレットEに回収することができる。
【0051】図1で示すように、前記パレットDに回収
された非磁性材(銅材、ガラス、土砂等)52は、比重
液選別機54の回転ドラム56内に投入される。ここ
で、非磁性材52を構成するガラス、土砂等の比重より
も銅材66の比重の方が大きく、しかも、回転ドラム5
6内の比重液55の比重が、前記ガラス等の比重と銅材
66の比重との中間値(3〜4)である。このため、前
記回転ドラム56内に投入されたもののうちの銅材66
は比重液55に沈み、隣接のかきあげ羽根58間に入り
込む。かきあげ羽根58間の銅材66は回転ドラム56
の回転にともなって上方へ搬送される。そして、銅材6
6は回転ドラム56の上方まで搬送されると、自重によ
り中央部のホッパ59を通り、ベルトコンベヤ60上に
落下される。この銅材66はベルトコンベヤ60の周回
により回転ドラム56外へ搬出され、パレットGに回収
される。なお、パレットGに分別回収された銅材66に
は比重液55が付着しているため、回収後に洗浄、乾燥
が行われる。
【0052】一方、回転ドラム56内に投入されたもの
のうちのガラス、土砂等は比重液55に浮遊する。これ
らは連続的に、あるいは一定時間おきに回転ドラム56
外へ搬出され、パレットFに回収された後、埋め立て処
分される。
【0053】このように本実施例では、磁気選別コンベ
ヤ26により不燃物30を強磁性材31と非強磁性材3
2とに選別し、振動ふるい機33により前記非強磁性材
32を大粒径物質37と小粒径物質38とに選別し、う
ず電流選別機43により前記大粒径物質37を強磁性材
50とアルミニウム材53と銅材を含む非磁性材52と
に選別し、比重液選別機54により前記非磁性材52を
銅材66と軽比重物質67とに選別するようにした。こ
のため、従来技術とは異なり、廃車1の破砕片2から強
磁性材(鉄材)31,50、アルミニウム材53、銅材
66を別々に精度よく回収することができる。
【0054】また、本実施例では、振動ふるい機33に
おける振動スクリーン34を振動付与機構35に対して
脱着可能な構成としたので、前記シュレッダマシン7に
よって破砕された破砕片2の大きさに応じて、振動スク
リーン34を適宜取り替えて、効率のよい選別を行うこ
とができる。
【0055】さらに、本実施例によると、焼却後の不燃
物30から有価金属(鉄材,アルミニウム材53,銅材
66)を回収するようにしたので、埋め立て処分の対象
となる最終的な廃棄物の量を減少できる。従って、有価
金属の回収によるコストメリットに加え、埋め立て処分
量低減による処分費低減と、埋め立て処分地の延命化と
を図ることもできる。
【0056】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。 (1)前記実施例では、振動ふるい機33における振動
スクリーン34として、スリット36が非強磁性材32
の進行方向Hと直交する方向へ延びるものを採用した
が、同進行方向Hに平行なスリットを加えた、いわゆる
網目状のスリットを有する振動スクリーンを採用しても
よい。
【0057】(2)比重液選別機54における比重液5
5に代えて、フェロシリコン等の擬重液を用いてもよ
い。フェロシリコンは15〜95%のケイ素を含有する
粗製の合金鉄である。この場合には、洗浄・乾燥後、フ
ェロシリコンだけ比重液選別機54へ戻すことも可能で
あり、ランニングコストの低減の点で有利である。
【0058】(3)比重液選別機54としては、回転ド
ラム56の回転を利用して銅材66を回収するタイプ以
外にも、水流を利用したタイプを用いてもよい。このタ
イプの場合、一定方向への比重液の流れを作るととも
に、その比重液の下部にはベルトコンベヤを配設する。
そして、比重液に浮かぶガラス、土砂等を同比重液の流
れに従って回収し、比重液に沈む銅材をベルトコンベヤ
の無端状ベルトの周回によって回収する。
【0059】(4)前記実施例では、うず電流選別機4
3への大粒径物質37の投入量が変化した場合の補償を
行うために、内部ドラム46bの回転速度を可変制御す
るようにしたが、内部ドラム46bによる磁界の大きさ
をインバータ等を用いて可変制御し、アルミニウム材5
3に流れるうず電流の大きさを調整するようにしてもよ
い。この場合には、大粒径物質37の量が多くなるほど
内部ドラム46bによる磁界を増大させる。このように
すれば、前記実施例と同様に、大粒径物質37の投入量
が変化してもアルミニウム材53を確実に選別できる。
【0060】(5)前記実施例におけるシュレッダマシ
ン7としては、剪断加工により廃棄物を粉砕する機構の
ものや、高速ハンマーにより廃棄物を粉砕する機構のも
の等を用いてもよい。
【0061】(6)集塵機15としては、前記実施例以
外にも、慣性、遠心力、洗浄、ろ過等の原理を用いた各
種機器を用いることができる。 (7)前記実施例では不燃物30の搬送機としてクレー
ン24を採用したが、これに代えてベルトコンベヤを用
いてもよい。
【0062】(8)本発明は廃車1以外にも、一般都市
ごみ等の各種廃棄物から有用な金属材を選別する場合に
適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、搬送機
と磁気選別コンベヤと振動ふるい機とうず電流選別機と
比重液選別機とから金属選別回収装置を構成し、廃棄物
の破砕片中の可燃物を焼却除去し、その残渣である不燃
物を金属選別回収装置に投入するようにしたので、装置
全体のコンパクト化を図り、しかも有価価値の高い銅材
を単独で選別できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における金属選別
回収装置の概略構成図である。
【図2】一実施例において、金属の選別回収に先立って
行われる前処理の概略工程図である。
【図3】一実施例における振動ふるい機の振動スクリー
ンの平面図である。
【図4】一実施例におけるうず電流選別機の概略図であ
る。
【符号の説明】
1…廃棄物としての廃車、2…破砕片、24…搬送機と
してのクレーン、25…金属選別回収装置、26…磁気
選別コンベヤ、28…回転体としてのプーリ、29,4
7…無端状ベルト、30…不燃物、31,50…強磁性
材、32…非強磁性材、33…振動ふるい機、34…振
動スクリーン、37…大粒径物質、38…小粒径物質、
43…うず電流選別機、46b…回転体としての内部ド
ラム、52…非磁性材、53…アルミニウム材、54…
比重液選別機、55…比重液、66…銅材、67…軽比
重物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B03C 1/23 B07B 1/28 Z B07B 1/28 B07C 5/344 B07C 5/344 B03C 1/24 A B09B 5/00 B09B 5/00 M (56)参考文献 特開 昭50−47469(JP,A) 特開 昭50−43763(JP,A) 特開 平4−244276(JP,A) 特開 昭54−149074(JP,A) 実開 昭56−2987(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03B 7/00 - 9/06 B03C 1/00 - 1/32 B07B 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を破砕することにより得られる破
    砕片から、強磁性材とアルミニウム材と銅材とを選別回
    収する廃棄物の金属選別回収装置であって、 前記破砕片中の可燃物の焼却除去後に残る不燃物を搬送
    する搬送機と、 磁気を有する回転体、及びその回転体の回転にともない
    周回し、かつ前記搬送機にて投入された不燃物を搬送可
    能な無端状ベルトを備え、その不燃物中の強磁性材に回
    転体の磁気を作用させて無端状ベルトに吸着させること
    により、前記不燃物を強磁性材及び非強磁性材に選別す
    る磁気選別コンベヤと、 前記磁気選別コンベヤにて選別された非強磁性材を収容
    可能な振動スクリーンを備え、その振動スクリーンを強
    制的に振動させることにより、前記非強磁性材を、振動
    スクリーン上に残る大粒径物質、及び振動スクリーンを
    通り抜ける小粒径物質に選別する振動ふるい機と、 磁気を有し、かつその磁束が時間とともに変化する回転
    体、及びその回転体の回転にともない周回し、かつ前記
    振動ふるい機にて選別された大粒径物質を搬送可能な無
    端状ベルトを備え、その大粒径物質中の強磁性材に回転
    体の磁気を作用させて無端状ベルトに吸着させるととも
    に、前記回転体による磁束の変化の作用によるうず電流
    大粒径物質中のアルミニウム材に発生させて同アルミ
    ニウム材を無端状ベルトからその搬送方向に飛び出させ
    ることにより、前記大粒径物質を強磁性材、アルミニウ
    ム材、及び銅材を含む非磁性材に選別するうず電流選別
    機と、 前記うず電流選別機にて選別された非磁性材の比重とは
    異なる比重の比重液を有し、同非磁性材を構成する複数
    の物質間での比重差を利用して、前記非磁性材を、比重
    液に沈む銅材、及び比重液に浮遊する軽比重物質に選別
    する比重液選別機とを備えたことを特徴とする廃棄物の
    金属選別回収装置。
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