JP3188958U - シェルター - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな津波が来た時に津波の内陸への進行を低減するとともに、津波が収まるまでの間、避難者を大きな津波から護るシェルターを提供する。【解決手段】シェルター1は、地中杭2と、床面部3と、一対の端壁部と、床面部3及び一対の端壁部に一体となり下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり傾斜して立ち上がる海側側壁部5と、床面部3及び一対の端壁部に一体となり下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり傾斜して立ち上がる陸側側壁部6と、天井部8と、陸側側壁部6の低い位置に開口された避難口とを備え、内部空間10の避難口に臨む広場11と、内部空間10に避難口の上端よりも所要寸法高い床面となるように設けられた避難床12と、広場11から避難床12へ移動する階段18又は梯子及びスロープ19とを備えている。【選択図】図3

Description

本考案は、避難者を大きな津波から護る津波防波堤を兼ねるシェルターに関する。
巨大地震が発生し巨大津波が発生すると、津波が内陸深く進行して家屋が破壊され、持ち去られるとともに、高台に避難できない人は津波の犠牲となるということは、東日本大震災が示している。
従来、津波・洪水など非常事態時の避難用シェルターは、種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される避難用シェルターは、内部を避難室として有するシェルター本体と、この避難室に避難者を誘導可能な密閉可能型扉付き避難口、および避難口と避難室との間を連絡する避難経路を有する津波・洪水など非常事態時の避難用シェルターであって、避難口を高さ方向に分けて複数配して低い側の避難口が閉じてもそれより高い側の避難口を通じて避難可能に構成されている。避難者は、避難経路を通り地下に設置された避難室に避難できるようになっている。
特開2013−234556号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、巨大津波が押し寄せて来る場合には、その前までに、高さ方向に分けて複数配してある全ての避難口を閉じて密封しなければならないので、避難口を早く閉じる心理が働き、実際に大津波が来るときには、下側の避難口は早く閉じて上側の避難口は遅く閉じるという配慮は働かないと考えられる。下側の避難口ほど早く閉じられるので、避難が遅れる人ほど、より高い避難口を目指して階段を上る必要がある。これでは、老人、幼児、病人、障害者等に優しい避難方法が採用されていない。
また、下側の避難口が完全に閉じられないとき又は地上部分の一部が破壊されることにより、海水が地下に設けられた避難室に流入することになり、避難者が危険を感じてパニックに陥る恐れがある。
本考案は、上述のような課題を解決するためになされたもので、大津波が来た時に津波防波堤として大津波の内陸への進行を低減するとともに、避難口を開放状態にして大津波を被ってしまう直前まで避難口を通して避難することができ、大津波が収まり海水が海へ戻るまでの間、避難者を大きな津波から護るシェルターを提供することを目的とする。
本考案に係るシェルターは、上記目的達成のため、海岸線の近くに津波が押し寄せて来る方向に対して直角方向に長尺に構築される津波防波堤を兼ね、大津波が押し寄せる前に人が入り込み、津波から避難できる気密性を有する内部空間を備えたシェルターであって、地中杭と、前記地中杭と一体の床面部と、前記床面部の長手方向の両端に一体となり立ち上がる一対の端壁部と、前記一対の端壁部と一体でありかつ下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり傾斜して立ち上がる海側側壁部と、前記一対の端壁部と一体でありかつ下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり傾斜して立ち上がる陸側側壁部と、前記海側側壁部と前記陸側側壁部の上端同士を一体に連結する天井部と、前記陸側側壁部の低い位置に開口された所要の大きさの避難口とを備え、前記内部空間の前記避難口に臨む広場と、前記内部空間に前記避難口の上端よりも所要寸法高い床面となるように設けられた避難床と、前記広場から前記避難床へ移動する階段又は梯子及びスロープとを備えている構成である。
この構成により、本考案に係るシェルターによれば、巨大地震の発生に伴い大津波の発生が予想され安全な所へ避難を呼びかける警報が発令された場合、歩行者及び車椅子の利用者は、避難口から広場へ入り込み、さらに広場から階段又は梯子及びスロープを通り、避難床上に避難する。避難口は閉じないので、人は、津波がシェルターを乗り越える瞬間まで避難口へ駆け込み非難することができる。
津波がシェルターを乗り越えて陸側へ進行していくと、シェルターを乗り越えた海水は、直ぐに避難口に押し寄せて内部空間に浸入して広場に広がり、液面レベルを上昇していくことになる。しかし、海水は、避難口の上端に対応する高さまで液面レベルを上昇した後は、それ以上、液面レベルを上昇しない。
本考案に係るシェルターによれば、海岸線に構築されるので、海岸線の近くに短時間で大津波から避難できる高台が存在しない地域に構築して、大津波の退避時間内に非難できる設備として有用である。
また本考案のシェルターは、海岸線の近くに津波が押し寄せて来る方向に対して直角方向に長尺に構築されているので、シェルターを乗り越えて奥側へ進行した後、海方向へ返す津波は、シェルターとシェルターの間を通り抜けて行く。このため、シェルターよりも陸側に海水がいつまでもとどまってしまうことがないので、津波が押し寄せてから数十分後には広場に充満していた海水は、避難口から外部へ流出するので、シェルター内に避難していた歩行者及び車椅子の利用者は避難口から脱出することができる。
さらに本考案のシェルターは、海岸線の近くに津波が押し寄せて来る方向に対して直角方向に長尺に構築されているので、津波防波堤の役割を果たすことができる。本考案のシェルターは、地中杭と海側側壁部と陸側側壁部とが地中深く食い込んだ状態に構築されるから、十分な強度を有し、津波の勢いを減衰させて、津波の陸へ進行する海水量や進行速度を大幅に減小し、津波による家屋の大規模な倒壊を防ぐことができる。
本考案のシェルターは、前記床面部と前記一対の端壁部と前記海側側壁部と前記陸側側壁部と前記天井部とが、鉄筋コンクリートで一体に設けられていることが好ましい。
本考案のシェルターは、シェルター内面部に気密性を有するシールド層、又は鉄筋コンクリート中に混練される気密保持材料により、前記内部空間が前記避難口を除いて気密性を有することが好ましい。
本考案のシェルターは、前記海側側壁部と前記陸側側壁部とを一体に連結するように打設される鉄筋コンクリート製の中間壁部を備え、中間壁部に通路を備えていることが好ましい。
本考案のシェルターは、前記避難口の前方外部に前記車椅子が通れる間隔を何れかに有する流木防御柵を備えているのが好ましい。
本考案のシェルターは、前記避難床の下側に、前記避難床から出入りする液密な備蓄倉庫を備えていることが好ましい。
本考案のシェルターは、前記海側側壁部と前記陸側側壁部のいずれかに開口された脱出口を有し、前記脱出口には、内部から人為操作で開くことができる気密性を有する扉を備えていることが好ましい。
本考案のシェルターは、前記内部空間を照らす照明設備として、自動的に満充電状態に充電するバッテリ又はハンドル回転操作式発電機を電源と、照明灯と、照明灯の点灯及び消灯を行うスイッチとを備えていることが好ましい。
本考案のシェルターは、前記海側側壁部及び前記陸側側壁部の少なくともいずれかに、土盛りして植生を植えることができ、かつ前記天井部上に登れる階段を備えていることが好ましい。
本考案によれば、大津波が来た時に津波防波堤として大津波の内陸への進行を低減するとともに、避難口を開放状態にして大津波を被ってしまう直前まで避難口を通して避難することができ、大津波が収まり海水が海へ戻るまでの間、避難者を大きな津波から護るシェルターを提供することができる。
本考案の第1の実施の形態に係るシェルターを高空から見た平面図である。 本考案の第1の実施の形態に係るシェルターの上方から見た斜視図である。 本考案の第1の実施の形態に係るシェルターの要部縦断面図である。 図3におけるIV−IV線の要部水平断面図である。 本考案の第2の実施の形態に係るシェルターの要部縦断面図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図4は、内部空間がワンフロアのタイプの本実施の形態のシェルターを示す。シェルター1は、海岸線の近くに津波が押し寄せて来る方向に対して直角方向に長尺に構築される津波防波堤を兼ね、大津波が来た時に津波防波堤として大津波の内陸への進行を低減するとともに、気密性を有する内部空間10と、内部空間10に連通する避難口9とを備え、大津波が押し寄せても避難口9を開放状態にして大津波を被ってしまう直前まで避難口9を通して避難することができるシェルターである。
シェルター1は、地中杭2と、地中杭2と一体の床面部3と、床面部3の長手方向の両端の短辺部に一体となり立ち上がる一対の端壁部4、4と、一対の端壁部4、4間に位置して床面部3の長手方向の両端に一体となり立ち上がる複数の中間壁部7と、下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり上方にいくにつれて陸側に寄って傾斜して立ち上がる海側側壁部5と、下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり上方にいくにつれて海側に寄って傾斜して立ち上がる陸側側壁部6と、海側側壁部5と陸側側壁部6の上端同士を一体に連結する天井部8と、床面部3と床面レベルが一致する陸側側壁部6の低い位置において所要の大きさの避難口9とを備えている。
シェルター1は、一対の端壁部4、4と、陸側側壁部6と、海側側壁部5と、天井部8とにより、避難口9を除いて気密性が十分に確保された内部空間10を備えている。シェルター1は、床面部3と、一対の端壁部4と、複数の中間壁部7と、海側側壁部5と、陸側側壁部6と、天井部8とを一体に有し、シェルター外面部に気密性を有するシールド層、またシェルター内面部に気密性を有するシールド層を形成し、又は鉄筋コンクリート中に混練される気密保持材料により、内部空間10が避難口9を除いて気密性を有するのが好ましい。シェルター1は、大地震及び大津波により大きな外力が加わっても、決して内部空間10に備わる気密性を喪失する原因となるき裂を生じることがないように必要十分な強度を有して構築される必要がある。
地中杭2は、例えば鉄筋コンクリート製であり、地中に杭打ちされるか、又は地中に穴をあけて配筋しコンクリートを打設してなる。床面部3は、鉄筋コンクリート製であり、硬く地均しした地面にプレキャスト製の鉄筋コンクリート板を敷いて、鉄筋コンクリート板上に突出する鉄筋にさらに配筋してコンクリートを打設した構成でもよい。
一対の端壁部4の端面及び複数の中間壁部7は、耐震壁として構成される。端壁部4と中間壁部7は、鉄筋コンクリート製でよいが、鉄骨を組み配筋し型枠を組んでコンクリートを打設した構成がよい。
海側側壁部5と陸側側壁部6は、それぞれ、床面部3の長辺部並びに一対の端壁部4の端面及び複数の中間壁部7の端面と一体に構成される。海側側壁部5と陸側側壁部6は、鉄筋コンクリート製でよいが、プレキャスト製の鉄筋コンクリート板を傾斜状態に立設して、鉄筋コンクリート板の外面上に突出する鉄筋にさらに配筋し、十分な防水処理を行ってからコンクリートを打設した構成でもよい。
シェルター1は、地中深く伸びる複数の地中杭2と、地中杭2に一体に設けられた床面部3と、下端部が地中深く食い込んでアンカーを兼ねて構築される海側側壁部5及び陸側側壁部6とにより、巨大津波の圧力が海側側壁部5に加わっても引き抜けないで倒壊を防げる必要十分な強度を有している。
中間壁部7は、シェルター1の強度を大きく確保するために有効である。中間壁部7には通路7aが設けられ、人が内部空間10を一方の端から他方の端まで移動できるようになっている。
シェルター1は、鉄筋コンクリートの構築物であると、鉄筋の使用量やセメントの量、壁の厚みにより強度を計算できるので、必要十分な耐倒壊強度を得られる。
避難口9は、床面部3と床面レベルが一致する陸側側壁部6の下部に開口されている。避難口9は、車椅子の利用者が通れる大きさで足りる。避難口9は、普段の出入りを規制するための簡易な入口扉20を備えている。
入口扉20は、避難口9を気密に閉じる役目を果たさなくてよい。入口扉は、非常時に誰でもが容易に開けられるようにするため、錠前を備えておらず、避難時には開扉状態を保持するための簡単確実にロックできるロック手段(図示しない)を有しているのがよい。
シェルター1の内部空間10には、避難口9に臨み床面部3の所要面積部分を占める広場11と、内部空間10の広場を除く領域に避難口9の上端よりも所要寸法高い床面となるように設けられた避難床12と、広場11から避難床12へ人が移動するための階段18及び車椅子が移動するためのスロープ19とを備えている。
避難床12は、階段及びスロープを通して移動できる複数階構造としてもよい。避難床12は、避難口9の上端よりも例えば10〜20cm高い床面となるように設けられることで足りる。なお、階段18に替り、梯子を備えていてもよい。
シェルター1は、海岸線の近くに津波が押し寄せて来る方向に対して直角方向に長尺に、例えば30〜100mの長さのもの複数(図1では3つ)構築され津波防波堤を兼ねる。シェルター1の規模は、避難する住民の人数に応じて決めるのがよい。
シェルター1は、津波から避難できる高台が海岸から遠い場合に、津波防波堤を兼ねて設けられるのが好ましい。シェルター1は、津波から避難できる高台に代わる避難設備であり、津波を堰き止めて陸側の家屋の津波による損壊をできるだけ避ける津波防波堤を兼ねるとともに、大地震が起きてから大津波が押し寄せる前に、海岸地域の人々が避難口9より入り込み、内部空間10の高い位置である避難床12に避難すれば、海水が広場11に浸入するが避難床12のレベルまで上昇せず、津波から避難できるとともに、陸側の家屋の津波による損壊をできるだけ避ける役目を果たすシェルターである。
海水が広場11に浸入するが避難床12のレベルまで上昇しない理由について説明する。内部空間は、空気が避難口以外から流出することがないように気密に保たれる。このため、広場11に浸入する海水は、液面レベルを避難口9の上端の高さまで上昇した後は、それ以上、上昇しない。これは、コップを逆さにして水没させてもコップ内の空気が逃げない限り、水がコップ内において水面レベルを上昇していくことがないのと同じ原理である。
避難口9は、床面部3と床面レベルが一致する陸側側壁部6の低い位置に開口されている。避難口9は、車椅子の利用者が通れる大きさで足りる。避難口9は、気密性を有しない入口扉20を備えている。入口扉20は、津波発生時には誰でもが容易に開けられるようにするため、錠前を備えていない。さらに、入口扉20は、避難時に開扉状態を保持するためのロック手段(図示しない)を有しているのがよい。
広場11は、避難口9から次々に避難者が入り込む状況があるときに、例えば10人の避難者の受け入れスペースがあれば、非常に有効である。広場11が有ることにより、広場11と避難床12とを連絡している階段18又は梯子及びスロープ19を大きく設けることができるだけでなく、避難しようとする人々を避難口9から広場11に次々に受け入れて、さらに避難しようとする人々を大きく確保された階段18又はスロープ19を通して避難床12へ誘導できる。
避難床12は、避難口9の上端の高さレベルよりも数〜十数cm高いレベルとなるように設けられていれば足りる。避難床12の下側には、備蓄倉庫14を備え、備蓄倉庫14と避難床12との隔壁には、広場11に浸入した海水が備蓄倉庫14へ浸入できない防水処理が施されていることが好ましい。備蓄倉庫14には、避難床12上の避難者が出入りできる(図示しない)階段(又は梯子)を備えている。
シェルター1は、端壁部4、海側側壁部5又は陸側側壁部6のいずれかに、内部空間10に避難した人が通れる脱出口15を備えている。脱出口15には、内部から人為操作で開くことができる気密性を有する扉16を備えているのが好ましい。この構成により、避難口が万一において大量の瓦礫等でふさがれてしまい、避難口からの脱出ができない場合に、避難者が脱出口からの脱出ができるフェイルセーフの構成となっているので、避難者に精神的に安心を与えることができる。シェルター1には、脱出口15に対応して、扉16を開けて脱出口15に入るための梯子21と、脱出口15から外部へ降りる梯子22が備えられている。
シェルター1は、避難口9の前方外部に車椅子が通れる間隔を何れかに有する流木防御柵13を備えているのが好ましい。この構成により、津波が海へ持ち去ろうとする流木等が避難口9を塞いでしまうことを回避でき、津波が静まった後に、人が避難口9から出ることができる。
シェルター1は、避難床12の下側に、避難床から出入りする液密な備蓄倉庫14を備えているのが好ましい。備蓄倉庫14には、海水が浸入しないので、保存食料や毛布等を備えておくことができる。この構成により、津波が静まった後も海水が避難床12に長く留まる場合に、海水が避難床12から流出し避難口9から出ることができるようになるまで避難した人達が避難床12に長く留まることができ、さらにシェルター1の外の家屋の損壊等で避難先を一時的に確保する必要がある場合にも対応できる。
シェルター1は、図示しないが、内部空間を照らす照明設備として、自動的に満充電状態に充電するバッテリ又はハンドル回転操作式発電機を電源と、照明灯と、照明灯の点灯及び消灯を行うスイッチとを備えているのが好ましい。この構成により、避難環境を暗黒でなく恐怖を取り除き、避難者に精神的に安心を与えることができる。その他、ベンチやTV、ラジオ等を備えておくのがよい。
シェルター1は、海側側壁部5及び陸側側壁部6の少なくともいずれかに、土盛りして植生を植えることができ、かつ天井部上に登れる階段(図示しない)を備えているのが好ましい。この構成により、シェルター1は、殺伐とした建造物とならず、普段から植生を植えながら管理でき、海岸での展望台等として地域の美観にも役立つ。
(第2の実施の形態)
図5は、内部空間がツーフロアのタイプの第2の実施の形態のシェルターを示す。シェルター1Aは、高く形成された内部空間10Aに、1階、2階の避難床12A、12Bを備え、広場12から1階へ及び1階から2階へそれぞれ移動する階段18A、18B及びスロープ19A、19Bを備えている。1階及び2階からそれぞれ外部に脱出できる脱出口15A、15Bを備えている。その他の構成は、第1の実施の形態と同一であるので、説明を省略する。
本考案は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の技術的範囲には、考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
以上説明したように、本考案に係るシェルターは、大津波が来た時に津波防波堤として大津波の内陸への進行を低減するとともに、避難口を開放状態にして大津波を被ってしまう直前まで避難口を通して避難することができ、大津波が収まり海水が海へ戻るまでの間、避難者を大きな津波から護るという効果を有し、津波・洪水など非常時の避難に用いるシェルター全般に有用である。
1、1A シェルター
2 地中杭
3 床面部
4 端壁部
5 海側側壁部
6 陸側側壁部
7 中間壁部
7a 通路
8 天井部
9 避難口
10 内部空間
11 広場
12 避難床
13 流木防御柵
14 備蓄倉庫
15 脱出口
16 扉
17 照明海側側壁部
18 階段
19 スロープ

Claims (9)

  1. 海岸線の近くに津波が押し寄せて来る方向に対して直角方向に長尺に構築される津波防波堤を兼ね、大津波が押し寄せる前に人が入り込み、津波から避難できる気密性を有する内部空間を備えたシェルターであって、
    地中杭と、
    前記地中杭と一体の床面部と、
    前記床面部の長手方向の両端に一体となり立ち上がる一対の端壁部と、
    前記一対の端壁部と一体でありかつ下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり傾斜して立ち上がる海側側壁部と、
    前記一対の端壁部と一体でありかつ下端が地中の深い位置に延びてアンカーとなり傾斜して立ち上がる陸側側壁部と、
    前記海側側壁部と前記陸側側壁部の上端同士を一体に連結する天井部と、
    前記陸側側壁部の低い位置に開口された所要の大きさの避難口とを備え、
    前記内部空間の前記避難口に臨む広場と、
    前記内部空間に前記避難口の上端よりも所要寸法高い床面となるように設けられた避難床と、
    前記広場から前記避難床へ移動する階段又は梯子及びスロープとを備えていることを特徴とするシェルター。
  2. 前記床面部と前記一対の端壁部と前記海側側壁部と前記陸側側壁部と前記天井部とが、鉄筋コンクリートで一体に設けられている請求項1に記載のシェルター。
  3. シェルター内面部に気密性を有するシールド層、又は鉄筋コンクリート中に混練される気密保持材料により、前記内部空間が前記避難口を除いて気密性を有する請求項1又は2に記載のシェルター。
  4. 前記海側側壁部と前記陸側側壁部とを一体に連結するように打設される鉄筋コンクリート製の中間壁部を備え、中間壁部に通路を備えている請求項1乃至3のいずれか1に記載のシェルター。
  5. 前記避難口の前方外部に前記車椅子が通れる間隔を何れかに有する流木防御柵を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のシェルター。
  6. 前記避難床の下側に、前記避難床から出入りする液密な備蓄倉庫を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のシェルター。
  7. 前記海側側壁部と前記陸側側壁部のいずれかに開口された脱出口を有し、前記脱出口には、内部から人為操作で開くことができる気密性を有する扉を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載のシェルター。
  8. 前記内部空間を照らす照明設備として、自動的に満充電状態に充電するバッテリ又はハンドル回転操作式発電機を電源と、照明灯と、照明灯の点灯及び消灯を行うスイッチとを備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載のシェルター。
  9. 前記海側側壁部及び前記陸側側壁部の少なくともいずれかに、土盛りして植生を植えることができ、かつ前記天井部上に登れる階段部を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載のシェルター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016164344A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 株式会社クラミー技術研究所 シェルター
JP2017008523A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 株式会社さつま屋商店 津波用シェルター

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