JP3188751U - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱源機の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を隔壁で仕切られた複数の部屋に対して分配供給することができる経済的な空気調和システムを提供する。【解決手段】空気調和システム100は、冷風もしくは温風を発生させる熱源機10と、熱源機10の吹出口に臨んで、空調対象の部屋数に応じて複数配設された吸気口20と、空調対象の各部屋4にそれぞれ配設された吹出口40と、各吸気口20に一端が接続され、他端が各吹出口40に至るように延設された複数の供給系30と、を備える。吸気口20には吸気ファンが設けられると共に、吹出口40には吹出ファンが設けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、熱源機の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を複数の部屋に分配供給して各部屋を空調するための空気調和システムに関する。
近年、レンタルオフィスやルームシェアリング型住居等の共同利用型空間の需要が高まっている。共同利用型空間では、部屋数を増加させるために、広い部屋を仕切って使用することがある。しかし、部屋数が増加すると、部屋の増加数に応じて空気調和機も増設する必要があり、自ずと空調設備費が増大することになる。
そこで、熱源機の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を複数の部屋に分配供給することができれば、空調設備費を低減することができる。
これに関連する技術としては、例えば、共同利用室・共同利用住居内に設けられた通路の壁面又は通路の天井面に空調空気吐出し口を少なくとも1個開口させ、この空調空気吐出し口に対向するか又はその近傍にある通路の壁面には、複数の空調空気取込み口が開口し、この複数の空調空気取込み口には、空調空気吸引ファンを途中に設けたダクトの一端を夫々接続し、各ダクトの他端は各個室内の壁面又は天井面に開口する空調空気吹出し口に接続してなるシェアハウスの空調装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、少なくとも熱交換器及び送風機を有する熱源機と、この熱源機の吹出接続口に交換可能に取付けた可変風量式ユニットを備え、可変風量式ユニットは、空調部屋数に応じた数の室に区画したハウジングと、このハウジングの各室内に配置された風量調節用ダンパと、この各ダンパを各別に操作するモータとから構成された空気調和機が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、熱源機、この熱源機に接続された熱交換器及び送風機を内蔵した室内機、送風機に電気的に接続され風量を数段階に切り替える風量切替器、室内機の吹き出し側に接続されたプレナムに設けられた複数のダクト接続口、このダクト接続口に各々接続され複数ゾーンへ配設されたダクトを備え、ダクト接続口への風路面積を総面積は変えず各々の面積比率を変更自在可能なスライド式シャッターをプレナム内に設けたダクト式空気調和システムが提案されている(特許文献3参照)。
そして、ケーシング内に互いに独立して形成された第1分流路および第2分流路と、第1分流路に連通して形成された外気導入口と、第2分流路に連通して形成された内気導入口と、複数の分流路にそれぞれ個別に設けられた送風ファンと、分流路に配置された熱交換器と、第1分流路に連通して形成された外気送出口と、第2分流路に連通して形成された内気送出口と、を備えた空調機が提案されている(特許文献4参照)。
実用新案登録第3184755号公報 実開昭62−132318号公報 特開平10−267320号公報 特開2005−195280号公報
ところで、特許文献1によれば、天井裏等に配設されたダクトの途中に空調空気吸引ファンが取り付けられている。したがって、空調空気吸引ファンが故障した場合には、天井の一部を開口して当該吸引ファンを交換しなければならないため、当該吸引ファンの交換作業が煩雑である。
また、特許文献2および特許文献3によれば、単一の送風機により、複数のダクトを介して各部屋に冷風もしくは温風を分配供給している。したがって、部屋数が多い場合には、部屋毎の供給風量に偏りが生じて、各部屋において均一な空調効果が得られない。
さらに、特許文献4によれば、病室内に配置された複数のベッドに対して調和空気が供給される。したがって、特許文献4の技術は、熱源機の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を隔壁で仕切られた複数の部屋に対して分配供給することを意図していない。
本考案は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、ファンが故障しても交換が容易であり、部屋数が多くとも各部屋で略均一な空調効果が得られ、熱源機の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を隔壁で仕切られた複数の部屋に対して分配供給することができる経済的な空気調和システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本考案に係る空気調和システムは、熱源機、複数の吸気口、複数の吹出口、および複数の供給系を備える。
上記熱源機は、冷風もしくは温風を発生させる。上記吸気口は、上記熱源機の吹出口に臨んで、空調対象の部屋数に応じて複数配設される。上記吹出口は、上記空調対象の各部屋にそれぞれ配設される。上記供給系は、各吸気口に一端が接続され、他端が各吹出口に至るようにそれぞれ延設される。上記吸気口には吸気ファンが設けられ、上記吹出口には吹出ファンが設けられている。
上記空気調和システムの構成において、上記熱源機は、空気調和機の室内機であることが好ましい。
また、上記吹出口には、該吹出口の開口度合いを調節するための開度調節手段が設けられていることが好ましい。
さらに、上記供給系の途中には、上記吸気ファンおよび上記吹出ファンと同方向の空気流れを形成するための中間ファンが介設されていてもよい。
そして、上記空調対象の各部屋には、上記ファンをオン/オフ操作するための操作部を配することが好ましい。
本考案に係る空気調和システムは、吸気口が熱源機の吹出口に臨んで、空調対象の部屋数に応じて複数配設され、吹出口が空調対象の各部屋にそれぞれ配設される。各供給系は、各吸気口に一端が接続され、他端が各吹出口に至るようにそれぞれ延設される。さらに、吸気口には吸気ファンが設けられ、吹出口には吹出ファンが設けられている。
したがって、本考案に係る空気調和システムによれば、熱源機の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を隔壁で仕切られた複数の部屋に対して分配供給することができる経済的な空気調和システムを構築することができる。
また、供給系の一端の吸気口に吸気ファンが設けられ、当該供給系の他端の吹出口に吹出ファンが設けられているので、ファンが故障しても交換が容易である。さらに、各供給系が吸気ファンおよび吹出ファンを有するので、部屋数が多くとも各部屋で略均一な空調効果が得られる。
熱源機として、空気調和機の室内機を用いることにより、共通の室内機で複数の部屋を空調することができ、経済的である。また、部屋数の増加の際に、既存の室内機を使用することができるので、空調設備の改築工事が容易である。
また、各吹出口に、当該吹出口の開口度合いを調節するための開度調節手段を設けることにより、各部屋において風量を個別に調節して、温度調整することができる。
さらに、供給系の途中に介設する中間ファンは、吸気ファンおよび吹出ファンと同方向の空気流れを形成する。したがって、熱源機から空調対象の部屋が遠く、供給系の延長距離が長くなる場合であっても、供給系の途中に当該中間ファンを介設すれば、供給系内における風力の低下を抑制することができる。
そして、空調対象の各部屋に、ファンをオン/オフ操作するための操作部を配している。したがって、空調を使用しない部屋では、操作部をオフ操作することにより、ファン動作を停止することができる。
第1の実施形態の空気調和システムを配設した居住空間の概略平面図である。 第1の実施形態において、熱源機に臨ませて吸気口を配設した状態の平面図である。 第1の実施形態において、吸気口に設けた吸気ファンの正面図である。 第1の実施形態において、吸気口から吹出口まで至る供給系の概略図である。 第1の実施形態において、空調対象の部屋に吹出口を配設した状態の斜視図である。 第1の実施形態において、吐出口に設けた吐出ファンおよび開度調節手段の概略図である。 第2の実施形態の空気調和システムを配設した居住空間の概略平面図である。 第2の実施形態において、熱源機に臨ませて吸気口を配設した状態の側面図である。 第2の実施形態において、吸気口の配置、および吸気口に設けた吸気ファンの平面図および側面図である。 第2の実施形態において、空調対象の部屋に吹出口を配設した状態の斜視図である。 第2の実施形態において、吐出口に設けた吐出ファンおよび開度調節手段の概略図である。
以下、図面を参照して、本考案に係る空気調和システムの第1および第2の実施形態を説明する。
〔第1の実施形態〕
[空気調和システムの構成]
まず、図1から図6を参照して、第1の実施形態の空気調和システム100の構成について説明する。図1は第1の実施形態の空気調和システムを配設した居住空間の概略平面図である。図2は熱源機に臨ませて吸気口を配設した状態の平面図である。図3は吸気口に設けた吸気ファンの正面図である。図4は吸気口から吹出口まで至る供給系の概略図である。図5は空調対象の部屋に吹出口を配設した状態の斜視図である。図6は吐出口に設けた吐出ファンおよび開度調節手段の概略図である。
図1において、1は居住空間である。第1の実施形態では、居住空間1としてルームシェアリング型住居を例示している。なお、共同空間2および個別空間4以外の各間取り構成要素については説明を省略する。
図1に示すように、第1の実施形態の空気調和システム100は、熱源機10、吸気口20、供給系30、および吹出口40を備える。
熱源機10は、少なくとも不図示の熱交換器および送風ファンを備え、冷風もしくは温風を発生させる。図1および図2に示すように、本実施形態の熱源機10には、例えば、分離型空気調和機の室内機を採用する。例示する室内機は壁掛け型であり、例えば、共用空間2の通路2aの壁面3に配設されている。
吸気口20は、熱源機10の吹出口(図示せず)に臨んで、空調対象の部屋数に応じて複数配設される。図1に例示する居住空間1では、4室の個別空間4が配設されている。したがって、本実施形態では、部屋数4室に応じて4基の吸気口20が横列配置されている。
吸気口20は、熱源機10の吹出口に臨んで、当該熱源機10と間隔を空けて配設される。熱源機10と吸気口20の間に空間を設けるのは、熱源機10の吹出口に密着させて吸気口20を配設すると、熱源機10に負荷が掛かり過ぎて当該熱源機10の送風が停止してしまう虞があるので、かかる不具合を防止するためである。
また、室内機10を共用空間2に配設し、熱源機10と吸気口20の間に空間を設けることにより、共通の熱源機10で個別空間4のみならず、共用空間2をも空調することができる。したがって、熱源機10を配設する場所は共用空間2が好ましいが、本実施形態の構成に限定されない。
図3(a)に示すように、吸気口20には、吸気ファン21が設けられている。吸気ファン21としては、例えば、構造が簡単かつ安価な軸流ファンを採用するが、これに限定されず、他の形式のファンを用いても構わない。図3(a)においては、4つの吸気口20が個別配置されているが、これらの吸気口20を枠体で一体化しても構わない。なお、吸気口20の枠形状は矩形に限定されず、例えば、円形等であっても構わない。
また、図3(b)に示すように、吸気口20において、吸気ファン21の手前(熱源機10側)には、安全対策として、格子フレーム22が取り付けられている。本実施形態では、吸気ファン21の手前に格子フレーム22が取り付けているが、例えば、フィルタであっても構わない。フィルタを配置した場合には、吸気ファン21の吸引力は若干低下するが、粉塵の侵入を防止することができる。
各吸気口20には、熱源機10が発生し、吸気ファン21によって吸引された冷風もしくは温風を移送するための供給系30が接続されている。図4に示すように、供給系30は、各吸気口20に一端が接続され、他端が空調対象の各部屋(個別空間)4にそれぞれ配設された各吹出口40に至るように延設される。なお、図4は、供給系30を模式的に表したものであり、実際の構造とは異なる。
供給系30としては、例えば、蛇腹状のフレキシブルチューブや空調用ダクトを採用するが、これらの部材に限定されず、吸気ファン21によって吸引された冷風もしくは温風を移送することができる部材であればよい。フレキシブルチューブを用いる場合には、曲部にエルボ等のフィッティングを設ける必要がないので、供給系30を配設する際の取り回しが容易である。
吹出口40は、図4および図5に示すように、空調対象の各部屋(個別空間)4の壁面5にそれぞれ開口される。各供給系30は、各吸気口20に一端が接続され、他端が各吹出口40に至るように配設される。
図5および図6に示すように、吹出口40には、吹出ファン41が設けられている。吹出ファン41としては、吸気ファン21と同様に、例えば、構造が簡単かつ安価な軸流ファンを採用するが、これに限定されず、他の形式のファンを用いても構わない。なお、吹出口40の枠形状は矩形に限定されず、例えば、円形等であっても構わない。
また、図6に示すように、吹出口40において、吹出ファン41の外側(個別空間4側)には、当該吹出口40の開口度合いを調節するための開度調節手段50が設けられている。本実施形態の開度調節手段50は、例えば、軸回りに開度を調節する手段を採用する。具体的には、開度調節手段50は、吹出口40を十字扇状の部材51で覆って、4箇所の開口部52を形成し、扇状の開閉扉53を軸回りにスライドさせて、当該開口部52の開口度合い調節するようになっている。図6において、(a)、(b)、(c)と順に開度が狭まっている。
開度調節手段50は軸回りに開度を調節する手段に限定されず、例えば、横方向もしくは縦方向に並んだ複数の板状フィンの傾度を調節して吹出口40を開閉する手段等の他の形式の開度調節手段であっても構わない。
また、空調対象となる部屋(個別空間)4の壁面5には、吸気ファン21および吹出ファン41をオン/オフ操作するためのリモコン等の操作部60が着脱自在に取り付けられている。なお、供給系30に後述する中間ファンが介設されている場合には、吸気ファン21および吹出ファン41と同一の操作部60でオン/オフ操作することができる。
本実施形態の空気調和システム100では、共通の熱源機10を用いて、空調対象となる複数の部屋(個別空間)4を空調するので、居住空間1の間取り構成上、空調対象となる部屋(個別空間)4までの距離が遠い場合がある。この場合には、吸気口20から吹出口40へと至る供給系30の全長が長くなるので、当該供給系30の途中に、不図示の中間ファンを介設してもよい。当該中間ファンは、当然のことながら、吸気ファン21および吹出ファン41と同方向の空気流れを形成するように配設する。
また、居住空間1の間取り構成上、どうしても供給系30に分岐部を設けざるをえない場合には、当該分岐部の手前(吸気ファン21側)に中間ファンを介設するように構成してもよい。
[空気調和システムの作用]
次に、図1から図6を参照して、第1の実施形態の空気調和システム100の作用について説明する。
図1に示したように、本実施形態の空気調和システム100は、吸気口20が熱源機10の吹出口に臨んでおり、当該熱源機10との間に空間を隔てて配設されている。吸気口20は、空調対象の部屋数に応じて複数配設されている。一方、吹出口40は、空調対象の各部屋(個別空間)4の壁面5にそれぞれ配設されている。
吸気口20には吸気ファン21が設けられると共に、吹出口40には吹出ファン41が設けられている。各供給系30は、各吸気口20に一端が接続され、他端が各吹出口40に至るように延設されている。
したがって、本実施形態の空気調和システム100によれば、吸気ファン21を有する吸気口20、供給系30、および吹出ファン41を有する吹出口40を順に介して、熱源機10の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を複数の部屋(個別空間)4に対して分配供給することができる。
上述したように、室内機10を共用空間2に配設し、熱源機10と吸気口20の間に空間を設けることにより、共通の熱源機10で個別空間4のみならず、共用空間2をも空調することができる。
また、供給系30の一端の吸気口20に吸気ファン21が設けられ、他端の吹出口40に吹出ファン41が設けられている。したがって、ファンが故障しても、天井等を開口する必要がなく、当該ファンの交換が容易である。さらに、各供給系30が吸気ファン21および吹出ファン41を有するので、部屋数が多くとも各部屋(個別空間)4において略均一な空調効果が得られる。
さらに、熱源機10として、空気調和機の室内機を用いることにより、共通の室内機で複数の部屋を空調することができ、経済的である。また、部屋数の増加の際に、既存の室内機を使用することができるので、空調設備の改築工事を容易に施工することができる。
そして、各吹出口40に、当該吹出口40の開口度合いを調節する開度調節手段50を設けることにより、各部屋(個別空間)4において風量を個別に調節して、室内温度を調整することができる。
空調を使用しない部屋(個別空間)4では、操作部60をオフ操作することにより、吸気ファン21および吹出ファン41が共に停止するので、当該部屋(個別空間)4内に冷風もしくは温風が流入することはない。なお、全室の空調を停止するには、吸気ファン21および吹出ファン41の他、熱源機(室内機)10の操作部をオフ操作することになる。
また、居住空間1の間取り構成上、空調対象となる部屋(個別空間)4までの距離が遠い場合には、当該供給系30の途中に中間ファンを介設してもよい。当該中間ファンは、吸気ファン21および吹出ファン41と同方向の空気流れを形成する。
したがって、熱源機10から空調対象の部屋(個別空間)4が遠く、供給系30の延長距離が長くなる場合であっても、供給系30の途中に当該中間ファンを介設すれば、供給系30内における風力の低下を抑制することができる。供給系30に中間ファンが介設されている場合には、上記操作部60をオフ操作することにより、吸気ファン21および吹出ファン41と共に当該中間ファンが停止する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、吸気ファン21や吹出ファン41が故障しても交換が容易であり、部屋数が多くとも各部屋(個別空間)4で略均一な空調効果が得られ、熱源機10の吹出口から吹き出される冷風もしくは温風を隔壁で仕切られた複数の部屋(個別空間)4に対して分配供給することができる経済的な空気調和システム100を構築することができるものである。
〔第2の実施形態〕
次に、図7から図11を参照して、第2の実施形態の空気調和システム200の構成について説明する。図7は第2の実施形態の空気調和システムを配設した居住空間の概略平面図である。図8は熱源機に臨ませて吸気口を配設した状態の側面図である。図9は吸気口の配置、および吸気口に設けた吸気ファンの平面図および側面図である。図10は空調対象の部屋に吹出口を配設した状態の斜視図である。図11は吐出口に設けた吐出ファンおよび開度調節手段の概略図である。なお、第1の実施形態と同一の要素については、同一の符号を付して説明する。
図7に示すように、第2の実施形態では、居住空間1としてレンタルオフィスを例示している。なお、共同空間2および個別空間4以外の各間取り構成要素については説明を省略する。なお、各個別空間4には、机6および椅子7が配置されている。
図7および図8に示すように、第2の実施形態の空気調和システム200は、第1の実施形態と同様に、当該空気調和システム200の構成要素として、熱源機10、吸気口20、供給系30、および吹出口40を備える。第2の実施形態の空気調和システム200は、熱源機10の構成と、吸気口20、供給系30および吹出口40の配置が第1の実施形態と異なる。
図8および図9に示すように、第2の実施形態の熱源機10には、分離型空気調和機のビルトイン型室内機を採用する。ビルトイン型室内機は、少なくとも不図示の熱交換器および送風ファンを備え、冷風もしくは温風を発生させる。ビルトイン型室内機は、例えば、共用空間2の通路2aの天井部8に組み込まれている。
例示するビルトイン型室内機は、四方向に不図示の下向き吹出口を有する型式のものであるが、これに限定されず、例えば、2方向の吹出口や単一の吹出口を有するものなど、他の型式のものであっても構わない。
吸気口20は、熱源機(ビルトイン型室内機)10の吹出口に臨んで上向きに、空調対象の部屋数に応じて複数配設される。図7に例示する居住空間1では、8室の個別空間4が配設されている。したがって、本実施形態では、部屋数8室に応じて8基の吸気口20が2基ずつ四方向に配置されている。
吸気口20は、熱源機(ビルトイン型室内機)10の吹出口に臨んで、当該熱源機10の下部に間隔を空けて配設される。熱源機10と吸気口20の間に空間を設けるのは、第1の実施形態において説明したように、熱源機10の吹出口に密着させて吸気口20を配設すると、熱源機10に負荷が掛かり過ぎて当該熱源機10の送風が停止する虞があるからである。
図8を参照して、本実施形態では、既設の天井部8の下部に第2の天井部9を形成し、二重天井構造が構築工される。吸気口20および供給系30は第2の天井部9上に配設され、吹出口40は第2の天井部9に開口される(図10参照)。各吸気口20は熱源機(ビルトイン型室内機)10から吊り金具70で吊下されているが、これに限定されず、例えば、当該吸気口20は第2の天井部9上に固定してもよい。
第1の実施形態と同様に、吸気口20には、吸気ファン21が設けられている。吸気ファン21としては、例えば、構造が簡単かつ安価な軸流ファンを採用するが、これに限定されず、他の形式のファンを用いても構わない。図9(a)においては、8基の吸気口20が個別配置されているが、図9(b)のように、枠体71で2基ずつの吸気口20を一体化しても構わない。なお、吸気口20の枠形状は矩形に限定されず、例えば、円形等であっても構わない。
各吸気口20には、熱源機10が発生し、吸気ファン21によって吸引された冷風もしくは温風を移送するための供給系30がそれぞれ接続されている(図4参照)。各供給系30は、各吸気口20に一端が接続され、他端が空調対象の各部屋(個別空間)4にそれぞれ配設された各吹出口40に至るように延設される。供給系30としては、第1の実施形態と同様のものを採用する。
吹出口40は、図10に示すように、空調対象の各部屋(個別空間)4の天井部(第2の天井部)9にそれぞれ開口される。
図10および図11に示すように、吹出口40には、吹出ファン41が設けられている。吹出ファン41としては、第1の実施形態と同様に、例えば、構造が簡単かつ安価な軸流ファンを採用するが、これに限定されず、他の形式のファンを用いても構わない。なお、吹出口40の枠形状は矩形に限定されず、例えば、円形等であっても構わない。
また、吹出口40において、吹出ファン41の外側(個別空間4側)には、当該吹出口40の開口度合いを調節するための開度調節手段50が設けられている。本実施形態の開度調節手段50は、例えば、横方向もしくは縦方向に並んだ複数の板状フィン54の傾度を調節して吹出口40を開閉する手段を採用する。図11において、(a)、(b)、(c)と順に開度が狭まっている。
開度調節手段50は複数の板状フィン54の傾度を調節して吹出口40を開閉する手段に限定されず、例えば、第1の実施形態のように軸回りに開度を調節する手段等の他の形式の開度調節手段であっても構わない。
再び図10を参照して、空調対象となる部屋(個別空間)4の壁面5には、第1の実施形態と同様に、吸気ファン21および吹出ファン41をオン/オフ操作するための操作部60が着脱自在に取り付けられている。
また、居住空間1の間取り構成上、空調対象となる部屋(個別空間)4までの距離が遠い場合には、第1の実施形態と同様に、供給系30の途中に、不図示の中間ファンを介設してもよい。さらに、居住空間1の間取り構成上、どうしても供給系30に分岐部を設けざるをえない場合には、当該分岐部の手前(吸気ファン21側)に中間ファンを介設するように構成してもよい。なお、供給系30の途中に中間ファンが介設されている場合には、上記操作部60でオン/オフ操作することができる。
第2の実施形態の空気調和システム200は、二重天井構造を形成するためにファンの交換の利便性が劣る以外、基本的に第1の実施形態の空気調和システム100と同様の作用効果を奏する。特に第2の実施形態の空気調和システム200にあっては、熱源機10として分離型空気調和機のビルトイン型室内機を採用するので、レンタルオフィスの空調設備の構築に適しているという有利な効果を発揮する。
以上、本考案の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は本考案の説明のための例示であり、本考案の範囲を上記実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本考案は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
10 熱源機、
20 吸気口、
21 吸気ファン、
30 供給系、
40 吹出口、
41 吹出ファン、
50 開度調節手段
60 操作部。

Claims (5)

  1. 冷風もしくは温風を発生させる熱源機と、
    前記熱源機の吹出口に臨んで、空調対象の部屋数に応じて複数配設された吸気口と、
    前記空調対象の各部屋にそれぞれ配設された吹出口と、
    各吸気口に一端が接続され、他端が各吹出口に至るようにそれぞれ延設された複数の供給系と、
    を備え、
    前記吸気口に吸気ファンが設けられると共に、前記吹出口に吹出ファンが設けられていることを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記熱源機は、空気調和機の室内機であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記吹出口には、該吹出口の開口度合いを調節するための開度調節手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記供給系の途中に、前記吸気ファンおよび前記吹出ファンと同方向の空気流れを形成するための中間ファンが介設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  5. 前記空調対象の各部屋には、前記ファンをオン/オフ操作するための操作部が配されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和システム。
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