JP3187433B2 - 閉止装置及び容器 - Google Patents

閉止装置及び容器

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JP3187433B2
JP3187433B2 JP51416297A JP51416297A JP3187433B2 JP 3187433 B2 JP3187433 B2 JP 3187433B2 JP 51416297 A JP51416297 A JP 51416297A JP 51416297 A JP51416297 A JP 51416297A JP 3187433 B2 JP3187433 B2 JP 3187433B2
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container
closing device
synthetic resin
mouth
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浩一 高松
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株式会社 柴崎製作所
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B65D41/3423Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
    • B65D41/3428Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、容器と、該容器とその口部を閉止するタン
パーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからな
る閉止装置に関する。
【0002】 背景技術 近年、飲料容器として、ポリエチレンテレフタレート
樹脂からなる合成樹脂製容器(PETボトル)が賞用され
ている。合成樹脂製容器は、従来のガラス瓶に比べ、軽
く、割れないという優れた特性を有している。 また、この種の合成樹脂製容器のキャップとしては、
従来よりアルミ合金等の金属製キャップが使用されてい
る。そして、この種の金属製キャップに代えて、合成樹
脂製キャップの使用が進められている。 この合成樹脂製キャップに関しては、例えば特開昭62
−251352号公報、特開平2−296666号公報に記載された
ものが知られている。 これらの従来の合成樹脂製キャップは、口部に雄ネジ
が形成され、雄ネジ下方に環状膨出部が形成された容器
に螺着嵌合され、該キャップは、天板部とその周縁から
垂下した筒部とからなる合成樹脂製のキャップ本体と、
そのキャップ本体の天板部内面に設けられた薄肉状のラ
イナーとからなり、該キャップ本体は、その下部が複数
の細いブリッジを残して周方向に形成された水平スコア
によって、該水平スコアより上部の主部と、下部のタン
パーエビデンスリング部とに区画されている。キャップ
本体の主部の内壁面には、容器口部の雄ネジに螺着する
ネジ部が形成され、タンパーエビデンスリング部の内壁
面には多数のウイングやタブが起伏可能に設けられてい
る。
【0003】 また、容器としては、口部の上端部外周に雄ネジが形
成され、該雄ネジの下方に、環状膨出部(ロッキングリ
ング)が設けられたものが用いられる。 この種のタンパーエビデンス性を有するキャップにあ
っては、容器口部に装着されたキャップを最初の位置か
ら開栓方向に回す時、容器口部の上端がキャップ内面或
いはライナー等から離れて容器の密封性が解除された時
点の回転角度(シールリリースアングル;以下S.R.Aと
いう)と、容器口部に装着されたキャップを最初の位置
から開栓方向に回す時、ブリッジが切断される位置まで
の回転角度(ブリッジ切断角度;以下B.B.Aという)と
の関係が、S.R.A−B.B.A=0度以上、好ましくは+30度
以上あることが望ましいとされる。即ち、キャップ開栓
時に、容器口部上端がライナー等から離れて密封シール
が解除される以前にブリッジが切断されることが望まし
いとされている。 しかし、上述した合成樹脂製キャップにあっては、合
成樹脂からなるブリッジが延びてしまうこと、及び係止
突起(ウイングやタブ)が軟らかくて環状膨出部に係合
する際に撓むことによってB.B.Aが大きくなり、S.R.A−
B.B.A=0度以下になる場合があり、タンパーエビデン
ス性の向上の観点から改善すべき点があった。
【0004】 合成樹脂製キャップを用いて上述したタンパーエビデ
ンス性の向上を企図した閉止装置としては、特公平3−
56990号公報に記載されたものが知られている。 この閉止装置は、容器の雄ネジの下方に、開栓方向に
傾斜しつつ下方に延びる係止側端縁を有する係止爪を形
成し、キャップのタンパーエビデンスリング部の内壁に
上記容器の係止爪と協働する被係止爪を形成してなるも
のである。この時公平3−56990号公報記載の閉止装置
は、容器口部にキャップを装着した状態で、該キャップ
を開栓方向に回すと、タンパーエビデンスリング部に形
成された被係止爪が係止爪の傾斜している係止側端縁に
案内されて下方に強制され、タンパーエビデンスリング
部が下方に強制移動されてキャップ筒部に形成された破
断ラインの破断が促進される。
【0005】 しかし、この従来の閉止装置では、キャップに形成し
た被係止爪が、折れ曲らない固定構造であるため、キャ
ップを容器口部に装着する際には、キャップ側の被係止
爪が容器の係止爪を無理に乗り越え装着されるために、
キャップ筒部の主部とタンパーエビデンスリング部とを
連結している複数の橋絡部(ブリッジ)の強度をある程
度強めておく必要があり、その結果、キャップ開栓時に
ブリッジを破断する際の抵抗が強<、簡単に開封できな
い。また、キャップ装着時(閉栓時)のブリッジ切断を
防止するために、タンパーエビデンスリング部に対し主
部閉栓方向に相対移動するのを防ぐ係止構造を設けるこ
とも考えられるが、そうするとキャップ成形が困難とな
り、コストも高くなる問題がある。さらに、この従来技
術における容器は、あくまでも折れ曲らない固定構造の
被係止爪を係止するためのものであるため、この容器を
上記特開昭62−251352号公報及び特開平2−296666号公
報に記載されているようなタンパーエビデンスリング部
の内壁面に起伏可能な多数のウイングやタブを設けたキ
ャップに適用することはできなかった。すなわち、特公
平3−56990号公報に記載された容器の構造では、雄ネ
ジの下方に開栓方向に傾斜しつつ下方に延びる係止側端
縁を有する係止爪を形成しただけのものであるため、容
器口部に上記ウイングやタブを有するキャップを装着
し、該キャップを開栓方向に回すと、上記ウイングやタ
ブが係止爪先端に当接すると、その先端を上方に向けて
折れ曲ってしまうために、係止爪に係合することなく係
止爪を通過し、ブリッジが切断されずにキャップが取り
外されてしまうことになる。
【0006】 また、別な従来技術として、特開平7−291317号公報
に記載されたものが提案されている。同公報記載の閉止
装置は、容器の口部に雄ネジと、その下方に位置する環
状係止あご部及び更にその下方において周方向に間隔を
おいて位置するラチェット爪が形成されている。合成樹
脂製キャップの筒部の主部の内周面には雌ネジが形成さ
れ、タンパーエビデンスリング部の内周面には、基縁か
ら上方に向って半径方向内方に傾斜して延出する係止片
が周方向に間隔をおいて形成されている。 このような容器とキャップとを組合せてなる閉止位置
は、容器の口部にキャップを装着して口頚部を密封した
状態においては、キャップのタンパーエビデンスリング
部に形成されている係止片の周方向片端が口頚部に形成
されているラチェット爪の急激に傾斜して延べる後面に
当接することによって、キャップの上方への移動ではな
くて開回転方向への回転自体が阻止される。 即ち、上述した従来の合成樹脂製キャップと容器とか
らなる閉止装置は、容器口部に装着されたキャップを開
栓方向に回す際に、容器口部に形成されたラチェット爪
に、キャップのタンパーエビデンスリング部内周面に形
成された係止片を係止させることによって、タンパーエ
ビデンスリング部の開栓方向への回転を阻止し、その結
果、キャップ筒部の主部とタンパーエビデンスリング部
とを連結している複数本のブリッジに回転方向の力を直
接作用させてこれらブリッジを切断する方式である。
【0007】 しかしながら、上記従来の閉止装置にあっては、複数
本のブリッジを一度に引きちぎるようにしてブリッジを
切断するために、ブリッジの破断抵抗が大きくなり、ブ
リッシが充分に切断されなかったり、強い破断抵抗によ
って係止片が折り返されてラチェット爪を乗り越えてし
まうおそれがある。 すなわち、複数の細いブリッジを残して筒部を周方向
に沿って切断した水平スコアを形成してなるキャップ筒
部の弱化ラインにおいて、各々のブリッジは合成樹脂か
らなる細い性状をなしている。このようなブリッジは、
長手方向への引張り力が作用すると、比較的容易に延伸
され、ある程度延伸されて簡単かつ確実に破断を起こ
す。しかし、このようなブリッジに、停止したタンパー
エビデンスリング部に対して開栓方向に回される主部の
動作に起因する剪断応力が瞬時に作用する場合、ブリッ
ジは強い破断抵抗を持っている。換言すれば、このよう
な多数のブリッジによって主部に連結されたタンパーエ
ビデンスリング部は、開栓方向への回転力を作用させて
も破断し難いのである。 そして、上述した従来品によるブリッジ破断方式で
は、タンパーエビデンスリング部を主部から切り離すの
に、大きな開栓トルクが必要となり、小児には開栓が困
難となる場合がある。また、大きな開栓トルクを加えて
開栓を試みたとしても、その強い力が係止片に加わっ
て、係止片が折り返されてラチェット爪を乗り越えてし
まい、タンパーエビデンスリング部の切り離しができな
い場合がある。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容器口部
に装着されたキャップを開栓方向に回す際に、ブリッジ
破断抵抗によって開栓トルクが高くなる不都合を防止
し、しかも開栓時のB.B.Aを小さくすることによって良
好なタンパーエビデンス性を発揮し得る閉止装置と容器
の提供を課題としている。
【0008】 発明の開示 本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重
ねた結果、細い柱状のブリッジに引張り力を作用させる
と比較的容易に延伸され、簡単かつ確実に破断を起こす
点に着目し、少ない回転角度で該ブリッジを大きく延伸
すれば、ブリッジ破断抵抗が小さくしかも開栓時のB.B.
Aを小さくすることができることを知見し、その実現の
ための構造として本発明を完成させた。 すなわち、本発明の閉止装置は、容器と、その口部に
装着される合成樹脂製キャップとからなる閉止装置であ
って、前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁か
ら垂下した筒部とからなるキャップ本体を備え、該筒部
が切断可能な弱化ラインによって、該弱化ラインより上
部の主部と、下部のタンパーエビデンスリング部とに区
画され、該主部の内壁面にネジ部が形成され、かつタン
パーエビデンスリング部の内壁面に、起伏可能な板状の
係止突起が設けられ、前記容器は、その口部の上端部外
周に雄ネジが形成され、該雄ネジの下方に、環状の膨出
部が形成され、かつ該膨出部の下面側に、該容器口部に
装着された前記合成樹脂製キャップを開栓方向に回した
際に、該キャップの係止突起に係合して該係止突起を押
し下げる少なくとも1個の押下部が連設され、前記板状
の係止突起が、基端部と、この基端部よりも厚く形成さ
れた先端部とを有することを特徴とする。 本発明の閉止装置において、前記係止突起は、基端部
の厚さが0.4〜0.6mmであり、先端部の厚さが0.5〜1.0mm
である構成として良い。 本発明の閉止装置において、前記押下部が、キャップ
開栓方向に向けて漸次下方に膨出する傾斜面を有した構
成として良い。 本発明の閉止装置において、前記押下部が、キャップ
開栓時に係止突起が当接する側が、キャップ開栓方向に
向けて漸次下方に膨出する傾斜面とされ、かつ該傾斜面
の反対側がキャップ開栓方向に向けて漸次突出高さを減
じる収納ガイド面とされた構成として良い。 本発明の閉止装置において、前記押下部の傾斜面の傾
斜角度が5〜50度であって良い。 本発明の閉止装置において、前記合成樹脂製キャップ
の弱化ラインが、複数の細いブリッジを残して前記筒部
を周方向に剪断してなる水平スコアとして良い。 本発明の閉止装置において、前記合成樹脂製キャップ
の係止突起が、タンパーエビデンスリング部の内壁から
板状に突出形成された起伏可能な多数のタブとして良
い。 本発明の閉止装置において、前記合成樹脂製キャップ
のタンパーエビデンスリング部に、弱化ラインの切断時
にほぼ同時に切断されてタンパーエビデンスリング部を
バンド状に開環させる垂直弱化線が形成された構成とし
て良い。 本発明の閉止装置において、容器口部に装着されたキ
ャップを開栓方向に回転させブリッジが切断される位置
までの回転角度であるブリッジ切断角度が90度以下とす
るのが望ましい。 また、本発明に係る容器は、天板部とその周縁から垂
下した筒部とからなるキャップ本体を備え、該筒部が弱
化ラインによって、該弱化ラインより上部の主部と、下
部のタンパーエビデンスリング部とに区画され、該主部
の内壁面にネジ部が形成され、かつタンパーエビデンス
リング部の内壁面に、起伏可能な板状の係止突起が設け
られ、この係止突起が、基端部と、この基端部よりも厚
く形成された先端部とを有する合成樹脂製キャップが装
着される容器であって、該容器の口部上端部外周の雄ネ
ジが形成され、該雄ネジの下方に、環状の膨出部が形成
され、かつ該膨出部の下面側に、該容器口部に装着され
た前記合成樹脂製キャップを開栓方向に回した際に、該
キャップの係止突起に係合して該係止突起を押し下げる
押下部が連設されていることを特徴とする。 本発明の容器において、前記押下部が、キャップ開栓
方向に向けて漸次下方に膨出する傾斜面を有していて良
い。 本発明の容器において、前記押下部が、キャップ開栓
時に係止突起が当接する側が、キャップ開栓方向に向け
て漸次下方に膨出する傾斜面とされ、かつ該傾斜面の反
対側が、キャップ開栓方向に向けて漸次突出高さを減じ
る収納ガイド面として良い。 本発明の容器において、前記押下部の傾斜面の傾斜角
度が5〜50度として良い。 本発明の容器において、前記押下部のキャップ開栓方
向後方側に、係止突起を係止してタンパーエビデンスリ
ング部の開栓方向の回転を阻止する係止爪部を形成して
良い。
【0009】 発明を実施するための最良の形態 図1ないし図2は、本発明に係る閉止装置の一例を示
すものである。 この閉止装置は、合成樹脂製キャップ(以下、キャッ
プと略記する)1と、合成樹脂製の容器21とからなって
いる。 キャップ1は、天板部2とその周縁から垂下した筒部
3とからなり、ポリプロピレンなどの合成樹脂からなる
キャップ本体4と、該キャップ本体4内に配設された軟
質樹脂からなる薄肉のライナー5とからなっている。 キャップ本体4の筒部3は、複数の細いブリッジ6を
残して該筒部3を周方向に沿って切断してなる水平スコ
ア7によって、この水平スコア7より上部の主部8と、
下部のタンパーエビデンスリング部9(以下、TEリング
部と記す)とに区画されている。主部8の内壁面にはネ
ジ部10が形成され、またTEリング部9の内壁面には係止
突起となる多数の板状のタブ11が起伏可能に設けられて
いる。なお図示されていないが、TEリング部9には、水
平スコア6の切断とほぼ同時に切断されてTEリング部9
をバンド状に開環させる垂直弱化線が形成されている。
【0010】 上記タブ11は、容器に装着しない状態では、その先端
を径方向内方に向けてほぼ水平となっており、キャップ
1を容器口部21Aに装着する際に、雄ネジ22や環状膨出
部23に当接すると上端を上向きに折り畳まれ、殆ど抵抗
無く雄ネジ22や環状膨出部23を乗り越えることができる
ようになっている。 キャップ1および容器口部Aの寸法は、特に限定され
ないが、後述する実施例において示すような汎用サイズ
のキャップにおいて好適な各寸法の範囲を以下に例示す
る。 タブ11のTEリング部9内壁面からの突出長さは1.5〜
4.0mm、好ましくは2.0〜3.0mm程度とされる。この突出
長さが1.5mmよりも小さいとタブの容器外面への当接が
少なくなり開環時にブリッジが切断され難くなり、突出
長さが4.0mmより大きいと成形が困難となり且つキャッ
ピングも困難となる。 また、タブ11の形成個数、タブ11の周方向長さおよび
各タブ11間の間隔は特に限定されないが、例えば内径29
mm程度のTEリング部9内壁面に12個のタブを形成する場
合には、タブ11の周方向長さは4〜8mm程度、各タブ間
の隙間は0.2〜0.8mm程度とされる。タブ11の周方向長さ
が4mmより小さいとタブ11の容器口部への係止力が弱く
なり、ブリッジ切断不良が生じるおそれがあり、周方向
長さが8mmより大きいとタブ11の機械強度が強まって成
形困難となる。
【0011】 また、タブ11は、先端部側が厚くされている。図8に
示すように、タブ11の基端部(TEリング部9内壁側)よ
りも先端部側の厚みを大きくし、例えば基端部長さfが
0.3〜0.7mm程度、先端部長さgが1.5〜2.5mm程度とした
場合、基端部厚さhは0.4〜0.6mm、先端分厚さiは0.5
〜1.0mmとするのが望ましい。 後述する実験例の結果から明らかなように、タブ11の
基端部厚さfと先端部厚さiとが上記範囲より小さい
と、キャップ1を容器口部21Aに装着し、開栓方向に回
した際に、タブ11の強度(耐屈曲強度)が弱いために押
下部24に係合したタブ11が先端を下方に向けて屈曲さ
れ、TEリング部8が主部8から切り離されずにキャップ
1が容器口部21Aから外れてしまう場合があるので好ま
しくない。 また、タブ11の基端部厚さfと先端部厚さiとが上記
範囲より大きいと、タブ11の強度(耐屈曲強度)が不必
要に増加して、キャップ1を容器口部21Aに装着する際
に、タブ11が押下部24を通過する際の抵抗が大きくな
り、キャップ1が所定の螺着終了角度まで十分に閉栓で
きない不都合を生じるおそれがある。
【0012】 上記ブリッジ6の形成個数は特に限定されないが、全
部のブリッジ6の断面積の総和が0.3〜9.0mm2程度とさ
れ、かつ引張時のブリッジ6の切断強度の総和が10〜18
kg程度とされる。ブリッジ6の断面積の総和が9.0mm2
り大きく、ブリッジ破断強度(引張時)が18kgより大き
いと、開栓時にブリッジが切れずにキャップが外れた
り、B.B.A>S.R.Aとなり、タンパーエビデンス特性(開
栓表示特性)が悪くなるおそれがある。 ブリッジ6の断面積の総和が0.3mm2より小さく、ブリ
ッジ破断強度(引張時)が10kgより小さいと、キャッピ
ング時にブリッジが切断されてしまうおそれがある。
【0013】 容器21は、その口部の上端部外周に雄ネジ22が形成さ
れ、この雄ネジ22の下方に環状膨出部23が設けられ、か
つ環状膨出部23の下方に、鍔状のフランジ部25が形成さ
れている。
【0014】 環状膨出部23の下面側には、この容器口部21Aに装着
された前記キャップ1を開栓方向に回した際に、該キャ
ップ1のタブ11に係合したタブ11を押し下げる押下部24
が、環状膨出部23の周方向に間隔をおいて複数(図1な
いし図4に図示した例では4つ)形成されている。 この押下部24の形成個数は特に限定されず、1つまた
は複数であって良い。 この押下部24は、キャップ開栓時にタブ11が当接する
側が、キャップ開栓方向に向けて漸次下方に膨出する傾
斜面26とされ、かつ該傾斜面26の反対側がキャップ開栓
方向に向けて漸次突出高さを減じる収納ガイド面27とさ
れている。図4に示す押下部24の傾斜面26の傾斜角度θ
は5〜50度とされる。この角度θが50度より大きいと、
容器口部21Aに装着されたキャップ1を開栓方向に回す
際に、タブ11が押し下げられる抵抗が強くなり、タブが
押し下げられない場合が生じることになる。また、角度
θが5度より小さいと、B.B.Aが大きくなるので好まし
くない。また、図2に示す容器口部21Aの上端から押下
部24の下端までの長さaと、容器口部21Aの上端から装
着状態にあるキャップ1のタブ11上端までの長さbとの
差(a−b)は、0.5mm以上とされる。この(a−b)
が0.5mmより短いとブリッジ6の延びによりブリッジ6
が切断されない場合がある。
【0015】 また、図4に示す環状膨出部23から押下部24下端まで
の長さcは、0.5〜4.0mm程度とされる。この長さcが0.
5mmより小さいと、開栓時にタブ押下げの効果が十分発
揮されずB.B.Aが増加することになり、長さcが4.0mmよ
り大きいと、余肉部分が大きくなりコスト的に不利であ
る。 また傾斜面26の周方向長さdは1.5〜8.0mmとされる。
この長さdが1.5mmより小さいと、開栓時にタブ押下げ
の効果が十分に発揮されなくなり、8.0mmより大きい
と、余肉部分が大きくなりコスト的に不利である。 また収納ガイド面27の周方向長さeは0.5〜7.0mmとさ
れる。この長さeが0.5mmより小さいと、B.B.Aが増加す
ることになり、7.0mmより大きいと、余肉部分が大きく
なりコスト的に不利である。さらに、雄ネジ22、環状膨
出部23および押下部24の外径は等しく形成して良い。ま
た環状膨出部23の幅は0.5mm以上とされ、好ましくは1.0
〜5.0mmとされる。
【0016】 次に、本例による閉止装置の動作について説明する。 容器21は、所望の内容液を充填した後、図示略のキャ
ップ装着装置に搬送され、フランジ25の下面を支障し、
好ましくは懸吊状態で搬送しつつ、その口部21Aにキャ
ップ1を螺着嵌合して密封する。 容器口部21Aにキャップ1を装着する際には、キャッ
プ1の各タブ11が先端を上向きに折り畳まれた状態で環
状膨出部23を通過するので、ブリッジ7に余分な力が作
用することはない。
【0017】 また、キャップ1の装着最終段階において、装着状態
で押下部24と重なるタブ11は、環状膨出部23を通過し、
先端を環状膨出部23下方の容器口部外周面に当接するよ
うに径方向内方側に若干開いた状態で、押下部24の収納
ガイド面27に接する。押下部24の傾斜面26の反対面が垂
直面であると、若干開いた状態で閉栓方向に移動するタ
ブ11がその傾斜面26の反対面に当り、タブ11が引っ掛っ
てTEリング部9の移動が阻止されることから、ブリッジ
6が切断される不都合を生じるが、本例では、押下部24
の傾斜面26の反対側にキャップ開栓方向に向けて漸次突
出高さを減じるタブ収納ガイド面27を形成したことによ
り、上記タブ11が収納ガイド面27に接して閉栓方向に移
動する際に、このタブ11が収納ガイド面27の傾斜に沿っ
て、先端を上向きにして折り畳まれるので、ブリッジ6
を切断することがない。
【0018】 このようにして容器後部21Aにキャップ1を所定の閉
栓トルク値で巻き締めると、図2および図3に示す状態
でキャップ1が装着される。このキャップ装着状態にあ
っては、キャップ1の複数のタブのうち、押下部24に重
なる4つを除く各タブ11は、先端を環状膨出部23下方の
容器口部外周面に当接するように径方向内方側に若干開
いた状態となり、押下部24に重なる4つのタブ11は、先
端を上向きに折り畳まれた状態となる。 また、容器21の上端部は、キャップ1のライナー5に
若干食込んだ状態で圧接し、容器21内は密封状態になっ
ている。
【0019】 このキャップ装着状態にある閉止装置の開栓時の動作
を図5ないし図7を参照して説明する。図5に示すよう
に容器口部21Aに装着されたキャップ1を開栓方向に回
すと、キャップ1の僅かな回転移動により、容器口部21
Aの押下部24の傾斜面26に、開栓方向側のタブ11の先端
部が接し、図6に示すようにタブ11の先端部が傾斜面26
に傾斜に従って押し下げられる。そして、TEリング部9
は押し下げられた状態となり、一方主部8は開栓方向に
回転しつつ上昇し、主部8とTEリング部9の間が急激に
離間する。その結果、主部8とTEリング部9とをつなぐ
複数のブリッジ6に瞬時に引張り力が加えられ、これら
のブリッジ6が切断され、図7に示すように、TEリング
部9が主部8から切り離される。 TEリング部9が主部8から切り離されるのとほぼ同時
に、TEリング部9に形成された垂直弱化線が切断されて
TEリング部9がバンド状に開環され、これらによってキ
ャップ1の開栓が明示される。 その後、主部8を更に開栓方向に回転させることによ
り、主部8を容器口部21Aから取り外す。
【0020】 本例による閉止装置は、容器21に、その口部21Aに装
着されたキャップ1を開栓方向に回した際に、キャップ
1のタブ11に係合して押し下げる押下部24を設けたこと
により、容器口部21Aに装着したキャップ1を開栓方向
に回すと、それぞれの押下部24側に隣接したタブ11が押
下部24に当接して押し下げられ、それによってTEリング
部9も押し下げられることから、容器21の雄ネジ22に沿
って上昇する主部8とTEリング部9とが急速に離間し、
主部8とTEリング部9とを連結している複数の細いブリ
ッジ6が延伸され、開栓方向への少々の回転によってこ
れらのブリッジ11が切断され、TEリング部9が主部8か
ら切り離された状態となって、開栓したことが明示され
る。 従って、この閉止装置によれば、容器口部21Aに装着
されたキャップ1を開栓方向に回転させ、ブリッジ6が
切断される位置までの回転角度であるブリッジ切断角度
(B.B.A)を90度以下、望ましくは45度以下と小さくす
ることができ、しかもTEリング部9の回転を阻止するこ
とによってブリッジを切断する方式の従来品に比べ、ブ
リッジ破断抵抗によって開栓トルクが高くなる不都合を
防止し、適正な開栓トルクが開栓が可能となる。
【0021】 また、環状膨出部23の下面側に押下部24を連接したこ
とにより、閉止状態のキャップ1を開栓方向に回すと、
図5に示すように押下部24に隣接し接近するタブ11の先
端が環状膨出部23下面に近接ないし接触し、タブ11が先
端を上向きに折り畳まれる方向への移動を阻止しつつ、
タブ11の先端を押下部24の傾斜面26にスムーズに案内す
ることができる。従って、閉止状態のキャップ1を開栓
方向に回す際に、タブ11先端が押下部24に当接して先端
を上向きに折り畳まれ、押下部24に係合せずに通過して
しまうことがなく、起伏可能なタブ11を確実に押下部24
に案内して押し下げることができる。
【0022】 なお、本発明は上述した例に限定されることなく、各
種の変更や変形が可能である。 例えば、複数の押下部24を設ける場合、周方向の配置
間隔は均一であっても良いし、いくつかの押下部24を周
方向に数度ずらせて配置しても良い。 また、本発明の容器は、先の例でのTEリング部9を有
するキャップ1を装着する他、TEリング部9の内壁面に
多数のウイングを形成したタイプの合成樹脂製キャップ
に適用することが可能である。 また、環状膨出部23に代えて、断続環状、すなわち環
状膨出部の周方向に少なくとも1つの欠陥部を設けるこ
とによって、島状の膨出部が周方向に並んだ断続環状膨
出部としても良い。
【0023】 [実施例] 図1に示すものと同じ構成のキャップ1と、容器21と
を作製し、そのキャップ1と容器21とからなる閉止装置
の性能を調べた。 キャップ:ポリプロピレンを材料とし、図1に示す通
りに構成されたキャップ本体を作製し、そのキャップ本
体3内にポリプロピレン系樹脂からなるライナー4をイ
ンシェルモールド法によって形成したキャップ1を作製
した。作製したキャップ1の詳細は次の通りである。 ・キャップ外径……30mm ・キャップ高さ……24.7mm ・TEリング部高さ……9.6mm ・タブの周方向長さ……6.0mm(TEリング部内面に12枚
形成) ・タブ突出長さ……2.5mm ・タブ板厚……0.60mm ・ブリッジの断面積の総和……5.7mm2 容器:ポリエチレンテレフタレート(PET)を材料とし
て、図1に示す口部21Aを備えた1.5リットル容量の容器
を作製した。容器21の詳細は次の通り。 ・口部外部(最小外径)……24.94mm ・雄ネジおよび環状膨出部の外径……27.56mm ・押下部の角度θ……25度 ・図2のa寸法……15.4mm ・図2のb寸法……13.6mm ・図4のc寸法……1.8mm ・図4のd寸法……6.6mm ・図4のe寸法……3.9mm ・収納ガイド面の傾斜角度……30度
【0024】 (実験1) 上記キャップの引張方向のブリッジ切断強度を求め
た。プッシュプルゲージ(スタンド:今田製作所製MODE
L 5020,ブッシュプルゲージ:NTTONIC社製TYPE PDE−50
R)のスタンド側にキャップのTEリング部を固定し、ゲ
ージの端部に主部を固定して、主部−TEリング部間に引
張力を作用させ、ブリッジ切断時の引張強度を測定し
た。その結果、作製したキャップの引張方向のブリッジ
切断強度は14kg(平均値、n=100)であった。
【0025】 (実験2) 上記キャップと上記容器とを用い、キャップ装着時
のブリッジ切断発生率、キャップ開栓時の開栓トルク
値、B.B.A、S.R.A、開栓時のブリッジ切断不良発
生率を調べた。 上記容器に85℃の湯を規定量充填し、その口部にキャ
ッピングマシン(アルコア社製マグナトルク)を用いて
上記キャップを装着した。キャッピング条件はスタティ
ックトルク15kg・cm、トップロード15kgとした。 キャッピングを終えた容器について、キャップのブリ
ッジの切断発生の有無を外観検査した結果、のブリッ
ジ切断発生率は0%であった(n=100)。次に、キャ
ッピングを終えた上記容器を開栓し、キャップ開栓時
の開栓トルク値、B.B.A、S.S.A、開栓時のブリッ
ジ切断不良発生率を調べた。 その結果、キャップ開栓時のトルク値は13kg・cm
(1次)、5〜7kg・cm(2次)であった(n=100)。
B.B.Aは約40度(平均値、n=100)であった。S.R.
Aは、約120度(平均値、n=100)であった。開栓時
のブリッジ切断不良発生率は0%(n=100)であっ
た。 以上の試験結果から明らかなように、上記閉止装置
は、容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回す際
に、ブリッジ破断抵抗によって開栓トルクが高くなる不
都合を防止し、しかも開栓時のB.B.Aが小さい優れたも
のであった。
【0026】 (実験3) 上述したキャップ1のタブ11の形状を、図8に示すよ
うに、基端部(TEリング部9近傍部)よりも先端部の厚
みを大きくしたタブ11を形成したキャップを試作し、上
述した容器21の口部21Aに装着し、開栓表示性能とキャ
ッピング適性の関係を調べた。 タブ11は、全突出長さ(f+g)が2.5mm、基端部長
さ(f)が0.5mm、先端部長さ(g)が2.0mmとし、基端
部厚さ(h)と先端部厚さ(i)を表1に記載した通り
に設定したサンプル1〜7及び比較品の各キャップを作
製した。上述した容器21内に約85℃の湯を規定量充填
し、その口部21Aにキャッピングマシン(アルコア社製
マグナトルク)を用いて上記各キャップを装着した。 キャッピング条件は、スタティックトルク15kg・cm、
トップロード15kgとした。各々のサンプルについて以下
のa〜dの項目について調べ、その結果をまとめて表1
に記した。
【0027】 a.キャップのブリッジ強度開栓時のブリッジ切断トルク
値を測定した(単位はkg−cm)。 b.キャップのタブ強度(耐屈曲強度)表1に記したそれ
ぞれのキャップについて、TEリング部9を切り離す水平
スコア7を形成しないサンプルを作製し、それぞれのサ
ンプルキャップを容器口部21Aに装着して開栓し、タブ1
1が反転して容器口部21Aからキャップ1が外れる時のト
ルク値を測定した(単位はkg−cm)。 c.キャップの開栓表示機能の評価キャップ開栓時にブリ
ッジ6が切れずにタブ11が反転し、TEリング部9が主部
8につながったまま容器口部21Aからキャップ1が外れ
る開栓表示不良品の発生の有無を調べた(n=10)。 評価は、開栓表示不良品が無いサンプルキャップを
○、開栓表示不良が1つでも発生したサンプルキャップ
を×で表した。 d.キャッピング適正の評価容器口部21Aにそれぞれのサ
ンプルキャップを装着した時のキャップの締まり具合
を、容器のネジの切り始め(口部上端側)とキャップの
ネジの切り始め(キャップ下端側)との相対回転角度を
測定し、サンプル当り10個(n=10)の平均値にて評価
した。評価は、相対回転角度(平均値)が580゜±30゜
であるサンプルキャップを○、上記角度を外れたサンプ
ルキャップを×で表した。
【0028】
【表1】
【0029】 表1の結果より、タブ11の基端部よりも先端部側の厚
みを大きくする場合、基端部厚さhを0.4〜0.6mm、先端
部厚さiを0.5〜1.0mmとするのが望ましいことが分か
る。
【0030】 産業上の利用可能性 以上説明したように、本発明に係る閉止装置によれ
ば、容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回転さ
せ、ブリッジが切断される位置までの回転角度であるブ
リッジ切断角度(B.B.A)を90度以下、望ましくは45度
以下と小さくすることができ、しかもTEリング部の回転
を阻止することによってブリッジを切断する方式の従来
品に比べ、ブリッジ破断抵抗によって開栓トルクが高く
なる不都合を防止し、適正な開栓トルクで開栓が不能と
なる。 また、環状膨出部下面側に押下部を連設したことによ
り、閉止状態のキャップを開栓方向に回すと、押下部に
隣接し接近する係止突起の先端が環状膨出部下面に近接
ないし接触し、係止突起が先端を上向きに折り畳まれる
方向への移動を阻止しつつ、係止突起の先端を押下部の
傾斜面にスムーズに案内することができる。従って、閉
止状態のキャップを開栓方向に回す際に、係止突起が押
下部に係合せずに通過してしまうことがなく、起伏可能
な係止突起を確実に押下部に案内して押し下げることが
できる。 図面の簡単な説明
【図1】 本発明の閉止装置の一例を示す一部断面視し
た正面図である。
【図2】 同じ閉止装置の閉止状態を示す正面断面図で
ある。
【図3】 同じ閉止装置の図2中III−III部の断面図で
ある。
【図4】 同じ閉止装置の容器を示す要部正面図であ
る。
【図5】 同じ閉止装置の閉止状態を示す要部断面図で
ある。
【図6】 同じ閉止装置においてキャップを開栓方向に
回した状態を示す要部断面図である。
【図7】 同じ閉止装置のブリッジ切断直後の状態を示
す要部断面図である。
【図8】 図1に示す閉止装置の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】 1…キャップ(合成樹脂製キャップ)、2…天板部、3
…筒部、4…キャップ本体、6…ブリッジ、7…水平ス
コア(弱化ライン)、8…主部、9…タンパーエビデン
スリング部、10…ネジ部、11…タブ(係止突起)、21…
容器、21A…口部、22…雄ネジ、23…環状膨出部、24…
押下部、26…傾斜面、27…収納ガイド面

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器と、その口部に装着される合成樹脂製
    キャップとからなる閉止装置であって、 前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁から垂下
    した筒部とからなるキャップ本体を備え、該筒部が切断
    可能な弱化ラインによって、該弱化ラインより上部の主
    部と、下部のタンパーエビデンスリング部とに区画さ
    て、該主部の内壁面にネジ面が形成され、かつタンパー
    エビデンスリング部の内壁面に、起伏可能な板状の係止
    突起が設けられ、 前記容器は、その口部の上端部外周に雄ネジが形成さ
    れ、該雄ネジの下方に、環状の膨出部が形成され、かつ
    該膨出部の下面側に、該容器口部に装着された前記合成
    樹脂製キャップを開栓方向に回した際に、該キャップの
    係止突起に係合して該係止突起を押し下げる少なくとも
    1個の押下部が連設され、 前記板状の係止突起は、基端部と、この基端部よりも厚
    く形成された先端部とを有することを特徴とする閉止装
    置。
  2. 【請求項2】前記基端部の厚さが0.4〜0.6mmであり、先
    端部の厚さが0.5〜1.0mmであることを特徴とする請求項
    1記載の閉止装置。
  3. 【請求項3】前記押下部は、キャップ開栓方向に向けて
    漸次下方に膨出する傾斜面を有していることを特徴とす
    る請求項1記載の閉止装置。
  4. 【請求項4】前記押下部は、キャップ開栓時に係止突起
    が当接する側が、キャップ開栓方向に向けて漸次下方に
    膨出する傾斜面とされ、かつ該傾斜面の反対側がキャッ
    プ開栓方向に向けて漸次突出高さを減じる収納ガイド面
    とされたことを特徴とする請求項1記載の閉止装置。
  5. 【請求項5】前記押下部の傾斜面の傾斜角度が5〜50度
    であることを特徴とする請求項3または4記載の閉止装
    置。
  6. 【請求項6】前記合成樹脂製キャップの弱化ラインが、
    複数の細いブリッジを残して前記筒部を周方向に切断し
    てなる水平スコアであることを特徴とする請求項1記載
    の閉止装置。
  7. 【請求項7】前記合成樹脂製キャップの係止突起が、タ
    ンパーエビデンスリング部の内壁から板状に突出形成さ
    れた起伏可能な多数のタブであることを特徴とする請求
    項1記載の閉止装置。
  8. 【請求項8】前記合成樹脂製キャップのタンパーエビデ
    ンスリング部に、弱化ラインの切断時にほぼ同時に切断
    されてタンパーエビデンスリング部をバンド状に開環さ
    せる垂直弱化線が形成されたことを特徴とする請求項1
    記載の閉止装置。
  9. 【請求項9】容器口部に装着されたキャップを開栓方向
    に回転させ、ブリッジが切断される位置までの回転角度
    であるブリッジ切断角度が90度以下であることを特徴と
    する請求項1記載の閉止装置。
  10. 【請求項10】天板部とその周縁から垂下した筒部とか
    らなるキャップ本体を備え、該筒部が弱化ラインによっ
    て、該弱化ラインより上部の主部と、下部のタンパーエ
    ビデンスリング部とに区画され、該主部の内壁面にネジ
    部が形成され、かつタンパーエビデンスリング部の内壁
    面に、起伏可能な板状の係止突起が設けられ、この係止
    突起が、基端部と、この基端部よりも厚く形成された先
    端部とを有する合成樹脂製キャップが装着される容器で
    あって、 該容器の口部上端部外周に雄ネジが形成され、該雄ネジ
    の下方に、環状の膨出部が形成され、かつ該膨出部の下
    面側に、該容器口部に装着された前記合成樹脂製キャッ
    プを開栓方向に回した際に、該キャップの係止突起に係
    合して該係止突起を押し下げる押下部が連設されている
    ことを特徴とする容器。
  11. 【請求項11】前記押下部は、キャップ開栓方向に向け
    て漸次下方に膨出する傾斜面を有していることを特徴と
    する請求項10記載の容器。
  12. 【請求項12】前記押下部は、キャップ開栓時に係止突
    起が当接する側が、キャップ開栓方向に向けて漸次下方
    に膨出する傾斜面とされ、かつ該傾斜面の反対側が、キ
    ャップ開栓方向に向けて漸次突出高さを減じる収納ガイ
    ド面とされたことを特徴とする請求項10記載の容器。
  13. 【請求項13】前記押下部の傾斜面の傾斜角度が5〜50
    度であることを特徴とする請求項11または12記載の閉止
    装置。
  14. 【請求項14】前記押下部のキャップ開栓方向後方側
    に、係止突起を係止してタンパーエビデンスリング部の
    開栓方向の回転を阻止する係止爪部が形成されたことを
    特徴とする請求項10記載の容器。
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