JP3185724B2 - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JP3185724B2
JP3185724B2 JP24925897A JP24925897A JP3185724B2 JP 3185724 B2 JP3185724 B2 JP 3185724B2 JP 24925897 A JP24925897 A JP 24925897A JP 24925897 A JP24925897 A JP 24925897A JP 3185724 B2 JP3185724 B2 JP 3185724B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のパワーウイ
ンドウ開閉用などのモータを駆動する駆動装置に係り、
車両の海などへの転落などによる水没事故が生じた場合
でも、操作部の操作に応じて的確にモータを作動させる
ことができる信頼性の高い駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のパワーウインドウなどの
開閉機構においては、ウインドウの自動反転機能や多重
通信制御等を実現する電子制御が主流になっており、駆
動原であるモータに適宜電源供給してその動作を制御す
る駆動装置としては、リレーによる駆動方式が一般的に
なっており、この種の駆動装置の従来の基本構成は、図
6に示すようになっている。以下、この装置を説明す
る。
【0003】この駆動装置は、モータ1に電源供給して
モータ1を正転方向に駆動するための正転用リレー2
と、モータ1に電源供給してモータ1を逆転方向に駆動
するための逆転用リレー3と、正転用リレー2を作動さ
せるための正転用スイッチ4と、逆転用リレー3を作動
させるための逆転用スイッチ5とを有する。そして、車
両のパワーウインドウにおいては、座席の横に配置され
た操作部(不図示)を操作することにより正転用スイッ
チ4と逆転用スイッチ5とを選択的にオンできるように
してある。これにより、正転用スイッチ4がオンするよ
うに操作部が正転側に操作された場合には、正転用リレ
ー2が作動してモータ1が正転方向に駆動されて車両ウ
インドウが開き、逆転用スイッチ5がオンするように操
作部が逆転側に操作された場合には、逆転用リレー3が
作動してモータ1が逆転方向に駆動されて車両ウインド
ウが閉じる。
【0004】ここで正転用リレー2又は逆転用リレー3
は、それぞれ励磁用のコイル2a,3aと、コモン端子
(以下、C端子という。),ノルマルオープン端子(以
下、N.O端子という。)及びノルマルクローズド端子
(以下、N.C端子という。)を有する接点部2b,3
bとよりなり、コイル2a,3aの通電が行われていな
い非作動状態ではC端子とN.C端子が接続された状態
となり、コイル2a,3aの通電が行われた作動状態で
はC端子とN.O端子が接続された状態となる。
【0005】これら正転用リレー2又は逆転用リレー3
のN.O端子は、電源ラインE1に接続され、N.C端
子は、グランドに接続されている。またリレー2のC端
子は、モータ1のモータコイルの両端子のうち、電源側
に接続されたときにモータが正転する側の端子1aに接
続されている。またリレー3のC端子は、モータ1のモ
ータコイルの両端子のうち、電源側に接続されたときに
モータが逆転する側の端子1bに接続されている。
【0006】また正転用スイッチ4又は逆転用スイッチ
は、前述した操作部の操作により作動する接点をそれ
ぞれ一つ有し、この操作部が正転側に操作された場合に
は、正転用スイッチ4がオンし、逆転側に操作された場
合には、逆転用スイッチ5がオンする仕組となってい
る。
【0007】そして図6の場合には、これら正転用スイ
ッチ4又は逆転用スイッチ5の接点が、正転用リレー2
又は逆転用リレー3の各コイル2a,3aをグランドに
接続するラインに設けられ、このラインが直接開閉操作
されるものである。なお、正転用スイッチ4又は逆転用
スイッチ5の接点が正転用リレー2又は逆転用リレー3
の各コイル2a,3aを電源に接続するラインに設けら
れ、このラインが開閉操作されるタイプもある。
【0008】上記駆動装置では、正転用リレー2又は逆
転用リレー3のコイル2a,3aの端子の片側を正転用
スイッチ4又は逆転用スイッチ5の接点で直接開閉する
ことで、モータ1の作動制御が行われる。すなわち、ま
正転用スイッチ4が操作されてその接点が閉じると、
電源ラインE2の電圧により正転用リレー2の励磁用の
コイル2aに電流が流れて接点部2bのみが作動し、接
点部2bのC端子とN.O端子を介してモータ1の端子
1aのみが電源E1に接続されてモータが正転方向に作
動する。一方、逆転用スイ ッチ5が操作されてその接点
が閉じると、電源ラインE2の電圧により逆転用リレー
の励磁用のコイル3aに電流が流れて接点部3bのみ
が作動し、接点部3bのC端子とN.O端子を介してモ
ータ1の端子1bのみが電源E1に接続されてモータが
逆転方向に作動する。
【0009】なお、図6に示した上記駆動装置は、操作
部の操作により作動する正転用スイッチ4又は逆転用ス
イッチ5のオンオフにより、正転用リレー2又は逆転用
リレー3の通電ラインを直接開閉するものであるが、
スイッチの端子電圧をマイクロコンピュータなどの処理
手段で読み込み、スイッチがオンしたか否かの判定(以
下、オン判定という。)を行い、スイッチがオンしたと
判定したときにこの処理手段からの出力で正転用リレー
2又は逆転用リレー3を作動させてモータを駆動するタ
イプのものもある。
【0010】このタイプのものは、例えば図7に示すよ
うに、正転用リレー2のコイル2aのグランド側をオン
オフする正転用トランジスタ11と、逆転用リレー3の
コイル3aのグランド側をオンオフする逆転用トランジ
スタ12と、オフ位置から正転側又は逆転側のいずれか
の側にオンされるスイッチ14と、を有している。ま
た、スイッチ14がいずれかの側にオンしたか否かを判
定し、スイッチ14が正転側にオンしたと判定した場合
には正転用トランジスタ11をオンさせ、スイッチ14
が逆転側にオンしたと判定した場合には逆転用トランジ
スタ12をオンさせる処理手段13を有している。 そし
て、車両のパワーウインドウにおいては、座席の横に配
置された操作部(不図示)を操作することにより、スイ
ッチ14を正転側と逆転側とに選択的にオンできるよう
にしてある。これにより、スイッチ14が正転側にオン
するように操作部が操作された場合には、スイッチ14
が正転側にオンしたことが処理手段13で判定されて正
転用トランジスタ11がオンし、それにより正転用リレ
ー2が作動してモータ1が正転方向に駆動されて車両ウ
インドウが開く。また、スイッチ14が逆転側にオンす
るように操作部が操作された場合には、スイッチ14が
逆転側にオンしたことが処理手段13で判定されて逆転
用トランジスタ12が オンし、それにより逆転用リレー
3が作動してモータ1が逆転方向に駆動されて車両ウイ
ンドウが閉じる。
【0011】この場合の操作用スイッチ14は、C端子
及びN.C端子と、2個のN.O端子(N.O1,N.
O2)とを有する接点部よりなり、C端子がグランドに
接続され、各N.O端子が処理手段13の入力端子に接
続されるとともに、抵抗15,16を介して電源ライン
E3に接続されている。
【0012】そして、操作部が正転側に操作されると、
C端子と一方のN.O端子(N.O1)が接続された状
態となり、このN.O1の端子電圧がグランドレベルと
なることで、処理手段13が、スイッチ14が正転側に
オンしたと判断し、正転用トランジスタ11をオンする
駆動信号を出力して、モータ1を正転させる。また、操
作部が逆転側に操作されると、C端子と他方のN.O端
子(N.O2)が接続された状態となり、このN.O2
の端子電圧がグランドレベルとなることで、処理手段1
3が、スイッチ14が逆転側にオンしたと判断し、逆転
トランジスタ12をオンする駆動信号を出力して、モ
ータ1を逆転させるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、装置が海や
湖に水没した場合、その水質によっては、電気接点が閉
じていないにもかかわらず、それらの電気接点間に電流
が流れてしまう(いわゆる、リーク)という現象が生じ
る。
【0014】そのために、図6に示した従来の駆動装置
が水没した場合、操作部が操作されていないにもかかわ
らず正転用スイッチ4と逆転用スイッチ5の両方ともが
リークしてしまい、正転用リレー2と逆転用リレー3の
両方ともが作動した状態となってしまう可能性があっ
た。このような状態になると、操作部の操作とは無関係
に、操作部が操作されていてもされていなくても、モー
タ1の端子1aと1bの両方ともが電源側に接続された
ままとなってしまうので、操作部を如何に操作しようと
モータ1が動作不能の状態のままになってしまう。
【0015】すなわち、図6に示した駆動装置を利用し
た車両のパワーウインドウにおいては、車両が海や湖に
転落して装置が水没した場合、リーク現象により操作部
を如何に操作しようとモータ1が動作不能の状態のまま
になってしまい、車両のウインドウを開閉することがで
きずに車両から脱出できない可能性があった。
【0016】また、図7に示したようなタイプの前述の
駆動装置の場合には、操作用スイッチ14の端子電圧が
一定のしきい値を越えるか否かによってオン判定を行っ
ており、このオン判定結果に基づく正転用トランジスタ
11又は逆転用トランジスタ12のスイッチング動作の
みによりリレーコイルへの通電制御を行っていた。この
ため、水没によるスイッチ14でのリークで前記処理手
段が操作部が操作されたと誤判定してしまい、リレーの
コイルに不用意に電流が流れる可能性があった。このた
め、やはり水没によってモータの起動制御に支障を生じ
る恐れがあった。
【0017】そこで本発明は、水没事故などによるリー
クが生じた場合でも、不用意にリレーが作動せず、操作
部の操作に応じて的確にモータを作動させることができ
る信頼性の高い駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の駆動装置は、モータに電源供給して
モータを正転方向に駆動するための正転用リレーと、モ
ータに電源供給してモータを逆転方向に駆動するための
逆転用リレーとを有し、操作部の操作により前記いずれ
かのリレーを作動させ、それにより前記モータを正転方
向又は逆転方向のいずれかの方向に駆動する駆動装置で
あって、前記モータを正転方向又は逆転方向のうちのい
ずれか一つの方向に駆動すべく前記操作部が操作された
とき、当該一つの方向にモータを駆動するためのリレー
とは違う方のリレーに関し、そのリレーのコイルの電源
側端子とアース側端子とを短絡させる短絡用回路を備え
たことを特徴とする。
【0019】また請求項2記載の駆動装置は、前記操作
部の操作により作動して、前記リレーのコイルの通電状
態を直接的に切換えるか、或いは、前記通電状態を切換
えるための信号を入力する操作用スイッチを設けるとと
もに、前記短絡用回路を前記操作用スイッチとは別個の
短絡用スイッチにより構成し、前記操作用スイッチに連
動して前記短絡用スイッチが作動して前記短絡用回路が
機能する構成としたことを特徴とする。
【0020】また請求項3記載の駆動装置は、前記モー
タが車両の開閉体駆動用のモータであることを特徴とす
る。
【0021】また請求項4記載の駆動装置は、前記開閉
体が、車両のウインドウであることを特徴とする。
【0022】また請求項5記載の駆動装置は、前記開閉
体が、車両のサンルーフであることを特徴とする。
【0023】また請求項6記載の駆動装置は、前記モー
タの一つの方向の作動が、前記開閉体を開ける方向の作
動であることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の各例
を図面に基づいて説明する。第1例 まず、本発明の第1例について、図1により説明する。
図1は、本例の駆動装置の回路構成を示す図であり、装
置の外観やスイッチの操作部の構造などの図示は省略し
ている。なお、以下では、図6,7に示した従来の装置
と同様の構成要素には同符号を付して重複する説明を省
略する。
【0025】本例の駆動装置は、図7に示した装置と基
本構成が同じものであり、スイッチ14と連動して接点
が開閉するスイッチ21,22を備える点に特徴を有す
る。この場合のスイッチ21は、トランジスタ11と並
列に接続されており、C端子がグランドに接続され、
N.O端子が一方のコイル2aのグランド側に接続さ
れ、さらに、N.C端子が解放されたものである。そし
てこのスイッチ21は、モータ1の正転方向(車両のウ
インドウなどの開方向)の動作を指令すべく操作部が一
方向に操作された場合に、操作用スイッチ14の一方の
N.O端子(N.O1)が閉じる動作に連動して作動
し、そのN.O端子が閉じる構成となっている。
【0026】なお、このスイッチ21は、モータの正転
方向の動作が指令された場合に、より確実にコイル2a
に通電するためのもので、水没した状態でも上記指令に
応じてトランジスタ11が確実にスイッチング制御され
るのであれば、このスイッチ21は必要ない。また、図
2に示すように、スイッチ14の信号をそのまま利用し
てリレー2を作動させるようにし、このスイッチ21を
削除することも可能である。
【0027】次にスイッチ22は、この場合、C端子が
コイル3aの電源側端子に接続され、N.C端子が電源
ラインE2に接続され、さらに、N.O端子がコイル3
aのグランド側端子に接続されたものである。そしてこ
のスイッチ22も、やはり、モータ1の正転方向の動作
を指令すべく操作部が一方向に操作された場合に、操作
用スイッチ14の一方のN.O端子(N.O1)が閉じ
る動作に連動して作動し、そのN.O端子が閉じる構成
となっている。
【0028】ここで、この場合のスイッチ22は、本発
明の短絡用スイッチに相当し、このスイッチ22と、こ
のスイッチ22のN.O端子をコイル3aのグランド側
端子に接続するライン23とは、本発明の短絡用回路を
構成している。
【0029】すなわち、モータ1の正転方向の動作を指
令すべく操作部が正転側に操作された場合には、スイッ
チ14に連動してスイッチ22が作動し、スイッチ22
のC端子及びN.O端子と、ライン23とにより、モー
タ1を逆転方向に作動させる逆転用リレー3のコイル3
aの電源側端子とアース側端子とが短絡し、これら端子
が必ず同電圧レベルとなる。
【0030】なお、電源ラインE1,E2,E3に供給
される電圧としては、車両のバッテリーなどの電源電圧
が、必要に応じて図示省略した変圧回路により変圧さ
れ、或いは必要に応じて図示省略した安定化回路により
安定化された所定の電圧(例えば、E3が5V、E1,
E2が12V)が印加される。
【0031】以上のように構成された本例の駆動装置で
は、操作部が正転側に操作されると、上述した短絡用ス
イッチ22よりなる短絡回路の機能により、モータ1
逆転方向へ駆動するための逆転用リレー3のコイル3a
の両端子短絡されて同電圧なる。これにより逆転用
リレー3のリレーコイル3aに電流が流れ得ることがな
く、逆転用リレー3が動作し得ることがない。したがっ
て、水没時にスイッチ14の逆転側接点間(C端子−
N.O2端子間)にリークが生じていて逆転用リレー3
が誤動作していたとしても、操作部が正転側に操作され
れば、逆転用リレー3は動作しなくなる。そして、それ
と同時に、処理手段13により、操作部が正転側に操作
されたことが判定されて、正転側トランジスタ11がオ
ンされて正転用リレー2が作動するので、操作の意図ど
おりモータ1は正転方向に駆動されることになる。なお
この形態例では、操作部が正転側に操作されたことに連
動してオンするスイッチ21が正転用トランジスタ11
と並列に設けられているので、何らかの原因で正転用ト
ランジスタ11がオンしなかったとしても、このスイッ
チ21がオンすることにより確実に正転用リレー2を作
動させてモータ1を意図する正転方向へ駆動することが
できる。
【0032】このため、水没によりリークが生じていて
も、操作部が正転側に操作されれば、必ず正転用リレー
2のみが作動してモータが正転し、例えば車両のウイン
ドウなどに適用された場合には、確実にウインドウなど
を開けることができる。
【0033】すなわちこの場合、例えばスイッチ14の
C端子と他方のN.O端子(N.O2)との間でリーク
が生じたために、処理手段13の誤動作により誤って
転用トランジスタ12が駆動されてしまったとしても、
スイッチ22よりなる短絡回路の前述の動作により、リ
レー3のコイル3aの両端子はいずれもグランドレベル
となるために、コイル3aには必ず電流は流れない。
【0034】またこの場合、例えばスイッチ22のC端
子とN.C端子との間でリークが生じたとしても、この
リーク電流は当然抵抗の少ないライン23を経由してグ
ランドに流れ込み、やはりコイル3aには電流が流れな
い。また、例えばスイッチ14のC端子と他方のN.O
端子(N.O2)との間でリークが生じたために、処理
手段13の誤動作により誤って正転用トランジスタ11
が駆動されない状況となっても、スイッチ21を経由し
てコイル2aのグランド側端子は必ずグランドに導通す
るため、確実に正転用リレー2が作動する。
【0035】つまり、本例の駆動装置によれば、水没事
故が生じた場合でも、操作部の操作に応じて的確にモー
タを正転させることができ、この場合にはモータの正転
方向(ウインドウなどを開ける方向)での装置の信頼性
が向上する。そして本例の駆動装置が、車両のパワーウ
インドウ開閉用のモータや、サンルーフ開閉用のモータ
に適用されれば、車両の水没事故が発生した場合でも、
パワーウインドウやサンルーフの開動操作が確実に可能
となり、車室からの脱出が容易に可能で安全性が高ま
る。
【0036】なお、本例の場合には、本発明の短絡用回
路を操作用スイッチ14とは別個の短絡用スイッチ22
により構成するとともに、操作用スイッチ14に連動し
て短絡用スイッチ22が作動する構成とした。このた
め、図7に示すような従来の構成に対して小容量の短絡
用スイッチ22を追加接続する改造を施すだけで、操作
部及び操作用スイッチ14の構成を変更しなくても容易
に水没対策が行えるという固有の効果がある。
【0037】第2例 次に、本発明の第2例について説明する。図3は、本例
の駆動装置の回路構成を示す図である。なお、図1の装
置(第1例)と同様の要素には同符号を使用して重複す
る説明を省略する。本例は、図6の従来の回路構成にお
いて、逆転用スイッチ5を削除し、コイル3aの操作用
スイッチとして機能するとともに、短絡用スイッチとし
ても機能するスイッチ31と、このスイッチ31ととも
に短絡用回路を構成する短絡用ライン23とを設けたも
のである。
【0038】この場合のスイッチ31は、C端子がコイ
ル3aの電源側に接続され、N.O端子が電源ラインE
2に接続され、N.C端子が短絡用のライン23を介し
てコイル3aのグランド側に接続されたもので、操作部
の逆転側への操作により、N.O端子が閉じる(N.O
端子とC端子が接続する)構成となっている。
【0039】本例の場合には、操作部が正転側に操作さ
れると、スイッチ4が閉じてコイル2aに電流が流れリ
レー2が作動し、モータ1が正転する(ウインドウなど
が開く方向に駆動される)。一方、操作部が逆転側に操
作されると、スイッチ31が閉じてそのC端子がN.O
端子に接続され、コイル3aに電流が流れて逆転用リレ
ー3が作動し、モータ1が逆転する(ウインドウなどが
閉じる方向に駆動される)。
【0040】そして、操作部が正転側に操作されている
状態(スイッチ4が閉じている状態)では、スイッチ3
1とライン23よりなる短絡回路の機能により、逆転用
リレー3のコイル3aの電源側端子とアース側端子とが
短絡し、これら端子は必ず同電圧レベル(この場合に
は、グランドレベル)となる。
【0041】このため、水没によりスイッチ31でリー
クが生じていても、操作部が正転側に操作されれば、必
正転用リレー2のみが作動してモータが正転し、例え
ば車両のウインドウなどに適用された場合には、確実に
ウインドウなどを開けることができる。
【0042】すなわちこの場合、例えばスイッチ31の
C端子とN.O端子との間でリークが生じたとしても、
このリーク電流は当然抵抗の少ないライン23を経由し
てグランドに流れ込み、コイル3aには電流が流れな
い。このため、必ず正転用リレー2のみが作動して、
転用リレー3は作動しない。
【0043】なお、本発明は上記形態例に限られず、各
種の態様や変形があり得る。例えば、上記形態例では、
逆転用リレー3のコイル3aに対してのみ本発明の短絡
用回路を設け、特にモータ1の正転方向(ウインドウな
どを開ける方向)の動作信頼性の向上を図ったが、正転
リレー2のコイル2aに対して、同様の短絡用回路を
設けて、モータ1の逆転方向(ウインドウなどを閉じる
方向)の動作信頼性の向上を図ってもよい。
【0044】すなわち、例えば図1に示す第1例におい
て、操作部が逆転側にオンした状態にあるときに(スイ
ッチ14のC端子と他方のN.O端子(N.O2)が接
続された状態のときに)、正転用リレー2のコイル2a
の電源側端子とアース側端子とを短絡させ、これら端子
を同電圧レベルとする短絡用のスイッチ及びライン(例
えば、スイッチ22及びライン23と同様のもの)を設
けてもよい。
【0045】或いは、図3に示す第2例におけるスイッ
チ4の代りに、例えば図4に示すようなスイッチ41を
設けて、そのC端子をコイル2aのグランド側端子に接
続し、そのN.O端子をグランドに接続し、さらに、そ
のN.C端子を短絡用ライン42を介してコイル2aの
電源側端子に接続し、操作部が正転側にオンした状態と
なったときに、そのN.O端子が閉じる構成でもよい。
【0046】この場合には、操作部が逆転側にオンした
状態にあるときには、コイル2aの電源側端子とアース
側端子とが必ず短絡した状態にあり、これら端子が同電
圧レベルであるため、正転用リレー2は必ず非作動の状
態に維持され、逆転用リレー3のみが作動する。
【0047】従ってこのようにすれば、水没事故が生じ
た場合でも、操作部の操作に応じて的確にモータを逆転
させることができ、この場合にはモータの逆転方向(ウ
インドウなどを閉じる方向)での装置の信頼性が向上す
る。但し、車両などが水没した場合には、通常はウイン
ドウなどを開ける方向の動作信頼性が特に要求されるた
め、その意味では、このような態様の実用的意義は比較
的少ない。
【0048】また上記形態例での短絡用回路(スイッチ
22又は31及びライン23よりなる回路)は、リレー
コイルの両端をいずれもグランドレベルとする構成であ
るが、例えば図4に示すような短絡回路(スイッチ41
及びライン42よりなる回路)のように、リレーの両端
をいずれも電源電圧レベルとするものでもよい。
【0049】また、図3及び図4に示した形態例は、操
作部の操作により作動する本発明の操作用スイッチと、
短絡用回路のための本発明の短絡用スイッチとが、共通
のスイッチ(スイッチ31又は41)により構成されて
いるが、これらを別個のスイッチとして構成することも
できる。
【0050】例えば図5に示すように、図6に示した従
来の回路構成において、図1に示す短絡用スイッチ22
と短絡用ライン23よりなる短絡用回路をコイル3aに
対して新たに設け、スイッチ4(操作用スイッチ)に連
動してこの短絡用スイッチ22が作動する構成でもよ
い。このような構成であれば、従来のスイッチ4,5や
操作部の構成がそのまま使用できるという第1例と同様
の効果が得られる。
【0051】また上記第1例では、処理手段13による
特別な制御処理について説明しなかったが、例えば、車
両の開閉体駆動装置の場合の挟み込み防止処理などを、
周知の処理内容で実行するようにしてもよい。
【0052】すなわち、例えばモータ1を逆転方向(ウ
インドウなどを閉じる方向)に駆動している際のモータ
1の電流を検知し、この電流がしきい値を越えたときに
ウインドウなどへの挟み込みが生じたと判定して、操作
部の操作状態(スイッチ14などの作動状態)にかかわ
らず、強制的にモータ1を正転方向(ウインドウなどを
開ける方向)に駆動するようにして、挟み込み防止処理
を実現してもよい。
【0053】また、処理手段13は、多重通信などの方
式により送信された信号に応じてモータ1の駆動制御
(ウインドウなどの開閉制御)を行う通信制御機能を有
していてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明の駆動装置では、モータを正転方
向又は逆転方向のうちのいずれか一つの方向に駆動すべ
く操作部が操作されたとき、短絡用回路が、モータを
方向に作動させるリレーのコイルの電源側端子とアー
ス側端子とを短絡させ、これら端子を同電圧レベルとす
る。
【0055】このため、例えばモータを逆転方向に作動
させる逆転用リレーのコイルに通電するためのスイッチ
接点で、水没によりリークが生じていたとしても、操作
部が正転側に操作されれば、逆転用リレーのコイルには
必ず電流が流れず、この逆転用リレーは確実に非作動に
維持されて、モータを正転方向に作動させる所定の正転
リレーのみが確実に作動して、モータは指令された
方向に確実に作動する。すなわち、本発明の駆動装置
によれば、水没事故が生じた場合でも操作部の操作に応
じて的確にモータを正転又は逆転させることができ、装
置の信頼性が向上する。
【0056】しかも、請求項2記載のように、短絡用回
路を、操作部の操作により作動する操作用スイッチとは
別個の短絡用スイッチにより構成するとともに、操作用
スイッチに連動して前記短絡用スイッチが作動する構成
とした場合には、従来の構成に対して小容量の短絡用ス
イッチを追加接続する改造を施すだけで、操作部及び操
作用スイッチの構成を変更しなくても容易に水没対策が
行えるという効果がある。
【0057】また請求項3乃至5記載のように、本発明
の駆動装置が車両の開閉体(パワーウインドウやサンル
ーフ等)を駆動するモータに適用されれば、車両の水没
事故が発生した場合でも、この開閉体の開閉操作が確実
に可能となる。
【0058】特に請求項6記載のように、本発明の短絡
用回路が機能するモータの作動方向が、車両の開閉体を
開ける方向である場合には、特に車両の開閉体を開ける
方向での装置の信頼性が向上し、車両の水没事故が発生
した場合でも、この開閉体の特に開動操作が確実に可能
となり、車室からの脱出が容易に可能で車両の安全性が
高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図2】本発明の第1例の変形である駆動装置の構成を
示す回路図である。
【図3】本発明の第2例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図4】本発明の他の例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図5】本発明の他の例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図6】従来の駆動装置の構成例を示す回路図である。
【図7】従来の駆動装置の他の構成例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2 正転用リレー 逆転用リレー 2a,3a リレーのコイル 4 正転用スイッチ(操作用スイッチ) 5 逆転用スイッチ(操作用スイッチ) 11 正転用トランジスタ 12 逆転用トランジスタ 13 処理手段 14 スイッチ(操作用スイッチ) 22 スイッチ(短絡用スイッチ) 23 短絡用ライン 31 スイッチ(操作用スイッチ、短絡用スイッチ) 41 スイッチ(操作用スイッチ、短絡用スイッチ) 42 短絡用ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 1/22 E05F 15/10 H02P 3/08 H02P 7/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに電源供給してモータを正転方向
    に駆動するための正転用リレーと、モータに電源供給し
    てモータを逆転方向に駆動するための逆転用リレーと
    有し、操作部の操作により前記いずれかのリレーを作動
    させ、それにより前記モータを正転方向又は逆転方向の
    いずれかの方向に駆動する駆動装置であって、前記モータを正転方向又は逆転方向のうちのいずれか一
    つの方向に駆動すべく前記操作部が操作されたとき、当
    該一つの方向にモータを駆動するためのリレーとは違う
    方のリレーに関し、そのリレー のコイルの電源側端子と
    アース側端子とを短絡させる短絡用回路を備えたことを
    特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部の操作により作動して、前記
    リレーのコイルの通電状態を直接的に切換えるか、或い
    は、前記通電状態を切換えるための信号を入力する操作
    用スイッチを設けるとともに、 前記短絡用回路を前記操作用スイッチとは別個の短絡用
    スイッチにより構成し、前記操作用スイッチに連動して
    前記短絡用スイッチが作動して前記短絡用回路が機能す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記モータが車両の開閉体駆動用のモー
    タであることを特徴とする請求項1又は2記載の駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記開閉体は、車両のウインドウである
    ことを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉体は、車両のサンルーフである
    ことを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記モータの一つの方向の作動が、前記
    開閉体を開ける方向の作動であることを特徴とする請求
    項3乃至5の何れかに記載の駆動装置。
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