JP3185345B2 - プリント基板の製造方法 - Google Patents

プリント基板の製造方法

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  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の電子機器に内蔵
される回路構成用のプリント基板の製造方法に関するも
のであり、特にいわゆる両面プリント基板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばテレビジョン受像機、
ラジオ受信機等の各種電子機器においては、電子部品等
を実装するのに所定の配線回路が形成されたプリント基
板が多用されている。近年では、各種電子機器の高性能
化、小型化が進み、電子機器内部に多くの配線をコンパ
クトに収容する必要があり、上記のようなプリント基板
においては、基材の両面に配線回路を形成し、配線回路
の高密度化を図って対応している。
【0003】上記のような基材の両面に配線回路を形成
した、いわゆる両面プリント基板は、例えば以下のよう
な手法に従って製造される。
【0004】先ず、絶縁性の基材の両面に銅箔をラミネ
ートし、この上に所望の配線パターンに応じてエッチン
グレジストを形成し、その後エッチングを施して、配線
パターンに応じた銅箔を残す。上記のように基材の両面
に配線回路を形成した後、光硬化性のソルダーレジスト
を片面に塗布し、所定のパターンに合わせてマスクを介
して露光を行い現像し、硬化させ、続いて他方の面に対
しても同様の処理を施して、ソルダーレジスト層を形成
し、はんだ付けによって部品を実装し、プリント基板と
する。
【0005】上記ソルダーレジスト層は、プリント配線
に浸漬法で部品をはんだ付けする際に、不必要な部分に
はんだが付くのを防ぐために形成される絶縁被膜であ
る。このソルダーレジスト層は、耐はんだ性とともに配
線回路を断線や汚染から保護する効果も有しており、信
頼性の高いプリント基板を形成するのに必要不可欠であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、両面プリン
ト基板を上記のような製造方法によって製造するには、
基材上に配線回路を形成した後、ソルダーレジストの塗
布→露光→現像という工程を2回繰り返す必要があり、
工程が長くなり、時間がかかる。また、装置の設置場所
も広くとる必要があるため、製造コストがかかり、生産
性が良好ではない。そこで、基材上に配線回路を形成し
た後、両面にソルダーレジストを塗布し、両面同時,あ
るいは表裏連続して露光した後に現像を行えば、大量生
産性や製造コストの点で有利であると考えられる。この
製造方法によって製造を行えば、ソルダーレジストの塗
布→露光→現像という工程の実施は1回でよく、製造時
間が短縮され、装置の設置場所も縮小することができる
ため、製造コストを低減することができ、生産性を向上
させることが可能である。
【0007】しかしながら、上記のような基材上に配線
回路を形成した後、両面にソルダーレジストを塗布し、
両面同時、あるいは表裏連続して露光を行うと、次のよ
うな問題が発生する。例えば、上述のようなプリント基
板には、部品を実装する際に位置合せを行うための部品
実装用認識マークが形成されている。このマークは、基
材の上に独立した銅パターン(例えば円形)が形成され
たもので、その周囲にはソルダーレジスト層が形成され
ない部分を有するものである。プリント基板に部品を実
装する際には、プリント基板に光を照射し基材と銅パタ
ーンの反射率,透過率の違いによって銅パターンの形状
を認識し、その位置を確認し、部品をプリント基板の所
定の位置に実装する。
【0008】上述のように、プリント基板の部品実装用
認識マークの銅パターンの周囲にはソルダーレジスト層
が形成されない部分が必要であり、また、特性保持のた
めに部品実装用認識マークの裏面にソルダーレジスト層
を形成する必要がある。ところが、基材上に配線回路を
形成した後、両面にソルダーレジストを塗布し、両面同
時、あるいは表裏連続して露光を行うと、部品実装用認
識マークの銅パターンの周囲にもソルダーレジスト層が
形成されてしまい、銅パターンの形状の認識、その位置
の確認を正確に行う事ができず、部品を実装する際の位
置精度が保持できない。
【0009】すなわち、図16に示すようにプリント基
板の基材1の両面にソルダーレジスト3a,4aを塗布
し、銅パターン2が形成される方の面には銅パターン2
の周囲のソルダーレジスト層を形成する必要のない部分
に対応した部分が遮光部6とされているマスク5を介
し、他方の面は図示しない配線パターンのはんだ付けの
必要のない部分にのみ遮光部を有するマスク11をかけ
て、露光を行う。この時、図16に示されるように、図
中矢印Aで示される銅パターン2の形成される方の面に
照射した光はマスク5の透過部5aにおいては透過し、
ソルダーレジスト3aを硬化させ、点線で示されるよう
に基板1を透過し、遮光部6においては反射する。一
方、図中矢印Bで示される他方の面に照射した光は、マ
スク11には銅パターン2形成部周囲に対応する位置に
あたる部分に遮光部がないため、全部透過してソルダー
レジスト4aを硬化させる。ところが、図中矢印Bで示
される他方の面に照射した光が、ソルダーレジスト4a
を硬化させた後、基板1も透過し、点線で示されるよう
に、銅パターン2が形成される方の面のソルダーレジス
ト3aにまで到達し、ソルダーレジスト3aのマスク5
の遮光部6の配設によって遮光され硬化しなかった部分
を裏面より硬化してしまう。よって、図17に示すよう
に、部品実装用認識マークの銅パターン2の周囲にもソ
ルダーレジスト層3bが形成されてしまう。これによっ
て、銅パターン2の形状の認識、その位置の確認を正確
に行う事ができず、部品を実装する際の位置精度が保持
できないという問題が引き起こされている。
【0010】プリント基板の部品実装用認識マークの銅
パターンが形成される面の銅パターンの周囲のソルダー
レジスト層を形成する必要のない部分が、他方の面に照
射した光によって裏面から硬化されないようにするに
は、他方の面に照射した光が銅パターンが形成される面
に到達しないようにすれば良く、他方の面に照射する光
の光量を減少させることが考えられるが、該面に形成さ
れるソルダーレジスト層の硬化を充分に行うことができ
なくなるため、不適当である。
【0011】そこで本発明は、かかる実情に鑑みて提案
されたものであって、部品実装用認識マークの銅パター
ンの形状の認識、その位置の確認を確実に行うことがで
き、プリント基板に部品を実装する際の位置精度を向上
させることのできるプリント基板を製造することが可能
であり、工程を短縮することによって製造に要する時間
及び製造装置を設置する場所を縮小できるため、製造コ
ストを低減することができ、生産性を向上させることの
できるプリント基板の製造方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のプリント基板の製造方法は、銅パターン
からなる配線回路が形成された基材の両面に光硬化性ソ
ルダーレジストを塗布し、これら基材の両面に形成され
たレジスト層をそれぞれマスクを介して露光して光硬化
をするに際し、基材の一方の面のうち銅パターンの周囲
のソルダーレジスト層を形成する必要のない部分に対応
して、基材の他方の面の露光の際に用いられるマスクに
他の部分よりも透過光量が相対的に低い部分を設けるこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、上述のようなプリント基板の製造方
法において、透過光量が相対的に低い部分の透過光量
が、他の部分の5〜80%であることを特徴とするもの
である。
【0014】
【作用】本発明においては、銅パターンからなる配線回
路が形成された後、基材の両面に光硬化性ソルダーレジ
ストを塗布し、両面同時、あるいは表裏連続して、マス
クを介して露光し、光硬化を行う際に、基材の一方の面
のうち部品実装用認識マークの銅パターン周囲のソルダ
ーレジスト層を形成する必要のない部分に対応して、他
方の面に介される前記マスクに他の部分よりも透過光量
が相対的に低い部分を設けているため、他方の面に照射
される光が部品実装用認識マークの銅パターンが形成さ
れる面に到達することはなく、該面の銅パターン周囲の
ソルダーレジスト層を形成する必要のない部分のソルダ
ーレジストが光硬化されることはない。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて実験結果に基づいて具体的に説明する。
【0016】先ず、本実施例のプリント基板の製造方法
について説明する。最初に配線パターンと部品実装用認
識マークの銅パターンの形成を行う。基材の両面に銅箔
をラミネートし、この上に、所望の配線パターンに応じ
てエッチングレジストを形成し、これにエッチング処理
を施し、エッチングレジストを除去し、前記銅箔を所定
の配線パターンで残し、また図1に示されるように基材
1の上に部品実装用認識マークの銅パターン2を形成す
る。
【0017】上記基材1の材質としては、通常のプリン
ト基板に用いられるものであれば特に限定はなく、例え
ば、紙にフェノール樹脂等を含浸または塗布することに
よって作製される。また、エッチングレジストは通常の
フォトリソ技術によってパターニングすればよく、また
銅箔のエッチングの手法も湿式エッチング,ドライエッ
チング等の通常の手法を用いれば良い。
【0018】次に、スクラブ研磨を行い、光硬化性のソ
ルダーレジストをスクリーンを使用して、図2に示され
るようなソルダーレジスト3aとして基材1の片面にベ
タ印刷し、該面をセミキュアーした後、反対面にも同様
にソルダーレジスト4aをベタ印刷し、該面をセミキュ
アーする。ソルダーレジスト3a,4aとしては、光硬
化性のもので通常のプリント基板の製造に用いられるも
のであれば、何れでも良く、インク状,ドライフィルム
状のもの等が挙げられる。
【0019】その後、図3に示されるように、銅パター
ン2の形成される面に銅パターン2形成部周囲に対応し
た位置に遮光部6を有するマスク5をかけ、他方の面に
は、銅パターン2形成部周囲に対応した位置に他の部分
と比較して透過光量が相対的に低い部分である透過光量
減少部8を有するマスク7をかけ、露光した後、現像を
行う。なお、マスク5,7は、各々に対応する面の所定
の配線回路中のはんだ付けの必要のない部分に図示しな
い遮光部を有する。
【0020】この時、上記の他方の面にかけられるマス
ク7の銅パターン2形成部周囲に対応した位置に形成さ
れる他の部分と比較して透過光量が相対的に低い部分で
ある透過光量減少部8の透過光量は、他の部分の5〜8
0%であることが好ましい。透過光量減少部8の透過光
量が、他の部分の5%よりも低いと、光量が少なすぎ
て、該面のソルダーレジスト4aを硬化することができ
ない。また、透過光量減少部8の透過光量が、他の部分
の80%よりも高いと、光量が大きすぎて、銅パターン
2が形成される面のソルダーレジスト3aも硬化してし
まうこととなる。
【0021】このような他方の面にかけられるマスク7
の銅パターン2形成部周囲に対応した位置に形成される
透過光量減少部8の透過光量が上述の範囲であると図4
に示されるように、図中矢印Bで示される他方の面から
照射される光は、マスク7の透過部7aにおいては透過
し、ソルダーレジスト4aを硬化させた後、点線で示さ
れるように基材1中を透過するが、透過光量減少部8を
透過した光は点線で示されるように銅パターン2が形成
される面に達することはない。また、図中矢印Aで示さ
れる銅パターン2の形成される方の面に照射した光はマ
スク5の透過部5aにおいては透過し、ソルダーレジス
ト3aを硬化させた後、点線で示されるように基材1中
を透過するが、遮光部6においては反射する。
【0022】上述のようなマスク5,7であるが、通常
使用されるものであれば何れでも良く、例えば感光性の
シートを用い、該シートに露光,現像によって形成され
るべきソルダーレジスト層のパターンに対応した開口部
を形成すれば良い。この時、マスク7に形成される他の
部分と比較して透過光量が相対的に低い部分である透過
光量減少部8は、マスク7の透過光量減少部8に対応す
る部分に濃淡を付けるか、感光性のシートの解像度以下
の微細ドットを配置することによって形成すれば良い。
図5に示すように、図中矢印Bで示される他方の面に照
射された光は、透過光量減少部8を透過した後、ソルダ
ーレジスト4a内で散乱するため、マスク7の透過光量
減少部8に微細ドットを形成した場合においても、均一
に透過光量を下げた場合と同様の効果が得られる。な
お、微細ドットとしては、透過光量減少部8に100μ
m以上の遮光部ができないことが好ましい。透過光量減
少部8に100μm以上の遮光部が存在すると、透過光
量減少部8に対応する位置のソルダーレジスト4a中に
遮光される部分ができ、硬化が充分されない部分が形成
されてしまう。
【0023】このような製造方法によって製造されたプ
リント基板においては、図6に示されるように、部品実
装用認識マークの銅パターン2の周囲にはソルダーレジ
スト層3bは形成されておらず、上面から見ると図7に
示されるように、銅パターン2の周囲は基材1によって
形成されている。
【0024】そこで、上述のような製造方法を用いてプ
リント基板の製造を行った。先ず、ソルダーレジストと
して太陽インキ社製の光硬化製ソルダーレジストSR−
4000を用いて製造を行った。上述の製造方法によっ
て、基材上に配線パターン,部品実装用認識マークの銅
パターンを形成した後、上記ソルダーレジストをベタ印
刷し、セミキュアーしたものを4枚用意した。
【0025】これらの内の1枚については、銅パターン
の形成される面には、配線回路中のはんだ付けの必要の
ない部分と銅パターン形成部周囲に遮光部を有するマス
クを介し、他面には、配線回路中のはんだ付けの必要の
ない部分に遮光部と銅パターン形成部周囲に対応した位
置に透過光量減少部を有するマスクを介して露光した
後、現像を行いソルダーレジスト層を形成し、実施例1
とした。この時、透過光量減少部に直径25μmのドッ
トを配し、平均透過光量を他の部分の20%とした。こ
の実施例1においては、部品実装用認識マークの銅パタ
ーンの周囲にソルダーレジスト層は形成されておらず、
他面の透過光量減少部に対応する位置のソルダーレジス
ト層においても外観不良,密着不良等の問題は発生しな
かった。
【0026】次に、これらの内の2枚に、銅パターンの
形成される面には、実施例1と同様のマスクを介し、他
面には、配線回路中のはんだ付けの必要のない部分にの
み遮光部を有するマスクを介して通常の光量と通常の光
量の50%の光量で露光した後、現像を行い、前者を比
較例1、後者を比較例2とした。比較例1においては、
部品実装用認識マークの銅パターンの周囲にもソルダー
レジスト層が形成されており、銅パターンの形状,位置
の認識が困難であり、比較例2においては、透過光量減
少部に対応する位置のソルダーレジスト層の密着性が良
好ではなく、製品として使用不可能であった。
【0027】次に、残りの1枚に、銅パターンの形成さ
れる面には、実施例1と同様のマスクを介し、銅パター
ンの形成されない面には、配線回路中のはんだ付けの必
要のない部分に遮光部と銅パターン形成部周囲に対応し
た位置に透過光量減少部を有するマスクを介して露光し
た後、現像を行いソルダーレジスト層を形成し、比較例
3とした。この時、透過光量減少部に直径200μmの
ドットを配し、平均透過光量を他の部分の50%とし
た。この比較例3においては、部品実装用認識マークの
銅パターンの周囲にソルダーレジスト層は形成されなか
ったものの、他面の透過光量減少部に対応する位置のソ
ルダーレジスト層にクレーター状の窪みが発生し外観不
良が発生した。
【0028】次に、プリント基板の配線パターンと部品
実装用認識マークの銅パターンの形成を行った後、塗布
するソルダーレジストをタムラ化研製のDRD−220
0に変更してプリント基板の製造を行った。基材上に配
線パターン,部品実装用認識マークの銅パターンを形成
した後、上記ソルダーレジストをベタ印刷し、セミキュ
アーしたものを2枚用意した。
【0029】その後、これらに銅パターンの形成される
面には、実施例1と同様のマスクを介し、銅パターンの
形成されない面には、配線回路中のはんだ付けの必要の
ない部分に遮光部と銅パターン形成部周囲に対応する位
置に透過光量減少部を有するマスクを介して露光した
後、現像を行いソルダーレジスト層を形成した。この
時、透過光量減少部の平均透過光量が他の部分の70%
であるものと4%であるものを用い、前者を実施例2後
者を比較例3とした。実施例2においては、部品実装用
認識マークの銅パターン形成部周囲にはソルダーレジス
ト層は形成されておらず、銅パターンの形状の認識及び
位置の確認を確実に行うことができた。また、他面の透
過光量減少部に対応する位置のソルダーレジスト層の外
観不良や密着不良等の問題は発生しなかった。また、比
較例3においては、部品実装用認識マーク裏面のソルダ
ーレジスト層の光硬化が充分に行われておらず、現像工
程において部分損傷し、使用に耐えなかった。
【0030】さらに、プリント基板の配線パターンと部
品実装用認識マークの銅パターンの形成を行った後、塗
布するソルダーレジストをダイナケム社製のドライフィ
ルムタイプに変更してプリント基板の製造を行った。基
材上に配線パターン,部品実装用認識マークの銅パター
ンを形成した後、上記ソルダーレジストをベタ印刷し、
セミキュアーしたものを用意した。
【0031】その後、実施例1と同様のマスクを介して
露光した後、現像を行いプリント基板を得、これを実施
例3とした。実施例3においては、部品実装用認識マー
クの銅パターン形成部周囲にはソルダーレジスト層は形
成されておらず、銅パターンの形状の認識及び位置の確
認を確実に行うことができた。また、他面の透過光量減
少部に対応する位置のソルダーレジスト層の外観不良や
密着不良等の問題は発生しなかった。
【0032】また、ソルダーレジストを光硬化する際に
部品実装用認識マークの銅パターンが形成されない面に
かけるマスクの銅パターン形成部周囲に対応する位置に
配される透過部と比較して透過光量が相対的に低い部分
である透過光量減少部の遮光部の形状を変更してプリン
ト基板の製造を行った。
【0033】プリント基板の配線パターンと部品実装用
認識マークの銅パターンの形成を実施例1と同様に行っ
た後、スクラブ研磨を行い、実施例1と同様にソルダー
レジストをベタ印刷した後、セミキュアーしたものを8
枚用意した。
【0034】これらに、銅パターンの形成される面に
は、実施例1と同様のマスクを介し、銅パターンの形成
されない面には、配線回路中のはんだ付けの必要のない
部分に遮光部と銅パターン形成部周囲に対応する位置に
透過光量減少部を有するマスクを介して露光した後、現
像を行いソルダーレジスト層を形成した。この時、透過
光量減少部に、図8に示されるような円形、図9に示さ
れるような四角形、図10に示されるようなストライ
プ、図11に示されるような格子状、図12に示される
ような円形と四角形を組み合わせた形状、図13に示さ
れるような四角形の中央が円形にくりぬかれた形状、図
14に示されるような破断されたストライプ、図15に
示されるような同心円状の遮光部を配し、透過光量減少
部の平均透過光量を他の部分の20%とし、得られたプ
リント基板を実施例4〜11とした。
【0035】このようにして得られた実施例4〜11の
プリント基板においては、部品実装用認識マークの銅パ
ターン形成部周囲にはソルダーレジスト層は形成されて
おらず、銅パターンの形状の認識及び位置の確認を確実
に行うことができた。また、他面の透過光量減少部に対
応する位置のソルダーレジスト層の外観不良や密着不良
等の問題は発生しなかった。
【0036】また、今まで述べた実施例においては、ソ
ルダーレジストを光硬化する際に部品実装用認識マーク
の銅パターンが形成されない面にかけるマスクの透過光
量減少部をドット等の遮光部を配することによって形成
したが、他の方法によっても形成することができる。
【0037】例えば、マスクの厚みを部分的に増加させ
る、他の種類のマスクを重ねる、その部分のみ他の種類
のマスクと入れ換える、その部分の材質を露光,加熱,
薬品処理等によって変質させる、若しくは濃淡を付け
る、その部分を物理的に粗面化させる等の手法によって
も、実施例1〜4のマスクと同様の効果を得ることがで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、銅パターンからなる配線回路が形成され
た基材の両面に光硬化性ソルダーレジストを塗布し、基
材の一方の面に形成されたレジスト層をマスクを介して
露光して光硬化をするに際し、基材の他方の面のうち銅
パターンが形成されておらず、且つソルダーレジスト層
を形成する必要のない部分に対応して前記マスクに他の
部分よりも透過光量が相対的に低い部分を設けており、
また、その部分の透過光量が相対的に低い部分の透過光
量が、他の部分の5〜80%であるため、プリント基板
の部品実装用認識マークの銅パターンの周囲にソルダー
レジスト層が形成されることはなく、銅パターンの形状
の認識及び位置の確認を確実に行うことが可能であるた
め、該プリント基板への部品の実装時の位置精度が向上
される。また、工程が短縮されるため、製造に要する時
間を短縮することができ、製造装置を設置する場所を縮
小することができるため、製造コストを低減することが
でき、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプリント基板の製造方法の一
例を工程順に示すものであり、部品実装用銅パターンの
形成工程を示す要部概略断面図である。
【図2】ソルダーレジストの形成工程を示す要部概略断
面図である。
【図3】ソルダーレジストの露光工程を示す要部概略断
面図である。
【図4】ソルダーレジストの露光工程における光の透過
状態を示す模式図である。
【図5】ソルダーレジストを露光工程における光の透過
状態を示す拡大模式図である。
【図6】本発明を適用したプリント基板の製造方法によ
って製造されたプリント基板の断面図である。
【図7】本発明を適用したプリント基板の製造方法によ
って製造されたプリント基板の平面図である。
【図8】マスクの透過光量減少部の一例を示す図であ
る。
【図9】マスクの透過光量減少部の他の例を示す図であ
る。
【図10】マスクの透過光量減少部のさらに他の例を示
す図である。
【図11】マスクの透過光量減少部のさらに他の例を示
す図である。
【図12】マスクの透過光量減少部のさらに他の例を示
す図である。
【図13】マスクの透過光量減少部のさらに他の例を示
す図である。
【図14】マスクの透過光量減少部のさらに他の例を示
す図である。
【図15】マスクの透過光量減少部のさらに他の例を示
す図である。
【図16】従来のプリント基板の製造方法における光の
透過状態を示す模式図である。
【図17】従来のプリント基板の製造方法によって製造
されたプリント基板の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・基材 2・・・・・・・・銅パターン 3a,4a・・・・ソルダーレジスト 3b,4b・・・・ソルダーレジスト層 5,7,11・・・マスク 5a,7a・・・・透過部 6・・・・遮光部 8・・・・透過光量減少部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 泰輔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅パターンからなる配線回路が形成され
    た基材の両面に光硬化性ソルダーレジストを塗布し、
    れら基材の両面に形成されたレジスト層をそれぞれマス
    クを介して露光して光硬化をするに際し、 基材の一方の面のうち銅パターンの周囲のソルダーレジ
    スト層を形成する必要のない部分に対応して、基材の他
    方の面の露光の際に用いられるマスクに他の部分よりも
    透過光量が相対的に低い部分を設ける ことを特徴とする
    プリント基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 透過光量が相対的に低い部分の透過光量
    が、他の部分の5〜80%であることを特徴とする請求
    項1記載のプリント基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記銅パターンが部品実装用認識マーク
    のパターンであることを特徴とする請求項1記載のプリ
    ント基板の製造方法。
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