JP3184093B2 - シート状床材 - Google Patents
シート状床材Info
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- JP3184093B2 JP3184093B2 JP15346296A JP15346296A JP3184093B2 JP 3184093 B2 JP3184093 B2 JP 3184093B2 JP 15346296 A JP15346296 A JP 15346296A JP 15346296 A JP15346296 A JP 15346296A JP 3184093 B2 JP3184093 B2 JP 3184093B2
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- resin
- sheet
- weight
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、軽量でキャスタ
ー走行性や耐荷重性の良いシート状床材に関する。
ー走行性や耐荷重性の良いシート状床材に関する。
【０００２】
【従来の技術】各種樹脂をシート状にして積層し、内装
材を製造することは公知である。その中でも、用途に応
じて積層シートを発泡シートまたは非発泡シートにする
ことも行われてきた。
材を製造することは公知である。その中でも、用途に応
じて積層シートを発泡シートまたは非発泡シートにする
ことも行われてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】発泡シートの場合、通
常発泡倍率が１．８倍以上であるので、耐動荷重性は良
好であるが、床材の硬さに問題があり、キャスター走行
性が低下した。また、非発泡シートの場合、キャスター
走行性は良いが、耐動荷重性が悪かった。
常発泡倍率が１．８倍以上であるので、耐動荷重性は良
好であるが、床材の硬さに問題があり、キャスター走行
性が低下した。また、非発泡シートの場合、キャスター
走行性は良いが、耐動荷重性が悪かった。
【０００４】本願発明は、軽量でキャスター走行性と耐
動荷重性の良い床材を提供することを目的とし、表面化
粧層と、発泡倍率が１．１〜１．６倍であり、かつ充填
剤が樹脂１００重量部に対し１０〜４００重量部配合さ
れた樹脂基材との積層体であることを特徴とするシート
状床材、をその要旨とする。
動荷重性の良い床材を提供することを目的とし、表面化
粧層と、発泡倍率が１．１〜１．６倍であり、かつ充填
剤が樹脂１００重量部に対し１０〜４００重量部配合さ
れた樹脂基材との積層体であることを特徴とするシート
状床材、をその要旨とする。
【０００５】以下、図によって本願発明を説明する。
「図１」は本願発明シート状床材の断面図である。１は
表面材であり、通常の長尺床材の表面層のように０．２
〜２．０ｍｍ厚が好適であり、ポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ）、エチレン−酢酸ビニルコポリマー（ＥＶＡ）、ポ
リオレフィン、ポリアクリル系樹脂、アイオノマー、熱
可塑性エラストマー等の樹脂が好適である。上記表面材
は透明樹脂、バックプリント透明樹脂、無地着色樹脂、
マーブル模様着色樹脂、印刷層とガラスマットの組合せ
に透明層を積層したもの等、が例示される。
「図１」は本願発明シート状床材の断面図である。１は
表面材であり、通常の長尺床材の表面層のように０．２
〜２．０ｍｍ厚が好適であり、ポリ塩化ビニル（ＰＶ
Ｃ）、エチレン−酢酸ビニルコポリマー（ＥＶＡ）、ポ
リオレフィン、ポリアクリル系樹脂、アイオノマー、熱
可塑性エラストマー等の樹脂が好適である。上記表面材
は透明樹脂、バックプリント透明樹脂、無地着色樹脂、
マーブル模様着色樹脂、印刷層とガラスマットの組合せ
に透明層を積層したもの等、が例示される。
【０００６】２は樹脂基材であり、基材は好ましくは、
軟質樹脂により構成され、樹脂の種類としては、ポリ塩
化ビニル（ＰＶＣ）、エチレン−酢酸ビニルコポリマー
（ＥＶＡ）、ポリオレフィン、ポリアクリル系樹脂が挙
げられる。樹脂基材は厚さは０．５〜５ｍｍ、発泡倍率
は１．１〜１．６倍であり、（１．２〜１．５倍が好ま
しい）この状態で密度は発泡しない場合の樹脂の６０〜
９１％であり、相当軽量化が可能になった。
軟質樹脂により構成され、樹脂の種類としては、ポリ塩
化ビニル（ＰＶＣ）、エチレン−酢酸ビニルコポリマー
（ＥＶＡ）、ポリオレフィン、ポリアクリル系樹脂が挙
げられる。樹脂基材は厚さは０．５〜５ｍｍ、発泡倍率
は１．１〜１．６倍であり、（１．２〜１．５倍が好ま
しい）この状態で密度は発泡しない場合の樹脂の６０〜
９１％であり、相当軽量化が可能になった。
【０００７】また、添加剤としては、バリウム、亜鉛、
カルシウム等の金属石ケン（発泡助剤兼安定剤）、有機
スズ化合物やエポキシ化大豆油等の安定剤、ポリプロピ
レンワックス、ポリエチレンワックス、ステアリン酸等
の滑剤、発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾ
ビスイソブチルニトリル等の化学発泡剤、充填材として
は、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレー、タ
ルク、等が挙げられる。このようにして、樹脂基材を厚
さ０．５〜５．０ｍｍで発泡倍率が１．１倍〜１．６倍
の低発泡倍率にすることにより、非発泡性シートと同等
のキャスター走行性かつ耐動荷重性の優れた床材が得ら
れる。
カルシウム等の金属石ケン（発泡助剤兼安定剤）、有機
スズ化合物やエポキシ化大豆油等の安定剤、ポリプロピ
レンワックス、ポリエチレンワックス、ステアリン酸等
の滑剤、発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾ
ビスイソブチルニトリル等の化学発泡剤、充填材として
は、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレー、タ
ルク、等が挙げられる。このようにして、樹脂基材を厚
さ０．５〜５．０ｍｍで発泡倍率が１．１倍〜１．６倍
の低発泡倍率にすることにより、非発泡性シートと同等
のキャスター走行性かつ耐動荷重性の優れた床材が得ら
れる。
【０００８】本発明においては、樹脂１００に対して充
填材１０〜４００重量部、さらに好ましくは３０〜３０
０重量部添加する。充填材を樹脂１００部に対し、１０
〜４００部添加しても、密度を非発泡体基材の場合の６
０〜９１％に抑えた１．１〜１．６部の発泡基材を得る
ことができる。上記構成によりキャスター走行性能と耐
動荷重性を落すことなく、軽量で施工性の良い床材が得
られる。さらに、同じ厚さの基材であれば発泡倍率を上
げた分だけ基材の価格は安くなる。
填材１０〜４００重量部、さらに好ましくは３０〜３０
０重量部添加する。充填材を樹脂１００部に対し、１０
〜４００部添加しても、密度を非発泡体基材の場合の６
０〜９１％に抑えた１．１〜１．６部の発泡基材を得る
ことができる。上記構成によりキャスター走行性能と耐
動荷重性を落すことなく、軽量で施工性の良い床材が得
られる。さらに、同じ厚さの基材であれば発泡倍率を上
げた分だけ基材の価格は安くなる。
【０００９】
【発明の実態の形態】表面材と合成樹脂からなる基材か
らなるシート状床材において、基材を低発泡とすること
により、耐動荷重性、良好なキャスター走行性が得られ
る。
らなるシート状床材において、基材を低発泡とすること
により、耐動荷重性、良好なキャスター走行性が得られ
る。
【００１０】
【実施例】以下、実施例について説明する。
【表１】 （単位：ＰＨＲ） 実施例 比較例１ 比較例２ 塩ビ樹脂 １００ １００ １００ 可塑剤 ５０ ５０ ６０ 充填剤 ２００ ２００ ５０ 安定剤 ３．０ ３．０ ３．０ アクリル樹脂 １．０ １．０ １０．０ 滑材 １．０ １．０ １．０ 発泡剤 ０．５ １．０
【００１１】
【実施例】「表１」の実施例の配合のシートを加熱して
発泡倍率１．３倍に発泡した厚さ１．６５ｍｍの発泡基
材に厚さ０．３５ｍｍの表面化粧層を積層し、本願発明
シート状床材を得た。
発泡倍率１．３倍に発泡した厚さ１．６５ｍｍの発泡基
材に厚さ０．３５ｍｍの表面化粧層を積層し、本願発明
シート状床材を得た。
【比較例１】「表１」の比較例１の配合のシートを加熱
して厚さ１．６５ｍｍの非発泡基材を得た他は実施例と
同じシート状床材を得た。
して厚さ１．６５ｍｍの非発泡基材を得た他は実施例と
同じシート状床材を得た。
【比較例２】「表１」の比較例２の配合のシートを加熱
して発泡倍率１．８倍に発泡し、厚さ１．６５ｍｍの発
泡基材を得た他は実施例と同じシート状床材を得た。
して発泡倍率１．８倍に発泡し、厚さ１．６５ｍｍの発
泡基材を得た他は実施例と同じシート状床材を得た。
【００１２】
【評価】実施例と比較例１、２との物性の比較を下記
「表２」に示す。
「表２」に示す。
【００１３】
【表２】 実施例 比較例１ 比較例２ 発泡倍率（倍） １．３ １．０ １．８ 構成 表面材厚さ （ｍｍ） ０．３５ ０．３５ ０．３５ 樹脂基材厚さ（ｍｍ） １．６５ １．６５ １．６５ 全厚 （ｍｍ） ２．００ ２．００ ２．００ 耐動荷重性試験 １時間 ３ ３ ３ ２時間 ３ ２ ３ ３時間 ３ ２ ３ ４時間 ３ １ ３ キャスター走行性（ｋｇｆ ） １．６ １．５ ２．０ ９ｍ巻重量（ｋｇ）表面材 ８．４ ８．４ ８．４ 基材 ７．９ ４９．３ ２７．５ 合計 ４６．３ ５７．７ ３５．８
【００１４】以下に上記評価の試験方法を示す。 １．耐動荷重性試験 試験機の回転テーブルに、ウレタン樹脂系接着剤でスレ
ート板に固定接着した試験体床材をセットし、脚輪（３
輪または１輪）に所定の荷重を加え、１０分間正転、１
０分間逆転を繰返し、試験する。目視により、ふくれ、
剥離、破損などの状態を観察し、次のように評価した。 ３：ふくれなし ２：わずかにふくれる １：相当ふくれる ２．キャスター走行性試験 １００ｋｇの荷重を載せた台車（キャスター径１３０ｍ
ｍφ×４輪）を引っ張り速度１０ｍ／分で水平に引き、
台車が等速度で移動しているときの引っ張り荷重を求め
る。 ３．９ｍ巻重量 表面化粧材、基材、それぞれを１８４０ｍｍ×９０００
ｍｍ用意し、重量を測定する。
ート板に固定接着した試験体床材をセットし、脚輪（３
輪または１輪）に所定の荷重を加え、１０分間正転、１
０分間逆転を繰返し、試験する。目視により、ふくれ、
剥離、破損などの状態を観察し、次のように評価した。 ３：ふくれなし ２：わずかにふくれる １：相当ふくれる ２．キャスター走行性試験 １００ｋｇの荷重を載せた台車（キャスター径１３０ｍ
ｍφ×４輪）を引っ張り速度１０ｍ／分で水平に引き、
台車が等速度で移動しているときの引っ張り荷重を求め
る。 ３．９ｍ巻重量 表面化粧材、基材、それぞれを１８４０ｍｍ×９０００
ｍｍ用意し、重量を測定する。
【００１５】実施例と比較例１とを比べると、実施例は
低発泡基材を有しているためにキャスター走行性を犠牲
にすることなく、耐動荷重性に優れ、かつ特に基材は１
／６の重量となり、軽量化を実現した。また、実施例と
比較例２とを比べると、耐動荷重性を低下させることな
くキャスター走行性を向上させることができた。すなわ
ち、本願発明内装材は発泡基材の持つ耐動荷重性と軽量
さ、そして非発泡基材の持つキャスター走行性の優位性
を兼ね備えたものであった。
低発泡基材を有しているためにキャスター走行性を犠牲
にすることなく、耐動荷重性に優れ、かつ特に基材は１
／６の重量となり、軽量化を実現した。また、実施例と
比較例２とを比べると、耐動荷重性を低下させることな
くキャスター走行性を向上させることができた。すなわ
ち、本願発明内装材は発泡基材の持つ耐動荷重性と軽量
さ、そして非発泡基材の持つキャスター走行性の優位性
を兼ね備えたものであった。
【００１６】
【発明の効果】 耐動荷重走行性が向上した。 キャスター走行性が向上した。 充填剤を添加しても軽量で耐キャスター性が向上し
た。 キャスター走行性を維持しつつ、重量を軽くすること
ができ、運搬の労力が減少した。
た。 キャスター走行性を維持しつつ、重量を軽くすること
ができ、運搬の労力が減少した。
図１：本願発明シート状床材の断面図
１：表面材 ２：基材 ３：本願発明シート状床材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−16574（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−292846（ＪＰ，Ａ) 実開 平７−23140（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B32B 1/00 - 35/00
Claims (1)
- 【請求項１】表面化粧層と、発泡倍率が１．１〜１．６
倍であり、かつ充填剤が樹脂１００重量部に対し１０〜
４００重量部配合された樹脂基材との積層体であること
を特徴とするシート状床材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15346296A JP3184093B2 (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | シート状床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15346296A JP3184093B2 (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | シート状床材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09314710A JPH09314710A (ja) | 1997-12-09 |
| JP3184093B2 true JP3184093B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=15563097
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15346296A Expired - Fee Related JP3184093B2 (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | シート状床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3184093B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5414014B2 (ja) * | 2007-05-17 | 2014-02-12 | ロンシール工業株式会社 | 耐動荷重性床材を施工してなる床構造 |
| JP6520225B2 (ja) * | 2015-03-04 | 2019-05-29 | 凸版印刷株式会社 | 床材 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5851963B2 (ja) * | 1975-07-30 | 1983-11-19 | 積水化学工業株式会社 | ハツポウセイジユシソセイブツ |
| JP2604939Y2 (ja) * | 1993-10-05 | 2000-06-12 | 株式会社ノダ | 防音フロア |
| JPH07292846A (ja) * | 1994-04-27 | 1995-11-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 外壁パネル及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-05-24 JP JP15346296A patent/JP3184093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09314710A (ja) | 1997-12-09 |
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