JP3182815U - 塗布ノズル洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリイミド等の高粘度の処理液を吐出するためのスリットノズルの吐出口周辺部に付着した処理液を、確実に拭き取り洗浄できる塗布ノズル洗浄装置を提供する
【解決手段】基板に処理液を塗布する長尺状の塗布ノズルの吐出口周辺に沿って塗布ノズルの長手方向に平行に水平な走査方向に移動するキャリッジ64と、キャリッジに設置され、走査方向に移動しながら塗布ノズルの吐出口周辺部に擦接して吐出口周辺部に付着した処理液を拭き取り除去する拭き取りパッド70と、を有する塗布ノズル洗浄装置において、拭き取りパッドをスポンジにて形成し、拭き取りパッドに対して、塗布ノズルを拭き取り洗浄するための洗浄液を含浸させるように供給可能な洗浄液供給手段である洗浄液供給ノズル100を設ける。
【選択図】図6

Description

本考案は、塗布装置に係わり、特に塗布処理に用いるスリットノズルの吐出口周辺部に付着した処理液を拭き取り洗浄するための、塗布ノズル洗浄装置に関する。
一般に、LCD等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程には、ガラス基板等の被処理基板に対してスリット形状の吐出口を有する長尺型のスリットノズルを相対的に移動させて、基板上に処理液または薬液等の塗布液例えばレジスト液を塗布する非回転の塗布法がよく用いられている。
例えば、ステージ上に固定して載置される基板に対してスリットノズルよりレジスト液を帯状に吐出させながら、スリットノズルをノズル長手方向と直交する水平な一方向に移動させる。そうすると、スリットノズルの吐出口から基板上に溢れたレジスト液がノズル後方に平坦に延びて、基板一面にレジスト塗布膜が形成される(例えば特許文献1参照)。
また、他の手法として、ステージ上で基板を空中に浮かせたまま水平な一方向(ステージ長手方向)に搬送する浮上搬送方式も多く用いられている。この方式では、浮上ステージの上方に設置された長尺型のスリットノズルがその直下を通過する基板に向けてレジスト液を帯状に吐出することにより、基板搬送方向において基板の前端部から後端部に向かって基板上一面にレジスト塗布膜が形成される(例えば特許文献2参照)。
スリットノズルにおいては、吐出動作を止めた際に、吐出口付近にレジスト液が付着または残留しやすい。これがそのまま放置されて乾燥凝固すると、次回の塗布処理の際にレジスト吐出流を妨げ、または乱して、レジスト膜厚の変動を招く虞がある。そこで、塗布処理部に隣接して設置されるノズル待機部に、次回の塗布処理に備えてスリットノズルの吐出口周辺部を洗浄するためのスリットノズル洗浄装置が設けられる。スリットノズル洗浄装置は、スリットノズルの吐出口周辺に付着したレジスト液を拭き取る拭取り部材である拭き取りパッドを有している(例えば特許文献3参照)。
特開平10−156255号公報 特開2005−236092号公報 特開2008−268906号公報
前記のスリットノズルの洗浄装置においては、拭き取りパッドにより、スリットノズルの吐出口周辺は洗浄される。しかし、処理液として、高粘度の処理液、例えばポリイミド等をスリットノズルから吐出して基板に塗布する場合などは、処理液の粘度が高すぎるために、従来の拭き取りパッドでは、スリットノズルから処理液がきれいに拭き取れない虞があった。
本考案は、前記の従来技術の問題点を解決するものであり、例えばポリイミド等の高粘度の処理液であっても、スリットノズルの吐出口周辺部に付着した処理液を確実に拭き取り洗浄できる塗布ノズル洗浄装置を提供する。
前記課題を解決するために、請求項1記載の塗布ノズル洗浄装置は、基板に処理液を塗布する長尺状の塗布ノズルの吐出口周辺に沿って前記塗布ノズルの長手方向に平行に水平な走査方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジに設置され、前記走査方向に移動しながら前記塗布ノズルの吐出口周辺部に擦接して前記吐出口周辺部に付着した処理液を拭き取り除去する拭き取りパッドと、を具備する塗布ノズル洗浄装置であって、前記拭き取りパッドをスポンジにて形成し、前記拭き取りパッドに対して、前記塗布ノズルを拭き取り洗浄するための洗浄液を含浸させるように供給可能な洗浄液供給手段を具備してなることを特徴とする。
請求項2記載の考案は、請求項1に記載の塗布ノズル洗浄装置において、前記拭き取りパッドに対して、前記洗浄液供給手段は予め前記洗浄液を供給し、前記拭き取りパッドが前記洗浄液で濡れた状態で、前記塗布ノズルの吐出口周辺部の拭き取りを行うことを特徴とする。
請求項3記載の考案は、請求項1または2に記載の塗布ノズル洗浄装置において、前記洗浄液供給手段は、前記拭き取りパッドの上方に配置され、前記洗浄液を前記拭き取りパッドに対して吐出する洗浄液供給ノズルを有することを特徴とする。
請求項4記載の考案は、請求項3に記載の塗布ノズル洗浄装置において、前記洗浄液供給ノズルは、前記洗浄液をシャワー状またはスプレー状に吐出することを特徴とする。
請求項5記載の考案は、請求項1または2に記載の塗布ノズル洗浄装置において、前記洗浄液供給手段は、前記拭き取りパッドの下部に配置され、前記洗浄液を前記拭き取りパッドに対して洗浄液を供給することを特徴とする。
請求項6記載の考案は、請求項5に記載の塗布ノズル洗浄装置において、前記洗浄液供給手段は、前記キャリッジに設けられる洗浄液供給路と、該洗浄液供給路に連通して前記拭き取りパッドの下部に前記洗浄液を供給する洗浄液供給孔と、を有することを特徴とする。
請求項7記載の考案は、請求項5に記載の塗布ノズル洗浄装置において、前記洗浄液供給手段は、前記キャリッジに設けられ、前記拭き取りパッドの下部に前記洗浄液を供給する洗浄液供給パンを有することを特徴とする。
本考案の塗布ノズル洗浄装置によれば、塗布ノズルの吐出口周辺部に擦接すなわち摩擦接触する拭き取りパッドをスポンジにて形成すると共に、該拭き取りパッドにノズルを拭き取り洗浄するための洗浄液を供給して洗浄液を含浸させた状態で、塗布ノズルの吐出口周辺部を拭き取るので、高粘度の処理液であっても、スリットノズルの吐出口周辺に付着した処理液を確実に拭き取ることができる。したがって、スリットノズルの吐出口付近を清浄状態に保つことができるので、塗布ムラや、パーティクルの発生を抑制できる。
本考案に係る塗布ノズル洗浄装置が適用可能なポリイミド塗布装置の一構成例を示す平面図である。 前記ポリイミド塗布装置におけるスリットノズル構造を示す断面図である。 前記ポリイミド塗布装置におけるスリットノズルの外観構造および基板上にポリイミド塗布液が形成される様子を示す正面図である。 前記ポリイミド塗布装置に備えられるノズルリフレッシュ部の構成を示す断面図である。 前記ノズルリフレッシュ部に組み込まれるスリットノズル洗浄部の構成を示す斜視図である。 前記ポリイミド塗布装置に備えられるノズルリフレッシュ部の構成を示す断面図である。 本考案に係る第2実施形態におけるキャリッジの構成を示す断面図である。 本考案に係る第2実施形態におけるキャリッジの変形例を示す斜視図である。
以下、添付図を参照して、本考案の好適な実施形態を説明する。
図1に、本考案における洗浄ノズルおよびノズルカバーの適用可能なポリイミド塗布装置の一構成例を示す。
高粘度の処理液を塗布する塗布装置、例えばポリイミド塗布装置は、被処理基板例えばFPD用のガラス基板Gを気体の圧力によって空中に浮かす浮上ステージ10と、この浮上ステージ10上で空中に浮いている基板Gを浮上ステージ長手方向(X方向)に搬送する基板搬送機構20と、浮上ステージ10上を搬送される基板Gの上面に高粘度処理液、例えばポリイミド液Rを供給するY方向に長尺状の塗布ノズルであるスリットノズル32と、塗布処理の合間にスリットノズル32をリフレッシュするノズルリフレッシュ部42とを具備している。
浮上ステージ10の上面には所定のガス(例えばエア)を上方に噴射する多数のガス噴射孔12が設けられており、それらのガス噴射孔12から噴射されるガスの圧力によって基板Gがステージ上面から一定の高さに浮上するように構成されている。
基板搬送機構20は、浮上ステージ10を挟んでX方向に延びる一対のガイドレール22A,22Bと、これらのガイドレール22A,22Bに沿って往復移動可能な一対のスライダ24と、浮上ステージ10上で基板Gの両側端部を着脱可能に保持するようにスライダ24に設けられた吸着パッド等の基板保持部材(図示せず)とを備えており、直進移動機構(図示せず)によりスライダ24を搬送方向(X方向)に移動させることによって、浮上ステージ10上で基板Gの浮上搬送を行うように構成されている。
スリットノズル32は、浮上ステージ10の上方を搬送方向(X方向)と直交する水平方向(Y方向)に横断し、その直下を通過する基板Gの上面(被処理面)に対してスリット状の吐出口32aよりポリイミド液Rを帯状に吐出するようになっている。また、スリットノズル32は、例えばボールねじ機構やガイド部材等を含むノズル昇降機構26により、スリットノズル32を支持するノズル支持部材28と一体に鉛直方向(Z方向)に移動(昇降)可能に構成されている。
また、図2に示すように、スリットノズル32は、ノズル長手方向(Y方向)に平行に延びるフロントリップ33Fおよびリアリップ33Rからなり、これら一対のリップ33F,33Rを突き合わせてボルト(図示せず)で一体結合し、スリット状の吐出口32aを有している。スリットノズル32の吐出口32aと平行に延びるノズル側面32f,32rが、吐出口32aに向かって上から下に次第に細くなるテーパ形状に形成されている。そして、スリットノズル32は、ポリイミド液容器や送液ポンプ等からなるポリイミド液供給部(図示せず)にポリイミド液供給管30を介して接続されている。
スリットノズル32に隣接して浮上ステージ10の上方にノズルリフレッシュ部42が設けられている。このノズルリフレッシュ部42の詳細は、図4〜図8を参照して後述する。
次に、このポリイミド塗布装置におけるポリイミド液Rの塗布動作を説明する。まず、前段のユニット例えば熱的処理ユニット(図示せず)より基板Gが基板搬入機構(図示せず)を介して浮上ステージ10の前端側に設定された搬入エリアに搬入され、そこで待機していたスライダ24が基板Gを保持して受け取る。浮上ステージ10上で基板Gはガス噴射孔12より噴射されるガス(例えば高圧エア)の圧力を受けて略水平な姿勢で浮上状態を保つ。
こうして基板Gが水平姿勢で搬送方向(X方向)に一定速度で移動するのと同時に、スリットノズル32が直下の基板Gに向けてポリイミド液Rを所定の圧力または流量で帯状に吐出することにより、図2および図3に示すように基板Gの前端側から後端側へ向かって膜厚の均一なポリイミド液Rの塗布膜RMが形成されていく。
基板Gの後端がスリットノズル32の下を通過すると、基板一面にポリイミド液Rの塗布膜RMが形成される。次いで、基板Gは、その後もスライダ24により浮上ステージ10上で浮上搬送され、浮上ステージ10の後端に設定された搬出エリアより基板搬出機構(図示せず)を介して後段のユニット(図示せず)へ送られる。
図4に、ノズルリフレッシュ部42内の構成を示す。ノズルリフレッシュ部42は、スリットノズル32の吐出口32aを乾燥防止の目的から溶剤蒸気の雰囲気中に保つためのノズルバス50と、スリットノズル32の吐出口周辺部(吐出口32a、ノズル側面32f,32r)を洗浄するためのスリットノズル洗浄部52とを併設している。なお、ノズルバス50およびスリットノズル洗浄部52は、容器44に収納されている。
ポリイミド液Rの塗布時には吐出口32aだけでなく両側のノズル側面32f,32rの下端部もポリイミド液Rで濡れ、ポリイミド塗布処理が終了した後の吐出口32aおよびノズル側面32f,32rの下端部にはポリイミド液Rの汚れが残る。そこで、塗布処理を終えたスリットノズル32は、最初にスリットノズル洗浄部52により洗浄処理を受け、次いでノズルバス50内で待機する。
スリットノズル32をノズルリフレッシュ部42内の各部(ノズルバス50,スリットノズル洗浄部52)に移動させるには、図示しない制御部の制御の下で、例えばモータMを有するボールねじ機構等からなるX方向移動部54によりノズルリフレッシュ部42の全体つまり容器44を基板搬送方向(X方向)で移動させる共に、ノズル昇降機構26(図1)によりスリットノズル32を鉛直方向(Z方向)で移動させる。
図5に示すように、スリットノズル洗浄部52は、Y方向移動部60にジョイント部材62を介して結合され、スリットノズル32の吐出口周辺部に沿ってスリットノズル32の長手方向と平行に水平な洗浄走査方向(Y方向)で移動するキャリッジ64を有している。Y方向移動部60は、Y方向に延びるレール66と、このレール66上を移動する可動ユニット68とを有している。キャリッジ64は、スリットノズル32の吐出口周辺部に対して位置合わせをしてから、洗浄走査方向(Y方向)に移動するようになっている。
スリットノズル洗浄部52は、このキャリッジ64に、拭き取りパッド70を搭載している。拭き取りパッド70は、キャリッジ64にカセット式で着脱可能に装着される。拭き取りパッド70の材質は、液体を吸い取り(含浸し)、外部からの力で放出する特性を有する多孔質材であり、例えばスポンジで形成されている。拭き取りパッド70の上面には、スリットノズル32の吐出口周辺部(吐出口32a、ノズル側面32f,32r)を拭き取るための溝72が形成されている。溝72の形状は、少なくともノズル側面32f,32rに摩擦接触(擦接)する形状であればよく、例えばV字形状あるいは吐出口32a、ノズル側面32f,32rと相似形の逆台形状に形成されていればよい。
スリットノズル32をスリットノズル洗浄部52に移動させるには、上述したように、X方向移動部54によりノズルリフレッシュ部42の全体を基板搬送方向(X方向)で移動させると共に、ノズル昇降機構26によりスリットノズル32を鉛直方向(Z方向)で移動させる。そうすると、スリットノズル32の両ノズル側面32f,32rおよび吐出口32aが溝72に適度かつ均一な圧力で接触(擦接)するように、スリットノズル32とスリットノズル洗浄部52との間で位置合わせが自動的に行われる。
また、図6に示すように、スリットノズル洗浄部52は、拭き取りパッド70に対してスリットノズルを拭き取り洗浄するための洗浄液を吐出する洗浄液供給手段である洗浄液供給ノズル100を有する。洗浄液供給ノズル100は、拭き取りパッド70の上方に配置され、拭き取りパッド70に向けて洗浄液、例えばポリイミド液Rの溶剤であるシンナーを吐出する。洗浄液供給ノズル100は、シャワー状またはスプレー状に洗浄液を吐出可能となっている。なお、拭き取りパッド70の下方に、洗浄液供給ノズル100から拭き取りパッド70のシンナー(洗浄液)を吐出(供給)する際に下方に流れるシンナーを回収するための回収パン(図示せず)を設けておく方がよい。
洗浄液供給ノズル100の上部には、ノズルカバー101が配置される。また、ノズルカバー101は、容器44の上部に位置する。そして、ノズルカバー101と容器44により、ノズルリフレッシュ部42は、閉じた空間102に保たれる。また、空間102の雰囲気を排気するために、ノズルカバー101には、排気ポート103が設けられる。そして、図示しない排気手段が排気ポート103に接続され、排気ポート103から空間102の雰囲気を排気可能となっている。
ノズルカバー101は、スリットノズル32が空間102に入退出するための開口104を有しており、開口104の周辺、例えば上部に、エアーカーテンノズル105が配置される。エアーカーテンノズル105から開口104に向かって空気またはN2ガス等の気体を吐出することによりエアーカーテンが形成されるようになっている。このように構成することにより、開口104は、エアーカーテンノズル105により形成されたエアーカーテンで覆われて遮断される。したがって、空間102の雰囲気が開口を通じて空間102の外部に漏れることを防止できる。
上述した構成により、洗浄液供給ノズル100からシンナーを吐出した際に発生したミストが、基板Gの塗布処理面に付着することを防止でき、FPD等の製品の歩留まりの低下を防止できる。
次に、スリットノズル洗浄部52における動作を説明する。スリットノズル洗浄部52においては、まず、スリットノズルを拭き取り洗浄するためのシンナーが、洗浄液供給ノズル100から拭き取りパッド70に対して噴射され、供給される。拭き取りパッド70はスポンジにて形成されているので、供給されたシンナーを吸収・保持(含浸)し、濡れた状態となる。
次に、スリットノズル洗浄部52と、スリットノズル32との位置合わせを行う。それが完了すると、その位置合わせ状態を維持しながら、図示しない制御部の制御の下で、Y方向移動部60が作動して、キャリッジ64が洗浄走査方向(Y方向)に一定速度で移動する。ここで、スリットノズル32はポリイミド塗布処理を終えてきたばかりであり、その吐出口周辺部(吐出口32a、ノズル側面32f,32r)はポリイミド液Rが付着して汚れている。
キャリッジ64が走査移動を開始すると、キャリッジ64に搭載された拭き取りパッド70は、スリットノズル32の吐出口周辺部(吐出口32a、ノズル側面32f,32r)に溝72を摩擦接触(擦接)させて、洗浄走査方向(Y方向)に移動する。
スリットノズル32の一端から他端まで全長に亘って、拭き取りパッド70により、スリットノズル32の吐出口周辺部(吐出口32a、ノズル側面32f,32r)の拭き取り洗浄を行う。前述したように、拭き取りパッド70は、スポンジにて形成されており、供給されたシンナーを吸収・保持(含浸)して濡れた状態となるので、1回(一往路)の洗浄走査により、スリットノズル32の全長に亘り各位置で吐出口周辺部(吐出口32a、ノズル側面32f,32r)のポリイミド汚れが十分に除去される。したがって、キャリッジ64がスリットノズル32の他端付近に設定された終点に着くと、そこでノズル洗浄処理が終了する。その直後に、図示しない制御部の制御の下で、ノズル昇降機構38およびX方向移動部54が作動して、スリットノズル32をスリットノズル洗浄部52から隣のノズルバス50へ移動させる。
次に、スリットノズル洗浄部52の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同じ部分は、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、拭き取りパッド70に対するシンナーの供給形態が第1実施形態とは異なる。第2実施形態では、キャリッジ64の代わりに、図7に示すキャリッジ110を用いる。図7は、キャリッジ110の断面図である。キャリッジ110には、拭き取りパッド70に対して洗浄液例えばシンナーを供給する洗浄液供給手段として、図示しないシンナー供給源に接続する洗浄液供給路であるシンナーの供給路120が内部に形成されており、供給路120に連通する複数の洗浄液供給孔120aから拭き取りパッド70の下部にシンナーを供給可能となっている。拭き取りパッド70はスポンジにて形成されているので、拭き取りパッド70の下部に供給されたシンナーは吸収・保持(含浸)されて、所定時間経過後に、拭き取りパッド70全体に拡がる。
次に、第2実施形態におけるスリットノズル洗浄部52の動作について説明する。まず、供給路120を通じて、拭き取りパッド70の下部にシンナーを供給する。所定時間が経過すると、拭き取りパッド70全体に、シンナーが拡がる。その後は、第1実施形態と同様の拭き取り動作を行う。
なお、第2実施形態において、拭き取りパッド70の内部に、拭き取りパッド70の下面から拭き取りパッド70の中心部に向けて延びる、図示しないシンナーの供給路をさらに設けてもよい。このようにすると、さらに短時間で拭き取りパッド70全体にシンナーを拡げることができる。
また、シンナーの供給路120を設けたキャリッジ110の代わりに、図8に示すキャリッジ121を用いてもよい。この場合、キャリッジ121は、底部122と壁部123とからなるシンナーが貯留可能なパン124を有する。拭き取りパッド70は、底部122の上面に着脱可能に取り付けられる構成となっている。また、キャリッジ121は、底部122と壁部123に囲まれた領域内にシンナーを供給可能なように、図示しない洗浄液供給路がキャリッジ121に接続されている。そして、底部122と壁部123に囲まれた領域内に供給されたシンナーは、拭き取りパッド70の下部から吸収・保持(含浸)され、拭き取りパッド70全体に拡がる。
以上、本考案の好適な実施形態を説明したが、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種種の変形または変更が可能である。
本実施形態では、塗布する処理液としてポリイミド液Rを用いて説明したが、他の高粘度の処理液(20cp以上の)を用いてもよい。なお、本考案は、処理液の粘度が高いほど(50cp以上の)、その効果が発揮される。
また、洗浄液としてシンナーを用いて説明したが、他の溶剤や、その他の液体、例えば純水や他の洗浄液を用いてもよい。
また、スリットノズル32の代わりに、複数の微細孔がY方向に列設された長尺状の他のノズルを用いてもよい。
また、前記の実施形態では、基板浮上方式のスリットコーターを一例として説明したが、本考案は、この方式のスリットコーターに限定されるものではない。例えば、ステージ上に固定して載置された基板に対してスリットノズル32より塗布液を帯状に吐出させながら、スリットノズル32をノズル長手方向と直交する水平な一方向に移動させるノズル移動方式のスリットコーターでもよい。また、ステージ上に固定して載置された基板に対してスリットノズル32より塗布液を帯状に吐出させながら、ステージをノズル長手方向と直交する水平な一方向に移動させるステージ移動方式のスリットコーターにも適用可能である。
本考案における処理液としては、層間絶縁材料、誘電体材料、配線材料等の塗布液も可能であり、各種薬液、現像液やリンス液等も可能である。本考案における被処理基板はLCD基板に限らず、他のフラットパネルディスプレイ用基板、半導体ウエハ、CD基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
G ガラス基板
32 スリットノズル(塗布ノズル)
42 ノズルリフレッシュ部
52 スリットノズル洗浄部
64 キャリッジ
70 拭き取りパッド
100 洗浄液供給ノズル(洗浄液供給手段)
110 キャリッジ
120 洗浄液供給路(洗浄液供給手段)
120a 洗浄液供給孔(洗浄液供給手段)
121 キャリッジ
124 洗浄液供給パン(洗浄液供給手段)

Claims (7)

  1. 基板に処理液を塗布する長尺状の塗布ノズルの吐出口周辺に沿って前記塗布ノズルの長手方向に平行に水平な走査方向に移動するキャリッジと、
    前記キャリッジに設置され、前記走査方向に移動しながら前記塗布ノズルの吐出口周辺部に擦接して前記吐出口周辺部に付着した処理液を拭き取り除去する拭き取りパッドと、を具備する塗布ノズル洗浄装置であって、
    前記拭き取りパッドをスポンジにて形成し、
    前記拭き取りパッドに対して、前記塗布ノズルを拭き取り洗浄するための洗浄液を含浸させるように供給可能な洗浄液供給手段を具備してなることを特徴とする塗布ノズル洗浄装置。
  2. 前記拭き取りパッドに対して、前記洗浄液供給手段は予め前記洗浄液を供給し、前記拭き取りパッドが前記洗浄液で濡れた状態で、前記塗布ノズルの吐出口周辺部の拭き取りを行うことを特徴とする請求項1に記載の塗布ノズル洗浄装置。
  3. 前記洗浄液供給手段は、前記拭き取りパッドの上方に配置され、前記洗浄液を前記拭き取りパッドに対して吐出する洗浄液供給ノズルを有することを特徴とする請求項1または2に記載の塗布ノズル洗浄装置。
  4. 前記洗浄液供給ノズルは、前記洗浄液をシャワー状またはスプレー状に吐出することを特徴とする請求項3に記載の塗布ノズル洗浄装置。
  5. 前記洗浄液供給手段は、前記拭き取りパッドの下部に配置され、前記洗浄液を前記拭き取りパッドに対して洗浄液を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の塗布ノズル洗浄装置。
  6. 前記洗浄液供給手段は、前記キャリッジに設けられる洗浄液供給路と、該洗浄液供給路に連通して前記拭き取りパッドの下部に前記洗浄液を供給する洗浄液供給孔と、を有することを特徴とする請求項5に記載の塗布ノズル洗浄装置。
  7. 前記洗浄液供給手段は、前記キャリッジに設けられ、前記拭き取りパッドの下部に前記洗浄液を供給する洗浄液供給パンを有することを特徴とする請求項5に記載の塗布ノズル洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107115990A (zh) * 2017-04-17 2017-09-01 武汉华星光电技术有限公司 喷嘴洁具的清洗装置
CN112191457A (zh) * 2020-10-10 2021-01-08 合肥高地创意科技有限公司 一种集成电路封装点胶装置

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