JP3181993B2 - 輪転謄写印刷機 - Google Patents

輪転謄写印刷機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪転謄写印刷機に係
り、特に、シート状の金属メッシュを円筒状に形成して
印刷ドラムとしている輪転謄写印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、輪転謄写印刷機においては、シ
ート状の金属メッシュで構成された印刷ドラムに対し
て、少なくとも表面がゴム製のプレスローラが当接して
おり、その当接箇所の印刷ドラム内周面にはインク塗布
ローラが接している。これら印刷ドラム、プレスローラ
およびインク塗布ローラが互いに接触している状態で
は、印刷ドラムに作用するプレスローラの押圧力が両端
側へ逃げてしまい、印刷ドラムの中央部がくぼんでちょ
うど鼓形状に変形する。すなわち、プレスローラもその
両端部がくぼんで中央部が膨出するように変形してしま
い、印刷ドラムの中央部しかプレスできなくなるという
現象が生ずる。この傾向が顕著になってくると、印刷ド
ラムの中央部しか良好な印刷が行えなくなる。したがっ
て、所定の大きさの印刷用紙に良好な印刷を行うために
は、印刷用紙よりもかなり幅の大きい印刷ドラムを設け
なければならず、対応印刷用紙の大型化傾向にある今日
の印刷機にあっては、用紙の大型化以上に装置の大型化
を余儀なくされるという問題がある。
【0003】上述のような問題を解消するために、従来
では印刷ドラムを形成する金属メッシュシートの両端の
非印刷領域となる部分の厚さを中央部よりも薄くしてそ
の部分の剛性を相対的に低くするという手法が特開平4
−105982号公報に開示されている。実際には、そ
の両端部を薄くするためにエッチング工程を余分に行っ
ているが、エッチングの時間を高い精度で管理しないと
穴があいてしまうなど、加工上の不便さがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする解決課題】本発明は上述のご
とき従来の技術的課題に鑑み、これを有効に解決すべく
創案されたものである。したがって本発明の目的は、金
属メッシュシートを円筒形に形成した印刷ドラムの両端
部の剛性を低くするに際して、その加工が簡単に行える
印刷ドラムを備えた輪転謄写印刷機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る輪転謄写印
刷機は、上述のごとき従来技術の課題を解決し、その目
的を達成するために以下のような構成を備えている。す
なわち、印刷領域となる部分に多数の小孔を有している
シート状の金属メッシュを円筒状に形成し、該印刷領域
の両端には非印刷領域を有してなる印刷ドラムを備えた
輪転謄写印刷機において、上記印刷ドラムは、上記非印
刷領域が複数の穴を有するとともに、該穴が、充填され
た軟質樹脂材によって閉塞され、上記穴は、電鋳により
形成され、その断面形状において段差部を有している。
あるいは、本発明に係る輪転謄写印刷機は、印刷領域と
なる部分に多数の小孔を有しているシート状の金属メッ
シュを円筒状に形成し、該印刷領域の両端には非印刷領
域を有してなる印刷ドラムを備えた輪転謄写印刷機にお
いて、上記印刷ドラムは、上記非印刷領域が複数の穴を
有するとともに、該穴が、充填された軟質樹脂材によっ
て閉塞され、上記非印刷領域に形成される複数の穴は、
円筒状の上記印刷ドラムの両端部分における剛性を低く
するものである。また、この非印刷領域に形成される複
数の穴は、印刷領域に均一に形成された小孔よりも大き
い穴にされているのが好ましい。さらにその穴は、電鋳
により形成され、その断面形状において段差部を有して
いるものであってもよい。なお、上記非印刷領域に形成
される複数の穴は、エッチングにより形成することもで
きる。
【0006】
【作用および発明の効果】本発明に係る輪転謄写印刷機
では、シート状金属メッシュの非印刷領域に形成される
複数の穴が、円筒状ドラムの両端部分の剛性を低くす
る。これらの穴は軟質樹脂材を充填して閉塞されるの
で、非印刷領域にインクが流出することはない。特に、
電鋳で形成された穴は、電鋳母材上のレジスト層の分に
相当してその断面形状に段差部ができるので、穴に充填
される樹脂材はこの段差部に引っ掛かって十分な結合力
を発揮し、ドラムの両端部が撓んでも脱落することがな
い。また、充填される樹脂材は硬質ではなく軟質のもの
なので、開口によって低下させたドラム両端部分の剛性
を必要以上に高めることはない。したがって、印刷ドラ
ムを不必要に大きくせずとも印刷用紙の大型化に対応す
ることができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の一実施例に係る輪転謄写印刷
機について、図1から図7を参照して説明する。図1は
本実施例の輪転謄写印刷機の概略構成を示す説明図であ
る。図中1は印刷ドラム、2はプレスローラ、3は原紙
排出機構部、4は原紙ロール、5は製版用サーマルヘッ
ド、6は製版済み原紙、8はプレスローラ駆動機構部、
1,92,93はそれぞれ印刷用紙トレー、10は給紙
機構部、11は用紙排出受け部、12は原稿読み取り部
である。
【0008】印刷ドラム1上には、サーマルヘッド5に
より製版された原紙の供給を受けて原紙の先端部を把持
する原紙クランパ13と、目的の印刷が終了した後に排
出される原紙の先端部を原紙排出機構部3へ導入させる
原紙跳ね上げレバー14とが取り付けられている。ま
た、図1には示していないが、印刷ドラム1内にはイン
ク塗布機構部が内蔵されており、原紙が装着されたドラ
ム1には、その内部からドラム1表面と原紙との間にイ
ンクが供給される。なお、製版は、原稿読み取り部12
でスキャンされた画像信号に基づいて給電されたサーマ
ルヘッド5により行われ、感熱原紙に原稿画像の版が形
成される。なお、製版済みの原紙6は、印刷を完了した
印刷ドラム1上の使用済み原紙がドラム1から排出され
るまで、図示のような状態で待機している。
【0009】プレスローラ2は、印刷ドラム1と同一径
にされており、印刷ドラム1の駆動系(図示せず)とは
別の独立した駆動系として駆動機構部8を有し、ドラム
1と同期して回転するように構成されている。またプレ
スローラ2には、ドラム1上の原紙クランパ13および
原紙跳ね上げレバー14とに対応する位置に逃げ凹部1
5が形成されており、ローラ2がドラム1と同期回転す
る際にクランパ13やレバー14と干渉しないようにさ
れている。凹部15内には、ローラ2に向けて給紙機構
部10から送られる印刷用紙を、その先端部で係止する
係止爪16が設けられている。
【0010】印刷用紙は、三つの印刷用紙トレー91
2,93に分けて用紙サイズ毎にストックされており、
選択された所望サイズの印刷用紙がそれぞれの用紙トレ
ーから給紙機構部10を経てプレスローラ2に向けて1
枚ずつ送り出される。プレスローラ2は、係止爪16で
印刷用紙の先端部を係止したまま回転するので、印刷用
紙は印刷ドラム1とプレスローラ2との間に順次挟み付
けられて印刷される。印刷された用紙は、先端部が係止
爪16に係止されたままなので印刷ドラム1に張り付く
ことなくプレスローラ2の周面上に保持されて回転す
る。そして、用紙排出ローラ17の手前までくると係止
爪16が係止解除するので用紙は係止爪16から開放さ
れ、排出ローラ17を経て用紙排出受け部11へ排出さ
れる。
【0011】また、図1には示していないが、印刷ドラ
ム1内にはインク塗布機構部が内蔵されており、原紙が
装着されたドラム1には、その内部からドラム1表面と
原紙との間にインクが供給される。以下、印刷ドラム1
およびインク塗布機構部について図2を参照して説明す
る。印刷ドラム1は、内部から供給されるインクが十分
なじむように、柔軟なシート状の金属メッシュで円筒状
に作成されており、十分な可撓性を有している。印刷ド
ラム1とプレスローラ2との接触部において実質的にプ
レスローラ2の圧力を受けるのは、インク塗布機構部の
転写ローラ18である。この転写ローラ18は、印刷ド
ラム1に内接して同じ方向、同じ周速で回転しながらイ
ンクを印刷ドラム1に塗布供給する表面ゴム製のローラ
である。インクは最初、インクタンク22(図3参照)
からの供給を受けてインクローラ19とスキージローラ
20との間にインク溜まり21を形成する。インクロー
ラ19およびスキージローラ20は共に金属製のローラ
であり、互いに外接している。スキージローラ20の表
面には高い寸法精度で細かい溝が形成されており、イン
ク供給量は、この溝で両ローラの間に形成される隙間に
よって正確に制御される。さらにインクは、インクロー
ラ19から転写ローラ18へ移るが、両ローラ18,1
9は互いに同一方向へ回転しながら外接しているので、
その接点部では互いの外周面が対向する方向へ進んでお
り、したがって、インクローラ19の外周面上のインク
は、大略100%転写ローラ18へ移動する。しかも転
写ローラ18の外周面はゴムで形成されているので、イ
ンクは十分に転写ローラ18になじむ。なお、この実施
例では転写ローラ18の表面をゴム製としているが、比
較的硬質の合成樹脂であってもある程度のインク親和性
が得られるし、或いは金属製であっても従来の金属製ロ
ーラと同等のインク親和性は期待できるので実用的であ
る。特に金属製ローラの場合には、ローラがインクを含
んで膨潤したり変質したりする虞れはなくなり、耐久性
においては優れている。
【0012】上述したように、転写ローラ18は印刷ド
ラム1に内接して同一方向へ同一周速度で回転している
ので、必要な量のインクだけが印刷ドラム1へ移り、余
分なインクは転写ローラ18の表面に付着したまま、転
写ローラ18と印刷ドラム1との接点を越えて移送され
る。転写ローラ18上の余剰インクは、再びインクロー
ラ19との対向接点に達し、ここで大略完全にインクロ
ーラ19へ回収されてインク溜まり21へ戻される。こ
のように、印刷ドラム1の背面部にインク溜まりが形成
されることがなく、印刷ドラム1に対して常に良好なイ
ンク供給状態が得られる。
【0013】また、転写ローラ18に対するインクロー
ラ19の周速比を変化させることで、転写ローラ18へ
移るインク量を可変調整でき、例えばインクローラ19
の速度が半分になれば、転写ローラ18へ移るインク量
も半分になる。さらに、転写ローラ18は表面がゴムで
あるので、プレスローラ2の圧力が印刷ドラム1上の用
紙に無理なく適切に作用して良好な印刷が行える。
【0014】上述の実施例では、インク塗布機構部は単
胴型の印刷機に適用したものについて説明したが、図7
に示すように、双胴型ないし複胴型の印刷機にも適用で
きることは勿論である。図7において51はスクリーン
であり、52はスクリーン51が掛け渡されるドラム、
53はプレスローラである。インク塗布機構部は両ドラ
ム52,52間のスクリーン51内に設けられている。
スクリーン51は転写ローラ54とプレスローラ53と
の間に挟まれ、両ローラ53,54との接触により回転
駆動される。スクリーン51と転写ローラ54の周面と
は同一方向へ同一速度で進む。図中、55はインクロー
ラ、56はスキージローラ、57はインク溜まりであ
る。
【0015】なお、後に詳述するように、印刷ドラム1
はプレスローラ2に対して軸方向へ移動可能に構成され
るが、印刷ドラム1内の転写ローラ18は、プレスロー
ラ2に対して軸方向へは移動しないように軸支されてい
る。すなわち、転写ローラ18とプレスローラ2との相
対的な軸方向位置関係が固定されているので、印刷ドラ
ム1が移動してもプレスローラ2から転写ローラ18に
作用する圧力は常に一定状態となる。
【0016】転写ローラ18の表面がゴムであり、且つ
インクローラ19がこれに対向する方向へ回転するの
で、両ローラ18,19間にインクが存在するときはイ
ンクが潤滑作用をなして両ローラ18,19の回転を許
容するが、転写ローラ18が乾いている状態では大きな
摩擦力が発生する。そのような状態で両ローラ18,1
9が回転すると、転写ローラ18のゴム表面が摩擦で損
傷する虞れがある。したがって、転写ローラ18が乾い
ている状態では、両ローラ18,19の接触を解除する
ことが好ましい。具体的には、例えば、転写ローラ18
またはインクローラ19のいずれかの軸が、接触状態の
方向へばね付勢されていて、過大な摩擦力が作用したと
きにはそのローラが逃げるようにすることができる。ま
た、インクローラ19の方が逃げるように構成する場合
には、インクローラ19とスキージローラ20との間の
関係を変えないのが好ましいので、インクローラ19お
よびスキージローラ20を一体的に逃がすのが好まし
い。
【0017】図3よび図4は、印刷ドラム1およびその
内部に設けられた転写ローラ18のそれぞれの支持状態
を示す部分断面図であり、図3は印刷ドラム1が右端に
位置する状態、図4は印刷ドラム1が左端に位置する状
態を示している。図中23は本体フレームであり、印刷
ドラム1を回転させるための駆動軸24がこの本体フレ
ーム23に対して回動自在に軸支されている。駆動軸2
4の内側端には駆動ギア25が固着されている。一方、
印刷ドラム1の回転軸心となるセンターシャフト26は
本体フレーム23に対して回転しないように支持されて
おり、印刷ドラム1がこのセンターシャフト26に回転
可能に且つ摺動可能に装着されている。なお、この固定
センターシャフト26内には、インク塗布機構部のイン
ク供給路が形成されており、或いは電線が挿通されるこ
とも可能である。図中22はインクタンクであり、イン
クはインクポンプ27からインク供給管28を通ってセ
ンターシャフト26内へ流入し、上述のスキージローラ
20とインクローラ19との間のインク溜まり21へ適
量だけ滴下供給される。
【0018】センターシャフト26の一方端には、軸方
向に長く形成された歯車状のスプライン軸29が軸受3
1,302を介して回転可能に装着されており、このス
プライン軸29の一端は駆動ギア25に噛合している。
また、印刷ドラム1の一方のボス部31Rには、スプラ
イン軸29に噛合する内歯歯車状の内周スプラインが形
成されている。すなわち、駆動軸24に入力された駆動
力は、駆動ギア25およびスプライン軸29を経て印刷
ドラム1に伝達されてこれを回転させる。さらにボス部
31Rとスプライン軸29との噛合は、スプライン軸2
9に対するボス部31Rの軸方向摺動を許容する。ま
た、センターシャフト26の他方端にも、印刷ドラム1
の他方のボス部31Lが、軸受303を介して回転可能か
つ摺動可能に装着されている。すなわち、軸受30
3は、内周部がセンターシャフト26に対して軸方向へ
摺動可能であり、外周部が回転可能となっている。この
ようにして、印刷ドラム1は、軸方向に所定の範囲内で
移動可能となっている。なお、スプライン軸29は、ド
ラム1内の一端においても、回転駆動力を伝達するギア
として作用しており、ドラム1内のインク塗布機構部の
各ローラ(図2参照)を回転駆動するためのギアと噛合
している。
【0019】図中32は印刷ドラム1の軸方向移動を駆
動するモータである。モータ32の出力軸にはウォーム
ギア33が装着されており、ウォームギア33にはピニ
オンギア(図示せず)が噛合している。このピニオンギ
アの軸は、印刷ドラム1のセンターシャフト26と平行
に延びており、その外周面には雄螺子が形成されてい
る。一方、印刷ドラム1とセンターシャフト26との間
に設けられている軸受303には、その内周部に雌螺子
が形成されており、ピニオンギアの軸の雄螺子と螺合し
ている。すなわち、モータ32が回転することによって
ウォームギア33がピニオンギアを回転させ、このピニ
オンギアの軸の回転が螺子結合された軸受303をセン
ターシャフト26に沿って移動させる。印刷ドラム1は
軸受303と共に軸方向へ移動する。モータ32の回転
方向を反転させると印刷ドラム1の移動方向も反転す
る。印刷ドラム1の軸方向への移動は、印刷ドラム1に
対してプレスローラ2の凹部15が向かい合った状態、
すなわちプレスローラ2の押圧力が印刷ドラム1に掛か
らない状態で行われれば、駆動負荷は十分に小さい。
【0020】なお、インク塗布機構部の転写ローラ18
は、印刷ドラム1の移動幅をカバーできる程度に十分な
軸方向長さの寸法を有している。図中34はドラムユニ
ット全体を交換する際に、ドラムユニットを装置本体か
ら引き出すためのレバーであり、35はインクタンク2
2を引き出すためのレバーである。ドラムユニットは、
センターシャフト26およびスプライン軸29も含めて
ドラム支持フレーム50に保持されており、ドラムユニ
ットが装置本体から引き出されるときには、センターシ
ャフト26が本体フレーム23から分離し、スプライン
軸29が駆動ギア25から分離する。
【0021】上述のように、印刷ドラム1は、柔軟なシ
ート状の金属メッシュで円筒状に作成されている。一般
的には0.2mm程度の厚さの金属シートであり、電鋳に
より形成されている。図5に示すように、金属シート3
6の両端の非印刷領域37は、印刷領域38に均一に形
成された小孔39よりも大きな穴40が多数形成されて
いる。この穴40が形成されることによって金属シート
36の両端部における柔軟性が高められている。すなわ
ち、プレスローラ2の押圧力を受けた際に印刷ドラム1
はその両端部まで十分に撓み、本来の印刷領域38の大
略全域を有効に活用できる。両端部の非印刷領域37に
明けられた穴40は、樹脂材41で塞がれており、この
穴40からインクが漏れ出ることはない。また、樹脂材
41は十分に柔軟性を有しており、樹脂材が充填される
ことによって印刷ドラム1の両端部の柔軟性が損なわれ
ることは殆どない。電鋳で形成された穴は、図6に示す
ように、電鋳母材上のレジスト層の分に相当してその断
面形状に段差部42ができる。したがって、穴40に充
填される樹脂材41はこの段差部42に引っ掛かって十
分な結合力を発揮し、ドラム1の両端部が撓んでも脱落
することはない。また、実際には、個々の穴40毎に樹
脂材41を充填するのではなく、非印刷領域37の全域
にわたって樹脂材41を塗布硬化させればよく、十分な
結合力と十分な柔軟性が得られる。なお、穴40はエッ
チングによって形成することも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る輪転謄写印刷機の概
略構成を示す説明図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る輪転謄写印刷機にお
ける印刷ドラム、インク塗布機構部およびプレスローラ
の概略構成を示す説明図である。
【図3】 本発明の一実施例における印刷ドラムの移動
機構の要部を示す説明図である。
【図4】 図3の移動機構において印刷ドラム左端に位
置する状態を示す説明図である。
【図5】 本発明の一実施例における印刷ドラムの印刷
領域および非印刷領域の、金属メッシュシートのメッシ
ュ形状を示す説明図である。
【図6】 図5の金属メッシュシートの断面図である。
【図7】 本発明の他の一実施例に係る輪転謄写印刷機
におけるスクリーン、インク塗布機構部およびプレスロ
ーラの概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 印刷ドラム 2 プレスロ
ーラ 3 原紙排出機構部 4 原紙ロー
ル 5 製版用サーマルヘッド 6 製版済み
原紙 8 プレスローラ駆動機構部 9 印刷用紙トレー 10 給紙機
構部 11 用紙排出受け部 12 原稿読
み取り部 13 原紙クランパ 14 原紙跳
ね上げレバー 15 逃げ凹部 16 係止爪 17 用紙排出ローラ 18 転写ロ
ーラ 19 インクローラ 20 スキー
ジローラ 21 インク溜まり 22 インク
タンク 23 本体フレーム 24 印刷ド
ラムの駆動軸 25 駆動ギア 26 センタ
ーシャフト 27 インクポンプ 28 インク
供給管 29 スプライン軸 30 軸受 31 ボス部 32 モータ 33 ウォームギア 34 レバー 35 レバー 36 金属シ
ート 37 非印刷領域 38 印刷領
域 39 小孔 40 穴 41 樹脂材 42 段差部 50 ドラム支持フレーム 51 スクリ
ーン 52 ドラム 53 プレス
ローラ 54 転写ローラ 55 インク
ローラ 56 スキージローラ 57 インク
溜まり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41L 13/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷領域(38)となる部分に多数の小
    孔(39)を有しているシート状の金属メッシュ(3
    6)を円筒状に形成し、該印刷領域(38)の両端には
    非印刷領域(37)を有してなる印刷ドラム(1)を備
    えた輪転謄写印刷機において、 上記印刷ドラム(1)は、上記非印刷領域(37)が複
    数の穴(40)を有するとともに、該穴(40)が、充
    填された軟質樹脂材(41)によって閉塞され、 上記穴(40)は、電鋳により形成され、その断面形状
    において段差部(42)を有していることを特徴とする
    輪転謄写印刷機。
  2. 【請求項2】 印刷領域(38)となる部分に多数の小
    孔(39)を有しているシート状の金属メッシュ(3
    6)を円筒状に形成し、該印刷領域(38)の両端には
    非印刷領域(37)を有してなる印刷ドラム(1)を備
    えた輪転謄写印刷機において、 上記印刷ドラム(1)は、上記非印刷領域(37)が複
    数の穴(40)を有するとともに、該穴(40)が、充
    填された軟質樹脂材(41)によって閉塞され、 上記非印刷領域(37)に形成される複数の穴(40)
    が、円筒状の上記印刷ドラム(1)の両端部分における
    剛性を低くすることを特徴とする輪転謄写印刷機。
  3. 【請求項3】 上記非印刷領域(37)に形成される複
    数の穴(40)は、印刷領域(38)に均一に形成され
    た小孔(39)よりも大きい穴にされている請求項2記
    載の輪転謄写印刷機。
  4. 【請求項4】 上記穴(40)は、電鋳により形成さ
    れ、その断面形状において段差部(42)を有している
    請求項2または3記載の輪転謄写印刷機。
  5. 【請求項5】 上記穴(40)は、エッチングにより形
    成される請求項2または3記載の輪転謄写印刷機。
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