JP3181782B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP3181782B2 JP33700893A JP33700893A JP3181782B2 JP 3181782 B2 JP3181782 B2 JP 3181782B2 JP 33700893 A JP33700893 A JP 33700893A JP 33700893 A JP33700893 A JP 33700893A JP 3181782 B2 JP3181782 B2 JP 3181782B2
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輝一 大月
憲司 西中川
仁 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の二次元画像情報
を一連の時系列的な電気信号に変換する画像読み取り装
置に関するものであり、特にファクシミリやディジタル
複写機、カラーイメージスキャナ等に好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】原稿画像をラインCCD等の一次元電気
走査型(以下、この走査を主走査と略す)の光電変換素
子上に縮小結像させる縮小撮像系と、主走査方向と直角
方向に、縮小撮像系または原稿を移動する機械的走査
(以下、この走査を副走査と略す)とを組み合わせて、
二次元画像情報を時系列的な電気信号に変換する画像読
み取り装置は、ファクシミリ、ディジタル複写機、イメ
ージスキャナ等に広く用いられている。そして、画像読
み取り装置は、副走査の形式により、原稿固定型(縮小
撮像系走査型)と原稿送り型とに分類される。
【0003】従来の縮小撮像系走査型の画像読み取り装
置の例を図7に示す。この従来例では、原稿の読み取り
対象領域を照明する発光ダイオードアレイ、蛍光灯、あ
るいはライン状ハロゲンランプ等のライン光源7とミラ
ー20とを含む第1のユニット18と、対向する反射面
が直角に配設された2枚のミラー21、22を含む第2
のユニット19とが連動して原稿3を走査する。このと
き第1のユニット18が移動する距離の半分だけ第2の
ユニット19が同一方向に移動することによって、原稿
の読み取り領域とラインセンサ9との光路間隔が一定に
保たれる。
【0004】光学系を説明すると、ライン光源7から発
せられた光が原稿3の読み取り領域を照明し、原稿画像
がミラー20、ミラー21、ミラー22と順に反射しレ
ンズユニット8まで導かれ、このレンズユニット8によ
ってラインセンサ9上に縮小結像される仕組みになって
いる。
【0005】また、膜半導体を硝子基板上に形成した光
電変換素子を用い、原稿画像を等倍率で光電変換素子上
に結像させる密着型イメージセンサを移動させることに
よって原稿を副走査する方法も同様に広く用いられてい
る。
【0006】図8に密着型イメージセンサを用いた画像
読み取り装置の従来例を示す。同例では、ライン光源7
と膜半導体の光電変換素子26と等倍レンズアレイ24
を備えた画像読み取りユニット23が移動し、原稿を走
査する。原稿画像は等倍レンズアレイ24によって光電
変換素子26上に一対一に結像するようになっている。
密着型イメージセンサを用いた画像読み取り装置は、縮
小光学系のように長い光路を必要としないため、小型化
に適する。また照明系と受光部とが一つのユニット内に
収まり移動するので、複雑な機構を必要としない。
【0007】図9に原稿送りにより副走査を行う画像読
み取り装置の従来例を示す。同例では、原稿ガラスステ
ージ2と原稿送りローラ30との間に挟まれた原稿3
が、原稿送りローラ30の回転によって、矢印の方向に
送られ副走査が行われる。ライン光源7により照射され
た原稿3からの反射光は、ミラー4、5、6を介してレ
ンズユニット8に入射し、ラインセンサ9に縮小結像さ
れる。この従来例では、装置を小型化するために、前記
3枚のミラー4、5、6によって、縮小撮像系の物界側
の光路がZ字状に折り畳まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の原稿固定式縮小撮像系走査型の画像読み取り装置
は、光学系を折り返すミラーが第1のユニットと第2の
ユニットに別れて別個に移動するため、個々のユニット
の移動に際してのがたつきが光電変換素子上に到達する
光線の位置を狂わせ、解像度低下に結び付く。そのた
め、機構が複雑であるのにもかかわらず高い機械精度が
要求され、また縮小光学系は、比較的長い光路長を必要
とするため、画像読み取り装置が大型になり易いという
問題点があった。
【0009】また、密着型イメージセンサを用いた画像
読み取り装置は、縮小光学系に比べ焦点深度が浅いとい
う欠点があり、ブック物等の原稿ステージに密着できな
い部分が存在する原稿を読み取るにはあまり適さなかっ
た。また一般的に密着型イメージセンサに用いられる膜
半導体の光電変換素子は、縮小光学型に用いられている
CCDセンサに代表される結晶半導体に比べ、応答速度
や価格の面で不利である。このため読み取り速度の高速
化に対応するためには、縮小光学型が有利であった。
【0010】また、従来の原稿送り型画像読み取り装置
においては、装置の小型化を図るために、3枚のミラー
を用いて縮小光学系の光路を折り畳んでいるが、より光
学系の小型化を図るためにミラーとミラーとの間の折り
返し回数を増加させ、各反射位置における入出射角度を
小さくした場合、所定光路以外の像が光電変換素子上に
結像し、ゴーストが発生しやすくなるという問題点があ
った。
【0011】以上の問題点に鑑み本発明の課題は、原稿
画像の光路を多重に折り返すことにより縮小光学系を小
型化した画像読み取りユニットにより原稿を副走査し
て、原稿を読み取る事により、小型、安価、また機構が
単純で、ブック物の原稿の読み取りに適し、高速読み取
りが可能な画像読み取り装置を提供することである。ま
た本発明の課題は、2枚のミラーによって原稿画像を各
々複数回反射させて多重に折り返すことによって、さら
に原稿読み取りユニットの小型化をはかることである。
【0012】また本発明の課題は、照明系に導光体を採
用することにより、光源からの光の利用効率を高め、従
来よりも小型あるいは省電力の光源が使用できる画像読
み取り装置を提供することである。
【0013】さらに本発明の課題は、原稿送り型画像読
み取り装置において、所定光路以外の像が光電変換素子
上に結像するゴースト発生を防止しつつ、対向する鏡と
鏡との間の折り返し回数を増加させて光学系を小型化し
た画像読み取り装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を有する。すなわち本発明は、原
稿を照明する照明手段と、前記原稿からの反射光を電気
的に直線走査される光電変換素子に縮小結像させる縮小
撮像手段と、前記原稿から前記縮小撮像手段に至るまで
の光路に挿入された少なくとも2枚の鏡と、前記原稿を
前記光電変換素子の走査方向と直角の方向に移動させる
機械的走査手段と、を備える画像読み取り装置におい
て、前記原稿からの反射光が、相対向する反射面同士が
挟み角θ(θ≠0)を有して配置された2枚の鏡のそれ
ぞれの反射面において複数回反射されて前記縮小撮像手
段に入射するものになっており、 前記2枚の鏡を経由
する前記光路は前記2枚の鏡の反射面同士の間隔の広い
方から入射し、複数回の反射により前記2枚の鏡の反射
面同士の間隔の狭い方に達し、再び複数回の反射により
前記2枚の鏡の反射面同士の間隔の広い方から出射する
ように、前記2枚の鏡が挟み角を持つように配設されて
いることを特徴とする画像読み取り装置である。
【0015】また、本発明は、原稿を照明する照明手段
と、前記原稿からの反射光を電気的に直線走査される
変換素子に縮小結像させる縮小撮像手段と、前記原稿
ら前記縮小撮像手段に至るまでの光路に挿入された少な
くとも2枚の鏡とを前記光電変換素子の走査方向と直角
の方向に一体に移動して前記原稿を走査させる機械的走
査手段と、を備える画像読み取り装置において、前記原
稿からの反射光が、相対向する反射面同士が挟み角θ
(θ≠0)を有して配置された2枚の鏡のそれぞれの反
射面において複数回反射されて前記縮小撮像手段に入射
するものになっており、 前記2枚の鏡を経由する前記
光路は前記2枚の鏡の反射面同士の間隔の広い方から入
射し、複数回の反射により前記2枚の鏡の反射面同士の
間隔の狭い方に達し、再び複数回の反射により前記2枚
鏡の反射面同士の間隔の広い方から出射するように、
前記2枚の鏡が挟み角を持つように配設されていること
を特徴とする画像読み取り装置である。
【0016】また、本発明において、前記縮小撮像手段
は、前記光電変換素子の走査方向に長く該走査方向と直
角方向に短い偏平形状の結像レンズを含むことができ
る。
【0017】また、本発明において、前記縮小撮像手段
に至るまでの光路の少なくとも一部に、透明媒質からな
る導光体を設けたことができる。
【0018】
【作用】上記のように構成された本発明に係る画像読み
取り装置は、長さを必要とする縮小光学系の光路を二枚
のミラーを用いて折りたたんでいるため、小型で軽量な
画像読み取りユニットを提供することができる。そして
さらに原稿を走査するためにユニットを一体的にスライ
ドさせる副走査機構を備えることによって、従来のよう
な縮小光学系を構成する個別の光学素子あるいは複数の
光学素子群を連動させる複雑な機構を用いることなし
に、原稿固定型の画像読み取り装置を提供することがで
きる。このため装置の小型化、機構の単純化、信頼性の
向上、コストダウンに寄与する。また縮小光学系画像読
み取り装置はCCDセンサに代表される結晶半導体を光
電変換素子に用いることができるため、高速化に適し、
低価格である。また縮小光学系は焦点深度が密着型に比
べ深いので、ブック物等の原稿ステージから浮き上がり
やすい原稿を読み取るのに適している。
【0019】また二枚のミラー間で原稿画像を複数回反
射させ多重に折り返す光学系を用いると、縮小光学系の
光路をさらに折りたたむことができるので、さらに小型
にすることができる。
【0020】また照明系に導光体を採用することによ
り、導光体の光の閉じ込め効果によって、光源からの光
の発散を抑え、光を有効に利用することが可能となるた
め、従来よりも小型あるいは省電力な光源を使用するこ
とができる。その結果、画像読み取り装置の小型化、あ
るいは使用する光源のコストダウンが図れる。
【0021】また、光源を画像読み取りユニットと別に
固定し、スライドする画像読み取りユニットに反射ミラ
ーを設けることにより、原稿画像読み取りユニットに向
けて照射した光が反射ミラーで反射集光して、原稿の読
み取り領域を照明する。このため移動させるのに不適な
大型の光源、例えばRGB3原色の3本のライン光源を
原稿の照明に用いることができる。
【0022】また、上記構成の画像読み取り装置におい
ては、縮小撮像光学系に2枚のミラーを光電変換素子の
主走査方向と平行に、且つ互いの反射面を挟み角θ(θ
≠0)を挟んで対向するように配置し、原稿からの反射
光を交互に2面の反射面で複数回反射させることによ
り、光路を折り畳むことができる。この光路の折り畳み
は、例えば図1に示すように、挟み角θが一例で4度と
狭くまたは小さくなっており、第1回目の反射光が2枚
のミラーの間隔が広い側から狭い側へ進むように、2枚
のミラーのいずれか一方のミラーに対して入射角ψin
(ψin≠m・θ,m=0,1,2,3,……)で入射する。この
一方のミラーで反射した原稿からの光は、出射角(=入
射角)ψinで他方のミラーへ向かうが、2枚のミラーは
挟み角θを持つように配置されているため、次の入射角
はψin−θとなり、他方のミラーから出射角ψin−θで
反射された後、再び一方のミラーに同様の原理で入射角
ψin−2θにて入射する。
【0023】このように、原稿からの反射光は対向する
2枚のミラーの間で交互に反射を繰り返し、光路が折り
畳まれる。この過程において反射面上の反射位置は、反
射回数が増えるにつれて2枚のミラーの間隔が狭くなる
方向へと移動するが、第n回目の反射における入射角
(=反射角)ψnは、ψn=ψin−(n−1)θとなり、
ψn<0となったとき反射方向は逆転し、以降の反射位
置は2枚のミラーの間隔が広がる方向へ移動し、最終的
に2枚のミラーの間隔が広い側から出射する。
【0024】この光学系構成では、2枚のミラー系から
光が出射する直前の最終反射位置において、隣接する反
射位置と最も光出射角度の差が大きくなるため、光電変
換素子上におけるゴーストの発生が抑制される効果が大
きい。
【0025】また、光電変換素子の主走査方向に平行に
外形の一部をカットした偏平形状の結像レンズをレンズ
ユニットに使用することにより、主走査方向の画角を縮
小することなしに、主走査方向に対して直角方向のレン
ズ径を小さくすることが可能になり、光学系の薄型化が
図られる。
【0026】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図2に実施例である原稿送り型画像読み取
りユニットの要部断面図を示す。同図において、本実施
例の画像読み取りユニットは、遮光性の筺体41の内部
に、底部に複数のLEDランプ42が取り付けられ上端
部が原稿3を載置する原稿ステージ面2となる光ガイド
基板43と、第1のミラー4と、相対向する反射面が挟
み角θを有して配置された2枚のミラーである第2ミラ
ー5、第3ミラー6と、レンズユニット8と、ラインセ
ンサ9とが備えられている。また、筺体41の上部に
は、原稿ステージ面2と対向して、原稿3を挟んでこれ
を送ることにより機械的副走査を行う原稿送りローラー
30が備えられている。
【0027】第1のミラー4及び第3のミラー6は、そ
れぞれ光ガイド基板の端面にアルミニウム等の高反射率
の金属を直接蒸着することによって一体的に形成されて
いる。第2のミラー5は、通常の平面ガラス基板上に高
反射率金属を蒸着して形成された平面鏡であり、光ガイ
ド基板43の表面に形成された第3のミラー6に対向し
てY方向に4度の傾斜をもって配設されている。すなわ
ち、実施例では、第2のミラー5と第3のミラー6との
挟み角は4度である。なお、それぞれのミラー5,6の
表面には反射率を増すためのコーティングが施されるの
が望ましい。
【0028】そして、光源により照明された原稿3の読
み取り領域からの反射光は、撮像光学系を折り返すミラ
ー4、5、6を介して、レンズユニット8によりライン
センサ9上に縮小結像する。ラインセンサ9は、受光し
た結像光の一次元強度分布を電気的に主走査して電気信
号に変換する。
【0029】ここで光源は、複数のLEDランプの他、
LEDアレイ、蛍光灯、ライン状ハロゲンランプ等を用
い得る。レンズユニット8は、原稿ステージ2上の原稿
3の画像をラインセンサ9の受光面上に0.112倍に
縮小結像するように配置されており、図3にその外観が
示されるような偏平形状のレンズセットにより構成され
ている。図3に示すように、レンズユニット8を構成す
るそれぞれのレンズ8−1,8−2は、光電変換素子の
主走査方向であるX方向に対して平行にレンズの上下が
直線的にそれぞれカットされており、レンズ鏡筒の高さ
(Y方向)寸法が主走査方向(X方向)の寸法に比較し
て小さい偏平型となっている。
【0030】次に、上記構成の実施例の動作を説明す
る。光ガイド基板43の底部に設けられた複数のLED
ランプ42から発せられた光の大部分は、臨界角度以上
の角度で光ガイド基板43に入射し、全反射効果によっ
てほとんど損失なしに内部に閉じ込められ、原稿ステー
ジ面2から出射することにより原稿3を照明する。
【0031】原稿3からの反射光は、光ガイド基板43
の内部を透過し、第1のミラー4により反射され、原稿
面3と略平行な方向へ光路が折り曲げられた後、光ガイ
ド基板43の第3ミラー6が設けられている面の下部の
透明部分44から光ガイド基板43の外部へ射出され
る。
【0032】光ガイド基板43から射出された光は、第
2ミラー5にY方向に関して入射角10度で入射し、第
2ミラー5と第3ミラー6の間隔が狭まる方向へ反射さ
れる。(以下、第2ミラー5と第3ミラー6の間隔が狭
まる方向へ光が進む場合の入射、出射角度を+、その逆
を−で示す。)
【0033】第2ミラー5にて反射された光は、第3ミ
ラー6に達するが、第2ミラー5と第3ミラー6とは前
記のように挟み角4度で設置されているため、図1に示
したように、第3ミラー6における入射角は10度−4
度=6度となる。(本実施例では、θ=4度、ψin=1
0度)
【0034】入射角6度で入射した光は、第3ミラー6
により反射された後、再び第2ミラー5へ、入射角6度
−4度=2度で入射し、同角度で反射される。このよう
に原稿から反射された光は、互いに対向する反射面が挟
み角4度で配置された第2ミラー5及び第3ミラー6に
よって交互に反射されるが、その過程において、第3ミ
ラー6における2回目の反射以降では入射角は負とな
り、反射光は第2ミラー5と第3ミラー6の間隔が広が
っている方向へ進み、最終的には、レンズユニット8に
入射し、ラインセンサ9に原稿像を縮小結像する。
【0035】以上好ましい実施例を説明したが、これら
の実施例は本発明を限定するものではなく、特許請求の
範囲に記された本発明の範囲内において、多様な修正及
び変更を加えることが可能である。例えば、原稿3は透
光性平板からなる原稿ステージ2上に載置され、固定さ
れているものとして、縮小撮像手段である画像読み取り
ユニット1は、原稿を照明するライン光源7と、第1の
ミラー4と、相対向する反射面が挟み角を持って配置さ
れた2枚の鏡である第2のミラー5と第3のミラー6
と、レンズユニット8と、ラインセンサ9とが一体とな
って、図示されない機械的走査手段である副走査機構に
よって、走査方向に直角の副走査方向に(図4に示す矢
印の方向に)往復移動可能とする。図4に上記画像読み
取りユニット1を副走査させる副走査機構の概念図を示
す。画像読み取りユニット1の両端にガイドレール10
を設け、一定方向に往復するようになっている。移動手
段は画像読み取りユニットにワイヤーを取り付け、モー
ターによって動きを制御する方法が一般的である。
【0036】図5に光路上で光源光を原稿に照射し、第
2のミラー5に導く導光体11を示す。光源から発せら
れた光は、反射板12で反射して導光体11に導かれ、
その光は導光体11の端面13から照明光として原稿3
に到達する。一方原稿画像は導光体11の端面13から
入力し、導光体11内部での反射によってミラー5に到
達し、ミラー5とミラー6との間で折り返される。光源
7から発せられた光は、導光体11の光の閉じ込め効果
によって、光の発散を抑え、比較的損失が少ない状態で
原稿3に光を供給することができる。さらに照明光の出
力と原稿画像の入力を導光体11の同一端面13で行う
ので、端面13を原稿3に近づけることができる。
【0037】また、蛍光灯など比較的大きな光源の場
合、光源と原稿を近づけて照度を稼ごうとすると原稿画
像の光路を遮ってしまうため、光源と原稿との距離を離
さざるをえない。ところが前記の導光体11を介して光
源7からの光を原稿3に照明すると、光源7が原稿画像
の光路を遮ることがなく、なおかつ光源7からの光を有
効に利用することができる。光の有効利用という観点か
ら見れば、従来よりも小型でまた省電力な光源を用いる
ことができるので装置の小型化、省電力化を図ることが
できる。
【0038】また、光源と画像読み取りユニットとを分
離した画像読み取り装置でも良い。図6に示すように、
画像読み取りユニット1はラインセンサとレンズユニッ
ト4とミラーとを有している(一部図示省略)と共に、
光源15からの光を原稿3の読み取りライン領域へ導く
ための反射ミラー17とを備えている。また光源15は
原稿ステージ2上を移動する画像読み取りユニット1に
対して、その進行方向の延長線上に配置しており、コリ
メートレンズ16によって光源15から発せられた光を
ある程度そろえて、画像読み取りユニット1の進行方向
に平行に光線を出力している。この光線を画像読み取り
ユニット1内の反射ミラー17で受け、反射集光して原
稿3の読み取り領域の照明を行っている。
【0039】この方式は光源を移動させる必要がないの
で、移動に向かない光源を使用することができる。例え
ばカラー画像を読み取るためのRGBの3本の光源や、
放熱手段を必要とする光源等も、原稿固定型の画像読み
取り装置に用いることができる。また、白色光源からダ
イクロイックミラーや、光学フィルタ等の波長選択手段
によってRGB3原色を分離する手段を備えた光源を本
例の画像読み取り装置に用いることによって、カラー画
像を得ることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果がある。 (1) 原稿を固定した状態で縮小撮像型の画像読み取
りユニットが副走査する原稿固定型画像読み取り装置に
おいて、比較的長い光路を必要とする縮小光学系の光路
を二枚のミラーを用いて折りたたんでいるため、小型で
軽量な画像読み取りユニットを提供することができる。
そしてさらに原稿を走査するためにユニットを一体的に
スライドさせる機構を備えることによって、従来のよう
な縮小光学系を構成する個別の光学素子あるいは複数の
光学素子群を連動させる複雑な機構を用いることなし
に、原稿固定型の画像読み取り装置を提供することがで
きる。このため装置の小型化、機構の単純化、信頼性の
向上、コストダウンに寄与する。また縮小光学系による
撮像手段はCCD等の結晶半導体を用いるので高速応答
かつ低価格といった利点があり、前記手段を備えた画像
読み取り装置は、読み取り速度の高速化、あるいは低価
格化に対する対応に適する。また縮小光学系は焦点深度
が密着型に比べ深いので、ブック物等の原稿ステージか
ら浮き上がりやすい原稿を読み取るのに適している。
【0041】(2) 二枚のミラー間で原稿画像を複数
回反射させ多重に折り返す光学系を採用した画像読み取
りユニットを用いると、縮小光学系の光路をさらに折り
たたむことができるので、更に小型にすることができ
る。 (3) 照明系に導光体を採用することにより、導光体
の光の閉じ込め効果によって、光源からの光を有効に利
用することが可能となるため、従来よりも小型あるいは
省電力な光源を使用することができる。その結果、画像
読み取り装置の小型化、あるいは使用する光源のコスト
ダウンが図れる。 (4) 原稿ステージ上をスライドする画像読み取りユ
ニットに光源を置かずに、外部に設けた光源からの光を
入力し、原稿へ導く手段を備えた画像読み取りユニット
を用いることにより、移動させるのに不適な大型の光
源、例えばRGB3原色の3本のライン光源を原稿の照
明に用いることができる。また光源を別にしたことによ
り、画像読み取りユニットをさらに小型化することがで
きるため装置の小型化、あるいは駆動モーターの負担を
軽減し、小型化あるいは省電力化をはかることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光路多重折り返しの説明図であ
る。
【図2】実施例の画像読み取り装置の要部断面図であ
る。
【図3】実施例のレンズユニットの構造図である。
【図4】画像読み取りユニットの副走査機構の概念図で
ある。
【図5】導光体を用いた照明光学系の分解斜視図であ
る。
【図6】光源と画像読み取りユニットを分離した画像読
み取り装置の要部断面図である。
【図7】従来例の原稿固定縮小撮像型画像読み取り装置
の要部断面図である。
【図8】従来例の原稿固定密着型画像読み取り装置の要
部断面図である。
【図9】従来例の原稿送り型画像読み取り装置の要部断
面図である。
【符号の説明】
1 画像読み取りユニット 2 原稿ステージ 3 原稿 4、5、6 ミラー 8 レンズユニット 9 ラインセンサ 10 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 仁 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 加藤 昭七 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−59260(JP,A) 特開 昭59−62846(JP,A) 特開 平6−222479(JP,A) 特開 平6−253111(JP,A) 実願 昭63−84059号(実開 平2− 5973号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 平2−407194号(実開 平4− 91468号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭61−144551号(実開 昭63− 49864号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明手段と、前記原稿か
    らの反射光を電気的に直線走査される光電変換素子に縮
    小結像させる縮小撮像手段と、前記原稿から前記縮小撮
    像手段に至るまでの光路に挿入された少なくとも2枚の
    鏡と、前記原稿を前記光電変換素子の走査方向と直角の
    方向に移動させる機械的走査手段と、を備える画像読み
    取り装置において、 前記原稿からの反射光が、相対向する反射面同士が挟み
    角θ(θ≠0)を有して配置された2枚の鏡のそれぞれ
    の反射面において複数回反射されて前記縮小撮像手段に
    入射するものになっており、 前記2枚の鏡を経由する前記光路は前記2枚の鏡の反射
    面同士の間隔の広い方から入射し、複数回の反射により
    前記2枚の鏡の反射面同士の間隔の狭い方に達し、再び
    複数回の反射により前記2枚の鏡の反射面同士の間隔の
    広い方から出射するように、前記2枚の鏡が挟み角を持
    つように配設されていることを特徴とする画像読み取り
    装置。
  2. 【請求項2】 原稿を照明する照明手段と、前記原稿か
    らの反射光を電気的に直線走査される電変換素子に縮小
    結像させる縮小撮像手段と、前記原稿から前記縮小撮像
    手段に至るまでの光路に挿入された少なくとも2枚の鏡
    とを前記光電変換素子の走査方向と直角の方向に一体に
    移動して前記原稿を走査させる機械的走査手段と、を備
    える画像読み取り装置において、 前記原稿からの反射光が、相対向する反射面同士が挟み
    角θ(θ≠0)を有して配置された2枚の鏡のそれぞれ
    の反射面において複数回反射されて前記縮小撮像手段に
    入射するものになっており、 前記2枚の鏡を経由する前記光路は前記2枚の鏡の反射
    面同士の間隔の広い方から入射し、複数回の反射により
    前記2枚の鏡の反射面同士の間隔の狭い方に達し、再び
    複数回の反射により前記2枚の鏡の反射面同士の間隔の
    広い方から出射するように、前記2枚の鏡が挟み角を持
    つように配設されていることを特徴とする画像読み取り
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記縮小撮像手段は、前記光電変換素子の走査方向に長
    く該走査方向と直角方向に短い偏平形状の結像レンズを
    含むことを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    において、 前記照明手段の光源から前記縮小撮像手段に至るまでの
    光路の少なくとも一部に、透明媒質からなる導光体を設
    けたことを特徴とする画像読み取り装置。
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