JP3180897U - 戸当り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石を用いずに、扉を開放操作するだけで、確実に扉を開放位置で固定する戸当り装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本考案の戸当り装置1は、扉側装置2と床面側装置3とを備え、扉側装置2が、ハウジング21と、ハウジング21内に収容された状態と下端面から突出した状態の両方の状態で保持可能な係止部材22と、係止部材22を操作可能である操作部材23と、床面側装置3と接触する当接部24とを備え、床面側装置3が、扉Dを停止させる停止部32と、係止部材22が嵌まり込む係合穴33とを備え、係止部材22が、ハウジング21の下端面から突出した状態で扉Dを開放操作したとき、係止部材22の傾斜部22bが停止部32と当接することにより、係止部材22が上側に移動し、停止部32と当接部24とが当接したときに、係止部材22が下側に移動して係合穴33に嵌まり込む。
【選択図】図1

Description

本考案は、戸当り装置に関する。
扉を所定の位置で保持するための装置として、たとえば、特許文献1に開示された構造が知られている。この特許文献1に示された装置100は、図9に示されるように、扉Dの遊端下部に設けられた入り隅状の被係合部101と、閉じた扉の被係合部101に対向する床F側に配設された磁性体からなる係合部材102と、磁石103を備えている。
床F側に設けられた係合部材102は、倒伏姿勢と先端が前記被係合部101に係合する傾斜姿勢(図9に示す状態)との間で上下揺動可能に一端部が支承され、磁石103は、扉D側の被係合部材104に設けられ、磁気吸着力により係合部材102を倒伏姿勢から傾斜姿勢へ引き上げて、その先端を扉Dの被係合部101に係合させて、扉Dが閉じ限位置から内側へ移動するのを阻止する。
特許文献1に記載された装置100では、被係合部101と係合部材102の先端とが係合する状態において、扉Dの強制開動により互いに離脱可能な状態で略上下方向に互いに嵌合し合う凹部105と円錐状の可動突起106とが、被係合部材104側と係合部材102側とに設けられている。可動突起106は、扉D側に略上下方向に一定範囲内で出退移動自在に設けられ、かつスプリング107により下向き突出方向に付勢されている。
上記構成により、図9に示すように扉Dが閉じ限位置に達したとき、磁石103により引き上げられて上方に回動した床F側の係合部材102の先端部が、扉D側の可動突起106をスプリング107の付勢力に抗して押し上げながら、被係合部材104の傾斜底面とストッパー108との間の空間109内に進入し、先端が入り隅状の被係合部101に係合したとき、スプリング107の付勢力で下降突出する可動突起106が係合部材102側の凹部105内に嵌入する。
すなわち、特許文献1の装置100は、スプリング107により可動突起106を下向きに付勢することにより、係合部材102が永久磁石103の磁力によって引きつけられて引き上げられたときに、床Fに対して旋回可能に設けられた係合部材102の凹部105に可動突起106を嵌入させて、扉Dを閉鎖された状態に保持するものである。
上記のように、特許文献1に記載された装置100は、磁石103により床F側の磁性体からなる係合部材102を吸着して扉Dを所定の位置で保持する。しかしながら、磁石103は価格の変動が大きく、装置全体の価格を押し上げてしまうという問題があり、場合によっては、磁石103の価格の高騰により、提供価格よりも製造原価が上回ってしまう場合もあり得る。したがって、磁石を用いずに扉Dを所定の位置で保持する装置が求められている。
一方、磁石を用いずに扉Dを所定の位置で保持する別の装置として、特許文献2に開示された装置が知られている。この特許文献2に開示された装置200は、図10に示されるように、扉Dの下端縁部分に形成された凹孔201に嵌入設置されるケース本体202と、このケース本体202に内設される調整用螺子部材203と、この調整用螺子部材203に一端が係合し介在されるスプリング204により付勢しながら扉Dの端縁より外方に突出する係合ロッド205とから構成されている。
すなわち、特許文献2には、スプリング204により係合ロッド205を下向きに付勢して、当該係合ロッド205を床面Fに設けられた受けキャッチ206に係合することにより扉を開放した状態に保持する装置200が開示されている。
上述の特許文献1の装置100および特許文献2の装置200はともに、扉Dを開くまたは閉じる操作をすることにより、スプリング107と可動突起106、スプリング204と係合ロッド205により、ある程度自動で扉Dを所定の位置に保持することができる。
特開2000−80855号公報 特開平9−25756号公報
しかしながら、特許文献1の装置100は、上述したように、磁石を用いているため、製造コストが高く、かつ不安定であるという問題がある。さらに、特許文献1では、磁石103を用いて床F側の係合部材102を引き上げて扉Dを所定の位置で停止させるのであるが、扉Dを開く速度が速い場合、扉Dが、磁石103に吸着された係合部材102が被係合部材104の傾斜底面に当接するよりも早く、係合部材102の上方まで移動した場合は、旋回した係合部材102の先端102aは、扉Dの底面DLに当接して扉Dは所望の保持位置で保持されることなく移動し続けてしまうおそれがある。その場合、扉Dおよび装置100は、係合部材102により停止されることなく、扉Dおよび装置100が所望の位置で保持されず、壁等に衝突してしまうおそれがある。
また、特許文献1や特許文献2に記載された装置100、200は、扉Dのある程度の保持は可能であるが、扉Dに開放または閉鎖方向の力が加わった場合には、扉Dの保持は解除され、所望の位置での確実な固定ができない。
以上のような問題から、本考案は、磁石を用いずに、扉を開放操作するだけで、確実に扉を開放位置で固定する戸当り装置を提供することを目的とする。
本考案の戸当り装置は、扉を所望の位置で固定することが可能な戸当り装置であって、該戸当り装置が、扉の下端近傍に取り付けられる扉側装置と、床面に取り付けられる床面側装置とを備え、前記扉側装置が、ハウジングと、上下動可能に前記ハウジング内に設けられ、前記ハウジング内に収容された状態と前記ハウジングの下端面から突出した状態の両方の状態で保持可能な係止部材と、該係止部材を上下に操作可能である操作部材と、前記扉を前記床面側装置に向かって回転する開放操作時に前記床面側装置と接触する当接部とを備え、前記床面側装置が、床面に固定される装置本体と、前記開放操作時に、前記扉側装置と接触して扉の回転を停止させる停止部と、前記係止部材が嵌まり込む係合穴とを備え、前記係止部材は、前記開放動作時に前記停止部と接触する側に傾斜部を備え、前記係止部材が前記係合穴に嵌まり込んだ状態から、扉を閉鎖する方向に操作したときに前記係合穴と接触する側に垂直部が形成され、前記係止部材が、前記ハウジングの下端面から突出した状態で、前記扉を開放操作したときに、前記係止部材の傾斜部が前記停止部と当接することにより、前記係止部材が上側に移動し、前記停止部と前記扉側装置の当接部とが当接したときに、前記係止部材が下側に移動して前記係合穴に嵌まり込むことを特徴とする。
また、前記係止部材が、前記操作部材にバネにより接続され、前記バネが前記係止部材を下側に付勢することが好ましい。
また、前記停止部が、弾性材料により形成されてなることが好ましい。
また、前記停止部が、前記装置本体に着脱自在に取り付けられていることが好ましい。
また、前記当接部の表面から前記係止部材の垂直部の表面までの水平方向の幅が、前記停止部の垂直面の表面から、前記係合穴のうち、前記係止部材の垂直部と対向する垂直面の表面までの水平方向の幅とがほぼ等しくなるように形成されていることが好ましい。
本考案の戸当り装置によれば、磁石を用いずに、扉を開放操作するだけで、確実に扉を開放位置で固定することができる。したがって、磁石を用いていないため、安価で小型な戸当り装置を提供することができる。また、扉を強い力で開放したり、強風により扉が速い速度で開放した場合などであっても、確実に扉を所望の位置で固定することができる。
本考案の戸当り装置を示す断面図である。 図1に示す戸当り装置の扉側装置と床面側装置とが係合した状態を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本考案の戸当り装置に用いられる操作部材保持機構を説明する図である。 (a)は、床面側装置から停止部が除去された状態を示す上面図であり、(b)は、床面側装置から取り外された停止部を示す図である。 (a)は、床面側装置から停止部が除去された状態を示す側方から見た断面図であり、(b)は、床面側装置から取り外された停止部を側面側から見た図である。 (a)は、床面側装置から停止部が除去された状態を示す下面図であり、(b)は、床面側装置から取り外された停止部を示す下面図である。 係止部材の他の態様を示す図である。 本考案の戸当り装置の動作を説明するための図である。 本考案の戸当り装置の動作を説明するための図である。 本考案の戸当り装置の動作を説明するための図である。 本考案の戸当り装置の動作を説明するための図である。 従来の扉を所定の位置で保持するための装置を示す図である。 従来の扉を所定の位置で保持するための装置を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本考案の戸当り装置を詳細に説明する。
本考案の戸当り装置は、扉を所望の位置で固定することが可能な戸当り装置である。なお、本明細書において、「扉を固定」とは、扉の開放方向、閉鎖方向への操作によっても、扉が動かない状態をいうものであり、上述した特許文献1および2のように、扉の位置をある程度保持できるが、扉が開放方向、閉鎖方向に操作されることにより、扉が動くものは除かれる。
図1に示されるように、本考案の戸当り装置1は、扉Dの下端近傍に取り付けられる扉側装置2と、床面Fに取り付けられる床面側装置3とを備えている。扉側装置2は、たとえば、ネジ等の公知の固定手段により、扉Dに取り付けられ、扉Dと一体となって移動する。扉側装置2は、扉Dの旋回中心から遠い側の扉Dの下端近傍に設けられる。また、扉側装置2は、扉Dが閉鎖した状態から見て、扉Dの開放方向側の面に取り付けられる。
扉側装置2は、図1および図2に示されるように、ハウジング21と、上下動可能にハウジング21内に設けられ、ハウジング21内に収容された状態とハウジング21の下端面から突出した状態の両方の状態で保持可能な係止部材22と、係止部材22を上下に操作可能である操作部材23と、扉Dを床面側装置3に向かって回転する開放操作時に床面側装置3と接触する当接部24とを備えている。
ハウジング21は、本考案の目的を達成するための各部材を収容し、本実施形態においては、係止部材22、操作部材23、後述する操作部材23を上方側に付勢する、コイルバネとして示されている付勢手段S1、係止部材22を下方に付勢する係止部材付勢手段S2を収容する。上述したように、扉側装置2には、磁石は設けられておらず、ハウジング21の底面側には係止部材22がハウジング21から出没自在となるように、貫通孔21aが形成されている。
ハウジング21の材質は、特に限定されるものではなく、金属製であっても、樹脂製であってもよい。また、ハウジング21全体の形状も特に限定されず、扉Dに取り付けが可能であり、内部に各部材を収容できるものであれば、円柱状であっても、角柱状であっても、それ以外の形状であってもよい。
また、当接部24は、扉Dを開放操作したときに、床面側装置3と接触して扉Dを停止させる部材であり、係止部材22が図1のようにハウジング21内に収容されているときは、当接部24と床面側部材3とが当接して、扉Dが壁等に衝突することを防止する。本実施の形態では、当接部24はハウジング21と一体で形成されているが、別部材から構成してもよい。
操作部材23は、係止部材22を上下に操作する部材であり、本実施形態では、ハウジング21の上部から突出する操作ボタンとして示されている。本実施形態では、操作部材23を一度下側に押し込むことにより、操作部材23が下側の位置で保持され、さらにもう一度下側に操作部材23を押し込むことにより、操作部材23が上側に移動して、上側の位置で保持される。操作部材23が上下に移動することにより、操作部材23に連結された係止部材22も上下に移動するように構成されている。
なお、本実施形態では、操作部材23と係止部材22とは、係止部材22に設けられた上下に伸びるガイド孔22a内に、操作部材23に設けられたピンPが差し込まれて連結されるとともに、係止部材22が操作部材23に対して相対的に移動できるように構成されている。また、本実施形態では、図1および図2に示されるように、係止部材22は、操作部材23に形成された凹部23a内に、係止部材22の上端が収容され、凹部23a内には、コイルバネとして示されている、係止部材22を下方に付勢する係止部材付勢手段S2が設けられている。なお、本考案においては、係止部材付勢手段S2を凹部23a内に必ずしも設けなくても良いが、後述するように、係止部材付勢手段S2を設けることにより、係止部材22の床面側装置3との係止をより確実にすることができる。
また、本実施形態においては、操作部材23は、係止部材22を上下方向の所定の位置で保持するために、操作部材保持機構を有している。具体的には、操作部材保持機構は、ハウジング21の底面と、操作部材23の下端との間に設けられた付勢手段S1と、ハウジング21に形成された、保持部材ガイド溝21bと、保持部材ガイド溝21b内を移動する保持部材25とにより構成されている(図3(a)〜(d)参照)。
この構成は、たとえば、特開2010−059759等により公知であり、特に詳細については説明しないが、図3(a)〜(d)に示されるように、保持部材25が向きを変えながら、保持部材ガイド溝21b内をガイドされ、上下2箇所の位置で、保持部材ガイド溝21b内でひっかかることにより(図3(a)および(c)の状態)、操作部材23を保持することができる。なお、付勢手段S1は、下側で保持部材25のひっかかりが解除されたとき(図3(c)から図3(d)に移行した状態)に、操作部材23が上方に復帰するために操作部材23を上方に付勢している。なお、操作部材23が、係止部材22の上下位置を保持するための構成は、図示した構成に示されるものではなく、公知の他の構造を用いてもよい。
床面側装置3は、図1および図2に示されるように、床面Fに固定される装置本体31と、扉Dの開放操作時に、扉側装置2、具体的には当接部24と接触して扉Dの回転を停止させる停止部32と、係止部材22が嵌まり込む係合穴33とを備えている。
装置本体31は、床面Fにネジなどの公知の固定手段により取り付けられる部材である。床面側装置3全体は、できるだけ床面Fから突出しないように、扁平な形状であることが好ましく、装置本体31も扁平な形状であることが好ましい。装置本体31の材質は、金属製であっても、樹脂製であってもよく、特に限定されない。また、装置本体31の全体の形状は、扁平であることが好ましいが、全体的な輪郭は、円形であっても、矩形であってよく、特に限定されない。なお、図1および図2に示されるように、停止部32側を床面Fから垂直になるように設け、停止部32とは反対側をテーパ状に形成してもよい。
装置本体31には、図1、図2、図4(a)、図5(a)等に示されるように、係止部材22が嵌まり込むための係合穴33が形成されている。なお、図4(a)は、床面側装置3から停止部32が除去された状態を示す上面図であり、図4(b)は、床面側装置3から取り外された停止部32を示す図であり、図5(a)は、床面側装置3から停止部32が除去された状態を示す側方から見た断面図であり、図5(b)は、床面側装置3から取り外された停止部32を側面側から見た図であり、図6(a)は、床面側装置3から停止部32が除去された状態を示す下面図であり、図6(b)は、床面側装置3から取り外された停止部32を示す下面図である。係合穴33は、図2に示すように、係止部材22が嵌まり込むことができれば、図4(a)および図6(a)に示すような矩形であってもよいし、円形等、他の形状であってもよい。係合穴33は、図5(a)に示されるように、係合穴33の内側壁が床面Fに対して垂直になるように形成されている。特に、後述する係止部材22の垂直部22cと当接する面が垂直になるように構成されているが、この点については後述する。
停止部32は、図2に示されるように、扉側装置2の当接部24と当接して、扉Dの開放方向(図1および図2中、左方向)への移動を規制する部位である。停止部32は、弾性を有する樹脂、またはゴム等の弾性材料から形成されることが好ましい。本実施形態においては、停止部32は、装置本体31に着脱自在に取り付けられている。停止部32は、扉Dの開放の都度、当接部24が当接し、後述するように、係止部材22とも接触するため、停止部32を着脱自在とすることにより、停止部32の交換を容易にすることができる。したがって、当接部24と停止部32との接触、後述する係止部材22との接触による衝撃を緩和することができるだけでなく、衝撃が加わる部分を着脱自在とすることにより容易に停止部32を交換できるように構成することにより、戸当り装置1の性能を容易に維持することができる。
本実施形態では、床面側装置3の装置本体31には、扉側装置2の当接部24と当接する側に、停止部収容凹部31aが形成され、この停止部収容凹部31aに停止部32がはめ込まれる。停止部32は、床面Fから垂直に伸びる垂直部分32aと、垂直部分32aの下縁から床面Fに沿って伸びる延設部32bと、延設部32bの端部から延設部32bに対して両垂直方向に、床面Fに沿って伸びる係合延設部32cとを備えている。一方、装置本体31には、停止部収容凹部31aの他に、床面Fに対向する部分に、停止部32の延設部32bと係合延設部32cとで形成されるT字状の部分と相補的な形状である案内溝31b、31cが形成されている。なお、案内溝31bは、延設部32bを収容し、案内溝31cは、係合延設部32cを収容する。このような構成により、装置本体31を床面Fにネジ穴H(図4(a)参照)を介して取り付け、取り外しをするときに、容易に停止部32を装置本体31に取り付けたり、取り外したりすることを可能にする。また、停止部32単体での交換も容易となる。
つぎに、本考案の係止部材22について説明する。ハウジング21内に収容された係止部材22は、扉Dを所定の位置で固定するために用いられる部材である。係止部材22は、図1および図2に示されるように、扉Dの開放動作時に停止部32と接触する側に傾斜部22bを備え、係止部材22が係合穴33に嵌まり込んだ状態から、扉Dを閉鎖する方向に操作したときに係合穴33と接触する側に垂直部22cが形成されている。すなわち、係止部材22が、ハウジング21の下端面から突出した状態で、扉Dを開放操作したときに、係止部材22の傾斜部22bが停止部32と当接することにより、係止部材22が上側に移動し、停止部24と扉側装置2の当接部24とが当接したときに、係止部材22が下側に移動して係合穴33に嵌まり込み、扉Dが固定されるように構成されている。この構成により、本考案の戸当り装置1は、磁石を用いずに、扉Dを開放操作するだけで、確実に扉Dを開放位置で固定することができる。したがって、磁石を用いていないため、安価で小型な戸当り装置を提供することができる。また、扉Dを強い力で開放したり、強風により扉Dが速い速度で開放した場合などであっても、確実に扉Dを所望の位置で固定することができる。
なお、係止部材22の傾斜部22bは、図1および図2に示す傾斜部22bが直線状、または平面状のものに限られず、図7に示されるように、湾曲して傾斜した傾斜部22bであってもよい。すなわち、傾斜部22bが停止部32と当接したときに、係止部材22が上方に移動するように構成されていればよい。
つぎに、図1、図2、図8a〜図8dを用いて、本考案の戸当り装置1の動作を説明する。
まず、係止部材22をハウジング21の下端から突出させないで扉Dを開閉する通常の使用時について説明する。図1に示されるように、扉側装置2の操作部材23を操作(下方へ押し込む操作)しない場合は、係止部材22はハウジング21内に収容された状態である。この状態から、図1に左向きの矢印で示される開放方向に扉Dを移動させると、扉Dは、床面側装置3に向かって移動する。そのまま扉Dを開いていくと、扉側装置2の当接部24と床面側装置3の停止部32とが当接する。これにより、一般的な戸当りと同様に、壁等に扉Dが衝突することを防止することができる。
また、図2に示されるように、扉側装置2の当接部24と床面側装置3の停止部32とが当接した状態で、操作部材23を下側に押し込むと、操作部材23に連結された係止部材22も下方に移動し、係止部材22の先端部が係合穴33に入りこみ、係止部材22と係合穴33とが係合する。係止部材22には、係合穴33のうち、係止部材22の垂直部22cと対向する面が、垂直面として形成されているため、垂直部22cと係合穴33の垂直面が当接し、扉Dに閉鎖方向の力が加わっても、扉Dが閉鎖することがなく、扉Dを開放位置で固定することができる。扉Dの開放位置での固定を解除する場合は、再度操作部材23を押し込むことにより、操作部材23が上方に復帰し、それに伴って係止部材22も上昇し、係止部材22と係合穴33との係合が解除され、扉Dが閉鎖方向に移動できるようになる。
つぎに、図8a〜図8dにより、扉Dを開放操作するだけで、扉Dを開放位置で固定できる機能について説明する。
まず、図8aに示されるように、扉Dを開放操作する前(床面側装置3上に扉側装置2が位置する手前の位置)に、操作部材23を操作して、係止部材22をハウジング21の下端面から突出させる。そのまま扉Dを開放方向に操作すると、図8bに示されるように、係止部材22の傾斜部22bと、床面側部材3の停止部32とが当接する。ここで、上述したように、係止部材22は、操作部材23に対して上下動可能に構成されているため、傾斜部22bと停止部32が当接し、そのまま扉Dが開放方向に操作されると、傾斜部22bを介して、係止部材22は上方向に移動する力を停止部32から受ける。
扉Dの開放方向への力を、弾性材料から構成される停止部32によって衝撃および音を緩和しながら、係止部材22は、停止部32の上方に乗り上げる(図8c参照)。そして、そのまま開放方向への移動が可能になり、係止部材22が、床面側装置3の係合穴33の上方に位置した時点で、係止部材22の自重、または係止部材22を下方に付勢する係止部材付勢手段S2の付勢力により、係合穴33に嵌まり込んで、係止部材22と係合穴33とが係合する(図8d参照)。
このように、扉Dの開放操作だけで、扉Dを開放位置で容易に固定することができる。また、このとき、扉側装置2の当接部24の表面から係止部材22の垂直部22cの表面までの水平方向の幅(図1中、左右方向の幅)が、停止部32の垂直面の表面から係合穴33のうち、垂直部22cと対向する垂直面の表面までの水平方向の幅がほぼ等しくなるように形成されているため、当接部24と停止部32とが当接した時点で、係止部材22が係合穴33に嵌まり込むため、係止部材22の係合位置が確実に位置決めされ、係止部材22が確実に床面側装置3と係合することができる。したがって、どれだけ速い速度で、扉Dが開放したとしても、確実に係止部材22を係合穴33に係合させることができる。速い速度で扉Dが開放された場合、当接部24と停止部32が衝突したときに、開放方向とは逆向きに扉Dが跳ね返り、閉鎖方向に扉Dが移動しようとして、係止部材22が係合穴33に充分嵌まりこんでいない場合は、係合が確保されない可能性があるが、係止部材22が、係止部材付勢手段S2により、下方に付勢されることにより、より確実な係合を可能にする。すなわち、係止部材付勢手段S2を設けることにより、係止部材22の自重に加えて、係止部材付勢手段S2の付勢力が下方に働くため、係止部材22が係合穴33の直上に位置した瞬間に、係止部材22が係合穴33に嵌まり込むことができるため、扉Dが閉鎖方向に跳ね返ろうとする前に、係合を確保することができる。
1 戸当り装置
2 扉側装置
21 ハウジング
21a 貫通孔
21b 保持部材ガイド溝
22 係止部材
22a ガイド孔
22b 傾斜部
22c 垂直部
23 操作部材
23a 凹部
24 当接部
25 保持部材
3 床面側装置
31 装置本体
31a 停止部収容凹部
31b、31c 案内溝
32 停止部
32a 垂直部分
32b 延設部
32c 係合延設部
33 係合穴
D 扉
F 床面
P ピン
S1 付勢手段
S2 係止部材付勢手段

Claims (5)

  1. 扉を所望の位置で固定することが可能な戸当り装置であって、
    該戸当り装置が、扉の下端近傍に取り付けられる扉側装置と、床面に取り付けられる床面側装置とを備え、
    前記扉側装置が、ハウジングと、上下動可能に前記ハウジング内に設けられ、前記ハウジング内に収容された状態と前記ハウジングの下端面から突出した状態の両方の状態で保持可能な係止部材と、該係止部材を上下に操作可能である操作部材と、前記扉を前記床面側装置に向かって回転する開放操作時に前記床面側装置と接触する当接部とを備え、
    前記床面側装置が、床面に固定される装置本体と、前記開放操作時に、前記扉側装置と接触して扉の回転を停止させる停止部と、前記係止部材が嵌まり込む係合穴とを備え、
    前記係止部材は、前記開放動作時に前記停止部と接触する側に傾斜部を備え、前記係止部材が前記係合穴に嵌まり込んだ状態から、扉を閉鎖する方向に操作したときに前記係合穴と接触する側に垂直部が形成され、
    前記係止部材が、前記ハウジングの下端面から突出した状態で、前記扉を開放操作したときに、前記係止部材の傾斜部が前記停止部と当接することにより、前記係止部材が上側に移動し、前記停止部と前記扉側装置の当接部とが当接したときに、前記係止部材が下側に移動して前記係合穴に嵌まり込むことを特徴とする戸当り装置。
  2. 前記係止部材が、前記操作部材にバネにより接続され、前記バネが前記係止部材を下側に付勢することを特徴とする請求項1記載の戸当り装置。
  3. 前記停止部が、弾性材料により形成されてなることを特徴とする請求項1または2記載の戸当り装置。
  4. 前記停止部が、前記装置本体に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の戸当り装置。
  5. 前記当接部の表面から前記係止部材の垂直部の表面までの水平方向の幅が、前記停止部の垂直面の表面から、前記係合穴のうち、前記係止部材の垂直部と対向する垂直面の表面までの水平方向の幅とがほぼ等しくなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の戸当り装置。
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