JP3179450B2 - ステレオスライドマウント並びにステレオスライドビューワ並びに視準パターンマスク - Google Patents

ステレオスライドマウント並びにステレオスライドビューワ並びに視準パターンマスク

Info

Publication number
JP3179450B2
JP3179450B2 JP27331599A JP27331599A JP3179450B2 JP 3179450 B2 JP3179450 B2 JP 3179450B2 JP 27331599 A JP27331599 A JP 27331599A JP 27331599 A JP27331599 A JP 27331599A JP 3179450 B2 JP3179450 B2 JP 3179450B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
stereo slide
base frame
pitch
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27331599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001142149A (ja
Inventor
稔 稲葉
Original Assignee
稔 稲葉
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP27331599A priority Critical patent/JP3179450B2/ja
Application filed by 稔 稲葉 filed Critical 稔 稲葉
Priority claimed from SE9903586A external-priority patent/SE519415C2/sv
Priority claimed from US09/412,920 external-priority patent/US6296360B1/en
Priority to US09/412,920 priority patent/US6296360B1/en
Priority to DE19948259A priority patent/DE19948259A1/de
Priority claimed from NL1013240A external-priority patent/NL1013240C2/nl
Priority to CA002285706A priority patent/CA2285706C/en
Priority to FR9912827A priority patent/FR2799846B1/fr
Priority to TW088117989A priority patent/TW403855B/zh
Priority to CNB991219724A priority patent/CN1178103C/zh
Priority to GB9928125A priority patent/GB2356714B/en
Publication of JP2001142149A publication Critical patent/JP2001142149A/ja
Publication of JP3179450B2 publication Critical patent/JP3179450B2/ja
Application granted granted Critical
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルムの取付
けピッチを調節できるステレオスライドマウント並びに
ステレオスライドマウントのフィルムの取付けピッチを
調節する機能を備えたステレオスライドビューワ並びに
ステレオスライドビューワに用いる視準パターンマスク
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】殆どの
ステレオカメラは、左右の撮影レンズの光軸間距離が固
定されており、左右の撮影レンズの被写界範囲は無限遠
で一致するように形成されている。これらの光軸間距離
固定形ステレオカメラにおいては、左右の撮影画面上の
同一被写体のピッチが被写体の距離に応じて変化し、無
限遠被写体のピッチは左右の画面のピッチと等しく、被
写体の距離が近づくにつれて被写体のピッチが画面のピ
ッチよりも拡張される。
【0003】撮影画面上の画像は上下左右が反転してい
るので、左右のフィルムをそれぞれ180°回転して正
立像の状態でステレオスライドマウントにマウントする
が、このとき左右のフィルムの画面ピッチをステレオス
ライドマウントの左右の窓のピッチに一致させてマウン
トすると、近距離被写体のピッチは左右の窓のピッチよ
りも縮小されることになる。
【0004】この状態でフィルムをマウントしたステレ
オスライドマウントは、ステレオスライドビューワにて
鑑賞すると近距離被写体の立体像がステレオの窓(ステ
レオスライドマウントの左右の窓が一致して一つの窓に
見える空中像)よりも手前に見え、遠近感が不自然であ
り、眼の疲労も大きいという欠陥がある。
【0005】したがって、最も近距離の被写体像がステ
レオの窓と同一距離か、やや遠方に見えるようにするた
めに、左右のフィルムのピッチを調節して、最短距離の
被写体のピッチをステレオスライドマウントの左右の窓
のピッチ以上にする必要がある。
【0006】また、左右の撮影レンズの被写界範囲が合
焦距離において一致するように、左右の撮影レンズの光
軸間距離が自動調節されるステレオカメラや、手動で左
右の撮影レンズの光軸間距離を調節可能なステレオカメ
ラも知られているが、この種のステレオカメラにおいて
も、フィルムをマウントする際に左右のフィルムのピッ
チの調節をしなければ、合焦距離よりも近距離の物体は
ステレオの窓よりも手前に見える場合が多い。
【0007】しかしながら、フィルムのピッチの調節量
は微小なものであって、裸眼によって適切なフィルム取
付け位置を判断することは容易ではないという問題があ
る。
【0008】そこで、ステレオスライドマウントにおけ
るフィルムのピッチの調整を容易、且つ正確に行えるよ
うにするために解決すべき技術的課題が生じてくるので
あり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、それぞれ左窓と右
窓を設けたベースフレームとカバーフレームとからな
り、ベースフレームとカバーフレームの一方に複数のピ
ンを設け、他方には前記ピンに対応するピン穴を設け、
ベースフレームの表面にカバーフレームを重ね合わせて
ピンとピン穴を嵌合させることにより、ベースフレーム
とカバーフレームを結合できるようにしたステレオスラ
イドマウントにおいて、ベースフレームの表面に左右方
向のガイド溝を形成し、それぞれフィルムの画面寸法と
同一寸法の窓を有し一コマのフィルムをマウントできる
二つのフィルムホルダをベースフレームのガイド溝に係
合させて、二つのフィルムホルダの左右方向の間隔を調
節可能としたステレオスライドマウントを提供するもの
である。
【0010】また、左右の接眼レンズと、ステレオスラ
イドマウントを装填するためのスライドホルダー部を備
えたステレオスライドビュワーであって、左右の接眼レ
ンズの中間、且つ左右の接眼レンズの視野外に、パター
ンマスクによってマウントしたステレオスライドの中央
の窓43に露出するベースフレーム上の二つのフィルム
ホルダーの内側端の頂角部を押して外側へスライドさせ
ることができるフィルムピッチ調節機構を設け、二つの
フィルムホルダーの間隔を調整可能に構成したステレオ
スライドビュワーを提供するものである。
【0011】また、カバーフレーム1と同一形状の視準
パターンマスクであって樹脂又はガラス等による左右の
透明窓に同一の視準パターンを設けるとともに、左右の
透明窓の中間部に中央窓を開穿し、二つのフィルムホル
ダーを装着したベースフレームに視準パターンマスクを
重ね合わせたときに中央窓内に二つのフィルムホルダー
の内側の頂角部が露出するように形成した視準パターン
マスクを提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図1は、ステレオスライドマウン
トを構成するカバーフレーム1、二枚のフィルムホルダ
2、及びベースフレーム3を示し、全て樹脂射出成形部
品であり、図1(a)はカバーフレーム1の、ベースフ
レーム3に接触する裏面を示している。
【0013】従来のステレオスライドマウントと同じ
く、ベースフレーム3とカバーフレーム1には左右の窓
4L,4R,5L,5Rが形成されており、ベースフレ
ーム3とカバーフレーム1とによって挟まれる二枚のフ
ィルムホルダ2にも窓6が形成されている。
【0014】これらの全ての窓4L,4R,5L,5
R,6の縦寸法は、ステレオスライドフィルムの画面の
縦寸法と等しく、カバーフレーム1の窓4L,4Rの横
幅W0はフィルムの画面幅よりもやや狭く、フィルムホ
ルダ2の窓6の横幅W1 はフィルムの画面幅と等しい寸
法であり、ベースフレーム3の窓5L,5Rの横幅W2
はカバーフレーム1の窓4L,4Rの横幅W0 と同一あ
るいはそれ以上の任意の値とする。尚、カバーフレーム
1の左右の窓4L,4Rの中心ピッチは人間の両眼の間
隔とほぼ等しい63mm程度とすることが望ましい。
【0015】図1(f)(g)に示すベースフレーム3
の上下中間部は、上下の縁部3aよりも低い凹面部3b
であり、上下の縁部3aの間隔よりも凹面部3bの縦幅
が広いあり溝となっていて、上下の縁部3aには複数の
ピン7が形成されている。カバーフレーム1の上下両縁
部にはベースフレーム3のピン7と嵌合するピン穴8が
形成されていて、ベースフレーム3にカバーフレーム1
を載せてピン7とピン穴8を嵌合させれば、ベースフレ
ーム3とカバーフレーム1とが一体に結合される。
【0016】あり溝が形成されているベースフレーム3
は、図1(e)に示すように台形断面のフィルムホルダ
2と嵌合対偶をなし、ベースフレーム3に装着したフィ
ルムホルダ2を左右方向へスライドさせることができ
る。
【0017】ベースフレーム3の左右の窓の内側には、
ストッパーピン9が設けられていて、二枚のフィルムホ
ルダ2を接近方向へスライドさせてストッパーピン9に
接触させれば、二枚のフィルムホルダ2の窓のピッチ
は、フィルムピッチ調節範囲の負の方向の最大値に位置
決めされ、このときのフィルムホルダ2の窓のピッチは
カバーフレーム1の窓のピッチよりもやや狭くなる。
【0018】また、図2に示すように、ストッパーピン
に代えて、フィルムホルダ2とベースフレーム3とに、
位置合わせの指標Iを設けてもよい。
【0019】図1(c)(d)に示すように、フィルム
ホルダ2は、一方の縦辺がV形に突出した五角形であ
り、同一の二枚のフィルムホルダ2のV形縦辺を対向さ
せてベースフレーム3に装着される。フィルムホルダ2
の窓6の上下には左右二つのフィルム位置決めピン10
が設けられており、フィルムのパーフォレーションをフ
ィルム位置決めピン10に係合させてセットすると、フ
ィルムの画面とフィルムホルダ2の窓6とが合致するよ
うに形成されている。
【0020】フィルムの上下方向の位置決めに関して
は、フィルムホルダ2の厚さをベースフレームの凹面部
3bの深さよりもやや薄く形成して、ベースフレーム3
の上下の縁部3aによってフィルムの上下を位置決めす
る。
【0021】或いは、フィルムホルダの縦幅を図示例の
ものよりも広くとり、フィルムホルダの上下中央にフィ
ルムの縦幅と等しい幅の浅い水平溝を形成して、この水
平溝によってフィルムの上下位置を位置決めしたり、フ
ィルムホルダにフィルムの上下両側に接する位置決めボ
スを形成するなど種々の手段があり、特に限定するもの
ではない。
【0022】尚、フィルムホルダ2のV形縦辺の頂点
は、後述するステレオスライドビューワのヘリカルカム
が接するので、摩擦抵抗を軽減するために僅かなアール
をつけることが望ましい。
【0023】カバーフレーム1の裏面には、フィルムホ
ルダ2のフィルム位置決めピン10との干渉を避けるた
めの横長のリセス11が設けられており、ベースフレー
ム3にカバーフレーム1を装着した状態で、ベースフレ
ーム3上のフィルムホルダ2を左右方向へ一定範囲を自
由にスライドさせることができる。また、図示のよう
に、中央部と左右両端部にベースフレーム3の凹面部3
bへ接する凸面部1aを設けてもよい。
【0024】また、ベースフレーム3に装着したフィル
ムホルダ2が振動等によりスライドしないように、フィ
ルムホルダ2の裏面に微小な突起を形成したり、ベース
フレーム3の凹面部3bにマット加工を施して滑り止め
手段を講じることが望ましい。
【0025】図3はステレオスライドビューワ21を示
し、従来のステレオスライドビューワと同様に、溝形の
スライドマウントホルダ部22の手前に左右一対の接眼
レンズ23L,23Rを配置し、スライドマウントホル
ダ部22の後方に照明電球24と円弧形の反射板25を
配置した構造であり、反射板25の後方に収納される電
池(図示せず)によって電球24を点灯し、反射板25
によってスライドマウントホルダ部22の背面へ光を照
射する。また、左右の接眼レンズホルダ26L,26R
は、その光軸間距離と光軸方向の焦点調節が可能な構造
となっている。スライドマウントホルダ部22内の後部
壁面には板バネ22aが設けられており、板バネ22a
によりスライドマウントホルダ部22内のステレオスラ
イドマウントを接眼レンズ側の壁面に圧接させて位置決
めする。
【0026】左右の接眼レンズ光学系の間には、フィル
ムピッチ調節装置27が配置されている。フィルムピッ
チ調節装置27は、ヘリカルカム28L,28Rを回転
させてステレオスライドマウントのフィルムホルダ2の
間隔を調節するものである。
【0027】図4に示すように、左右一対のヘリカルカ
ム28L,28Rは、円板の外周面を一部直線的に切欠
いたD形断面であって、図3に示すように、外側となる
側面の外縁部にヘリコイド形のカム面29L,29Rを
成形してあり、左のカム面29Lと右のカム面29Rは
対称形となっている。
【0028】二枚のヘリカルカム28L,28Rは平歯
車30を挟んでカム軸31に嵌着されており、カム軸3
1の左右両端は、ビューワフレームに設けたブラケット
軸受32に支持されている。カム軸31の下方には、カ
ム軸31と平行にピニオン軸33が配置されていて、ピ
ニオン軸33に嵌着したピニオン34が平歯車30に噛
合っており、ピニオン軸33の端部に取付けたノブ35
を回せばヘリカルカム28L,28Rが回転する。
【0029】図5に示すように、左右のブラケット軸受
32と二枚のヘリカルカム28L,28Rと中央の平歯
車30の中心孔の内径は、左から右へ左ブラケット軸受
32、左ヘリカルカム28L、平歯車30、右ヘリカル
カム28R、右ブラケット軸受32の順に大きくなって
いて、カム軸31もそれぞれの孔径に対応させた段付き
形状となっている。
【0030】フィルムピッチ調節装置27の組立てに際
しては、左右のブラケット軸受32の間に二枚のヘリカ
ルカム28L,28Rと中央の平歯車30とをセット
し、二枚のヘリカルカム28L,28Rの位相を正確に
一致させた状態で、右ブラケット軸受32の外側からカ
ム軸31を左方向へ圧入すると、二枚のヘリカルカム2
8L,28R並びに中央の平歯車30とカム軸31とは
締まり嵌めとなり、カム軸31と左右のブラケット軸受
32とは隙間嵌めとなって、二枚のヘリカルカム28
L,28Rと中央の平歯車30が一体化する。尚、ヘリ
カルカムを駆動する歯車は、図示した平歯車30に代え
てウォームギヤやベベルギヤを用いてもよく、特に限定
するものではない。
【0031】図6は、ステレオスライドビューワ21に
てステレオスライドマウントのフィルムピッチを調節す
る際に最適なピッチを容易に認識できる視準パターンマ
スク41を示している。視準パターンマスク41は、カ
バーフレーム1と相似形であり、左右の透明窓42L,
42R以外の部分は光が透過しないように遮光性塗料を
塗装するか、または着色樹脂にて形成し、中央に四角形
の窓43を設けている。
【0032】透明窓42L,42Rとピン穴44とリセ
ス45等の寸法並びに位置は、カバーフレーム1と同一
であり、透明窓42L,42Rの裏面(フィルムに接す
る面)には複数の縦線を主とした同一の視準パターンCP
がプリントされており、この面にアンチニュートンリン
グ処理を施している。
【0033】尚、図6(b)に示すように、透明窓42
L,42Rの表面はその周囲よりもやや低くなってお
り、ステレオスライドビューワのスライドマウントホル
ダ部22の壁面と接触しないようにして透明窓42L,
42Rのキズ付きを防止している。また、フィルムピッ
チ調整の際にフィルムの表面にすり傷ができるのを防止
するために、視準パターンマスク41の裏面にテフロン
やポリエチレン等の低摩擦係数の物質をコーティングし
て平滑に仕上げることが望ましい。
【0034】ステレオスライドマウントと視準パターン
マスク41の左右の端部は円弧形となっていて、スライ
ドマウントホルダ部22への挿入が容易であり、また、
スライドマウントホルダ部22の横幅をベースフレーム
3の横幅と同一寸法としても挿入が可能であるから、ス
ライドマウントホルダ部22内におけるステレオスライ
ドマウントの左右方向の位置ずれを防ぐことができる。
【0035】次にフィルムのマウント及びフィルムピッ
チ調整作業の手順を説明する。 1.図7に示すように、ベースフレーム3に左右2枚の
フィルムホルダ2を取付け、左右のフィルムホルダ2が
相互に最も接近する位置に寄せて、フィルムホルダ2に
フィルムFを取り付ける。このとき、二枚のフィルムホ
ルダ2の窓のピッチは、フィルムホルダ2の窓のピッチ
はカバーフレーム1の窓のピッチよりもやや狭くなって
いる。 2.ベースフレーム3へ視準パターンマスク41を取付
ける。図8に示すように、フィルムホルダ2の内側端部
は、視準パターンマスク41の中央窓43内に露出して
見える。 3.視準パターンマスク41を取付けたベースフレーム
3をステレオスライドビューワ21のスライドマウント
ホルダ部22へ挿入する。 4.ステレオスライドビューワ21の接眼レンズ23
L,23Rを通じて視準パターンマスク41の視準パタ
ーンCPの像に対する画像の遠近感を観察する。画像が視
準パターンCPと同一平面、または視準パターンCPの奥に
見える状態であれば、そのステレオスライドマウントの
フィルムピッチは適正であり、フィルムピッチの調整は
不要である。したがって、ステレオスライドマウントを
ステレオスライドビューワ21から取外し、ベースフレ
ーム3から視準パターンマスク41を取り外して、代わ
りにカバーフレーム1を装着してマウント作業を完了す
る。
【0036】しかし、殆どの場合は近景の被写体が視準
パターンCPよりも手前に見えるので、この場合はフィル
ムピッチの調整が必要となる。 5.ステレオスライドビューワ21のノブ35を回転し
てフィルムピッチを調整する。図4においてピニオン3
4を反時計方向へ回転すると、ヘリカルカム28L,2
8Rが同図の初期位置から時計方向へ回転し、カム面2
9L,29Rの先端が二枚のフィルムホルダ2の間に入
り、カム面29L,29Rがフィルムホルダ2の内側縦
辺の頂点に接して外側へ押し、二枚のフィルムホルダ2
の間隔が拡大していく。
【0037】このとき、フィルムの画面の外側縁部が視
準パターンマスク41の窓の縁によってマスクされる面
積が増大し、視準パターンCPの像に対して立体画像の距
離が遠方へ後退していく。そして、立体画像が視準パタ
ーンCPと同一平面、または視準パターンCPの奥に見える
状態となったときが最適なフィルムピッチであり、この
ときノブ35を逆回転してヘリカルカム28L,28R
を初期位置へ戻す。そして、ステレオスライドマウント
をステレオスライドビューワ21から取外してベースフ
レーム3から視準パターンマスク41を取り外し、代わ
りにカバーフレーム1を装着して最適なフィルムピッチ
のステレオスライドマウントが完成する。
【0038】完成したステレオスライドマウントはステ
レオスライドビューワ21にて鑑賞することができ、鑑
賞時にノブ35を回転したとしても、フィルムホルダ2
はカバーフレーム1によって遮蔽されているため、フィ
ルムホルダ2にヘリカルカム28L,28Rが接するこ
とがなく、フィルムピッチが変動することはない。尚、
ヘリカルカム28L,28Rを初期位置で固定するため
に、ピニオン軸33またはカム軸31にクリックストッ
プ機構を設けておけば、不用意にヘリカルカム28L,
28Rが回転することがなく、取扱い性が良い。
【0039】フィルムピッチの調整時に、フィルムピッ
チが最適ピッチを通り越して過大となって、立体画像が
視準パターンCPよりも極めて遠方に見える状態となった
ときは、フィルムピッチを再調整することになる。この
ときはノブ35を逆回転してヘリカルカム28L,28
Rを初期位置へ戻し、左右のフィルムホルダ2がお互い
に最も接近する位置へスライドさせ、再度ノブ35を回
転してフィルムピッチ調整をやり直す。図示は省略する
が、フィルムホルダ2のV形縦辺の頂点付近の表面に突
起またはリセスを形成しておくことにより、指の爪で簡
単に二つのフィルムホルダを最接近位置へスライドさ
せることができる。
【0040】尚、従来のステレオスライドマウントにお
いては、フィルムのオフセット量が設定限度を超える
と、フィルムの側縁部がマウントの窓内に現れて、フィ
ルムの側縁部と窓のエッジとの間の空間から光が漏れる
ので、設定限度を超えたオフセット調整はできない。
【0041】一方、本発明のステレオスライドマウント
は、窓枠形のフィルムホルダ2にフィルムを搭載するの
で、フィルムホルダ2のオフセット量が設定限度を超え
た場合は、フィルムホルダ2の縦辺部がカバーフレーム
1の窓4L,4R内に現れて、フィルムの側縁部と窓4
L,4Rのエッジとの間に空間は生じないので、設定限
度を超えたオフセット調整も可能である。しかし、この
場合カバーフレーム1の窓4L,4R内にフィルムの
黒色の縁部とフィルムホルダ2の一部が見えるので、フ
ィルムホルダ2が白色または明色の場合には目障りにな
るが、フィルムホルダ2の表面を黒色としておけば目障
りにならない。
【0042】図9はステレオスライドビューワのフィル
ムピッチ調節機構の他の実施形態を示し、図3のフィル
ムピッチ調節機構と同様に、左右の接眼レンズ(図示せ
ず)の間の空間に左右のブラケット軸受51を配置し、
左右のブラケット軸受51にて支持するピボット軸52
の中央にブロック53を取付け、ブロック53の背面の
レバー軸に二本のレバー54を枢着している。
【0043】二本のレバー54の上端部は後方へ折り曲
げられて爪部54aが形成されており、X形に配置され
た二本のレバー54は引張りバネ55によって上端部が
閉じる方向へ付勢されている。
【0044】二本のレバー54の下端部の間には、前後
スライド自在な楔形スライダ56が配置されていて、楔
形スライダ56の背面に形成したメネジ部(図示せず)
にオネジ軸57が係合している。また、二本のレバー5
4の下端部の前にはストッパー58が設けられており、
ブロック53は、図に示す二本のレバー54の下端部が
ストッパー58に当接する位置と、レバー54の下端部
が或る程度後退する位置の範囲で回転することができ、
引張りバネ59によってレバー54の下端部が後退する
方向へ付勢されている。
【0045】ここで、オネジ軸57を図9において時計
方向へ回動すると、メネジとオネジとの送りネジ作用に
よって楔形スライダ56がストッパー58の方向へ前進
し、二本のレバー54の下端部を押してストッパー58
に当接させる。このとき、二本のレバー54の上部は後
方へ回動し、図示は省略するがベースフレーム3と視準
パターンマスク41とによって挟まれている左右のフィ
ルムホルダ2の間にレバー54の爪部54aが入る。
【0046】さらに、オネジ軸57を時計方向へ回動す
ると、ストッパー58に接した二本のレバー54は、前
進する楔形スライダ56によって下端部が拡開され、連
動して拡開する上端部の爪部54aが左右のフィルムホ
ルダ2を押してそのピッチを拡張し、前述したステレオ
スライドビューワ21と同様にフィルムピッチを調節す
ることができる。
【0047】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステレオ
スライドマウントは、左右のフィルムのピッチを任意に
調節できるので、立体画像の遠近感を最適な状態に調節
することができる。また、本発明のステレオスライドビ
ューワと視準パターンマスクとを用いることにより、左
右のフィルムの立体画像を観察しながらステレオスライ
ドマウント上のフィルムのピッチを調節でき、調整が容
易、且つ正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステレオスライドマウントを示し、
(a)はカバーフレームの背面図、(b)はカバーフレ
ームの側面図、(c)(d)はフィルムホルダの正面
図、(e)はフィルムホルダの側面図、(f)はベース
フレームの正面図、(g)はベースフレームの側面図で
ある。
【図2】ベースフレームとフィルムホルダの他の実施形
態を示す正面図。
【図3】本発明のステレオスライドビューワの平面断面
図。
【図4】ステレオスライドビューワのフィルムピッチ調
節装置の側面図。
【図5】フィルムピッチ調節装置の組立て工程を示す平
面断面図。
【図6】視準パターンマスクを示し、(a)は正面図、
(b)は側面断面図である。
【図7】フィルムピッチ調整作業の手順を示し、ベース
フレームにフィルムホルダとフィルムを装着した状態の
正面図。
【図8】図7の状態のベースフレームに視準パターンマ
スクを装着した正面図。
【図9】フィルムピッチ調節装置の他の実施形態を示す
斜視図。
【符号の説明】
1 カバーフレーム 2 フィルムホルダ 3 ベースフレーム 21 ステレオスライドビューワ 27 フィルムピッチ調節装置 28 ヘリカルカム 30 平歯車 34 ピニオン 41 視準パターンマスク 42 透明窓 43 中央窓

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ左窓と右窓を設けたベースフレ
    ームとカバーフレームとからなり、ベースフレームとカ
    バーフレームの一方に複数のピンを設け、他方には前記
    ピンに対応するピン穴を設け、ベースフレームの表面に
    カバーフレームを重ね合わせてピンとピン穴を嵌合させ
    ることにより、ベースフレームとカバーフレームを結合
    できるようにしたステレオスライドマウントにおいて、
    ベースフレームの表面に左右方向のガイド溝を形成し、
    それぞれフィルムの画面寸法と同一寸法の窓を有し一コ
    マのフィルムをマウントできる二つのフィルムホルダを
    ベースフレームのガイド溝に係合させて、二つのフィル
    ムホルダの左右方向の間隔を調節可能としたステレオス
    ライドマウント。
  2. 【請求項2】 上記カバーフレームの窓の幅をフィルム
    の画面の幅よりも狭く形成した請求項1記載のステレオ
    スライドマウント。
  3. 【請求項3】 上記フィルムホルダの窓の上下にフィル
    ムのパーフォレーションを係合できる位置決めピンを設
    け、位置決めピンに係合させたフィルムの画面とフィル
    ムホルダの窓とが一致するように形成した請求項1記載
    のステレオスライドマウント。
  4. 【請求項4】 上記フィルムホルダの窓の上下にフィル
    ムのパーフォレーションを係合できる位置決めピンを設
    け、位置決めピンに係合させたフィルムの画面とフィル
    ムホルダの窓とが一致するように形成するとともに、ベ
    ースフレーム並びにフィルムホルダの上に装着されるカ
    バーフレームの裏面に、フィルムホルダの位置決めピン
    との干渉を避けるためのリセスを形成した請求項1記載
    のステレオスライドマウント。
  5. 【請求項5】 上記ベースフレームの左右の窓の間にフ
    ィルムホルダを位置決めするストッパーを設け、二つの
    フィルムホルダをストッパーに接触させたときに、左右
    二つのフィルムホルダの窓のピッチがカバーフレームの
    左右の窓のピッチよりも狭くなるように形成した請求項
    1記載のステレオスライドマウント。
  6. 【請求項6】 上記ベースフレームとフィルムホルダと
    に位置合わせのための指標を設け、ベースフレームの指
    標とフィルムホルダの指標を合致させたときに、左右二
    つのフィルムホルダの窓のピッチがカバーフレームの左
    右の窓のピッチよりも狭くなるように形成した請求項1
    記載のステレオスライドマウント。
  7. 【請求項7】 上記二つのフィルムホルダの対向する内
    側縦辺を円弧形あるいはV形等として、縦辺の中間部を
    内側方向へ突出させた請求項1記載のステレオスライド
    マウント。
  8. 【請求項8】 上記ベースフレームとカバーフレームの
    左右両端を円弧形または円弧の近似形とした請求項1記
    載のステレオスライドマウント。
  9. 【請求項9】 上記二つのフィルムホルダの表面を黒色
    とした請求項1記載のステレオスライドマウント。
  10. 【請求項10】左右の接眼レンズと、ステレオスライド
    マウントを装填するためのスライドホルダー部を備えた
    ステレオスライドビュワーであって、左右の接眼レンズ
    の中間、且つ左右の接眼レンズの視野外に、パターンマ
    スクによってマウントしたステレオスライドの中央の窓
    43に露出するベースフレーム上の二つのフィルムホル
    ダーの内側端の頂角部を押して外側へスライドさせるこ
    とができるフィルムピッチ調節機構を設け、二つのフィ
    ルムホルダーの間隔を調整可能に構成したステレオスラ
    イドビュワー。
  11. 【請求項11】 上記ステレオスライドビューワのフィ
    ルムピッチ調節装置は、スライドマウントホルダ部と平
    行な水平軸に軸支された左右対称のヘリカルカムであ
    り、ヘリカルカムを前記ベースフレーム上の二つのフィ
    ルムホルダの間に挿入して回転することにより、二つの
    フィルムホルダの間隔が拡張されるように形成した請求
    10記載のステレオスライドビューワ。
  12. 【請求項12】 上記ステレオスライドビューワのフィ
    ルムピッチ調節装置は、左右対称に開閉する二本のレバ
    ーであり、二本のレバーの先端部を前記ベースフレーム
    上の二つのフィルムホルダの間に挿入して拡開すること
    により、二つのフィルムホルダの間隔が拡張されるよう
    に形成した請求項10記載のステレオスライドビュー
    ワ。
  13. 【請求項13】カバーフレーム1と同一形状の視準パタ
    ーンマスクであって樹脂又はガラス等による左右の透明
    窓に同一の視準パターンを設けるとともに、左右の透明
    窓の中間部に中央窓を開穿し、二つのフィルムホルダー
    を装着したベースフレームに視準パターンマスクを重ね
    合わせたときに中央窓内に二つのフィルムホルダーの内
    の頂角部が露出するように形成した視準パターンマス
    ク。
  14. 【請求項14】 上記視準パターンマスクの左右両端を
    円弧形または円弧の近似形とした請求項13記載の視準
    パターンマスク。
JP27331599A 1999-08-30 1999-09-27 ステレオスライドマウント並びにステレオスライドビューワ並びに視準パターンマスク Expired - Fee Related JP3179450B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27331599A JP3179450B2 (ja) 1999-08-30 1999-09-27 ステレオスライドマウント並びにステレオスライドビューワ並びに視準パターンマスク
US09/412,920 US6296360B1 (en) 1999-09-27 1999-10-05 Stereo slide mount, stereo slide viewer and collimation pattern mask
DE19948259A DE19948259A1 (de) 1999-09-27 1999-10-07 Stereobildrahmen, Stereobildbetrachter und Kollimationsmusterblende
CA002285706A CA2285706C (en) 1999-09-27 1999-10-08 Stereo slide mount, stereo slide viewer and collimation pattern mask
FR9912827A FR2799846B1 (fr) 1999-09-27 1999-10-14 Monture de diapositive stereoscopique, visionneuse pour diapositives stereoscopiques et masque a motif de collimation
TW088117989A TW403855B (en) 1999-09-27 1999-10-18 Solid slide frame, viewing means and the correcting pattern mask
CNB991219724A CN1178103C (zh) 1999-09-27 1999-10-21 立体幻灯框架与立体幻灯观察器以及平行校准图案掩模
GB9928125A GB2356714B (en) 1999-09-27 1999-11-26 Stereo slide mount,stereo slide viewer and collimation pattern mask

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24405599 1999-08-30
JP11-244055 1999-08-30
JP27331599A JP3179450B2 (ja) 1999-08-30 1999-09-27 ステレオスライドマウント並びにステレオスライドビューワ並びに視準パターンマスク
SE9903586A SE519415C2 (sv) 1999-10-05 1999-10-05 Stereodiaram, betraktningsapparat därför och mask med kollimeringsmönster därför
US09/412,920 US6296360B1 (en) 1999-09-27 1999-10-05 Stereo slide mount, stereo slide viewer and collimation pattern mask
DE19948259A DE19948259A1 (de) 1999-09-27 1999-10-07 Stereobildrahmen, Stereobildbetrachter und Kollimationsmusterblende
NL1013240A NL1013240C2 (nl) 1999-10-05 1999-10-07 Stereoschuifsteun, stereoschuifviewer en richtpatroonmasker.
CA002285706A CA2285706C (en) 1999-09-27 1999-10-08 Stereo slide mount, stereo slide viewer and collimation pattern mask
FR9912827A FR2799846B1 (fr) 1999-09-27 1999-10-14 Monture de diapositive stereoscopique, visionneuse pour diapositives stereoscopiques et masque a motif de collimation
CNB991219724A CN1178103C (zh) 1999-09-27 1999-10-21 立体幻灯框架与立体幻灯观察器以及平行校准图案掩模
GB9928125A GB2356714B (en) 1999-09-27 1999-11-26 Stereo slide mount,stereo slide viewer and collimation pattern mask

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001142149A JP2001142149A (ja) 2001-05-25
JP3179450B2 true JP3179450B2 (ja) 2001-06-25

Family

ID=27579043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27331599A Expired - Fee Related JP3179450B2 (ja) 1999-08-30 1999-09-27 ステレオスライドマウント並びにステレオスライドビューワ並びに視準パターンマスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3179450B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4873346B2 (ja) * 2007-01-16 2012-02-08 治男 田伏 立体的に表示した架空の光点を覗き見る暗箱光点立体表示玩具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001142149A (ja) 2001-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2880131B2 (ja) ステレオカメラ
US5892994A (en) Stereo camera with prism finder
US4464028A (en) Motion picture system for single strip 3-D filming
US20010053287A1 (en) Stereo camera
US2883908A (en) Reflecting and magnifying viewer
CA2978850C (en) Stereo viewer and/or stereo view finder
KR100235139B1 (ko) 스테레오 슬라이드 마운트
FR2771516A1 (fr) Dispositif formant guide de masquage pour dispositives stereoscopiques
CA2285706C (en) Stereo slide mount, stereo slide viewer and collimation pattern mask
JP3179450B2 (ja) ステレオスライドマウント並びにステレオスライドビューワ並びに視準パターンマスク
KR100325014B1 (ko) 스테레오 슬라이드 마운트, 스테레오 슬라이드 뷰어 및 시준(視準)패턴 마스크
NL1013240C2 (nl) Stereoschuifsteun, stereoschuifviewer en richtpatroonmasker.
JP2951317B1 (ja) ステレオカメラ
CA2242173C (en) Stereo camera
KR100272381B1 (ko) 스테레오카메라
JP3370074B2 (ja) ステレオスライドマウント
GB2366875A (en) Stereo slide viewer
JP3394759B2 (ja) ステレオスライドマウント及びステレオスライドビューワ
US6494580B2 (en) Stereo slide mount
JP3037248B2 (ja) ステレオスライドマウント
KR100194319B1 (ko) 스테레오 카메라
JPH10293368A (ja) ステレオカメラ
BE535959A (ja)
FR2496282A1 (fr) Stereoscope pour l'examen de stereogrammes de differentes bases
US20020145798A1 (en) Stereo slide viewer

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees