JP3179373B2 - ワイヤソーの加工用ローラ - Google Patents

ワイヤソーの加工用ローラ

Info

Publication number
JP3179373B2
JP3179373B2 JP17202997A JP17202997A JP3179373B2 JP 3179373 B2 JP3179373 B2 JP 3179373B2 JP 17202997 A JP17202997 A JP 17202997A JP 17202997 A JP17202997 A JP 17202997A JP 3179373 B2 JP3179373 B2 JP 3179373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
processing
wire
inner roller
outer roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17202997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10193250A (ja
Inventor
昭三 山田
伸男 竹本
国雄 牧野
Original Assignee
株式会社日平トヤマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日平トヤマ filed Critical 株式会社日平トヤマ
Priority to JP17202997A priority Critical patent/JP3179373B2/ja
Publication of JPH10193250A publication Critical patent/JPH10193250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3179373B2 publication Critical patent/JP3179373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを用い
て、半導体材料、磁性材料、セラミック等の硬脆材料よ
りなるワークに対し、切断等の加工を施すようにしたワ
イヤソーの加工用ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤソーにおいては、複数の
加工用ローラが所定間隔おきに配設され、それらのロー
ラの外周には複数の環状溝が所定ピッチで形成されてい
る。また、各加工用ローラ間において、環状溝には1本
のワイヤが順に巻回されている。そして、ワイヤが走行
されながら、そのワイヤ上に遊離砥粒を含むスラリが供
給され、この状態でワイヤに対しワークが押し付け接触
されて、ワークに切断等の加工が施されるようになって
いる。
【0003】そして、ワーク加工の継続により、加工用
ローラ上の環状溝が次第に磨耗したりして環状溝の精度
が低下し、ワークに対する加工精度が次第に低下する。
このため、従来のワイヤソーにおいては、各加工用ロー
ラが、金属材料よりなるインナーローラと、そのインナ
ーローラの外周にをモールドして形成したウレタン等の
合成樹脂材料よりなるアウターローラとから構成され、
そのアウターローラの外周面に工具を使って環状溝が形
成されていた。そして、アウターローラ上の環状溝の精
度が低下した場合には、加工用ローラ自体をワイヤソー
の切断加工部から取り外して、アウターローラの外周面
を再研削した後、その外周面に新たな環状溝を形成して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来構
成の加工用ローラにおいては、アウターローラがインナ
ーローラの外周にしまり嵌め状に嵌合され、アウターロ
ーラの外周面に環状溝を再形成する場合には、加工用ロ
ーラ全体をワイヤソーの切断加工部に対して脱着するよ
うになっていた。このため、環状溝の再形成時には、加
工用ローラの両端部を軸受機構に対して脱着する必要が
あり、脱着部の清掃や再組込時のローラの精度出し等の
作業が面倒で時間がかかるばかりでなく、インナーロー
ラが重量の大きな金属製であるため、前記の作業に労力
を要するという問題があった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、アウターローラのみを分割してインナー
ローラから取り外すことができ、環状溝の再形成作業を
容易かつ短時間に行うことができるワイヤソーの加工用
ローラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、アウターローラをそ
の軸線方向又はほぼ軸線方向に延びる面を境にして複数
に分割形成して、そのアウターローラの分割体をその両
端においてボルトにより相互に組付け固定して、インナ
ーローラの外周に着脱可能に取り付けたものである。
【0007】求項に記載の発明では、請求項1に
いて、アウターローラの分割体の外周面は、合成樹脂に
より形成されているものである。請求項3に記載の発明
では、請求項1又は2のいずれかにおいて、インナーロ
ーラの外周面及びアウターローラの分割体の内面が平面
状である。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかにおいて、インナーローラが四角柱状に形成
され、アウターローラの分割体の内面は、前記インナー
ローラの外周面に合う形状である。
【0009】さて、請求項1に記載の発明において、加
工用ローラ上の環状溝の精度が低下した場合には、アウ
ターローラの各分割体の組付け固定を解除して、それら
の分割体をインナーローラの外周から取り外す。そし
て、このアウターローラの分割体を別に用意した治具の
外周に組付け固定した状態で、アウターローラの外周面
を研磨するとともに、その外周面に環状溝を再形成す
る。その後、アウターローラの分割体を治具の外周から
取り外すとともに、ワイヤソー上のインナーローラの外
周に組付け固定する。
【0010】そして、アウターローラの分割体が、両端
においてボルトにより相互に組付け固定されている。こ
のため、アウターローラの分割体を、ボルトの弛緩また
は締付により、容易に分離または組付けすることができ
る。
【0011】請求項に記載の発明においては、アウタ
ーローラの分割体の外周面が合成樹脂であるため、材料
コストを低減できる。請求項及び請求項に記載の発
明においては、インナーローラの外周面及びアウターロ
ーラの分割体の内面が平面状に形成されているため、イ
ンナーローラの外周面とアウターローラの分割体の内面
との間が、回り止め状態で接触結合される。このため、
両接触面の加工に高い寸法精度が要らず、両接触面の加
工を容易にすることができる。また、固く締め付けなく
とも結合力が高く、接触面間の面圧の伝達効率が高いた
め、長期間の使用による両接触面の磨耗が低減でき、部
品寿命を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)以下、この発明のワイヤソーの加工用
ローラの一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】図2及び図3に示すように、切断機構11
は装置フレーム12上に装設されている。この切断機構
11は平行に延びる加工用駆動ローラ13及び加工用被
動ローラ14を備え、それらの外周には環状溝13a,
14aが所定ピッチで形成されている。なお、図面にお
いては理解を容易にするために、環状溝13a,14a
の数を実際よりも少なく描いてある。
【0014】1本の線材よりなるワイヤ15は前記加工
用ローラ13,14の各環状溝13a,14aに連続的
に巻回されている。ワイヤ走行用モータ16は装置フレ
ーム12上に配設され、このモータ16により加工用駆
動ローラ13が直接回転されるとともに、ワイヤ15を
介して加工用被動ローラ14が回転される。そして、こ
れらの加工用ローラ13,14の回転によって、ワイヤ
15が一方向または双方向に所定の走行速度で走行され
る。
【0015】ワーク支持機構19は前記切断機構11の
上方において、フレーム12に上下動可能に支持され、
その下部には硬脆材料よりなるワーク20が着脱自在に
セットされる。ワーク昇降用モータ21はフレーム12
上に配設されたコラム50に取り付けられ、このモータ
21により図示しないボールスクリュー等を介してワー
ク支持機構19が上下動される。
【0016】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ15が切断機構11の加工用ローラ13,14間で
走行されながら、ワーク支持機構19が切断機構11に
向かって下降される。このとき、ワイヤ15上へ遊離砥
粒を含むスラリが供給されるとともに、そのワイヤ15
に対しワーク20が押し付け接触され、ラッピング作用
によってワーク20がスライス加工される。
【0017】ワイヤ15を供給するリール機構22は前
記フレーム12上に装設され、ワイヤ15を繰り出すた
めの繰出しリール23と、ワイヤ15を巻き取るための
巻取りリール24とを各1個備えている。それぞれのリ
ール回転用モータ25,26はフレーム12に配設さ
れ、それらのモータ軸にはリール23,24が連結され
ている。ワイヤ15を案内するトラバース機構27はリ
ール機構22に隣接してフレーム12上に装設され、繰
出しリール23からのワイヤ15の繰出し及び巻取りリ
ール24へのワイヤ15の巻取りを上下にトラバースし
ながら案内する。
【0018】そして、前記リール機構22の両リール2
3,24の回転により、繰出しリール23から切断機構
11へワイヤ15が繰り出されるとともに、加工後のワ
イヤ15が巻取りリール24に巻き取られる。なお、ワ
イヤ15の進行方向の変更により繰り出しリールと巻き
取りリールの働きは交替される。
【0019】張力付与機構28及びガイド機構29は、
前記リール機構22と切断機構11との間に配設されて
いる。そして、切断機構11の加工用ローラ13,14
間に巻回されたワイヤ15の両端が、ガイド機構29の
各ガイドローラ30を介して張力付与機構28に掛装さ
れている。この状態で、張力付与機構28により、加工
用ローラ13,14間のワイヤ15に所定の張力が付与
されるようになっている。
【0020】張力低減機構31は前記リール機構22と
張力付与機構28との間に配設され、一対の回転ローラ
32を備えている。そして、これらの回転ローラ32に
はワイヤ15が掛装され、両回転ローラ32が回転され
ることによって、張力付与機構28からリール機構22
の各リール23,24側へ波及するワイヤ15の張力が
低減されるようになっている。
【0021】次に、前記加工用ローラ13,14の構成
について詳細に説明する。図1及び図4に示すように、
加工用ローラ13,14は、鉄系の金属材料よりなるイ
ンナーローラ35と、そのインナーローラ35上に装着
された金属製の半割りの中空円管と外周面がウレタン樹
脂よりなるアウターローラ36とから構成されている。
そして、このアウターローラ36のウレタン樹脂の外周
面には、前記環状溝13a,14aが所定ピッチで形成
されている。
【0022】前記インナーローラ35は、中央の大径部
35aと、中径部35bと、その両端に突設された小径
部35cとを備えている。位置規制面37はインナーロ
ーラ35に対するアウターローラ36の軸線方向の取付
位置を規制するために、大径部35aの両端面に形成さ
れている。
【0023】前記アウターローラ36はその軸線方向又
はほぼ軸線方向に延びる面を境にして2つの分割体36
A,36Bに分割して形成され、インナーローラ35の
外周に着脱可能に取り付けられるようになっている。各
分割体36A,36Bは、金属製の半割りの中空円管3
6aと,それに続く小径端部36bとを備え、インナー
ローラ35の大径部35a及び中径部35bに係合する
ようになっている。
【0024】各分割体36A,36Bの中空円管36a
の両端内面には、当接面38が形成され、インナーロー
ラ35の前記位置規制面37に係合するようになってい
る。両端各一対の取付座部39は分割体36A,36B
の各小径端部36bの両側に延長形成され、分割体36
A,36Bがインナーローラ35の外周に取り付けられ
るとき、両分割体36A,36Bの取付座部39が互い
にボルト43により接合されるようになっている。
【0025】挿通孔42は、各分割体36A,36Bの
取付座部39に形成されている。そして、分割体36
A,36Bがインナーローラ35の外周に取り付けられ
るとき、各分割体36A,36Bの挿通孔42が互いに
合致するようになっている。一対のボルト43は両分割
体36A,36Bの挿通孔42に挿通され、それらの先
端にナット44を螺合することにより、両分割体36
A,36Bがインナーローラ35上の取付位置に締め付
け固定されるようになっている。
【0026】一方の分割体36Aの小径端部36bに
は、回り止めボルト60が螺合し、ボルト60の先端平
坦部60aはインナーローラ35の中径部35bに形成
された平坦部35dに衡合する。ロック用ナット60b
を締め付けることにより、アウターローラ36とインナ
ーローラ35の回り止めがなされる。
【0027】さて、このワイヤソーにおいては、ワイヤ
15がリール機構22の繰出しリール23から繰り出さ
れ、切断機構11の加工用ローラ13,14間において
走行された後、巻取りリール24に巻き取られる。そし
て、加工用ローラ13,14間のワイヤ15上に遊離砥
粒を含むスラリが供給されながら、ワイヤ15に対して
ワーク20が押し付け接触される。これにより、ワーク
20が所定の厚さに切断加工される。
【0028】この加工運転に伴い、加工用ローラ13,
14上の環状溝13a,14aが摩耗した場合には、ア
ウターローラ36の両端のボルト43及び回り止めボル
ト60を緩めて、両分割体36A,36Bの組付け固定
を解除し、それらの分割体36A,36Bをインナーロ
ーラ35の外周から容易に取り外すことができる。
【0029】そして、新たなアウターローラ36の分割
体36A,36Bをワイヤソー上のインナーローラ35
の外周に取り付けて、ボルト43及び回り止めボルト6
0により締付け固定する。また、アウターローラ36の
各分割体36A,36Bの当接面38がインナーローラ
35の位置規制面37に係合して、インナーローラ35
に対するアウターローラ36の軸線方向の取付位置が規
制される。
【0030】その後、磨耗して取り外したアウターロー
ラ36の分割体36A,36Bを別に用意した治具の外
周に組付け固定し、この状態でアウターローラ36の外
周面を研磨するとともに、その外周面に環状溝13a,
13bを再形成する。なお、前記治具はインナーローラ
35と同形状をなしている。
【0031】このように、加工用ローラ13,14上の
環状溝13a,14aの精度が低下した場合、加工用ロ
ーラ13,14の全体をワイヤソーから取り外すことな
く、アウターローラ36のみをインナーローラ35から
取り外せばよい。さらに、環状溝13a,14aの再形
成作業を容易かつ短時間に行うことができて、作業能率
を向上させることができる。
【0032】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (a)アウターローラ36がその軸線方向又はほぼ軸線
方向に延びる面を境にして複数に分割形成されて、イン
ナーローラ35の外周に着脱可能に取り付けられるよう
になっている。このため、加工用ローラ13,14上の
環状溝13a,14aの精度が低下した場合、加工用ロ
ーラ13,14の全体をワイヤソーから取り外すことな
く、アウターローラ36のみをインナーローラ35から
取り外して、そのアウターローラ36の外周に対し、環
状溝13a,14aの再形成作業を容易かつ短時間に行
うことができる。
【0033】(b)アウターローラ36の分割体36
A,36Bが、両端においてボルト43及びナット44
により相互に組付け固定されている。このため、アウタ
ーローラ36の分割体36A,36Bを、ボルト43及
びナット44の弛緩または締付により、容易に分離また
は組付けすることができる。
【0034】(c)アウターローラ36の分割体36
A,36Bが、両端において係合ピンと係合孔との係合
により、所定の組付け位置に位置決めされるようになっ
ている。このため、構造が簡単であるにも拘らず、アウ
ターローラ36の分割体36A,36Bを所定位置に容
易かつ確実に位置決めして組付けることができる。
【0035】(d)アウターローラ36の各分割体36
A,36Bの当接面38と、インナーローラ35の位置
規制面37との係合にり、インナーローラ35に対す
るアウターローラ36の軸線方向の取付位置が規制され
るようになっている。このため、アウターローラ36の
分割体36A,36Bをインナーローラ35に対し、軸
線方向の所定位置に容易かつ確実に位置決めして組付け
ることができる。
【0036】(e)加工用ローラ13,14はウレタン
樹脂により形成されているため、材料コストを低減でき
る。 (第二実施形態)次に、この発明の第二実施形態ついて
説明する。
【0037】図5及び図6に示すように、インナーロー
ラ71は、中央の角柱部71a,その両端の角コマ部7
1b及びその角コマ部71bから突設された小径部71
cとを備えている。角柱部71aと角コマ部71bとは
断面正方形に形成されている。小径部71cは、円柱状
に形成されている。位置規制面73は、角柱部71aの
両端面に形成されている。
【0038】アウターローラ72は、前記第一実施形態
と同様にその軸線方向又はほぼ軸線方向に延びる面を境
にして2つの分割体72A,72Bに分割して形成され
ている。各分割体72A,72Bの金属製の大径中央部
72aの内側は、インナーローラ71の角柱部71aの
形状に合わせられており、V字型に形成されている。同
様に、小径端部72bも、インナーローラ35の角コマ
部71bの形状に合わせられており、V字型に形成され
ている。
【0039】その他の構成は、前記第一実施形態と同様
である。そして、前記第一実施形態と同様に、分割体7
2A,72Bが、インナーローラ71の外周に装着され
るとき、各取付座部75が対向すると共に、取付座部7
5の各挿通孔42が互いに合致する。次いで、一対のボ
ルト43が、互いに合致している挿通孔42に上から挿
通され、それらの先端にナット44を螺合することによ
って両分割体72A,72Bがインナーローラ71上の
取付位置に締め付け固定される。このとき、インナーロ
ーラ71の角柱部71aには、分割体72A,72Bの
大径中央部72aの内側が面接触している。また、イン
ナーローラ71と分割体72A,72Bとは、角コマ部
71b及び小径部71cと分割体72A,72Bの小径
端部72bとの間に、わずかな隙間が形成された状態に
組み付けられている。
【0040】以下に、本実施形態の効果について記載す
る。 (a)本実施形態においては、インナーローラ71とア
ウターローラ72との互いに接する面が平面となってい
る。
【0041】従って、インナーローラ71とアウターロ
ーラ72とが接する互いの面の精度を曲面に比較して容
易に確保できる。このため、インナーローラ71とアウ
ターローラ72の製造のための加工が容易になる。
【0042】(b)本実施形態によれば、インナーロー
ラ71とアウターローラ72との間にズレやガタが生じ
ないために、防止手段が不要である。つまり、第一実施
形態における回り止めボルト60, ロック用ナット60
bが不要となる。このため、部品点数を削減することが
できると共に、加工用ローラの製造工数を削減すること
ができる。
【0043】尚、上記の各実施形態は以下のように変更
してもよく、その場合でも同様の作用および効果を得る
ことができる。 (1)第一実施形態において、加工用ローラ13,14
のアウターローラ36を、その軸線方向又はほぼ軸線方
向に延びる面を境にして3個以上の複数に分割して形成
すること。
【0044】(2)アウターローラ36の各分割体36
A,36Bまたはアウターローラ72の各分割体72
A,72Bを、前記各実施形態のボルト43及びナット
44とは異なった、例えば固定バンド等の固定手段によ
り締付け固定するように構成すること。
【0045】(3)アウターローラ36, 72をウレタ
ン樹脂以外の合成樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリ
エステル等により形成すること。 (4)角柱部71a, 大径中央部72aの形状を四角柱
以外の形状、例えば六角柱形状、八角柱形状に変更する
こと。
【0046】(5)大径部35aと金属製の半割りの中
空円管36aとの間、角柱部71aと大径中央部72a
との間にそれぞれ隙間を設けて、アウターローラ36及
びアウターローラ72の回り止めは、小径端部36b,
小径端部72bの部分で行うように構成すること。
【0047】このように構成すれば、角柱部71a, 大
径中央部72aの面精度を高くする必要がない。以上、
各実施形態について説明したが、各実施形態から把握で
きる請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの
効果と共に記載する。
【0048】(イ)インナーローラ35又はインナーロ
ーラ71とアウターローラ36又はアウターローラ72
との間に位置決め手段を設けた請求項1〜のいずれか
に記載の加工用ローラ。
【0049】このように構成すれば、アウターローラ3
6又はアウターローラ72をインナーローラ35又はイ
ンナーローラ71に精度良く組み付けることができる。 (ロ)位置決め手段は、インナーローラ35又はインナ
ーローラ71の両端面とアウターローラ36又はアウタ
ーローラ72の両端部に形成され、両ローラ35又は7
1,36又は72をそれらの軸線方向において位置決め
するものである前記(イ)項に記載の加工用ローラ。
【0050】このように構成すれば、アウターローラ分
割体36A,36Bをそれらの軸線方向において位置決
めできる。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、加工用ローラ上の環状溝が摩耗した場合、
加工用ローラ全体をワイヤソーから取り外すことなく、
アウターローラのみをインナーローラから取り外して、
環状溝の再形成作業を容易かつ短時間に行うことができ
る。
【0052】また、アウターローラの分割体を、両端に
おいてボルトの弛緩または締付により、容易に分離また
は組付けすることができる。請求項に記載の発明によ
れば、材料コストを低減できる。
【0053】請求項または請求項に記載の発明によ
れば、インナーローラの外周面及びアウターローラの分
割体の内面が、平面状に形成され両者間が回り止め状態
で接触結合されるため、両接触面の加工に高い寸法精度
が要らず、加工を容易にすることができる。また、回り
止めのための部品点数を削減することによって加工用ロ
ーラの製造工数を削減することができる。さらに、イン
ナーローラとアウターローラとの間を固く締め付けなく
ても結合力が高く、インナーローラとアウターローラと
の接触面間の面圧の伝達効率を高くできる。このため、
長期間の使用によるインナーローラの外周面及びアウタ
ーローラの内周面の磨耗を低減でき、部品寿命を高くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のワイヤソーの加工用ロ
ーラを示す分解斜視図。
【図2】第一実施形態のワイヤソーの正面図。
【図3】第一実施形態のワイヤソーの平面図。
【図4】第一実施形態のワイヤソーの加工用ローラの要
部拡大断面図。
【図5】第二実施形態のワイヤソーの加工用ローラを示
す分解斜視図。
【図6】第二実施形態のワイヤソーの側面図。
【符号の説明】
11…切断機構、13…加工用駆動ローラ、14…加工
用被動ローラ、13a,14a…環状溝、15…ワイ
ヤ、19…ワーク支持・スラリ供給機構、20…ワー
ク、35, 71…インナーローラ、36, 72…アウタ
ーローラ、36A,36B…分割体、39…取付座部、
42…挿通孔、43…ボルト、44…ナット。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−150201(JP,U) 実公 昭55−45138(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/06 F16C 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク切断用のワイヤを所定ピッチで周
    回支持するためのワイヤソーの加工用ローラにおいて、 インナーローラと、そのインナーローラ上に装着され、
    かつ外周にワイヤを巻回するための複数の環状溝を形
    成したアウターローラとから構成し、そのアウターロー
    ラをその軸線方向又はほぼ軸線方向に延びる面を境にし
    て複数に分割形成して、そのアウターローラの分割体を
    その両端においてボルトにより相互に組付け固定して、
    インナーローラの外周に着脱可能に取り付けたワイヤソ
    ーの加工用ローラ。
  2. 【請求項2】 ウターローラの分割体の外周面は、
    成樹脂により形成されている請求項1に記載のワイヤソ
    ーの加工用ローラ。
  3. 【請求項3】 インナーローラの外周面及びアウターロ
    ーラの分割体の内面は、平面形状である請求項1または
    請求項2のいずれかに記載のワイヤソーの加工用ロー
    ラ。
  4. 【請求項4】 インナーローラは四角柱状をなし、アウ
    ターローラの分割体の内面は前記インナーローラの外周
    面に合う形状である請求項3に記載のワイヤソーの加工
    用ローラ。
JP17202997A 1996-11-14 1997-06-27 ワイヤソーの加工用ローラ Expired - Fee Related JP3179373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17202997A JP3179373B2 (ja) 1996-11-14 1997-06-27 ワイヤソーの加工用ローラ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30320396 1996-11-14
JP8-303203 1996-11-14
JP17202997A JP3179373B2 (ja) 1996-11-14 1997-06-27 ワイヤソーの加工用ローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10193250A JPH10193250A (ja) 1998-07-28
JP3179373B2 true JP3179373B2 (ja) 2001-06-25

Family

ID=26494533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17202997A Expired - Fee Related JP3179373B2 (ja) 1996-11-14 1997-06-27 ワイヤソーの加工用ローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3179373B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011255461A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Mitsubishi Plastics Inc ワイヤーソー及びそのメインローラー
KR101289185B1 (ko) * 2013-03-04 2013-08-07 백무윤 와이어소의 롤러
JP6371681B2 (ja) * 2014-11-10 2018-08-08 トーヨーエイテック株式会社 ワイヤソ−用ガイドローラの樹脂層再生方法
CN111422661B (zh) * 2018-11-06 2021-07-23 周煜皓 一种带有防尘机构的织带卷袋机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10193250A (ja) 1998-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9579826B2 (en) Method for slicing wafers from a workpiece using a sawing wire
JP4140987B2 (ja) 糸鋸引き装置
JP3179373B2 (ja) ワイヤソーの加工用ローラ
JP2755909B2 (ja) ワイヤソー
EP0887137A2 (en) Tension adjusting mechanism for wire saw
JP2007044841A (ja) ソーワイヤおよびその製造法
US7377018B2 (en) Method of replacing a subpad of a polishing apparatus
CN112372489A (zh) 一种晶圆切割加工所用导辊表面导槽快速加工方法及装置
JP2017109295A (ja) 研磨加工装置
JP5343723B2 (ja) ワイヤーソー
JPH09109014A (ja) ワイヤソーのガイドローラ取付構造
JP2000117614A (ja) ワイヤソーのガイドローラ
JP3396291B2 (ja) ワイヤソー及びワイヤソー切断方法
JPH1058439A (ja) ワイヤソー
JP3236527B2 (ja) ワイヤソー
JP2002224942A (ja) ワイヤソー用ガイドローラ
JPH10217239A (ja) スライシング方法およびワイヤソー装置
JP3497077B2 (ja) ワイヤソーのワイヤガイドローラ
JP2000094298A (ja) ワイヤソー
JP3256155B2 (ja) ワイヤソー
JP2000233356A (ja) ワイヤソーの切断方法及びワイヤ
JPH11300593A (ja) ワイヤソーの加工用ローラ
JP5121262B2 (ja) ワイヤソー
JPH01177960A (ja) ワイヤ式切断装置におけるワイヤ張設機構
JP3268742B2 (ja) ワイヤソー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees