JP3179004B2 - 論理回路検証システムおよび方法 - Google Patents

論理回路検証システムおよび方法

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部状態を持たな
い2つの組合せ論理回路が与えられた時に、それらの論
理回路が機能的に等価であるかどうかを検証する論理回
路検証システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】論理回路を設計する際には、ゲート数や
遅延時間等に関する様々な制約条件に対応するために、
一度設計した回路の機能を変えずにその回路の構成を修
正する場合が多い。このような回路修正は、計算機プロ
グラムで自動で行えるものもあるが、通常は熟練した設
計者が人手で行うのが普通である。その際に、修正ミス
によって回路の機能が変わってしまうことを防ぐため、
修正前の回路と修正後の回路が機能的に等価であるかど
うか検証する必要がある。したがって、論理回路の等価
性を検証することは、回路設計における重要な問題であ
る。
【0003】等価検証を行う1つの方法としては、2つ
の回路に同じ入力パターンを印加して論理シミュレーシ
ョンを行い、出力が同じ値になるかどうかを調べること
が考えられる。しかし、この方法ではすべての入力パタ
ーンを試さない限り、等価であることを保証できない。
回路の外部入力の数をnとすると検証に必要な総パター
ン数は2n となり、nが数十になると、すべてのパター
ンを尽くしてシミュレーションすることは現実的には不
可能である。
【0004】また、検証される回路の外部出力の論理関
数を2分決定グラフと呼ばれるデータ構造で表し、2つ
の回路の外部出力の2分決定グラフが同形であるかどう
かを調べることにより等価検証を行う方法もある。しか
し、この方法でもやはり、回路規模や回路の性質によっ
てはグラフの節点数が爆発してしまい、2分決定グラフ
を構築できない場合がある。
【0005】一方、Kunzらはrecursive learningと呼ば
れる間接的な含意操作を用いて等価検証を行う方法を提
案した(W. Kunz and D. K. Pradhan,“Recursive lear
ning: A new implication technique for efficient so
lutions to CAD problems -test, verification, and o
ptimization.", in IEEE Trans. on Computer-aidedDes
ign of Integrated Circuits and Sysems, Vol.13, No.
9, pages 1143-1157, September, 1994. Hannibal )。
また、Reddy らはこのrecursive learningと2分決定グ
ラフを組み合わせた方法を提案した(S. M. Reddy, W.
Kunz and D.K. Pradhan, “Novel Verification Framew
ork Combining Structural and OBDDMethods in a Synt
hesis Environment", in Proc. 32nd Design automatio
n conf., pp. 414-419, June 1995.)。
【0006】Reddy らの方法によると、まずrecursive
learningを用いて2つの回路の間の等価な内部信号線の
組を求め、外部出力から最も近い等価な内部信号線を擬
似的な入力とする。そして、それらの擬似的な入力を用
いて外部出力の論理関数を2分決定グラフで作成し、対
応する2つの外部出力間でそれらの論理関数を比較す
る。この方法によれば、回路内部の信号線を擬似的な入
力として論理関数を作成することで、2分決定グラフの
節点数が爆発することを抑えることができる。しかし、
比較する2つの論理関数が等しい時には回路の等価性を
保証できるが、論理関数が等しくない場合に必ずしも等
価でないとは限らない。
【0007】図11は、構造の異なる等価回路の例を示
している。図11の左の回路はNANDゲート1、AN
Dゲート2、ANDゲート3、およびORゲート4から
なり、入力信号A、B、Cから出力信号x1を生成す
る。また、右の回路は、NANDゲート5、ANDゲー
ト6、ANDゲート7、およびXOR(exclusive or)
ゲート8からなり、入力信号A、B、Cから出力信号x
2を生成する。これらの2つの回路は、出力段の素子が
互いに異なっているが、回路全体としての機能は等価で
ある。これらの回路の等価性をReddy らの方法により検
証するとき、論理関数の疑似的な入力としてORゲート
4の入力信号s1、t1、およびXORゲート8の入力
信号s2、t2が用いられる。ところが、s1およびt
1を入力として作成した外部出力x1の論理関数は、s
2およびt2を入力として作成した外部出力x2の論理
関数と明らかに異なる。
【0008】このような場合、さらにその擬似的な入力
となった内部信号線の組が外部出力を異ならせるような
値をとることがあるかどうかを調べる必要がある。Redd
yらは内部信号線に0または1の値を仮に割り当ててゆ
き、すべての割り当てが矛盾なく行えて外部出力が異な
るような場合には等価ではないと判定することにしてい
る。また、外部出力を異ならせるための値の割り当てが
矛盾を起こす場合には等価であると判定する。
【0009】また、Jainらもfunctional learning と呼
ばれる操作を用いてReddy らの方法と同様の検証を行う
方法を提案している(J. Jain, R. Mukherjee and M. F
ujita,“Advanced Verification Techniques Based on
Learning", in Proc. 32nd Design automation conf.,
pp. 420-426, June 1995. )。Jainらの方法も、外部出
力から見て最も近い等価な内部信号線を擬似的な入力と
して2つの外部出力の論理関数を作り、それらが等しい
場合には等価と判定する方法である。それらが等しくな
い場合には、擬似的な入力となっている内部信号線の組
が外部出力を異ならせるような値をとり得るかどうかの
検証を行う。この検証では、まず擬似的な入力となった
内部信号線よりも外部入力に近い信号線の組を選んで、
それらの信号線を新たに擬似的な入力とする。そして、
元の擬似的な入力の信号線を疑似的な出力とし、その出
力の論理関数を作って、外部出力を異ならせるような入
力が存在するかどうかを調べる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】Reddy らの方法もJain
らの方法も、最初に比較的高速ではあるが強力ではない
判定方法で内部信号線間の関係を求め、それらの情報を
元にそれよりも出力寄りにある内部信号線間や外部出力
の等価検証を行っている。ところが、図12に示すよう
に、外部入力の近くの回路構成が異なっていて外部出力
は機能的に等価であるような2つの回路の検証を行う場
合には、これらの方法は必ずしも有効ではない。
【0011】図12において、一方の論理回路は組合せ
回路9および10から成り、もう一方の論理回路は組合
せ回路11および12から成る。そして、組合せ回路9
と組合せ回路11は機能的には等価であるが構造が異な
り、組合せ回路10と組合せ回路12は全く同じ構造を
持つ。この場合、最初に行う高速な判定法では、外部入
力近くの組合せ回路9と組合せ回路11の差異のため
に、2つの論理回路の間で等価な内部信号線の関係がほ
とんど見つけられないことがある。このような場合に
は、外部出力が等価かどうかの判定に非常に時間がかか
ったり、若しくは現実的な時間内では処理が行えなかっ
たりする。
【0012】例えば、図12において内部信号線i1,
i2,...,iNとj1,j2,...,jNとが等
価であることが分かれば、これらの信号線の出力側の部
分回路はともに同じ構造を持っているので、組合せ回路
10および12に含まれるすべての信号線は等価と判定
される。ところが、Reddy らのrecursive learningで
は、値を割り当てる信号線の数をmとすると場合分けの
総数は2m となり、mが数十になれば現実的な処理は不
可能になる。従って、検証される回路の規模が大きくな
れば場合分けの数をある程度制限する必要が生じ、内部
信号線i1,i2,...,iNとj1,j
2,...,jNとが等価であることを見落す可能性も
出てくる。このとき、組合せ回路9および11内部の信
号線も調べることになるが、これらの構造は互いに異な
るため、等価な内部信号線を発見することはさらに困難
になる。
【0013】また、Jainらのfunctional learning で
は、最初の検証である内部信号線の組を擬似的な入力と
して論理関数を作って比較を行った結果、それらが異な
っていた場合には、新たな内部信号線の組を選ばなけれ
ばならない。しかし、次にどの内部信号線まで遡って論
理関数を作るかは具体的に示されていない。試行錯誤的
に内部信号線を選んだのでは、内部信号線i1,i
2,...,iNとj1,j2,...,jNの等価性
を見落す可能性が大きく、recursive learningと同様の
問題を生じる。
【0014】このように、従来の等価検証方法はいずれ
も内部信号線の等価関係の確認が完全ではなく、このた
め実用的な検証方法として完成しているとは言いがた
い。本発明は、2つの組合せ論理回路が機能的に等価で
あるかどうかを効率良く検証する論理回路検証システム
およびその方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の論理回
路検証システムの原理図である。図1の論理回路検証シ
ステムは、回路情報記憶手段21、信号線選択手段2
2、論理関数生成手段23、および判定手段24を備え
る。
【0016】回路情報記憶手段21は、上記2つの論理
回路を構成する複数の論理素子に関する回路情報と、検
証に用いる第1の信号線の組とを記憶する。信号線選択
手段22は、上記2つの論理回路から1つずつ取り出し
た比較すべき2つの信号線より入力側にあり、それらの
2つの信号線の両方に影響を及ぼす信号線を選んで、第
1の信号線の組に加える。
【0017】論理関数生成手段23は、上記回路情報と
第1の信号線の組とを用いて、上記2つの信号線の各々
の論理関数を生成する。判定手段24は、生成された2
つの論理関数の形状から上記2つの信号線が等価かどう
かを判定し、その判定結果を用いて上記2つの論理回路
が機能的に等価かどうかを検証する。
【0018】回路情報記憶手段21は、等価検証の対象
となる2つの論理回路のそれぞれを構成する各論理素子
の機能や素子間の接続関係を回路情報として記憶する。
論理回路検証システムは、これらの論理回路の等価性を
検証するために、まず各論理回路から適当に等価と思わ
れる内部信号線を1つずつ取り出し、それらが等価かど
うかを判定する。
【0019】信号線選択手段22は、取り出された2つ
の内部信号線の両方に影響を及ぼすような入力側の信号
線を選んで、その信号線を含む第1の信号線の組を生成
し、回路情報記憶手段21に格納する。そして、論理関
数生成手段23は、第1の信号線の組に含まれる信号線
を疑似的な入力として、比較すべき2つの内部信号線の
各々の論理関数を生成し、判定手段24は、これらの論
理関数の形状が同じであれば判定対象の2つの内部信号
線を等価であると判定する。
【0020】第1の信号線の組の中には、判定対象の2
つの内部信号線に影響を与える共通の信号線が少なくと
も1つは含まれているので、2つの論理関数はこの共通
の信号線を用いて表されることになる。このため、これ
らの内部信号線が等価であれば、対応する2つの論理関
数の形状が等しくなる可能性が高くなる。したがって、
2つの論理回路の間で等価な内部信号線の情報が効率良
く得られ、得られた等価信号線の対を元にして、検証対
象の回路部分を限定していくことができる。
【0021】例えば、2つの論理回路の外部入力に近い
部分から順に等価な内部信号線の対を決定していけば、
検証対象の回路部分はそれらの内部信号線の位置から外
部出力までの間に限定される。そして、最終的には2つ
の論理回路の対応する外部出力の対が比較の対象とな
り、これらの論理関数が同様にして生成されて等価検証
が行われ、検証結果が出力される。このように、等価な
内部信号線の情報が、確実に、かつ効率良く得られるの
で、論理回路の等価検証が高速化される。
【0022】論理関数生成手段23は、比較すべき2つ
の内部信号線の論理関数を元にして、それらの差異を表
す論理関数を生成することもでき、その場合、判定手段
24は、その差異の論理関数が恒等的に0になれば2つ
の内部信号線を等価と判定する。このような差異の論理
関数は、例えば2つの内部信号線の排他的論理和をとる
ことにより生成される。
【0023】また、信号線選択手段22は、得られた第
1の信号線の組の中で、他の信号線にあまり依存しな
い、比較的独立性の高い信号線のみを残し、論理関数生
成手段23は、これらの独立性の高い信号線を疑似的な
入力として、判定対象の2つの内部信号線の論理関数を
生成する。
【0024】例えば、第1の信号線の組の中に、その中
の他の信号線の論理関数で表されるような信号線が含ま
れているとする。このとき、生成された判定対象の内部
信号線の論理関数にそのような信号線が含まれるため、
上記他の信号線に対する依存性が陽に現れてこない場合
がある。このため、2つの内部信号線が等価な場合で
も、それらの論理関数の形状が見掛け上等しくならない
ことがある。
【0025】そこで、独立性の高い信号線のみを用いて
2つの内部信号線の論理関数を生成するようにすれば、
それらの信号線に対する依存性がより明確となり、等価
な2つの内部信号線の論理関数が一致する可能性が高く
なる。したがって、内部信号線の等価性の判定が効率化
され、論理回路の等価検証の高速化に寄与する。
【0026】例えば、図1の回路情報記憶手段21は、
実施形態の図2におけるメモリ32に対応し、信号線選
択手段22、論理関数生成手段23、および判定手段2
4は、CPU(中央処理装置)31とメモリ32に対応
する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図2は、実施形態の論
理回路検証システムの構成図である。図2の論理回路検
証システムは、CPU31、メモリ32、入力装置3
3、表示装置34、およびそれらを結合するバス35を
備える情報処理装置により実現される。入力装置33
は、例えばキーボードやポインティング・デバイス等で
あり、オペレータが検証したい論理回路を指定するのに
用いる。表示装置34は、例えばディスプレイ装置であ
り、論理回路や検証結果等を表示する。メモリ32は論
理回路の回路データおよび等価検証処理のプログラムを
記憶する。また、CPU31は、指定された論理回路を
表示装置34の画面に表示し、メモリ32を用いて等価
検証処理を実行する。
【0028】図3は、論理回路の等価検証処理のフロー
チャートである。図3において処理が開始されると、C
PU31は、まず指定された2つの回路の外部入力に対
して乱数で発生した入力パターンを印加し、論理シミュ
レーションを行う。論理シミュレーションにおいては、
各入力パターン毎に2つの回路の各内部信号線の値を調
べ、等価と思われる内部信号線の組を列挙する(ステッ
プS1)。このとき、印加したすべての入力パターンに
対して同じ値を示した内部信号線の組を、等価な信号線
の組の候補リストに加える。もちろん、すべての入力パ
ターンを尽くしてシミュレーションを行うわけではない
ので、実際には等価ではなくても、たまたま与えられた
パターンでは同じ値をとるような信号線の組も含まれ
る。これらの組は後の処理で除かれなければならない。
与える入力パターンの数は、例えば、シミュレーション
対象のすべての信号線の値が変化しなくなってから一定
数というように決められる。
【0029】次に、等価と思われる内部信号線の組を外
部入力に近い順に候補リストから取り出して、それらの
信号線の等価検証を行う。ここでは、まずすべての内部
信号線の等価検証を行ったかどうかを判定し(ステップ
S2)、未処理の内部信号線の組が残っていれば、それ
らのうち外部入力に最も近い2つの信号線の等価検証を
行う(ステップS3)。そして、それらが等価と判定さ
れた場合には、どちらか一方の信号線を代表として残
し、もう一方の信号線をその代表の信号線につなぎ替え
る。また、それらの信号線を等価な信号線の組のリスト
に加える(ステップS4)。内部信号線の等価検証処理
については後に詳しく説明する。
【0030】図4は、図11の2つの回路において、等
価と判定された信号線をつなぎ替える例を示している。
つなぎ替え前の図4(a)の回路において、内部信号線
s1とs2が等価と判定され、t1とt2が等価と判定
されると、図4(b)のように、s1とt1が代表信号
線として残され、s2とt2がこれらの信号線につなぎ
替えられる。この結果、XORゲート8はANDゲート
6および7から切り離され、ANDゲート2および3に
接続されて、3入力2出力の新たな論理回路が作成され
る。
【0031】外部入力から順に外部出力までこのような
処理を行い、ステップS2において未処理の内部信号線
がなくなれば、対応する外部出力の組が等価と判定され
たかどうかを調べ(ステップS5)、処理を終了する。
等価な信号線の組のリストに、対応する外部出力の組が
すべて含まれていれば、2つの回路が等価であることが
検証される。この方法では、外部入力から順に等価な内
部信号線の組を求めるので、一旦等価な信号線の組が求
まれば、それらの位置から外部出力までの回路の等価性
を検証すればよくなる。したがって、検証対象の回路部
分を確実に小さく限定していくことができる。
【0032】図5は、図3のステップS3で行われる信
号線の等価検証処理のフローチャートである。図5にお
いて処理が開始されると、CPU31は、まず比較する
2つの信号線a、bが等価でない場合があるかどうかを
確かめるために、これらの信号線の組X0 ={a,b}
から論理関数
【0033】
【数1】
【0034】を作る(ステップS11)。このR0 (X
0 )はaとbの排他的論理和を表し、aとbが等価なら
ば常にR0 (X0 )=0となるはずである。逆に、R0
(X0)=1となることがあればaとbは等価とは言え
ない。
【0035】次に、R0 (X0 )=1となることがある
かどうかを確かめるために、i=0としてステップS1
2からS16までのループ処理を行う。ループ処理にお
いては、まず2つ以上の信号線の組Xi ={si 1 ,s
i 2 ,...}を元にして、Xi より入力側にあって、
i に含まれるできるだけ多くの信号線に影響を及ぼ
し、互いに独立性が高い信号線の組Xi+1
{si+1 1 ,si+1 2 ,...}を求める(ステップS
12)。このようなXi+1 を求める方法については後で
説明する。
【0036】次に、与えられたXi の論理関数Ri (X
i )を、Xi+1 に含まれる信号線の論理関数Ri+1 (X
i+1 )として表す(ステップS13)。このとき、まず
iの各要素si 1 ,si 2 ,...を擬似的な出力信
号とし、Xi+1 を擬似的な入力信号の組とした論理関数
i 1 (Xi+1 ),Fi 2 (Xi+1 ),...を計算す
る。そして、これらのFi j (Xi+1 )およびRi (X
i )から次式によりR i+1 (Xi+1 )を計算する。 Ri+1 =∃si 1 ,si 2 ,...Ri (Xi )・[si 1 ≡Fi 1 (Xi+1 )] ・[si 2 ≡Fi 2 (Xi+1 )]・‥‥ …(1) ここで、si j ≡Fi j (Xi+1 )は論理関数
【0037】
【数2】
【0038】を表し、Ri+1 (Xi+1 )は、R
i (Xi )=1となる場合に疑似入力Xi+1 ={si+1
1 ,si+1 2 ,...}が取り得る値の組合せを表す。
したがって、(1)式の計算の結果、Ri+1 (Xi+1
=0となった場合には、Ri (Xi )=1となるXi+1
の値の組合せが存在しないことを意味する。ループ処理
はi=0から始まっているので、あるiについてRi+1
(Xi+1 )=0となれば、元々のR0 (X0 )=0であ
ることが分かり、X0 の要素aとbは等価であることが
検証される。
【0039】そこで、Ri+1 (Xi+1 )=0となったか
どうかを調べ(ステップS14)、Ri+1 (Xi+1 )=
0の場合には検証成功として処理を終了する。また、R
i+1(Xi+1 )が0でない場合には、i=i+1として
(ステップS15)、Xi が外部入力に相当するかどう
かを調べる(ステップS16)。Xi が外部入力でなな
ればステップS12以降の処理を繰り返す。このような
ループ処理を繰り返し、ステップS16で最終的にXi
が外部入力となってしまった場合には、外部入力を適当
に選べばR0 (X0 )=1となる場合があることが分か
る。したがって、X0 の要素aとbは等価ではなく、検
証失敗として処理を終了する。
【0040】図5の信号線の等価検証処理によれば、2
つの信号線が等価かどうかを完全に検証することができ
る。したがって、図3のステップS1で列挙した等価と
思われる内部信号線の対に対して、常に正しい検証を行
うことができる。
【0041】これに対して、従来のReddy らの方法およ
びJainらの方法では、内部信号線の等価性をrecursive
learningやfunctional learning という不完全な検証方
法を用いて評価しているので、実際には等価な内部信号
線の対に対してもそれを確認することができない場合が
ある。このため、外部出力の等価性検証に役立つ内部信
号線の情報が少なくなって、検証に時間がかかったり、
現実的な時間内では検証が行えなくなったりする問題が
生じていた。
【0042】しかし、本発明の方法によれば、すべての
等価な信号線に関して正確に検証することができるの
で、より多くの等価な内部信号線の情報を得ることがで
き、効率の良い検証が行える。
【0043】次に、図6から図10までを参照しなが
ら、図5のステップS12で次の信号線の組Xi+1 を求
める処理と、得られたXi+1 を用いて信号線の等価検証
を行う処理について説明する。
【0044】図6は、信号線の組Xi から次の信号線の
組Xi+1 を求める処理のフローチャートである。図6に
おいて処理が開始されると、CPU31は、まずXi
各要素si 1 ,si 2 ,...からファンイン方向に向
かって、信号線のラベル付けを行う(ステップS2
1)。このラベル付け処理においては、si 1
i 2 ,...より入力側にある信号線sのラベル値を
L(s)とし、最初にそれらの信号線のラベル値を0に
セットしておく。そして、Xi に含まれる1つの信号線
から入力方向にたどることのできる信号線にラベルを付
加し、それらのラベル値に1ずつ加算していく。このよ
うな加算処理をXi のすべての要素について行えば、X
i の入力側にある信号線sには、ラベル付けされた回数
がL(s)として記録される。このラベル値L(s)
は、Xi に含まれる信号線のうち、信号線sが影響を与
える可能性のあるものの数を表している。
【0045】次に、ラベル付けされた信号線を入力側か
ら順に調べていき、信号線sのラベル値とそのファンイ
ン側にある他のすべての信号線のラベル値のうち、最大
値を求めてそれを最大ラベル値M(s)とする(ステッ
プS22)。信号線sの直接のファンインをt1
2 ,...とすると、M(s)は次式により計算され
る。 M(s)=max(L(s),maxk M(tk )) …(2) ここで、maxk M(tk )は、信号線t1
2 ,...の各最大ラベル値のうち最も大きな値を表
し、max(α,β)はαとβの最大値を表す。この最
大ラベル値M(s)は、信号線sの入力側にある信号線
が影響を与えることのできるXi の要素の最大数を表し
ている。ラベル値L(s)および最大ラベル値M(s)
は、信号線sの識別子とともにメモリ32に格納され
る。
【0046】次に、si 1 ,si 2 ,...の各信号線
から再びファンイン方向に探索を行い、L(s)とM
(s)の値が等しい信号線であって、最もsi 1 ,si
2 ,...に近いものをXi+1 の要素の候補とし、メモ
リ32内でそれらの信号線に印を付ける(ステップS2
3)。これにより、L(s)がM(s)より小さい信号
線がXi+1 の要素から除外され、できるだけ多くのXi
の要素からラベル付けされる信号線を、論理関数Ri+1
(Xi+1 )の疑似入力として選ぶことができる。
【0047】このように、多くのXi+1 の要素からラベ
ル付けされる信号線を次の信号線の候補とすることで、
元の信号線の間に存在する関係を表すことが可能にな
る。元の信号線の間の関係とは、例えば、si 1 とsi
2 が0の時には必ずsi 3 は1になるというような依存
関係を意味する。元の信号線の間の関係を表す次の信号
線の組Xi+1 が求まれば、Ri (Xi )が0でなくても
i+1 (Xi+1 )が0になる可能性が出てくる。
【0048】図7は、信号線の組X0 に対する次の信号
線の組X1 の例を示している。図7において、等価検証
の対象の信号線aとbは、論理素子41、42、43、
44、45、46、47、48、49、50から構成さ
れる部分回路の出力信号である。ただし、これらの各論
理素子は1出力のゲート素子であり、同じ論理素子から
出ている矢印は同じ出力を表すものとする。
【0049】例えば、疑似出力X0 ={a,b}に対し
て、論理素子43、44、45、46の出力信号線の組
a を新たな擬似入力として論理関数を作っても、Xa
の各信号線は各々論理素子41または42にしか影響を
及ぼさないため、X0 の要素であるaとbの間の関係を
表すことはできない。これに対して、論理素子47、4
8、49、50の出力信号線の組Xb を擬似的な入力と
して論理関数を作れば、Xb の各信号線は論理素子41
および42の両方に影響を及ぼしているため、aとbの
間の関係を表せる可能性がある。このような場合には、
a ではなくX b を次の信号線の組X1 に選ぶことが望
ましい。
【0050】ここで、図4(b)の回路を例に取り、ラ
ベル付け処理について説明する。図8は、図4(b)の
回路の2つの出力x1とx2の等価性を検証するため
に、X 0 ={x1,x2}からX1 を求める際のラベル
値を示している。図8では、ORゲート4とXORゲー
ト8の入力はともに信号線s1、t1に接続されている
ので、これらの信号線は信号線x1とx2の両方からラ
ベル付けされる。したがって、L(s1)=L(t1)
=2となる。また、s1、t1より入力側にあるすべて
の信号線もx1とx2からたどることができるので、そ
れらのラベル値Lは2となる(ステップS21)。今、
信号線A、B、Cを外部入力とすると、L(A)=L
(B)=L(C)=2であるから、これらの最大ラベル
値もまたラベル値に等しく、M(A)=M(B)=M
(C)=2となる。したがって、(2)式より、ラベル
付けされたすべての信号線の最大ラベル値Mは2となる
(ステップS22)。
【0051】次に、信号線x1、x2からファンイン方
向に向かってラベル値および最大ラベル値を調べると、
L(s1)=M(s1)=2、L(t1)=M(t1)
=2であることが分かる。そこで、信号線s1とt1に
印を付けて、次の信号線の組X1 の候補とする(ステッ
プS23)。
【0052】次に、ステップS23で印を付けた信号線
のファンインを調べ、印の付いていないファンインの数
が一定数以下であるような信号線の印を消して、そのラ
ベル値Lを0にする(ステップS24)。そして、印の
消された信号線があったかどうかを判定し(ステップS
25)、そのような信号線があれば、もう一度ステップ
S23以降の処理を繰り返し、次の信号線の組を修正す
る。一度印を消された信号線のラベル値Lは0になって
おり、その最大ラベル値Mとは異なるので、それが再び
印付けされることはない。
【0053】印の付いていないファンインの数が一定数
以下の信号線とは、言い換えれば、印の付いたファンイ
ンの割合が比較的大きいものを意味する。このような信
号線の値は、印の付いた他の信号線の値に大きく依存す
る。したがって、この信号線の印を消すことにより、他
の信号線と完全に独立なものや比較的独立性の高いもの
だけを、次の信号線の候補として残すことができる。こ
の後、ステップS23において印の消された信号線の印
の付いていないファンインをたどり、L=Mとなるよう
な新たな信号線を求めることになる。このとき、印の付
いていないファンインが多過ぎると処理に時間がかかる
ので、ステップS24では、印の付いていないファンイ
ンの数を1以下に限定することが望ましい。
【0054】尚、ステップS23において印を付けられ
る信号線の数の上限値をあらかじめ決めておき、ステッ
プS24において、その上限値を超えない範囲で信号線
の印を消すようにしてもよい。つまり、印の付いていな
いファンインを多数持つ信号線であっても、その印を消
して印付けを再度行った結果、次の信号線の候補の数が
上限値以下となると見込まれれば、その信号線の印を消
すことにする。このような操作を行えば、次の信号線の
組Xi+1 の要素の数を上限値以下に抑えることができ
る。
【0055】こうした処理を次の信号線の候補が変化し
なくなるまで繰り返し、ステップS25で印の消された
信号線がなければ、最終的に印の付いた信号線をXi+1
の要素として(ステップS26)、処理を終了する。
【0056】例えば、図8において、印の付いていない
ファンインの数が1以下であるような信号線の印を消す
ことにする。このとき、印の付けられた信号線s1を出
力とするANDゲート2のファンインは2つあるが、両
方とも印を持たないので印を消す条件に該当しない(ス
テップS24)。また、信号線t1も同様の理由で条件
に該当しないので、結局、これらの2つの信号線の印は
消去されず、s1とt1はX1 の要素として残ることに
なる(ステップS26)。
【0057】次に、図5のステップS13において、得
られたX1 からR1 (X1 )を計算する。ここでは、X
0 ={x1,x2}であるから、
【0058】
【数3】
【0059】となり、x1とx2をX1 ={s1,t
1}の関数として表すと、それぞれ、
【0060】
【数4】
【0061】となる。したがって、(1)式より、
【0062】
【数5】
【0063】となる。(3)式の右辺を計算すると、結
果的にR0 (X0 )のx1とx2をそれぞれs1とt1
を用いて書き換えた結果と同じになり、
【0064】
【数6】
【0065】となる。(4)式の右辺の論理関数は0で
はないので、次にi=1として(ステップS15)、X
1 から次の信号線の組X2 を求める(ステップS1
2)。ここで、再び図6のステップS21、S22の処
理を行う。
【0066】図9は、図8のX1 ={s1,t1}から
2 を求める際のラベル値を示している。図9では、信
号線Aは信号線s1からのみラベル付けされるので、L
(A)=M(A)=1となる。一方、信号線Bはs1と
t1の両方からラベル付けされるので、L(B)=M
(B)=2となる。また、NANDゲート1の出力信号
線と信号線Cは、ともにt1からのみラベル付けされる
ので、それらのラベル値Lは1となる。このとき、NA
NDゲート1の入力信号線Bのラベル値は2であるか
ら、その出力信号線の最大ラベル値Mも2となり、ラベ
ル値Lと異なる値をとる。これに対して、信号線Cの最
大ラベル値M(C)はL(C)と同じく1である。
【0067】次に、信号線s1、t1からファンイン方
向に向かってラベル値および最大ラベル値を調べると、
L(A)=M(A)=1、L(B)=M(B)=2、L
(C)=M(C)=1であることが分かる。そこで、こ
れらの信号線A、B、Cに印を付けて、次の信号線の組
2 の候補とする(ステップS23)。ここでは、t1
のみにしか影響を与えないNANDゲート1の出力信号
線がスキップされて、s1とt1の両方に影響する信号
線BがX2 の要素の候補に選ばれている。X2に含まれ
る信号線A、B、Cはいずれも外部入力なのでファンイ
ンを持たない。このため、ステップS24では印が消さ
れず、これらの信号線の組がX2 として確定する(ステ
ップS26)。
【0068】次に、再び図5のステップS13におい
て、得られたX2 からR2 (X2 )を計算する。まず、
s1とt1をX2 ={A,B,C}の関数として表す
と、それぞれ、
【0069】
【数7】
【0070】となる。したがって、(1)、(4)式よ
り、
【0071】
【数8】
【0072】となる。ここで、R2 (X2 )=0となっ
たので、元々の出力信号線であるx1とx2は等価であ
ることが検証された。もし、x1とx2が外部出力であ
る場合には、図3のステップS2の判定結果はyesと
なり、図4(a)および図4(b)の2つの回路は等価
であると判定して(ステップS5)、処理を終了する。
【0073】ところで、図6のステップS24で、特定
の信号線の印を消すことにより独立性の高い信号線だけ
を候補として残しているのは、例えば、図10のような
場合に対応するためである。図10の論理回路におい
て、信号線aとbの間の関係を表すために、{c,d,
e}という信号線の組を用いると、 a=c・d b=c・e となり、これだけではaとbが等価かどうかは分からな
い。ところが、{c,d,e}からdおよびeに依存し
ている信号線cを除外して、{d,e}という信号線の
組を用いると、 a=d・e・d=d・e b=d・e・e=d・e となり、a=bであることが直ちに分かる。このよう
に、他の信号線に対する依存性が強いものを論理関数の
疑似入力から除外することにより、等価検証をより効率
良く行える可能性が大きい。
【0074】図8および図9の論理回路では、ステップ
S24で印が消された信号線はなかったので、次に、図
11の論理回路を例に取って、図6の処理を再び説明す
る。図11の回路において、ANDゲート51の出力信
号線y1およびANDゲート52の出力信号線y2の組
をX0 とし、X0 から次の信号線の組X1 を求めるもの
とする。
【0075】まず、ORゲート53、ANDゲート5
4、55、ORゲート56、57、58の各出力信号線
y3、y4、y5、y6、y7、y8について、y1と
y2からラベル付けを行うと、それらのラベル値はL
(y3)=L(y5)=1、L(y4)=L(y6)=
L(y7)=L(y8)=2となる(ステップS2
1)。また、M(y5)=1、M(y6)=M(y7)
=M(y8)=2とすると、(2)式よりM(y3)=
M(y4)=2となる(ステップS22)。
【0076】次に、y1、y2からファンイン方向に向
かってラベル値および最大ラベル値を調べていくと、最
初に現れる両者が等しい信号線はy5、y6、y4、y
8の4つであることが分かる。そこで、これらの信号線
に印を付け、次の信号線の組の候補X1 ′とする(ステ
ップS23)。ここで、y4、y5、y6、y8のファ
ンインを調べてみると、y5、y6、y8は印のないフ
ァンインを2つずつ持ち、y4は印の付いたファンイン
y6、y8と印のないファンインy7を持つことが分か
る。そこで、印のないファンインの数が1以下の信号線
の印を消すことにすると、y4の印が消され、L(y
4)=0となる(ステップS24)。
【0077】印の消された信号線があったため、再びス
テップS23で印付けが行われる。今度は、印の消され
た信号線y4からファンイン方向に向かってラベル値等
が調べられ、新たに信号線y7に印が付けられる。こう
して、ステップS24の処理により、他の信号線y6お
よびy8に対する依存性を持つy4が次の信号線の候補
からはずされ、その後のステップS23の処理により、
独立な信号線y7が候補に加えられる。y7は印のない
ファンインを2つ持っているので、その印が消されるこ
とはなく(ステップS24)、信号線y5、y6、y
7、y8の組がX 1 として確定する(ステップS2
6)。
【0078】以上説明したように、図5のステップS1
2において、できるだけ多くの出力信号に影響を与え、
互いに独立性の高い入力信号の組を求めているので、内
部信号線の等価検証を高速かつ確実に行うことができ
る。したがって、等価と判定された内部信号線の情報を
用いて、検証対象の回路部分を徐々に狭めていくことが
でき、回路全体の等価検証もまた効率化される。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、2つの組合せ論理回路
の等価検証において、内部信号線同士の等価関係を完全
に確認することができ、その結果を用いて論理回路の等
価検証を効率良く行うことができる。このため、検証に
要する処理時間が大幅に短縮され、実用性の高い等価検
証が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】実施形態のシステム構成図である。
【図3】回路の等価検証処理のフローチャートである。
【図4】等価信号線のつなぎかえの例を示す図である。
【図5】信号線の等価検証処理のフローチャートであ
る。
【図6】信号線の組を求める処理のフローチャートであ
る。
【図7】信号線の組の例を示す図である。
【図8】X1 を求めるためのラベル値の例を示す図であ
る。
【図9】X2 を求めるためのラベル値の例を示す図であ
る。
【図10】独立な信号線の組の例を示す図である。
【図11】信号線の組を求める他の例を示す図である。
【図12】構造の異なる等価な回路の例を示す図であ
る。
【図13】検証が困難な回路の例を示す図である。
【符号の説明】
1、5 NANDゲート 2、3、6、7、51、52、54、55 ANDゲー
ト 4、53、56、57、58 ORゲート 8 XORゲート 9、10、11、12 組合せ回路 21 回路情報記憶手段 22 信号線選択手段 23 論理関数生成手段 24 判定手段 31 CPU 32 メモリ 33 入力装置 34 表示装置 35 バス 41、42、43、44、45、46、47、48、4
9、50 論理素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 664 JICSTファイル(JOIS)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの論理回路の等価性を検証し、検証
    結果を出力する情報処理システムにおいて、 前記2つの論理回路を構成する複数の論理素子に関する
    回路情報と、検証に用いる第1の信号線の組とを記憶す
    る回路情報記憶手段と、前記2つの論理回路において、等価な2つの信号線の一
    方を代表信号線として残し、他方を該代表信号線につな
    ぎ替える処理手段と、 前記2つの論理回路から1つずつ取り出した比較すべき
    2つの信号線より入力側にあり、該比較すべき2つの信
    号線の両方に影響を及ぼす信号線を選んで、前記第1の
    信号線の組に加える信号線選択手段と、 前記回路情報と第1の信号線の組とを用いて、前記比較
    すべき2つの信号線の各々の論理関数を生成する論理関
    数生成手段と、 生成された2つの論理関数に基づいて前記比較すべき
    つの信号線が等価かどうかを判定し、判定結果を用いて
    前記2つの論理回路が機能的に等価かどうかを検証する
    判定手段とを備えることを特徴とする論理回路検証シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記信号線選択手段は、前記第1の信号
    線の組に含まれる各信号線の直接のファンインを調べ、
    該第1の信号線の組に含まれないファンインの数が一定
    数以下であるような信号線を、該第1の信号線の組から
    除去することを特徴とする請求項1記載の論理回路検証
    システム。
  3. 【請求項3】 前記信号線選択手段は、前記比較すべき
    2つの信号線からファンイン側に向かって信号線をたど
    り、通過経路上の信号線にラベル付けを行い、該比較す
    べき2つの信号線の両方からラベル付けされる信号線を
    前記第1の信号線の組に加えることを特徴とする請求項
    1記載の論理回路検証システム。
  4. 【請求項4】 前記信号線選択手段は、前記第1の信号
    線の組に含まれる各信号線の直接のファンインを調べ、
    すべてのファンインが該第1の信号線の組に含まれるよ
    うな信号線を、該第1の信号線の組から除去することを
    特徴とする請求項1記載の論理回路検証システム。
  5. 【請求項5】 前記信号線選択手段は、前記第1の信号
    線の組に含まれる各信号線の直接のファンインを調べ、
    該第1の信号線の組に含まれないファンインの数が一定
    数以下であるような信号線を、該第1の信号線の組から
    除去することを特徴とする請求項1記載の論理回路検証
    システム。
  6. 【請求項6】 前記論理関数生成手段は、前記2つの論
    理回路の外部入力側から順に信号線の対を取り出して、
    該信号線の対の各々の論理関数を生成し、前記判定手段
    は、等価と判定した信号線の対の情報を用いて前記回路
    情報記憶手段が記憶する前記回路情報を書き換えること
    を特徴とする請求項1記載の論理回路検証システム。
  7. 【請求項7】 前記論理関数生成手段は、前記2つの論
    理関数から前記比較すべき2つの信号線の差異を表す論
    理関数を生成し、前記判定手段は、該差異を表す論理関
    数を用いて該比較すべき2つの信号線が等価かどうかを
    判定することを特徴とする請求項1記載の論理回路検証
    システム。
  8. 【請求項8】 前記論理関数生成手段は、前記第1の信
    号線の組を擬似的な入力とし、前記比較すべき2つの信
    号線を疑似的な出力とする前記2つの論理関数を計算
    し、前記判定手段は、該2つの論理関数が等価なときは
    比較すべき2つの信号線が等価であると判定し、等価
    でないときは該比較すべき2つの信号線の出力値が異な
    るような入力値の組合せを該第1の信号線の組が取り得
    るかどうかを調べることを特徴とする請求項1記載の論
    理回路検証システム。
  9. 【請求項9】 前記2つの論理関数が等価でないとき、
    前記信号線選択手段は、前記第1の信号線の組より入力
    側にあり、該第1の信号線の組の中の少なくとも2つ以
    上の信号線に影響を及ぼす信号線を含む第2の信号線の
    組を生成し、前記論理関数生成手段は、該第2の信号線
    の組を擬似的な入力とし、該第1の信号線の組を擬似的
    な出力とする第1の信号線の組の論理関数を生成し、前
    記判定手段は、該第1の信号線の組の論理関数と前記2
    つの論理関数とを用いて、前記比較すべき2つの信号線
    の出力値が異なる場合があるかどうかを調べることを特
    徴とする請求項8記載の論理回路検証システム。
  10. 【請求項10】 前記信号線選択手段は、前記第1の信
    号線の組からファンイン側に向かって信号線をたどり、
    通過経路上の信号線にラベル付けを行い、該第1の信号
    線の組に含まれるできるだけ多くの信号線からラベル付
    けされる信号線を、前記第2の信号線の組に加えること
    を特徴とする請求項9記載の論理回路検証システム。
  11. 【請求項11】 前記信号線選択手段は、前記第2の信
    号線の組に含まれる各信号線の直接のファンインを調
    べ、該第2の信号線の組に含まれないファンインの数が
    一定数以下であるような信号線を、該第2の信号線の組
    から除去することを特徴とする請求項9記載の論理回路
    検証システム。
  12. 【請求項12】 前記信号線選択手段は、前記第2の信
    号線の組から前記2つの論理回路の外部入力に至るまで
    の間で、新たな信号線の組を順に生成し、前記論理関数
    生成手段は、生成された信号線の組を新たに疑似的な入
    力として直近の信号線の組を疑似的な出力とする論理関
    数を順に生成していき、前記判定手段は、生成された論
    理関数を用いて、前記比較すべき2つの信号線の出力値
    が異なる場合があるかどうかを調べることを特徴とする
    請求項9記載の論理回路検証システム。
  13. 【請求項13】 2つの論理回路の等価性を検証し、検
    証結果を出力する情報処理システムにおいて、 前記2つの論理回路を構成する複数の論理素子に関する
    回路情報と、検証に用いる第1の信号線の組を記憶する
    回路情報記憶手段と、前記2つの論理回路において、等価な2つの信号線の一
    方を代表信号線として残し、他方を該代表信号線につな
    ぎ替える処理手段と、 前記2つの論理回路から1つずつ取り出した比較すべき
    2つの信号線より入力側にある信号線を選んで、前記第
    1の信号線の組に加え、該第1の信号線の組に含まれる
    各信号線の直接のファンインを調べて、該第1の信号線
    の組に含まれないファンインの数が一定数以下であるよ
    うな信号線を、該第1の信号線の組から除去する信号線
    選択手段と、 前記回路情報と前記第1の信号線の組とを用いて、前記
    比較すべき2つの信号線の各々の論理関数を生成する論
    理関数生成手段と、 生成された2つの論理関数に基づいて前記比較すべき
    つの信号線が等価かどうかを判定し、判定結果を用いて
    前記2つの論理回路が機能的に等価かどうかを検証する
    判定手段とを備えることを特徴とする論理回路検証シス
    テム。
  14. 【請求項14】 2つの論理回路を構成する複数の論理
    素子に関する回路情報を情報処理装置に格納し、 前記情報処理装置が、前記回路情報を用いて、以下の
    a)、b)、c)、d)、e)およびf)の処理を行う
    ことを特徴とする論理回路検証方法。 a)前記2つの論理回路において、等価な2つの信号線
    の一方を代表信号線として残し、他方を該代表信号線に
    つなぎ替える処理 b)前記2つの論理回路から1つずつ比較すべき2つの
    信号線を取り出す処理 c)前記 比較すべき2つの信号線より入力側にあり、該
    比較すべき2つの信号線の両方に影響を及ぼす信号線を
    選んで、選んだ信号線を含む第1の信号線の組を生成
    し、該第1の信号線の組を記憶する処理 d)前記 回路情報と前記第1の信号線の組とを用いて、
    前記2つの信号線の各々の論理関数を生成する処理 e) 生成された2つの論理関数に基づいて前記2つの信
    号線が等価かどうかを判定する処理 f) 判定結果を用いて前記2つの論理回路が機能的に等
    価かどうかを検証する処理
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