JP3178130B2 - 低級α−オレフィンの二量化方法 - Google Patents

低級α−オレフィンの二量化方法

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JP3178130B2 JP34602792A JP34602792A JP3178130B2 JP 3178130 B2 JP3178130 B2 JP 3178130B2 JP 34602792 A JP34602792 A JP 34602792A JP 34602792 A JP34602792 A JP 34602792A JP 3178130 B2 JP3178130 B2 JP 3178130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル系触媒を用い
た低級α−オレフィンの二量化方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】低級α−
オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブテン等の
二量体は、農薬、医薬、香料、化粧品、ポリマー等の原
料として有用な化合物であり、触媒として(A) ニッケル
化合物/(B) トリアルキルアルミニウム/(C) 3価のリ
ン化合物/(D) ハロゲン化フェノール/(E')水からなる
触媒を用いて製造することが知られている(特開昭57-1
67932 号公報) 。しかしながら、この方法は二量体の選
択率、収率などの点で必ずしも十分満足し得るものでは
ない。
【0003】
【課題を解決する手段】本発明者等は、低級α−オレフ
ィンのより優れた二量化方法を見出すべく、ニッケル系
触媒について鋭意検討を重ねた結果、上記の触媒におい
て水(E')の代わりにスルホン酸類およびジアルキル硫酸
類から選ばれる少なくとも1種の硫黄化合物(E) を使用
すれば、二量体の選択率、収率などが一層向上すること
を見出した。そしてさらに種々の検討を加えて本発明を
完成した。
【0004】すなわち本発明は低級α−オレフィンを二
量化する方法であって、下記の触媒成分(A) 、(B) 、
(C) 、(D) および(E) (A) ニッケルの有機酸塩、無機酸塩及び錯化合物から選
ばれる少なくとも1種のニッケル化合物、(B) トリアル
キルアルミニウム、(C) 式〔I〕、〔II〕、〔III〕ま
たは〔IV〕 PR1 2 3 〔I〕 P( NR4 2)3 〔II〕 P( OR5 )3 〔III〕 PR67(CH2)nPR67 〔IV〕 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 およびR
7 はそれぞれ独立にアルキル基、シクロアルキル基、ア
ラルキル基、アルキルもしくはアルコキシが置換してい
ることもあるフェニル基を表す。nは1から6までの整
数である。)で示される少なくとも1つの3価のリン化
合物、(D) 下式〔V〕 (式中、X1 〜X5 はハロゲン、水素もしくは水酸基を
表し、少なくとも1つはハロゲンである。)で示される
ハロゲン化フェノール類、(E) スルホン酸類およびジア
ルキル硫酸類から選ばれる少なくとも1種の硫黄化合
物。からなる触媒を用いることを特徴とする工業的に優
れた方法である。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に使用される触媒成分(A) のニッケル化合物として
は、例えばナフテン酸ニッケル、ギ酸ニッケル、酢酸ニ
ッケル、安息香酸ニッケル、シュウ酸ニッケル等のニッ
ケルの有機酸塩、塩化ニッケル、臭化ニッケル、ヨウ化
ニッケル、フッ化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケ
ル等のニッケルの無機酸塩、ニッケルビスアセチルアセ
トナート、ニッケルビスエチルアセトアセテート、ニッ
ケルビスジメチルグリオキシメート等のニッケルの錯化
合物などが挙げられる。これらのニッケル化合物は、2
種以上使用することもできる。
【0006】触媒成分(B) のトリアルキルアルミニウム
としては、例えばトリメチルアルミニウム、トリエチル
アルミニウム、トリ-n- プロピルアルミニウム、トリイ
ソプロピルアルミニウム、トリ-n- ブチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリ-n- ペンチルア
ルミニウム、トリ-n- ヘキシルアルミニウム、トリシク
ロヘキシルアルミニウム等が挙げられる。触媒成分(B)
は、触媒成分(A) に対して、通常2〜500モル倍、好
ましくは2〜100モル倍、より好ましくは2〜50モ
ル倍使用される。
【0007】また触媒成分(C) の3価のリン化合物とし
ては、例えばトリメチルホスフィン、トリエチルホスフ
ィン、トリ-n- プロピルホスフィン、トリイソプロピル
ホスフィン、トリ-n- ブチルホスフィン、トリイソブチ
ルホスフィン、トリ-tert-ブチルホスフィン、トリ-sec
- ブチルホスフィン、トリシクロプロピルホスフィン、
トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、トリ-p- トリルホスフィン、トリ-p- メトキシフェ
ニルホスフィン、トリ-2,4,6- トリメチルフェニルホス
フィン、フェニルジイソプロピルホスフィン、ジエチル
イソプロピルホスフィン、エチル- ジ-tert-ブチルホス
フィン、ジエチル-tert-ブチルホスフィン、エチルジシ
クロヘキシルホスフィン、メチルフェニルベンジルホス
フィン、ジエチルフェニルホスフィン、エチルジフェニ
ルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン、メチルジ
フェニルホスフィン等のPR123 で示されるホスフ
ィン類、
【0008】トリスジメチルアミノホスフィン、トリス
ジエチルアミノホスフィン、トリスジ-n- プロピルアミ
ノホスフィン、トリスジイソプロピルアミノホスフィ
ン、トリスジ-n- ブチルアミノホフフィン、トリスジイ
ソブチルアミノホスフィン、トリスジ-t- ブチルアミノ
ホスフィン、トリスジシクロヘキシルアミノホスフィン
等のP(NR4 2)3で示されるアミノホスフィン類、
【0009】トリメチルホスファイト、トリエチルホス
ファイト、トリ-n- プロピルホスファイト、トリイソプ
ロピルホスファイト、トリ-n- ブチルホスファイト、ト
リイソブチルホスファイト、トリ-tert-ブチルホスファ
イト、トリシクロヘキシルホスファイト、トリフェニル
ホスファイト、トリ-p- トリルホスファイト、トリ-p-
メトキシフェニルホスファイト等のP( OR5 )3で示さ
れるホスファイト類、
【0010】ビスジフェニルホスフィノメタン、1,2-ビ
スジフェニルホスフィノエタン、1,3-ビスジフェニルホ
スフィノプロパン、1,4-ビスジフェニルホスフィノブタ
ン、1,5-ビスジフェニルホスフィノペンタン、1,6-ビス
ジフェニルホスフィノヘキサン、1,2-ビスジメチルホス
フィノエタン、1,2-ビスジエチルホスフィノエタン、1,
2-ビスジシクロヘキシルホスフィノエタン、1,2-ビスジ
ペンタフルオロフェニルホスフィノエタン等のPR67
(CH2)nPR67 で示される二座配位ホスフィン類が
挙げられる。
【0011】これら3価のリン化合物は、生成する二量
体の組成に影響を及ぼす。例えばプロピレンを二量化さ
せて、2,3-ジメチルブテン類を優先的に得ようとする場
合には、トリイソプロピルホスフィン、トリシクロヘキ
シルホスフィン、トリ-sec-ブチルホスフィン、エチル-
ジ-tert-ブチルホスフィン等のホスフィン類を用いる
ことが好ましい。また、1,2-ビスジフェニルホスフィノ
エタンなどの二座配位ホスフィン類を用いると、メチル
ペンテン類が優先的に生成する。触媒成分(C) は、触媒
成分(A) に対して、通常0.1〜50モル倍、好ましくは
0.1〜20モル倍、より好ましくは0.1〜2モル倍使用
される。
【0012】また式〔V〕で示される触媒成分(D) のハ
ロゲン化フェノール類としては、例えばo-、m-およびp-
クロロフェノール、2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-およ
び3,5-ジクロロフェノール、2,4,5-および2,4,6-トリク
ロロフェノール、2,3,4,6-テトラクロロフェノール、ペ
ンタクロロフェノール、2,3-および2,6-ジクロロハイド
ロキノン、テトラクロロハイドロキノン、4,6-ジクロロ
レゾルシン、2,4,6-トリクロロレゾルシン、テトラクロ
ロカテコール及びこれらの塩素をフッ素、臭素、ヨウ素
に置換したハロゲン化フェノール類が挙げられる。
【0013】触媒成分(D) は、触媒成分(B) に対して、
通常0.4〜20モル倍、好ましくは1〜10モル倍使用
される。該触媒成分の使用量は生成する二量体の二重結
合異性体の組成に影響を及ぼし、例えばプロピレンを二
量化させて2,3-ジメチルブテン類を製造する場合に、該
触媒成分の使用量を増加させると、2,3-ジメチル-2-ブ
テンの選択率が増加する傾向がある。
【0014】触媒成分(E) の硫黄化合物としては、例え
ばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸等の脂肪族スル
ホン酸類、ベンセンスルホン酸、p-トルエンスルホン
酸、エチルベンゼンスルホン酸等の芳香族スルホン酸
類、クロロスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸
等のハロゲン含有スルホン酸類などのスルホン酸類、ジ
メチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸類が挙げ
られる。これらは、2種以上混合して使用することもで
きる。特にスルホン酸類とジアルキル硫酸類とを混合し
て使用すると二量化活性、二量体選択率などがより一層
向上する。
【0015】触媒成分(E) は、触媒成分(A) に対して、
通常0.1〜20モル倍、好ましくは0.1〜10モル倍使
用される。
【0016】触媒の調製は、不活性溶媒の存在下に通常
実施される。かかる溶媒としては、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ジクロロメ
タン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素などが挙げられる。
【0017】触媒成分の混合順序に特に規制はないが、
触媒成分の混合はブタジエン、イソプレン、1,3-ペンタ
ジエン、2,3-ジメチル-1,3- ブタジエン等の共役ジエン
の存在下に行うのが好ましく、この場合は安定性に優れ
た触媒を得ることができる。ただし、反応時に過剰の共
役ジエンが存在すると低級α−オレフィンの二量化を
げるので、該共役ジエンは触媒成分(A) に対して1〜2
00モル倍使用するのが好ましい。
【0018】触媒の調製温度は、通常−78〜100
℃、好ましくは−50〜30℃である。二量化反応は通
常、前記したような不活性溶媒中で実施される。反応時
の触媒成分の濃度は、ニッケル成分として10-510
-1 mol/l である。また反応温度は、通常−70〜150
℃、好ましくは−50〜100℃、より好ましくは−2
0〜50℃であり、圧力は通常0〜30Kg/cm2G であ
る。
【0019】本発明で用いられる低級α−オレフィンと
しては、例えばエチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペ
ンテン、3-メチル-1- ブテン、1-ヘキセン、3-メチル-1
- ペンテン、4-メチル-1- ペンテン、3,3-ジメチル-1-
ブテン等が挙げられるが、中でもエチレン、プロピレ
ン、1-ブテンが好ましく使用される。反応終了後は、通
常の処方に従って反応を停止して触媒を除去した後、精
留することにより、生成物を分離取得することができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法で低級α−オレフィンの二
量化反応を行うと、従来の方法よりも高選択率かつ高収
率で目的とする二量体を製造することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0022】実施例1および2 50mlのシュレンク管を、5℃に冷却し、窒素置換した
後、これに同温度でナフテン酸ニッケル0.1mmolを含む
トルエン1.35ml、トリシクロヘキシルホスフィン(2
0%トルエン溶液) 0.1mmol、イソプレン8mmolを入
れ、さらにトリエチルアルミニウム2mmolを含むトルエ
ン2mlを加えた後、攪拌しながら18℃まで昇温した。
次いで、5℃まで冷却して、表1に示した量のメタンス
ルホン酸を加えた後、2,4,6-トリクロロフェノール3.5
mmolを含むトルエン3.5mlを内温が20℃を超えないよ
うにしながら加えた。
【0023】窒素置換した500mlのステンレス製オー
トクレーブに、20℃下、上記のようにして調製した触
媒液、トルエン18mlを加え、プロピレンを4Kg/cm2G
に保圧し、同温度で3時間反応した。反応終了後、5℃
まで冷却した後、未反応プロピレンを系外に除いた後、
反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分析し、結
果を表1に示した。 TON(turnover number)=生成量 (mmol)/触媒ニッケル
金属量(mmol) 二量体選択率(%)=[ 生成二量体量(g)/反応プロ
ピレン量(g)]×100 二量体:DMB-1 + DMB-2 + 2M1P + 2M2P + 4M1,2P + Hex (DMB-1:2,3-ジメチル-1-ブテン,DMB-2:2,3-
ジメチル-2-ブテン,2M1P:2-メチル-1-ペンテン,2
M2P:2-メチル-2-ペンテン,4M1,2P:4-メチル-1-ペ
ンテン+4-メチル-2- ペンテン Hex:ヘキセン)
【0024】比較例1 実施例1において、メタンスルホン酸の代わりに水を0.
8mmol用いる以外は実施例1に準拠して反応を行った。
結果を表1に示した。
【0025】 表1 T O N メタンスルホン酸/Niモル比 二量体選択率 二量体total DMB-1+DMB-2 実施例1 3 75% 8786 7046 実施例2 5 77 11021 8784比較例11) − 62 6856 5862 1) 水/Niモル比=8
【0026】実施例3 実施例1において、メタンスルホン酸の代わりにトリフ
ルオロメタンスルホン酸0.1mmol用い、反応を2時間行
う以外は実施例1に準拠して反応を行った。二量体選択
率は90.1%、二量体total のTON は17080 、 DMB-1+DMB
-2のTON は8400であった。
【0027】実施例4 反応温度を10℃とし、1時間反応を行った以外は実施
例3に準拠して反応を行った。反応終了後、反応混合物
をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、二量
体選択率は94.6%、二量体total のTON は28830 、DMB-
1+DMB-2 のTONは17696 であった。
【0028】実施例5 ナフテン酸ニッケル、トリシクロヘキシルホスフィンお
よびトリフルオロメタンスルホン酸を各々0.02mmol、
イソプレンを0.16mmol、トリエチルアルミニウムを0.
40mmol、および2,4,6-トリクロロフェノールを0.70
mmol用いた以外は実施例4に準拠して反応を行った。反
応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、二量体選択率は99.4%、二量体total のTO
N は70906 、DMB-1+DMB-2 のTON は39227 であった。
【0029】実施例6 反応圧力を6Kg/cm2G 、反応時間を40分とした以外は
実施例5に準拠して反応を行った。反応終了後、反応混
合物をガスクロマトグラフィーで分析したところ、二量
体選択率は94.1%、二量体total のTON は112778、DMB-
1+DMB-2 のTON は51495 であった。
【0030】実施例7 50mlのシュレンク管を、5℃に冷却し、窒素置換した
後、これに同温度でナフテン酸ニッケル0.01mmolを含
むトルエン0.375ml、トリシクロヘキシルホスフィン
(20%トルエン溶液)0.01mmol、イソプレン0.8mm
olを入れ、さらにトリエチルアルミニウム0.2mmolを含
むトルエン0.2mlを加えた後、攪拌しながら18℃まで
昇温した。次いで、5℃まで冷却してジメチル硫酸0.0
2mmolを加えた後、2,4,6-トリクロロフェノール0.7mm
olを含むトルエン0.7mlを内温が20℃を超えないよう
にしながら加えた。
【0031】窒素置換した100mlのステンレス製オー
トクレーブに、15℃下、上記のようにして調製した触
媒液、トルエン2mlを加え、プロピレンを6Kg/cm2G に
保圧し、15〜20℃で1時間反応した。反応終了後、
5℃まで冷却した後、未反応プロピレンを系外に除いた
後、反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分析
し、結果を表2に示した。
【0032】実施例8 実施例7において、ジメチル硫酸を0.03mmol使用する
以外は実施例7に準拠して反応を行った。結果を表2に
示した。
【0033】実施例9 実施例7において、トルエンの代わりにo−ジクロルベ
ンゼンを用い、ジメチル硫酸を0.04mmol使用する以外
は実施例7に準拠して反応を行った。結果を表2に示し
た。
【0034】実施例10 実施例7において、ジメチル硫酸の代わりにジエチル硫
酸を0.03mmol使用する以外は実施例7に準拠して反応
を行った。結果を表2に示した。
【0035】 表2 T O N 二量体選択率 二量体total DMB-1 DMB-2 実施例7 64% 28339 17496 4420 実施例8 68 29552 17295 4337 実施例9 64 30514 18606 4341 実施例10 72 21335 14144 2177
【0036】実施例11 50mlのシュレンク管を、5℃に冷却し、窒素置換した
後、これに同温度でナフテン酸ニッケル0.05mmolを含
むトルエン0.68 ml 、トリシクロヘキシルホスフィン
(20%トルエン溶液) 0.05mmol、イソプレン4mmol
を入れ、さらにトリエチルアルミニウム1mmolを含むト
ルエン1mlを加えた後、攪拌しながら18℃まで昇温し
た。次いで、5℃まで冷却してジメチル硫酸0.15mmol
を加えた後、2,4,6-トリクロロフェノール3.5mmolを含
むトルエン3.5mlを内温が20℃を超えないようにしな
がら加えた。
【0037】窒素置換した500mlのステンレス製オー
トクレーブに、15℃下、上記のようにして調製した触
媒液、トルエン18mlを加え、プロピレンを4Kg/cm2G
に保圧し、20℃で2時間反応した。反応終了後、5℃
まで冷却した後、未反応プロピレンを系外に除いた後、
反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分析し、結
果を表3に示した。
【0038】実施例12 実施例11において、トリエチルアルミニウム0.75mmo
l、ジメチル硫酸0.115mmol、2,4,6-トリクロロフェ
ノールを2.5mmol使用する以外は実施例11に準拠して反
応を行った。結果を表3に示した。
【0039】 表3 T O N 二量体選択率 二量体total DMB-1 DMB-2 実施例11 68% 18121 2156 11852 実施例12 68 16349 11011 1921
【0040】実施例13 50mlのシュレンク管を、5℃に冷却し、窒素置換した
後、これに同温度でナフテン酸ニッケル0.01mmolを含
むトルエン0.375ml、トリイソプロピルホスフィン0.
01mmol、イソプレン0.8mmolを入れ、さらにトリエチ
ルアルミニウム0.15mmolを含むトルエン0.15mlを加
えた後、攪拌しながら18℃まで昇温した。次いで、5
℃まで冷却してジメチル硫酸0.025mmolを加えた後、
2,4,6-トリクロロフェノール0.5mmolを含むトルエン0.
5mlを内温が20℃を超えないようにしながら加えた。
【0041】窒素置換した100mlのステンレス製オー
トクレーブに、15℃下、上記のようにして調製した触
媒液、トルエン2mlを加え、プロピレンを6Kg/cm2G に
保圧し、15〜20℃で1時間反応した。反応終了後、
5℃まで冷却した後、未反応プロピレンを系外にパージ
した後、反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分
析し、結果を表4に示した。
【0042】実施例14 実施例13において、トリイソプロピルホスフィンの代わ
りにトリエチルホスフィン0.01mmol用いる以外は実施
例13に準拠して反応を行った。結果を表4に示した。
【0043】実施例15 実施例13において、トリイソプロピルホスフィンの代わ
りにジエチルフェニルホスフィン0.01mmol用いる以外
は実施例13に準拠して反応を行った。結果を表4に示し
た。
【0044】 表4 T O N 二量体選択率 二量体total DMB-1 DMB-2 2M1P 2M2P 4M1,2P 実施例13 64% 11484 7763 1088 1072 393 1064 実施例14 90 16821 4499 169 2469 4151 4971 実施例15 87 9618 2424 263 1903 2503 2525
【0045】実施例16 50mlのシュレンク管を、5℃に冷却し、窒素置換した
後、これに同温度でナフテン酸ニッケル0.05mmolを含
むトルエン0.68 ml 、トリシクロヘキシルホスフィン
(20%トルエン溶液) 0.05mmol、イソプレン4mmol
を入れ、さらにトリエチルアルミニウム1mmolを含むト
ルエン0.9mlを加えた後、攪拌しながら18℃まで昇温
した。次いで、5℃まで冷却してジエチル硫酸0.09mm
olを加えた後、2,4,6-トリクロロフェノール2.5mmolモ
ルを含むトルエン2.5mlを内温が20℃を超えないよう
にしながら加えた。
【0046】窒素置換した500mlのステンレス製オー
トクレーブに、15℃下、上記のようにして調製した触
媒液、トルエン18mlを加え、プロピレンを4Kg/cm2G
に保圧し、20℃で2時間反応した。反応終了後、5℃
まで冷却した後、未反応プロピレンを系外に除いた後、
反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分析し、結
果を表5に示した。
【0047】実施例17 実施例16において、ジエチル硫酸0.09mmolを加えた
後、さらにメタンスルホン酸0.125mmolを加える以外
は実施例16に準拠して反応を行った。結果を表5に示し
た。
【0048】実施例18 実施例16において、ジエチル硫酸0.09mmolを加えた
後、さらにメタンスルホン酸0.15mmolを加える以外は
実施例16に準拠して反応を行った。結果を表5に示し
た。
【0049】実施例19 実施例16において、ジエチル硫酸0.09mmolを加えた
後、さらにメタンスルホン酸0.2mmolを加える以外は実
施例16に準拠して反応を行った。結果を表5に示した。
【0050】 表5 T O N 二量体選択率 二量体total DMB-1 DMB-2 実施例16 66.9 % 9399 4993 2028 実施例17 70.4 24124 16195 2742 実施例18 77.5 28822 20631 2138 実施例19 76.5 23760 16751 2043
【0051】実施例20 50mlのシュレンク管を5℃に冷却し、窒素置換した
後、これに同温度でナフテン酸ニッケル0.1mmolを含む
トルエン1.24ml、1,2-ビスジフェニルホスフィノエタ
ン0.1mmol、イソプレン8mmolを入れ、さらにトリエチ
ルアルミニウム2mmolを含むトルエン2mlを加えた。次
いで同温度にてトリフルオロメタンスルホン酸0.3mmol
を加えた後、2,4,6-トリクロロフェノール3.5mmolを含
むトルエン3.5mlを内温が20℃を越えないようにしな
がら加えた。
【0052】窒素置換した500mlのステンレス製オー
トクレーブに、10℃下、上記のようにして調製した触
媒液、トルエン12mlを加え、プロピレンを4.5Kg/cm2
G に保圧し、同温度で2時間反応した。反応終了後、0
℃まで冷却した後、未反応プロピレンを系外に除いた。
反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分析し、結
果を表6に示した。
【0053】実施例21 実施例20において1,2-ビスジフェニルホスフィノエタン
の代わりに1,3-ビスジフェニルホスフィノプロパンを0.
1mmol、プロピレンを4.5Kg/cm2G でなく6Kg/cm2G に
保圧する以外は実施例20に準拠して反応を行った。結果
を表6に示した。
【0054】実施例22 実施例20において1,2-ビスジフェニルホスフィノエタン
の代わりに1,6-ビスジフェニルホスフィノヘキサンを0.
1mmol用いる以外は実施例20に準拠して反応を行った。
結果を表6に示した。
【0055】 表6 T O N 二量体選択率 二量体total 4M1,2P メチルペンテン類 実施例20 97.8 % 8110 4480 7650 実施例21 100 2390 1190 2100 実施例22 100 26600 9120 15140
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−12303(JP,A) 特開 昭57−167932(JP,A) 特開 昭60−44050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 2/26 - 2/36 C07C 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の触媒成分(A) 、(B) 、(C) 、(D)
    および(E) (A) ニッケルの有機酸塩、無機酸塩及び錯化合物から選
    ばれる少なくとも1種のニッケル化合物、(B) トリアル
    キルアルミニウム、(C) 式〔I〕、〔II〕、〔III〕ま
    たは〔IV〕 PR1 2 3 〔I〕 P( NR4 2)3 〔II〕 P( OR5 )3 〔III〕 PR67(CH2)nPR67 〔IV〕 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 およびR
    7 はそれぞれ独立にアルキル基、シクロアルキル基、ア
    ラルキル基、アルキルもしくはアルコキシが置換してい
    ることもあるフェニル基を表す。nは1から6までの整
    数である。)で示される少なくとも1つの3価のリン化
    合物、(D) 下式〔V〕 (式中、X1 〜X5 はハロゲン、水素もしくは水酸基を
    表し、少なくとも1つはハロゲンである。)で示される
    ハロゲン化フェノール類、(E) スルホン酸類およびジア
    ルキル硫酸類から選ばれる少なくとも1種の硫黄化合
    物。からなる触媒を用いることを特徴とする低級α−オ
    レフィンの二量化方法。
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