JP3177357B2 - ジェットルームの運転制御装置 - Google Patents

ジェットルームの運転制御装置

Info

Publication number
JP3177357B2
JP3177357B2 JP26756493A JP26756493A JP3177357B2 JP 3177357 B2 JP3177357 B2 JP 3177357B2 JP 26756493 A JP26756493 A JP 26756493A JP 26756493 A JP26756493 A JP 26756493A JP 3177357 B2 JP3177357 B2 JP 3177357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control device
weft
weft insertion
rotation speed
arrival angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26756493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07118996A (ja
Inventor
茂生 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority to JP26756493A priority Critical patent/JP3177357B2/ja
Publication of JPH07118996A publication Critical patent/JPH07118996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3177357B2 publication Critical patent/JP3177357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ジェットルームにお
いて、安定な緯入れ動作を維持しながら、全体の稼動効
率を最大に向上させることができるジェットルームの運
転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェットルーム、殊にエアジェットルー
ムにおいては、製織に使用する緯糸の飛走特性が変化す
ることにより緯入れが不安定になることがある。これ
は、緯糸の長手方向に、糸の太さや毛羽の大小等の糸物
性の変動があるために、糸の空気抵抗が変化することに
主な原因があると考えられている。
【0003】そこで、緯糸の飛走特性が変化したときに
も安定な緯入れ動作を継続させるために、緯糸の到達角
度(所定長さの緯糸が経糸開口内に緯入れされ、緯糸の
先端が反緯入れ側に到達する織機機械角をいう、以下同
じ)に着目し、到達角度が所定の目標到達角度から偏移
して到達角度偏差が発生したときに、開始角度(緯入れ
動作を開始させる織機機械角をいう、以下同じ)や、緯
入れ用のエア圧力を補正制御する技術が知られている
(たとえば、特開平3−40837号公報)。なお、こ
のものは、到達角度偏差に基づき、まず、開始角度を補
正制御し、次いで、エア圧力を補正制御することによ
り、全体としての制御応答性を高め、安定な緯入れ動作
を実現させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、織機は、所定の到達角度を実現するように、そ
の緯入れ条件が制御されるから、回転数が小さい場合に
は、緯入れ開始から完了までの時間が過大となって、全
体の稼動効率が低く抑えられてしまい、不合理であると
いう問題があった。すなわち、このときの織機は、さら
に回転数を上昇させる余地があるにも拘らず、低速運転
を強いられてしまうからである。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、制御対象に織機の回転数を含め、緯入
れ条件の修正制御を回転数の制御に優先させることによ
って、安定な緯入れ動作を維持しながら、織機の稼動効
率を最大に向上させることができるジェットルームの運
転制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、緯糸の到達角度と目標到達角度
とから到達角度偏差を検出する偏差検出手段と、偏差検
出手段からの到達角度偏差に基づき緯入れ条件の基準値
を補正する緯入れ制御装置と、緯入れ制御装置の補正量
に対応して設定回転数を補正し、織機の回転数を制御し
て緯入れ制御装置の補正量を解消する回転数制御装置と
を備えることをその要旨とする。
【0007】なお、偏差検出手段は、多色緯入れする各
緯糸の到達角度偏差を検出し、緯入れ制御装置は、各緯
糸ごとに設け、偏差検出手段からの各緯糸の到達角度偏
差に基づき緯入れ条件の基準値を補正し、回転数制御装
置は、各緯入れ制御装置の補正量に対応して設定回転数
を補正することができる。
【0008】また、回転数制御装置は、各緯入れ制御装
置の補正量の平均値、最小値または最大値に対応して設
定回転数を補正することができる。
【0009】
【作用】かかる発明の構成によるときは、緯入れ制御装
置は、偏差検出手段からの到達角度偏差に基づき緯入れ
条件の基準値を補正し、回転数制御装置は、緯入れ制御
装置の補正量に対応して織機の設定回転数を補正する。
そこで、このときの回転数制御装置は、緯入れ制御装置
における補正量を解消させ、緯入れ条件が基準値に一致
するように、織機の回転数を制御することができる。す
なわち、緯入れ制御装置は、緯入れ条件の基準値を補正
することにより、回転数制御装置による回転数の制御に
優先して緯入れ条件を修正制御することができる。な
お、緯入れ条件の基準値とは、緯入れ制御装置が緯入れ
条件として開始角度を制御対象とするとき、基準開始角
度をいい、緯入れ用のエア圧力を制御対象とするとき、
基準エア圧力をいう。
【0010】偏差検出手段により各緯糸の到達角度偏差
を検出するときは、各緯糸ごとに設ける緯入れ制御装置
は、各緯糸の到達角度偏差に基づき緯入れ条件の基準値
を補正し、回転数制御装置は、各緯入れ制御装置の補正
量に対応して設定回転数を補正する。そこで、多色緯入
れをする織機においても、同様の運転状態を実現するこ
とができる。
【0011】回転数制御装置が緯入れ制御装置の補正量
の平均値に対応して動作するとき、織機は、各緯糸の到
達角度偏差の平均値が解消するような回転数により運転
を継続することができ、補正量の最小値、最大値に対応
して動作するとき、織機は、飛走特性が最も劣悪な緯糸
または最も良好な緯糸について、その到達角度偏差が解
消するような回転数により運転を継続することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0013】ジェットルームの運転制御装置は、偏差検
出手段10、緯入れ制御装置20、回転数制御装置30
を備えてなる(図1)。
【0014】偏差検出手段10の到達角度検出器11に
は、緯糸フィーラWFからの緯糸信号S1 と、エンコー
ダENからの角度信号S2 とが入力されている。ただ
し、緯糸フィーラWFは、図示しない織機の反緯入れ側
に設置されているものとし、緯入れされた緯糸が反緯入
れ側に到達したことを検出して緯糸信号S1 を出力す
る。また、エンコーダENは、図示しない織機の主軸に
連結されており、織機機械角θを検出して角度信号S2
を出力する。なお、到達角度検出器11の出力は、到達
角度θe として比較手段12に入力されており、比較手
段12には、目標到達角度θeoを設定する設定器12a
が付設されている。
【0015】比較手段12の出力は、緯入れ制御装置2
0の補正量算出器21に接続されている。また、補正量
算出器21の出力は、加合せ点22、タイミングコント
ローラ23を介して開閉弁Vに接続されており、加合せ
点22の別の加算端子には、設定器22aが接続されて
いる。なお、タイミングコントローラ23には、エンコ
ーダENからの角度信号S2 が併せ入力されている。こ
こで、開閉弁Vは、図示しないエア源と、緯入れ用のエ
アノズルNZとの間に介装されており、図示しない緯糸
は、開閉弁Vを開いてエアノズルNZを作動させること
により、エアノズルNZからのエアジェットを介して経
糸開口内に緯入れされる。
【0016】補正量算出器21の出力は、回転数制御装
置30の補正量算出器31にも分岐接続されている。補
正量算出器31の出力は、加合せ点32、制御増幅器3
3を介して駆動モータMに接続されている。ただし、駆
動モータMは、図示しない織機の原動モータであり、ま
た、加合せ点32の別の加算端子には、設定器32aが
接続されている。
【0017】緯入れ制御装置20の設定器22aには、
基準開始角度θo が設定されている。ただし、基準開始
角度θo とは、開始角度θs の基準値である。そこで、
補正量算出器21からの補正量θd =0とすると、この
ときの加合せ点22は、開始角度θs =θo +θd =θ
o をタイミングコントローラ23に出力し、タイミング
コントローラ23は、エンコーダENからの織機機械角
θを開始角度θs と比較することにより、θ=θs にお
いて開閉弁Vを開き、緯入れ動作を開始させることがで
きる。なお、タイミングコントローラ23は、所定時間
の経過後に開閉弁Vを閉じ、緯入れ動作を終了させる。
【0018】緯入れ用の緯糸は、給糸体から供給されて
測長貯留装置上に貯留されている。そこで、緯糸は、θ
=θs において緯入れノズルNZを作動させ、測長貯留
装置からの解舒を開始させると、緯入れノズルNZから
のエアジェットによって緯入れされる。その後、緯糸
は、測長貯留装置から所定長さが解舒されると後端部が
係止され、緯入れの最終段階において、先端部が反緯入
れ側の緯糸フィーラWFの位置に到達し、緯糸フィーラ
WFは、緯糸信号S1 を発生することができる。
【0019】偏差検出手段10の到達角度検出器11
は、緯糸フィーラWFからの緯糸信号S1 が発生したと
きの織機機械角θを到達角度θe として比較手段12に
出力する。そこで、比較手段12は、到達角度検出器1
1からの到達角度θe と、設定器12aからの目標到達
角度θeoとを比較して到達角度偏差Δθe =θeo−θe
を演算し、緯入れ制御装置20の補正量算出器21に出
力することができる。
【0020】補正量算出器21は、偏差検出手段10か
らの到達角度偏差Δθe を開始角度θs に対する補正量
θd に変換し、加合せ点22に出力する。そこで、この
ときの緯入れ制御装置20は、到達角度偏差Δθe に基
づき、基準開始角度θo を補正し、開始角度θs =θo
+θd において、次回以降の緯入れ動作を実行すること
ができる。
【0021】補正量算出器21からの補正量θd は、回
転数制御装置30の補正量算出器31にも分岐入力され
ている。すなわち、回転数制御装置30は、補正量算出
器31を介して補正量θd を回転数の補正量Nd に変換
する。また、設定器32aには、設定回転数No が設定
されている。そこで、加合せ点32は、目標回転数Ns
=No +Nd を制御増幅器33に出力することができ、
回転数制御装置30は、駆動モータMの回転数、すなわ
ち織機の回転数NをN=Ns =No +Nd に制御するこ
とができる。ただし、制御増幅器33は、図示しない速
度検出器を介して駆動モータMの回転数をフィードバッ
クし、駆動モータMの回転数が目標回転数Ns に一致す
るように制御するものとする。
【0022】以上の回転数制御装置30の動作は、図2
のように図示することができる。ただし、図2におい
て、横軸は時間軸tであり、t=0を通る縦軸は、織機
の回転数Nである。なお、横軸は、設定回転数N=No
を通るように定め、縦軸上には、N=No の位置より上
方の適当な位置に点Xを定める。
【0023】織機の回転数N=No のとき、織機機械角
θ=0(度)、θ=θo 、θ=θs、θ=θe 、θ=3
60(度)に相当する各時刻t=−ta 、t=0、t=
ts、t=te 、t=tb を横軸上に定める。ただし、
θo は基準開始角度、θs =θo +θd は開始角度、θ
e は到達角度である。このとき、点Xと、横軸上のt=
−ta 、t=ts 、t=te 、t=tb の各点とを結ぶ
直線Ba 、Bs 、Be、Bb は、それぞれ織機の回転数
Nが変動するとき、基準開始角度θo を基準として、θ
=0(度)、θ=θs 、θ=θe 、θ=360(度)と
なる各タイミングが時間的に織機の回転数Nに反比例し
て変化する様子を表わす。ただし、このときの織機の回
転数Nは、点Xから横軸までの距離xo とするとき、点
Xからの距離x=(No /N)xo となるように縦軸上
にとるものとする。たとえば、縦軸上のN=N1 >No
の位置は、点Xからの距離x1 =(No /N1 )xo <
xo に定めればよい。
【0024】横軸上の時間差Td =ts 、Tw =te −
ts は、それぞれ、織機の回転数N=No のとき、補正
量θd 相当の時間、緯入れに要する時間を表わす。そこ
で、横軸上のt=ts の点を通り、直線Be に平行な直
線Be1をとると、直線Be1は、緯入れに要する時間Tw
を一定に保つとき、織機の回転数Nに対し、開始角度θ
s を時間的にどのように変化させるべきかを示す。すな
わち、織機が設定回転数N=No で運転しているとき、
何らかの原因で緯入れに要する時間Tw が変化して到達
角度θe が変動し、到達角度偏差Δθe =θeo−θe >
0が発生すると、補正量算出器21は、到達角度偏差Δ
θe に対応して補正量θd >0を出力し、緯入れ制御装
置20は、開始角度θs =θo +θd とすることによ
り、到達角度θe =θeoに直ちに修正し、回復させるこ
とができる。
【0025】また、このとき、回転数制御装置30は、
補正量算出器31が補正量θd に対応する補正量Nd を
発生し、N=Ns =No +Nd =N1 >No となるよう
に、設定回転数No を補正して織機の回転数Nを制御す
る。ただし、ここで、N=N1 >No は、直線Be1と縦
軸との交点に相当する織機の回転数であり、回転数N=
N1 とすることにより、Td =0、θd =0を実現する
ことができる。
【0026】
【他の実施例】織機によりn色(n≧2)の多色緯入れ
を実施するとき、偏差検出手段10は、n個の比較手段
12、12…を設けるとともに(図3)、到達角度検出
器11と各比較手段12との間にアンドゲート13を設
け、各比較手段12の出力は、各緯糸ごとに設ける緯入
れ制御装置20、20…に接続することができる。な
お、各アンドゲート13には、各緯糸に対応する緯糸選
択信号Swi(i=1、2…n)が併せ入力されている。
また、緯入れ制御装置20、20…からは、各緯糸に対
応する開始角度θsi(i=1、2…n)を引き出して平
均手段41に入力し、平均手段41の出力は、別の比較
手段42を介して回転数制御装置30に接続されてい
る。なお、比較手段42には、設定器42aが付設され
ている。
【0027】各比較手段12は、緯糸選択信号Swiによ
って選択される各緯糸の到達角度θei(i=1、2…
n)と、設定器12aからの目標到達角度θeoとを比較
することにより、各緯糸の到達角度偏差Δθei(i=
1、2…n)を算出し、対応する緯入れ制御装置20に
出力する。そこで、各緯入れ制御装置20は、到達角度
偏差Δθeiに基づき、各緯糸ごとに、開始角度θs =θ
siを補正制御することができる。
【0028】一方、平均手段41は、緯入れ制御装置2
0、20…からの開始角度θsiを入力して、その平均値
θsaを算出し、比較手段42は、平均値θsaと、設定器
42aからの設定開始角度θsoとを比較し、開始角度偏
差Δθs =θso−θsaを回転数制御装置30に出力す
る。そこで、このときの回転数制御装置30は、緯入れ
制御装置20、20…の各補正量θd の平均値に対応し
て設定回転数No を補正し、織機の回転数Nを制御する
ことができる。各緯入れ制御装置20からの開始角度θ
siは、その緯入れ制御装置20内においてθsi=θs =
θo +θd であって、その緯入れ制御装置20における
補正量θd に対応しているからである。
【0029】ここで、設定器42aに設定する設定開始
角度θsoは、各緯入れ制御装置20の設定器22aに設
定する基準開始角度θo がすべて同一値である場合に
は、θso=θo とすればよいが、基準開始角度θo が緯
糸ごとに異なる場合には、その代表的な値を設定開始角
度θsoとして選定すればよい。
【0030】なお、図3において、平均手段41は、開
始角度θsiの最小値を選択する最小値選択手段、また
は、開始角度θsiの最大値を選択する最大値選択手段に
代えてもよい。n色の緯糸のうち、開始角度θsi=θs
であって補正量θd が最も小さいもの、または、補正量
θd が最も大きいものに着目して、織機の回転数Nを制
御することができる。また、平均手段41は、各緯入れ
制御装置20の開始角度θsiに代えて、各緯入れ制御装
置20における補正量θd を直接入力して平均してもよ
く、このとき、比較手段42、設定器42aは、これら
を省略することができる。ただし、このときの最小値選
択手段は、補正量θd に符号の正負があるときは、符号
が正のものの最小値または符号が負のものの最小値を選
択して回転数制御装置30に出力してもよく、最大値選
択手段は、符号が正のものの最大値または符号が負のも
のの最大値を選択してもよい。
【0031】また、図1、図3の偏差検出手段10、1
0は、それぞれ計測手段14、基準タイミング発生器1
5を介して到達角度偏差Δθe 、Δθeiを時間的に検出
してもよい(図4(A)、(B))。基準タイミング発
生器15は、θ=θeoにおいて、目標到達角度θeoに相
当する基準タイミング信号St を発生するから、各計測
手段14は、緯糸フィーラWFからの緯糸信号S1 と、
基準タイミング信号St との各発生時点の時間差を計測
することにより、到達角度偏差Δθe 、Δθeiを演算す
ることができる。ただし、各計測手段14は、そのとき
の織機の回転数Nを入力し、計測した時間差を織機機械
角に換算するものとする。
【0032】さらに、図4の各計測手段14は、単なる
遅速判別手段に代えてもよい。すなわち、遅速判別手段
は、緯糸信号S1 と基準タイミング信号St とを入力
し、両者のいずれが時間的に早く入力されたかを判別
し、その判別結果を補正量算出器21に出力する。補正
量算出器21は、遅速判別手段の判別結果に応じて、緯
糸信号S1 が基準タイミング信号St より早く発生した
場合には、一定の補正量θd =+Δθを加合せ点22に
出力し、逆に遅く発生した場合には、一定の補正量θd
=−Δθを出力することができる。そこで、この発明に
おいて、偏差検出手段10からの到達角度偏差Δθe 、
Δθeiとは、比較手段12、計測手段14を介して実測
するものの他、遅速判別手段による判別結果をも含んで
いうものとする。
【0033】以上の説明において、各緯入れ制御装置2
0の制御対象は、開閉弁Vに代えて、緯入れノズルNZ
に供給するエア圧力を調整するための圧力調整弁として
もよい。すなわち、各緯入れ制御装置20は、到達角度
偏差Δθe 、Δθeiに基づき、基準開始角度θo 、また
は、それに代わる基準エア圧力からなる緯入れ条件の基
準値を補正することができる。ただし、一般に、緯入れ
制御装置20の補正量算出器21は、基準開始角度θo
を補正するとき、到達角度偏差Δθe 、Δθeiと同符号
の補正量θd を出力すればよいが、基準エア圧力を補正
するときは、異符号の補正量θd を出力するものとす
る。たとえば、緯糸の飛走特性が劣化し、到達角度偏差
Δθe 、Δθeiが負になると、開始角度θs は、θs =
θo +θd<θo に補正しなければならないが、このと
きのエア圧力は、基準エア圧力よりも高くなる方向に補
正する必要があるからである。
【0034】また、補正量算出器21、31は、内部に
デッドバンド要素、リミッタ要素を包含していてもよ
い。たとえば、図1の補正量算出器21は、一定量以上
の到達角度偏差Δθe に対してのみ応答し、一定量の補
正量θd を出力するようにしてもよい。
【0035】以上の各実施例において、緯糸が反緯入れ
側に到達する時点は、緯糸フィーラWFからの緯糸信号
S1 に代えて、測長貯留装置から所定長さの緯糸が解舒
されたことを示す信号、または、その後端部が係止され
たことを示す信号によって検出してもよい。なお、この
発明は、エアジェットルームのみならず、ウォータジェ
ットルームに対しても、そのまま適用することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、偏差検出手段と、緯入れ制御装置と、回転数制御装
置とを組み合わせることによって、緯入れ制御装置は、
緯入れ条件の基準値を補正する一方、回転数制御装置
は、緯入れ制御装置の補正量に対応して設定回転数を補
正し、最終的に、緯入れ制御装置における補正量が解消
するような織機の回転数を実現することができるから、
安定な緯入れ動作を維持し得る最大の回転数により織機
の運転を継続し、全体の稼動効率を最大に向上させるこ
とができるという優れた効果がある。
【0037】また、偏差検出手段により各緯糸の到達角
度偏差を検出し、各緯糸ごとに設ける緯入れ制御手段に
より、各緯糸の到達角度偏差に基づき各緯糸の緯入れ条
件の基準値を補正すれば、多色緯入れをする織機におい
ても、同様の効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成ブロック系統図
【図2】 動作説明線図
【図3】 他の実施例を示す図1相当図
【図4】 他の実施例を示す要部ブロック系統図
【符号の説明】
N…回転数 No …設定回転数 θeo…目標到達角度 θe 、θei(i=1、2…n)…到達角度 Δθe 、Δθei(i=1、2…n)…到達角度偏差 θd …補正量 10…偏差検出手段 20…緯入れ制御装置 30…回転数制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−71459(JP,A) 特開 平2−200846(JP,A) 特開 昭61−34258(JP,A) 特開 平2−229245(JP,A) 特開 平4−57940(JP,A) 特開 平3−40837(JP,A) 特開 昭62−231057(JP,A) 特開 平4−316643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 47/28 - 47/38 D03D 51/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸の到達角度と目標到達角度とから到
    達角度偏差を検出する偏差検出手段と、該偏差検出手段
    からの到達角度偏差に基づき緯入れ条件の基準値を補正
    する緯入れ制御装置と、該緯入れ制御装置の補正量に対
    応して設定回転数を補正し、織機の回転数を制御して前
    記緯入れ制御装置の補正量を解消する回転数制御装置と
    を備えてなるジェットルームの運転制御装置。
  2. 【請求項2】 前記偏差検出手段は、多色緯入れする各
    緯糸の到達角度偏差を検出し、前記緯入れ制御装置は、
    各緯糸ごとに設け、前記偏差検出手段からの各緯糸の到
    達角度偏差に基づき緯入れ条件の基準値を補正し、前記
    回転数制御装置は、前記各緯入れ制御装置の補正量に対
    応して設定回転数を補正することを特徴とする請求項1
    記載のジェットルームの運転制御装置。
  3. 【請求項3】 前記回転数制御装置は、前記各緯入れ制
    御装置の補正量の平均値、最小値または最大値に対応し
    て設定回転数を補正することを特徴とする請求項2記載
    のジェットルームの運転制御装置。
JP26756493A 1993-10-26 1993-10-26 ジェットルームの運転制御装置 Expired - Fee Related JP3177357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26756493A JP3177357B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ジェットルームの運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26756493A JP3177357B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ジェットルームの運転制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07118996A JPH07118996A (ja) 1995-05-09
JP3177357B2 true JP3177357B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=17446559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26756493A Expired - Fee Related JP3177357B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ジェットルームの運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3177357B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1016900A3 (nl) * 2005-12-20 2007-09-04 Picanol Nv Werkwijze voor het inbrengen van een inslagdraad bij een weefmachine, en weefmachine.

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07118996A (ja) 1995-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2849422B2 (ja) 織機の緯入れノズルの噴射圧力制御方法と、その装置
JP3177357B2 (ja) ジェットルームの運転制御装置
US5101867A (en) Picking control for air jet loom with timing and pressure correction
US6443188B1 (en) Weft inserting control device for fluid jet type loom
US6142190A (en) Picking method and apparatus for multicolor picking loom
JPH0457940A (ja) 織機の緯入れ制御装置
JP2663008B2 (ja) 織機の緯入れ制御装置
JPS62222974A (ja) ドラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御装置
JPH0465Y2 (ja)
US6070619A (en) Easing roller control method
US5901757A (en) Weft feed rate control method
US6457491B1 (en) Weft inserting control device for fluid jet type loom
JP3145544B2 (ja) ジェットルームの緯入れ制御方法と、その装置
JP3046474B2 (ja) 織機の経糸制御装置
JP2934332B2 (ja) 織機の主軸制御方法
JP3541851B2 (ja) 織機の送出し制御装置
JP2000274603A (ja) 給水制御装置
JP2707291B2 (ja) 空気噴射式織機の緯入れ制御方法
JPH0340836A (ja) 織機の緯入れ制御装置
JP2834459B2 (ja) 織機の緯入れ制御装置
JPH05179536A (ja) 織機の緯入れ制御装置
JPH07216691A (ja) 織機の経糸張力制御方法および制御装置
JPH0417586Y2 (ja)
JP2945055B2 (ja) エアジェットルームの緯入れノズル制御装置と、それを使用する緯入れ制御装置
JP2670808B2 (ja) ドラム式緯糸測長貯留装置の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees