JP3173955B2 - 放電用電源装置のヒューズ溶断検出回路 - Google Patents

放電用電源装置のヒューズ溶断検出回路

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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オゾン発生器等の放電
装置に給電するサイリスタブリッジ構成の定電流形イン
バータを用いた放電用電源装置に設けられ、放電装置の
各放電セルの電極短絡事故により生じたヒューズ溶断を
検出する放電用電源装置のヒューズ溶断検出回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理,食品加工,プール浄化
等には放電装置の1例であるオゾン発生器が用いられ、
この発生器に給電する放電用電源装置は、特公昭60−
29641号公報(C01B 13/11)等に記載さ
れているように、ほぼ図3に示すように構成されてい
る。
【0003】同図において、1a,1b,1cは3相商
用交流が給電される交流電源端子、2は電源端子1a,
1b,1cの商用交流を直流に変換するコンバータ、3
はコンバータ2の出力を平滑する直流リアクトル、4は
直流リアクトル3を介したコンバータ2の直流出力が供
給される定電流形インバータであり、フルブリッジ接続
のサイリスタ5〜8からなる。9はインバータ4の駆動
回路であり、サイリスタ5〜8を点弧制御する。
【0004】10は昇圧用の変圧器であり、1次巻線1
0aの両端がインバータ4の出力端子4a,4bに接続
されている。11は始動器であり、インバータ4の始動
時にその出力側,すなわち出力端子4a,4bと変圧器
10の1次巻線10aとの接続点にサイリスタ転流用の
直流出力を供給する。
【0005】12は変圧器10の2次巻線10bに接続
された放電装置としてのオゾン発生器であり、接地され
た円筒容器内に、誘電体製,例えばガラス製の複数の放
電セル13を収容して形成され、各放電セル13の高圧
電極14はそれぞれの接地電極15に対向して設けられ
ている。
【0006】16は放電セル13毎のヒューズであり、
2次巻線10bの一端と各放電セル13の高圧電極14
との間に設けられている。
【0007】なお、2次巻線10bの他端は接地されて
各接地電極15に接続されている。そして、2次巻線1
0bからオゾン発生器12の各放電セル13に、例えば
200〜2000Hzの交流高電圧(以下高周波高電圧
という)が並列給電される。
【0008】つぎに、始動器11は図4に示すように構
成され、単相交流の制御電源17が変圧器18を介して
整流器19に供給され、この整流器19の出力が充電電
流制限抵抗20を介して始動用コンデンサ21に供給さ
れる。
【0009】このコンデンサ21は正端部が出力端子4
aに接続され、負端部がサイリスタスイッチ22を介し
て出力端子4bに接続され、インバータ4の始動前はサ
イリスタスイッチ22がオフして充電状態に維持され
る。
【0010】そして、インバータ4の始動時は駆動回路
9からインバータ4の直列接続された2個のサイリスタ
5,8又は6,7にゲートパルスが供給されてその状態
に固定され、インバータ4の入力側が短絡状態になる。
このとき、コンバータ2からリアクトル3,サイリスタ
5,8又は6,7に流れる直流の電流i1は、リアクト
ル3の定電流作用により漸増して所定の定電流に達す
る。
【0011】そして、電流i1が定電流に達した後、駆
動回路9の制御により、インバータ4は例えばサイリス
タ5,8がゲートパルスでオンに固定された短絡状態か
らサイリスタ7,8のゲートパルスとサイリスタ5,6
のゲートパルスとが交互に供給される交流出力状態に移
行する。また、前記の短絡状態からサイリスタ7,8に
ゲートパルスが供給されて交流出力状態に移行するとき
に、始動器11のサイリスタスイッチ22に放電用ゲー
トパルスが供給され、サイリスタスイッチ22がオンす
る。
【0012】このサイリスタスイッチ22のオンによ
り、始動用コンデンサ21の充電電荷が出力端子4a,
1次巻線10a,出力端子4b,サイリスタスイッチ2
2,コンデンサ21のループで放電し、リアクトル3を
流れる電流i1より大きなパルス状の直流の電流i2が
1次巻線10aを流れる。このとき、オゾン発生器12
等に事故がなく、いわゆる正常負荷状態であれば、1次
巻線10aに発生した電圧がサイリスタ5に逆電圧とし
て印加され、サイリスタ5が転流消弧してサイリスタ
5,8のオン状態からサイリスタ7,8のオン状態に移
行する。
【0013】以降は、始動器11から直流出力がなくて
も、駆動回路9の200〜2000Hzのゲートパルス
の切換えにより、既点弧の2個のサイリスタ7,8又は
5,6のいずれか1つが転流消弧され、インバータ4が
商用周波数より十分高い周波数(200〜2000H
z)で動作し、この周波数の定電流の交流出力が1次巻
線10aに供給される。
【0014】そして、インバータ4の出力が変圧器10
で昇圧され、2次巻線10bからオゾン発生器12に高
周波電圧が供給され、この高周波電圧によりオゾン発生
器12は容器内の原料気体,例えば酸素の雰囲気中で各
放電セル13の高圧電極14と接地電極15との間に無
声放電が生じてオゾンが発生し、このオゾンが容器外に
排出される。
【0015】ところで、オゾン発生器12のいずれかの
放電セル13にガラス(誘電体)の絶縁破壊などに基づ
く電極14,15の短絡事故(電極短絡事故)が発生す
ると、事故が発生した放電セル13(事故放電セル)の
電極14,15に電流が集中する。この電流の集中によ
り、変圧器10は2次巻線10bの電圧が消失するとと
もに、1次巻線10aの電圧も消失し、停止する。
【0016】このインバータ4の停止は、サイリスタ5
〜8の破壊等を防止するため、図示省略された保護回路
等の制御により、事故発生から半サイクル程度の短期間
内に行われる。
【0017】そのため、とくにインバータ4の転流直前
等に短絡事故が発生すると、事故放電セル13のヒュー
ズ16に十分な溶断エネルギーが与えられず、インバー
タ4が停止したときに、2次巻線10bにヒューズ16
を介して事故放電セル13が接続された状態になる。
【0018】そして、インバータ4の動作が停止した後
も事故放電セル13が2次巻線10bに接続され続ける
と、始動器11のサイリスタ22にゲートパルスを供給
し、始動器11を作動して始動用コンデンサ21を放電
し、その直流出力を1次巻線10aに供給して再始動し
ても、1次巻線10aに転流用の逆電圧が発生せず、イ
ンバータ4の転流起動が行えなくなり、インバータ4が
停止保持されてオゾン発生器12がオゾンを発生しな
い。
【0019】そこで、前記公報には始動器11の始動用
コンデンサ21の前段にこのコンデンサ21に並列に大
容量の溶断用コンデンサを設けるとともに、この溶断用
コンデンサとコンデンサ21との間に充電時及び事故発
生時にのみ閉成する開閉器を設けることが記載されてい
る。
【0020】そして、いずれかの放電セル13に電極短
絡事故が発生した状態で再始動すると、前記開閉器が閉
成して始動用コンデンサ21及び溶断用コンデンサの放
電エネルギーを並列合成した大容量の直流エネルギーが
事故放電セル13のヒューズ16に瞬時に供給され、こ
のヒューズ16が溶断して事故放電セル13が2次巻線
10bから切離され、その後インバータ4が転流起動さ
れる。この場合は、再始動によりインバータ4が正常に
動作し、オゾン発生器12が事故放電セル13を切離し
た状態でオゾンを発生する。
【0021】一方、前記公報に記載のように始動器11
にヒューズ溶断用コンデンサ及び開閉器を付加してオゾ
ン発生器12の電極短絡事故に対処すると、部品点数が
増加して複雑かつ高価になるとともに、始動器11の開
閉器制御等も必要になって制御が煩雑化するため、特開
平6−24709号公報(C01B 13/11)に
は、始動器にヒューズ溶断用コンデンサ,開閉器等を付
加することなく、オゾン発生器の電極短絡事故に対処
し、事故放電セルのヒューズを確実に溶断して再始動が
行えるようにすることが記載されている。
【0022】すなわち、同公報には、オゾン発生器の各
放電セルのいずれかに電極短絡事故が発生した状態で再
始動する場合、例えば図3,図4に示す電圧検出器23
の電圧消失の検出により、強制的に例えばサイリスタ
5,6に連続したゲートパルスを印加し、インバータ4
を直流出力状態に保って事故放電セル13のヒューズ1
6に十分な直流エネルギーを集中供給し、このヒューズ
16を溶断し、この溶断により変圧器10の1次側及び
2次側の電圧が回復した後、インバータ4を停止して始
動前の状態に戻し、その後、インバータ4を通常の制御
で再始動することが記載されている。
【0023】ところで、事故放電セル13はその後の保
守作業時等に交換されるが、この交換の対象となる事故
放電セルの数は、従来、ヒューズ溶断検出回路により、
つぎに説明する溶断ヒューズのカウントにしたがって表
示等される。
【0024】すなわち、従来のこの種放電用電源装置の
ヒューズ溶断検出回路は、事故放電セル13のヒューズ
16が溶断するときには、必ずインバータ4の転流失敗
が発生するとし、この転流失敗の発生毎に、この転流失
敗をヒューズ16の溶断としてカウントし、このカウン
ト数をヒューズ16が溶断した事故放電セル13の数と
して表示等している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の放電用電源
装置のヒューズ溶断検出回路の場合、インバータ4の転
流失敗の発生毎にヒューズ16の溶断をカウントする構
成であるため、インバータ4の転流により、その出力電
流がゼロクロスして極性反転した直後からインバータ4
の出力電圧がゼロ点に達するまでの間に事故放電セル1
3が発生したときは、このセル13のヒューズ16の溶
断がカウントされず、検出ミスが生じる問題点がある。
【0026】すなわち、インバータ4の出力電流の極性
が反転したときには、インバータ4の転流が完了してお
り、その後出力電圧がゼロになるまての間に事故放電セ
ル13が発生すると、このセル13のヒューズ16が当
該セル13の蓄積電荷の放電により瞬時に溶断し、イン
バータ4が転流失敗することなく運転され続け、ヒュー
ズ16の溶断がカウントされず、検出ミスが生じる。
【0027】そして、とくに下水処理等の事業設備に用
いられるオゾン発生器の放電セルは、高価であり、保守
作業等において、過不足なく交換に必要な数の放電セル
を準備することが経済面等から望まれるため、前記の検
出ミスを防止することは極めて重要である。本発明は、
オゾン発生器等の放電装置の電極短絡事故が発生した放
電セルを、そのヒューズの溶断から確実に検出すること
を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の放電用電源装置のヒューズ溶断検出回路
においては、インバータの出力電流を検出する電流検出
回路と、インバータの出力電圧を検出する電圧検出回路
と、両検出回路の検出信号によりインバータの転流によ
る出力電流のゼロクロス点から出力電圧のゼロ点までの
期間を検出するパルス幅検出回路と、パルス幅検出回路
の検出期間の幅の出力を積分する積分器と、積分器の積
分出力が基準値より大きくなるときに転流検出出力を発
生する比較器と、転流検出出力の前縁毎にリセットトリ
ガされ,インバータの正常動作時の転流検出出力の前縁
の間隔より長く該間隔の2倍の期間より短い所定時間内
に再トリガされないときにヒューズ溶断検出出力を発生
する検出出力部とを備える。
【0029】
【作用】前記のように構成された本発明の放電用電源装
置のヒューズ溶断検出回路の場合、いずれかの放電セル
に電極短絡事故が生じて事故放電セルが発生すると、こ
の事故がインバータの転流完了直後,すなわちインバー
タの出力電流のゼロクロス直後からその出力電圧の転流
による正規のゼロクロスタイミングまでの間に発生して
も、発生瞬時に出力電圧がゼロになるため、電流検出回
路,電圧検出回路の検出信号に基づくパルス幅検出回路
の検出期間の幅の出力が必ず正常時より短くなる。
【0030】このとき、パルス幅検出回路の出力を積分
する積分器の出力が比較器の基準値に達しないため、転
流検出出力が発生せず、検出出力部は直前のリセットト
リガから所定時間経過してもリセットトリガされず、ヒ
ューズ溶断検出出力を発生する。
【0031】したがって、事故放電セルが発生してヒュ
ーズが溶断すると、インバータが転流に失敗せず、運転
され続けても、検出出力部にヒューズ溶断検出出力が発
生し、この検出出力により事故放電セルがそのヒューズ
の溶断として確実に検出され、この検出出力のカウント
により交換を要する事故放電セルがヒューズの溶断数と
して正確に求められる。
【0032】
【実施例】1実施例について、図1及び図2を参照して
説明する。図1において、図3と同一符号は同一もしく
は相当するものを示し、24はインバータ4の出力電圧
を検出する電圧検出回路、25はインバータ4の出力電
流を検出する電流検出回路、26,27は電圧検出回路
24,電流検出回路25の電圧検出信号,電流検出信号
を増幅する増幅器である。
【0033】28は増幅器26,27の出力信号が供給
されるパルス幅検出回路であり、増幅器26の出力信号
からインバータ4の出力電流のゼロ点を検出し、増幅器
27の出力信号からインバータ4の出力電圧のゼロ点を
検出し、両検出に基づき、インバータ4の転流完了(出
力電流のゼロクロス)からその出力電圧のゼロ点までの
期間(検出期間)の幅の正極性(ハイレベル)のパルス
を出力する。
【0034】29はパルス幅検出回路28の出力を積分
する積分器であり、負極性の三角波形の積分パルスを出
力する。30は第1の比較器であり、積分器29の三角
波の出力と基準信号端子31の負の基準電圧(第1の基
準値)とを比較し、三角波の出力が基準電圧より低下し
て負側に大きくなるときに正極性の転流検出出力を発生
する。32は検出出力部を形成する第1の単安定マルチ
バイブレータ(以下単安定マルチバイブレータをモノマ
ルチという)であり、第1の比較器30の出力前縁の立
上り毎にリセットトリガされ、一定期間経過してもリセ
ットトリガされなければ、ハイレベルのヒューズ溶断検
出出力を発生する。
【0035】33は乗算器であり、電圧検出回路24の
電圧検出信号と電流検出回路25の電流検出信号とを乗
算し、インバータ4の出力電力を検出する。34は第2
の比較器であり、乗算器35の電力の検出信号と基準信
号端子35の基準電圧(第2の基準値)とを比較し、イ
ンバータ4の出力が安定状態の目安としての例えば定格
出力電圧の30%以上の電圧になるときにハイレベルの
出力を発生する。
【0036】36はモノマルチ32の出力と第2の比較
器34の出力とが供給されるアンド回路であり、第2の
比較器34の出力がハイレベルのときにのみオンしてモ
ノマルチ32のハイレベルの出力を後段の第2のモノマ
ルチ37に供給する。38はモノマルチ37の出力が供
給されるヒューズ溶断指令装置であり、モノマルチ37
のハイレベル出力の発生をカウントしてヒューズ16の
溶断数をカウントする。
【0037】つぎに、各部の波形を示した図2におい
て、(a)はインバータ4の出力電流i3、(b)はイ
ンバータ4の出力電圧,すなわちインバータ4の運転中
の1次巻線10aの電圧v1、(c)はパルス幅検出回
路28の出力、(d)は積分器29の出力及び第1の基
準値としての基準電圧−v2、(e)は第1の比較器3
0の出力、(f)は第1のモノマルチ32の出力であ
る。
【0038】そして、インバータ4が周期T1で正常に
転流をくり返し、例えばサイリスタ5,6のオン状態か
らサイリスタ7,8のオン状態に正常に転流する場合、
その出力電流は図2の(a)に示すようにサイリスタ
5,6のオフに基づいてtaに正から負に極性反転し、
その出力電圧は同図の(b)に示すように瞬時低下して
回復し、その後、図1の矢印の正極性の電圧が減少し、
tbにゼロクロス点を通過して負極性の電圧に移る。
【0039】このインバータ4の出力電圧を電圧検出回
路24により検出し、この検出回路24の出力信号を増
幅器26により増幅した後、パルス幅検出回路28に供
給する。
【0040】また、インバータ4の出力電流を電流検出
回路25により検出し、この検出回路25の出力信号を
増幅器27により増幅した後、パルス幅検出回路38に
供給する。
【0041】さらに、パルス幅検出回路28は増幅器2
6,27を介した検出回路24,25の検出信号によ
り、インバータ4が転流するtaからインバータ4の出
力電圧がゼロになるtbまでの期間T2を検出し、この
期間T2に図2の(c)に示すハイレベルの出力を発生
する。このパルス幅検出回路28の出力信号を積分器2
9により積分し、図2の(d)に示すように負極性の三
角波の出力電圧を得る。
【0042】なお、積分器29はtbに入力がローレベ
ルに反転すると、瞬時にリセットされて出力電圧がゼロ
に戻る。また、積分器29の三角波の出力電圧と第1の
基準信号端子31の基準電圧−v2とを第1の比較器3
0により比較し、積分器29の出力電圧が基準電圧−v
2よりも負側に低下して大きくなると、その間、図2の
(e)に示すようにハイレベルの転流検出出力を発生す
る。
【0043】この第1の比較器30のハレベルの転流検
出出力が第1のモノマルチ32に供給されると、このモ
ノマルチ32が転流検出出力の前縁毎にリセットトリガ
される。
【0044】そして、オゾン発生器12に放電セル13
の電極短絡事故が発生せず、各放電セル13のヒューズ
16の溶断が生じない正常時は、インバータ4の転流毎
に前記と同様の動作がくり返される。このくり返しによ
り、インバータ4の転流周期で定まる一定期間T1毎に
転流検出出力が発生し、この出力の前縁により第1のモ
ノマルチ32がくり返しリセットトリガされる。
【0045】このとき、第1のモノマルチ32の時定数
τはT1<τ<2・T1に設定され、第1のモノマルチ
32の出力は図2の(f)に示すようにゼロに保持さ
れ、ヒューズ溶断検出出力は発生しない。
【0046】つぎに、インバータ4の転流直後にオゾン
発生器12のいずれかの放電セル13に電極短絡事故が
生じた場合について説明する。例えば、図2のtdにサ
イリスタ5,6のオンからサイリスタ7,8のオンへの
転流が完了し、この直後のteに電極短絡事故が生じて
事故放電セル13が発生し、このセル13に蓄積されて
いた十分な電荷が当該放電セル13のヒューズ16を介
して放電し、このヒューズ16が過大なエネルギーで瞬
時に溶断したとする。
【0047】このとき、インバータ4の出力電圧が瞬時
に低下してゼロ点に達し、変圧器10の1次巻線10a
に生じる電圧の単位時間当りの変化は図2の(b)に示
すようにヒューズ16の溶断が生じない正常時のそれよ
り大きくなる。
【0048】また、ヒューズ16が瞬時に溶断するた
め、インバータ4の保護回路等が動作せず、インバータ
4の運転が継続され、その出力電圧はゼロ点に達した後
極性が反転する。一方、インバータ4の出力電流がゼロ
クロスするtdからその出力電圧がゼロ点になるteま
での期間Txは正規の転流周期T1より短くなる。
【0049】そのため、積分器29の出力は図2の
(d)に示すように基準電圧−v2に低下せず、同図の
(e)に示すように第1の比較器30は転流検出出力が
発生しない。
【0050】そして、つぎの転流検出出力が直前のtc
の出力からT1以上経過した後のtgに発生するため、
tcから所定期間τ経過したtf(<tg)に図2の
(f)に示すように第1のモノマルチ32がヒューズ溶
断検出出力を発生する。この検出出力はtgの転流検出
出力のリセットトリガによりオフする。
【0051】したがって、インバータ4が運転され続け
ても、ヒューズ16の溶断が確実に検出される。なお、
事故放電セル13が発生したときにインバータ4の運転
が停止すれば、このときも、積分器29に転流検出出力
が発生せず、第1のモノマルチ32がヒューズ溶断検出
出力を発生する。
【0052】そして、第1のモノマルチ32のヒューズ
溶断検出出力の発生をカウントして表示等すれば、保守
時等にヒューズ16が溶断した事故放電セル13の数,
すなわち交換を要する放電セル数を知ることができる。
【0053】ところで、インバータ4の電源投入直後、
このインバータ4が安定するまでの期間には誤検出が生
じるおそれがあり、この間にヒューズ16の溶断が生じ
ても、その溶断の検出,カウント等が不正確になる。
【0054】そこで、この実施例では電圧検出回路24
の電圧検出信号、電流検出回路25の電流検出信号を乗
算器33により乗算してインバータ4の出力電力を検出
し、さらに、乗算器33の乗算信号と第2の基準電圧と
を比較器34により比較する。
【0055】このとき、第2の基準電圧は、インバータ
4の出力,すなわち電源装置の定格時の出力電圧の30
%に相当する電圧に設定されており、乗算信号が第2の
基準電圧より高くなり、出力安定状態に達すると、比較
器34の出力がハイレベルになり、この出力によりアン
ド回路36がオンする。
【0056】そして、このアンド回路36がオンする
と、第1のモノマルチ32の出力が後段の第2のモノマ
ルチ37に供給され、このモノマルチ37がトリガされ
て第2のヒューズ溶断検出出力が発生し、この出力がヒ
ューズ溶断指令装置38に供給され、この指令装置38
により第2のヒューズ溶断検出出力からヒューズ16の
溶断を検出してその数をカウントする。
【0057】この場合、アンド回路36によりインバー
タ4の動作が安定するまではモノマルチ32のヒューズ
溶断検出出力が無効とされるため、一層正確にヒューズ
16の溶断が検出される。
【0058】そして、前記実施例では放電装置がオゾン
発生器の場合に適用したが、オゾン発生器以外の放電装
置の場合にも適用できるのは勿論である。また、放電セ
ルの構造や数等は実施例に限定されるものでなく、放電
セルにはいわゆる放電管も含まれる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。放電装置
(オゾン発生器12)のいずれかの放電セル13に電極
短絡事故が生じて事故放電セル13が発生すると、この
事故がインバータ4の転流完了直後,すなわちインバー
タ4の出力電流のゼロクロス直後からその出力電圧の転
流による正規のゼロクロスタイミングまでの間に発生し
ても、発生瞬時にその出力電圧がゼロになるため、電流
検出回路25,電圧検出回路24の検出信号に基づくパ
ルス幅検出回路38の検出期間の幅の出力が必ず正常時
より短くなる。
【0060】このとき、パルス幅検出回路28の出力を
積分する積分器29の出力が比較器30の基準値に達し
ないため、転流検出出力が発生せず、検出出力部(単安
定マルチバイブレータ32)は直前のリセットトリガか
ら所定時間経過してもリセットトリガされず、ヒューズ
溶断検出出力を発生する。
【0061】したがって、事故放電セル13が発生して
そのヒューズ16が溶断すると、インバータ4が転流に
失敗せず、運転され続けても、検出出力部にヒューズ溶
断検出出力が発生し、この検出出力により事故放電セル
13をそのヒューズ16の溶断として確実に検出するこ
とができ、この検出出力のカウントにより交換を要する
事故放電セル13をヒューズ16の溶断数として正確に
求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のブロック図である。
【図2】(a)〜(f)は図1の動作説明用のタイミン
グチャートである。
【図3】従来例のブロック図である。
【図4】図3の一部の詳細なブロック図である。
【符号の説明】
4 電流形インバータ 10 変圧器 11 始動器 12 放電装置 13 放電セル 16 ヒューズ 24 電圧検出回路 25 電流検出回路 28 パルス幅検出回路 29 積分器 30 比較器 32 検出出力部としての単安定マルチバイブレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−24709(JP,A) 特開 昭54−26291(JP,A) 特公 昭60−29641(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02 H02H 3/08 - 3/253 C01B 13/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動時にサイリスタブリッジ構成の定電
    流形インバータの出力側に始動器のサイリスタ転流用の
    直流出力を供給して前記インバータを転流起動し、 前記インバータの交流出力を変圧器により昇圧し、該変
    圧器の2次側昇圧出力を複数のヒューズをそれぞれ介し
    て放電装置の複数の放電セルに印加する放電用電源装置
    に設けられ、 前記各放電セルの電極短絡事故によるヒューズ溶断を検
    出する放電電源装置のヒューズ溶断検出回路において、 前記インバータの出力電流を検出する電流検出回路と、 前記インバータの出力電圧を検出する電圧検出回路と、 前記両検出回路の検出信号により前記インバータの転流
    による出力電流のゼロクロス点から出力電圧のゼロ点ま
    での期間を検出するパルス幅検出回路と、 前記パルス幅検出回路の検出期間の幅の出力を積分する
    積分器と、 前記積分器の積分出力が基準値より大きくなるときに転
    流検出出力を発生する比較器と、 前記転流検出出力の前縁毎にリセットトリガされ,前記
    インバータの正常動作時の前記転流検出出力の前縁の間
    隔より長く該間隔の2倍の期間より短い所定時間内に再
    トリガされないときにヒューズ溶断検出出力を発生する
    検出出力部とを備えたことを特徴とする放電用電源装置
    のヒューズ溶断検出回路。
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