JPH11283764A - 高圧放電灯の保護回路 - Google Patents

高圧放電灯の保護回路

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JPH11283764A
JPH11283764A JP8531298A JP8531298A JPH11283764A JP H11283764 A JPH11283764 A JP H11283764A JP 8531298 A JP8531298 A JP 8531298A JP 8531298 A JP8531298 A JP 8531298A JP H11283764 A JPH11283764 A JP H11283764A
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JP
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discharge lamp
voltage
current
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detection circuit
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JP8531298A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Shiichi
広康 私市
Masaomi Asayama
正臣 淺山
Fumitake Owada
文武 大和田
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Mitsubishi Electric Corp
Osram Melco Ltd
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Osram Melco Ltd
Mitsubishi Electric Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点灯直後でも放電灯の異常を瞬時に検出し、
放電灯を消灯させる高圧放電灯の保護回路を得る。 【解決手段】 交流電圧を整流するダイオードブリッジ
2、交流電圧を高力率で直流電圧に変換するアクティブ
フィルタ3、高圧放電灯6に流す電流を制御する限流回
路4、直流電圧を低周波の交流電圧に変換するインバー
タ5、高圧放電灯6を始動する高電圧パルスを発生させ
る高圧パルス回路7、アクティブフィルタ3、限流回路
4、インバータ5、放電灯電流検出回路11、放電灯電
圧検出回路12放電灯電圧に基づいて求めた放電灯電圧
の変化率の大きさがあらかじめ定められた値を越えたと
きに、放電灯の点灯を停止させる保護手段を有する制御
回路12を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高圧放電灯装置に
関し、特に放電灯の保護に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧放電灯の放電灯電圧は、図12に示
すように、点灯直後は低く、時間の経過とともに放電灯
電圧が上昇して、所定の安定電圧となる。このような特
性を持つ従来の高圧放電灯は、特開平5−226090
号公報に記載されている構成のものがある。これは、直
流電源の電圧を昇圧回路で昇圧した後に、変換回路で交
流に変換して放電灯を点灯する放電灯点灯装置に、放電
灯の異常検出回路を備え、放電灯を点灯した後の安定時
に、昇圧回路の出力から放電灯の電圧を検出することに
より、異常を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電灯装置は、
十分時間が経過して、放電灯電圧が安定してから、異常
検出回路を動作させるので、通常放電灯電圧が安定にな
るまで数十秒から数分の時間を要するため、その間、異
常を検出できず、また、放電灯の未装着や放電灯寿命末
期に起こる整流現象異常の検出ができないため、放電灯
異常時も、放電灯を点灯しようと、通常よりも過大な電
圧、過大な電流を供給してしまうという問題点があっ
た。
【0004】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、点灯直後でも放電灯の異常を瞬
時に検出し、かつ、放電灯未装着や放電灯整流現象の異
常モードでも直ちに検出して、放電灯を消灯させる高圧
放電灯の保護回路を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる高圧放
電灯の保護回路は、高圧放電灯の電圧を検出する放電灯
電圧検出回路と、この放電灯電圧検出回路から出力され
た放電灯電圧に基づいて求めた放電灯電圧の変化率の大
きさがあらかじめ定められた値を越えたときに、放電灯
が異常と判定し、放電灯の点灯を停止させる保護手段と
を備える。
【0006】また、高圧放電灯の電圧を検出する放電灯
電圧検出回路と、この放電灯電圧検出回路から出力され
た正極の放電灯電圧と負極の放電灯電圧との偏差が、あ
らかじめ定められた値を越えたときに、放電灯が異常と
判定し、放電灯の点灯を停止させる保護手段とを備え
る。
【0007】また、高圧放電灯に流れる電流を検出する
放電灯電流検出回路と、この放電灯電流検出回路から出
力された正極の放電灯電流と負極の放電灯電流との偏差
が、あらかじめ定められた値を越えたときに、放電灯が
異常と判定し、放電灯の点灯を停止させる保護手段とを
備える。
【0008】また、高圧放電灯の電圧を検出し、検出し
た放電灯電圧を出力する放電灯電圧検出回路と、高圧放
電灯に流れる電流を検出し、検出した放電灯電流を出力
する放電灯電流検出回路と、上記放電灯電圧の正極の電
圧及び上記放電灯電流の正極の電流との積と、上記放電
灯電圧の負極の電圧及び上記放電灯電流の負極の電流と
の積との偏差が、あらかじめ定められた値を越えたとき
に、放電灯が異常と判定し、放電灯の点灯を停止させる
保護手段とを備える。
【0009】また、高圧放電灯を始動する高電圧パルス
を発生させる高圧パルス回路と、上記高圧放電灯に流れ
る放電灯電流を検出する放電灯電流検出回路と、上記高
圧放電灯を消灯させてからの消灯経過時間を測定する消
灯経過時間測定手段手段と、を備え、上記高圧放電灯を
始動したときに、上記消灯経過時間に応じて設定された
判定時間を過ぎても、上記高圧パルスを印加しても、上
記放電灯電流が検出されないときは、上記放電灯が異常
と判定し、放電灯の点灯を停止するものである。
【0010】また、消灯経過時間測定手段により消灯経
過時間が測定されなかったときは、上記消灯経過時間を
零として判定時間を設定するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1である高圧放電灯点灯装置を示すブロック
図、図2、3は動作を説明するフローチャート、図4は
放電灯電圧と放電灯電圧変化率を示す図である。図1に
おいて、1は交流電源、2は交流電圧を全波整流するダ
イオードブリッジ、3は交流電圧を高力率で直流電圧に
変換するアクティブフィルタ、4は高圧放電灯6の電力
が一定となるように高圧放電灯6に流す電流を制御する
限流回路、5は直流電圧を低周波の交流電圧に変換する
インバータ、7は高圧放電灯6を始動するための高電圧
パルスを発生させる高圧パルス回路、13はアクティブ
フィルタ3、限流回路4、インバータ5、高圧パルス発
生回路7を各々制御する制御回路である。
【0012】8は制御回路12の電源を生成する制御電
源生成回路、9はアクティブフィルタ出力電圧検出回
路、11は放電灯電流検出回路、12は放電灯電圧検出
回路。10は、放電灯電流検出回路11で検出した放電
灯電流が制御回路13から出力される目標電流と一致す
るように制御する差動増幅器である。また、制御回路1
3は放電灯電圧検出回路12から出力された放電灯電圧
の変化率の大きさから、放電灯の異常を判定し、放電灯
の点灯を停止させる保護手段(図示せず)を備えてい
る。
【0013】次に、図2〜図4により制御回路の動作を
説明する。図2のフローチャートは交流電源が投入され
て制御電源回路8が動作を開始してから、交流電源がO
FFして 制御電源回路8が停止するまで繰り返し実行
される。また、図3のフローチャートは一定時間毎に図
2の処理を中断して実行される割り込み処理を示す。図
4(a)は放電灯電圧の変化を示す図、図4(b)は放
電灯電圧の変化率を示す図である。
【0014】まず、交流電源が投入されると、制御電源
回路8が制御電源を生成し、制御回路13が動作を始め
る。ステップステップステップ401で制御回路13は
アクティブフィルタ3の動作を開始させ、アクティブフ
ィルタ3の出力電圧があらかじめ定められた電圧になる
ように制御する。ステップステップ402で限流回路4
の駆動を開始させ、高圧放電灯6の電力が一定となるよ
うに高圧放電灯6に流す電流を制御する。
【0015】次に、ステップS403でインバータ5の
駆動を開始して、放電灯6の両端に交流電圧を印加させ
る。そして、ステップS404にて高圧パルス発生回路
7を駆動させて放電灯6に高圧パルスを印加し、放電灯
6の絶縁破壊を行う。
【0016】次に、ステップステップ405で放電灯電
流検出回路11から放電灯電流Aを読み込み、ステップ
S406で読み込んだ放電灯電流Aがあらかじめ定めら
れた値α以上流れているかどうかチェックする。あらか
じめ定められた値α以上流れていれば、始動成功と判定
してステップS407以降の処理を行う、あらかじめ定
められた値α以下の場合は、始動失敗と判定し、再びス
テップS404からの処理を繰り返す。
【0017】次に、第一回目の偏差値B(後述)を演算
するためにステップS407で放電灯電圧を読込み、ス
テップS408で、前回の放電灯電圧VOLDに初期値
として、ステップS407で読み込んだ値VLをセット
し、ステップS409で、前回のVOLDとVLの偏差
B=|VOLDーVL|を演算する。
【0018】ここで、放電灯電圧VLは、図3に示すよ
うに所定時間毎に読み込まれるので、ステップS409
の演算は、放電灯電圧の微分値を演算していることにな
る。ステップS410で微分値であるBがあらかじめ定
められた値β以上であるかどうかを判定する。
【0019】放電灯電圧は図4(a)のa1に示す曲線
の様に、点灯直後は低く、点灯経過時間に伴って上昇
し、安定領域に至る。このときの放電灯電圧変化率の大
きさは図4(b)のa2に示すような曲線となる。点灯
中に放電灯が外れたり、破損した場合、放電灯電圧検出
回路12の出力はc1に示すような曲で急激に上昇す
る。また、点灯中に放電灯点灯装置の出力が短絡した場
合、放電灯電圧検出回路12の出力は、b1に示すよう
な曲線で急激に降下する。
【0020】このように、放電灯異常時は、微分値Bが
大きくなるので、S410で微分値Bがあらかじめ定め
た値β以上であれは、放電灯異常と判定して、ステップ
S411で点灯装置を停止させる。微分値Bがあらかじ
め定められた値β以下であれば、正常に点灯していると
判定し、ステップS412で、放電灯電圧検出回路12
から出力された放電灯電圧から、図12の特性に従っ
て、目標電流IM=f(VL)を演算する。
【0021】そして、目標電流IMは差動増幅器10で
実際の放電灯電流と比較し、放電灯電流が目標電流と一
致するように限流回路4を制御する。この後、ステップ
S409に戻り、同様の動作が繰り返される。
【0022】以上のように、放電灯電圧の変化率から、
素早く放電灯外れ、破損、出力短絡を検出して、放電灯
点灯装置を停止させるので、放電灯外れ、破損、出力短
絡による放電灯点灯装置の出力過電流、出力過電圧状態
を回避することがきる。
【0023】実施の形態2.本実施の形態は、放電灯の
整流現象異常を検出し保護するものである。実施の形態
2の高圧放電灯点灯装置の全体の構成は、実施の形態1
の図1と同じであり、構成の説明は省略する。図5は整
流現象異常の説明図、図6、7は動作を説明するフロー
チャートである。
【0024】放電灯が寿命末期時、または、放電灯が破
損した場合、放電灯のインピーダンスは、電流の流す方
向で異なる整流現象が発生する。この整流現象の状態に
ついて、図12、図5により説明する。図5(a)は、
放電灯電圧、電流の読込みタイミングを示す図、図5
(b)は放電灯電圧を示す図、図5(c)は放電灯電流
を示す図である。
【0025】発放電灯点灯装置は、放電灯電圧に応じて
目標電流を図12の様に決定するので、正常な場合は、
図5(b)、(c)のに示すように、正極、負極のバラ
ンスがとれているが、整流現象が発生した場合、図5
(b)に示すように放電灯インピーダンスが低い側で
は、放電灯電圧が低くなり、その結果目標電流が大きく
なるので、図5(c)に示すように放電灯に流れる電流
も大きくなる。また、放電灯インピーダンスの高い側で
は、放電灯電圧が高くなり、その結果、目標電流は小さ
くなるので、放電灯に流れる電流も小さくなる。
【0026】このような整流現象異常を検出し、装置を
保護するため、インバータ5において、放電灯に供給す
る電力の極性を入れ替える毎に、制御回路13が放電灯
電圧検出回路12の出力を読み込み、正極性の放電灯電
圧VPと負極性の放電灯電圧VNとの偏差を演算する。
そして、|VP−VN|があらかじめ定められた以上の
場合は、放電灯の整流現象異常が生じたと判定して、放
電灯点灯装置のインバータ5及び、限流回路4の動作を
停止する。
【0027】次に、図6、図7により制御回路13の動
作を詳しく説明する。図6のフローチャートは交流電源
が投入されて制御電源回路8が動作を開始してから、交
流電源がOFFして、制御電源向路8が停止するまで繰
り返し実行される。また、図7のフローチャートは、2
ms毎に図6の処理を中断して実行される割り込み処理
である。
【0028】まず、S601において、カウンターCN
値に初期値2を設定する。次に、ステップS602にて
アクティブフィルタの駆動を開始し、ステップS603
で限流回路の駆動を開始し、ステップS604でインバ
ータの駆動を開始する。これにより放電灯には、交流電
圧が印加される。ステップS605で高圧パルス発生回
路7を駆動する。これにより放電灯に高圧パルスが印加
され、放電灯が絶縁破壊を起こし、放電灯に電流が流れ
始める。
【0029】次に、ステップS606にて放電灯電流A
を読み込み、ステップS607にて読み込んだ放電灯電
流Aがあらかじめ定められた値α以上流れているかどう
かチェックする。あらかじめ定められた以上流れていれ
ば、始動成功と判定してステップS608以降の処理を
行う。あらかじめ定められた値α以下の場合は、始動失
敗と判定し、再びステップS605に戻り、高圧発生回
路を駆動する。
【0030】ステップS608にて放電灯電圧VLを読
み込み、ステップS609にて、正極の放電灯電圧VP
と負極の放電灯電圧VNの初期値として、ステップS6
08にて読み込んだ放電灯電圧をセットする。ステップ
S610で正極の放電灯電圧VPと負極の放電灯電圧V
Nとの偏差C=|VNーVP|を演算する。このC、V
P、VNは、後ほど説明する図7のフローチャートで、
値が更新される。
【0031】次に、ステップS611にて偏差Cがあら
かじめ定められた値λ以上であれば、整流現象が発生し
ていると判定して、ステップS612にて放電灯点灯装
置を停止する。ステップS611にて、偏差Cがあらか
じめ定められた値λ以下であれば、正常に点灯している
と判定して、ステップS613にて、図3の特性に従っ
て、放電灯電圧から目標電流IM=f(VL)を演算す
る。演算された目標電流IMは差動増幅器10で放電灯
電流検出回路11からの実際の放電灯電流と比較、放電
灯流が目標電流と一致するように限流回路4を制御す
る。この後ステップS610に戻り、同様の動作が繰り
返される。
【0032】次に、図7のフローチャートについて説明
する。図7のフローチャートは、2ms毎に図6の処理
を中断して実行される。まず、ステップS701にて、
カウンター値CNがカウントダウンされる。ステップS
702にて、カウンター値CNが、ゼロならばステップ
S703、ステップS704の処理を行い、ステップS
703ではインバータの極性を反転し、ステップS70
4でカウンター値CNを2とセットする。
【0033】ステップS702でカウンター値CNがゼ
ロでなければ、ステップS705〜ステップS708の
処理を行う。ここで、カウンター値CNはステップS7
04にて、ゼロになる毎に、2が新たにセットされて、
かつ、図7の処理の一番はじめでカウントダウンされて
しまうので、ステップS702では、CNの値が0か1
かの2つの場合しか存在しない。すなわち、4ms毎に
ステップS703、ステップS704が実行されるの
で、インバータの極性は、4ms毎に反転する(図5
(b)、(C)参照)。
【0034】また、2msずれた4ms毎にステップS
705〜ステップS708の処理が実行される。ステッ
プS705にて放電灯電圧VLが読み込まれ、ステップ
S706にて現在のインバータの極性を判定し、正極性
ならば、ステップS707でVPにVLをセットし、負
極性ならば、ステップS708にてVNにVLをセット
する。これにより、図5の(a)のように、4ms毎に
極性の反転する中間で、図5(b)に示すように放電灯
電圧VN、VPが読み込まれる。
【0035】以上のように、放電灯の極性間の放電灯電
圧、または、放電灯電流、または、放電灯電力の差か
ら、放電灯の整流現象異常を検出して、放電灯点灯装置
を停止させるので、放電灯のインピーダンスが低い側
で、出力過電流状態が続くのを防止することができる。
【0036】なお、本実施の形態では、正極の放電灯電
圧と負極の放電灯電圧との偏差が、あらかじめ定められ
た値を越えたときに、放電灯が異常と判定したが、電圧
に代えて電流または、電力に代えてもよい。
【0037】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3である高圧放電灯点灯装置を示すブロック図、図
9、10は動作を説明するフローチャート、図11は消
灯経過時間と放電灯の異常を判定する時間として定めた
判定時間の関係図である。図8において実施の形態1で
示した図1と同一または相当部分には、同じ符号を付
し、説明を省略する。14は放電灯6をオンオフする点
灯SWであり、制御回路13は、放電灯6を消灯させて
からの経過時間を計測し計測した時間に応じて判定時間
を決定する消灯経過時間測定手段(図示せず)を備えて
いる。
【0038】この構成により、放電灯始動時に、高圧パ
ルス発生回路7により3〜5kVの高電圧パルスを放電
灯6に加えて、放電灯6の絶縁破壊を起こして、放電灯
6を始動させたときに、放電灯6が未装着の場合は、高
圧パルスを加えても、絶縁破壊が起きない。また、放電
灯を消灯させた直後に、再び、放電灯を始動させようと
した場合、消灯直後であるため、放電灯内部のガス圧が
高く、高圧パルス発生回路7により3〜5kVの高電圧
パルスを放電灯に加えても、放電灯の絶縁破壊は起き
ず、絶縁破壊が発生するまで、数分間に渡り、放電灯に
高圧パルスを加え続けることになる。
【0039】そこで、制御回路13の消灯経過時間検出
手段は、前回消灯してから、再び点灯動作に入るまでの
時間を計測し、計測した時間に応じて放電灯の異常を判
定する判定経過時間を決定する。さらに、制御回路13
は高圧パルス発生回路7を駆動した直後に、放電灯電流
を読み込み、消灯期間に応じて決定された判定期間以降
は、放電灯電流があらかじめ定められた以下の場合は、
絶縁破壊が発生していないから、放電灯未装着と判定
し、放電灯点灯装置のインバータ5及び、限流回路4の
動作を停止する。このとき、点灯SW14がオフとなっ
て放電灯6が消灯しても、制御電源生成回路8は動作す
るので、制御回路13は動作をすることができる。
【0040】次に、図9〜11により動作を詳しく説明
する。まず、ステップSl00lにて、交流電源が投入
され、点灯SW14がONとなると、アクティブフィル
タ3の駆動を開始する。ステップSl002にてインバ
ータ5及び限流回路4の駆動を開始する。
【0041】ステップSl003にて消灯時間TFに応
じて、図11の特性に従い、判定時間TGを決定する。
図11に示されるように判定時間TGは、放電灯が消
灯されて冷えるに従い放電灯内部のガス圧が低下するの
で、消灯時間が長い場合は短く、消灯時間が短い場合は
長く設定する。例えば、消灯時間TFが短い場合は判定
時間TGを20分、消灯時間TFが長い場合は判定時間
TGを2分とする。
【0042】判定時間TGは、一定時間毎に図9の処理
を中断して実行される図10の処理のステップSll0
l〜ステップSll03にてカウントダウンされる。そ
して、ステップSl004にて判定時間TGがゼロでな
ければ、ステップSl006で高圧パルス発生回路7を
駆動する。これにより放電灯に高圧パルスが印加され、
放電灯が絶縁破壊を起こし、放電灯に電流が流れ始め
る。
【0043】次に、ステップSl007にて放電灯電流
Aを読み込み、ステップSl008にて読み込んだ放電
灯電流Aがあらかじめ定められた値α以上流れているか
どうかチェックする。あらかじめ定められた値α以上流
れていれば、始動成功と判定してステップSl009以
降の処理を行ない、あらかじめ定められた値α以下の場
合は、始動失敗と判定し、再びステップSl004に戻
り、高圧発生回路7を駆動する。
【0044】ステップSl004にて判定時間TGがゼ
ロになっても、放電灯6が点灯しない場合は、放電灯未
装着と判定して、ステップSl005にて、点灯装置停
止する。
【0045】次に、ステップSl009で放電灯電圧V
Lを読み込み、ステップSl0llにて、図12の特性
に従って、放電灯篭圧から目標電流IM=f(VL)を
演算する。演算された目標電流IMは差動増幅器10で
実際の放電灯電流と比較、放電灯流が目標電流と一致す
るように制御される。この後ステップSl009に戻
り、同様の動作が繰り返される。
【0046】ステップSl009〜ステップSl0ll
の処理を繰り返す間に、ステップSl0l0にて放電灯
点灯SW14のチェックを行う。点灯SW14がオフと
なった場合は、ステップSl012にて、点灯装置を停
止して、放電灯6を消灯させる。そして、ステップSl
013にて、消灯時間TFをクリアして、ステップSl
014、ステップSl015にて、再び、点灯SW14
がオンとなるまで、消灯時間をカウントアップする。点
灯SW14が再びオンとなれば、ステップSl00lに
戻り、放電灯点灯動作に移り、ステップSl003に
て、消灯時間TFに応じて、判定時間TGを決定する。
【0047】以上のように、高圧パルスを印加した時の
絶縁破壊電流を検出することで、放電灯の未装着を検出
して、放電灯点灯装置を停止させるので、放電灯の未装
着にもかかわらず、高圧パルスを発生し続けるのを防止
することができる。また、消灯時間に応じて判定時間を
決定しているので、消灯直後で、放電灯の絶縁破壊が起
きにくい場合でも、誤って検出せずに放電灯の未装着を
検出することができる。
【0048】実施の形態4.実施の形態3において、交
流電源が切られた時は、制御回路13の動作も停止する
ので、消灯経過時間測定手段も停止し、再び交流電源が
投入されても、この間の消灯時間TFは計測されていな
いことになる。本実施の形態は、このような場合でも放
電灯の未装着を検出するものである。すなわち、交流電
源が切られて、制御回路13の動作が停止し、消灯経過
時間測定手段も停止してから再スタートする時は、放電
灯6の未装着が検出されるように、図11の消灯経過時
間TFがゼロのときの判定時間TGとし、最も長い時間
が設定される。
【0049】以上のように、消灯時間が未計測の場合
は、最も長い判定時間が設定されるので、放電灯の未装
着を誤って検出しないようにすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この発明に係わる高圧放
電灯の保護回路は、高圧放電灯の電圧を検出する放電灯
電圧検出回路と、この放電灯電圧検出回路から出力され
た放電灯電圧に基づいて求めた放電灯電圧の変化率の大
きさがあらかじめ定められた値を越えたときに、放電灯
が異常と判定し、放電灯の点灯を停止させる保護手段と
を備えたので、放電灯の破損、出力短絡による放電灯点
灯装置の出力過電流、出力過電圧状態を防止することが
できる。
【0051】また、高圧放電灯の電圧を検出する放電灯
電圧検出回路と、この放電灯電圧検出回路から出力され
た正極の放電灯電圧と負極の放電灯電圧との偏差が、あ
らかじめ定められた値を越えたときに、放電灯が異常と
判定し、放電灯の点灯を停止させる保護手段とを備えた
ので、放電灯のインピーダンスが低い側で、出力過電流
状態が続くのを防止することができる。
【0052】また、高圧放電灯に流れる電流を検出する
放電灯電流検出回路と、この放電灯電流検出回路から出
力された正極の放電灯電流と負極の放電灯電流との偏差
が、あらかじめ定められた値を越えたときに、放電灯が
異常と判定し、放電灯の点灯を停止させる保護手段とを
備えたので、放電灯のインピーダンスが低い側で、出力
過電流状態が続くのを防止することができる。
【0053】また、高圧放電灯の電圧を検出し、検出し
た放電灯電圧を出力する放電灯電圧検出回路と、高圧放
電灯に流れる電流を検出し、検出した放電灯電流を出力
する放電灯電流検出回路と、上記放電灯電圧の正極の電
圧及び上記放電灯電流の正極の電流との積と、上記放電
灯電圧の負極の電圧及び上記放電灯電流の負極の電流と
の積との偏差が、あらかじめ定められた値を越えたとき
に、放電灯が異常と判定し、放電灯の点灯を停止させる
保護手段とを備えたので、放電灯のインピーダンスが低
い側で、出力過電流状態が続くのを防止することができ
る。
【0054】また、高圧放電灯を始動する高電圧パルス
を発生させる高圧パルス回路と、上記高圧放電灯に流れ
る放電灯電流を検出する放電灯電流検出回路と、上記高
圧放電灯を消灯させてからの消灯経過時間を測定する消
灯経過時間測定手段手段と、を備え、上記高圧放電灯を
始動したときに、上記消灯経過時間に応じて設定された
判定時間を過ぎても、上記高圧パルスを印加しても、上
記放電灯電流が検出されないときは、上記放電灯が異常
と判定し、放電灯の点灯を停止するので、放電灯未装着
にも関わらず、高圧パルスを発生し続けて、放電灯点灯
装置にストレスが生じるのを防止することができる。ま
た、消灯経過時間に応じて判定時間を決定しているの
で、消灯直後で、放電灯の絶縁破壊が起きにくい場合で
も、誤って検出することがなく、放電灯の未装着を検出
することができる。
【0055】また、消灯経過時間測定手段により消灯経
過時間が測定されなかったときは、上記消灯経過時間を
零として判定時間を設定するので、放電灯の未装着を誤
って検出しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である高圧放電灯点
灯装置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である高圧放電灯点
灯装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1である高圧放電灯点
灯装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1である高圧放電灯点
灯装置の放電灯電圧と放電灯電圧変化率を示す図であ
る。
【図5】 高圧放電灯点灯装置のは整流現象異常の説明
図である。
【図6】 この発明の実施の形態2である高圧放電灯点
灯装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態2である高圧放電灯点
灯装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態3である高圧放電灯点
灯装置を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3である高圧放電灯点
灯装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態3である高圧放電灯
点灯装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態3である高圧放電灯
点灯装置において消灯経過時間と放電灯の異常を判定す
る時間として定めた判定時間の関係図である
【図12】 高圧放電灯点灯装置における放電灯電圧と
目標放電灯電流の関係図である。
【符号の説明】
1 交流電源、2 ダイオードブリッジ、3 アクティ
ブフィルタ、4 限流回路、5 インバータ、7 高圧
パルス回路、8 制御電源生成回路、9 入力電圧検出
回路、10 差動増幅器、11 放電灯電流検出回路、
12 放電灯電圧検出回路、13 制御回路、14 点
灯SW。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 淺山 正臣 神奈川県横浜市西区北幸2丁目8番29号 オスラム・メルコ株式会社内 (72)発明者 大和田 文武 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧放電灯の電圧を検出する放電灯電圧
    検出回路と、 この放電灯電圧検出回路から出力された放電灯電圧に基
    づいて求めた放電灯電圧の変化率の大きさがあらかじめ
    定められた値を越えたときに、放電灯が異常と判定し、
    放電灯の点灯を停止させる保護手段とを備えたことを特
    徴とする高圧放電灯の保護回路。
  2. 【請求項2】 高圧放電灯の電圧を検出する放電灯電圧
    検出回路と、 この放電灯電圧検出回路から出力された正極の放電灯電
    圧と負極の放電灯電圧との偏差が、あらかじめ定められ
    た値を越えたときに、放電灯が異常と判定し、放電灯の
    点灯を停止させる保護手段とを備えたことを特徴とする
    高圧放電灯の保護回路。
  3. 【請求項3】 高圧放電灯に流れる電流を検出する放電
    灯電流検出回路と、 この放電灯電流検出回路から出力された正極の放電灯電
    流と負極の放電灯電流との偏差が、あらかじめ定められ
    た値を越えたときに、放電灯が異常と判定し、放電灯の
    点灯を停止させる保護手段とを備えたことを特徴とする
    高圧放電灯の保護回路。
  4. 【請求項4】 高圧放電灯の電圧を検出し、検出した放
    電灯電圧を出力する放電灯電圧検出回路と、 高圧放電灯に流れる電流を検出し、検出した放電灯電流
    を出力する放電灯電流検出回路と、 上記放電灯電圧の正極の電圧及び上記放電灯電流の正極
    の電流との積と、上記放電灯電圧の負極の電圧及び上記
    放電灯電流の負極の電流との積との偏差が、あらかじめ
    定められた値を越えたときに、放電灯が異常と判定し、
    放電灯の点灯を停止させる保護手段とを備えたことを特
    徴とする高圧放電灯の保護回路。
  5. 【請求項5】 高圧放電灯を始動する高電圧パルスを発
    生させる高圧パルス回路と、 上記高圧放電灯に流れる放電灯電流を検出する放電灯電
    流検出回路と、 上記高圧放電灯を消灯させてからの消灯経過時間を測定
    する消灯経過時間測定手段手段と、を備え、 上記高圧放電灯を始動したときに、上記消灯経過時間に
    応じて設定された判定時間を過ぎても、上記高圧パルス
    を印加しても、上記放電灯電流が検出されないときは、
    上記放電灯が異常と判定し、放電灯の点灯を停止するこ
    とを特徴とする高圧放電灯の保護回路。
  6. 【請求項6】 消灯経過時間測定手段により消灯経過時
    間が測定されなかったときは、上記消灯経過時間を零と
    して判定時間を設定することを特徴とする請求項5記載
    の高圧放電灯の保護回路。
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