JP3173613U - 無煙炭火焼き器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上部にグリルを搭載し、底面には差し込み式の水受けを、左右いずれか一方の側面にカセットガスボンベを装着するガス供給部を備え、他の三方の側板には燃焼に必要な空気の流入孔を複数設けられてなるコンロ本体と、コンロ本体内に設けられガス供給部からのガスを燃焼させるバーナーと、バーナーの上に一定間隔を置いて着脱自在に装着され、炭又はセラミック炭を載置して前記バーナーの火炎によって着火して燃焼させ、若しくは加熱されるよう構成された炭受けと、前記コンロ本体の上に載置して肉や魚介類等の食材を調理するグリルとからなる無煙炭火焼き器具による。
【選択図】図1
Description
さらに、滴下した脂や油煙が調理器具に付着して焦げ付き、その洗浄に使用する洗剤によって環境を汚染する懸念もある。
そこで煙を出さない無煙化調理器の発明がいくつか開示されている。
例えば、特開2006−218288号公報には、
「グリル庫3内のアフターバーナー7と調理用バーナー6との境界に天井部から垂下させた遮蔽板10を設けると共に煙排出通路8の入口8a下部に遮蔽板10と対向してガイド部12を設け、ガイド部12と遮蔽板10とでアフターバーナー7を臨む案内通路80によって煙排出通路8に流れ込む煙をアフターバーナー7の略真下の下方からアフターバーナー7の加熱面に向かって上昇させるように煙の流れを制御する。これによって、アフターバーナー7の加熱能力を大きくしなくても、煙の未燃焼成分のほとんどを焼き尽くし、無煙化無臭化することができる。」
無煙焼き物器が開示されている。
この発明は、その明細書でガスコンロのグリル部を実施例として説明されているが、段落〔0027〕に「これ以外にオーブン等の他の種々の焼き物器であってもよい。」と記載され、卓上で使用する焼き物器への適用も可能と解釈されるが、いずれにしても調理器内での煙の発生は是認し、排出時における処理に係わるものである。
「電子誘導電極から電子を放射し油煙や煙固有の電荷を消滅させ、ブラウン運動を抑制し電子を放射する際に発生する電子風で、油煙や煙を一定方向に押し流しながら、前方に備えられた電気集塵電極に誘導し吸着除去する。同時に電子による還元力で、加熱による食材の酸化も抑制される。」
電磁用無煙調理器具が開示されている。
この発明は誘電加熱を利用して焼き物を調理する充電式で持ち運びのできる電磁用無煙調理器具で、卓上での使用が可能なものであるが、ガス火や炭火で調理する調理器具には適応できなく、また調理器内での煙の発生を是認していることは前例と同様である。
(1)肉や魚介類等の食材を焼く卓上調理器であって、
上部はグリルを搭載できるよう開放され、底面には差し込み式の水受けが備えられ、左右いずれか一方の側面にカセットガスボンベを装着するガス供給部を備え、他の三方の側板(前面、背面ともう一方の側面)には燃焼に必要な空気の流入孔が複数設けられ、ガス供給部からのガスを燃焼させるバーナーが、前面と背面との間の中央部に延伸されて設けられてなるコンロ本体と、
前記バーナーの上に一定間隔を置いて着脱自在に装着され、炭又はセラミック炭を載置して前記バーナーの炎によって着火、若しくは加熱されるよう構成されてなる炭受けと、
前記コンロ本体の上に載置して肉や魚介類等の食材を調理するグリルとからなることを特徴とする無煙炭火焼き器具。
(4)前記グリルが、調理によって食材から出た水分や脂分を前記グリル穴からコンロ本体の水受けに滴下させられるようプレート部の中央部から両側に向かって徐々に下降し、前記グリルリブの中心部からは縁端に向かって上昇する断面形状に形成され、さらに前記グリルリブの上面に前記食材から出た水分や脂分をより的確に水受けに滴下させるための突起が突設されてなることを特徴とする前項(1)又は(3)に記載の無煙炭火焼き器具。
(5)前記グリルが、調理済みの食材を一時載置する補助プレート部を備えてなることを特徴とする前項(1)、(3)、(4)のいずれか1項に記載の無煙炭火焼き器具。
(6)前記グリルが、その下面縁端部に、グリルを前記コンロ本体上に載置する際、コンロ本体内の加熱された空気の一部を無煙炭火焼き器具の外部に放出できるよう、前記コンロ本体上部とグリルの底面との間に一定間隔の隙間を確保する複数のグリル脚を設けてなることを特徴とする前項(1)、(3)〜(5)のいずれか1項に記載された無煙炭火焼き器具。
〈1〉本考案に係る炭火焼き器具が、ガス供給部のガスボンベからバーナーに供給され点火されたガス炎によって炭受けに載置された炭又はセラミック炭を着火、若しくは加熱し、前記炭又はセラミック炭が発生する輻射熱によってグリル全体を均等に加熱してグリル上に載置された肉や魚介類等の食材を加熱調理するので、食材に均等に火が通り、表面と内面の調理が同時に行えることから、食材の水分や肉汁を逃さず食材の本来の旨みをそのまま残すことができる。
〈2〉炭受けの真上となるグリルの中央部分が、載置された肉や魚介類等の食材にバーナーや炭から出る火炎が直接当たらないよう、また食材から出た水分や脂分がバーナーや炭火等熱源の上に滴下しないようプレート部として構成されているので、食材自体が焦げることなく、また、食材から出る水分や脂分が炭受けの着火した炭や加熱されたセラミック炭に触れることがないため煙の発生がなく、脂分が焦げて出る異臭も抑制され、屋内においても好ましい食事環境をもたらす。
〈3〉ガスバーナーや炭受けを緩やかにS字状に蛇行させることによって、より多くの炭やセラミック炭が使用できるので、火力が高められ調理速度を速めることができる。
〈4〉前記グリルが、その中央部のプレート部から両側のグリル穴に向けて傾斜面とされているので、プレート部に載置した食材から出た水分や脂分は前記グリル穴へ流れ、前記グリル穴から水受けに滴下されるため、グリル上に水分や脂分が滞留し、脂分が焦げて煙を発生するおそれがなく、洗浄、手入れの容易な器具が提供できる。
〈5〉グリルに調理済み食材を一時載置する補助プレート部を設けているので、調理済みの食材を置けば、肉類等が冷めて硬化することが防止でき、おいしく賞味できる。
〈6〉コンロ本体のガス供給部を除く三方の側板(前面、背面ともう一方の側面)の内側に、コンロ本体内部の熱によって前記側板が熱せられないよう、燃焼に必要な空気の流入孔を複数穿設された断熱仕切り板を着脱可能にされてなるので、調理中に側板に触れて火傷等の事故を防止できる。
〈7〉本考案の無煙炭火焼き器具は構造が単純であり、小型に製作できるので保管や携帯が容易であり、また量産にも適しているので低廉化が図れ、家庭用調理器具として有用に使用できる。
図1は本考案の無煙炭火焼き器具実施例の外観斜視図、図2は図1の無煙炭火焼き器具の分解斜視図、図3は図1の無煙炭火焼き器具の内部構造を示す斜視図、図4は図1の無煙炭火焼き器具の正面図、図5は図1の無煙炭火焼き器具の側面断面図、図6は図1の無煙炭火焼き器具の側板への断熱仕切り板装着方法の説明図、図7は図1の無煙炭火焼き器具のグリル底面斜視図である。
図において、100は無煙炭火焼き器具、10はコンロ本体、10aは空気流入孔、11は側板、11aは結合凹部、11bは断熱仕切り板装着部、11cはねじ穴、12は断熱仕切り板、12aは結合凸部、12bは空気流入孔、12cはねじ穴、13は水受け、14は挿入ガイド、15はコンロ脚部であり、20はバーナー、21はガス燃焼口、30は炭受け、31は着火・加熱穴である。
そして、40はグリル、41はプレート部、42はグリル穴、43はグリルリブ、44は突起、45は補助プレート、46はグリル脚、50はガス供給部、51はカバー、52はガス点火・供給量調節つまみ、53は:安全レバー、54は点火プラグ、Gはカセットガスボンベを示す。
本考案の無煙炭火焼き器具100は、図3に示すように、左右いずれか一方の側面にカセットガスボンベGを装着するガス供給部50が設けられ、他の三方の面(前面、背面ともう一方の側面)は燃焼に必要な空気の流入孔10aが複数設けられた側板11でなり、底面には差し込み式の水受け13が備えられ、ガス供給部50からのガスを燃焼させるバーナー20が、前面と背面との間の中央部に延伸されて設けられてなるコンロ本体10と、前記バーナー20の上に一定間隔を置いて着脱自在に装着され、炭又はセラミック炭を載置して前記バーナー20の炎によって着火、若しくは加熱されるよう構成されてなる炭受け30と、
前記コンロ本体10の上に載置して肉や魚介類等の食材を調理するグリル40と
で構成されている。
そしてコンロ本体10の底面には、食材を調理する際に発生する水分や脂分がグリル40から滴下して溜まるよう差し込み式の水受け13が備えられている。したがって、前記側板11の下端部には前記水受け13をスライドして装着させるための挿入ガイド14が形成されている。
前記3面の側板11と水受け13、及びガス供給部50で形成されたコンロ本体10の筐体の上部は開放されグリル40の着脱を可能にしている。
前記バーナー20は、前記ガス供給部50に接続され、前記コンロ本体10の前面と背面との間の中央部に延伸されて設けられ、ガス供給部50から供給されたガスをコンロ本体内部に噴射して燃焼させる複数のガス燃焼口21を有している。そしてバーナー20は直線又は緩やかに蛇行したS字形状の構造を有している。
なお、この炭受け30の断面形状は円弧に限られるものでなく、V字形、あるいはU字形等炭やセラミック炭が載置できる他の形状で構成されたものであってよい。
そしてグリル40は、図5の断面図に見られるように、プレート部41の中央から両側に向かって徐々に下降し、前記グリルリブ43の中心部からは上向きとなる傾斜面とされ、調理によって食材から出た水分や脂分が、前記グリル穴42からコンロ本体10の水受け13に確実に滴下させられるように形成されている。さらに前記グリルリブ43の上面には前記食材から出た水分や脂分をより的確に水受け13に滴下させるための突起44が設けられている。
前記グリル40には調理済み食材を一時載置する場所として、前記プレート部41が使用されるほか、補助プレート45が設けられている。この補助プレート部45は、前記ガス供給部50の上方に位置するように設けられるのがスペース利用上好ましい。
図6に基づいてこの無煙炭火焼き器具100の側板11への断熱仕切り板12装着方法を説明する。
この場合の側板11は、図6に見られるように側板11の上部が内側に折り曲げられ、さらにその先端が下方に折り曲げられた断面コの字状に形成され、前記下方に折り曲げられた部分をの断熱仕切り板装着部11bとされてなり、該断熱仕切り板装着部11bには、前記断熱仕切り板12の表面に浮きだし加工(エンポッシング)によって突設された結合凸部12aを嵌入する複数の結合凹部11a(これも浮き出し加工による)と複数のねじ穴11cとが設けられており、前記側板11の断面コの字形に折り曲げられた部分の内側に断熱仕切り板12の上部を挿入し、前記断熱仕切り板12の結合凸部12aを結合凹部11aに嵌入して、ねじ穴11cを介して断熱仕切り板12のねじ穴12cにねじを螺着して固定するよう構成されている。
前記断熱仕切り板12には、コンロ本体10の側板11の空気流入孔10aを通ってコンロ本体10内に入ってくる空気が、断熱仕切り板12を通過できるよう多数の空気流入孔12bが、前記コンロ本体10の側板11に設けられた空気流入孔10aと同じ大きさ又は僅か大きめに穿設されている。
図6においては断熱仕切板を断面コの字形として表示したが、これに限られるものでなく、断熱の役割を果たし得るものであれば1枚板や他の形状のものであってよい。
a.コンロ本体10に設けられたバーナー20の上に一定間隔を置いて装着された炭受け30に炭又はセラミック炭を載置した後、食材を調理するグリル40を前記コンロ本体10の上部の開口部に設置する。
b.ガス供給部50のカバー51を開放してカセットガスボンベGを挿入し、安全レバー53を操作して、カセットガスボンベGのガス排出口をバーナー20につながるガス供給管(図示せず)に連結し、ガス点火・供給量調節つまみを操作してバーナー20のガスを供給するとともに、点火プラグ54を作動させてバーナー20のガス燃焼口に点火する。
c.点火されたバーナー20の火炎によって、前記炭受け30に載置された炭セラミック炭が着火・燃焼し、若しくは加熱される。
ガスや炭の燃焼に必要な空気は、コンロ本体10の側板11及び断熱仕切板12に穿設された空気流入孔10a、12bから供給される。
d.グリル40がある程度加熱された時点で肉や魚介類等の食材をグリル40の上に載置して調理する。
e.調理し終えた食材は、前記グリル40の中央のプレート部41又は補助プレート部45に載置して保温すれば、食材の旨みが損なうことを避けることができる。
10a:空気流入孔
11:側板
11a:結合凹部
11b:断熱仕切り板装着部
11c:ねじ穴
12:断熱仕切り板
12a:結合凸部
12b:空気流入孔
12c:ねじ穴
13:水受け
14:挿入ガイド
15:コンロ脚部
20:バーナー
21:ガス燃焼口
30:炭受け
31:着火・加熱穴
40:グリル
41:プレート部
42:グリル穴
43:グリルリブ
44:突起
45:補助プレート
46:グリル脚
50:ガス供給部
51:カバー
52:ガス点火・供給量調節つまみ
53:安全レバー
54:点火プラグ
100:無煙炭火焼き器具
G:カセットガスボンベ
Claims (8)
- 肉や魚介類等の食材を焼く調理器具であって、
上部はグリル(40)を搭載できるよう開放され、底面には差し込み式の水受け(13)が備えられ、左右いずれか一方の側面にカセットガスボンベ(G)を装着するガス供給部(50)を備え、他の三方の側板(前面、背面ともう一方の側面)には燃焼に必要な空気の流入孔(10a)が複数設けられ、ガス供給部(50)からのガスを燃焼させるバーナー(20)が、前面と背面との間の中央部に延伸されて設けられてなるコンロ本体(10)と、
前記バーナー(20)の上に一定間隔を置いて着脱自在に装着され、炭又はセラミック炭を載置して前記バーナー(20)の炎によって着火、若しくは加熱されるよう構成されてなる炭受け(30)と、
前記コンロ本体(10)の上に載置して肉や魚介類等の食材を調理するグリル(40)とからなることを特徴とする無煙炭火焼き器具。 - 前記炭受け(30)は、炭又はセラミック炭を載置するのに必要な幅を有し、断面が上方に開いた円弧状の樋形をなし、かつ前記バーナー(20)の炎によって載置された炭又はセラミック炭に着火若しくは加熱できるよう炎と空気を通す複数の穴(31)を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の無煙炭火焼き器具。
- 前記グリル(40)の炭受け(30)の真上となる中央部分が、載置された肉や魚介類等の食材にバーナー(20)や炭から出る炎が当たらないよう、また食材から出た水分や脂分が炭受け(30)に滴下しないようにするプレート部(41)が形成され、その両側に、バーナー(20)の炎や炭で加熱されたコンロ本体(10)内の空気が、グリル(40)上に載置した肉や魚介類等の食材に伝わり調理できるよう複数のグリル穴(42)を有するグリルリブ(43)が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の無煙炭火焼き器具。
- 前記グリル(40)が、調理によって食材から出た水分や脂分を前記グリル穴(42)からコンロ本体(10)の水受け(13)に滴下させられるようプレート部(41)の中央部から両側に向かって徐々に下降し、前記グリルリブ(43)の中心部からは縁端に向かって上昇する断面形状に形成され、さらに前記グリルリブ(43)の上面に前記食材から出た水分や脂分をより的確に水受け(13)に滴下させるための突起(44)が突設されてなることを特徴とする請求項1又は3に記載の無煙炭火焼き器具。
- 前記グリル(40)が、調理済みの食材を一時載置する補助プレート部(45)を備えてなることを特徴とする請求項1、3、4のいずれか1項に記載の無煙炭火焼き器具。
- 前記グリル(40)が、その下面縁端部に、グリル(40)を前記コンロ本体(10)上に載置する際、コンロ本体(10)内の加熱された空気の一部を無煙炭火焼き器具(100)の外部に放出できるよう、前記コンロ本体(10)上部とグリル(40)の底面との間に一定間隔の隙間を確保する複数のグリル脚(46)を設けてなることを特徴とする請求項1、3〜5のいずれか1項に記載された無煙炭火焼き器具。
- 前記バーナー(20)が、前記グリル(40)を均等に加熱できるよう、緩やかに蛇行したS字形状に構成され、これに伴って前記炭受け(30)及びグリル(40)のプレート部(41)も前記バーナー(20)の形状に合わせて緩やかに蛇行したS字形状に形成されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の無煙炭火焼き器具。
- 前記コンロ本体(10)のガス供給部(50)を除く三方の側板(前面、背面ともう一方の側面:11)の内側に、コンロ本体(10)内部の加熱された空気によって前記側板(11)が熱せられないよう、燃焼に必要な空気の流入孔(12b)を複数穿設された断熱仕切り板(12)を着脱可能に装着されてなることを特徴とする請求項1に記載の無煙炭火焼き器具。
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JP2014097192A (ja) * | 2012-11-14 | 2014-05-29 | Eco Grill Co Ltd | 卓上載置型加熱調理装置 |
JP2022002697A (ja) * | 2020-06-23 | 2022-01-11 | ホン、ギル モン | ポータブルコンロ |
-
2011
- 2011-12-01 JP JP2011007101U patent/JP3173613U/ja not_active Expired - Fee Related
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