JP3173183U - 照明付廻り縁 - Google Patents

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正美 細川
和宜 岸本
秀祐 田島
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穴吹興産株式会社
株式会社Lbcコーポレーション
株式会社テラブルウ
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Abstract

【課題】構造が簡単かつ壁面への取り付けが容易な照明付廻り縁を提供する。
【解決手段】天井近傍の壁面に取り付けて使用される廻り縁であって、裏面を天井近傍の壁面に対向させて取り付けられる板状の本体部10と、本体部10の取付面20に取り付けられた照明部11とからなり、本体部10には、その表面に対して交差しかつ本体部10の厚さ方向に向かって延びるように交差面22が形成されており、取付面20は、本体部10の表面において交差面22よりも上方に位置する上方表面部21および/または交差面22である。
【選択図】図1

Description

本考案は、廻り縁に関する。さらに詳しくは、照明機能を有する廻り縁に関する。
従来、室内において、ダウンライトなどの光源から放射された直接光によって室内を照らしだす直接照明器具が採用されている。この直接照明器具は、直接光によって室内空間の光を屋外に近い明るさにする照明器具である。
近年のライフスタイルの変化により、室内において、気分が落ち着く心地よい空間が求められている。このような空間をつくりだす手法として間接照明が採用されている。間接照明とは、直接光によって室内空間を照らし出すものでなく、光源から放射された光を天井面や壁面に放射し、天井面等で反射された反射光(以下、間接照明光という)によって室内空間を照らしだすというものである。この間接照明を採用した部屋などは、光源から放射された直接光によって室内を照らしだす直接照明を採用する場合に比べて室内を落ち着いた雰囲気にすることができる。このため、間接照明機能を有する間接照明器具を備えた部屋は、室内に入ってきた人に対して落ち着いた心地良い空間を形成することができる。
間接照明器具として、例えば、天井面近傍の壁面から突出した突出部と、この突出部と天井面との間に配設される照明装置とを備えた間接照明器具が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の間接照明器具では、天井面近傍(例えば天井面から約200〜300mmの下方)の壁面に、この壁面から前方に突出した張出し部(例えば、奥行きが約200〜300mm)のものが形成されており、この張出し部と天井面との間に照明装置が配設されている。すると、張出し部によって照明装置の光源から放射された光のうち下方に向かって放射された光を遮光することができるので、室内空間を間接照明光によって照らしだすことができる。
また、間接照明器具として、例えば、壁面内に照明器具を配設し得る収容部と、この収容部内に配設する照明器具とを備えた間接照明器具が提案されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の間接照明器具では、壁内部に天井面近傍の壁面に開口部を有する断面略逆L字状の収容部が設けられており、この収容部内の内底部には照明器具が配設されている。すると、収容部内に照明器具を配設しているので、照明器具の光源から放射された光を直接室内へ放射することなく、一旦収容部内の開口部近傍の内壁面に反射させてから開口部を通して室内へ放射させることができる。このため、室内空間を間接照明光によって照らしだすことができる。
しかるに、上述した壁面に張出し部を備えた間接照明器具では、張出し部が天井面から約200〜300mm下方の壁面に形成されており、しかも張出し部が壁面から約200〜300mm突出しているので、壁面近傍では天井が室内中央部に比べて低くなるような印象を与える。すると、かかる間接照明器具を対向する壁面間の距離が短い廊下などの室内に設けた場合には天井全体が低くなっているように印象を与えるので、人に対して圧迫感を生じさせるという問題がある。また、張出し部を壁面から突出するように形成する必要があるので、壁面の構造が複雑になるといった問題が生じる。さらに、張出し部を保持するために壁構造を補強しなければならないので、かかる間接照明器具を設置するための作業工数が多くなる、といった問題が生じる。
一方、壁内部に照明装置を収容する収容部を有する構造等にすれば、張出し部を形成しなくてもよいが、装置および壁面構造が複雑になるし、かかる間接照明器具を設置するための作業工数が多くなる、といった問題が生じる。
かかる事情もあり、間接照明器具および壁面の構造を複雑にすることなく、間接照明器具を配置するための作業工数を短時間で行うことができ、間接照明器具を配置した状態において人に対して圧迫感を感じさせないものが望まれている。
特開 2011−90992号公報 特開 2009−152145号公報
本考案は上記事情に鑑み、間接照明として使用でき、構造が簡単かつ壁面への取り付けが容易な照明付廻り縁を提供することを目的とする。
第1考案の照明付廻り縁は、天井近傍の壁面に取り付けて使用される廻り縁であって、裏面を天井近傍の壁面に対向させて取り付けられる板状の本体部と、該本体部の取付面に取り付けられた照明部と、からなり、前記本体部には、その表面に対して交差し、かつ該本体部の厚さ方向に向かって延びるように交差面が形成されており、前記取付面は、前記本体部の表面において前記交差面よりも上方に位置する上方表面部および/または前記交差面であることを特徴とする。
第2考案の照明付廻り縁は、第1考案において、前記照明部は、前記本体部の軸方向に沿って配設された複数のLED光源部を備えており、前記交差面は、前記本体部の軸方向に沿って延びた面であることを特徴とする。
第3考案の照明付廻り縁は、第1または第2考案において、前記照明部は、帯状に形成された部材であって、その長手方向に沿って配設された前記複数のLED光源部を備えていることを特徴とする。
第4考案の照明付廻り縁は、第1、第2または第3考案において、前記交差面は、下傾するように形成されていることを特徴とする。
第5考案の照明付廻り縁は、第4考案において、前記交差面は、水平面に対してなす角度が0度〜45度となるように形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、本体部には交差面が形成されているので、上方表面部に照明部を取り付けた場合、照明部から本体部近傍の下方に向かって放射された直接光を交差面によって遮光することができる。また、交差面に照明部を取り付けた場合、照明部から放射される直接光は交差面よりも上方にしか放射されないので、交差面よりも下方へ向かう直接光を確実に遮光することができる。すると、天井近傍の壁面に照明付廻り縁を取り付けた状態において、本体部近傍の下方へ向かう直接光を遮光することができ、かつ天井面などに向かっても直接光を放射させることができる。すると、天井面などに向かって放射された直接光は天井面などで反射して反射光となり天井面から下方に向かって放射される。つまり、間接照明光となって室内等の空間を照らしだすことができるのである。したがって、天井近傍の壁面に照明付廻り縁を取り付けるだけで、間接照明光によって室内を照らしだすことができる。しかも、間接照明光で室内を照らし出すための特別な張出し構造物を天井や壁に形成する必要もなく、さらに壁内部に照明部を収容するための特別な収容空間も不要となる。このため、照明付廻り縁の設置作業の工数を少なくすることができるし、既存の天井近傍の壁面に取り付けることができる。さらに、天井や壁に特別な張出し構造物が不要となるので、天井の高さを壁面近傍までほぼ同じ高さに維持することができるから、人に対して圧迫感を生じさせない室内空間を形成することができる。
第2発明によれば、取付面に複数のLED光源部を容易に取り付けることができ、本体部の軸方向に沿った広い範囲の上方に向かって直接光を放射せることができる。すると、天井近傍の壁面に照明付廻り縁を取り付けた状態において、本体部の長手方向に沿った広い範囲の室内を間接照明光によって照らしだすことができる。また、交差面が軸方向に沿って延びた面になるように形成されているので、照明部を上方表面部に取り付けた場合、本体部近傍の下方に向かって放射された直接光を交差面によって確実に遮光することができる。
第3発明によれば、帯状の照明部には複数のLED光源部が設けられているので、照明部を取付面に取り付けるだけで、一度に複数のLED光源部を本体部に取り付けることができる。すると、LED光源部だけをそれぞれ別個に本体部に取り付ける必要もないので、本体部に対して照明機能を付与する作業工数を少なくすることができる。
第4発明によれば、交差面が下傾、つまり本体部を壁面に取り付けた状態において前面に向かって交差面が傾斜しているので、照明部を交差面に取り付けた場合、交差面が水平面とほぼ並行になるように形成されている場合に比べて、より本体部から離れた天井面などに直接光を放射することができる。すると、間接照明光の照度を室内の用途に合わせて調整することができ、しかも、より広い範囲の室内空間を間接照明光によって照らしだすことができる。
第5発明によれば、水平面に対してなす角度が0度〜45度となるように形成されているので、室内の用途に合わせた照度を調整しつつ、確実に間接照明によって室内を照らしだすことができ、しかも、より広い範囲の室内空間を間接照明光によって照らしだすことができる。
(A)は本実施形態の照明付廻り縁1の概略斜視図とその要部概略拡大図であり、(B)は本実施形態の照明付廻り縁1の概略断面図とその要部概略拡大図である。 (A)は本実施形態の照明付廻り縁1を天井C近傍の壁面WSに取り付けた状態において、本実施形態の照明付廻り縁1を使用したときの概略説明図であり、(B)は本実施形態の照明付廻り縁1を天井C近傍の壁面WSに取り付けた状態において、本実施形態の照明付廻り縁1を使用したときの要部概略拡大図である。 (A)は本実施形態の照明付廻り縁1を正面から見た概略図であり、(B)は照明付廻り縁1における本体部10単体を正面から見た概略図であり、(C)は照明付廻り縁1における照明部11単体を正面から見た概略図である。 (A)は照明部11を交差面22に取り付けた際の照明付廻り縁1の概略断面図であり、(B)は交差面22を水平面に対して下傾するように形成した照明付廻り縁1の概略断面図であり、(C)は交差面22を水平面に対して下傾するように形成した他の実施形態の照明付廻り縁1の概略断面図である。 (A)および(B)は上方表面部21をその断面が円弧状になるように取付面20を形成した他の実施形態の照明付廻り縁1の概略断面図であり、(C)は上方表面部21をその断面が円弧状になるように取付面20を2個形成した他の実施形態の照明付廻り縁1の概略断面図である。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
本考案の照明付廻り縁は、天井近傍の壁面に取り付けて使用される廻り縁であって、特別な張出し構造物を天井等に形成したり、壁内部に照明装置を収容するための特別な収容空間をも形成しなくても、室内を間接照明光によって照らしだすことができるようにしたことに特徴を有するものである。
以下では、建物などにおいて、廊下や室内の天井近傍の壁面に取り付ける場合を説明するが、本考案の照明付廻り縁を取り付ける場所は廊下や室内などに限定されない。例えば、玄関ポーチなどに設けられた壁面や建物の外壁のように、天井と壁面などがあれば取り付けることが可能である。
つぎに、本実施形態の照明付廻り縁1を説明する。
まず、本実施形態の照明付廻り縁1の構造を説明する前に、本実施形態の照明付廻り縁1を室内に取り付けて使用する状況を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、本考案の照明付廻り縁1は、天井C近傍の壁面WSに取り付けて使用するものであり、照明付廻り縁1から放射された直接光を室内の天井面CSや壁面WSなどに反射させて、この反射光つまり間接照明光によって室内を照らしだすことができるものである。言い換えれば、本考案の照明付廻り縁1を天井C近傍の壁面WSに取り付けるだけで、間接照明光によって室内空間を照らしだすことができるのである。なお、この間接照明光を用いて室内空間を照らしだすことを間接照明といい、この間接照明を用いた照明器具を間接照明器具という。
しかも、本考案の照明付廻り縁1は、天井C近傍の壁面WSに取り付けるだけで間接照明を実現できる。つまり、間接照明光を作りだすために天井Cや壁Wには特別な張出し構造物を設けなくてもよいので、天井面CSと壁面WSの境界付近まで天井面CSをすっきりとさせることができる。したがって、室内の天井Cは、その高さが中央部から壁面WSまでほぼ同じ天井高さを維持することができるから、圧迫感を感じさせない室内空間を形成することができ、しかも、間接照明光を採用した室内は光源から放射された直接光によって室内を照らしだす直接照明を採用する場合に比べて室内を落ち着いた雰囲気にすることができる。このため、間接照明機能を有する本考案の照明付廻り縁1を備えた部屋は、室内に入ってきた人に対して落ち着いた心地良い空間を形成することができる。
つぎに、本実施形態の照明付廻り縁1について説明する。
図1に示すように、本実施形態の照明付廻り縁1は、本体部10と、照明部11とを備えている。
(本体部10の説明)
本体部10は、板状の長尺な部材であり、一般的な建物に使用されている廻り縁と同程度の大きさのものである。この本体部10の大きさは、一般的な廻り縁と同等であれば、とくに限定されない。例えば、厚さが10〜25mm程度であり、高さが40〜80mm程度のものを使用することができる。
本体部10には、表面上部に切り欠きが形成されている。詳細には、本体部10は、上面(本体部10を壁面WSに取り付けた状態における上方の面)と、表面(本体部10を壁面WSに取り付けた状態における正面の面)が交差して形成された角を含みかつ両面を繋ぐ面で切り取られた構造を有している。そして、本体部10の切り取られた部分には、照明部11を取り付けるための取付面20が形成されている。なお、取付面20の詳細については後述する。
本体部10は、例えば、図1に示すように、切欠きによって形成された表面が断面略L字状になるように形成することができるが、この切欠きによって形成される取付面20は、照明部11を取り付けることができ、かつ取付面20の表面側端縁から上面側端縁に向かって形成された面が水平方向に対して下方に向かないような面であれば、とくに限定されない。
(取付面20の説明)
図1に示すように、取付面20は、本体部10の裏面(壁面WSに対向する面)と略平行に形成された面(以下、上方表面部21という)と、この上方表面部21よりも下方に位置しかつ上方表面部21に対してほぼ直交するように形成された面(以下、交差面22という)とから形成されている。言い換えれば、交差面22は、その面が上方表面部21の面に対して交差するように形成されているのである。そして、交差面22は、その表面側の先端から本体部10の厚さ方向に向かって上方表面部21と交差する基端までの距離つまり奥行の長さLが、照明部11を交差面22に取り付ける場合、照明部11の幅と同等またはそれ以上になるように形成されている。
なお、図1に示すように、交差面22は、本体部10において上方表面部21よりも前方に張出した部分である張出し部の上面を形成するように形成されている。
また、この張出し部の形状は、その上面が上述した交差面22になるように形成された形状であれば、その上面よりも下方の形状はとくに限定されない。
(照明部11の説明)
照明部11は、光を放射するための光源を備えており、上述した本体部10の取付面20に取り付けられる大きさのものであれば、とくに限定されない。
例えば、図1に示すように、光源がLED光源部12で形成されていれば、照明部11を薄くかつ小さくすることができるので好適である。この場合、照明部11を薄くできるので、本体部10の厚さも一般の廻り縁と同等のレベルの厚さにすることができる。
なお、この照明部11は、図1に示すように、上述した取付面20に取り付けることができる構造となっている。
以上のごとく、本実施形態の照明付廻り縁1は、本体部10に交差面22が形成されているので、上方表面部21に照明部11を取り付けた場合、照明部11から本体部10近傍の下方に向かって放射された直接光を交差面22によって遮光することができる。 具体的には、図2(B)に示すように、照明部11の中心を含む水平面HAよりも下方に向かって放射された直接光は、照明部11の中心を含む水平面HAと、照明部11の中心と交差面22の先端とを通る線(以下、遮光線SLという)で形成されたなす角度αの範囲内で本体部10の前方に向かって放射される。つまり、照明部11から放射された直接光のうち、斜光線SLよりも外方に向かって放射された光を交差面22によって遮光することができるのである。
すると、天井C近傍の壁面WSに本実施形態の照明付廻り縁1を取り付けた状態において、本体部10近傍の下方へ向かう直接光を交差面22によって全てまたは一部を遮光することができる。そして、照明部11から放射された他の直接光を天井面CSや本体部10を取り付けた壁面WSに対向する壁面WSなどに向かって放射させることができる。すると、天井面CSなどに向かって放射された直接光は、天井面CSなどによって反射して反射光となり天井面CSから下方に向かって放射される。このため、天井C近傍の壁面WSに本実施形態の照明付廻り縁1を取り付けた部屋は、その室内が間接照明光によって照らしだされるのである。
したがって、天井C近傍の壁面WSに本実施形態の照明付廻り縁1を取り付けるだけで、間接照明光によって室内を照らしだすことができる。
しかも、図2(A)に示すように、間接照明光で室内を照らしだすための特別な張出し構造物を天井や壁に形成する必要もなく、さらに壁内部に照明部を収容するための特別な収容空間も不要となる。このため、本実施形態の照明付廻り縁1の設置作業の工数を少なくすることができるし、既存の天井近傍の壁面に取り付けることができる。さらに、天井や壁に特別な張出し構造物が不要となるので、天井Cの高さを壁面WS近傍までほぼ同じ高さに維持することができるから、人に対して圧迫感を生じさせない室内空間を形成することができる。
また、交差面22の奥行き長さLが照明部11の幅と同等またはそれ以上に形成されていれば、この交差面22に照明部11を取り付けることができる。すると、照明部11から放射される直接光は、交差面22よりも上方に放射させることができので、交差面22よりも下方へ向かう直接光を確実に遮光することができる。すると、本体部10近傍の下方へ向かう直接光を確実に遮光することができる。つまり、確実に間接照明光によって室内空間を照らしだすことができるのである。
以下、より具体的に各部の構造について説明する。
(取付面20の詳細な説明)
取付面20は、上述したように上方表面部21と交差面22とから形成されている。この交差面22は、本体部10の軸方向に沿って延びた面になるように形成されている。
具体的には、図1に示すように、本体部10には、本体部10の両端間を連続してつなぐように断面が略L字状の切欠が形成されているので、本体部10の表面に連続する上方表面部21と交差面22とが形成される。そして、この上方表面部21は、本体部10の裏面と略並行な面になるように形成されており、この上方表面部21に対して略直交するように交差面22が形成されている。つまり、照明部11を上方表面部21のどの位置に取り付けても、照明部11の前方には常に交差面22が存在しているのである。すると、照明部11から放射された直接光のうち遮光線SLよりも外方に向かって放射された光を交差面22によって確実に遮光することができる。すると、天井C近傍の壁面WSに本実施形態の照明付廻り縁1を取り付けた状態において、本体部10の長手方向に沿った広い範囲の間接照明光によって室内を照らしだすことができる。
また、本体部10の厚さを変えれば、交差面22の奥行きの長さLを調整することができる。つまり、照明部11の中心を通る水平面HAと斜光線SLとが形成するなす角度αを調整することができるのである。すると、交差面22によって遮光できる光量を調整できるので、間接照明光の照度を調整することができる。
(照明部11の詳細な説明)
図1および図3(C)に示すように、照明部11は、帯状に形成された部材であって、その長手方向の軸AL2に沿って、複数のLED光源部12が配設されたものである。この照明部11は、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する被覆部13によって覆われた光帯状部材と、から構成されている。
(LED光源部12の説明)
複数のLED光源部12は、上述した照明部11の長手方向の軸AL2に沿って、所望の間隔を開けてほぼ一列に配置されている。
具体的には、図3(C)に示すように、この複数のLED光源部12は、正面視において、各LED光源部12が帯状の部材の上に、その長手方向の軸AL2に沿って、約20mm〜25mm間隔を開けてほぼ一列に配置されている。つまり、この複数のLED光源部12は、その配列方向の軸が、上記照明部11の長手方向の軸AL2と一致するように形成されているのである。
この場合、個々のLED光源部12から放射される光の重なりが小さくなるので、少ないLED光源部12でより効率良く本体部10の正面方向に向かって光を放射することができる。
個々のLED光源部12は、基盤12bと、この基盤12b上に連結するように配置された発光体12eと、から形成されている。
例えば、図1に示すように、基盤12bは、約3〜6mm四方の略正方形であり、発光体12eは、直径約2〜4mmの略円形であり、両者を重ねあわせた状態の厚さが約2〜4mmとなるように形成することができるが、基盤12bおよび発光体12eは、連結した状態において上述した光帯状部材の内部に収容され得る大きさであれば、その形状および大きさは、とくに限定されない。
なお、このLED光源部12は、隣接するLED光源部12同士が、薄い導線などで電気的に接続されている。
また、LED光源部12の発光体12eから放射される光の角度(いわゆる配光角)は5〜135度であるが、その角度はとくに限定されない。
(被覆部13の説明)
図1(B)に示すように、上述したLED光源部12は、被覆部13で覆われている。この被覆部13は、透光性を有し、かつ、柔軟性を有する樹脂で形成されている。
この被覆部13は、透光性を有するので、被覆部13内のLED光源部12から放射された光を被覆部13外に放射することができる。
また、被覆部13は、LED光源部12を完全に覆っているので、LED光源部12にゴミや埃が付着するのを防止できる。
しかも、被覆部13は、柔軟性を有するので、ある程度の衝撃などが被覆部13表面に加えられた場合、その加えられた力は、直接内部のLED光源部12に伝達されない。このため、被覆部13は、ある程度の衝撃などが加えられた場合でも、被覆部13内のLED光源部12が破損等することを防ぐことができる。
とくに、図1(B)に示すように、この被覆部13を、帯状に形成し、その内部に複数のLED光源部12を配設したものが好ましい。
例えば、図1(B)に示すように、被覆部13は、断面矩形状になるように形成されており、その内部に、略一列に配列された複数のLED光源部12が配設されている。
この場合、帯状の被覆部13の内部に複数のLED光源部12が配設されており、隣接するLED光源部12の基盤12bや両者間を電気的に接続する導線などを含む基盤部も被覆部13によって覆われている。すると、取付面20に照明部11を取り付けるときに隣接するLED光源部12間の断線などの作業ミスなどが発生することを防止でき、作業効率を上げることができる。
また、帯状の照明部11には複数のLED光源部12が設けられているので、照明部11を取付面20に取り付けるだけで、一度に複数のLED光源部12を本体部10に取り付けることができる。すると、LED光源部12だけをそれぞれ別個に本体部10の取付面20に取り付ける必要もないので、本体部10に対して照明機能を付与する作業工数を少なくすることができる。
さらに、照明部11を本体部10の取付面20に取り付ける際に、照明部11を本体部10の長手方向の軸に並行となるよう取り付けることができるので、照明部11を本体部10の長手方向の軸に沿って綺麗かつ確実に取り付けることができる。
例えば、図3に示すように、照明部11を本体部10の上方表面部21に取り付けるときに、照明部11の長手方向の軸AL2が上方表面部21の長手方向の軸AL1と並行になるように取り付ける。すると、照明部11を上方表面部21に取り付けた状態において、複数のLED光源部12がその配列方向の軸が照明部11の長手方向の軸AL2上に位置するように配列されるので、それぞれのLED光源部12と交差面22との相対的な位置関係がほぼ同じ状況となる。このため、図2(A)に示すように、廊下や室内などの本体部10を天井C近傍の壁面WSに取り付けた状態において、本体部10軸方向に沿って均一かつ綺麗な間接照明光によって廊下や室内などの室内空間を照らしだすことができる。
上述した照明部11の取り付け例では、上方表面部21に照明部11を取り付けた場合について説明したが、図4に示すように、照明部11は交差面22に取り付けてもよい。
図4(A)に示すように、交差面22は、その奥行きの長さLが照明部11の幅と略同じ長さになるように形成されているので、照明部11を交差面22に取り付けることができる。この場合、交差面22が軸方向に沿って延びた面になるように形成されているので、照明部11の取り付けが容易となる。また、照明部11が複数のLED光源部12を備えていれば、本体部10の軸方向に沿った広い範囲の上方に向かって直射光を放射させることができるので、より確実な間接照明によって室内空間を照らしだすことができる。
また、交差面22が水平面HBに対して下傾するように形成されていてもよい。つまり、本体部10を壁面WSに取り付けた状態において交差面22は、その基端から本体部10の表面側(前面側)の先端に向かって下傾するように形成されていてもよい。言い換えれば、交差面22と水平面HBとのなす角度βが所望の値になるように交差面22が形成されていてもよい。この場合、交差面22が水平面HBとほぼ並行になるように形成されている場合に比べて、より本体部10から離れた天井面CSに対して直接光を放射することができる。すると、交差面22に取り付けられた照明部11から放射された直接光を、この交差面22よりも上方に向かって放射させるので、なす角度βに応じて本体部10から離れた天井面CSに放射させることができる。このため、間接照明光の照度を室内の用途に合わせて調整することができ、しかも、より広い範囲の室内空間を間接照明光によって照らしだすことができる。
具体的には、図4(B)に示すように、なす角度βが0度〜45度になるように、交差面22が形成されていれば、室内の用途に合わせて照度を調整しつつ、確実に間接照明光によって室内を照らしだすことができ、しかも、より広い範囲の室内空間を間接照明光によって照らしだすことができる。
また、取付面20を図4(C)に示すように形成したものも採用してもよい。この場合、照明部11を取付面20に取り付ければ、図4(B)の場合と同様の効果を奏することができる。しかも、この取付面20は、本体部10の上面と表面とで形成される角を落とす(切除する)だけで形成できるので、本体部10を簡単に製造することができる。
本体部10は、上述したように本体部10の上面と表面とを繋ぐ面で切り欠いて取り付面20を形成する場合について説明したが、図5に示すように、本体部10の表面をえぐるようにして取付面20を形成してもよい。つまり、本体部10の表面から裏面に向かって凹んだ形状になるように取付面20を形成してもよい。
例えば、図5に示すような本体部10A、10B、10Cのように形成してもよい。この本体部10A、10B、10Cは、取付面20が表面をえぐり取りることによって形成された表面、つまり断面円弧状になるように形成されている。
具体的には、上方表面部21は、本体部10A、10B、10Cの上部表面から本体部10A、10B、10Cの下方内部に向かって表面が湾曲するように形成されている。そして、この上方表面部21と交差するように略水平な交差面22が本体部10A、10B、10Cの厚さ方向に沿って形成されている。すると、図5に示すように、照明部11を交差面22に取り付けた場合、上方に向かって放射された直接光の全てまたは一部は、上方表面部21に向かって放射される。この上方表面部21に向かって放射された直接光は、上方表面部21で反射される。そして、上方表面部21で反射された反射光は、間接照明光となって本体部10A、10B、10Cの前方へ向かって放射される。つまり、上方表面部21を反射面として使用することができるので、上方表面部21の断面の曲率半径を調整すれば、本体部10A、10B、10Cから前方へ向かう間接照明光の角度や間接照明光が放射される範囲を調整することができる。
したがって、上記のごとき本体部10A、10B、10Cを採用すれば、交差面22に照明部11を取り付けるだけで、本体部10A、10B、10Cの上方近傍の天井面CSにおいて反射される直接光だけでなく本体部10A、10B、10Cから前方へ向かって放射される直接光も間接照明光とすることができる。しかも、上方表面部21の断面の曲率半径を調整することによって、本体部10A、10B、10Cから前方へ向かって放射される間接照明光の角度や範囲もコントロールすることができる。
なお、図5(B)に示すように、交差面22には、その先端部上面において、上方に向かって交差面22から突出した突出部Pが設けられているのが好ましい。この場合、壁面WSに取り付けられた本体部10を人が見ても、突出部Pによって照明部11が隠されるので、照明部11は見えない。このため、かかる実施形態の照明付廻り縁1は、その外観がすっきりする。しかも、照明部11は、突出部Pと上方表面部21の基端部の間に取り付けられているので、照明部11は外れにくくなる。
突出部Pの高さは、とくに制限されないが、照明部11の厚さと同等またはそれ以上であるのが好ましい。とくに、突出部Pの高さが照明部11の厚さよりも高い場合には、本体部10を正面から見たときに、確実に照明部11を突出部Pの背後に隠すことができる。例えば、照明部11の厚さが2〜4mmのときは、突出部Pの高さが、3〜5mmが好ましく、4〜5mmがより好ましい。
(調光機能および色調機能の説明)
また、照明部11には、照明部11のLED光源部12へ電力を供給し、かつ、LED光源部12の動作を制御するための制御手段が電気的に導線などで接続されているのが好ましい。
この制御手段は、電源部と、この電源部と照明部11に設けられているLED光源部12との間に電気的に接続する導線を備えている。電源部は、商用電源から供給される電力を直流電力に変換してLED光源部12に供給する電源と、電源の作動を制御してLED光源部12の作動を制御する作動制御回路を内蔵している。電源部に設けられる電源および作動制御回路はとくに限定されず、一般的なLED光源に使用されるものを採用することができる。導線は、電源部とLED光源部12との間を電気的に接続できる一般的な導線であればよく、とくに限定されない。
上記のごとき制御手段を照明部11に接続すれば、LED光源部12を制御することができるので、本考案の照明付廻り縁1に調光機能なども付与することができる。例えば、制御手段によって、LED光源部12から放射される光の光量を調整することができるので、本考案の照明付廻り縁1から放射される光を所望の明るさにできる。
また、制御手段によって、LED光源部12のON、OFFも調整できる。
さらに、LED光源部12に備えられた発光体12eが異なる波長の光を発光することができるものであれば、制御手段によって、LED光源部12から放射される光の色調も調整することができるので、本考案の照明付廻り縁1から放射される光を所望の色調にできる。
本考案の照明付廻り縁は、室内を間接照明によって照らすことができる天井近傍の壁面に取り付けて使用される廻り縁に適している。
1 照明付廻り縁
10 本体部
11 照明部
12 LED光源部
12b 基盤
12e 発光体
20 取付面
21 上方表面部
22 交差面

Claims (5)

  1. 天井近傍の壁面に取り付けて使用される廻り縁であって、
    裏面を天井近傍の壁面に対向させて取り付けられる板状の本体部と、該本体部の取付面に取り付けられた照明部と、からなり、
    前記本体部には、
    その表面に対して交差し、かつ該本体部の厚さ方向に向かって延びるように交差面が形成されており、
    前記取付面は、
    前記本体部の表面において前記交差面よりも上方に位置する上方表面部および/または前記交差面である
    ことを特徴とする照明付廻り縁。
  2. 前記照明部は、
    前記本体部の軸方向に沿って配設された複数のLED光源部を備えており、
    前記交差面は、
    前記本体部の軸方向に沿って延びた面である
    ことを特徴とする請求項1記載の照明付廻り縁。
  3. 前記照明部は、
    帯状に形成された部材であって、その長手方向に沿って配設された前記複数のLED光源部を備えている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の照明付廻り縁。
  4. 前記交差面は、
    下傾するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の照明付廻り縁。
  5. 前記交差面は、
    水平面に対してなす角度が0度〜45度となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の照明付廻り縁。
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