JP3173014U - 低空頭型掘削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井高さが低い場所で、基礎杭用のケーシングを打ち込むための掘削装置であって、装置全体を小型化でき、構造を簡素化できる低空頭型掘削装置を提供する。
【解決手段】掘削作業すべき地盤上に敷設された左右一対のレール1,1と、縦断面略門形に形成され、レール1,1に沿って前後方向に走行可能な装置本体2と、装置本体2内において装置本体2の上限位置とその下方の所要位置との間を昇降する昇降体3と、昇降駆動手段4とを設ける。さらに、ケーシング回転駆動手段及びスクリュー回転駆動手段と、ケーシング回転駆動手段の連結部にケーシング上端部が連結される継ぎ足し可能な短尺ケーシング7と、スクリュー回転駆動手段の連結部にスクリュー軸上端部8bが連結される継ぎ足し可能な短尺スクリュー8と、装置本体2の一端側に設けられた吊り込み手段9とを備え、吊り込み位置と掘削位置との間で装置本体2を走行させるようにした。
【選択図】図1

Description

本考案は、トンネル内や高架下等のように上空空間の狭い場所に基礎杭用のケーシングを打ち込むための低空頭型掘削装置に関するものである。
従来の低空頭型掘削装置として、例えば下記特許文献1に記載されたものがある。この低空頭型掘削装置は、掘削台座部を有するベースマシン上にフレームを介して所定の高さ位置に配設され、掘削台座部上から前方へ突出する左右一対の可動レールを有する水平架台と、可動レールの延びる方向に沿って移動可能に配置されるキャリッジと、キャリッジを水平駆動させるアクチュエータと、キャリッジに昇降可能に吊り下げ支持される掘削機とを備え、キャリッジが掘削機を吊り下げ支持した状態で可動レールの突出した位置と掘削台座部との間で往復動可能としたものである。
特開2010−106615号公報
上記特許文献1に記載の低空頭型掘削装置では、装置全体が可なり大型化すると共に、構造が複雑で、作業がし難いというような問題がある。
本考案は、上記の事情に鑑みて、装置全体を小型化できると共に、構造を簡素化でき、作業をし易くした低空頭型掘削装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る考案の低空頭型掘削装置は、地盤上に敷設された左右一対のレール1,1と、左右側枠体10,10及び両側枠体10,10をつなぐ連結部材11によって縦断面略門形に形成され、レール1,1に沿って前後方向に走行可能な装置本体2と、装置本体2内の上限位置とその下方の所要位置との間を昇降する昇降体3と、昇降体3を昇降駆動する昇降駆動手段4と、昇降体3に設けられたケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6と、ケーシング回転駆動手段5の連結部21にケーシング上端部が連結される継ぎ足し可能な短尺ケーシング7と、このケーシング7内に挿入され、スクリュー回転駆動手段6の連結部25にスクリュー軸上端部8bが連結される継ぎ足し可能な短尺スクリュー8と、装置本体2の前端側上部に設けられた吊り込み手段9とを備え、吊り込み手段9によりケーシング7及びスクリュー8を左右レール1,1間の所要箇所に吊り込む吊り込み位置(図1の(a) )と、ケーシング7及びスクリュー8を夫々回転駆動手段5,6の連結部21,25に連結して回転させながら昇降駆動手段4により押し込んで掘削する掘削位置(図1の(b) )との間で装置本体2をレール1に沿って移動させるようにしたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の低空頭型掘削装置において、前記ケーシング7及びスクリュー8による地盤掘削時に装置本体2に作用する上向きの反力を受ける反力受け37を、装置本体2とレール1との間に介設してなることを特徴とする
請求項3は、請求項1又は2に記載の低空頭型掘削装置において、前記ケーシング7及びスクリュー8による地盤掘削時に装置本体2に作用する回転方向の反力を受ける反力受け38を、装置本体2の左右側枠体10とトンネルT等の外部構造物との間に介設してなることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載の低空頭型掘削装置において、スクリュー回転駆動手段6のスクリュー軸連結部25を昇降体3に対し上下方向に適宜移動調整するスクリュー軸連結部上下方向調整手段29を設けてなることを特徴とする。
上記解決手段による考案の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る考案の低空頭型掘削装置は、地盤G上に敷設された左右一対のレール1,1と、レール1,1に沿って走行可能な縦断面略門形の装置本体2と、装置本体2内の上限位置とその下方の所要位置との間を昇降する昇降体3と、昇降体3を昇降駆動する昇降駆動手段4と、ケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6と、ケーシング回転駆動手段5の連結部21に連結される継ぎ足し可能な短尺ケーシング7と、スクリュー回転駆動手段6の連結部25に連結される継ぎ足し可能な短尺スクリュー8と、装置本体2の一端側に設けられた吊り込み手段9とを備え、吊り込み手段9によりケーシング7及び8クリューを左右レール1,1間の所要箇所に吊り込む吊り込み位置と、ケーシング7及びスクリュー8を夫々回転駆動手段5,6の連結部21,25に連結して回転させつつ昇降駆動手段4により押し込んで掘削する掘削位置との間で装置本体2をレール1に沿って最短距離移動させればよいから、ケーシング7の埋設及びスクリュー8による掘削作業を短時間で効率良く行うことができる。また、この低空頭型掘削装置は、構造が簡単で、装置全体を小型化することができる。
請求項2に係る考案によれば、地盤掘削時に装置本体2に作用する上向きの反力を受ける反力受け37を装置本体2とレール1の間に介設しているから、装置本体2に作用する上向きの反力を受けて、装置本体2のレール1からの浮き上がりを有効に防止できる。
請求項3に係る考案によれば、地盤掘削時に装置本体2に作用する回転方向の反力を受ける反力受け38を、装置本体2の左右側枠体10とトンネルT等の外部構造物との間に介設することにより、装置本体2に作用する回転方向の反力を受けて、レール1上での装置本体2の揺れやガタつきを防止し、装置本体2を安定状態に保持できる。
請求項4に係る考案によれば、スクリュー回転駆動手段6のスクリュー軸連結部25を昇降体3に対し上下方向に適宜移動調整するスクリュー軸連結部上下方向調整手段29を設けているから、スクリュー軸連結部25を上下方向に適宜移動調整することによって、スクリュー回転駆動手段6の連結部25に対するスクリュー軸上端部8bの連結を迅速容易に行うことができると共に、スクリュー8をケーシング7に対して任意に先行又は後退させることができる。
本考案に係る低空頭型掘削装置を示すもので、(a) は装置本体が吊り込み位置にある状態の概略斜視図、(b) は吊り込み位置から掘削位置へ移動した状態の概略斜視図である。 低空頭型掘削装置を装置本体がレールに沿って移動する方向と直交する方向から見た側面図である。 低空頭型掘削装置を装置本体がレールに沿って移動する側から見た一部省略一部断面正面図である。 図3の一部拡大図である。 (a) は1段目ケーシングに2段目を継ぎ足すと共に、1段目スクリュー(オーガヘッド)に2段目スクリュー軸を継ぎ足した状態を示す一部断面正面図、(b) はケーシングを多段状に継ぎ足すと共に、スクリューを多段状に継ぎ足した状態を示す一部断面正面図である。
以下に本考案の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、本考案に係る低空頭型掘削装置は、図1〜図3に示すように、掘削作業すべき地盤G上に敷設された左右一対のレール1,1と、左右側枠体10,10及び両側枠体10,10をつなぐ連結部材11によって縦断面略門形となるように形成され、レール1,1に沿って前後方向に走行可能な装置本体2と、この装置本体2内において装置本体2の略上端レベルにある上限位置とその下方の所要位置との間を昇降する昇降体3と、この昇降体3を昇降駆動する昇降駆動手段4と、昇降体に設けられたケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6と、ケーシング回転駆動手段5の連結部21にケーシング7の上端部7aが着脱自在に連結される継ぎ足し可能な短尺ケーシング7と、このケーシング7内に挿入され、スクリュー回転駆動手段6の連結部25にスクリュー軸8aの上端部8bが着脱自在に連結される継ぎ足し可能な短尺スクリュー8と、装置本体2の前端側上部に張り出して設けられた吊込み手段9とを備えて構成される。
この低空頭型掘削装置の構造を更に詳しく説明すれば、装置本体2は、図1から分かるように、左右側枠体10,10と、両側枠体10,10をつなぐ連結枠11としての連結枠11a,11b,11cによって縦断面が略門形に形成されると共に、装置本体2の底部側は装置本体2の前端部側が開口した平面視略コ字形に形成され、上部側は矩形枠状に形成されている。各側枠体10は、下枠10aと上枠10bと前竪枠10cと後竪枠10dにより一体に枠組みされ、下枠10aの前後両端部下面側に車輪12が取り付けられ、そして両側枠体10,10の両下枠10a,10aの後端部どうしが連結枠11cにより連結され、両上枠10b,10bの前後両端部どうしが前後の連結枠11a,11bによって連結されている。車輪12は、図2及び図3に示すように、下枠10aの両端部下面側に設けたブラケット19に軸着される。この装置本体2は、車輪駆動装置を備えておらず、レール1,1に沿って作業者が押し動かすようになっいるが、駆動装置を装備して自動的に走行させるようにしてもよい。
昇降体3を昇降駆動する昇降駆動手段4は、昇降体3を左右両側から挟むように装置本体2の左右側枠体10,10に夫々設けられたもので、図3に示すように、各側枠体10の上下部に夫々軸着したスプロケット13,14にチェーン15を掛架し、図2に示す駆動用モータ16により下部スプロケット14を正又は逆方向に回転させてチェーン15を駆動することにより、チェーン15に設けた連結部材17を介して昇降体3を上昇又は下降させ、特に下降駆動時にはケーシング7及びスクリュー8に対し押込み力を与えるようになっている。図1〜図3において、18は昇降駆動手段4のカバー枠を示す。
ケーシング回転駆動手段5は、図3更には図4に示すように、昇降体3に回転自在に取り付けられた大径リング状の内歯車20と、この内歯車20の下側にこれと同心状で一体回転可能に連結されていて、ケーシング7の上端部7aを内嵌合させ、図示しない連結ピンを挿通させることによりケーシング7を連結させる大径リング状のケーシング連結部21と、内歯車20に内接してそれと噛合する駆動歯車22を出力軸23oに取り付けて、この駆動歯車22を回転駆動するように昇降体3に設置された正逆回転モータ23とからなる。
スクリュー回転駆動手段6は、図3及び図4から分かるように、昇降体3に回転自在に取り付けられたリング状内歯車24と、この内歯車24の中心位置にあって、スクリュー軸8aの上端部を内嵌合させ、図示しない連結ピンを挿通させることによってスクリュー軸8aを連結させる短円筒状のスクリュー軸連結部25と、このスクリュー軸連結部25と前記内歯車24とを一体に連結する連結材26と、前記内歯車24に内接してそれと噛合する駆動歯車27を出力軸28oに取り付けて、この駆動歯車27を回転駆動するように昇降体3に設置された正逆回転モータ28とからなる。
また昇降体3には、スクリュー回転駆動手段6のスクリュー軸連結部25を上下方向に移動調整するスクリュー軸連結部上下方向調整手段29が設けられている。この調整手段29を設けるにあたっては、図3の一部を拡大した図4に示すように、円板状底壁30aと短円筒状周壁30bとからなる内筒30の円板状底壁30aの下面周縁部に、スクリュー回転駆動手段6の内歯車24を回転自在に支承する環状支承部材31を固着し、内歯車24には、内筒30の底壁30aに設置してあるモータ28の出力軸28oに取り付けた駆動歯車27を噛合させ、そして底壁30aの中央部に上下駆動用シリンダ32のシリンダチューブ32aを貫通させると共に、このシリンダチューブ32aに一体に突設されたフランジ32oを底壁30aにボルトで固定する。一方、外筒33は、短円筒状周壁33aと円板状上壁33bとからなるもので、周壁33aを昇降体3の本体部3aに固定させ、この周壁33aに、環状支承部材31を下部に一体装備した内筒30を上下方向スライドのみ可能に内嵌させると共に、上壁33bの中央部には、上下駆動用シリンダ32のピストンロッド32bの上端部をブラケット34を介して連結する。このシリンダ32は、ピストンロッド32bが固定したままで、シリンダチューブ32aが上下動する。
尚、図4において、30cは内筒30の周壁30b外周面に軸方向に条設された係合凸条部で、外筒33の周壁33a内周側に軸方向に条設された係合凹条部33cに上下方向スライド可能に係合しており、この係合凸条部30cと係合凹条部33cとは、内筒30を外筒33に対し上下方向スライド可能に案内するためのガイド手段を構成する。また、35はケーシング回転駆動手段5の内歯車20を回転自在に支承する環状支承部材で、昇降体3の本体部3a側に一体に固定されている。
従って、このスクリュー軸連結部上下方向調整手段29では、上下駆動用シリンダ32を図4の実線で示すような収縮状態から伸張作動させると、スクリュー軸連結部25が同図の仮想線図示のように下動し、定位置にあるケーシング連結部21に対し下方向へ移動する。即ち、シリンダ32の伸張作動によって、シリンダチューブ32aが下動すると、内筒30の周壁33aが外筒33の周壁33a内周面に沿って下動するから、内筒30の底壁30aに固定された環状支承部材31、この支承部材31に回転自在に支承さた内歯車24、及びこの内歯車24と一体に連結された連結材26が下動して、この連結材26と一体を成すスクリュー軸連結部25が下動する。また、シリンダ32の収縮作動により、シリンダチューブ32aが上動すると、内筒30が上動するから、環状支承部材31、内歯車24及び連結材26が上動し、スクリュー軸連結部25が上動する。従って、スクリュー軸連結部25は、上記のように上下動した任意の位置でスクリュー回転駆動手段6により回転駆動させることができる。
また、装置本体2の上部一端側に設けられた吊込み手段9は、図2に示すように、装置本体2の前端側上部に張り出して設けた取付アーム41の先端部に取り付けたチェーンブロック42からなるもので、ブロック本体42aから延出されるチェーン42bのフック42cに1本又は複数のワイヤー43の一端部を掛け、その他端部をケーシング7の上端部7aの所要箇所に設けた孔又はスクリュー軸上端部8bの孔に掛止することによって、吊り込みを行う。ここに示す吊込み手段9は、チェーンブロックからなるものであるが、これ以外に、ウインチや油圧シリンダを使用することができる。油圧シリンダの場合は、横向きにして使用する。
ケーシング7は、図5に示すように、例えば外径が2400mmで、長さが1300〜1400mmの短尺ケーシングからなるもので、1番目に使用されるケーシング7(先行ケーシングとして7oで示す)は、先端部に掘削刃35を形成し、上端部7aを2番目以降の後続ケーシング7の下端部7bに内嵌して、図示しない連結ピンによって連結するようになっている。1番目のスクリュー8は、図5に示すような先行掘削用のオーガヘッドからなるもので、そのスクリュー軸8aの上端部(径小軸部)8bを、後続のスクリュー軸8aの下端部内に設けた嵌合孔8cに嵌合して、図示しない連結ピンにより連結するようになっている。オーガヘッド8のスクリュー先端部には掘削ビット36が設けられている。
また図2に概略示すように、装置本体2とレール1との間には、ケーシング7及びスクリュー8による地盤掘削時に装置本体2に作用する上向きの反力を受ける反力受け37が介設され、また図3に概略示すように、装置本体2の左右側枠体10とトンネルTの内壁との間には、ケーシング7及びスクリュー8による地盤掘削時に装置本体2に作用するケーシング7やスクリュー8の回転方向の反力を受ける反力受け38が介設される。
反力受け37としては、例えば装置本体2の各側枠体10とレール1とを掴持固定するクランプのようなものを使用することができる。また、反力受け38は、図3に示すように、装置本体2の各側枠体10を形成する下枠10aの外面側所要位置に、取付腕39の基端部を枢着して、水平な作用姿勢とこれより立ち上がって起立する退避姿勢とに位置保持できるようにすると共に、取付腕39の先端部に当接部片40を枢着し、非掘削時には取付腕39を同図実線図示のように起立して退避姿勢に保持しておき、掘削時に取付腕39を倒して当接部片40を例えばトンネルTの内壁に押し当てて、地盤掘削時に装置本体2に作用するケーシング7やスクリュー8の回転方向の反力を受けることができる。
次に、上記のように構成される低空頭型掘削装置の使用による、上空空間の狭い場所での掘削作業について説明する。
先ず、図1の(a) に示すように、レール1,1間の所要掘削箇所に装置本体2の前端部側が近接して位置するように装置本体2を移動させ、その掘削箇所には、例えばトンネル内工事の場合はレール1,1を走行する適当な走行台車により、また高架下工事等の場合はトレーラー等により短尺ケーシング7及び短尺スクリュー8を運んできて、装置本体2の前端側上部に設けてある吊り込み手段9によりケーシング7及びスクリュー8を図示のような所定位置(吊り込み位置)において吊り込む。
吊り込み手段9によりケーシング7及びスクリュー8を所定位置に吊り込んだならば、装置本体2をレール1,1に沿って図1の(a) に示す吊り込み位置から(b) に示す掘削位置(ケーシング7及びスクリュー8を夫々回転駆動手段5,6の連結部21,25に連結して回転させつつ昇降駆動手段4により押し込んで掘削する位置)へ移動させて、ケーシング7及びこれに挿入されたスクリュー8を装置本体2のケーシング回転駆動手段5におけるケーシング連結部21及びスクリュー軸連結部25の下方で夫々同心状に位置させ、そして先にスクリュー8(オーガヘッド)のスクリュー軸上端部8bをスクリュー軸連結部25に嵌合させてピン止めする。この連結にあたっては、図3に示すように、スクリュー軸連結部25を、スクリュー軸連結部上下方向調整手段29によって同図実線図示位置から下動させながら、スクリュー8のスクリュー軸上端部8bに外嵌してピン止めする。その後、ケーシング7の上端部7aをケーシング回転駆動手段5のケーシング連結部21に連結するが、この連結にあたり、昇降体3を昇降駆動手段4により図3に示す状態から下動させながら、ケーシング連結部21に外嵌してピン止めする。
上記のようにして装置本体2を図1の(b) に示すような掘削位置に置いた状態で1段目短尺ケーシング7(先行ケーシング7o)の上端部7aをケーシング回転駆動手段5のケーシング連結部21に対し連結し、この先行ケーシング7o内に挿入された1段目短尺スクリュー8(オーガヘッド)のスクリュー軸上端部8bをスクリュー回転駆動手段6のスクリュー軸連結部25に対し連結した後、ケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6によりケーシング7o及びオーガヘッド8を回転駆動させながら、昇降駆動手段4により昇降体3を下降駆動させることによって、ケーシング7oが地盤中に貫入し、オーガヘッド8がケーシング7内の土壌を掘削していく。この時、オーガヘッド8によって掘削された土砂は、このオーガヘッド8のスクリュー作用で引き上げられてケーシング7o上端から排出される。
尚、図1の(b) に示す掘削位置での作業中、装置本体2は、反力受け37,38によってレール1,1上に固定しておく。即ち、反力受け37は、図2に概略示すように、装置本体2とレール1との間に介装させて、ケーシング7及びスクリュー8による地盤掘削時に装置本体2に作用する上向きの反力を受けることにより、地盤G上に敷設されたレール1からの装置本体2の浮き上がりを防止するものである。また反力受け38は、図3に概略示すように、例えばトンネル内での掘削工事において、取付腕39を同図の実線図示位置から仮想線図示位置に倒して当接部片40をトンネルT内壁に押し当てることにより、装置本体2に作用する回転方向の反力を受けて、レール1上での装置本体2の揺れやガタつきを防止し、装置本体2を安定状態に保持できる。
しかして、ケーシング7o及びオーガヘッド8が図3の中心線より右側に仮想線で示す位置まで掘削進行したならば、昇降駆動手段4による駆動を停止させると共に、ケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6の駆動を停止させ、そしてケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6の連結部21,25に対するケーシング7及びスクリュー軸8aの連結を夫々解除し、昇降体3を昇降駆動手段4により上限位置へ戻した後、装置本体2を、レール1,1に沿って図1の(b) に示す掘削位置から同図の(a) に示す吊り込み位置へ移動させ、この吊り込み位置において、2段目のケーシング7及び2段目のスクリュー軸8aを夫々吊り込み手段9により適宜につり込んで、当該2段目スクリュー軸8aの下端部にある嵌合孔8c(図5参照)をオーガヘッド8のスクリュー軸8aの上端部8bに嵌合してピン止めした後、2段目ケーシング7の下端部7bを1段目ケーシング7o(先行ケーシング)の上端部7aに嵌合してピン止めし、1段目と2段目とのスクリュー軸8a及びケーシングの継ぎ足しを行い、図5の(a) に示すようにな状態とする。
上記のように装置本体2の吊り込み位置で吊り込み手段9を利用してスクリュー軸8a及びケーシングの継ぎ足しを行った後、装置本体2を装置本体2をレール1,1に沿って図1の(a) に示す吊り込み位置から(b) に示す掘削位置へ移動させて、掘削位置において2段目ケーシング7の上端部7aをケーシング回転駆動手段5のケーシング連結部21に対し、また2段目スクリュー軸8aの上端部8bをスクリュー回転駆動手段6のスクリュー軸連結部25に対して連結する。この連結作業方法は、前述した1段目の場合と同様である。
2段目ケーシング7の上端部7aをケーシング回転駆動手段5のケーシング連結部21に対し、2段目スクリュー軸8aの上端部8bをスクリュー回転駆動手段6のスクリュー軸連結部25に対し夫々連結した後、前述した1段目の場合と同様に、ケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6によってケーシング及びオーガヘッド8を回転させながら、昇降駆動手段4で昇降体3を下降させることにより、ケーシング7を地盤G中に貫入し、オーガヘッド8によってケーシング7内の土壌を掘削していく。
以降は、上記同様な作業を繰り返し行うことによって、継ぎ足した複数のケーシング7を地盤中に所定深さ埋設していくと共に、ケーシング7内のケーシング7内の土壌を掘削していく。また、1段目スクリュー8(オーガヘッド)によって掘削された土砂は、そのスクリュー8(オーガヘッド)で押し上げられて地盤G上に排出される。
以上説明した低空頭型掘削装置によれば、この装置は、地盤G上に敷設された左右一対のレール1,1と、レール1,1に沿って前後方向に走行可能な縦断面略門形の装置本体2と、装置本体2内において装置本体1内の上限位置とその下方の所要位置との間を昇降する昇降体3と、昇降駆動手段4と、ケーシング回転駆動手段5及びスクリュー回転駆動手段6と、ケーシング回転駆動手段5の連結部21にケーシング上端部が連結される継ぎ足し可能な短尺ケーシング7と、スクリュー回転駆動手段6の連結部25にスクリュー軸上端部8bが連結される継ぎ足し可能な短尺スクリュー8と、装置本体2の一端側に設けられた吊り込み手段9とを備え、吊り込み手段9によりケーシング7及び8クリューを左右レール1,1間の所要箇所に吊り込む吊り込み位置と、ケーシング7及びスクリュー8を夫々回転駆動手段5,6の連結部21,25に連結して回転させつつ昇降駆動手段4により押し込んで掘削する掘削位置との間で装置本体2をレール1に沿って最短距離移動させればよいから、ケーシング7の埋設及びスクリュー8による掘削作業を短時間で効率良く行うことができる。また、この低空頭型掘削装置は、構造が簡単で、装置全体を小型化することができる。
また、地盤掘削時に装置本体2に作用する上向きの反力を受ける反力受け37を装置本体2とレール1との間に介設しているから、レール1からの装置本体2の浮き上がりを有効に防止できる。また、トンネルT内での掘削工事においては、反力を受ける反力受け38を、装置本体2の左右側枠体10とトンネルTのトンネルTの内壁との間に介設することにより、装置本体2に作用する回転方向の反力を受けて、レール1上での装置本体2の揺れやガタつきを防止し、装置本体2を安定状態に保持できる。
また、スクリュー回転駆動手段6のスクリュー軸連結部25を昇降体3に対し上下方向に適宜移動調整するスクリュー軸連結部上下方向調整手段29を設けているから、スクリュー回転駆動手段6の連結部25に対するスクリュー軸上端部8bの連結を迅速且つ容易に行うことができると共に、スクリュー8をケーシング7に対して任意に先行又は後退させることができる。図5の(a) ,(b) には、スクリュー8(オーガヘッド)が1段目(最下段)ケーシング7の内側に後退した位置にあるが、このスクリュー軸連結部上下方向調整手段29を操作することによって、スクリュー8(オーガヘッド)を1段目(最下段)ケーシング7の下方へ先行した位置にセットすることができる。
1 レール
2 装置本体
3 昇降体
4 昇降駆動手段
5 ケーシング回転駆動手段
6 スクリュー回転駆動手段
7,7o ケーシング
8 スクリュー(オーガヘッド)
9 吊り込み手段
10 装置本体の側枠体
11 連結部材
21 ケーシング連結部
25 スクリュー軸連結部
29 スクリュー軸連結部上下方向調整手段
37,38 反力受け

Claims (4)

  1. 地盤上に敷設された左右一対のレールと、左右側枠体及び両側枠体をつなぐ連結部材によって縦断面略門形に形成され、レールに沿って前後方向に走行可能な装置本体と、装置本体内の上限位置とその下方の所要位置との間を昇降する昇降体と、昇降体を昇降駆動する昇降駆動手段と、昇降体に設けられたケーシング回転駆動手段及びスクリュー回転駆動手段と、ケーシング回転駆動手段の連結部にケーシング上端部が連結される継ぎ足し可能な短尺ケーシングと、このケーシング内に挿入され、スクリュー回転駆動手段の連結部にスクリュー軸上端部が連結される継ぎ足し可能な短尺スクリューと、装置本体の前端側上部に設けられた吊込み手段とを備え、吊り込み手段によりケーシング及びスクリューを左右レール間の所要箇所に吊り込む吊り込み位置と、ケーシング及びスクリューを夫々回転駆動手段の連結部に連結して回転させながら昇降駆動手段により押し込んで掘削する掘削位置との間で装置本体をレールに沿って移動させるようにした低空頭型掘削装置。
  2. 前記ケーシング及びスクリューによる地盤掘削時に装置本体に作用する上向きの反力を受ける反力受けを、装置本体とレールとの間に介設してなる請求項1に記載の低空頭型掘削装置。
  3. 前記ケーシング及びスクリューによる地盤掘削時に装置本体に作用する回転方向の反力を受ける反力受けを、装置本体の左右側枠体とトンネル等の外部構造物との間に介設してなる請求項1又は2に記載の低空頭型掘削装置。
  4. スクリュー回転駆動手段のスクリュー軸連結部を昇降体に対し上下方向に移動調整するスクリュー軸連結部上下方向調整手段を設けてなる請求項1〜3の何れかに記載の低空頭型掘削装置。
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JP7205838B1 (ja) 2021-11-26 2023-01-17 鹿島建設株式会社 杭打設装置及び杭打設方法

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