JP3170805B2 - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JP3170805B2
JP3170805B2 JP95491A JP95491A JP3170805B2 JP 3170805 B2 JP3170805 B2 JP 3170805B2 JP 95491 A JP95491 A JP 95491A JP 95491 A JP95491 A JP 95491A JP 3170805 B2 JP3170805 B2 JP 3170805B2
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nozzle
nozzle plate
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ink jet
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森腰耕司
山口修一
滝沢章
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Seiko Epson Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録ヘッ
ドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録ヘッドのノズ
ル部は、インクジェット記録ヘッド基板と一体で形成す
るか、またはノズル部をインクジェット記録ヘッド基板
と別体で構成したノズルプレートを、圧力室およびイン
ク流路を形成したインクジェット記録ヘッド基板面上に
接合することにより構成されている。
【0003】図13、図14はノズル部をインクジェッ
ト記録ヘッド基板と別体で構成する従来のインクジェッ
ト記録ヘッドのノズル面の構造を示す正面図とC−C断
面図である。図においてプラスチック樹脂等の高分子材
料を射出成形してインク流路3を形成したインクジェッ
ト記録ヘッド基板1上に、インク流路に対応するよう
にノズル2を形成したインクジェット記録ヘッド基板1
とは別材質のノズルプレート4が接着剤6によって接着
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録ヘ
ッドにおいて、高印字品質を実現し常に安定した印字効
果を得るためには、ノズルから吐出するインクが常にノ
ズル面に対して垂直に吐出する必要がある。
【0005】しかし、ノズルプレートがプラスチック樹
脂等の高分子材の場合は、紙こすれ、および紙ジャム等
のノズル周縁部の機械的な破壊に対する耐久性が悪く、
ノズルプレート自体が破壊される可能性がある。この結
果、ノズル面が破壊されインクがノズルから吐出する
際、ノズル面に対して垂直に吐出しなくなる可能性があ
る。このため、ノズルプレートは耐擦性のある材料、例
えば金属等が望ましい。しかし、従来のノズルプレート
とインクジェット記録ヘッド基板を別材質で形成し接着
する構造では、両材質の熱膨張係数が異なるため、接着
部に歪が生じ、ノズルプレートが反り、さらにはインク
ジェット記録ヘッド基板からノズルプレートがはがれる
可能性がある。この結果ノズルやノズル軸が変形し、イ
ンクの吐出方向が変化し、インクの飛び散りや高印字品
質に影響をおよぼす可能性がある。
【0006】このため、ノズルプレートがインクジェッ
ト記録ヘッド基板からはがれにくい高価な接着剤の選ん
だり、ノズルプレートを複数に分けてノズル毎や数ノズ
ル毎に接着しなければならないという問題点を有してい
た。
【0007】そこで、本発明は従来のこのような問題点
を解決するもので、その目的とするところは、インクジ
ェット記録ヘッド基板に対するノズルプレートの反りを
防止し、ノズル面の物理的破壊がされにくく、生産上、
成形が容易なインクジェット記録ヘッドを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録ヘッドは、インクを吐出するためのノズルが形成さ
れたノズルプレートと、前記ノズルと連通する圧力室お
よびインク流路が形成された基板とを接合してなるイン
クジェット記録ヘッドにおいて、前記ノズルプレートと
前記基板とは異なる熱膨張係数を有し、前記ノズルプレ
ートの前記ノズル近傍に周縁部が拡開した、または周縁
部に丸み部が形成された貫通したスリットまたは孔が形
成されたことを特徴とする。また、前記スリットが、ノ
ズル列に対して垂直方向に形成されたことを特徴とす
る。また、前記スリットがノズル列の両側に対照に配列
されたことを特徴とする。また、前記スリットがノズル
列の両側に千鳥状に配列されたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。
【0010】図1、図2、図3は本発明のインクジェッ
ト記録ヘッドの実施例を示す構造図である。図1は正面
図、図2は図1のA−A線における断面図を示す。図3
は図1のB−B線における断面図を示す。
【0011】図において、プラスチック樹脂等の高分子
材料で形成されているインク流路3を有するインクジェ
ット記録ヘッド基板1の前面に、インク流路3に対応す
るノズル2を有するノズルプレート4を接着して流路を
形成してある。ノズルプレート4はインクジェット記録
ヘッド基板1とは別材質であり、金属板にエッチングお
よびプレス加工法等で孔を開けノズル2を形成してあ
る。さらに、ノズル列の両側には本発明の特徴であるス
リット5を形成してある。
【0012】上記の構造によれば、熱膨張係数の異なる
ノズルプレート4とインクジェット記録ヘッド基板1を
接着させた場合に生ずる接着剤6内の歪がスリット4に
よって緩和され、ノズルプレート4の反りやインクジェ
ット記録ヘッド基板1からのはがれを防止することがで
きる。この結果、ノズル2が変形したり、ノズル軸7が
傾き、インクの吐出方向が変化することがなく、安定し
たインクの吐出が行われ、高印字品質が得られる。
【0013】さらに、生産上、ノズルプレート4をイン
クジェット記録ヘッド基板1と別材質にすることができ
るため材質選定の自由度が上がり、ノズルプレート4と
インクジェット記録ヘッド基板1を一体成形する場合に
比べて製造コスト削減につながる。
【0014】図2、図3におけるスリット5の深さ、つ
まりノズルプレート4の厚さtは5μm以上500μm
以下程度が望ましい。また、スリット5の太さwとスリ
ット5の深さtの関係は2≦w/t≦20であることが
必要である。w/tが小さすぎると、スリット5内部に
紙粉、ほこり等の異物が侵入した場合、ゴム板、発泡樹
脂等の異物除去用ブレ−ドでこのノズルプレート4面を
こすった場合、ブレ−ドがスリット5内部まで侵入せず
異物除去が完全には行なわれない。
【0015】図4、図5、図6はノズルプレートのスリ
ットの配列構造の実施例を示す正面図である。図4はノ
ズル列の両側にノズル列に対して垂直にスリット5を左
右対照に配列した例、図5はノズル列の両側にノズル列
に対して垂直にスリット5を千鳥状に配列した例、図6
は図5の配列構造でスリット5をノズル列側に延長した
例である。上記の構造によればノズル列方向の接着部の
歪がノズル列に対して垂直に配置したスリット5によっ
て緩和される。
【0016】図7は、ノズルプレートのスリットの構造
の実施例を示す断面図である。図においてノズルプレー
ト4のスリット5の段差部の凸角部5aが角度θを持つ
テーパ面で形成されている。上記の構造によれば、スリ
ット5の内部に侵入した異物はワイピング等の除去方法
によってスリット5内部に残ることなく容易に除去でき
るようになる。テーパ面の角度θは15゜≦θ≦75゜
が望ましく、θが小さいほど異物の除去能力は上がる。
【0017】図8、図9はノズルプレートのスリットの
段差部の構造の実施例を示す断面図である。図8はスリ
ット5の段差部の凸角部5aに丸みを持たせた実施例、
図9は段差部の凸角部5aおよぶおよび凹角部5bに丸
みを持たせた実施例である。上記の構造によれば、ワイ
ピング等の異物除去の際に、スリット5の段差部の角部
の丸みによって角部に異物が引っかかることがない。よ
って、さらに異物除去能力を向上することができる。ま
た、スリットの段差部凸角部5aによる異物除去用ブレ
−ドの摩耗を抑えることができ、耐久性を高めることが
できる。
【0018】図10、図11はノズルプレートの接着法
の構造の実施例を示す断面図である。図10ではインク
ジェット記録ヘッド基板1とノズルプレート4を接着す
る接着剤6がスリット5内部からノズルプレート4の表
面まではみ出している。また、図11では、はみ出した
接着剤6がノズルプレート4の表面で広がっている。上
記の構造によれば、スリット5の段差部の凸角部5aお
よび凹角部5bが接着剤によって隠れ、第4図の構造と
同様に角部による異物除去用ブレ−ドの摩耗を抑えるこ
とができ、耐久性を高めることができる。また、スリッ
トの角部を加工する事なく、接着法を換えることのみ
で、効果が得られるので生産上都合が良くなる。また図
11では接着剤6のノズルプレート4の表面での広がり
によりノズルプレート4が接着剤6ではさまれ、ノズル
プレートとインクジェット記録ヘッド基板の密着が良く
なる。
【0019】図12は、ノズルプレートの構造の実施例
を示す正面図である。図においてノズルプレート4上に
第1図におけるスリット5のかわりに複数の孔8を設け
てある。上記の構造によれば、長方形状のスリット5よ
り様々な位置に孔8を設けることができるため、孔8を
加工する自由度が広がり、また孔8の大きさも自由に設
定できる。
【0020】
【発明の効果】本発明のインクジェットヘッドによれ
ば、インクを吐出するためのノズルが形成されたノズル
プレートと、前記ノズルと連通する圧力室およびインク
流路が形成された基板とを接合してなるインクジェット
記録ヘッドにおいて、前記ノズルプレートと前記基板と
は異なる熱膨張係数を有し、前記ノズルプレートの前記
ノズル近傍に周縁部が拡開した、または周縁部に丸み部
が形成された貫通したスリットまたは孔が形成されたこ
とにより、ノズルプレートと基板との接着剤による接合
における歪みやはがれを防止して良好な吐出特性を実現
すると共に、スリットまたは孔の周縁部が拡開、または
周縁部に丸み部が形成されていることにより、スリット
や孔の内部に堆積した異物を容易に除去することがで
き、上記吐出特性を長期にわたって維持することが可能
になる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施例を
示す正面図。
【図2】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施例を
示す断面図。
【図3】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施例を
示す断面図。
【図4】ノズルプレートのスリットの配列構造の実施例
を示す正面図。
【図5】ノズルプレートのスリットの配列構造の実施例
を示す正面図。
【図6】ノズルプレートのスリットの配列構造の実施例
を示す正面図。
【図7】ノズルプレートのスリットの段差部の構造の実
施例を示す断面図。
【図8】ノズルプレートのスリットの段差部の構造の実
施例を示す断面図。
【図9】ノズルプレートのスリットの段差部の構造の実
施例を示す断面図。
【図10】ノズルプレートの接着法の構造の実施例を示
す断面図。
【図11】ノズルプレートの接着法の構造の実施例を示
す断面図。
【図12】ノズルプレートの構造の実施例を示す正面
図。
【図13】従来のインクジェット記録ヘッドのノズル面
の構造を示す正面図。
【図14】従来のインクジェット記録ヘッドのノズル面
の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド基板 2 ノズル 3 インク流路 4 ノズルプレート 5 スリット 5a 凸角部 5b 凹角部 6 接着剤 7 ノズル軸 8 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−78560(JP,A) 特開 昭64−64856(JP,A) 実開 昭63−82391(JP,U) 実開 平1−176971(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/135

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するためのノズルが形成さ
    れたノズルプレートと、前記ノズルと連通する圧力室お
    よびインク流路が形成された基板とを接合してなるイン
    クジェット記録ヘッドにおいて、 前記ノズルプレートと前記基板とは異なる熱膨張係数を
    有し、前記ノズルプレートの前記ノズル近傍に周縁部が
    拡開した、または周縁部に丸み部が形成された貫通した
    スリットまたは孔が形成されたインクジェット記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記スリットが、ノズル列に対して垂直
    方向に形成されてなる請求項1記載のインクジェット記
    録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記スリットがノズル列の両側に対照に
    配列されてなる請求項2記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記スリットがノズル列の両側に千鳥状
    に配列されてなる請求項2記載のインクジェット記録ヘ
    ッド。
JP95491A 1991-01-09 1991-01-09 インクジェット記録ヘッド Expired - Lifetime JP3170805B2 (ja)

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JP5038110B2 (ja) * 2007-11-27 2012-10-03 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
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