JP3170326B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JP3170326B2
JP3170326B2 JP28160091A JP28160091A JP3170326B2 JP 3170326 B2 JP3170326 B2 JP 3170326B2 JP 28160091 A JP28160091 A JP 28160091A JP 28160091 A JP28160091 A JP 28160091A JP 3170326 B2 JP3170326 B2 JP 3170326B2
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jet recording
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱エネルギーを利用し
てインクを吐出するインクジェット記録ヘッド、該ヘッ
ドを用いるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出し、これを被記録媒体上
に付着させて画像形成を行なうインクジェット記録方法
は、高速記録が可能であり、また比較的記録品位も高
く、低騒音であるという利点を有している。さらに、こ
の方法はカラー画像記録が比較的容易であって、普通紙
等にも記録でき、さらに装置を小型化し易いといった多
くの優れた利点を有している。
【0003】このようなインクジェット記録方法を用い
る記録装置には、一般にインクを飛翔インク滴として吐
出させるための吐出口と、この吐出口に連通するインク
路と、このインク路の一部に設けられ、インク路内のイ
ンクに吐出のための吐出エネルギーを与えるエネルギー
発生手段とを有する記録ヘッドが備えられる。例えば、
特公昭61−59911号、特公昭61−59912
号、特公昭61−59913号、特公昭61−5991
4号の各公報には、エネルギー発生手段として電気熱変
換体を用い、電気パルス印加によってこれが発生する熱
エネルギーをインクに作用させてインクを吐出させる方
法が開示されている。
【0004】すなわち、上記各公報に開示されている記
録方法は、熱エネルギーの作用を受けたインクが急峻な
体積の増大を伴なう状態変化を起こし、この状態変化に
基づく作用力によって、記録ヘッド部先端の吐出口より
インクを吐出し、この吐出インク滴が被記録媒体に付着
して画像形成を行なうものである。この方法によれば記
録ヘッドにおける吐出口を高密度に配設することができ
るので、高解像度、高品質の画像を高速で記録すること
ができ、この方法を用いた記録装置は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどにおける情報出力手段として用い
ることができる。
【0005】他方、熱エネルギを使用するものの実現条
件は全くないインクジェット記録方法としては、特開昭
54−161935号公報に記載される方法がある。こ
の公報では、図1に示すように円筒状発熱体30によっ
て液室内のインク31をガス化させ(図1、(a))、
このガス32をインク滴33と共にインク吐出口より吐
出させる(図1(b),(c))。この方法によれば、
ガス32を吐出口または吐出口付近から微小滴状に噴出
させてしまい、画質は不良となる。この公報の気泡は核
沸騰による気泡形成であると認められる。
【0006】また同様の核沸騰である、例えば特開昭6
1−185455号公報は、図2に示すように、小開口
40を有する板状部材41と発熱体ヘッド42との微少
間隙部43に満たされた液状インク44を発熱体ヘッド
42によって加熱し(図2(a),(b))、発生した
バブル45によって小開口40からインク滴46を飛翔
させると共に、急速に核沸騰で体積増加しているバブル
45を形成していたガスをも小開口40から噴出させて
(図2(c))記録紙上に画像を形成するものである。
【0007】さらに、同様の核沸騰を開示する特開昭6
1−249768号公報には、図3に示すように液状イ
ンク50に熱エネルギーを作用させてかなり大型化した
気泡を形成し、気泡の膨張力に基づいてインク小滴58
を形成、飛翔させると同時に気泡を形成していたガスを
も大開口52から大気中に噴出させるインクジェット記
録装置が単純に記載されている。
【0008】しかしながら、上記特開昭54−1619
35号、同61−185455号、同61−24976
8号に共通する構成は、気泡を形成しているガスを微小
インク滴として主たるインク滴の吐出と共に大気中に噴
出させてしまうことである。この結果、このガスの噴出
によってガス化してインクがスプラッシュやミストなど
を生じ、その結果記録紙の地汚れとなったり、装置内の
汚れとなることがあった。
【0009】また、例えば特開昭61−197246号
公報には、従来の熱エネルギーを用いたインクジェット
記録方法を変形させた方法を用いる熱転写的記録装置に
関する記載がある。すなわち、この装置では、図4に示
すように、記録媒体60に設けられた複数の孔61によ
って保持されるインク62を、発熱素子63を有する記
録ヘッド64によって加熱し、インク滴65を被記録媒
体66に吐出する。この記録装置は単発的なインク吐出
であり、加えて記録媒体60と発熱素子63とを完全に
密着させることが困難であるため、従来の吐出口を有す
る記録ヘッドを用いたインクジェト記録方法に比べ、熱
効率が低下しやすく高速記録に適さないといった問題が
ある。
【0010】
【背景技術】以上説明したようなインクジェット記録方
式の問題点を解決するため、本出願人は、吐出のために
インクを加熱することにより生成される膜沸騰による気
泡を、吐出口近傍で外気に連通させて吐出を行うインク
ジェット記録方式(以下、この方式を連通吐出方式とも
言う)について提案した(特願平2−112832号,
特願平2−112833号,特願平2−112834
号,特願平2−114472号)。
【0011】上記連通吐出方式によれば、気泡を形成し
ているガスが吐出されるインク滴と共に噴出することは
ないので、スプラッシュやミストなどの発生を低減し、
被記録媒体上の地汚れや装置内の汚れを防ぐことができ
る。
【0012】また、上記連通吐出方式の基本的な作用と
して、気泡が生成される部位より吐出口側にあるインク
は原理的に全てインク滴となって吐出されるということ
がある。このため、吐出インク量は、吐出口から上記気
泡生成部位までの距離等、記録ヘッドの構造によって定
めることができる。この結果、上記連通吐出方式によれ
ば、インク温度の変化等の影響をそれ程受けずに吐出量
の安定した吐出を行うことが可能となる。
【0013】以下、図5〜図8を参照して上記連通吐出
方式について説明する。
【0014】図5(a)および(b)は、上記連通吐出
方式を適用して好適な記録ヘッドおよびその吐出方法を
示すものであり、この記録ヘッドの具体的インク路構成
の2例を示す。しかしながら、本発明はこの構成に限定
されないことは勿論である。
【0015】図5(a)に示すインク路構成は、基板
(不図示)上に発熱抵抗層(ヒータ)2を具え、この基
板に、隔壁や天板が設けられることによって、共通液室
Cやインク路Bが形成される。また、これとともにイン
ク路Bの端部に吐出口5が形成される。E1,E2は、
それぞれ、ヒータ2にパルス上の電気信号を印加するた
めの選択電極、共通電極を示す。さらにDは保護層であ
る。
【0016】電極E1,E2を介した、記録データに基
づく上記電気信号の印加に応じて、電極E1,E2間の
ヒータ2は、蒸気膜を生じる急激な温度上昇を短時間の
うちに発生し(約300℃)、これにより、気泡6が生
成される。この気泡6は成長し、やがて吐出口5におけ
る基板側の端部Aで大気と連通する。そして、この連通
後、安定した吐出インク滴(破線7)が形成される。
【0017】この吐出において、気泡6がその成長過程
でインク路Bを完全に遮断しない(インク路B内のイン
クが吐出口5から突出したインクと連続している)ので
後続の吐出に対するリフィルが速やかに行われること、
また、300℃以上の比較的高温となった気泡の熱も外
気に放出されること等によって大きな蓄熱の問題(蓄熱
によるインク粘性低下や気泡形成の不安定化)も生ぜ
ず、各ヒータの駆動デューティーを高くすることができ
る。
【0018】図5(b)は、共通液室Cを不図示として
いるが、インク路Bを屈曲した形状としているものであ
り、屈曲部の基板面に発熱抵抗部(ヒータ)2を具えて
いる。吐出口5は、吐出方向にその断面積を減少する形
状であり、ヒータ2に対向してその開口が設けられてい
る。この吐出口5はオリフィスプレートOPに形成され
る。
【0019】図5(b)においても、上記図5(a)の
構成と同様に蒸気膜(約300℃)を生じさせて気泡6
を生成する。この気泡の生成により、オリフィスプレー
トOPの厚み部分のインクを吐出方向に押しやり、その
部分のインクを希薄にする。その後、気泡6は、吐出口
5の外気側周縁A1から内部側の吐出口近傍領域A2の
範囲で大気と連通する。この時、気泡6の成長は、イン
ク路を遮断しないもので、吐出方向へ向かう必要のない
インクをインク路B内のインクと連続した連続体として
残すことができ、インク滴7の吐出量の安定化および吐
出速度の安定化を実現することができる。
【0020】このような連通吐出方式によれば、吐出口
近傍への気泡成長を急激にしかも確実に行うことができ
るので、上記非遮断状態のインク路によるリフィル性も
手伝って、高安定高速記録を達成できる。また、気泡と
大気とを連通させることによって、気泡の消泡過程が無
くなり、キャビテーションによるヒータや基板の損傷を
防止することもできる。
【0021】以上示したインク吐出に伴う気泡と大気と
の連通は基本的にヒータ2の配設位置を吐出口5に近づ
けることによって実現できる。しかしながら、上述した
スプラッシュ等の抑制や吐出量の安定化を確実なものと
する条件であって、上記図5(a)および(b)に示す
構成に適用されて好ましい条件を以下に挙げる。
【0022】第1条件は、気泡の内圧が外気圧より低い
条件で気泡を外気と連通させることである。
【0023】すなわち、気泡の内圧が外気圧より低い条
件で気泡を外気と連通させることによって、気泡の内圧
が外気圧より高い条件で連通させる場合に生じていたス
プラッシュ等の吐出口近傍におけるインク飛散を低減で
き、また、上記2つの圧力が等しい場合よりも、吐出時
の不安定なインクをインク路内に引き込む力がわずかで
はあるが働くため、より一層安定したインク吐出と不要
インクの飛散防止を図ることができる。
【0024】上記第1条件とは別の条件として、気泡の
吐出口側端部における移動速度の1次微分値が負となる
条件で気泡と外気とを連通させるという第2条件、ま
た、吐出エネルギー発生手段の吐出口側端部から気泡の
吐出口側端部までの距離La と吐出エネルギー発生手段
の吐出口とは反対側の端部から気泡の吐出口とは反対側
の端部までの距離Lb とがLa /Lb ≧lを満足する第
3条件、もしくは、その両方の条件を満足して気泡と外
気を連通させることはより好ましい。
【0025】図6〜図8を参照して、上記第1条件をさ
らに詳しく説明する。
【0026】発泡からの経過時間tと、気泡体積Vおよ
び気泡内圧力Pとの関係は図6のようになるが、実際に
は、気泡はその成長の途中で連通するので、これらの関
係は図7に示されるようになる。すなわち、図7におい
て、t=tb(t1≦tb:t1は気泡内圧力pが外気
の圧力と等しくなる時刻)の時刻で気泡は外気と連通す
る。上記第1条件は、このとき気泡内圧力Pが外気の圧
力(OATM)より小さいという条件である。
【0027】この条件でインクを吐出させると、気泡内
圧力Pが外気圧より高い条件で気泡を外気と連通させて
インク滴を吐出させる(ガスが大気中に噴出する)場合
に比べ、前述したようにインクのミストやスプラッシュ
による記録紙や装置内の汚れを防止できる。また、この
ように気泡内圧力Pを大気圧より小さくして連通させる
場合、気泡の体積が比較的増大させてから気泡を外気と
連通させることができる。これにより、インクに対して
十分な運動エネルギーを伝達することができ、吐出速度
が大きくなるという効果も得られる。
【0028】上記第1条件を満たす記録ヘッドは、例え
ば図5(a)においてヒータ2の位置を吐出口5の方向
に近づけた位置に設けてある。これは気泡を外気と連通
させるために最も簡便にとれる手法である。しかしなが
ら、単にヒータ2を吐出口5に近づけるだけでは、上記
第1条件を満たすことができない。すなわち、上記条件
を満たすためには、ヒータの発生する熱エネルギー量
(ヒータの構成、形成材料、駆動条件、面積、ヒータの
設けられる基体の熱容量等に依る)、インク物性、記録
ヘッドの各部の大きさ(吐出口とヒータ間の距離、吐出
口や液路の幅および高さ)などを適切に設定することに
より、第1条件を満たす状態で外気と連通させることが
できる。
【0029】具体的には、例えばインク路形状は以下の
ように、気泡と大気との連通に寄与する。すなわち、イ
ンク路形状は、使用する熱エネルギー発生素子の形状に
よって幅がほぼ決定されてくるものの、具体的関係につ
いては経験則によって設定することが多い。しかしなが
ら、インク路の高さが、気泡の上記大気との連通の条件
に影響を与えることが明らかとなっている。従って、環
境等の外部の影響を受けにくく、またより一層の安定し
た気泡と大気との連通を行うためには、インク路の幅W
よりもインク路の高さHを低く(H>W)することが好
ましい。
【0030】また、例えば、連通する時刻を気泡の体積
でみれば、気泡が外気と連通しない場合に達するであろ
う気泡の最大体積、もしくは最大体積の70%以上、よ
り好ましくは80%以上の体積のときに気泡が外気と連
通するようにすることが好ましい。
【0031】次に、上記第1条件の別表現である上述の
第2条件、すなわち、気泡の膨張速度の1次微分が負と
なるとき気泡と外気とを連通させるという条件について
説明する。
【0032】インクが発泡を開始してから気泡が外気と
連通するまでの時間における気泡体積Vおよび気泡内圧
力Pの変化および気泡膨張速度dV/dtの変化を図8
に示す。
【0033】この図より、膨張速度の1次微分、すなわ
ち、体積Vの2次微分d2 V/dt2 を求めることによ
ってバブルの内圧と外圧との大小関係を知ることができ
る。すなわち、d2 V/dyt2 >0の期間で気泡の膨
張速度dV/dtは増加し、d2 V/dt2 <0で速度
dV/dtは減少する。従って、d2 V/dt2 =0の
ときに気泡内圧力Pと外気圧とが等しくなるといえる。
すなわち、d2 V/dt2 >0で、気泡内圧力Pは外圧
よりも高く、d2 V/dt2 ≦0のとき気泡内圧力Pは
外圧以下である。
【0034】図8で説明すると、発泡開始t=t0 より
t=t1 までは、気泡内圧力Pは、外気圧よりも高くd
2 V/dt2 >0となり、t=t1 より気泡が外気と連
通するまでの時間t=tb までは気泡の内圧は外気圧以
下であり、d2 V/dt2 ≦0となる。通常は、この一
般的理論が成立するが、インクの材質によってあるいは
インク路の抵抗によっても気泡体積の変化が生じるの
で、外気圧との関係はわずかに差を生じる場合がある。
このため第1条件以外の条件としてd2 /V/dt2
0を満足することは好ましく、また、第1条件とこの第
2条件との和は、より好ましいものとなる。
【0035】以上のように、体積Vの2次微分d2 V/
dt2 <0、すなわち膨張速度の1次微分が負のとき、
気泡が外気と連通することにより、気泡内圧力が外気圧
より低い条件で連通することができる。
【0036】上記第2条件によれば、気泡と外気との連
通時に連通部近傍にあるインクがインクを吐出するため
に過度に加速度を受けるために主インク滴と分離してし
まうといったことを解決することもできる。上記分離が
生じた場合、その近傍のインクがスプラッシュ状に飛び
散ったり、ミストとなって飛散することが顕著となり、
しかも高密度の吐出口配置では吐出口面へのインクの付
着による吐出不良を招くことがあるが、これを上記第2
条件によって解決することができる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記発明の
さらなる改良を図るものであり、バブルを一層効率よく
外気と連通させることを目的とする。
【0038】また、本発明の他の目的は、連通吐出によ
って吐出口後方に後退したインクメニスカスの吐出口位
置への復帰を良好なものとすることにある。
【0039】本発明のさらに他の目的は、吐出特性を高
め、より高い周波数でのインク吐出を可能とすることに
ある。
【0040】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明に係
るインクジェット記録ヘッドは、インクを吐出させるた
めの吐出口と、該吐出口に連通するほぼ直状の液路と、
該液路に連通する液室と、前記液路内に供給されたイン
クに前記吐出口から吐出を行わせるための熱エネルギを
作用させる熱作用部とを具備し、前記液路内におけるイ
ンクの供給方向に関して前記熱作用部の上流側端部より
上流側で前記熱作用部に関して前記吐出口とは反対側に
流体抵抗素子を有するとともに、前記熱エネルギの作用
に基づく膜沸騰によってインク中に生起されたバブルの
内圧が外気圧以下の条件で前記バブルを外気と連通させ
てインク吐出を行うようにしたことを特徴とする。
【0041】ここで、前記流体抵抗素子は、前記液路を
形成する部材に設けられて前記液路の断面積を狭窄する
狭窄部とすることができる。
【0042】また、前記液路に連通してインクを供給す
るための液室を有し、前記記録ヘッドの前記狭窄部の最
も狭い位置と前記熱作用部の最も前記液室に近い部分と
の距離をL1 、前記吐出口と前記熱作用部の最も前記吐
出口に近い部分の距離をL2、前記熱作用部の最も前記
液室に近い部分と前記液室までの距離をL3 としたと
き、L1 <2×L2でかつL3 <10×L2 とすること
ができる。
【0043】また、前記連通時に前記液路は、前記バブ
ルで遮断されていないものとすること、前記連通時は、
前記バブルの吐出方向先端部の移動速度の加速度が正で
ない条件で前記バブルを外気と連通させるものとするこ
と、さらには、前記バブルは、前記吐出口側へ成長し、
外気と連通することができる。
【0044】さらに、本発明インクジェット記録装置
は、そのようなインクジェット記録ヘッドと、該インク
ジェット記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる
手段と、前記熱エネルギを作用させてインク中にバブル
を生起させ、当該バブルを外気と連通させて前記記録媒
体に向けてインク吐出を行わせる手段と、を具えたこと
を特徴とする。
【0045】
【作用】本発明によれば、本件出願人の既出願の発明
(特願平2−112832号等)による液滴の体積の安
定化およびミストやスプラッシュの防止による画像品位
の向上と、ヘッド寿命の向上という効果をそのまま生か
しながら、連通吐出を一層効率よく行うとともに、吐出
後オリフィスから後退したインク面(メニスカス)のオ
リフィス位置への復帰速度をさらに早め、より高い周波
数での吐出を実現することができるのである。
【0046】従って、さらに安定かつ高度な画像記録を
行うことができる記録ヘッド、インクジェット記録方法
および装置を実現できる。
【0047】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0048】図9は、本発明に係るインクジェット記録
ヘッドの一実施例の要部を模式的に示す。この記録ヘッ
ドは、インクを吐出するために利用されるエネルギを発
生する手段として、通電に応じインクに膜沸騰を生じさ
せる熱エネルギを発生する電気熱変換素子などの発熱素
子を基体314上に有し、該素子の上方の熱作用部(以
下これをヒータという)331が壁338Wで区画され
た液路335に面してインクに熱エネルギを作用させ
る。本実施例による記録ヘッドは、ヒータ331と液室
334との間の液路の壁338Wの部分に、吐出口33
と正対して液路断面を急狭窄する面332Aと、当該
急狭窄された部分から液室方向に緩やかに断面を拡大し
て行く面332Bとからなる流体抵抗素子としての狭窄
部332を有している。なお、342は天板である。
【0049】図10(a)ないし(f)は図9で示され
る記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録方
法(液体噴射記録方法)を説明したものである。
【0050】図10(a)ないし(e)において、33
6はインク、338はバブル、337は液滴である。
【0051】図10(a)は初期状態を示し、液路内が
インク336で満たされた状態である。まず例えば電気
熱変換体に瞬間的に電流を流しパルス的にヒータ331
近傍のインク3を急激に加熱すると、所謂膜沸騰による
気泡(バブル)338がヒータ331上に発生し、急激
に膨張を始める(図10(b))。さらにバブル338
は膨張を続け、主として慣性抵抗の小さい吐出口5側へ
成長し、ついには吐出口333を越え、外気とバブル3
38が連通する(図10(c))。このとき外気はバブ
ル338内圧と平衡状態またはそれ以上であり、バブル
338内に流入する。
【0052】吐出口333より押し出されたインク33
6はこの瞬間までにバブル338の膨張によって与えら
れた運動量のためにさらに前方へ飛翔を続け、ついには
独立な液滴337となって紙などの記録媒体へ向かって
飛翔し、一方液路内のインクはヒータ331より液室3
42側にそのインク面が引いた状態となってメニスカス
339を形成している(図10(d))。さらに吐出口
333側に生じた空隙には、液吐出後、後方のインク3
36の表面張力と液路を形成する部材の濡れ性とによっ
てインク336が図面右方向に供給され、メニスカス3
37は吐出口333に向って復帰(リフィル)する(図
10(e))。そして、完全に吐出口333までメニス
カスが復帰し、初期状態に戻ったところで次の吐出が可
能となる(図10(f))。
【0053】さて、図10(c)ではバブル338が外
気と連通したときに外気がバブル内に流入するが、この
ためには特願平2−112832号等に開示されている
条件でバブル338を外気と連通させれば良い。例えば
バブルの内圧が外気圧と等しいか、または低い条件でバ
ブルを外気と連通させれば、バブル内のガスが外気に噴
出し、吐出液滴に悪影響を及ぼすことはない。ここでバ
ブル338を効率良く吐出口333より外気と連通させ
れば、吐出する液滴の速度が上がり、またインクの目詰
まり等を効果的に防止できる。また液滴が吐出した後に
吐出口付近にインク残りが生じ、その結果空気を取り込
んで不吐出を招くという不具合も生じない。
【0054】本発明による流体抵抗素子、すなわち図9
における狭窄部332は、まず第1にはバブルを外気と
効率よく連通させる機能を果すものである。すなわち、
図10(b)において膜沸騰によるバブル338が発生
し、これは液室側に比して慣性抵抗の小さい吐出口側へ
成長するが、狭窄部332による液室方向への流体抵抗
の増大により、バブル338の液室方向への成長はさら
に阻害されて吐出口側への成長が促進される。この結果
バブル338は一層効率よく外気と連通し、インク吐出
量の安定化、吐出速度の向上等、インク吐出特性がさら
に改善されるのである。
【0055】ところで、図10の(d)〜(f)におい
て起こっているメニスカス9の復帰の現象は、インクの
表面張力とノズル内壁との濡れの力とが支配している。
即ち、メニスカスの復帰時、メニスカスが曲面となって
いるために表面張力によってそのメニスカスを最小面積
の平面にしようとする力と、ノズルの内壁とインクとの
濡れによってその接触角を小さく保とうとする力との相
乗作用によってメニスカスは復帰する。
【0056】かかるメニスカスの復帰(インクのリフィ
ル)の速度は高いほど好ましく、それによって吐出周波
数を高めることができる。
【0057】本発明による流体抵抗素子は、その存在に
よって少なくともインクのリフィルを阻害しないこと、
むしろリフィル速度を向上できるように構成されるのが
さらに好ましく、それによって上記した連通吐出の効率
の向上の効果とあいまって、さらなる吐出の安定化ない
しは吐出周波数の向上を実現し、一層吐出効率を改善で
きるのである。
【0058】インクのリフィルを支配する力はいずれも
インクやノズル内壁の材質に依存する特性であって、従
来このリフィル速度を速くしようとする手段としては、
これらの材質を改良する以外にはノズルの流路抵抗を小
さくするといった消極的な手法しかとられてはいなかっ
た。
【0059】本発明者らは、数々の実験を通じて積極的
にリフィル速度を向上させることが可能な手段を見いだ
した。
【0060】このリフィル高速化の原理について説明す
る。図11は図9の記録ヘッドを天板342側から見た
上面図であって、図10の(d)の瞬間の状態を示して
いる。本例において用いるヘッドでは、メニスカス33
9が最大に後退したときメニスカス339は図のように
狭窄部332を越えて液室334側にまで飛び出すこと
を本発明者らは見いだした。このときのメニスカスの形
状は図11に示すように狭窄部332より飛び出してい
る部分の曲率半径が狭窄部がないときよりも小さくなっ
ていることが特徴である。この状態での狭窄部332よ
り飛び出している部分の復元力はノズル内壁からインク
は離れていないため、ほぼインクの表面張力のみに支配
されている。表面張力はその表面積をできるだけ小さく
する方向に働くため、曲率半径が小さいほどその復元力
は大きくなる。従ってメニスカスはこのような状態であ
るときには速やかに復帰するのである。
【0061】また、狭窄部があることによってノズル内
壁にインクが残りやすくなり濡れによりインクとノズル
内壁との接触線が前進することによるリフィルの要因も
抑制することができる。
【0062】図9では液路を区画する壁のみに狭窄化す
る構造物を設けているが、天板側やヒータ基板側のノズ
ル内壁に設けてもよいし、流路中に設けてもよい。ま
た、最狭窄部の流路断面積は好ましくは、ヒータ331
の部分の流路断面積の30〜90%がよく、この値が大
きければ効果が小さくなり、小さければかえって流路抵
抗の増大によるリフィル速度の低下が起こるため好まし
くない。狭窄部の構造例を図12(a)〜(d)に示
す。
【0063】また、図13(a)および(b)も本発明
に適用可能な流体抵抗素子たる狭窄部の構造の2例とし
て姿勢の異なる三角形状の狭窄部332を設けたものを
示すが、バブルの成長ないしメニスカス後退によって液
室側へ押しやられるインクの流速が等しいとき、その流
線から明らかなように、同図(a)の方が同図(b)よ
りも液室側に大きな渦を発生するために、液室側へ向っ
ての流体抵抗が大きい。そのため、(a)の方が、液室
側へのバブルの成長をより効率よく妨げ、メニスカスの
後退量も(b)よりも小さくなる。メニスカス復帰力は
メニスカスを拘束している部分(メニスカスが最狭窄部
より液室側にあるときは最狭窄部、吐出口側にあるとき
は吐出口)の周囲長によって決まり、吐出口からのメニ
スカス後退量によっては変わらない。つまり、最狭窄部
の開口形状が同じならばその前後の形状にかかわらず復
帰力は同じであり、従ってメニスカスは最狭窄部から液
室側へ飛び出すことが好ましいが、その量が少ない方が
より短い時間でリフィルできる。
【0064】すなわち、狭窄部の開口形状である図13
(a),(b)を比例した場合、(a)の方が連通吐出
効率が高く、リフィル時間も短いと言える。同様のこと
は例えば図12(b)と図11とを比較した場合にも言
えるが、流体抵抗素子の形状,寸法等は記録ヘッドに望
まれる吐出特性やインク物性その他に応じて適宜選択で
きるものである。
【0065】因みに、図14は図13(a)のような流
体抵抗素子すなわち狭窄部2を設けた場合の初期状態
(同図(a))から20μsec毎のインク吐出の実験
結果を示すもので、連通吐出ないしその後のメニスカス
後退に関し同図(b)のように狭窄部332が有効に作
用しており、その後のリフィル過程(同図(c),
(d))を経て、80μsec後にはリフィルがほぼ完
了していることが確認された。
【0066】上述のように本発明者らは所定の位置に狭
窄部を設けることにより、メニスカスの曲率半径を小さ
くすることができ、その結果リフィルの速度を向上させ
ることができることを見いだした。このように狭窄部よ
り液室側にメニスカスを飛び出させることのできるヘッ
ド構造をさらに研究した結果、狭窄部の最も狭い位置と
ヒータ331の最も液室に近い部分との流路に沿って測
った距離をL1 、吐出口とヒータ331の最も吐出口に
近い部分との流路に沿って測った距離をL2 とし、ヒー
タ331の最も液室34に近い部分から液室34までの
距離をL3 としたとき、L1 <2×L2 でかつL3 <1
0×L2 という条件を満たす記録ヘッドであれば、イン
クやノズル壁の材質にほとんどよらずにリフィル速度の
向上の効果が達成できることを見いだした。
【0067】このような機能をもつ狭窄部332の構造
としては、その最も狭い部分が前記条件式を満たす範囲
にあればよく、その狭窄化構造物の前後のスロープの形
状は任意であり、曲面でもよい。
【0068】以下そのような数値に関して具体的な検討
例を説明する。
【0069】<検討例1>図15は本検討例において製
作した記録ヘッドの構造を示す図であり、図16はさら
にその吐出口付近の構造を天板側から投影してみた上面
図である。この記録ヘッドは、ヒータ基板334上に各
液流路335を隔てるように配置された隔壁343と、
該隔壁343に接するガラスの透明天板342と、各液
流路の基板341上に設けられたヒータ331より構成
されている。ヒータ331に対応した電気熱変換素子は
図示しない電極によって画信号に応じて通電される。吐
出口333付近の構造は、基板341側およびこれに対
向する天板342の面には狭窄化構造物は設けられてお
らず、側壁側にのみ一対の狭窄化構造物を設けた構造を
している。狭窄化構造物の詳細な構造は図16に示すよ
うな構造である。ヒータ331から狭窄部332の最狭
窄部までの長さ(L1 )は設計値で15μm、吐出口3
33からヒータ331の前縁部までの長さ(L2 )は2
5μm、ヒータ331から液室334までの長さ(L
3 )は150μmで、狭窄部332の最も狭い部分は幅
20μm開いており、ヒータ331部分の流路断面積の
50%の断面積である。この最狭窄部より液室側に向か
って20μmの位置まで狭窄化構造物は図のように広が
り、反対に吐出方向に向かって10μmの位置まで広が
っている。また、液路の高さは一定で25μm、流路幅
は狭窄部以外の部分は40μmである。ヒータ331の
形状は、幅32μm、長さ40μmである。また、一つ
の記録ヘッド上にはこの液路が63.5μmの間隔をお
いて48本設けられている。なお、この記録ヘッドは本
件出願人が既に出願した、ヒータによって発生したバブ
ルを外気圧よりも低い条件で外気と連通させてインクを
吐出する液体噴射記録方法(特願平2−112832号
等)による吐出を行なう構造の記録ヘッドであって、さ
らに本発明における条件式を満たすものである。
【0070】この記録ヘッドの製造方法を次に説明す
る。平坦なシリコンウェハ上に公知の半導体プロセスを
用いて、所定間隔で設けたヒータ、電極、その他の保護
膜などを作ったヒータ基板341上に、ドライフィルム
を接着し、狭窄部の構造を作り込んだノズルのマスクを
用い露光現像して隔壁343を形成した。さらに、その
上部にガラスでできた天板42を接着する。この後にダ
イシングソーを用いてこの積層したものを切り放すこと
によってヘッドのチップを形成する。このようにして製
作されたチップに電気回路やインク供給管などを付設し
て本実施例における記録ヘッドを製作した。
【0071】このようにして製作した記録ヘッドを用い
て印字を行なった。
【0072】 C.I.フードブラック2 3.0重量% ジエチレングリコール 15.0重量% N−メチル−2−ピロリドン 5.0重量% イオン交換水 77.0重量% よりなる各配合成分を容器中で撹拌し、均一に混合溶解
させた後、孔径0.45μmのポリフッ化エチレン系繊
維製フィルタで濾過して得た粘度2.0cps(20
℃)のインクを用い、電圧9V、パルス幅2.5μmを
画信号とともに印加した。このとき駆動する周波数を徐
々に上げていったところ、18kHzの周波数まで安定
して吐出した。この状態で紙に印字を行なったところ、
どのヘッドを用いても安定した高品位な画像を得ること
ができた。
【0073】なお、このとき吐出の状態をストロボで吐
出に同期して天板側から照明しながら顕微鏡でノズル内
のインクの状態を観察したところ、ヒータ部で発生した
バブルは吐出時には吐出口より連通しバブルの縮小過程
が観察されず、さらにメニスカスが最大に後退したと
き、そのメニスカスの最も液室に近い部分は狭窄部33
2の最も狭い位置よりも液室334側に飛び出している
のが観察された。
【0074】<検討例2>図17は本発明の他の検討例
において製作した記録ヘッドの構造を示す図であり、図
18はさらにその吐出口付近の構造を模式的に示したも
のである。この記録ヘッドも実施例1で製作した記録ヘ
ッドと同様に、ヒータ基板341上に各液路33を隔て
るように配置された隔壁343と、該隔壁に接するガラ
スの透明天板342と、各液流路の基板341上に設け
られたヒータ331より構成されている。ヒータ331
に対応した電気熱変換素子は図示しない電極によって画
信号に応じて通電される。狭窄部332の詳細な構造は
図18に示すような構造である。即ち、ヒータ331の
液室側10μm隔てた位置に一辺が15μmの正三角形
の断面をもつ構造物をその一辺がヒータ331側に向い
た形に設けたものである。この狭窄化構造物は基板34
1と天板342とをつなぐように設けられている。ヒー
タ331から狭窄部332の最狭窄部までの長さ(L
1 )は設計値で15μm、吐出口333からヒータ33
1の前縁部までの長さ(L2 )は25μm、ヒータ33
1から液室334までの長さ(L3 )は150μmであ
る。一つの記録ヘッド上にはこのノズルが63.5μm
の間隔をおいて48本設けられている。なお、この記録
ヘッドもはまた本件出願人が既に出願した、ヒータによ
って発生した気泡を外気と連通する条件でインクを吐出
する液体噴射記録方法(特願平2−112832号等)
による吐出を行なう構造の記録ヘッドであって、さらに
上記条件式を満たすものである。
【0075】この記録ヘッドを実施例1と同じ方法で製
造し、検討例1と同じインクを用いて、電圧10V、パ
ルス幅2.5μsで駆動したところ、15kHzの周波
数までは安定して吐出した。この状態で紙に印字を行な
ったところ、どのヘッドを用いても安定した高品位な画
像を得ることができた。
【0076】なお、このとき吐出の状態をストロボで吐
出に同期して天板側から照明しながら顕微鏡でノズル内
のインクの状態を観察したところ、吐出時にはヒータ部
で発生したバブルは吐出口より連通しバブルの縮小過程
が観察されず、さらにメニスカスが最大後退したときに
はそのメニスカスは狭窄化構造物の両側二2つに分かれ
て液室側にまで飛び出しているのが観察された。
【0077】<検討例3>図19は本発明の他の検討例
において製作した記録ヘッド吐出口付近の構造を模式的
に示したものである。この記録ヘッドも検討例1で製作
した記録ヘッドと同様に、構成されている。ヒータ33
1は図示しない電極によって画信号に応じて通電され
る。狭窄部の詳細な構造は、基板側およびこれに対向す
る天板の面には狭窄化構造物は設けられておらず、側壁
側にのみ狭窄化構造物を設けた構造をしている。ヒータ
331から狭窄部332の最狭窄部までの長さ(L1
は設計値で20μm、吐出口333からヒータ331の
前縁部までの長さ(L2 )は25μm、ヒータ331か
ら液室334までの長さ(L3 )は200μmで、狭窄
部332の最も狭い部分は幅20μm開いている。この
最狭窄部より液室側に向かって20μmの位置まで狭窄
化構造物は図のように広がり、反対に吐出方向に向かっ
ては側壁と直交するように広がっている。またノズルの
ヒータ331から吐出口333までの間は側壁が吐出口
へ向かって狭まっておりオリフィスでの幅は34μmで
ある。また、ノズルの高さは一定で25μm、流路幅は
狭窄部以外の部分は40μmである。ヒータ331の形
状は、幅32μm、長さ40μmである。一つの記録ヘ
ッド上にはこのノズルが63.5μmの間隔をおいて4
8本設けられている。なお、この記録ヘッドもはまた本
件出願人が既に出願した、ヒータによって発生した気泡
を外気と連通する条件でインクを吐出する液体噴射記録
方法(特願平2−112832号等)による吐出を行な
う構造の記録ヘッドであって、さらに本発明における条
件式を満たすものである。
【0078】この記録ヘッドを検討例1と同じ方法で製
造し、検討例1と同じインクを用いて、電圧10V、パ
ルス幅2.5μsで駆動したところ、11kHzの周波
数までは安定して吐出した。この状態で紙に印字を行な
ったところ、どのヘッドを用いても安定した高品位な画
像を得ることができた。
【0079】なお、このとき吐出の状態をストロボで吐
出に同期して天板側から照明しながら顕微鏡でノズル内
のインクの状態を観察したところ、吐出時にはヒータ部
で発生したバブルは吐出口より連通しバブルの縮小過程
が観察されず、さらにメニスカスが最大後退したときに
はそのメニスカスは最狭窄部よりも液室側にまで飛び出
しているのが観察された。
【0080】<検討例4>図20は本発明の他の検討例
において製作した記録ヘッドの吐出口付近の構造を模式
的に示したものである。ノズル幅は狭窄部以外の部分3
0μm、ノズル高が20μmである。ヒータ331の形
状は、幅20μm、長さ20μmである。基板側および
これに対向する天板の面には狭窄化構造物は設けられて
おらず、側壁側にのみ狭窄化構造物を設けた構造をして
いる。ヒータ331から狭窄部332の最狭窄部(L
1 )までの長さは設計値で6μm、吐出口333からヒ
ータ331の前縁部までの長さ(L2 )は20μm、ヒ
ータ331から液室334までの長さ(L3 )は80μ
mで、狭窄部332の最も狭い部分は幅12μm開いて
いる。この最狭窄部より吐出方向に向かって側壁と直交
するように広がっており、反対に液室側に向かって10
μmの位置まで狭窄化構造物は図のように広がってい
る。また、一つの記録ヘッド上にはこのノズルが63.
5μmの間隔をおいて48ノズル設けられている。な
お、この記録ヘッドもはまた本件出願人が既に出願し
た、ヒータによって発生した気泡を外気と連通する条件
でインクを吐出する液体噴射記録方法(特願平2−11
2832号等)による吐出を行なう構造の記録ヘッドで
あって、さらに本発明における条件式を満たすものであ
る。
【0081】この記録ヘッドの製造方法は検討例1の方
法と同様である。このヘッドに検討例1と同様のインク
を用い、電圧7V、パルス幅3.0μsで駆動したとこ
ろ17kHzまで安定した吐出ができた。この状態で紙
に印字を行なったところ、安定した高品位な画像を得る
ことができた。
【0082】なお、このとき吐出の状態をストロボで吐
出に同期して天板側から照明しながら顕微鏡でノズル内
のインクの状態を観察したところ、メニスカスが最大に
後退したときにメニスカスが最狭窄部より液室側に飛び
出しているのが観察された。
【0083】<検討例5>図21は本発明の検討例5の
記録ヘッドの構造を示す図である。検討例1で用いたヘ
ッドの狭窄部332の位置を液室側にずらした構造のヘ
ッドである。ヒータ331と最狭窄部までの距離(L
1 )が60μm、吐出口333からヒータ331の前縁
部までの長さ(L2 )は25μm、ヒータ331の液室
側端部から液室334までの長さ(L3)は150μm
で、この間の流路幅およびノズルの高さは一定で幅40
μm、高さ25μmである。ヒータ331の形状は、幅
32μm、長さ40μmである。また、一つの記録ヘッ
ド上にはこのノズルが63.5μmの間隔をおいて48
ノズル設けられている。なお、この記録ヘッドは本件出
願人が既に出願した、ヒータによって発生した気泡を外
気と連通する条件でインクを吐出する液体噴射記録方法
(特願平2−112832号等)による吐出を行なう構
造の記録ヘッドであり、条件式L3 <10×L2 は満た
すが、条件式L1<2×L2 を満たさないヘッドであ
る。
【0084】この記録ヘッドを検討例1と同様の方法で
製造した。このヘッドは5kHzという高い周波数まで
は安定な吐出状態が得られたが、これを越える周波数で
は吐出が安定しなくなった。
【0085】なお、このとき吐出の状態をストロボで吐
出に同期して天板側から照明しながら顕微鏡でノズル内
のインクの状態を観察したところ、メニスカスが最大に
後退したときにもメニスカスはヒータ後端より35μm
程度の位置までしか後退しておらず最狭窄部にまで達し
てはいなかった。
【0086】<検討例6>図22は本発明のさらなる検
討例の記録ヘッドの構造を示す図である。これは、検討
例1で用いたヘッドの液流路を延ばした構造のヘッドで
ある。ヒータ331と最狭窄部までの距離(L1 )が1
5μm、吐出口333からヒータ331の前縁部までの
長さ(L2 )は25μm、ヒータ331の液室側端部か
ら液室334までの長さ(L3 )は300μmで、この
間の流路幅およびノズルの高さは一定で幅40μm、高
さ25μmである。ヒータ331の形状は、幅32μ
m、長さ40μmである。また、一つの記録ヘッド上に
はこのノズルが63.5μmの間隔をおいて48ノズル
設けられている。なお、この記録ヘッドは本件出願人が
既に出願した、ヒータによって発生した気泡を外気と連
通する条件でインクを吐出する液体噴射記録方法(特願
平2−112832号等)による吐出を行なう構造の記
録ヘッドであり、条件式L3 <10×L2 は満たすが、
条件式L3<10×L2 を満たさないヘッドである。
【0087】この記録ヘッドを検討例1と同様の方法で
製造し吐出を試みたところ、5kHzという高周波数ま
では安定な吐出が見られたが、それを越える周波数では
吐出が安定しなくなった。
【0088】なお、このとき吐出の状態をストロボで吐
出に同期して天板側から照明しながら顕微鏡でノズル内
のインクの状態を観察したところ、メニスカスが最大に
後退したときにもメニスカスはヒータ後端より12〜3
μm程度の位置までしか後退しておらず最狭窄部にまで
達してはいなかった。
【0089】図23は上記実施例にかかる記録ヘッドを
用いて構成したインクジェット記録装置の実施例の要部
を示す概略斜視図である。
【0090】図23において、記録ヘッド101は、紙
等の記録媒体(以下記録紙という)107と対向する面
に、記録紙107の搬送方向に複数個のインク吐出口
(不図示)を具える。また、記録ヘッド101には、複
数の吐出口それぞれに連通して液路(不図示)が設けら
れ、それぞれの液路に対応して、記録ヘッド101を構
成する基板にインク吐出のために利用される熱エネルギ
を作用するヒータが形成されている。ヒータに対応する
電気熱変換素子は、上述のように記録データに応じてこ
れに印加される電気パルスによって熱を発生し、これに
より、インクに沸騰膜を生じこの沸騰膜による気泡の生
成に伴なって上記吐出口からインクが吐出される。各液
路には、これらに共通に連通する共通液室が設けられて
おり、これに貯留されるインクは、各インク路での吐出
動作に応じてそのインク路に供給される。また、この記
録ヘッドは、上述のように構成されたものである。
【0091】キャリッジ102は、記録ヘッド101を
搭載し、また、記録紙107の記録面と平行に延在する
1対のガイドレール103と摺動可能に係合する。これ
により、記録ヘッド101は、ガイドレール103に沿
って移動することができ、この移動に伴なって所定のタ
イミングで上記記録面に向けてインクを吐出することに
より記録を行う。上記移動の後、記録紙107を、図中
矢印方向に所定量搬送し、再び上記移動を行い記録を行
う。このような動作を繰り返すことにより、記録紙10
7に、順次記録を行っていく。
【0092】上述した記録紙107の搬送は、その記録
面の上下にそれぞれ配設された各々一対の搬送ローラ1
04および105が回転することによって行われる。ま
た、記録紙107の記録面の裏側には、記録面の平面性
を保つためのプラテン106が配設されている。
【0093】なお、上述したキャリッジ102の移動
は、これに取付けられる不図示の例えばベルトがモータ
によって駆動されることによって可能となり、また、搬
送ローラ104および105の回転も同様にモータの回
転がこれらに伝達されることによって可能となる。
【0094】図24は、図23に示したインクジェット
記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【0095】図24において、CPU200はこの装置
各部動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM
200Aには、その処理手順等が格納され他、図10に
て説明したような、膜沸騰発生後、気泡の大気連通前に
ヒータによる熱の作用が終了するような駆動パルスデー
タが格納される。また、RAM200Bは上記処理実行
のワークエリアとして用いられる。
【0096】記録ヘッド101におけるインク吐出は、
CPU200がヒータを駆動するための記録データおよ
び駆動制御信号をヘッドドライバ101Aに供給するこ
とにより行われる。また、CPU200は、上記キャリ
ッジ102を移動させるためのキャリッジモータ220
や搬送ローラ104,105を回転させるための紙送り
(P.F)モータ50の回転を、それぞれモータドライ
バ220Aおよび50Aを介して制御する。
【0097】なお、本発明を実施するにあたっては、本
発明の一特徴を構成するバブル(気泡)連通吐出方式、
すなわち、インク吐出のために気泡が生成する過程で、
気泡が吐出口において外気と連通する方式が用いられる
が、さらに本発明が好適に実施されるには、上記「背景
技術」の項で説明した条件1〜3および気泡がその生成
過程において外気と連通するまではインク路を遮断しな
い(気泡の生成によって吐出口より突出したインク塊
は、インク路内のインクと連続している)という条件を
満たすことが望ましい。
【0098】また、気泡を生成するための熱エネルギー
発生手段としては、上記実施例で示した電気熱変換体
(ヒータ)以外に、例えばレーザ光を用いることもでき
る。
【0099】(その他)なお、記録装置が記録できる記
録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイ
プの記録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。
そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合
せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成され
た1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0100】加えて、図23に示したシリアルタイプの
ものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは
装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続
や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在の
チップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に
一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプ
の記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0101】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0102】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0103】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本件出願人の既出願の発明(特願平2−112832号
等)による液滴の体積の安定化およびミストやスプラッ
シュの防止による画像品位の向上と、ヘッド寿命の向上
という効果をそのまま生かしながら、連通吐出を一層効
率よく行うとともに、吐出後オリフィスから後退したイ
ンク面(メニスカス)のオリフィス位置への復帰速度を
さらに早め、より高い周波数での吐出を実現することが
できるのである。その際、その流体抵抗素子がバブルを
外気と効率良く連通させる機能も果たすのでインク吐出
量の安定化、吐出速度の向上等のインク吐出特性をさら
に改善できる。
【0105】従って、さらに安定かつ高度な画像記録を
行うことができる記録ヘッド、インクジェット記録方法
および装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク吐出方法の一従来例を説明するための記
録ヘッドの模式的断面図である。
【図2】インク吐出方法の他の従来例を説明するための
記録ヘッドの模式的断面図である。
【図3】インク吐出方法のさらに他の従来例を説明する
ための記録ヘッドの模式的断面図である。
【図4】インク吐出方法のさらに他の従来例を説明する
ための記録ヘッドの模式的断面図である。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ本発明を適用
して好適な記録ヘッドおよびその吐出方法を説明するた
めの記録ヘッドの要部断面図である。
【図6】本発明の吐出方法にかかる気泡内圧力および気
泡体積の変化を示す線図である。
【図7】本発明の吐出方法にかかる気泡内圧力、気泡体
積および気泡膨張速度の変化を示す線図である。
【図8】本発明の吐出方法にかかる気泡内圧力、気泡体
積および気泡膨張速度の変化を示す線図である。
【図9】本発明インクジェット記録ヘッドの一実施例の
要部を模式的に示す説明図である。
【図10】(a)〜(f)は図9に示した記録ヘッドを
用いて記録を行う液体噴射記録方法を説明するための説
明図である。
【図11】図10に示すヘッドの作用を説明するための
説明図である。
【図12】(a)〜(d)は本発明記録ヘッドの他の4
実施例を示す模式図である。
【図13】(a)および(b)は、本発明記録ヘッドの
さらに他の2実施例を示すとともに、両者の作用を比較
するための説明図である。
【図14】(a)〜(e)は図13(a)に示すヘッド
の初期状態からリフィル完了までの状態を示す説明図で
ある。
【図15】本発明の検討例1による記録ヘッドの斜視図
である。
【図16】その要部の模式図である。
【図17】本発明の検討例2による記録ヘッドの斜視図
である。
【図18】その要部の模式図である。
【図19】本発明の検討例3による記録ヘッドの模式図
である。
【図20】本発明の検討例4による記録ヘッドの模式図
である。
【図21】本発明の検討例5による記録ヘッドの模式図
である。
【図22】本発明の検討例6による記録ヘッドの模式図
である。
【図23】本発明の上記各実施例を実施可能なインクジ
ェット記録装置の概略斜視図である。
【図24】図13に示した装置の制御構成の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
101 記録ヘッド 200 CPU 200A ROM 200B RAM 331 ヒータ 332 狭窄部 333 吐出口 334 液室 335 液路 336 インク 337 インク滴 338 バブル 339 メニスカス 341 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−161935(JP,A) 特開 昭61−185455(JP,A) 特開 昭61−249768(JP,A) 特開 昭62−222854(JP,A) 特許2783647(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05 B41J 2/175

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出させるための吐出口と、該
    吐出口に連通するほぼ直状の液路と、該液路に連通する
    液室と、前記液路内に供給されたインクに前記吐出口か
    ら吐出を行わせるための熱エネルギを作用させる熱作用
    部とを具備し、前記液路内におけるインクの供給方向に
    関して前記熱作用部の上流側端部より上流側で前記熱作
    用部に関して前記吐出口とは反対側に流体抵抗素子を有
    するとともに、前記熱エネルギの作用に基づく膜沸騰に
    よってインク中に生起されたバブルの内圧が外気圧以下
    の条件で前記バブルを外気と連通させてインク吐出を行
    うようにしたことを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記流体抵抗素子は、前記路を形成す
    る部材に設けられて前記液路の断面積を狭窄する狭窄部
    であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記液路に連通してインクを供給するた
    めの液室を有し、前記記録ヘッドの前記狭窄部の最も狭
    い位置と前記熱作用部の最も前記液室に近い部分との距
    離をL1 前記吐出口と前記熱作用部の最も前記吐出口に
    近い部分の距離をL2、前記熱作用部の最も前記液室に
    近い部分と前記液室までの距離をL3としたとき、L1
    2×L2でかつL3<10×L2であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。。
  4. 【請求項4】 前記連通時に前記液路は、前記バブルで
    遮断されていないものであることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記連通時は、前記バブルの吐出方向先
    端部の移動速度の加速度が正でない条件で前記バブルを
    外気と連通させるものであることを特徴とする請求項1
    ないしのいずれかに記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記バブルは、前記吐出口側へ成長し、
    外気と連通することを特徴とする請求項1ないしのい
    ずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1ないしのいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッ
    ドと記録媒体とを相対的に移動させる手段と、前記熱エ
    ネルギを作用させてインク中にバブルを生起させ、当該
    バブルを外気と連通させて前記記録媒体に向けてインク
    吐出を行わせる手段と、を具えたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
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JP2783647B2 (ja) 1990-04-27 1998-08-06 キヤノン株式会社 液体噴射方法および該方法を用いた記録装置

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