JP3058492B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JP3058492B2
JP3058492B2 JP3281602A JP28160291A JP3058492B2 JP 3058492 B2 JP3058492 B2 JP 3058492B2 JP 3281602 A JP3281602 A JP 3281602A JP 28160291 A JP28160291 A JP 28160291A JP 3058492 B2 JP3058492 B2 JP 3058492B2
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利治 乾
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2002/14169Bubble vented to the ambience

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱エネルギーを利用し
てインクを吐出するインクジェット記録ヘッドおよびイ
ンクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出し、これを被記録媒体上
に付着させて画像形成を行なうインクジェット記録方法
は、高速記録が可能であり、また比較的記録品位も高
く、低騒音であるという利点を有している。さらに、こ
の方法はカラー画像記録が比較的容易であって、普通紙
等にも記録でき、さらに装置を小型化し易いといった多
くの優れた利点を有している。
【0003】このようなインクジェット記録方法を用い
る記録装置には、一般にインクを飛翔インク滴として吐
出させるための吐出口と、この吐出口に連通するインク
路と、このインク路の一部に設けられ、インク路内のイ
ンクに吐出のための吐出エネルギーを与えるエネルギー
発生手段とを有する記録ヘッドが備えられる。例えば、
特公昭61−59911号、特公昭61−59912
号、特公昭61−59913号、特公昭61−5991
4号の各公報には、エネルギー発生手段として電気熱変
換体を用い、電気パルス印加によってこれが発生する熱
エネルギーをインクに作用させてインクを吐出させる方
法が開示されている。
【0004】すなわち、上記各公報に開示されている記
録方法は、熱エネルギーの作用を受けたインクが急峻な
体積の増大を伴なう状態変化を起こし、この状態変化に
基づく作用力によって、記録ヘッド部先端の吐出口より
インクを吐出し、この吐出インク滴が被記録媒体に付着
して画像形成を行なうものである。この方法によれば記
録ヘッドにおける吐出口を高密度に配設することができ
るので、高解像度、高品質の画像を高速で記録すること
ができ、この方法を用いた記録装置は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどにおける情報出力手段として用い
ることができる。
【0005】他方、熱エネルギを使用するものの実現条
件は全くないインクジェット記録方法としては、特開昭
54−161935号公報に記載される方法がある。こ
の公報では、図1に示すように円筒状発熱体30によっ
て液室内のインク31をガス化させ(図1、(a))、
このガス32をインク滴33と共にインク吐出口より吐
出させる(図1(b),(c))。この方法によれば、
ガス32を吐出口または吐出口付近から微小滴状に噴出
させてしまい、画質は不良となる。この公報のバブル
核沸騰によるバブル形成であると認められる。
【0006】また同様の核沸騰である、例えば特開昭6
1−185455号公報は、図2に示すように、小開口
40を有する板状部材41と発熱体ヘッド42との微少
間隙部43に満たされた液状インク44を発熱体ヘッド
42によって加熱し(図2(a),(b))、発生した
バブル45によって小開口40からインク滴46を飛翔
させると共に、急速に核沸騰で体積増加しているバブル
45を形成していたガスをも小開口40から噴出させて
(図2(c))記録紙上に画像を形成するものである。
【0007】さらに、同様の核沸騰を開示する特開昭6
1−249768号公報には、図3に示すように液状イ
ンク50に熱エネルギーを作用させてかなり大型化した
バブルを形成し、バブルの膨張力に基づいてインク小滴
58を形成、飛翔させると同時にバブルを形成していた
ガスをも大開口52から大気中に噴出させるインクジェ
ット記録装置が単純に記載されている。
【0008】しかしながら、上記特開昭54−1619
35号、同61−185455号、同61−24976
8号に共通する構成は、バブルを形成しているガスを微
小インク滴として主たるインク滴の吐出と共に大気中に
噴出させてしまうことである。この結果、このガスの噴
出によってガス化してインクがスプラッシュやミストな
どを生じ、その結果記録紙の地汚れとなったり、装置内
の汚れとなることがあった。
【0009】また、例えば特開昭61−197246号
公報には、従来の熱エネルギーを用いたインクジェット
記録方法を変形させた方法を用いる熱転写的記録装置に
関する記載がある。すなわち、この装置では、図4に示
すように、記録媒体60に設けられた複数の孔61によ
って保持されるインク62を、発熱素子63を有する記
録ヘッド64によって加熱し、インク滴65を被記録媒
体66に吐出する。この記録装置は単発的なインク吐出
であり、加えて記録媒体60と発熱素子63とを完全に
密着させることが困難であるため、従来の吐出口を有す
る記録ヘッドを用いたインクジェット記録方法に比べ、
熱効率が低下しやすく高速記録に適さないといった問題
がある。
【0010】
【背景技術】以上説明したようなインクジェット記録方
式の問題点を解決するため、本出願人は、吐出のために
インクを加熱することにより生成される膜沸騰による
ブルを、吐出口近傍で外気に連通させて吐出を行うイン
クジェット記録方式(以下、この方式を連通吐出方式と
も言う)について提案した(特願平2−112832
号,特願平2−112833号,特願平2−11283
4号,特願平2−114472号)。
【0011】上記連通吐出方式によれば、バブルを形成
しているガスが吐出されるインク滴と共に噴出すること
はないので、スプラッシュやミストなどの発生を低減
し、被記録媒体上の地汚れや装置内の汚れを防ぐことが
できる。
【0012】また、上記連通吐出方式の基本的な作用と
して、バブルが生成される部位より吐出口側にあるイン
クは原理的に全てインク滴となって吐出されるというこ
とがある。このため、吐出インク量は、吐出口から上記
バブル生成部位までの距離等、記録ヘッドの構造によっ
て定めることができる。この結果、上記連通吐出方式に
よれば、インク温度の変化等の影響をそれ程受けずに吐
出量の安定した吐出を行うことが可能となる。
【0013】以下、図5〜図8を参照して上記連通吐出
方式について説明する。
【0014】図5(a)および(b)は、上記連通吐出
方式を適用して好適な記録ヘッドおよびその吐出方法を
示すものであり、この記録ヘッドの具体的インク路構成
の2例を示す。しかしながら、本発明はこの構成に限定
されないことは勿論である。
【0015】図5(a)に示すインク路構成は、基板
(不図示)上に発熱抵抗層(ヒータ)2を具え、この基
板に、隔壁や天板が設けられることによって、共通液室
Cやインク路Bが形成される。また、これとともにイン
ク路Bの端部に吐出口5が形成される。E1,E2は、
それぞれ、ヒータ2にパルス上の電気信号を印加するた
めの選択電極、共通電極を示す。さらにDは保護層であ
る。
【0016】電極E1,E2を介した、記録データに基
づく上記電気信号の印加に応じて、電極E1,E2間の
ヒータ2は、蒸気膜を生じる急激な温度上昇を短時間の
うちに発生し(約300℃)、これにより、バブル6が
生成される。このバブル6は成長し、やがて吐出口5に
おける基板側の端部Aで大気と連通する。そして、この
連通後、安定した吐出インク滴(破線7)が形成され
る。
【0017】この吐出において、バブル6がその成長過
程でインク路Bを完全に遮断しない(インク路B内のイ
ンクが吐出口5から突出したインクと連続している)の
で後続の吐出に対するリフィルが速やかに行われるこ
と、また、300℃以上の比較的高温となったバブル
熱も外気に放出されること等によって大きな蓄熱の問題
(蓄熱によるインク粘性低下やバブル形成の不安定化)
も生ぜず、各ヒータの駆動デューティーを高くすること
ができる。
【0018】図5(b)は、共通液室Cを不図示として
いるが、インク路Bを屈曲した形状としているものであ
り、屈曲部の基板面に発熱抵抗部(ヒータ)2を具えて
いる。吐出口5は、吐出方向にその断面積を減少する形
状であり、ヒータ2に対向してその開口が設けられてい
る。この吐出口5はオリフィスプレートOPに形成され
る。
【0019】図5(b)においても、上記図5(a)の
構成と同様に蒸気膜(約300℃)を生じさせてバブル
6を生成する。このバブルの生成により、オリフィスプ
レートOPの厚み部分のインクを吐出方向に押しやり、
その部分のインクを希薄にする。その後、バブル6は、
吐出口5の外気側周縁A1から内部側の吐出口近傍領域
A2の範囲で大気と連通する。この時、バブル6の成長
は、インク路を遮断しないもので、吐出方向へ向かう必
要のないインクをインク路B内のインクと連続した連続
体として残すことができ、インク滴7の吐出量の安定化
および吐出速度の安定化を実現することができる。
【0020】このような連通吐出方式によれば、吐出口
近傍へのバブル成長を急激にしかも確実に行うことがで
きるので、上記非遮断状態のインク路によるリフィル性
も手伝って、高安定高速記録を達成できる。また、バブ
と大気とを連通させることによって、バブルの消泡過
程が無くなり、キャビテーションによるヒータや基板の
損傷を防止することもできる。
【0021】以上示したインク吐出に伴うバブルと大気
との連通は基本的にヒータ2の配設位置を吐出口5に近
づけることによって実現できる。しかしながら、上述し
たスプラッシュ等の抑制や吐出量の安定化を確実なもの
とする条件であって、上記図5(a)および(b)に示
す構成に適用されて好ましい条件を以下に挙げる。
【0022】第1条件は、バブルの内圧が外気圧より低
い条件でバブルを外気と連通させることである。
【0023】すなわち、バブルの内圧が外気圧より低い
条件でバブルを外気と連通させることによって、バブル
の内圧が外気圧より高い条件で連通させる場合に生じて
いたスプラッシュ等の吐出口近傍におけるインク飛散を
低減でき、また、上記2つの圧力が等しい場合よりも、
吐出時の不安定なインクをインク路内に引き込む力がわ
ずかではあるが働くため、より一層安定したインク吐出
と不要インクの飛散防止を図ることができる。
【0024】上記第1条件とは別の条件として、バブル
の吐出口側端部における移動速度の1次微分値が負とな
る条件でバブルと外気とを連通させるという第2条件、
また、吐出エネルギー発生手段の吐出口側端部からバブ
の吐出口側端部までの距離La と吐出エネルギー発
生手段の吐出口とは反対側の端部からバブルの吐出口と
は反対側の端部までの距離Lb とがLa /Lb ≧l
を満足する第3条件、もしくは、その両方の条件を満足
してバブルと外気を連通させることはより好ましい。
【0025】図6〜図8を参照して、上記第1条件をさ
らに詳しく説明する。
【0026】発泡からの経過時間tと、バブル体積Vお
よびバブル内圧力Pとの関係は図6のようになるが、実
際には、バブルはその成長の途中で連通するので、これ
らの関係は図7に示されるようになる。すなわち、図7
において、t=tb(t1≦tb:t1はバブル内圧力
pが外気の圧力と等しくなる時刻)の時刻でバブルは外
気と連通する。上記第1条件は、このときバブル内圧力
Pが外気の圧力(OATM)より小さいという条件であ
る。
【0027】この条件でインクを吐出させると、バブル
内圧力Pが外気圧より高い条件でバブルを外気と連通さ
せてインク滴を吐出させる(ガスが大気中に噴出する)
場合に比べ、前述したようにインクのミストやスプラッ
シュによる記録紙や装置内の汚れを防止できる。また、
このようにバブル内圧力Pを大気圧より小さくして連通
させる場合、バブルの体積が比較的増大させてからバブ
を外気と連通させることができる。これにより、イン
クに対して十分な運動エネルギーを伝達することがで
き、吐出速度が大きくなるという効果も得られる。
【0028】上記第1条件を満たす記録ヘッドは、例え
ば図5(a)においてヒータ2の位置を吐出口5の方向
に近づけた位置に設けてある。これはバブルを外気と連
通させるために最も簡便にとれる手法である。しかしな
がら、単にヒータ2を吐出口5に近づけるだけでは、上
記第1条件を満たすことができない。すなわち、上記条
件を満たすためには、ヒータの発生する熱エネルギー量
(ヒータの構成、形成材料、駆動条件、面積、ヒータの
設けられる基体の熱容量等に依る)、インク物性、記録
ヘッドの各部の大きさ(吐出口とヒータ間の距離、吐出
口や液路の幅および高さ)などを適切に設定することに
より、第1条件を満たす状態で外気と連通させることが
できる。
【0029】具体的には、例えばインク路形状は以下の
ように、バブルと大気との連通に寄与する。すなわち、
インク路形状は、使用する熱エネルギー発生素子の形状
によって幅がほぼ決定されてくるものの、具体的関係に
ついては経験則によって設定することが多い。しかしな
がら、インク路の高さが、バブルの上記大気との連通の
条件に影響を与えることが明らかとなっている。従っ
て、環境等の外部の影響を受けにくく、またより一層の
安定したバブルと大気との連通を行うためには、インク
路の幅Wよりもインク路の高さHを低く(H>W)する
ことが好ましい。
【0030】また、例えば、連通する時刻をバブルの体
積でみれば、バブルが外気と連通しない場合に達するで
あろうバブルの最大体積、もしくは最大体積の70%以
上、より好ましくは80%以上の体積のときにバブル
外気と連通するようにすることが好ましい。
【0031】次に、上記第1条件の別表現である上述の
第2条件、すなわち、バブルの膨張速度の1次微分が負
となるときバブルと外気とを連通させるという条件につ
いて説明する。
【0032】インクが発泡を開始してからバブルが外気
と連通するまでの時間におけるバブル体積Vおよびバブ
内圧力Pの変化およびバブル膨張速度dV/dtの変
化を図8に示す。
【0033】この図より、膨張速度の1次微分、すなわ
ち、体積Vの2次微分d2 V/dt2 を求めることに
よってバブルの内圧と外圧との大小関係を知ることがで
きる。すなわち、d2 V/dyt2 >0の期間でバブ
の膨張速度dV/dtは増加し、d2 V/dt2 <
0で速度dV/dtは減少する。従って、d2 V/d
t2 =0のときにバブル内圧力Pと外気圧とが等しく
なるといえる。すなわち、d2 V/dt2 >0で、
ブル内圧力Pは外圧よりも高く、d2 V/dt2 ≦0
のときバブル内圧力Pは外圧以下である。
【0034】図8で説明すると、発泡開始t=t0 よ
りt=t1 までは、バブル内圧力Pは、外気圧よりも
高くd2 V/dt2 >0となり、t=t1 よりバブ
が外気と連通するまでの時間t=tb まではバブル
の内圧は外気圧以下であり、d2 V/dt2 ≦0とな
る。通常は、この一般的理論が成立するが、インクの材
質によってあるいはインク路の抵抗によってもバブル
積の変化が生じるので、外気圧との関係はわずかに差を
生じる場合がある。このため第1条件以外の条件として
d2 /V/dt2 <0を満足することは好ましく、ま
た、第1条件とこの第2条件との和は、より好ましいも
のとなる。
【0035】以上のように、体積Vの2次微分d2 V
/dt2 <0、すなわち膨張速度の1次微分が負のと
き、バブルが外気と連通することにより、バブル内圧力
が外気圧より低い条件で連通することができる。
【0036】上記第2条件によれば、バブルと外気との
連通時に連通部近傍にあるインクがインクを吐出するた
めに過度に加速度を受けるために主インク滴と分離して
しまうといったことを解決することもできる。上記分離
が生じた場合、その近傍のインクがスプラッシュ状に飛
び散ったり、ミストとなって飛散することが顕著とな
り、しかも高密度の吐出口配置では吐出口面へのインク
の付着による吐出不良を招くことがあるが、これを上記
第2条件によって解決することができる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した問
題点に鑑みてなされたものであるととともに、上記特願
平2−112832号等に開示した発明のさらなる改良
を図るものである。
【0038】すなわち本発明は、吐出のために利用され
るエネルギを発生する手段からのエネルギの作用に応じ
て生起されたバブルを効率よく吐出口から外気と連通さ
せてインクを吐出させることができるとともに、記録媒
体へのインク着弾精度をさらに向上せんとするものであ
る。
【0039】また、本発明は、吐出する液滴の体積や速
度を安定化し、さらにスプラッシュやミストなどの発生
を一層確実に抑え、画像上の地汚れや装置化した場合の
装置内の汚れを防ぐとともに、吐出の効率を向上させ、
不吐出や目詰まりなどを防ぎ、さらには記録ヘッドの寿
命を向上させ、高品位な画像を記録できるようにするも
のである。
【0040】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明イン
クジェット記録ヘッドは、インクを吐出させるための吐
出口と、該吐出口に連通する液路と、該液路内に供給さ
れたインクに前記吐出口から吐出を行わせるための熱エ
ネルギを作用させる熱作用部とを具備し、前記熱作用部
と前記吐出口との間の液路部分の体積Vと、前記熱作用
部の面積Sとの無次元化した数値関係がV<50×Sを
満足するように構成され、前記熱エネルギの作用に伴っ
てインク中に生起されたバブルを外気と連通させてイン
ク吐出を行うことを特徴とする。
【0041】また、前記熱作用部上のインクに膜沸騰に
よるバブルが形成されるように熱エネルギを発生する素
子を有する。
【0042】また、本発明インクジェット記録装置は、
上記インクジェット記録ヘッドと、該インクジェット記
録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる手段と、前
記熱エネルギを作用させてインク中にバブルを生起さ
せ、当該バブルを外気と連通させて前記記録媒体に向け
てインク吐出を行わせる手段と、を具えたことを特徴と
する。
【0043】ここで、前記連通時に液路は前記バブルで
遮断されていないようにすること、前記連通時は、前記
バブルの内圧が外気圧以下の条件で前記バブルを外気と
連通させるものとすること、前記連通時は、前記バブル
の吐出方向先端部の移動速度の加速度が正でない条件で
前記バブルを外気と連通させるものとすること、さらに
はバブルは前記吐出口側へ成長し、外気と連通すること
がそれぞれできる。
【0044】
【作用】本発明によれば、ヒータ(熱作用部)と吐出口
間の液路部分の体積Vとヒータの面積Sとの無次元化し
た数値関係が50×S>Vを満たすように、ヒータの面
積を定める。これによると、ヒータで生起したバブルを
効率良く吐出口より外気と連通させてインクを安定的か
つ高速に吐出できるのみならず、連通後に吐出口付近に
インク残りが生じないので不吐出を招くおそれも生じな
い。また、インクの吐出方向は液路方向と良く一致して
おりヨレなどによる画像乱れも生じない。
【0045】また、吐出するインクの体積が安定化する
ので、高品位な画像を得ることができるとともに、イン
クミストやスプラッシュによる記録紙の地汚れや装置内
の汚れを防止できる。
【0046】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0047】図9は本発明インクジェット記録ヘッドの
一実施例の一部を模式的に示す。この記録ヘッドは、イ
ンクを吐出するために利用されるエネルギを発生する手
段として、通電に応じインクに膜沸騰を生じさせる熱エ
ネルギを発生する電気熱変換素子などの発熱素子を有
し、該素子の上方の熱作用部(以下これをヒータとい
う)2が壁8で区画された液路10に面してインクに熱
エネルギを作用させる。本実施例による記録ヘッドは、
ヒータ2と吐出口5との間の液路部分の体積V=L×w
1 ×w2 (μm3 )と、ヒータ2の面積S(μm2
)との無次元化した数値関係がV<50Sを満たすよ
うに構成されている。ここで、w1 は液路10ないし
吐出口5の幅、w2 は吐出口5ないし液路10の高
さ、Lはヒータ2の吐出口側端部から吐出口5までの距
離である。
【0048】図10(a)ないし(e)は図9で示され
る記録ヘッドを用いて記録を行う液体噴射記録方法を説
明したものである。
【0049】図10(a)ないし(e)において、1は
基体、3はインク、4は天板、6はバブル、7は液滴、
107は記録媒体である。なお、液路は、基体1,天板
4および図9に示した壁8によって形成される。
【0050】図10(a)は初期状態を示し、液路内が
インク3で満たされた状態である。まず例えば電気熱変
換体に瞬間的に電流を流しパルス的にヒータ2近傍のイ
ンク3を急激に加熱すると、所謂膜沸騰によるバブル
(気泡)6がヒータ2上に発生し、急激に膨張を始める
(図10(b))。さらにバブル6は膨張を続け、主と
して慣性抵抗の小さい吐出口5側へ成長し、ついには吐
出口5を超え、外気とバブル6が連通する(図10
(c))。このとき外気はバブル6内圧と平衡状態また
はそれ以上であり、バブル6内に流入する。
【0051】吐出口5より押し出されたインク3はこの
瞬間までにバブル6の膨張によって与えられた運動量の
ためにさらに前方へ飛翔を続け、ついには独立な液滴と
なって紙などの記録媒体107へ向かって飛翔する(図
10(d))。さらに吐出口5側先端部に生じた空隙に
は後方のインク3の表面張力と液路を形成する部材の濡
れ性とによってインク3が図面右方向に供給され(図1
0(e))、初期状態に戻る。
【0052】なお、記録媒体107は、プラテン,ロー
ラ,ベルトあるいはそれらの任意の組み合わせによって
構成される搬送手段により、プラテンに沿って吐出口5
との対向位置に搬送される。あるいは、記録媒体107
を固定し、吐出口5側を移動させる、すなわち記録ヘッ
ドを移動させるようにしても良く、また、図13に示す
ように、それらを組み合わせても良いものである。要
は、吐出口5と記録媒体とが相対的に移動可能とされ、
記録媒体の所望の位置に所望の吐出口5が対向され得る
ようにすればよい。
【0053】さて、図10(c)ではバブル116が外
気と連通したときに外気がバブル内に流入するが、この
ためには特願平2−112832号等に開示されている
条件でバブル6を外気と連通させれば良い。例えばバブ
ルの内圧が外気圧と等しいか、または低い条件でバブル
を外気と連通させれば、バブル内のガスが外気に噴出
し、吐出液滴に悪影響を及ぼすことはない。ここでバブ
ル6を効率良く吐出口5より外気と連通させれば、吐出
する液滴の速度が上がり、またインクの目詰まり等を効
果的に防止できる。また液滴が吐出した後に吐出口付近
にインク残りが生じ、その結果空気を取り込んで不吐出
を招くという不具合も生じない。
【0054】バブルを効率良く外気と連通させるにはヒ
ータ2で生起するバブルの大きさを大きくするのが好適
である。そのためには、ヒータ2と吐出口5との間の液
路部分の体積Vに応じてヒータ2の面積を適宜設定しな
ければならない。また目詰まりなどを防止し、信頼性の
高い装置を実現するためにはバブル6の膨張によってイ
ンク3が与えられる運動量も大きい方が好ましく、この
ことも考慮に入れてヒータ2の面積を設定することが好
ましい。ヒータ2と吐出口5との間の上記液路部分の体
積Vに応じてヒータ2の面積を如何程にすればよいかに
ついて本発明者らが鋭意研究を重ねたところ、上記液路
部分の体積V(μm3 )とヒータ2の面積S(μm2
)との間にV<50Sの関係式を満たすようにヒータ
2を構成すれば生起したバブルによってインクが効率良
く吐出口より吐出することがわかった。
【0055】またさらに、V≦40Sを満たせば、さら
に効率良くインクを吐出させることができるほか、目詰
まり等も一層有効に防止できることもわかった。
【0056】一方、V>50Sの条件では、生起したバ
ブルを外気と連通させてインク3を吐出することはでき
るが、吐出口とヒータとの間のインクが全量は吐出せ
ず、吐出口付近に残ったインクが連通後に空気を取り込
んだ状態で吐出口を塞ぎ、ヒータ上に泡だまりを形成し
て不吐出を招きやすくなることもわかった。
【0057】このように、V<50Sを満たすヒータ面
積とすることで、バブルを外気と効率よく連通させてイ
ンクを安定的に吐出させ、かつ速度も速くすることがで
きる。
【0058】なお、インクジェット記録ヘッドには、複
数の液路を様々な密度で配列したものがあるが、概ね1
pl≦V≦300pl(pl:ピコリットル)、50μ
m2≦S≦3000μm2 であり、例えば400DP
I(ドット/インチ)のものでは、Vは2〜100p
l、Sは100〜15000μm2 程度である。
【0059】以下具体的な実施例に従って、前述の関係
式を満たすことが有効であることを示す。
【0060】図11〜図17を用いて、本発明のより具
体的な実施例を各検討例として(この内50×S>Vを
満足するものが本発明の実施例である。)説明する。
【0061】まず、図11はヒータと吐出口とが対向し
ていないインクジェット記録ヘッドを表わしており、一
方図12は両者が対向しているインクジェット記録ヘッ
ドを表わしている。これらの2つのタイプのインクジェ
ット記録ヘッドのうち、前者のタイプに適用した検討例
を図13〜図18に示し、後者のタイプを用いた検討例
を図19〜図22に示す。
【0062】図11,図12に示すように、ヒータの大
きさをa(μm)×b(μm)、ヒータの吐出口端部と
吐出口との距離(図13ではヒータ面と吐出口との距
離)をL(μm)、吐出口の大きさをw1 (μm)、
w2 (μm)、また図11における液路幅をw0 (μ
m)とし、これら実施例では、上記各部寸法を表1に示
すような値になるようにインクジェット記録ヘッドを作
製した。また、44吐出口を400ドット/インチの密
度で1つのインクジェット記録ヘッドに実装した。
【0063】
【表1】
【0064】検討例4〜検討例6で用いた記録ヘッドは
ヒータの吐出口側端部よりそれぞれ30μm,20μ
m,0μmの位置より10μmの長さにわたって液路が
絞ってあり、絞りの程度はそれぞれ3μm,5μm,3
μmとなっている。
【0065】また検討例7,検討例8で用いた記録ヘッ
ドは吐出口の形状が円形となっている。
【0066】さて、表1に示す液体噴射記録ヘッドと表
2に示す成分から成るインクを用いて吐出実験を行った
結果を表3に示す。ヒータの駆動周波数は全て2kHz
で行った。
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】まず、吐出状態をパルス状発光源と顕微鏡
とを用いて観察したところ、検討4を除く他の検討例で
はすべて吐出開始(ヒータの加熱開始)よりインクが吐
出した。しかしながら、検討例3および検討例8では、
吐出開始後まもなく不吐出が生じた。検討例1,2,
5,6,7,9,10については連続してインクを吐出
させることができた。この時のバブルの生長過程を観察
したところ、生起したバブルが外気と連通してインクが
吐出している様子を確認することができた。
【0070】そこで連続吐出している液体噴射記録ヘッ
ドを図23のような記録装置に装着し、観察した時と同
じ条件で駆動して記録紙への印字を試みた。
【0071】記録パターンは1画素毎の市松模様とした
ところ、検討例1,2,5,6,7,9では所望の画像
を得ることができたが、実施例10ではザラついた画像
となった。
【0072】次に、インクを表4で示す成分から成るイ
ンクに替えて吐出実験を行った。
【0073】
【表4】
【0074】駆動条件は前述の吐出実験と同等とした。
その結果、検討例3,4,8,10で用いた液体噴射記
録ヘッドはすべて不吐出であった。また検討例2,5,
7で用いたヘッドは連続吐出が可能であり、吐出速度は
それぞれ13m/sec,10m/sec,11m/s
ecであった。さらに検討例1,6,9で用いたヘッド
は連続吐出するが吐出速度が7m/s,5m/s,6m
/sであった。連続吐出可能なヘッドを用い、この条件
で1画素毎の市松模様記録を試みたところ、検討例6で
用いたヘッドによる画像のみ、ザラつきが数ケ所現われ
た。他のヘッドによる画像は鮮明な所望の画像であっ
た。また連続吐出時のバブルの生長過程を観察したとこ
ろ生起されたバブルが外気と連通している様子が確認さ
れた。
【0075】図23は上記検討例にかかる記録ヘッドを
用いて構成したインクジェット記録装置の実施例の要部
を示す概略斜視図である。
【0076】図23において、記録ヘッド101は、紙
等の記録媒体(以下記録紙という)107と対向する面
に、記録紙107の搬送方向に複数個のインク吐出口
(不図示)を具える。また、記録ヘッド101には、複
数の吐出口それぞれに連通して液路(不図示)が設けら
れ、それぞれの液路に対応して、記録ヘッド101を構
成する基板にインク吐出のために利用される熱エネルギ
を作用するヒータが形成されている。ヒータに対応する
電気熱変換素子は、上述のように記録データに応じてこ
れに印加される電気パルスによって熱を発生し、これに
より、インクに沸騰膜を生じこの沸騰膜によるバブル
生成に伴なって上記吐出口からインクが吐出される。各
液路には、これらに共通に連通する共通液室が設けられ
ており、これに貯留されるインクは、各インク路での吐
出動作に応じてそのインク路に供給される。また、この
記録ヘッドは、上述のようにV<50Sの条件を満たす
ように構成されたものである。
【0077】キャリッジ102は、記録ヘッド101を
搭載し、また、記録紙107の記録面と平行に延在する
1対のガイドレール103と摺動可能に係合する。これ
により、記録ヘッド101は、ガイドレール103に沿
って移動することができ、この移動に伴なって所定のタ
イミングで上記記録面に向けてインクを吐出することに
より記録を行う。上記移動の後、記録紙107を、図中
矢印方向に所定量搬送し、再び上記移動を行い記録を行
う。このような動作を繰り返すことにより、記録紙10
7に、順次記録を行っていく。
【0078】上述した記録紙107の搬送は、その記録
面の上下にそれぞれ配設された各々一対の搬送ローラ1
04および105が回転することによって行われる。ま
た、記録紙107の記録面の裏側には、記録面の平面性
を保つためのプラテン106が配設されている。
【0079】なお、上述したキャリッジ102の移動
は、これに取付けられる不図示の例えばベルトがモータ
によって駆動されることによって可能となり、また、搬
送ローラ104および105の回転も同様にモータの回
転がこれらに伝達されることによって可能となる。
【0080】図24は、図23に示したインクジェット
記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【0081】図24において、CPU200はこの装置
各部動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM
200Aには、その処理手順等が格納され他、図10に
て説明したような、膜沸騰発生後、バブルの大気連通前
にヒータによる熱の作用が終了するような駆動パルスデ
ータが格納される。また、RAM200Bは上記処理実
行のワークエリアとして用いられる。
【0082】記録ヘッド101におけるインク吐出は、
CPU200がヒータを駆動するための記録データおよ
び駆動制御信号をヘッドドライバ101Aに供給するこ
とにより行われる。また、CPU200は、上記キャリ
ッジ102を移動させるためのキャリッジモータ220
や搬送ローラ104,105を回転させるための紙送り
(P.F)モータ50の回転を、それぞれモータドライ
バ220Aおよび50Aを介して制御する。
【0083】(その他)なお、記録装置が記録できる記
録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイ
プの記録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。
そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合
せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成され
た1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0084】加えて、図23に示したシリアルタイプの
ものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは
装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続
や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在の
チップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に
一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプ
の記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0085】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0086】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0087】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒータ(熱作用部)と吐出口間の液路部分の体積Vに応
じて、熱作用部の面積Sを適切に定めたことにより、ヒ
ータで生起したバブルを効率良く吐出口より外気と連通
させてインクを安定的かつ高速に吐出できるのみなら
ず、連通後に吐出口付近にインク残りが生じないので不
吐出を招くおそれも生じない。また、インクの吐出方向
は液路方向と良く一致しておりヨレなどによる画像乱れ
も生じない。
【0089】また、吐出するインクの体積が安定化する
ので、高品位な画像を得ることができるとともに、イン
クミストやスプラッシュによる記録紙の地汚れや装置内
の汚れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク吐出方法の一従来例を説明するための記
録ヘッドの模式的断面図である。
【図2】インク吐出方法の他の従来例を説明するための
記録ヘッドの模式的断面図である。
【図3】インク吐出方法のさらに他の従来例を説明する
ための記録ヘッドの模式的断面図である。
【図4】インク吐出方法のさらに他の従来例を説明する
ための記録ヘッドの模式的断面図である。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ本発明を適用
して好適な記録ヘッドおよびその吐出方法を説明するた
めの記録ヘッドの要部断面図である。
【図6】本発明の吐出方法にかかるバブル内圧力および
バブル体積の変化を示す線図である。
【図7】本発明の吐出方法にかかるバブル内圧力、バブ
体積およびバブル膨張速度の変化を示す線図である。
【図8】本発明の吐出方法にかかるバブル内圧力、バブ
体積およびバブル膨張速度の変化を示す線図である。
【図9】本発明インクジェット記録ヘッドの一実施例の
要部を模式的に示す説明図である。
【図10】(a)〜(e)は図9に示した記録ヘッドを
用いて記録を行う液体噴射記録方法を説明するための説
明図である。
【図11】本発明を適用可能な記録ヘッドの一例の要部
を模式的に示した斜視図である。
【図12】同じく他の記録ヘッドの要部を模式的に示し
た斜視図である。
【図13】本発明の検討例1として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図14】本発明の検討例2として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図15】本発明の検討例3として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図16】本発明の検討例4として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図17】本発明の検討例5として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図18】本発明の検討例6として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図19】本発明の検討例7として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図20】本発明の検討例8として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図21】本発明の検討例9として用いた記録ヘッドを
模式的に示した説明図である。
【図22】本発明の検討例10として用いた記録ヘッド
を模式的に示した説明図である。
【図23】本発明の上記各検討例を実施可能なインクジ
ェット記録装置の概略斜視図である。
【図24】図23に示した装置の制御構成の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 基板 2 ヒータ(熱作用部) 4 天板 5,15 吐出口 6 バブル 7 インク滴 8 隔壁 10 液路 12 液室 20 インク供給口 101 記録ヘッド 200 CPU 200A ROM 200B RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出させるための吐出口と、該
    吐出口に連通する液路と、該液路内に供給されたインク
    に前記吐出口から吐出を行わせるための熱エネルギを作
    用させる熱作用部とを具備し、前記熱作用部と前記吐出
    口との間の液路部分の体積Vと、前記熱作用部の面積S
    との無次元化した数値関係がV<50×Sを満足するよ
    うに構成され、前記熱エネルギの作用に伴ってインク中
    に生起されたバブルを外気と連通させてインク吐出を行
    うことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記熱作用部上のインクに膜沸騰による
    バブルが形成されるように熱エネルギを発生する素子を
    有したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドと記録媒
    体とを相対的に移動させる手段と、前記熱エネルギを作
    用させてインク中にバブルを生起させ、当該バブルを外
    気と連通させて前記記録媒体に向けてインク吐出を行わ
    せる手段と、を具えたことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 前記連通時に液路は前記バブルで遮断さ
    れていないことを特徴とする請求項3に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記連通時は前記バブルの内圧が外気圧
    以下の条件で前記バブルを外気と連通させるものである
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記連通時は、前記バブルの吐出方向先
    端部の移動速度の加速度が正でない条件で前記バブル
    外気と連通させるものであることを特徴とする請求項3
    ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 バブルは前記吐出口側へ成長し、外気と
    連通することを特徴とする請求項3ないし6のいずれか
    に記載のインクジェット記録装置。
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