JP3170290B2 - フタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する方法 - Google Patents

フタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する方法

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健治 橋本
隆夫 増田
修一 吉田
裕一 池田
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NGK Insulators Ltd
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
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    • C10G1/00Production of liquid hydrocarbon mixtures from oil-shale, oil-sand, or non-melting solid carbonaceous or similar materials, e.g. wood, coal
    • C10G1/10Production of liquid hydrocarbon mixtures from oil-shale, oil-sand, or non-melting solid carbonaceous or similar materials, e.g. wood, coal from rubber or rubber waste
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の属する技術分野 本発明は、フタル酸系ポリエステルおよび/またはポ
リ塩化ビニルを含む廃プラスチックをフタル酸系昇華物
および炭素残渣を発生させることなく熱分解してオクタ
ン価が高い軽質油を高収率で生成することができるフタ
ル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含
む廃プラスチックから軽質油を製造する方法に関するも
のである。
従来技術 通常、廃プラスチックは、主にポリエチレン、ポリプ
ロピレンを主体としたポリオレフィン系プラスチックや
ポリスチレンやポリ塩化ビニルやフタル酸系ポリエステ
ルで構成されることが知られている。そして、ケミカル
リサイクリングの一環として、前記ポリオレフィン系プ
ラスチックを粉砕し、必要に応じ脱塩素処理した後、熱
分解、接触分解を行い廃プラスチックからオクタン価が
100以上のガソリン等の高オクタン価軽質油を廃プラス
チックに対しで50重量%以上の収率で生成する方法が種
々提案されている(例えば、特開昭63−178195号公報や
特開平3−86790号公報や特開平3−86791号公報参
照)。
ところが、廃プラスチック中にフタル酸系可塑剤を含
むフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニ
ルが混入していると、熱分解時に多量のフタル酸系昇華
物および炭素残渣を発生し、これが生成装置の閉塞等を
引き起こすという問題点がある。これを解消するには廃
プラスチック中から予めフタル酸系ポリエステルおよび
/またはポリ塩化ビニルを分別除去しておく必要があ
り、廃プラスチック処理工程が煩雑になるという問題点
があった。
一方、特開平6−220463号公報や特開平7−82569号
公報にあるように、ポリ塩化ビニルを含む廃プラスチッ
クから軽質油を製造する方法も提案されているが、前者
のものにおいてはアミド基を有する材料を用いることが
必須の条件でありコスト的に高くなるとともに、単純に
一般廃棄物系の廃プラスチックを処理するのに適用する
ことができないという問題点があった。また、後者のも
のにおいては熱分解処理の際に生じるフタル酸系昇華物
がケン化されるため、生成油の収率が低下してしまうと
いう問題点があった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、上記のような従来の問題点を解決して、固
体充填物を充填した充填層式熱分解反応器中において、
フタル酸系ポリエステルおよび/またはフタル酸系可塑
剤を含有するポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックであ
っても熱分解工程におけるフタル酸系昇華物および炭素
残渣の発生をほとんどなくすることができ、しかもオク
タン価の高い軽質油を高収率で生成することができるフ
タル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを
含む廃プラスチックから軽質油を製造する方法を提供す
ることを目的として完成されたものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するためになされた本発明のフタル
酸可塑剤を含有するフタル酸系ポリエステルおよび/ま
たはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を
製造する方法は、フタル酸系ポリエステルおよび/また
はポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックを水蒸気または
水蒸気と不活性ガスの雰囲気中で水酸化鉄及び含水酸化
鉄の存在下に熱分解して軽質油を生成することを特徴と
するものである。
また、本発明は、フタル酸系ポリエステルおよび/ま
たはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックを水蒸気また
は水蒸気と不活性ガスの雰囲気中で熱分解して、熱分解
後に水酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄の1種または2種以
上からなる触媒を用いてフタル酸系昇華物の分解を行
い、軽質油を生成することを特徴とするフタル酸系ポリ
エステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラス
チックから軽質油を製造する方法に関するものである。
本発明に係るフタル酸系ポリエステルおよび/または
ポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックの熱分解工程でフ
タル酸系昇華物および炭素残渣がほとんど発生しないの
で、配管が閉塞することを回避できる。また、廃プラス
チックをガソリン等を得る為の原料として使用できるオ
クタン価の高い軽質油を高収率で得られるので、廃プラ
スチックを廃棄するのではなく再利用を可能とし資源の
有効活用が可能となる。
図面の簡単な説明 図1は、熱分解工程を含むフタル酸系ポリエステルお
よび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから
軽質油を製造する本発明の方法のフロー図を示す。
図2は、脱塩素工程、熱分解工程並びに接触分解工程
を含むフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化
ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する本発
明の方法のフロー図を示す。
図3は、脱塩素工程、熱分解工程、蒸留工程並びに接
触分解工程を含むフタル酸系ポリエステルおよび/また
はポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製
造する本発明の方法のフロー図を示す。
図4は、熱分解工程で生成されたガス状熱分解生成物
を冷却・油水分離処理し得られた熱分解油を接触分解し
て生成油とする本発明の方法のさらに別の実施態様を示
す。
図5−図7は、フタル酸系ポリエステルおよび/また
はポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製
造する本発明の方法のさらに別の実施態様を示す。
図8−図10は、それぞれ実施例3、4、5で用いテレ
フタル酸の分解率を調べた充填層式熱分解反応器をしめ
す。
発明の好ましい実施態様 以下に、本発明を詳細に説明する。
I.熱分解工程 図1に熱分解工程を含むフタル酸系ポリエステルおよ
び/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽
質油を製造する本発明の方法のフロー図を示す。なお、
以下の図面で()で囲った脱塩素工程は必要に応じて行
うことを示す。該廃プラスチックは、公知の方法により
所定の大きさに粉砕し、粉砕した廃プラスチックを水蒸
気または水蒸気および不活性ガスの雰囲気で熱分解して
軽質油を得る。通常、熱分解温度は350−550℃、熱分解
圧力は常圧として熱分解を行う。熱分解反応は、所定の
熱分解反応器中においてバッチ式で行っても良いし、あ
るいは廃プラスチックおよび水蒸気および不活性ガス
(キャリヤガス)を所定の供給速度で供給しながら行っ
ても良い。熱分解反応の雰囲気は水蒸気のみとしても良
いが、高熱水蒸気には多少危険性があることを考慮する
と水蒸気と不活性ガスの混合ガスとすることが好まし
い。混合ガスの水蒸気と不活性ガスとの混合比率は特に
限定されないが、炭素残渣発生を抑制する観点から混合
ガス中の水蒸気濃度は10−100%とすることが好まし
い。不活性ガスとしては、窒素あるいは熱分解工程で得
られる熱分解ガスの燃焼排ガス等を用いることができ
る。また、熱分解反応時間は熱分解温度、廃プラスチッ
クの量等の熱分解規模等を考慮して決定する。本発明の
方法を適用できる廃プラスチックは、フタル酸系ポリエ
ステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチ
ックであるが、廃プラスチック中のフタル酸系ポリエス
テルおよび/またはポリ塩化ビニルの比率は特定の範囲
に限定されるものではなく、また例えばポリエチレン樹
脂等の他のプラスチック、樹脂が含まれている廃プラス
チックにも適用できる。ここにフタル酸系ポリエステル
とは、ポリエチレンフタレート、ポリブチレンフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートで代表されるフタル酸あるいはテレフタル酸の
ポリエステルをいう。熱分解で得られる軽質油は、反応
条件等によって多少変化するが、ガソリン成分、軽油、
灯油、重油等からなり、例えば、ガソリン成分は20重量
%ぐらい含まれる。熱分解で生成する軽質油は、熱分解
温度でガス状であり雰囲気ガスあるいはキャリヤガスと
ともに熱分解反応器から取り出され水冷あるいは空冷す
ることによって液化され回収される(図1の実施態様で
は、水冷)。本発明の方法では、熱分解反応で発生する
炭素残渣の量を非常に低くすることができ、例えば約1
%以下の量に押さえることが可能となる。また、本発明
の方法では、熱分解でフタル酸系昇華物(主にフタル
酸、テレフタル酸、無水フタル酸)を発生せずに、例え
ば、ベンゼンまで分解することができる。冷却によって
も液化しないガスはメタン、エタン、プロパン、ブタン
等からなり、オフガスとして回収あるいは廃棄する。水
冷によって液化した軽質油は水と油とに分離し、軽質油
は生成油として回収し、一方水部分はプロセス内で再利
用する。
上記熱分解は、固体充填剤、例えば、ガラスビーズ、
アルミナ等のセラミック粒状体等を充填した分解反応器
中で行うことが好ましい。この場合には、熱容量の大き
い固体である充填剤からより広い接触面積を介し粉砕廃
プラスチックに熱の伝達が効率的に行われる。
また、熱分解反応を、水酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄
および鉄鉱石の1種類または2種類以上を触媒として存
在させて行うことが好ましい。この場合、該触媒はそれ
自身粒状あるいはペレット状として上記固体充填剤に加
えて、あるいはそれに代わって熱分解反応器に充填して
も良く、あるいは上記固体充填剤の表面にに担持して熱
分解反応器に充填することもできる。上記の水酸化鉄、
含水酸化鉄および酸化鉄の酸化数は3価であるが2価の
鉄となってる化合物が多少含まれていても良い。上記水
酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄および鉄鉱石の1種類また
は2種類以上の触媒を用いることによって、上述のよう
に熱の伝達を促進するとともに熱分解をより円滑に進行
させることができる。本願明細書では、上記固体充填剤
および/または触媒を充填した熱分解反応器を充填層式
熱分解反応器と呼ぶ。
また、触媒の存在下に熱分解を行わずに、一旦廃プラ
スチックを熱分解して得られたガス状熱分解生成物を熱
分解反応器から取り出し、上記熱分解反応器とは別個に
設けた上記触媒を充填した反応器でフタル酸系昇華物を
ベンゼン等に熱分解しても良い。この反応器を本願明細
書ではフタル酸系昇華物熱分解反応器と呼ぶ。触媒につ
いては上記と同一の性状および充填方法が用いられる。
通常、反応温度は350−550℃、反応圧力を常圧とする。
昇華物は熱分解ガスキャリアガスと共にガスとして昇華
物反応器に導入、ベンゼン当に分解される。このように
フタル酸系昇華物を上記熱分解反応器とは別体としたフ
タル酸系昇華物熱分解反応器で熱分解することも可能で
あるが、上記のように充填層式熱分解反応器でフタル酸
系昇華物を熱分解するほうが熱効率の観点から見ると好
ましい。
また、熱分解反応器あるいはフタル酸系昇華物熱分解
反応器に充填した充填物あるいは触媒上には、時間の経
過とともに残渣が付着して熱伝達効率あるいは触媒活性
を低下させるので、適宜充填物あるいは触媒を反応器か
ら取り出して、残渣を除去した後反応器に戻すようにす
ることもできる。このようにすることによって、充填物
あるいは触媒の再生を行い繰り返し行って循環・再利用
することができるので、省資源化を図ることができる。
上記水蒸気あるいは水蒸気と不活性ガスの雰囲気で加
水分解反応を含む熱分解を行う本発明の方法では、窒素
ガスのみをキャリヤガスとしていた従来法では供給した
フタル酸系ポリエステル樹脂の約20%発生していた炭素
残渣を本発明の方法では供給したフタル酸系ポリエステ
ルおよび/またはポリ塩化ビニルの約1−2%程度まで
低減することができる。また、上述のように、熱分解反
応を充填式熱分解反応器によるのが水蒸気とプラスチッ
クとの接触効率上好ましいが、廃プラスチックの熱分解
を水酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄および鉄鉱石の1種類
または2種類以上を触媒とせて存在させて行う場合に
は、熱分解時に発生するフタル酸系昇華物を油分に分解
することができる。
II.脱塩素工程 ポリ塩化ビニルの混入している廃プラスチックに対し
ては、熱分解工程を行う前に脱塩素工程を行うことが好
ましい。フタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩
化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する本
発明のフロー図を図2に示す。脱塩素は、塩化水素等の
有害ガスを除去するとともに後工程の処理を容易とする
ために行うが、通常、200−350℃、圧力は常圧とし、水
蒸気あるいは水蒸気および不活性ガスの雰囲気で脱塩素
反応器中にて行う。脱塩素反応は、所定の脱塩素熱反応
器中においてバッチ式で行っても良いし、あるいは廃プ
ラスチックおよび水蒸気および不活性ガス(キャリヤガ
ス)を所定の供給速度で供給しながら行っても良い。脱
塩素反応の雰囲気は水蒸気のみとしても良いが、高熱水
蒸気には多少危険性があることを考慮すると水蒸気と不
活性ガスの混合ガスとすることが好ましい。混合ガスの
水蒸気と不活性ガスとの混合比率は特に限定されない。
不活性ガスとしては窒素ガスあるいは熱分解工程ででる
熱分解ガスの燃焼排ガス等を用いることができる。ま
た、脱塩素反応時間は脱塩素反応温度、廃プラスチック
の量等の脱塩素反応規模等を考慮して決定する。脱塩素
反応によって、廃プラスチック中に含まれていた塩素
は、HClあるいはCl2の形で雰囲気ガスあるいはキャリヤ
ガスとともに外部に除去される。脱塩素工程は、固体充
填剤、例えば、ガラスビーズ、アルミナ等のセラミック
粒状体等を充填した脱塩素反応器中で行うことが好まし
い。この場合には、熱容量の大きい固体である充填剤か
らより広い接触面積を介し粉砕廃プラスチックに熱の伝
達が効率的に行われる。塩素を除去した廃プラスチック
は、熱分解工程に回され図1の工程と同様の工程で処理
する。固体充填剤を充填した脱塩素反応器中で脱塩素を
行う場合には、廃プラスチックと充填物を熱分解反応器
に移動し、熱分解反応器中で熱分解を完了させたのち、
充填物を残渣とともに熱分解反応器外へ取り出し、残渣
を除去・再生した後充填物を再度脱塩素反応器に供給し
て、充填物を脱塩素反応器と充填物を熱分解反応器との
間で循環・再生使用しても良い。
III.接触分解工程 前述のように、上記熱分解工程(必要に応じ、熱分解
工程の前に脱塩素工程を行い、また熱分解工程には上記
昇華物分解工程も含み得る)で得られる熱分解油は、反
応条件等によって多少変化するが、ガソリン成分、軽
油、灯油、重油等からなる。ここで、ガソリン成分の割
合をより多くする為に、熱分解工程で生成する熱分解油
または熱分解油と熱分解ガスを触媒を用いて水蒸気また
は水蒸気と不活性ガスの雰囲気で接触分解することによ
って、ガソリン成分割合がより高い軽質油を得ることが
できる。図2参照。接触分解反応によって得られる軽質
油は、例えばガソリン成分の収率は約70重量%であり、
残余は炭素およびメタン、エタン、プロパン、ブタン等
の熱分解ガスからなる。本願明細書でいう『軽質油』は
熱分解反応によって得られる軽質油および熱分解反応お
よび接触分解反応によって得られる軽質油の両方を含ん
でいる。接触分解反応は、通常、熱分解温度は300−600
℃、熱分解圧力は常圧としてを行う。接触分解反応は、
ガス状熱分解油またはガス状熱分解油および熱分解ガス
並びに水蒸気および不活性ガス(キャリヤガス)を所定
の供給速度で供給しながら行う。接触分解反応の雰囲気
は水蒸気のみとしても良いが、高熱水蒸気には多少危険
性があることを考慮すると水蒸気と不活性ガスの混合ガ
スとすることが好ましい。混合ガスの水蒸気と不活性ガ
スとの混合比率は特に限定されない。また、接触分解反
応時間は接触分解温度、ガス状熱分解油またはガス状熱
分解油および熱分解ガスの量等の接触分解規模等を考慮
して決定する。接触分解工程で用いる触媒としては、希
土類金属をY型ゼオライトに導入した触媒を用いること
が好ましく、該Y型ゼオライトに遷移金属を担持したも
のも触媒として用いることができ、その遷移金属として
はニッケルが好ましい。接触分解で生成する軽質油は、
熱分解温度でガス状であり雰囲気ガスあるいはキャリヤ
ガスとともに接触分解反応器から取り出され水冷あるい
は空冷することによって液化され回収される(図2の実
施態様では、水冷)。冷却によっても液化しないガスは
メタン、エタン、プロパン、ブタン等からなり、オフガ
スとし回収あるいは廃棄する。水冷によって液化した軽
質油は水と油とに分離し、軽質油は生成油として回収
し、一方水部分はプロセス内で再利用する。希土類金属
をY型ゼオライトに導入し、ニッケルを担持した触媒を
用いると、ガソリン成分が約70重量%以上の収率で生成
される。なお、上記熱分解工程(図1)および接触分解
工程(図2)後に生ずるオフガスは雰囲気ガスあるいは
キャリヤガスとして用いる水蒸気の製造等の熱源として
利用することができる。
図3は本発明に係るフタル酸系プラスチックおよび/
またはポリ塩化ビニルを含むプラスチックから軽質油を
製造する方法の別の実施態様のフローチャートを図示す
る。必要に応じて脱塩素反応をさせ、熱分解後に蒸留処
理を行い低沸点留分と高沸点留分に分け、低沸点留分は
前記の図1に示した工程と同様に処理して生成油を得、
一方、高沸点留分のみを水蒸気または水蒸気と不活性ガ
ス雰囲気で接触分解し図2と同様の処理工程を経て生成
油を得ている。この場合に接触分解に続いて更に蒸留処
理を行い低沸点留分と高沸点留分とに分けた後、高沸点
留分のみを再び接触分解するようにもできる。本実施態
様では高収率で軽質油を生成することが可能となる。
図4は、熱分解工程で生成されたガス状熱分解生成物
を冷却・油水分離処理し得られた熱分解油を接触分解し
て生成油とする本発明の方法のさらに別の実施態様を示
す。この場合には前記のようにして得られた熱分解油を
集合させて、まとめて接触分解するようにすれば効率的
な軽質油の生成を行えることとなる。
図5乃至7は、本発明のさらに別の実施態様を示す。
図5は、廃プラスチックは、必要に応じて脱塩素したの
ち、内部に水酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄および鉄鉱石
の1種または2種以上からなる触媒のペレットあるいは
該触媒を含有あるいは担持するペレットが充填された充
填式熱分解反応器に供給され、上方から水蒸気または水
蒸気および不活性ガスとの混合ガスを熱分解反応器に、
好ましくは並流で、導入し、ガス状熱分解生成物を水蒸
気または水蒸気および不活性ガスとの混合ガスとともに
取り出し接触分解に付すとともに、ペレットは順次充填
式熱分解反応器の下方から取り出しペレット上の付着物
を除去後熱分解反応器の上方から再生ペレットを戻して
いる。図6は、上述の熱分解工程とは別に該熱分解工程
と接触分解工程との間でフタル酸系昇華物分解を行う場
合を示しており、フタル酸系昇華物分解反応器には水酸
化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄および鉄鉱石の1種または2
種以上からなる触媒のペレットあるいは該触媒を含有あ
るいは担持するペレットが充填され、上部から水蒸気ま
たは水蒸気および不活性ガスとの混合ガスが供給され、
生成したガス状熱分解生成物は水蒸気等ともに接触分解
に付す例を示す。図7は、脱塩素反応器と熱分解反応器
の間に、脱塩素後の廃プラスチック停留部1を設け、該
廃プラスチック停留部1の上方部を開閉弁2を介して脱
塩素反応器の底部に連結し、一方廃プラスチック停留部
1の下方部を熱分解反応器の上方部に開閉弁3を介して
熱分解反応器の上方部に連結されている。本実施態様で
は、充填物を脱塩素反応器と熱分解反応器とで共通して
用いており、まず開閉弁2を閉じた状態で水蒸気または
水蒸気および不活性ガスからなるキャリヤガスを供給し
つつ廃プラスチックの脱塩素反応を脱塩素反応器で行
い、次にキャリヤガスの供給を止めて開閉弁2を開き所
定量の充填物および熔融状の廃プラスチックを開閉弁3
を閉じた状態で廃プラスチック停留部1に落下させたの
ち開閉弁2を閉じ、パージガスを流すことによって充填
物および熔融状の廃プラスチックに残留している塩化水
素等をパージし、その後開閉弁3を開いて脱塩素をした
充填物および熔融状の廃プラスチックを熱分解反応器に
導入し開閉弁3を閉じる。熱分解反応器で分解されたガ
ス状熱分解油分はキャリヤガスとともに水酸化鉄、含水
酸化鉄、酸化鉄および鉄鉱石の1種または2種以上から
なる触媒のペレットあるいは該触媒を含有あるいは担持
するペレットを充填したフタル酸系昇華物分解反応器に
導入され、該反応器において水蒸気または水蒸気と不活
性ガスとの混合ガスの雰囲気中でフタル酸系昇華物は分
解され、ガス状分解生成物は接触分解に付される。図5
乃至図7の実施態様では、水酸化鉄、含水酸化鉄、酸化
鉄および鉄鉱石の1種または2種以上からなる触媒のペ
レットあるいは該触媒を含有あるいは担持するペレット
の充填物を用いて熱分解反応およびフタル酸系昇華物分
解反応を行っているので、フタル酸系昇華物をベンゼン
等に分解して本発明の処理装置の閉塞を防止し、本発明
のフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニ
ルを含む廃プラスチックから軽質油の製造方法を円滑か
つ効率的におこなうことができる。図4と図6の実施態
様においては、前述同様充填物を再生循環使用し、それ
によって省資源化および低コスト化を図ることが可能と
なる。
実施例 (実施例1) ポリエチレンテレフタレート樹脂100%からなる廃プ
ラスチックを、熱分解装置としてガラスビーズを充填物
とした充填層式熱分解反応器を使用し、図1に示した工
程に従い処理して生成油を得た。キャリアガスとして水
蒸気のみの場合と、水蒸気60mol%で窒素ガス40mol%の
ものを用いた場合、炭素残渣の発生率はいずれも1%以
下であった。これに対して、窒素ガスのみを用いる従来
法の場合は、炭素残渣発生率が17%であり、本発明の方
法が出発原料としてポリエチレンテレフタレート樹脂を
含んだものであるにも拘らず炭素残渣の発生を確実に防
止できるものであることが確認できた。また、生成油は
アルデヒド、ケトン、エーテル、アルコール、芳香族類
といった付加価値の高い炭化水素であった。本実施例で
はキャリアガスの供給速度を123cc/minとし、反応温度
を450℃とした。
(実施例2) 一般廃棄物中の廃プラスチック組成比に近いポリエチ
レン樹脂93重量%、ポリエチレンテレフタレート樹脂7
重量%からなる廃プラスチックを、熱分解反応器として
ガラスビーズを充填物とした充填層式熱分解反応器を使
用し、図3に示した工程に従い処理して生成油を得た。
熱分解のキャリアガスは水蒸気60mol%で窒素ガス40mol
%のものを用い、供給速度を123cc/minとし、また熱分
解は450℃の温度で行った。炭素残渣の発生率は1%以
下であった。また蒸留は200〜300℃の高沸点留分を対象
とし、また接触分解のキャリアガスは水蒸気50mol%で
窒素ガス50mol%のものを用い、供給速度を触媒1gあた
り熱分解油1g/hとした。更に、触媒はニッケルを担持す
る希土類金属を導入したY型ゼオライトを充填層として
用い、反応温度を400℃、圧力を常圧とした。
得られた軽質油の収率は熱分解油に対して70重量%
で、その品質はオクタン価が110、成分は飽和炭化水素7
0重量%、芳香族炭化水素30重量%であり、従来法(特
開平3−86790の実施例1)によるものがオクタン価が9
8.8で、飽和炭化水素は約40重量%、芳香族炭化水素の
含有量が約60重量%で、収率は供給プラスチックの64%
であった。本発明の方法によればオクタン価が高くガソ
リン成分のより多いという優れた効果が確認できた。
(実施例3−実施例5) 図8乃至図10は、下記実施例3乃至実施例5でそれぞ
れ用いた熱分解反応器を示す。図8および図9において
は、熱分解反応器内の底部には大径のセラミックからな
る充填物からなる層を設け、該充填物層の上に多孔質隔
板を介して触媒ペレット層を設けている。該触媒層およ
び触媒層上方空間に対応した熱分解反応器の外周部を囲
んで反応器の外側にヒータを設けている。図10の熱分解
反応器では、反応器の中央部に上端部及び下端部をガラ
スウールで固定保持した触媒層が設けられ、熱分解反応
器の外周部を囲んで反応器の外側にヒータを設けてい
る。これらの熱分解反応器を用い、ポリエチレンテレフ
タレートを上方から熱分解反応器に供給し、ヒータで加
熱しつつ水蒸気と不活性ガスとの混合ガスの雰囲気中
で、廃プラスチックの熱分解し、熱分解生成物を空冷に
より水分除去後アセトンに溶解した。所定の時間熱分解
反応を行い、反応を停止し、セラミック層あるいはガラ
スウール及び配管内部に付着しているフタル酸系昇華物
をアルカリ溶液で洗浄し、中和により再析出させた後、
水洗浄、乾燥してその重量を測定した。なお、各実施例
とも、アセトン溶液中にはフタル酸系昇華物の混入はな
かった。テレフタル酸の分解率は下記式によって算出し
た。なお、テレフタル酸含有量とは分解されないと仮定
したときに発生するテレフタル酸の理論量をいう。
テレフタル酸分解率(%) ={1−(テレフタル酸補足量/テレフタル酸含有
量)}x100 以下に、実施例3−5につきさらに説明する。
(実施例3) 図8に示す充填層式熱分解反応器を使用し、図2に示
した工程に従いポリエチレンテレフタレートを処理して
生成油を得た。反応温度は450℃、キャリアガスとして
は水蒸気50mol%で窒素ガス50mol%の混合気体を98.7cc
/min(450℃)の割合で供給し、水分除去後得られた生
成油をアセトン溶液に溶解した。テレフタル酸の分解率
は前述の式に基づき算出した。結果は表1のとおりであ
り、本発明の方法では付加価値の高い軽質油が得られる
ことが確認できた。なお、本発明の方法では炭素残渣の
発生率は1%以下であった。
(実施例4) 図9に示す充填層式熱分解反応器を使用し、第3の実
施例と同様の処理を行った結果、触媒がFe2O3(3g)の
場合のテレフタル酸分解率は23%で検出生成物はC11H14
O3(微量、反応中間体)であった。触媒を用いない場合
のテレフタル酸分解率の20%に比べて、本発明方法では
優れた効果が得られることが確認できた。また、実施例
3との比較によりキャリアガスはプラスチックと並流で
表す方がテレフタル酸の分解が進行することが分かっ
た。なお、本発明の方法では炭素残渣の発生率は1%以
下であった。
(実施例5) 図10に示すようにグラスウール間に触媒を挟持させて
なる充填層式熱分解反応器を使用し、反応温度は450
℃、キャリアガスとしては水蒸気70mol%で窒素ガス30m
ol%の混合気体を98.7cc/min(450℃)の割合で供給し
て、第3の実施例と同様にテレフタル酸の分解率を調べ
た結果は表2のとおりであり、本発明の方法では付加価
値の高い軽質油が得られることが確認できた。なお、本
発明の方法では、炭素残渣の発生率は1%以下であっ
た。
以上の説明からも明らかなように、本発明はフタル酸
系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃
プラスチックであっても熱分解工程におけるフタル酸系
昇華物および炭素残渣の発生をほとんどなくすことがで
き、しかもオクタン価が高い軽質油を高収率で生成する
ことができるものである。よって本発明は従来の問題点
を一掃したフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ
塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する
方法として、産業の発展に寄与するところは極めて大で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 修一 愛知県半田市山代町1丁目3番地の1 (72)発明者 池田 裕一 愛知県名古屋市天白区表山3丁目150番 地 日本ガイシ八事寮内 (56)参考文献 特開 平7−188674(JP,A) 特開 昭51−129473(JP,A) 特開 平5−237467(JP,A) 特開 昭48−65280(JP,A) 特開 平5−345894(JP,A) 特開 昭48−36276(JP,A) 特開 昭49−21480(JP,A) 化学工学会第26回秋季大会研究発表講 演要旨集、(1993)V206欄 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10G 1/10 B09B 3/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体充填物を充填した充填層式熱分解反応
    器中において、フタル酸系ポリエステルおよび/または
    ポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックを水蒸気または水
    蒸気と不活性ガスの雰囲気中で水酸化鉄及び/または含
    水酸化鉄の存在下に熱分解して軽質油を生成することを
    特徴とするフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ
    塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する
    方法。
  2. 【請求項2】フタル酸系ポリエステルおよび/またはポ
    リ塩化ビニルを含む廃プラスチックを水蒸気または水蒸
    気と不活性ガスの雰囲気中で熱分解して、熱分解後に水
    酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄の1種または2種以上から
    なる触媒を用いてフタル酸系昇華物の分解を行い、軽質
    油を生成することを特徴とするフタル酸系ポリエステル
    および/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックか
    ら軽質油を製造する方法。
  3. 【請求項3】熱分解を固体充填物を充填した充填層式熱
    分解反応器により行う請求項2に記載のフタル酸系ポリ
    エステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラス
    チックから軽質油を製造する方法。
  4. 【請求項4】充填層式熱分解反応器に充填した充填物
    が、少なくとも表面に水酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄の
    1種または2種以上が存在するものである請求項1また
    は3に記載のフタル酸系ポリエステルおよび/またはポ
    リ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造す
    る方法。
  5. 【請求項5】充填層式熱分解反応器に充填する充填物と
    して、鉄鉱石を用いる請求項1または3に記載のフタル
    酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む
    廃プラスチックから軽質油を製造する方法。
  6. 【請求項6】充填層式熱分解反応器に充填した充填物を
    残渣とともに反応器外へ排出した後、残渣を除去して反
    応器に供給する請求項1、3乃至5のいずれかに記載の
    フタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニル
    を含む廃プラスチックから軽質油を製造する方法。
  7. 【請求項7】熱分解後に水酸化鉄、含水酸化鉄、酸化鉄
    の1種または2種以上からなる触媒を用いてフタル酸系
    昇華物の分解を行う請求項1、4および6に記載のフタ
    ル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含
    む廃プラスチックから軽質油を製造する方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の方法に
    おいて、フタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩
    化ビニルを含む廃プラスチックを熱分解して得られた熱
    分解油または熱分解油と熱分解ガスを、触媒を用いて水
    蒸気または水蒸気と不活性ガスの雰囲気で接触分解する
    フタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビニル
    を含む廃プラスチックから軽質油を製造する方法。
  9. 【請求項9】接触分解を希土類金属を導入したY型ゼオ
    ライトの触媒により行う請求項8に記載のフタル酸系ポ
    リエステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラ
    スチックから軽質油を製造する方法。
  10. 【請求項10】該フタル酸系昇華物分解後に、希土類金
    属を導入したY型ゼオライトの触媒により接触分解を行
    う請求項8に記載のフタル酸系ポリエステルおよび/ま
    たはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を
    製造する方法。
  11. 【請求項11】希土類金属を導入したY型ゼオライトが
    遷移金属を担持したものである請求項9または請求項10
    に記載のフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩
    化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する方
    法。
  12. 【請求項12】遷移金属がニッケルである請求項11に記
    載のフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビ
    ニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜請求項12に記載のいずれかの
    方法において、熱分解を行う前にフタル酸系ポリエステ
    ルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチック
    を脱塩素処理するフタル酸系ポリエステルおよび/また
    はポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製
    造する方法。
  14. 【請求項14】脱塩素処理を水蒸気および/または不活
    性ガスの雰囲気で行う請求項13に記載のフタル酸系ポリ
    エステルおよび/またはポリ塩化ビニルを含む廃プラス
    チックから軽質油を製造する方法。
  15. 【請求項15】脱塩素を移動層式反応器により行い、脱
    塩素が完了した後に廃プラスチックと充填物とを熱分解
    反応器に移動させ、熱分解が完了した後に充填物を残渣
    とともに反応器外へ排出し、残渣を除去した後に充填物
    を脱塩素反応器に供給する請求項13または請求項14に記
    載のフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ塩化ビ
    ニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する方法。
  16. 【請求項16】充填物として、セラミックス製のものを
    用いる請求項15に記載のフタル酸系ポリエステルおよび
    /またはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質
    油を製造する方法。
  17. 【請求項17】充填物として、アルミナ製のものを用い
    る請求項16に記載のフタル酸系ポリエステルおよび/ま
    たはポリ塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を
    製造する方法。
  18. 【請求項18】請求項1〜請求項17に記載のいずれかの
    方法において、不活性ガスとして熱分解ガスの燃焼排ガ
    スを用いるフタル酸系ポリエステルおよび/またはポリ
    塩化ビニルを含む廃プラスチックから軽質油を製造する
    方法。
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