JP3166094B2 - クマリン誘導体及びそれらの用途 - Google Patents
クマリン誘導体及びそれらの用途Info
- Publication number
- JP3166094B2 JP3166094B2 JP24737993A JP24737993A JP3166094B2 JP 3166094 B2 JP3166094 B2 JP 3166094B2 JP 24737993 A JP24737993 A JP 24737993A JP 24737993 A JP24737993 A JP 24737993A JP 3166094 B2 JP3166094 B2 JP 3166094B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lipoxygenase
- compound
- formula
- present
- embedded image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
ゼを選択的に阻害する新規なクマリン誘導体及びこれら
の化合物を有効成分として含有する医薬に関するもので
あり、更に詳しくは、本発明は、12−リポキシゲナー
ゼ経路における12−リポキシゲナーゼの活性を選択的
に阻害する作用を有する新規なクマリン誘導体、及び当
該化合物を有効成分として含有する動脈硬化、血管攣縮
等の循環器系各種疾患の予防、治療、ある種の癌(ルイ
ス肺癌等)の転移の予防等を目的とした薬剤として有用
な12−リポキシゲナーゼを選択的に阻害する医薬、に
関するものである。本明細書において、IC50値は、あ
る物質が5−リポキシゲナーゼ又は12−リポキシゲナ
ーゼ活性を50%阻害するのに必要なモル濃度である。
キシゲナーゼ経路と呼ばれる代謝経路が存在し、アラキ
ドン酸は、5−リポキシゲナーゼの作用により5−ヒド
ロペルオキシエイコサテトラエン酸(以下5−HPET
Eと記載することがある)に変換されること等が知られ
ている(室田誠逸編,「プロスタグランディンと病
態」,東京化学同人,1984年)。
リエン類が生合成されることが知られており(室田誠逸
編,「プロスタグランディンと病態」,東京化学同人,
1984年)、それらのロイコトリエン類のうち、例え
ば、ロイコトリエンB4 は、強力な白血球遊走作用を有
し、炎症のメディエーターであること、また、ロイコト
リエンC4 及びD4 は、喘息のメディエーターであるこ
と等が知られている(室田誠逸編,「プロスタグランデ
ィンと病態」,東京化学同人,1984年)。
成系の初発酵素である5−リポキシゲナーゼを有効に阻
害し得る薬剤があれば、ロイコトリエン類の過剰産生に
起因する種々の疾患(例えば、アレルギー性疾患、気管
支喘息、浮腫、各種炎症性疾患等)の予防、治療効果を
期待し得るとの観点から、5−リポキシゲナーゼに対し
て阻害作用を有する薬物の探索が広範に行われている。
−リポキシゲナーゼ経路と呼ばれる代謝経路が存在す
る。12−リポキシゲナーゼは、血小板等に多く存在す
る酵素であり、アラキドン酸に作用して12−ヒドロペ
ルオキシエイコサテトラエン酸(以下12−HPETE
と記載することがある)を生成させ、この化合物は、還
元されて12−ヒドロキシエイコサテトラエン酸(以下
12−HETEと記載することがある)となる。
代謝産物の生理的意義については、5−リポキシゲナー
ゼ経路におけるそれと比較して、従来、明確にされてい
なかったが、最近、その主要代謝産物である12−HP
ETE及び12−HETEを中心として、当該代謝産物
の種々の生理活性が明らかにされている。
りである。すなわち、12−リポキシゲナーゼの代謝産
物は、血小板の凝集、粘着等の機能調節、及び血管平滑
筋細胞の遊走を促進して動脈硬化に関与している可能性
が指摘されており(現代医療,第21巻,第11号,第
3109〜3113頁,1989年)、また、くも膜下
出血後の血管攣縮の発生に12−HPETEが何らかの
イニシエーターとなっている可能性が示唆されており
(現代医療,第21巻,第11号,第3127〜313
0頁,1989年)、更に、12−HETEがある種の
癌細胞の血管内皮細胞への粘着、転移を促進することが
示されている(現代医療,第22巻,増刊,第56〜5
7頁,1990年)。
ナーゼを阻害する物質が、動脈硬化、血管攣縮等の循環
器系各種疾患の予防、治療、又はある種の癌の転移の予
防を目的とした薬物として有効に使用し得るものと期待
されている。
を有する物質としては、天然フラボノイドの1種である
バイカレンが知られている[バイオケミカル・アンド・
バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(B
iochemical and BiophysicalResearch Communication
s),第105巻,第3号,第1090〜1095頁,1
982年]。その他、ヒドロキサム酸誘導体(特開平1
−216961号公報、特開平2−752号公報、特開
平2−196767号公報等)、コーヒー酸誘導体(特
開平1−275552号公報、特開平2−235852
号公報等)等が知られている。
に、当該化合物は、化学的に合成又は天然界から分離、
精製されているが、リポキシゲナーゼ阻害作用に言及し
た従来技術としては、例えば、次の1)の事項が知られ
ている。 1)エスクレチン(6,7−ジヒドロキシクマリン)
[ビオキミカ・エト・ビオフィジカ・アクタ(Biochimi
ca et Biophysica Acta),第753巻,第1号,第13
0〜132頁,1983年]に関する知見が知られてお
り、肥満細胞腫細胞の5−リポキシゲナーゼ及び12−
リポキシゲナーゼに対する当該化合物のIC 50値は、各
々4×10-6M及び2.5×10-6Mであることが報告
されている。
物の示すこのIC50値は、本発明の化合物のそれに比べ
てかなり大きい値であり、12−リポキシゲナーゼに対
する選択性もあるとは言い難い。実際、本発明者らが行
った比較実験においても、エスクレチンの12−リポキ
シゲナーゼ阻害作用は、本発明の化合物に比べてかなり
弱く、また5−リポキシゲナーゼ阻害作用との選択性も
みられないことが判明した。
誘導体として、例えば、次の2)〜10)の化合物が知
られている。 2)6,7−ジヒドロキシ−3−フェニルクマリン[ジ
ャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイエティー・シー
・オーガニック・ケミストリー(Journal of theChemic
al Society. C. Organic Chemistry),第16巻,第2
069〜2070頁,1969年、及びツァーナル・プ
リクラドノイ・スペクトロスコピイ(Zhurnal Prikladn
oi Spektroskopii),第8巻,第6号,第1063〜1
066頁,1968年]
クマリン[カレント・サイエンス(Current Science),
第35巻,第22号,第557〜559頁,1966
年、ツァーナル・プリクラドノイ・スペクトロスコピイ
(Zhurnal Prikladnoi Spektroskopii),第8巻,第6
号,第1063〜1066頁,1968年、プロシーデ
ィングス・オブ・ザ・インディアン・アカデミー・オブ
・サイエンシズ・セクションA(Proceedings of the I
ndian Academy of Sciences. Section A),第56巻,
第71〜85頁,1962年、プロシーディングス・オ
ブ・ザ・インディアン・アカデミー・オブ・サイエンシ
ズ・セクション・エー(Proceedings of theIndian Aca
demy of Sciences. Section A),第59巻,第3号,
第185〜189頁,1964年、及びジャーナル・オ
ブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic
Chemistry),第19巻,第1548〜1552頁,1
954年]
−2−イル)クマリン、及び7,8−ジヒドロキシ−3
−(フラン−2−イル)クマリン[ツァーナル・プリク
ラドノイ・スペクトロスコピイ(Zhurnal Prikladnoi S
pektroskopii),第8巻,第6号,第1063〜106
6頁,1968年]
トロフェニル)クマリン[ジャーナル・オブ・ザ・ケミ
カル・ソサイエティー・シー・オーガニック・ケミスト
リー(Journal of the Chemical Society. C. Organic
Chemistry),第16巻,第2069〜2070頁,19
69年]
3−(4−ニトロフェニル)クマリン[アナレス・デ・
ラ・ソシエテ・サイエンティフィケ・デ・ブルクセレス
・シリーズ1(Annales de la Societe Scientifique d
e Bruxelles. Series 1),第84巻,第3号,第383
〜388頁,1971年]
3−フェニルクマリン[ファーマコ・イル・パヴィア・
エディツィオーネ・サイエンティフィカ(Farmaco,Il(P
avia),Edizione Scientifica),第12巻,第691〜
694頁,1957年、及びアッティ・デラ・アカデミ
ア・ナツィオナレ・デイ・リンセイ・レンディコンティ
・クラッセ・ディ・サイエンツェ・フィッシェ・マテマ
ティケ・エ・ナツラリ(Atti della accademia naziona
le dei Lincei. Rendiconti, Classe di scienzefisich
e, matematiche e naturali),第10巻,第230〜
235頁,1951年]
ェニルクマリン[パブリカツィオーニ・デル・セントロ
・ディ・スツディオ・パー・ラ・シトゲネティカ・ベゲ
タレ・デル・コンシグリオ・ナツィオナーレ・デレ・リ
サーチ(Pubblicazioni del centro di studio per la
citogenetica vegetale del consiglio nazionale dell
e ricerche),第182号,第350〜387頁,19
55年、及びアッティ・デラ・アカデミア・ナツィオナ
レ・デイ・リンセイ・レンディコンティ・クラッセ・デ
ィ・サイエンツェ・フィッシェ・マテマティケ・エ・ナ
ツラリ(Atti della accademia nazionale dei Lincei.
Rendiconti, Classe di scienze fisiche, matematich
e e naturali),第16巻,第645〜649頁,19
54年]
ン−3−イル)クマリン[ジャーナル・オブ・ザ・ケミ
カル・ソサイエティー・シー・オーガニック・ケミスト
リー(Journal of the Chemical Society. C. Organic
Chemistry),第16巻,第2069〜2070頁,19
69年]
ルクマリン(米国特許第2,809,201号明細書)
ポキシゲナーゼ阻害活性を有することのみならず、5−
リポキシゲナーゼ阻害活性を有することは、従来全く知
られていない。
の化合物に比較的近似しており、かつ12−リポキシゲ
ナーゼ又は5−リポキシゲナーゼ阻害活性に言及されて
いるものとして、前述のバイカレンを含めて次の11)
〜13)のような化合物が知られている。 11)バイカレン(5,6,7−トリヒドロキシフラボ
ン)[バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リ
サーチ・コミュニケーションズ(Biochemical andBiophy
sical Research Communications),第105巻,第3
号,第1090〜095頁,1982年]
フラバン[プロスタグランジンズ(Prostaglandins),
第28巻,第6号,第783〜804頁,1984年]
フラバン、及び6,7−ジヒドロキシ−3′,4′−ジ
メトキシイソフラバン[インターナショナル・ジャーナ
ル・オブ・ティッシュー・リアクションズ(Internatio
nal Journal of Tissue Reactions),第11巻,第3
号,第107〜112頁,1989年]
いては、当該化合物がヒト末梢血白血球において5−リ
ポキシゲナーゼ代謝産物の生成を10μMの濃度で完全
に抑制したが、一方血小板においては、12−リポキシ
ゲナーゼ代謝産物の生成を、同一濃度でわずかに25%
しか抑制しなかったことから、当該化合物は5−リポキ
シゲナーゼに選択的であることが知られている[プロス
タグランジンズ(Prostaglandins)第28巻,第6号,
第783〜804頁,1984年]。また、前記13)
記載の化合物については、当該化合物のヒト腹膜マクロ
ファージにおける5−リポキシゲナーゼ阻害作用がIC
50値で1〜2μMであったのに対し、当該化合物の12
−リポキシゲナーゼ阻害作用はIC50値で16〜20μ
Mであったことが報告されている[インターナショナル
・ジャーナル・オブ・ティッシュー・リアクションズ
(International Journal of Tissue Reactions),第1
1巻,第3号,第107〜112頁,1989年]。
値で10-9乃至10-8モルのオーダーと、極めて強力な
12−リポキシゲナーゼ阻害作用を有する。一方、5−
リポキシゲナーゼに対するIC50値は12−リポキシゲ
ナーゼに対するそれに比べて7〜20倍大きく、12−
リポキシゲナーゼ選択的な阻害作用を有している。本発
明の化合物がこのような作用を有していることは、従来
の知見からは到底想到し得ないことである。
キシゲナーゼは、5−リポキシゲナーゼの近縁酵素であ
り、いずれかの酵素を阻害する物質は、他方も阻害する
可能性がある。事実、5−リポキシゲナーゼ阻害活性を
有することが報告されている物質であって、12−リポ
キシゲナーゼに対しても阻害活性を示すものが知られて
おり、大部分のヒドロキサム酸誘導体がその例である。
その利用目的にもよるが、前記循環器系疾患、癌の転移
等のように主として12−リポキシゲナーゼ代謝産物に
起因すると考えられている疾病の予防、治療には、12
−リポキシゲナーゼを強力、かつ選択的に阻害するよう
な物質が望ましい。
フラボノイドの1種であるバイカレンが比較的強い12
−リポキシゲナーゼ阻害活性、及び比較的高い選択性を
有していることに着目し、この化合物を先導化合物とし
て使用し、その部分構造の改変又は修飾を行うことによ
り、強力、かつ高い選択性を有する12−リポキシゲナ
ーゼ阻害化合物を創出することに成功し、既に特許出願
した(特願平5−108766号。以下先願と記載する
ことがある)。
7の一般式
アルキル基を示し、R2 及びR3 は、水素原子又は水酸
基を示し(ただしR2 とR3 とが同時に水素原子である
ことはない)、Arは次の化8、化9又は化10の一般
式
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、トリフルオロメチル基、シアノ基又はニトロ基を示
す。]で示されるクマリン誘導体。
ついても鋭意検討を行った結果、先願とは異なるクマリ
ン誘導体が、公知のバイカレンと同等又はそれ以上の阻
害活性を有し、かつ選択性に優れていることを見出し、
本発明を完成した。
を強力、かつ高い選択性をもって阻害し得る化合物を提
供することである。
ーゼの代謝産物によってもたらされる動脈硬化、血管攣
縮等の循環器系各種疾患の予防、治療、及びある種の癌
の転移の予防等を目的とした薬剤として有用であり、ま
た、低毒性であり、かつ副作用の少ない12−リポキシ
ゲナーゼを選択的に阻害する医薬を提供することであ
る。
明の第1の発明は、次の化11の一般式
又は水酸基を示し(ただし、R2 とR3 とが同時に水素
原子であることはない)、Arは、次の化12又は化1
3の一般式
子、硫黄原子を示す。]で示されるクマリン誘導体、で
ある。
は、次の化14の一般式
示し(ただし、R2 とR3 とが同時に水素原子であるこ
とはない)、Arは、次の化15又は化16の一般式
子、硫黄原子を示す。]で示されるクマリン誘導体から
なる群より選択される化合物、又はそれらの混合物を有
効成分として含有する医薬、である。
合物の製造法を例示すれば、次のとおりである。すなわ
ち、本発明の化合物は、化17の化学式に示される工程
により合成することができる。
水素原子又はメトキシ基を示し、R7及びR8 は水素原
子又は水酸基を示す)。すなわち、サリチルアルデヒド
誘導体のメチルエーテル(ア)と、所望のアリールアセ
トニトリル(イ)とをクネーベナーゲル縮合させること
により、α,β−ジアリールアクリロニトリル誘導体
(ウ)を得た後、これを例えば塩化ピリジニウム等を用
いて脱メチル化し、中間に生成しているイミン(エ)を
塩酸等の酸で処理し、加水分解し、本発明の化合物
(オ)を得ることができる(工程A)。
素原子又は水酸基を示し、R9 及びR10は、水素原子又
はアセトキシ基を示す)に示される工程により製造する
こともできる。
と所望のアリール酢酸(ク)とを、パーキン反応として
知られている反応条件下で縮合させる。すなわち、無水
酢酸中でトリエチルアミン等の塩基の存在下に通常12
0℃前後で、1時間乃至数時間穏やかに加熱還流させる
ことにより、化合物(ケ)を得ることができる(工程
B)。
は、対応するサリチルアルデヒド誘導体(カ)を、無水
酢酸、又は塩化アセチル等のアセチル化剤を用いてアセ
チル化することによって得ることができるが、サリチル
アルデヒド誘導体(カ)を氷冷、又は室温下に、無水酢
酸中でトリエチルアミン等の塩基存在下にアセチル化
し、生成したアセチルサリチルアルデヒド誘導体(キ)
を単離することなく、そのまま前記のパーキン反応条件
へ移行させることにより、化合物(カ)から化合物
(ケ)へ直接導くこともできる。この場合、もう一方の
原料であるアリール酢酸(ク)は、パーキン反応条件へ
の移行時に添加してもよいが、化合物(カ)のアセチル
化の段階、すなわち最初から共存させておいてもよい。
また、前記の反応は、トリエチルアミン等の塩基の代わ
りに、アリール酢酸のアルカリ金属塩等を用いることも
できる。
条件下に加水分解(あるいはエステル交換)して、本発
明の化合物(オ)へ導くことができる。例えば、エタノ
ールと塩酸との混合液中で、30分間乃至数時間加熱還
流することにより目的が達成される(工程C)。
を、再結晶、クロマトグラフィー等の公知の精製方法に
より精製することができる。
ゼ活性の選択的な阻害作用を有しているので、生体内に
おける12−HPETE、12−HETE等の12−リ
ポキシゲナーゼ代謝産物の生成を抑制する作用を有し、
当該化合物を有効成分として代謝産物に起因する動脈硬
化、血管攣縮等の循環器系各種疾患の治療薬、又は予防
薬として、更に、ある種の癌(ルイス肺癌等)の転移の
予防等を目的とした薬剤として有効に利用することがで
きる。
に許容される公知の担体、賦形剤等と混合し、錠剤、カ
プセル剤、注射剤、顆粒剤、坐剤等の適宜の形態の医薬
として用いることができる。本発明の化合物を有効成分
とする医薬は、経口的に、又は注射、吸入、塗布等によ
り非経口的に投与することができる。本発明の化合物を
有効成分とする医薬の投与量は、治療対象、症状、年
齢、治療期間等により異なるが、好適には、通常1回に
つき約0.1mgから50mgを1日1〜3回程度投与
する。
る。 試験例 この試験は、本発明の化合物の12−リポキシゲナーゼ
及び5−リポキシゲナーゼの阻害作用を調べるために行
った。 1.試料の調製 1)被検試料 実施例1〜4と同一の方法により被検試料を調製した。
尚、対照として次の化20の化学式
業社製)及び次の化21の化学式
社製)を用いた。
ラットの腹大動脈から、約10分の1容の3.8%(重
量。以下同じ)クエン酸ソーダ溶液の入った注射筒にて
採血し、室温、180gで15分間遠心し、多血小板血
漿を分離し、4℃、1,800gで10分間遠心し、得
られた沈渣を洗浄用緩衝液(154mM塩化ナトリウ
ム、2mMEDTAを含む50mMトリス塩酸バッファ
ー:pH7.4)で洗浄し、血小板を得た。得られた血
小板を、採血量の20分の1容の再浮遊緩衝液(154
mM塩化ナトリウム、5.5mMグルコースを含む50
mMトリス塩酸バッファー:pH7.4)に懸濁し、超
音波破砕し、100,000gで30分間遠心し、上清
を分離し、酵素液を調製した。
ic Leukemia Cell:RBL−1.AT
CC CRL1378)を、10%牛新生仔血清を含む
ダルベッコ改変イーグル培地で常法により培養し、15
4mM塩化ナトリウムを含む50mMトリス塩酸緩衝液
(pH7.4、以下TBSと記載する)で2回洗浄し、
細胞を1ml当たり4×107 個の割合で同一の緩衝液
に浮遊させ、超音波で細胞を破砕し、10,000gで
10分間遠心して上清を分離し、酵素液を調製した。
た酵素液300μlに、3mMインドメタシンエタノー
ル溶液1μl、300mM還元型グルタチオン溶液1μ
l及び各種濃度の被検物質エタノール溶液3μlを添加
し、37℃で5分間保持し、次いで2.5mMアラキド
ン酸エタノール溶液3μlを添加し、37℃で5分間保
持して反応させた後、600μlのメタノールを添加し
て反応を停止させた。反応液を10,000gで5分間
遠心し、上清の12−ヒドロキシエイコサテトラエン酸
をC−18カラムを用いた逆相高速液体クロマトグラフ
ィーで分離し、ジエンを234nmの吸収で定量し、酵
素活性を測定した。
方法 前記酵素液(40mU/ml相当)15μlに、TBS
185μl、2mMアデノシン三リン酸TBS50μ
l、12mM塩化カルシウムTBS50μl、3mMイ
ンドメタン1μl、300mM還元型グルタチオン水溶
液1μl及び各種濃度の被検物質のエタノール溶液3μ
lを添加し、37℃で5分間保持し、次いで2.5mM
アラキドン酸エタノール溶液3μlを添加し、37℃で
2分間保持して反応させた後、600μlのメタノール
を添加して反応を停止させた。反応液を10,000g
で5分間遠心し、上清の5−ヒドロキシエイコサテトラ
エン酸をC−18カラムを用いた逆相高速液体クロマト
グラフィーで分離し、234nmの吸収で定量し、酵素
活性を測定した。
本発明の化合物、バイカレン及びエスクレチンの各種濃
度における酵素活性を前記の方法により測定し、各被検
物質の測定値から、12−リポキシゲナーゼ及び5−リ
ポキシゲナーゼに対するIC50値を求めた。
明らかなように、本発明の化合物は、12−リポキシゲ
ナーゼに対して極めて強力な阻害作用が認められ、IC
50値は、ほぼ10-9モル乃至10-8モル前半のオーダー
であり、公知のバイカレンのそれ(4.2×10-8モ
ル)に比して小さい値を示した。一方、本発明の化合物
は、5−リポキシゲナーゼに対しても阻害作用を有する
が、そのIC50値は、12−リポキシゲナーゼに対する
それよりも約7〜20倍の値であった。従って、本発明
の化合物は、12−リポキシゲナーゼに対して選択的に
阻害作用を有することが判明した。
例を示して本発明を更に詳述するが、本発明は、以下の
実施例に限定されるものではない。尚、以下の実施例に
おいて製造した本発明の化合物の核磁気共鳴スペクトル
及び赤外線吸収スペクトルの測定値を表2に示した。ま
た、核磁気共鳴スペクトル[ 1H−NMR(500MH
z)]は、テトラメチルシランを内部標準として重メチ
ルスルホキシド(DMSO−d6 )溶媒中で、赤外線吸
収スペクトルは、KBr錠剤法で、それぞれ測定した。
(5.00mmol)及び2,3,4−トリヒドロキシ
ベンズアルデヒド(アルドリッチ社製)771mg
(5.00mmol)を無水酢酸(和光純薬工業社製)
10mlに懸濁し、氷冷下でトリエチルアミン(国産化
学社製)5mlを添加し、氷冷下で1時間攪拌した。次
いでこの反応混合物を120℃の油浴上で5時間加熱環
流し、のち空冷し、反応混合物を100mlの1N塩酸
中に添加して攪拌し、析出物を瀘取し、十分水洗し、エ
タノール(国産化学社製)で3回、のちヘキサン(国産
化学社製)で2回洗浄し、乾燥し、クリーム色の結晶化
合物7,8−ジアセトキシ−3−(ナフタレン−2−イ
ル)クマリン1.52g(収率78.4%)を得た。
レン−2−イル)クマリン388mg(1.00mmo
l)、エタノール(国産化学社製)8ml、濃塩酸1m
l及び水1mlの混合物を4時間加熱環流し、のち空冷
し、反応混合物を100mlの水に添加し、析出物を瀘
取し、十分水洗し、乾燥した。得られた反応生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出液は酢酸エチ
ル(国産化学社製):ヘキサン(国産化学社製)の比が
1:5〜3:1を用いた]により精製し、次の化22の
化学式
(収率86.2%)を得た。得られた化合物の融点は、
255〜256℃であった。
836mg(5.00mmol)と2,4,5−トリメ
トキシベンズアルデヒド(ランカスター社製)981m
g(5.00mmol)のエタノール(国産化学社製)
15ml混合物を加熱溶解し、20%水酸化ナトリウム
水溶液2滴を添加し、放冷下で1夜攪拌し、析出した結
晶を瀘取し、エタノール(国産化学社製)、ヘキサン
(国産化学社製)で順次洗浄し、乾燥し、黄色結晶化合
物α−(ナフタレン−2−イル)−β−(2,4,5−
トリメトキシフェニル)アクリロニトリル1.48g
(収率85.9%)を得た。
(2,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリ
ル691mg(2.00mmol)及び塩化ピリジニウ
ム(和光純薬工業社製)3.5g(30mmol)の混
合物を、予め220℃に加熱した油浴上で溶融混合し、
1時間攪拌し、のち空冷し、固化した反応混合物に10
%塩酸20mlを添加して粉砕し、30分間攪拌し、析
出物を瀘取し、十分水洗し、乾燥した。得られた反応生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出液は
酢酸エチル(国産化学社製)を用いた]により精製し、
次の化23の化学式
率70.8%)を得た。得られた化合物の融点は、28
8〜289℃であった。
製)693mg(4.00mmol)と2,3,4−ト
リメトキシベンズアルデヒド(東京化成社製)785m
g(4.00mmol)のエタノール(国産化学社製)
5ml混合物を加熱溶解し、20%水酸化ナトリウム水
溶液2滴を添加し、放冷下で1夜攪拌し、反応混合物を
100mlの1N塩酸中に添加し、酢酸エチルで2回抽
出し、重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、のち無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、褐色油状
化合物α−(チアナフテン−3−イル)−β−(2,
3,4−トリメトキシフェニル)アクリロニトリル1.
41g(収率定量的)を得た。
(2,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリ
ルの代わりに、前記α−(チアナフテン−3−イル)−
β−(2,3,4−トリメトキシフェニル)アクリロニ
トリル703mg(2.00mmol)を用いたことを
除き、実施例2と同一の方法により、次の化24の化学
式
(収率55.3%)を得た。得られた化合物は、明瞭な
融点を示さず、140℃近辺で黒色化して分解した
(尚、本化合物の核磁気共鳴スペクトル及び赤外線吸収
スペクトルの測定値を表2に示した。)。
2,4,5−トリメトキシベンズアルデヒド(ランカス
ター社製)785mg(4.00mmol)を用いたこ
とを除き、実施例3と同一の方法により、黄色結晶化合
物α−(チアナフテン−3−イル)−β−(2,4,5
−トリメトキシフェニル)アクリロニトリル579mg
(収率41.2%)を得た。ただし、実施例3の場合と
異なり、反応系の中に目的物が結晶として析出したの
で、以下の処理は、実施例2と同一の方法によった。
(2,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリ
ルの代りに、前記α−(チアナフテン−3−イル)−β
−(2,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニト
リル422mg(1.20mmol)を用いたこと及び
塩化ピリジニウム(和光純薬工業社製)2.1g(18
mmol)を用いたことを除き、実施例2と同一の方法
により、次の化25の化学式
(収率34.1%)を得た。得られた化合物は、明瞭な
融点を示さず、220℃近辺で着色して分解した(尚、
本化合物の核磁気共鳴スペクトル及び赤外線吸収スペク
トルの測定値を表2に示した。)。
法により錠剤機で打錠し、本発明の12−リポキシゲナ
ーゼを選択的に阻害する医薬を製造した。 実施例2で得た化合物 20.0(mg) 乳糖(岩城製薬社製) 40.0 トウモロコシ澱粉(吉田製薬社製) 15.0 ステアリン酸マグネシウム(太平化学社製) 0.4 カルボキシメチルセルロースカルシウム (ニチリン化学工業社製) 20.0
し、常法によりゼラチン・カプセルに充填し、本発明の
12−リポキシゲナーゼを選択的に阻害する医薬を製造
した。 実施例2で得た化合物 20.0(mg) 乳糖(岩城製薬社製) 40.0 微粉末セルロース(日本ソーダ社製) 30.0 ステアリン酸マグネシウム(太平化学社製) 3.0
ン誘導体、及びこれらの化合物を有効成分として含有す
る医薬に係るものであり、本発明によって奏せられる効
果は、次のとおりである。 1)本発明の化合物は、12−リポキシゲナーゼを強
力、かつ高い選択性をもって阻害する作用を有する。 2)本発明の前記化合物を有効成分とする医薬は、動脈
硬化、血管攣縮等の循環器系各種疾患の予防、治療、及
びある種の癌の転移の予防に有効である。 3)本発明の化合物は、低毒性であり、副作用が少な
く、12−リポキシゲナーゼを選択的に阻害する医薬の
有効成分として有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の化1の一般式 【化1】 [ただし、式中R2 及びR3 は、水素原子又は水酸基を
示し(ただし、R2 とR3 とが同時に水素原子であるこ
とはない)、Arは、次の化2又は化3の一般式 【化2】 【化3】 で示される基であり、式中Xは、酸素原子又は硫黄原子
を示す。]で示されるクマリン誘導体。 - 【請求項2】 次の化4の一般式 【化4】 [ただし、式中R2 及びR3 は、水素原子又は水酸基を
示し(ただし、R2 とR3 とが同時に水素原子であるこ
とはない)、Arは、次の化5又は化6の一般式 【化5】 【化6】 で示される基であり、式中Xは、酸素原子又は硫黄原子
を示す。]で示されるクマリン誘導体からなる群より選
択される化合物又はそれらの混合物を有効成分として含
有する12−リポキシゲナーゼ阻害剤。 - 【請求項3】 請求項2記載の化4の一般式[ただし、
式中R 2 及びR 3 は、水素原子又は水酸基を示し(ただ
し、R 2 とR 3 とが同時に水素原子であるこ とはな
い)、Arは、請求項2記載の化5又は化6の一般式で
示される基であり、式中Xは、酸素原子又は硫黄原子を
示す。]で示されるクマリン誘導体からなる群より選択
される化合物又はそれらの混合物を有効成分として含有
し、12−リポキシゲナーゼ活性の選択的阻害作用を有
する、12−リポキシゲナーゼ阻害用医薬。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24737993A JP3166094B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | クマリン誘導体及びそれらの用途 |
DE69425210T DE69425210T2 (de) | 1993-04-13 | 1994-04-12 | Cumarin derivate und deren anwendung |
AU64380/94A AU673916B2 (en) | 1993-04-13 | 1994-04-12 | Coumarin derivative and use thereof |
EP94912095A EP0645382B1 (en) | 1993-04-13 | 1994-04-12 | Coumarin derivative and use thereof |
US08/347,467 US5574062A (en) | 1993-04-13 | 1994-04-12 | Coumarin derivative and use thereof |
CA002138021A CA2138021A1 (en) | 1993-04-13 | 1994-04-12 | Coumarin derivative and use thereof |
PCT/JP1994/000615 WO1994024119A1 (en) | 1993-04-13 | 1994-04-12 | Coumarin derivative and use thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24737993A JP3166094B2 (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | クマリン誘導体及びそれらの用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776583A JPH0776583A (ja) | 1995-03-20 |
JP3166094B2 true JP3166094B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=17162556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24737993A Expired - Lifetime JP3166094B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-09-08 | クマリン誘導体及びそれらの用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3166094B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI20001593A (fi) * | 2000-07-03 | 2002-01-04 | Orion Yhtymo Oyj | Comt-entsyymiõ inhiboivaa aktiivisuutta omaavia kumariinijohdannaisia |
CN114920722B (zh) * | 2021-06-02 | 2024-03-08 | 何黎琴 | 一种7-羟基-3-乙酰基香豆素肟类化合物、其制备方法及医药用途 |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP24737993A patent/JP3166094B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0776583A (ja) | 1995-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4346103A (en) | Treatment for arthritis and substances for use in such treatment | |
KR940000073B1 (ko) | 아스코르브산 유도체의 제조방법 | |
EP0267155A2 (en) | Bicyclic compounds | |
JPH0678267B2 (ja) | キノン誘導体 | |
JPH11500748A (ja) | Cox−2阻害剤のプロドラッグとしての3,4−ジアリール−2−ヒドロキシ−2,5−ジヒドロフラン | |
JPS61268664A (ja) | リポキシゲナ−ゼ阻害組成物 | |
AU2002256361A1 (en) | Coumarin derivatives to be used as anticoagulants | |
JPS6097924A (ja) | 抗炎症剤として有用な置換シンナミル‐2,3‐ジヒドロベンゾフランおよび類似体 | |
EP1383756A1 (en) | Coumarin derivatives to be used as anticoagulants | |
WO1994024119A1 (en) | Coumarin derivative and use thereof | |
EP0388188B1 (en) | Benzoxepin derivatives | |
JP2000505421A (ja) | Cox―2阻害剤のプロドラッグとしてのアルキル化スチレン | |
JP3166094B2 (ja) | クマリン誘導体及びそれらの用途 | |
JPH0739411B2 (ja) | テノイル基で置換されたジ−t−ブチルフエノ−ル類 | |
JPH04202127A (ja) | インターロイキン―1産生抑制剤 | |
JP3180127B2 (ja) | スチルベン誘導体とスチルベン同族体誘導体及びそれらの用途 | |
JPH06116206A (ja) | カルコン誘導体及びその用途 | |
JPH02160A (ja) | アルコキシ基もしくはベンジルオキシ基またはベンジルチオ基で置換されたジーt‐ブチルフェノール | |
JP3166092B2 (ja) | クマリン誘導体及びそれらの用途 | |
JP3166093B2 (ja) | クマリン誘導体及びそれらの用途 | |
JP3144663B2 (ja) | α,β−ジアリールアクリロニトリル誘導体及びその用途 | |
JP3144662B2 (ja) | スチルベン誘導体とスチルベン同族体誘導体及びそれらの用途 | |
JP3782121B2 (ja) | 新規な血行促進のために使用する医薬 | |
CN104840461B (zh) | 一类反式‑1‑(吲哚‑3‑基)‑2‑(喹啉‑4‑基)‑乙烯衍生物的用途及组合物 | |
JPS6270351A (ja) | 置換ジ−t−ブチルフエノ−ル類 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080309 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309 Year of fee payment: 12 |