JP3165192B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP3165192B2
JP3165192B2 JP25235891A JP25235891A JP3165192B2 JP 3165192 B2 JP3165192 B2 JP 3165192B2 JP 25235891 A JP25235891 A JP 25235891A JP 25235891 A JP25235891 A JP 25235891A JP 3165192 B2 JP3165192 B2 JP 3165192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造方法に係り、特に半導体集積回路基板をチップに分
断する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の分野では、素子
の高密度化、集積化が進められており、素子の微細化は
進む一方である。
【0003】このような半導体集積回路装置は、通常、
シリコン基板等の半導体基板に多数の集積回路を作り込
み、完成後、半導体集積回路チップに分断し、これらの
半導体集積回路チップをリードフレームあるいはテープ
キャリアなどの実装部材に装着し、チップの周りを樹脂
等で封止して得られる。
【0004】ところで、この集積回路基板を半導体集積
回路チップに分断する工程は、通常、次のようにして行
われている。
【0005】図5(a) に示すように、半導体集積回路基
板1に表面保護シート2を気泡が出ないように貼着する
とともに、裏面に固定用シート7をはりつけ、吸着ステ
ージ3に半導体集積回路基板1を装着し、吸着穴10か
ら真空吸引を行うことにより、吸着ステージ3に半導体
集積回路基板1を固定する。
【0006】そして、TVカメラを介しモニタTV5に
よって位置合わせを行いながら薄刃カッター4を走査
し、順次半導体集積回路基板1を切断し、半導体集積回
路チップ1Cに分断する。 このようにして、分断した
後、図5(b) に示すように、表面保護シートを剥がし、
実装ラインに搬送される。
【0007】この場合、表面保護シートを剥がす際、表
面保護シートの接着剤がチップ表面に残ったり、切り屑
8が切断ライン(スクライブライン)の脇に盛り上がっ
て残り、表面保護シートを剥がす際、切り屑8が押され
て倒れ、この倒れた切り屑が飛び散ることにより、チッ
プ表面にごみや汚れの付着および傷等が発生することが
ある。従来、これらが原因で、しばしば半導体集積回路
の誤動作等の悪影響をもたらすことがあった。
【0008】そこでこのような切り屑の発生を低減する
ために、切断する際に半導体集積回路基板の厚さの半分
だけ切断し(ハーフカット)、後に圧力をかけて分断す
る方法や、半導体集積回路基板の厚さを最初から薄くし
ておく等の方法が提案されている。しかしながら、切り
屑が表面に飛び散り、ごみや汚れの付着および傷等が発
生するという問題は依然として改善されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の切
断方法では、チップ表面が接着剤に汚染されたり、表面
保護シートを剥がす際、切り屑8が押されて倒れ、この
倒れた切り屑が飛び散ること等により、チップ表面にご
みや汚れの付着および傷等が発生し、半導体集積回路の
誤動作をもたらすという問題があった。
【0010】本発明は前記実情に鑑みてなされたもの
で、分断時の切り屑によるチップ表面の汚染を防止し、
信頼性の高い半導体集積回路装置を得ることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の第1で
は、半導体集積回路基板の表面に表面保護用のシートを
貼着して、表面保護用のシートを残すように裏面側から
半導体集積回路基板を切断し、この後表面保護用のシー
トを剥がし、分断された半導体集積回路チップを得るよ
うにしている。
【0012】望ましくは、シートの貼着を、紫外線硬化
型接着剤を介して行うようにし、剥離に先立ち、半導体
集積回路基板の表面に紫外線を照射し、紫外線硬化型接
着剤を硬化させ、シートを剥離しやすい状態にするよう
にしている。
【0013】また本発明の第2では、切断される領域に
沿って、切断される領域よりもやや大きい領域に選択的
に接着剤層を形成し、この接着剤層によって半導体集積
回路基板の表面に表面保護用のシートを貼着し、この表
面保護用のシートと共に、前記半導体集積回路基板を切
断し、半導体集積回路チップに分断し、この後表面保護
用のシートを剥離するようにしている。
【0014】さらに本発明の第3では、表面保護用のシ
ートの裏面全体に紫外線硬化型接着剤を塗布するととも
にこのシートの表面に、切断される領域に相当する領域
よりもやや大きい領域に遮光膜パターンを形成しこの遮
光膜パターンをマスクとして紫外線を照射し、前記シー
トの切断される領域を除く領域の紫外線硬化型接着剤を
選択的に硬化させたのち、シートを半導体集積回路基板
の表面に貼着して、表面保護用のシートと共に、半導体
集積回路基板を切断し、半導体集積回路チップに分断
し、さらに表面保護用のシートを剥離するようにしてい
る。
【0015】望ましくは剥離に先立ち、半導体集積回路
基板の表面に紫外線を照射し、前記紫外線硬化型接着剤
を硬化させ、シートを剥離しやすい状態にした後剥離す
る。
【0016】
【作用】上記第1の構成によれば、半導体集積回路基板
の表面に表面保護用のシートを貼着して、裏面側から切
断し、半導体集積回路チップに分断するようにしている
ため、切り屑は発生するとしても半導体集積回路基板の
裏面側であり、表面の汚染は低減される。そして表面保
護用のシートを残すように裏面側から半導体集積回路基
板を切断しているため、切断後、シートは一体として残
っており、剥離が容易である。
【0017】そして、シートの貼着を、紫外線硬化型接
着剤を介して行うようにし、剥離に先立ち、半導体集積
回路基板の表面に紫外線を照射し、紫外線硬化型接着剤
を硬化させるようにすることにより、シートは剥離しや
すい状態となる。
【0018】また第2の構成によれば、切断される領域
に沿って、切断される領域よりもやや大きい領域に選択
的に接着剤層を形成し、この表面保護用のシートを半導
体集積回路基板の表面に貼着しているため、この表面保
護用のシートと共に、半導体集積回路基板を切断した際
に、切断面の近傍は接着剤層によって固着され、半導体
基板の素子領域は、接着剤で表面を汚染されることなく
切断面の側面でのみ固着されたシートによって保護され
ているため、切り屑等で汚染されることもない。また、
この表面保護シートを固着するための接着剤層として
は、紫外線硬化型接着剤を用いることにより、剥離に先
立ち紫外線照射を行うことにより、容易に剥離すること
ができる。
【0019】また本発明の第3では、表面保護用のシー
トの裏面全体に紫外線硬化型接着剤を塗布するとともに
このシートの表面に、切断される領域に相当する領域よ
りもやや大きい領域に遮光膜パターンを形成しこの遮光
膜パターンをマスクとして紫外線を照射し、前記シート
の切断される領域を除く領域の紫外線硬化型接着剤を選
択的に硬化させたのちにこのシートを半導体集積回路基
板の表面に貼着することにより、前記第2の構成と同
様、この表面保護用のシートと共に、半導体集積回路基
板を切断した際に、切断面の近傍は接着剤層によって固
着され、半導体基板の素子領域は、接着剤で表面を汚染
されることなく切断面の側面でのみ表面保護用のシート
に固着され、この接着剤層およびシートによって保護さ
れているため、切り屑等で汚染されることもない。ま
た、ここでも、剥離に先立ち紫外線照射を行うことによ
り、容易に剥離することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0021】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例の半導体集積回路基板の
切断方法を示す図である。
【0022】まず図1(a) に示すように、シリコンIC
等の半導体集積回路基板1の表面、すなわち集積回路の
形成された側に厚さ80μm のポリエチレンまたはポリ
オレフィンフィルムからなる表面保護シート12を気泡
が出ないように厚さ10μmの紫外線硬化型接着剤Pを
介して貼着する。そして、この半導体集積回路基板1を
ガラス等の赤外線透過性の材料からなる、吸着ステージ
13にこの半導体集積回路基板1の表面を下にして装着
し、吸着穴10から真空吸引を行うことにより、吸着ス
テージ13に半導体集積回路基板1を固定する。ここで
は表面保護シート12および紫外線硬化型接着剤Pとし
ては、両者が一体化された、D−604MSと指称され
ているリンテック社の紫外線硬化型ダイシングシートを
用いた。
【0023】そして、基板の表面側から赤外線ランプ1
6によって集積回路基板1に光照射を行い、この透過光
を赤外線ビジコンカメラを用いて、回路基板1に形成さ
れているスクライブライン9のパターンをモニタTV1
5に映し、位置合わせを行いながら高さ調整した薄刃カ
ッター4を走査し、順次半導体集積回路基板1を切断
し、半導体集積回路チップ1Cに分断する。このとき表
面保護シート12は切断することなく残した状態にして
おく。
【0024】このようにして、分断した後、ステージ1
3に固定したまま図1(b) に示すように、半導体集積回
路基板1の裏面側に固定シート7を貼着する。この固定
シート7も表面保護シート12と同様厚さ80μm のポ
リエチレンまたはポリオレフィンフィルムから構成され
紫外線硬化型接着剤(図示せず)を介して貼着される。
【0025】そして図1(c) に示すように、半導体集積
回路基板1の表面側から、UV照射を行う。
【0026】ここで紫外線硬化型接着剤Pは、図1(d)
に示すように、硬化して状態変化しP´となって、接着
力が低下し、剥離しやすい状態となったところで、表面
保護シート12を一括して剥離する。ここで固定シート
7の紫外線硬化型接着剤も光が当たった領域では接着力
が低下するが、この場合は、基板の表面側すなわち集積
回路が形成された側からのUV照射であるため、チップ
の配線パターンのある領域では光が遮断されることにな
り、接着状態を維持することができる。
【0027】そして、この固定シート7上に固定された
状態で実装ラインに搬送される。
【0028】そして固定シート7を伸ばし、チップ間間
隔を大きくし、貼着面すなわち基板の裏面側から再びU
V照射を行い、同様に硬化させ、接着力が低下し、剥離
しやすい状態となったところで、コレットを用いて1個
づつ移送し、リードフレームあるいはフィルムキャリア
等に位置決めし、装着する。
【0029】このようにして形成される半導体集積回路
チップは、表面に切り屑が付着したりすることなく得る
ことができ、良好な表面状態を維持することができる。
【0030】また、シートは分断されることなく、一体
のまま残っている上、UV照射により、表面保護シート
の接着力を低下することができるため、表面保護シート
の剥離が容易である。
【0031】なお、ここでは半導体集積回路基板の裏面
からスクライブラインを検出するために、ガラス等の赤
外線透過性材料で形成した吸着ステージを用い、下側か
ら赤外線照射を行い、透過光を検出するようにしたが、
検出手段を下側におき、反射光を検出するようにしても
よい。
【0032】実施例2 図2は、本発明の第2の実施例の半導体集積回路基板の
切断方法を示す説明図、図3(a) 乃至(i) はこの工程断
面図である。
【0033】この方法では、切断線すなわち切断される
領域24に沿って、切断される領域よりもやや大きい領
域に選択的に接着剤層23を形成し、この接着剤層23
によって半導体集積回路基板11の表面に表面保護用の
シート25を貼着し、この表面保護用のシートと共に、
半導体集積回路基板を切断し、半導体集積回路チップに
分断し、この後表面保護用のシートを剥離するようにし
たことを特徴とするものである。ここで22は素子領域
すなわち表面保護を行うべき領域である。
【0034】まず図3(a) に示すように、シリコンIC
等の集積回路22の形成された半導体集積回路基板11
を形成する。ここで24は切断線すなわちダイシング工
程で切断される領域である。
【0035】次いで、図3(b) に示すように、厚さ80
μm のポリエチレンまたはポリオレフィンフィルムから
なる表面保護シート25表面に、印刷法で半導体集積回
路基板11の切断領域24よりも60μm 程度大きく形
成された厚さ50μm の紫外線硬化型接着剤からなる格
子状パターン23を形成し、このパターン23が半導体
集積回路基板11の切断領域24に一致するように固着
する。固着した状態を図3(c) に示す。
【0036】この後、吸着ステージ上に装着された固定
シート17にこの半導体集積回路基板11の裏面を下に
して装着し、固定シート17に半導体集積回路基板11
を固定し、ダイシングマシン18を用いて図3(d) に示
すように基板の表面からダイシングを行う。このとき切
断面には接着剤が残っているため、素子領域は良好に保
護されている。
【0037】この後、基板表面から約5秒間紫外線照射
を行い、接着剤を硬化せしめて接着性を低下させる。こ
こで紫外線硬化型接着剤は、図3(e) に示すように、硬
化して状態変化しP´となって、接着力が低下し、剥離
しやすい状態となる。
【0038】そして図3(f) に示すように、表面保護シ
ート25の表面に粘着性テープ20を貼着し、この表面
保護シート25を一括して剥離する。
【0039】そして、この固定シート17上に固定され
た状態で実装ラインに搬送される。そして図3(g) に示
すように、固定シート17を伸ばし、チップ間間隔を大
きくし、さらに図3(h) に示すように、貼着面すなわち
基板の裏面側から再びUV照射を行い、同様に硬化さ
せ、接着力が低下し、剥離しやすい状態となったところ
で、図3(i) に示すようにコレット21を用いて1個づ
つ移送し、リードフレームあるいはフィルムキャリア等
に位置決めし、装着する。
【0040】このようにして形成される半導体集積回路
チップは、素子領域表面が接着剤で汚染されたり、切り
屑が付着したりすることなく、得ることができ、良好な
表面状態を維持することができる。
【0041】なお、この例では、接着剤として紫外線硬
化型パターンを用いるようにしたが、必ずしも紫外線硬
化型である必要はなく、通常の接着剤を用いても良い。
またパターン形成に際しても、スクリーン印刷法のみな
らず、マスクパターンを介して塗布するマスク塗布法等
を用いても良い。
【0042】実施例3 図4(a) 乃至(i) は、本発明の第3の実施例の半導体集
積回路基板の切断方法を示す工程断面図である。
【0043】実施例2では接着剤をパターン印刷した
が、この方法では、裏面全体に紫外線硬化型接着剤33
の塗布された表面保護用のシート35を用い、この表面
に、半導体集積回路基板の切断線すなわち切断される領
域34に沿って、切断される領域よりもやや大きい領域
に選択的に遮光パターン30を形成しておき、この遮光
パターン30を介しての露光によって接着機能を選択的
に低下せしめ、接着性領域33Sをパターン状に残すよ
うにしたことを特徴とするもので、他については実施例
2と同様である。ここで32は素子領域すなわち表面保
護を行うべき領域である。
【0044】まず図4(a) に示すように、厚さ80μm
のポリエチレンまたはポリオレフィンフィルムからなる
表面保護シート25裏面全体に、厚さ50μm の紫外線
硬化型接着剤33を塗布し、さらに表面に印刷法で半導
体集積回路基板31の切断領域34よりも60μm 程度
大きく形成された厚さ50μm のCrからなる遮光膜の
格子状パターン30を形成する。
【0045】この後、図4(b) に示すように表面側から
紫外線を照射し、前記遮光膜の格子状パターン30の下
以外の領域の紫外線硬化型接着剤を硬化せしめ、格子状
パターン30の下の領域のみを接着性領域33Sとして
残す。
【0046】この後図4(c) に示すように、このように
前記シートの裏面に、切断工程において切断される領域
に相当する領域よりもやや大きい領域にパターンを形成
するように接着性領域を残したシートを、このパターン
状の接着性領域33Sが半導体集積回路基板31の切断
領域34に一致するように固着する。この半導体集積回
路基板31の表面にはシリコンIC等の集積回路32が
形成されている。ここで34は切断線すなわちダイシン
グ工程で切断される領域である。
【0047】そして、固着した状態を図4(d) に示す。
【0048】この後、吸着ステージ上に装着された固定
シート17にこの半導体集積回路基板31の裏面を下に
して装着し、固定シート17に半導体集積回路基板31
を固定し、ダイシングマシン38を用いて図4(e) に示
すように基板の表面からダイシングを行う。このとき切
断面には接着性領域33Sが残っているため、素子領域
は良好に保護されている。
【0049】この後、図4(f) に示すように、基板表面
の斜め方向から約5秒間紫外線照射を行い、接着性領域
33Sの接着剤を硬化せしめて接着性を低下させる。
【0050】そして図4(g) に示すように、表面保護シ
ート35の表面に粘着性テープ20を貼着し、この表面
保護シート35を一括して剥離する。
【0051】そして、この固定シート17上に固定され
た状態で実装ラインに搬送される。そして図4(h) に示
すように、固定シート17を伸ばし、チップ間間隔を大
きくし、さらに図4(i) に示すように、貼着面すなわち
基板の裏面側から再びUV照射を行い、同様に硬化さ
せ、接着力が低下し、剥離しやすい状態となったところ
で、図4(j) に示すようにコレット21を用いて1個づ
つ移送し、リードフレームあるいはテープキャリア等に
位置決めし、装着する。
【0052】このようにして形成される半導体集積回路
チップは、素子領域表面が接着剤で汚染されたり、切り
屑が付着したりすることなく、得ることができ、良好な
表面状態を維持することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の第1
によれば、半導体集積回路基板の表面に表面保護用のシ
ートを貼着して、裏面側からこのシートを残すように半
導体集積回路基板のみを切断し、半導体集積回路チップ
に分断し、この後このシートを剥離するようにしている
ため、半導体集積回路基板の表面の汚染は低減され、信
頼性の向上を図ることができる。
【0054】本発明の第2によれば、切断される領域に
沿って、切断される領域よりもやや大きい領域に選択的
に接着剤層を形成し、この表面保護用のシートを半導体
集積回路基板の表面に貼着しているため、この表面保護
用のシートと共に、半導体集積回路基板を切断した際
に、切断面の近傍は接着剤層によって固着され、半導体
基板の素子領域は、接着剤で表面を汚染されることなく
切断面の側面でのみ表面保護用のシートに固着され、こ
の接着剤層およびシートによって保護されているため、
切り屑等で汚染されることもない。
【0055】本発明の第3によれば、表面保護用のシー
トの裏面全体に紫外線硬化型接着剤を塗布するとともに
このシートの表面に、切断される領域に相当する領域よ
りもやや大きい領域に遮光膜パターンを形成しこの遮光
膜パターンをマスクとして紫外線を照射し、前記シート
の切断される領域を除く領域の紫外線硬化型接着剤を選
択的に硬化させたのちにこのシートを半導体集積回路基
板の表面に貼着するようにしているため、半導体集積回
路基板を切断した際に、切断面の近傍は接着剤層によっ
て固着され、半導体基板の素子領域は、接着剤で表面を
汚染されることなく表面保護用のシートによって保護さ
れているため、切り屑等で汚染されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体集積回路装置の
切断工程を示す図。
【図2】本発明の第2の実施例の半導体集積回路装置の
切断方法を示す説明図。
【図3】本発明の第2の実施例の半導体集積回路装置の
切断工程を示す図。
【図4】本発明の第3の実施例の半導体集積回路装置の
切断工程を示す図。
【図5】従来例の半導体集積回路装置の切断工程を示す
図。
【符号の説明】
1 半導体集積回路基板 1C チップ 2 表面保護シート 3 吸着ステージ 4 薄刃カッター 5 TVカメラ 6 赤外線ランプ 7 固定シート 8 切り屑 9 スクライブライン 10 吸着穴 11 半導体集積回路基板 12 表面保護シート 13 吸着ステージ 15 TVカメラ 16 赤外線ランプ 17 固定シート P 紫外線硬化型接着剤 23 接着剤層 24 切断線 25 表面保護用のシート 31 半導体集積回路基板 32 素子領域 33S 接着性領域 34 切断線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−167839(JP,A) 特開 平2−306669(JP,A) 特開 昭64−61208(JP,A) 特開 昭62−79649(JP,A) 特開 平3−239346(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路基板を複数の半導体集積
    回路チップに分断する半導体集積回路の製造方法におい
    て半導体集積回路基板の表面に紫外線硬化型接着剤を介
    して表面保護用のシートを貼着するシート貼着工程と、 前記表面保護用のシートを残すように、前記半導体集積
    回路基板を、裏面側から切断し、半導体集積回路チップ
    に分断する切断工程と、 前記半導体集積回路基板の表面に紫外線を照射し、前記
    紫外線硬化型接着剤を硬化させ、前記シートを剥離しや
    すい状態にする紫外線照射工程と、 前記表面保護用のシートを剥離する剥離工程とを含むこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体集積回路基板を複数の半導体集積
    回路チップに分断する半導体集積回路の製造方法におい
    て切断工程で切断される領域に沿って前記切断される領
    域よりも、やや大きい領域に選択的に接着剤層を形成
    し、この接着剤層によって半導体集積回路基板の表面に
    表面保護用のシートを貼着するシート貼着工程と、 前記表面保護用のシートと共に、前記半導体集積回路基
    板を切断し、半導体集積回路チップに分断する切断工程
    と、 前記表面保護用のシートを剥離する剥離工程とを含むこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体集積回路基板を複数の半導体集積
    回路チップに分断する半導体集積回路の製造方法におい
    て表面保護用のシートの裏面全体に紫外線硬化型接着剤
    を塗布する接着剤塗布工程と、 前記シートの表面に、前記切断工程で切断される領域に
    相当する領域よりもやや大きい領域に遮光膜パターンを
    形成しこの遮光膜パターンをマスクとして紫外線を照射
    し、前記シートの切断される領域を除く領域の前記紫外
    線硬化型接着剤を選択的に硬化させる紫外線照射工程
    と、 前記シートを半導体集積回路基板の表面に貼着するシー
    ト貼着工程と、 前記表面保護用のシートと共に、前記半導体集積回路基
    板を切断し、半導体集積回路チップに分断する切断工程
    と、 前記表面保護用のシートを剥離する剥離工程とを含むこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記剥離工程に先立ち、前記半導体集積
    回路基板の表面に紫外線を照射し、前記紫外線硬化型接
    着剤を硬化させ、前記シートを剥離しやすい状態にする
    紫外線照射工程を含むことを特徴とする請求項3記載の
    半導体集積回路装置の製造方法。
JP25235891A 1991-03-28 1991-09-30 半導体集積回路装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3165192B2 (ja)

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