JP3160953B2 - 振動ふるい装置 - Google Patents

振動ふるい装置

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JP3160953B2
JP3160953B2 JP24672091A JP24672091A JP3160953B2 JP 3160953 B2 JP3160953 B2 JP 3160953B2 JP 24672091 A JP24672091 A JP 24672091A JP 24672091 A JP24672091 A JP 24672091A JP 3160953 B2 JP3160953 B2 JP 3160953B2
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丈義 野中
正男 藤原
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動ふるい装置に関し、
特に建築廃材を不燃物と可燃物とに分離するために用い
て好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】昨今、都市ごみの処理に
関しては大きな社会問題となっているが、この中で建築
廃材をクラッシュした後に不燃物と可燃物とに分ける問
題についても種々の問題を提起している。
【0003】従来、この建築廃材を不燃物と可燃物とに
分離する装置としては振動スクリーンが用いられてお
り、これはそのケーシングのなかに所定大の網目を有す
るスクリーンを張架させており、このケーシングを例え
ば一対の振動電動機により振動させることにより上記ス
クリーン上を搬送させながら、この途上でふるい下とふ
るい上とに分離し、このふるい下として不燃物、例えば
金属屑や瓦礫、小石等を分離して回収し、ふるい上は例
えば紙、プラスチックシート、木屑等は可燃物として回
収するようにしている。すなわち、不燃物としての金属
屑や瓦礫、小石等は一般に粒径が小さく、木屑、紙、プ
ラスチックシート等は比較的かさばり、その粒径が大き
いのでふるい上として分離されている。然るに可燃物の
中にもふるい下となるほど粒径の小さいものがあり、例
えば上記スクリーンの網目より小さい木屑や紙屑等は不
燃物の方に分離して収容されることが多かった。
【0004】本出願人は上記問題に鑑みて、先に一般に
不燃物と可燃物とに分離するための、例えば建築廃材を
不燃物と可燃物とに充分高い精選度で分離することので
きるごみ分離装置を提供することを目的として密閉性の
ケーシング内に所定の網目大を有するスクリーンを張架
させ、該スクリーンの下方より上方へと空気を噴出させ
ながら、前記ケーシングを振動させて、前記スクリーン
上のごみを流動状態にしながら搬送する振動スクリーン
と、該振動スクリーンのふるい上を受け、比較的比重の
小なるごみと大なるごみとに分離する風選機とからな
り、前記振動スクリーンのふるい下及び前記風選機から
排出される比較的比重の大なるごみを不燃物のごみとし
て受け、かつ前記風選機から排出される比較的比重の小
なるごみを可燃物のごみとして受けるようにしたことを
特徴とするごみ分離装置を提案した(特願平3−160
027号)。
【0005】図5は上記装置具体例の全体を示すが、建
築廃材分離装置は全体として10で示され、最上流側に
振動スクリーン1及びこのふるい上を受ける風選機2及
びこの風選機2から排出される比較的比重の大きいごみ
として受ける不燃物回収容器3及び比較的比重の小さい
ごみとして回収する可燃物回収容器4とからなってい
る。更に、振動スクリーン1のふるい下は不燃物回収容
器3側に排出される。
【0006】図6は図5における振動スクリーン1の詳
細を示すが、図において振動スクリーンは全体として1
で示され、ほぼ直方形状の密閉ケーシング11の内部に
パンチメタル12をスクリーンとして張架させている。
これにより密閉ケーシング11内は上方空間19と下方
空間18とに画成され、下方空間18に連通するように
ケーシング11の後壁部に空気噴出パイプ17が接続さ
れており、これを通して外部より圧縮空気が密閉ケーシ
ング11内の下方空間18内に導入されるようになって
いる。上方空間19は密閉ケーシング11内の上方空気
路として形成されており、この上壁部には一対のダクト
15、16が設けられている。また、密閉ケーシング1
1の右端部にはふるい上排出口13及びふるい下排出口
14が形成されている。
【0007】密閉ケーシング11の底壁部には一対の駆
動部取付板21、21が取りつけられており、この各々
に公知の構造の振動電動機22a、22bが取りつけら
れている。また、密閉ケーシング11は一対の支柱2
3、24上に防振ばね25、26を介して支持されてい
る。支柱23、24は基台27上に支持されているが、
この基台27は図5に示す風選機2との高さを調節して
設けられているものとする。パンチメタル12は所定の
網目大、すなわちパンチメタル12は金属板に多数の所
定の径の丸孔を、例えば、ちどり状に配列して形成させ
ているが、この網目大は本実施例によれば5mm径であ
る。また、密閉ケーシング11の巾は1.5〜1.8m
であり、振動電動機の容量は5.5kwあるいは7.5
kw程度である。また、密閉ケーシング11の左端部に
はホッパ20が配設され、これには本実施例の建築廃材
ごみが貯蔵されているものとする。実際には密閉ケーシ
ング11に比べ、かなり大きいが、簡略化するために縮
小して示す。建築廃材ごみは見かけ比重が0.6〜0.
8であるが、本具体例によれば、時間当たり15〜20
3 が処理されるものとする。
【0008】図6において、ホッパ20内には建築廃材
ごみが多量に貯蔵されているが、これから振動スクリー
ン1の密閉ケーシング11の左端部に排出される。振動
電動機22a、22bの駆動により、密閉ケーシング1
1は矢印a方向に振動し、これによりスクリーン12上
を建築廃材ごみが振動により、図5において右方へと移
送される。この移送途上スクリーン12の下方空間18
に導管17を通って圧縮空気が導入され、これがスクリ
ーン12の上方空間19側へと噴出されるので、スクリ
ーン12上のごみは流動状態となり、比較的比重の小さ
いごみはごみ層の上層部を占め、また比較的比重の大き
いごみはごみ層の下層部、すなわちスクリーン12に近
接する側の位置をとりながら振動により移送される。こ
れにより、スクリーン12の網目より小さいごみは下方
空間18側にふるい下として落下し、またこの網目より
大きいごみはふるい上として振動により右方へと移送さ
れ排出口13から次工程の風選機2へと供給され、また
ふるい下は排出口14から図5における不燃物回収容器
3内に排出される。また、スクリーン12上ではごみが
流動化状態で移送されるのであるが、比較的比重の小さ
いごみであり、スクリーン12の網目より小さいごみで
あっても流動化状態にあり、ごみ層の上層部を占めるこ
とにより、ふるい上として排出口13を通って風選機2
に供給されることになる。また、ふるい下とされスクリ
ーン12の網目より小さくて比較的比重の大きいごみm
は不燃物として排出される。また特に灰に近い状態のご
みや小さい紙片、木片は確実に粉塵状態でスクリーン1
2より下に落ちることなく、上層ごみとしてそのままふ
るい上として排出口13より風選機2に供給されること
になる。
【0009】然るに上記作用がスクリーン12の全領域
に亘って均一的に行なわれるためにはスクリーン12の
下方空間18からスクリーン12の上方に吹き抜ける空
気噴出速度が均一であることが必要である。この噴出空
気は密閉ケーシング11の左端壁に設けられた導管17
を通って下方空間18内に導かれるのであるが、実際に
はスクリーン12の上流側端部すなわち導管17の近傍
においてはスクリーン12の上方に吹き抜ける空気の噴
出速度は大きいが下流側に向うにつれて、噴出速度が小
さくなる。従ってスクリーン12の上流側端部において
は上記作用を確実に受けることができるが、下流側端部
においては極めて弱い上述の作用しか、あるいは受けな
い恐れがある。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、スクリーンの全領域に亘って、その下方
空間から上方に吹き抜ける空気の噴出速度を均一化する
ことができる振動ふるい装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、密閉性
のケーシング内に所定の網目大を有するスクリーンを張
架させ、該スクリーンの下方より上方へと空気を噴出さ
せながら、前記ケーシングを振動させて、前記スクリー
ン上のごみを流動状態にし搬送しながら、ふるい下とふ
るい上とに分離する振動ふるい装置において、前記スク
リーンの下方に該スクリーンより圧損の大きい空気透過
板材を設け、該空気透過板材の下方空間に前記空気を噴
出させるようにし、前記スクリーンと前記空気透過板材
との間のふるい下移送用空間とふるい下排出口との間に
空気流遮断板材を設け、これらの間の空気流通面積をふ
るい下ごみの大きさに応じて調整可能としたことを特徴
とする振動ふるい装置、によって達成される。
【0012】
【作用】スクリーンの下方にはこのスクリーンより圧損
の大きい空気の透過板材を設けているが、この下方空間
に空気が噴出導入される。この噴出空気は、この下方空
間において上方のスクリーンに対し一様な上方速度とし
てスクリーンの下方のふるい下空間に導かれる。これは
空気透過板材の圧損がスクリーンより大きいために一様
化されるのであるが、これによりスクリーンの全領域に
亘って上方に吹き抜ける空気の速度が均一化される。こ
れにより振動によりスクリーン上を流動化されながら移
送されるふるい分け材料は全域に亘って均一に流動化さ
れ、且つ比重の小さい材料は確実にスクリーンから上方
に大きく離れて流動化され、ふるい上として下流側に移
送され、比重が比較的大きく、スクリーンに近接し、こ
の網目より小なるふるい下を、この下方のふるい下空間
に落下させる。更に上記スクリーンと上記空気透過板材
との間のふるい下移送用空間とふるい下排出口との間に
空気流遮断板材を設け、これらの間の空気流通面積をふ
るい下ごみの大きさに応じて調整可能としたので、以上
の作用はスクリーン全域に亘ってより均一に受けること
ができるので、ふるい下とふるい上を所望のふるい下と
ふるい上に精度よく分離することができ、例えば材料が
建築廃材であるならば不燃物と可燃物とに精選度よく分
離することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明によるごみ分離装置について図1
乃至図4を参照して説明する。
【0014】図1乃至図3は本発明の第1実施例による
ごみ分離装置を示すが図において従来例の図6に対応す
る部分について同一の符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0015】すなわち図1において密閉ケーシング60
には従来例と同様にふるい下排出口64及びふるい上排
出口65は一体的に形成されるが、スクリーン12の下
方空間にはスクリーン12より圧損の大きい、すなわち
スクリーン12の網目よりはるかに小さい網目40aを
有する空気透過板材40が配設され、これによりふるい
下空間41と圧縮空気導入空間42とに区画されてい
る。またこの圧縮空気導入空間42はふるい下排出口6
4の壁部64aにより密閉空間(空気噴出導入口を除
き)とされる。
【0016】更に本実施例によればふるい下空間41と
ふるい下排出口64との間に空気遮断装置50が設けら
れている。その詳細は図2及び図3に示されるが、これ
ら図において断面がL字形状の取付部材51はスクリー
ン12の下面に例えば溶接により固定され、これに長方
形状の平板52がボルト54a、54b及びこれに螺着
するナット55a、55bにより固定される。すなわち
図3に示すように平板52には複数の長孔53a、53
bが形成されており(なお二つの長孔53a、53bし
か図示しないが更に多数設けられているものとす
る。)、これにボルト54a、54bの軸部が挿通し
て、更にこれが取付部材51に設けられたボルト挿通孔
に挿通されナット55a、55bを螺着することによ
り、平板52がスクリーン12に対し固定される。この
時平板52と空気透過板材40との間には間隙Sが形成
される。これが平板52に形成された長孔53a、53
b内で平板52の上下位置調節することにより、その大
きさが調節可能である。この間隙の大きさSはふるい下
となるごみmの大きさに応じて調節される。
【0017】本発明の実施例によるごみ分離装置は以上
のように構成されるが、次にこの作用について説明す
る。
【0018】従来例と同様に振動電動機22a、22b
を駆動するとケーシング60は矢印aの方向に振動す
る。ホッパ20内の建築廃材は従来と同様にスクリーン
12の上流側端部に供給され、振動によりここを移送さ
れる。この途上ふるい下空間41から空気が上方に向け
て噴出されるのであるが、本実施例によれば、この下方
に圧損の大きい空気透過板材40が設けられており、こ
の下方空間42に接続される導管17から圧縮空気が供
給されるので、この空気は上方のふるい下空間41に吹
き抜ける前に、この空間42内の全域において一様な流
通速度とされ空気透過板材40の小さな網目40aを通
って上方のふるい下空間41側へと吹き抜ける。ここか
らスクリーン12の網目12aを通って上方に噴出する
のであるが、すでにふるい下空間41の全域において一
様な噴出速度とされているのでスクリーン12の上方に
吹き抜ける空気噴出速度はスクリーン12の全域におい
て一様である。従ってこの上方で移送されるごみは従来
例と同様な作用を受けるのであるが、特にスクリーン1
2の全域に亘って一様にその作用を受けることができる
ので従来より精選度良く不燃物と可燃物とに分離するこ
とができる。なおふるい下は図2のBに示すように平板
52の下縁部と空気透過板材40との間に形成される間
隙Sを通って問題なくふるい下排出口64を通って外部
に導出される。またふるい上ごみHも従来と同様にふる
い上排出口65を通って外部に導出される。
【0019】本実施例によればふるい下空間41とふる
い下排出口64との間に空気遮断装置50が設けられて
いるのでふるい下空間41内の噴出空気の流出速度は更
に均一化されることができる。もし空気遮断装置50が
なければふるい下排出口64とふるい下空間71との境
界部における空気流通抵抗はスクリーン12の流通抵抗
より小さいので、この近傍における噴出速度は上流側よ
りやや小さくなるが、この空気遮断装置50を設けるこ
とにより更にスクリーン12の全域に亘って均一化され
ることができ、ほぼ理想的にスクリーン12の全域に亘
って流動化作用及びこの流動化によりごみが建築廃材で
あれば、比較的比重の小さいごみでスクリーン12の網
目より小さいごみは確実にふるい上としてふるい上排出
口65から外部に排出される。
【0020】図4は第2実施例のごみ分離振動コンベヤ
101の全体を示すが、図において、ほぼ直方形状の密
閉ケーシング102内にはパンチメタルでなるスクリー
ン103が張架されている。本実施例によれば、このス
クリーン103の上流側の第1スクリーン部103aで
は網目、すなわち開口aの径は比較的小さく、又下流側
の第2スクリーン部103bでは、その網目大すなわち
開口bの径は比較的大きいものとされている。又密閉ケ
ーシング102の上壁部には、それぞれ弱風排出用のダ
クト104a及び強風排出用のダクト104bが設けら
れている。又ケーシング102の右端部にはふるい上を
排出するための排出口部105、ふるい下を排出するた
めの排出口部106が一体的に形成されている。ケーシ
ング102の左端部近傍にはホッパ107が配設されて
おり、これには多量の本ごみ分離振動コンベヤ101に
より分離されるべき建築廃材用ごみが貯蔵されている。
実際には更に大きな寸法を有するが、図をわかり易くす
るために縮小して示しており、図示しない架台に設置さ
れていて、ケーシング102とは振動的には絶縁されて
いる。
【0021】密閉ケーシング102の下方にはカウンタ
ー・ウエイト108が防振ばね112に支持されて配設
されており、これは上方の密閉ケーシング102とレン
カー110及びコイルばね109により結合されてい
る。又、レンカー110の上端部及び下端部はそれぞれ
ゴムブッシュによりケーシング102及びカウンター・
ウエイト108に枢着されており、又レンカー110の
中央部はカウンター・ウエイト108に固定された支柱
111に、やはりゴムブッシュにより枢着されている。
レンカー110とコイルばね109とは互いに直角にな
るように配設されており、レンカー110の長手方向に
対し、ほぼ垂直方向に密閉ケーシング102を矢印Vで
示すような方向に振動させる。カウンター・ウエイト1
08にはモータ113が固定されており、これは同じく
カウンター・ウエイト108の上に配設されるクランク
駆動部114のプーリ115にベルト116を介してそ
の回転駆動力を伝達するように構成されており、クラン
ク駆動部114により回転運動を直線運動に変換させる
のである。この直線運動を伝達する駆動ロッド117の
上端部はショックアブソーバ118を介して密閉ケーシ
ング102に固定されている。
【0022】スクリーン103は上述したように比較的
網目の小さい上流側スクリーン部103aと比較的網目
の大きい下流側スクリーン部103bとからなるが、こ
れにより上方空間121と下方空間122とに区画され
る。空間122は本発明によれば更にこの下方に配設さ
れた圧損の大きい、すなわちスクリーン部103a、1
03bの網目よりはるかに小さい網目の空気透過板材7
0により分割され、ふるい下空間122A、122Bと
第1空気導入空間80A、第2空気導入空間80Bとに
区画され、また第1空気導入空間80Aと第2空気導入
空間82Bとは隔壁125により遮断されている。また
噴出空気導入空間80A、80Bにはそれぞれ比較的圧
縮力の低い及び高い空気P、Qが導管119、120を
介して導入される。またふるい下空間122A、122
Bもスクリーン103から下方に垂下する隔壁71によ
り部分的に遮断されている。
【0023】本実施例においても第1実施例と同様にふ
るい下空間122A、122Bとふるい下排出口106
との間には空気遮断装置50が設けられ、部分的にふる
い下空間122A、122Bとふるい下排出口106と
の空気流通面積は調節可能になっている。
【0024】本発明の第2実施例による建築廃材ごみ分
離振動コンベヤ1は以上のように構成されるが、次にそ
の作用について説明する。
【0025】モータ113を駆動する公知のクランク駆
動部114の駆動により、駆動ロッド117は直線振動
を行ない、これが緩衝部材118を介してケーシング1
02に伝達される。すなわちモータ113の起動時には
大きな衝撃力が駆動ロッド117に加えられるが緩衝部
材118(公知のように2枚の板ゴム部材からなり、ゴ
ムにより衝撃力が吸収される。)により密閉ケーシング
102には、この駆動時の衝撃力が伝わることがなく、
なめらかに運転を開始する。すなわちレンカー110は
支柱111に枢着されている中央ブッシュの周りに揺動
運動を行ない、かつ垂直方向に配設されるコイルスプリ
ング109の伸縮により密閉ケーシング102は矢印V
で示す方向に直線運動を行なう。
【0026】他方、ホッパ107内には多量の建築廃材
ごみが貯蔵されているのであるが、それが密閉ケーシン
グ102の振動と共に順次スクリーン103上に切り出
されて振動Vにより図において右方に移送される。この
途上において比較的低い圧縮力の空気がP’が下方空間
122Aに導入される。これは上流側スクリーン部10
3aを通って上方空間21及びダクト104aを通り外
部に排出空気流P’として排出されるのであるがスクリ
ーン部103a上のごみはこの下方から上方に噴出する
空気により流動化される。従ってこの流動状態におい
て、パンチメタル103a側、すなわち下層側は比較的
比重の大きいごみ、例えば金屑、石ころ、瓦礫等が優先
的に存在し、これらは比較的小なる網目を通り下方空間
122A側に落下する。すなわちふるい下として密閉ケ
ーシング102内の空気透過板材70上を振動により右
方へと移送される。他方比較的比重が小さくて、粒径の
小さいごみは下方からの圧縮空気によりスクリーン部1
03a上のごみ層で上方部分を優先的に占め、下方のス
クリーン部103aと接するチャンスが少なく、従って
その下方側のごみ層により振動を伝達されて、図におい
て右方へと移送される。これにより網目aを通ることな
く下流側スクリーン部103bへと移送される。又網目
aより大なるごみ、紙、プラスチック、木片等はごみ層
の下方部を占めるにせよ、上方部を占めるにせよスクリ
ーン部103aの網目を通ることなく、振動により右方
へと移送され、下流側スクリーン部103bに至る。
【0027】下方空間122Bには比較的高い圧縮力の
空気が導入されており、これにより第2スクリーン部1
03b上のごみは上流側スクリーン部103a上よりも
大きな流動化作用を受け、比較的比重の小さいごみ、例
えば粉塵状のごみや小さな紙、綿屑は殆ど飛翔した状態
でごみの上層部を占め、又比較的比重の大きいゴミであ
るボルト、金屑mなどはスクリーン部103bに近接し
た状態で振動により移送されるので上流側スクリーン部
103aではその径が上流側スクリーン部の網目の大き
さより大なるごみmで落下しなくてもこのスクリーン部
103bでは網目bを通って下方空間122Bへと落下
する。他方、スクリーン部103bの網目より更に大き
いごみはすべてふるい上としてスクリーン部103bを
移送され、排出口部105を通って外部に排出される。
【0028】又スクリーン103の上流側スクリーン部
103aのふるい下としてのゴミ及び下流側のスクリー
ン部103bのふるい下となったごみは、すべて排出口
部106を通って外部に排出される。以上のようにして
排出口部105から排出されたごみは可燃物として回収
され、又排出口部106から排出されたごみは不燃物と
して回収される。
【0029】以上のようにして不燃物ごみと可燃物ごみ
は従来より精選度よく分離回収することができる。
【0030】又実施例によれば下流側領域においてはす
なわち、下流側スクリーン部103bにおいては、いわ
ば風選機としての機能を果しており、この機能を外部に
配設した風選機により行なうことも考えられるが、この
場合と比べても駆動部は共通であり、又建屋の高さの点
から考えても、より低くすることができ、コストを低下
させるのみならず限られた敷地、面積において有利にご
み処理プラントを設置することができる。
【0031】また本実施例においても上記実施例と同様
に圧損の大きい空気透過板材70を介して、比較的圧力
の高い圧縮空気P及び比較的圧力の低い圧縮空気Qがふ
るい下空間122A、122B内に導入されるのである
が、空気透過板材70の圧損が大きいので、それぞれの
ふるい下空間で比較的圧力の低い圧縮空気も、高い圧縮
空気もこれ等各領域の全域に亘って一様な流速で圧縮空
気が上方のスクリーン103に向い、ここからそれぞれ
の領域103a、103bの全領域に亘って均一に空気
が噴出される。これにより上述のような流動化作用及び
不燃物と可燃物とに分ける分離作用を精度良くかつ効率
良く行なうことができる。
【0032】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0033】例えば以上の実施例では圧損の大きい空気
透過板材として網目の小さいパンチメタルとして説明し
たが、勿論このような部材に限ることなく、圧損が大き
ければ、例えば網目の小さい金網であってもよい。ある
いはポーラスなすなわち多孔質の焼結金属板を用いても
よい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明の振動ふるい装
置によればスクリーン上のふるい分け材料の流動化をス
クリーン全域に亘って均一に行ない、例えばふるい分け
材料が建築廃材であれば不燃物と可燃物とに精度良く、
かつ効率良く分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるごみ分離装置の部分
破断側面図である。
【図2】A、Bは同要部の部分拡大断面図である。
【図3】図2のAにおける[3]−[3]線方向拡大断
面図である。
【図4】本発明の第2実施例によるごみ分離装置の部分
破断側面図である。
【図5】従来例のごみ分離装置の側面図である。
【図6】同装置における振動スクリーンの部分破断側面
図である。
【符号の説明】
12 スクリーン 40 空気透過板材 70 空気透過板材 103 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 1/00 - 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉性のケーシング内に所定の網目大を
    有するスクリーンを張架させ、該スクリーンの下方より
    上方へと空気を噴出させながら、前記ケーシングを振動
    させて、前記スクリーン上のごみを流動状態にし搬送し
    ながら、ふるい下とふるい上とに分離する振動ふるい装
    置において、前記スクリーンの下方に該スクリーンより
    圧損の大きい空気透過板材を設け、該空気透過板材の下
    方空間に前記空気を噴出させるようにし、前記スクリー
    ンと前記空気透過板材との間のふるい下移送用空間とふ
    るい下排出口との間に空気流遮断板材を設け、これらの
    間の空気流通面積をふるい下ごみの大きさに応じて調整
    可能としたことを特徴とする振動ふるい装置。
  2. 【請求項2】 前記空気透過板材と前記ケーシングの底
    壁間の空間を隔壁によって相隔離する第1と第2の空間
    を形成し、前記スクリーンと前記空気透過板材との間の
    空間を部分的に相連通させるように、かつ、ふるい下ご
    みを通過させ得るように隔壁を設けて、第3と第4の空
    間を形成し、前記スクリーンの上流側の前記第1、第3
    の空間に対応する部分の網目大を比較的小とし、前記ス
    クリーンの下流側の前記第2、第4の空間に対応する部
    分の網目大を比較的大とし、かつ、前記第1の空間に供
    給する圧縮空気の噴出力は前記第2の空間に供給する圧
    縮空気の噴出力より大とし、更に前記第3の空間及び前
    記スクリーンの上流側を通る空気流は前記ケーシングの
    上流側の上壁に形成した第1のダクトから排気され、前
    記第4の空間及び前記スクリーンの下流側を通る空気流
    は前記ケーシングの下流側の上壁に形成した第2のダク
    トから排気されるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の振動ふるい装置。
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