JP3160684B2 - 被測定物の品質測定装置 - Google Patents

被測定物の品質測定装置

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JP3160684B2 JP08247092A JP8247092A JP3160684B2 JP 3160684 B2 JP3160684 B2 JP 3160684B2 JP 08247092 A JP08247092 A JP 08247092A JP 8247092 A JP8247092 A JP 8247092A JP 3160684 B2 JP3160684 B2 JP 3160684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば西瓜などの果実
や根菜などの被測定物の重量及び体積を測定し、比重量
から被測定物の空洞状態をもとに品質を判別するように
した被測定物の品質測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば西瓜などの果実を破壊する
ことなく、その空洞状態を測定又は判別する場合、打音
や音波により判別したり、電気抵抗を検出して測定した
りする方法が知られているが、何れの場合も充分な判別
精度が得られない問題があった。そこで、先に被測定物
の重量と体積とを求め、これら重量と体積から被測定物
の比重量を求めて、この比重量から被測定物の空洞状
態、つまり空洞の有無とその程度を破壊することなく連
続的に測定するようにした連続測定装置を提案した。
(特願平3−194191号)この測定装置は、ロード
セルを用いた重量センサにより被測定物の重量を測定す
ると共に、被測定物を覆う大きさの静電容量測定カバー
を用い、このカバー内に被測定物を介入させて、前記カ
バーと該カバー内に介入して前記被測定物と接触する導
電体との間に高周波電圧を印加して前記カバーと被測定
物との隙間の静電容量を静電容量計で測定し、この静電
容量をもとに前記被測定物の体積を測定して、これら重
量と体積とにより比重量を演算し、前記被測定物の空洞
状態を測定するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所で以上のように被測
定物に接触して導電する導電体と静電容量カバーとを用
い、前記カバーと被測定物との間の空隙の静電容量を測
定し、この静電容量又はこの静電容量に対応した電圧値
をもとに被測定物の体積を測定する場合、前記導電体と
被測定物との接触が不充分であると静電容量又は電圧値
の出力値が安定しないため体積測定に誤差が生ずること
がある。
【0004】このため、前記導電体を吸盤形式として吸
引機からの吸引で吸着することが考えられるが、この場
合でも図2に示したように吸着が完了するまで時間がか
ゝり、吸着開始当初はその静電容量又はこの静電容量に
対応した電圧値が不安定となるし、また、吸着解除後も
一時的に静電容量又は電圧値が急上昇し、前記導電体の
被測定物からの離反に伴い静電容量又は電圧値が低下す
ることから、吸着開始から終了までの吸着時間をもとに
静電容量又は電圧値を測定する場合、その平均値をとっ
てもその値がバラつくことになるのである。尚、図2に
おいて破線で示したものは、吸着解除時、前記導電体に
加圧空気を噴出する場合であって、実線で示した場合、
つまり加圧空気を噴出しない場合に比較して静電容量又
は電圧値の急上昇なく低下することになる。
【0005】従って、先に提案した測定装置によれば、
その体積測定部における体積測定が不安定となり、この
体積と重量とをもとに演算する比重量も不安定となり等
級分別の精度を上げられない問題があった。
【0006】本発明の目的は、導電体の被測定物への接
触で行う静電容量の測定を安定よく行え、等級分別の精
度を向上できる品質測定装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、被測定物の体積測定部5を備え、該体
積測定部5は前記被測定物に吸着して通電する導電体5
1と静電容量測定カバー52及び静電容量計64とから
成り、前記体積測定部で測定する体積とを基に品質を
判定する演算部81を備えている品質測定装置であっ
て、前記静電容量計64の出力側に、前記導電体51の
被測定物への吸着時、静電容量の安定域における平均値
を演算し、この平均値を前記演算部81に出力する平均
値出力器80を設けたのである。尚、本発明において、
前記静電容量計64は、前記カバー52と被測定物との
間の空隙の静電容量pFを測定するものであるが、前記静
電容量計64からの出力は、前記静電容量pF又はこの静
電容量pFに対応する電圧値Vであって、この電圧値Vを
もとに体積の測定を行うものも含むものである。
【0008】
【作用】前記被測定物に対する導電体51の接触は吸着
により行うから接触不良による測定値誤差をなくするこ
とがでるきし、また、吸着開始から吸着解除までの吸着
期間における安定域での静電容量又は電圧値の平均値を
演算し、この平均値を前記演算部81に出力するように
したから、吸着開始及び吸着解除にずれがあったり、吸
着開始時の吸着バラツキがあっても安定よく正しい静電
容量又は電圧値の出力が行え、前記演算部81における
等級判別の精度を向上させられるのである。
【0009】
【実施例】図1に示した実施例は、被測定物を連続的に
測定できるようにしたものであって、図3に示したよう
に搬送装置1による搬送経路に重量測定部4と体積測定
部5とを配設したものである。
【0010】前記体積測定部5は主として導電ゴムから
成る吸盤形状の導電体51と静電容量測定カバー52及
び静電容量計64とから形成し、前記導電体51には後
記するように吸引機61に連通する空気通路51aを設
け、吸引により前記被測定物に吸着するようにしたもの
である。
【0011】そして、前記静電容量計64の出力側に
は、前記導電体51の被測定物への吸着時、静電容量が
安定する安定域における静電容量又は電圧値の平均値
(以下単に平均値又は静電容量の平均値という)を演算
し、この平均値を出力する平均値出力器80を設けると
共に、前記重量測定部4から出力する重量値に見合う出
力値と、前記平均値出力器80から出力する静電容量の
平均値とをもとに比重量を演算し、品質を判定する比重
演算部81を設けるのである。
【0012】前記平均値出力器80は、比重量演算部
と共にCPUをもつコントロ−ラに内蔵されるので
あって、前記平均値の演算は、前記導電体51の被測定
物との吸着性能をもとに吸着指令が出力された時から吸
着を解除する前の一定時間を設定し、この時間内での複
数回(例えば10回)に亘るサンプリングをもとに行う
のであるが、その他、前記静電容量の変化率をみて、吸
着開始から吸着終了までの吸着時間内での安定区間をも
とに平均値を演算してもよい。
【0013】何れにしても吸着時間内での安定域におけ
る平均値を演算し、この平均値をもとに比重量を演算す
るのであるから、比重量の演算部81で演算する比重量
の値は安定よく算出できるのであって、この比重量をも
とにした被測定物の品質の判定を精度よくでき、等級分
別の精度を向上できるのである。また、前記比重量演算
81での等級分別の結果は、図1では表示装置83に
おいて等級表示しているが、図3に示した連続測定装置
においては、前記表示装置83の出力部に、複数の排出
装置7における作動装置75を接続し、この作動装置7
5の選択により等級分別を行うようにするのである。
【0014】次に図3に示した連続測定装置について説
明する。
【0015】図3に示した実施例は、被測定物の搬入位
置から搬出位置に至る長さをもつ搬送装置1を配設し、
この搬送装置1に、一定間隔を置いて多数の金属製搬送
枠体2・・・・を設け、これら搬送枠体2に後記する合成樹
脂製トレー3をそれぞれ設置すると共に、前記搬送装置
1による搬送経路に、重量測定部4と体積測定部5と排
出装置7とを設けたものである。
【0016】前記搬送装置1は、図3に示したように、
長さ方向一端側に、モ−タ10と連動する駆動スプロケ
ット11を配設し、他端側に往動スプロケット12を配
設してこれらスプロケット11,12間に、無端状のリ
ンクチェン13を架設して成るチェンコンベアを用い、
このチェンコンベアを一対、図4及び図6に示したよう
に、所定間隔を置いて平行状に配設して構成するのであ
る。
【0017】そして、前記各チェンコンベアにおけるチ
ェン13,13の各アウターリンクプレート13aには
扁平載置面をもったブラケット14を設けており、これ
らブラケット14に前記各搬送枠体2を一定間隔を置い
て載置すると共に、これら各搬送枠体2の搬送方向前後
におけるほゞ中央部を前記ブラケット14の一つに固定
して、前記各搬送枠体2を、強制搬送可能で、かつ、前
記搬送枠体2の前記各スプロケット11,12での転回
を可能にしている。
【0018】また、前記搬送枠体2は、図4乃至図6に
示したように、搬送方向に延びる一対の側枠体16,1
7と、これら側枠体16,17の前後部間に架設する前
枠体18及び後枠体19とにより平面方形枠状に形成す
るのであって、前記側枠体16,17のうち一方の側枠
体16の上面には上方に立ち上がり、かつ、前記チェン
13,13間の中心側に延び、この延長先端部に長孔2
0aをもった一対の支持片20をボルト止めにより固定
しており、また、他方の側枠体17の上面には上方に向
って開口する受溝21aをもった一対の受片21をボル
ト止めにより固定している。
【0019】そしてこれら側枠体16,17の裏面で、
搬送方向前後中心部に前記ブラケット14をボルト止め
により固定し、前記チェン13,13の駆動で強制移動
させられるようにしている。
【0020】また、前記前後枠体18,19は、図4,
5に示したように前記側枠体16,17の前後に支持さ
れ、先端が外向きに屈曲する逆L字状のステー22と、
これらステー22間に固定する金属板23とから成り、
この金属板23の傾斜上面にはスポンジやゴム板などの
クッション材24を全面に敷設している。
【0021】また、前記トレー3は、以上の如く構成す
る搬送枠体2に浮上可能で、かつ、傾動可能に装着する
のであって、前記搬送枠体2における一方の側枠体16
に設けた前記支持片20の長孔20aに上下動可能に挿
嵌する傾動支点軸31と、他方の側枠体17に設けた前
記受片21の受溝21aに嵌合するガイド杆32とをも
ったトレー本体30と、このトレー本体30に支持する
被測定物の載置体33とから構成するのである。
【0022】前記トレー本体30は、前記側枠体16,
17と平行な一対の側板30a,30bと、前後側枠1
8,19と平行な前後板30c,30dとを枠組みした
枠体から成り、前記前後板30c,30dの長さ方向一
側には前記傾動支点軸31を固定し、他側には前記ガイ
ド杆32を固定すると共に長さ方向中間部で、下縁側に
は後記する体積測定部5の導電体51が突入できる間隔
を置いて搬送方向に延びる長さをもつ一対の干渉脚3
4,35、つまり、後記する重量測定部4の重量測定ベ
ルト41と干渉して前記トレー本体30を、前記搬送装
に対し浮上させて前記測定ベルト41と共にトレー
本体30を移動させる干渉脚34,35を設けるのであ
る。尚、前記干渉脚35は、図8に示したように後記す
る排出装置7のローラ71aと干渉して前記トレー本体
30を前記傾動支点軸31を中心に傾動させる作用も行
う。
【0023】そして、前記前後板30c,30dの長さ
方向中間部と、前記干渉脚34,35の長さ方向中間部
とには、前記載置体33を支持するための載置体受け3
6を、該載置体33に設ける前記導電体51の挿通孔3
3aを取囲むようにそれぞれ取付けるのである。
【0024】また、前記側板30a,30bのうち、一
方の側板30b、つまり前記ガイド杆32を支持する側
に設ける側板30bには、前記チェン13,13のう
ち、一方のチェン13の上下方向外方に配設する傾動防
止ガイド37、即ち、図3に示したように前記駆動スプ
ロケット11の転回部からチェン13,13のリターン
部を経て前記従動スプロケット12に至り、この従動ス
プロケット12の転回部から前記載置体33に被測定物
を搬入する搬入部にわたり配設する傾動防止ガイド37
に係合し、前記トレー本体30が前記経路を移動すると
き傾動するのを阻止するガイドローラ38を支持してい
る。
【0025】また、前記載置体33は、内側に向かって
傾斜する傾斜面をもった受皿形状で、中心部に前記挿通
孔33aを設け、この挿通孔33aの周りを、前記載置
体受け36にボルト止め等により取付けている。そし
て、前記傾斜面には、スポンジやゴム板などのクッショ
ン材39を全面に取付けており、このクッション材39
の表面が、前記搬送枠体2の前後枠体18,19に設け
るクッション材24の表面と傾斜平面上で面一となるよ
うにしている。
【0026】従って、被測定物を搬送装置1の側方から
前記載置体33に搬入することにより、前記載置体33
における挿通孔33aの上方に載置され、この挿通孔3
3aの周りのクッション材39で支持されるのであり、
前記トレー本体30が傾動したとき、前記クッション材
39の表面が案内面となって排出できるのである。
【0027】しかして、以上の構成において、前記搬送
装置1に所定間隔を置いて装着した前記搬送枠体2には
前記トレー本体30に載置体33を取付けた前記トレー
3を、前記傾動支点軸31を前記支持片20の長孔20
aに挿嵌することによりセットするのであって、斯くセ
ットすることにより前記トレー3は前記搬送装置1の駆
動で前記搬送枠体2と共に搬入側から排出側へと搬送さ
れるのであって、搬入側で前記載置体33に載置される
被測定物は載置された状態で排出側に搬送され、次に説
明する重量測定及び体積測定を受け、空洞状態や品質が
判定された後、排出装置7の動作で前記トレー3を傾動
させることにより、前記載置体33に載置した被測定物
の排出が行われるのである。
【0028】次に以上の如く搬送する被測定物の搬送経
路に設ける空洞状態測定装置6を説明する。
【0029】この装置6は、重量測定部4と、体積測定
部5とから成るもので、前記重量測定部4は、図3に概
略的に示したようにギャードモ−タ(図示せず)により
駆動される重量測定ベルト41を、サポート42を介し
てロードセル(図示せず)をもった計量機43に支持し
て成るもので、前記重量測定ベルト41の搬送上面を、
前記搬送装置1により搬送される前記トレー本体30の
干渉脚34,35の下面搬送位置よりやゝ高くして、搬
送されてきた前部トレー本体30の干渉脚34,35が
前記ベルト41上に乗り上がり、前記搬送装置1に対し
浮上した状態で前記ベルト41により搬送装置1と同期
状に搬送させながら、この搬送過程で前記計量機43に
より被測定物Wの重量が測定されるようになっている。
【0030】尚、この場合トレー3は搬送枠体2と分離
されて搬送されるが、前記ベルト41は搬送装置1と同
期して駆動されているから、重量測定後は再び前記搬送
枠体2に係合し、該搬送枠体2により搬送されることに
なる。
【0031】又、前記体積測定部5は、導電ゴムなどか
ら成る導電体51を昇降可能に設けた測定体50と、被
測定物Wを覆う大きさをもち、導電材料から成る静電容
量測定カバー52及び静電容量計64と前記測定体50
を前記搬送装置1と同期して往復動させる往復動装置5
3とから構成している。
【0032】前記往復動装置53は図3及び図6に示し
たように、正逆転可能で、かつ、回転数を可変としたパ
ルスモ−タ54と、このモ−タ54に連動して正逆転す
るボールねじ55及び前記測定体50に結合され、前記
ボールねじ55に螺合して往復動する移動体56とによ
り構成し、前記モ−タ54及びボールねじ55を細長い
箱形基体57に内装して、該基体57を、前記搬送装置
1のチェン13,13間に横架する架台9に、搬送経路
に沿って配設するのである。
【0033】そして前記架台9における前記基体57の
側方位置には、前記搬送経路に沿って延びるガイドレー
ル58を設けて、このガイドレール58の一側に、前記
導電体51に給電する給電線59の電源側を固定し、こ
の給電線59を前記ガイドレール58に沿わせた上で、
その給電側を前記測定体50の給電部に固定し、前記測
定体50の往復動時、前記給電線59をガイドするよう
にしている。
【0034】更に詳記すると、前記給電線59は、両端
に固定端金具59aと移動端金具59bとをもち、これ
ら金具59a,59b間を複数のリンクプレートをピン
結合した広幅チェン59cに保持され、該チェン59c
を介して前記ガイドレール58によりガイドされるよう
にしている。
【0035】また、前記測定体50は前記導電体51を
昇降させるための昇降装置60と、図7に示したように
前記導電体51に被測定物を吸着するための吸引機61
とを備えており、前記昇降装置60により前記導電体5
1を上動させて、前記載置体33の挿通孔33aに突入
させ、前記載置体33に載置する被測定物に接触させる
のであり、また、前記導電体51には前記吸引機61に
連通する空気通路51aを設けると共に、この空気通路
51aと前記吸引機61との連通路の途中に切換バルブ
62を設けて前記空気通路51aを吸引通路と加圧通路
とに切換え、前記導電体51の被測定物との接触時、つ
まり測定時には吸引通路として前記被測定物を吸着し、
測定終了後には加圧通路として被測定物に空気を吹き付
けて吸着解消を行えるようにしているのである。
【0036】また、前記モ−タ54は、前記測定体50
を前記搬送装置1の搬送方向と同方向に搬送する場合、
その搬送速度と同速で移動させ、また、搬送方向と逆方
向にリターンさせるときには前記搬送速度の2倍速で移
動させるようにするのであって、前記モ−タ54が駆動
されて前記測定体50を搬送方向と同方向に往動させる
ときには前記昇降装置60が動作して前記導電体51が
上動すると共に前記切換バルブ62が動作するのであ
り、また、測定終了後前記測定体50を逆方向に復動さ
せるときには、その復動前に切換バルブ62を切換え、
加圧空気の吹き付けで前記被測定物の吸着を解除させた
状態で前記昇降装置60が動作して前記導電体51を下
動させるようにするのである。
【0037】また、前記モ−タ54の駆動制御は、前記
搬送装置1の搬入側に設ける搬送枠体検出スイッチSW
1による搬送枠体2の検出搬送装置1の搬送速度及び
搬送枠体2のピッチをもとにタイミングを合わせて行う
のである。
【0038】従って、この場合前記検出スイッチSW1
により検出する搬送枠体2の番号を記憶しておくことに
より、一つの検出信号をもとに重量測定と体積測定とが
可能となる。
【0039】尚、前記検出スイッチSW1は重量測定部
4の直前体積測定部5の直前とに各別に設けておき、
このスイッチによる搬送枠体2の検出で前記重量測定部
4のギャードモ−タ及び前記体積測定部5のモ−タ54
を駆動制御するようにしてもよい。
【0040】以上のように搬送枠体2で搬送された被測
定物Wが、前記体積測定部5における前記カバー52に
侵入しようとするとき、前記測定体50が前記搬送枠体
2の搬送に同調し、同速で移動すると同時に前記昇降装
置60が駆動して前記導電体51を上昇させ、前記被測
定物Wと接触し、吸引機61による吸引で吸着するので
ある。そして、この接触により前記導電体51と前記カ
バー52との間に高周波電圧が印加され、後記するよう
に前記被測定物Wの体積が測定されるのである。
【0041】そして、前記搬送枠体2により搬送される
前記被測定物Wが前記カバー52を出るとき、前記モ−
タ54が停止後逆転するのであって、前記測定体50
は、搬送枠体2の搬送速度の2倍速で前記カバー52の
入口側にクイックリターンするのである。
【0042】また一方、前記カバー52は、導電材料に
より形成して前記搬送装置1の外側において固定するの
であって、搬送方向に沿って所定長さをもつ一対の側面
52a,52bと上面52cとをもっていて、搬送装置
1で搬送される被測定体を所定長さにわたって、その三
面から取囲むように配設するのである。
【0043】そして、前記給電線59を介して静電容量
係64に接続する前記導電51を主電極とし、前記カ
バー52をアース電極として、これら両電極間に高周波
電圧を印加するのである。
【0044】しかして、前記導電体51に高周波電圧を
印加することにより、前記カバー52内に侵入し、該カ
バー52内の容積をその大きさ(体積)に応じて占有す
る被測定物Wと、前記カバー52との空隙の静電容量が
静電容量計64により測定されるのであり、この静電容
量又はこの静電容量に対応した電圧値により前記被測定
の体積を求められるのである。
【0045】また、前記空洞状態測定装置6は、前記重
量測定部4からの重量情報と、前記体積測定部5からの
体積情報とをもとに比重量を演算する比重量演算部81
を備え、この比重量演算部81に前記計量機43の出力
側と、前記静電容量計64の出力側とを接続して、前記
体積測定部5で体積を測定した被測定物Wの比重量を、
重量測定部4で測定した重量情報をもとにその都度演算
し、この比重量からその空洞状態を測定するのである。
この場合、前記静電容量計64の出力側には、前記導電
体51の被測定物への吸着時、静電容量が安定する安定
域における平均値を演算し、この平均値を比重量演算部
81に出力するようにしているから、比重量から判別す
る空洞状態の判別は精度よく行え、等級分別の精度を向
上できるのである。また、以上の如く行う等級分別の結
果は、図1のように表示装置83で表示させてもよい
が、図3に示した連続測定装置では、等級分別の結果に
応じて次に説明する複数の排出装置7の作動装置75に
選別して出力し、この作動装置75の動作をもとに等級
分別を行うのである。
【0046】尚、前記カバー52には図6に示したよう
にその前後に被測定物の方向に向かう内向きひれ52d
を前記側面52a,52b及び上面52cに連続して設
けることにより、前記カバー52の補強をすると共に、
測定精度を向上できるようにしている。また、同じく図
6に示したように、前記トレー3の搬送経路の下部に
は、前記カバー52の下方開口部を覆うような金属板6
5を固定状に設けており、この金属板65をアース電極
にすることによっても測定精度を向上できるようにして
いる。尚、前記金属板65は前記干渉脚34,35に対
し所定間隔を置いて下方に配置されている。
【0047】また、前記したように前記搬送枠体2の前
後枠体18,19に前記金属板23を設けることによ
り、この金属板23を間仕切りアース電極にでき、この
金属板23によっても測定精度を向上できるのであっ
て、以上の各構成、つまり、前記内向きひれ52d、金
属板65及び前後枠体18,19の金属板23の各構成
を組み合わせることにより体積測定の誤差をより小さく
でき高精度の体積測定が可能となるのである。
【0048】次に、前記排出装置7を図9に基づいて説
明する。
【0049】この排出装置7は、前記搬送装置1の搬出
側に複数設け、前記空洞状態測定装置6による測定結果
をもとに動作して、被測定物を等級別に選別して搬出ケ
ース等に排出できるようにするもので、前記載置体33
に設ける前記干渉脚34,35のうち、一方の干渉脚3
5、つまり前記トレー本体30における傾動支点軸31
に対し離れた位置に設ける干渉脚35の移動軌跡下方に
配設され、前記干渉脚35を押上げて傾動させるローラ
71aをもった傾動アーム71と、前記ローラ71aを
揺動可能に支持し、前記ローラ71aを、前記干渉脚3
5の下面の移動軌跡より低い退避位置と、この退避位置
から前記移動軌跡を越えて前記干渉脚35を押上げる作
動位置とに移動制御する制御体72及びこの制御体72
を往復動作させる主として油圧シリンダから成る作動装
置75とから構成するのである。
【0050】前記制御体72は、その長さ方向一端側を
前記搬送装置1のチェン13,13間に設ける架台9A
に、ピン74を介して揺動可能に枢着すると共に、中間
部を前記作動装置75と連結している。
【0051】また、前記傾動アーム71は、前記制御体
72の遊端側にピン73により揺動可能に支持すると共
に、前記制御体72には、図9に示した前記傾動アーム
71の起立状態での一方向の揺動、つまり搬送方向(図
9矢印X方向)に対し反対方向の揺動を規制するストッ
パー77を設け、前記制御体72と傾動アーム71との
間に、該傾動アーム71を前記ストッパー77に付勢す
るスプリング76を設けている。
【0052】前記傾動アーム71を枢着する前記ピン7
3の位置は、前記スプリング76の制御体72における
係止位置より上方側に設けると共に、前記スプリング7
6の傾動アーム71における係止位置を、前記ピン73
よりローラ側に設け、前記作動装置75の誤作動で前記
ローラ71aが誤って前記干渉脚35の移動軌跡に対し
大きく突出して前記傾動アーム71が搬送方向に揺動す
る場合、前記スプリング76のピン73に対する支点越
えで付勢方向が逆転し、図9鎖線で示した逆転位置に切
換える不安定切換機構を構成している。
【0053】この場合、前記架台9Aには前記傾動アー
ム71の逆転付勢位置で動作する誤作動検出スイッチS
W2を設けて警報装置に接続することにより、前記作動
装置75の誤作動が検出できるのであって、前記傾動ア
ーム71を設けた構成と相俟って機械破損を回避できる
と共に、前記作動装置75の停止とその警報とが可能と
なる。
【0054】しかして、前記作動装置75は複数配設し
て、これら作動装置75の一つを前記空洞状態測定装置
6の測定結果に基づいて選択的に作動させるのであっ
て、前記作動装置75の作動により前記制御体72が上
動して前記ローラ71aが作動位置に移動し、前記干渉
脚35を押上げるのであり、この押上げにより前記トレ
ー本体30が前記傾動支点軸31を中心に傾動し、前記
載置体33に載置する被測定物が排出されるのであ
る。
【0055】尚、前記作動装置75の非作動時には前記
ローラ71aが図9に示した退避位置にあり、前記干渉
脚35は前記ローラ71aに干渉することなく通過する
ことになり、この排出装置7による排出は行われない。
【0056】次に以上の如く構成する連続測定位置の作
用を説明する。
【0057】前記搬送枠体2にセットしたトレー3の載
置体33上に、被測定物を載置し、搬送枠体2と共に搬
送させるのである。そして、斯くの如く搬送される被測
定物Wは先ず重量測定部4で搬送されながら搬送枠体2
から浮上するトレー3ごとその重量測定が行われる。
【0058】この重量測定は、前記搬送装置1の搬入側
に設ける搬送枠体検出スイッチSW1の動作をもとに開
始されるが、この情報は前記比重量演算部81及び平均
値出力器80を内蔵するコントロ−ラ8のCPUのメモ
リに記憶される。
【0059】また、以上の如く重量測定が終了した後
は、前記トレー3が再び下降して前記搬送枠体2と共に
搬送され、体積測定部5で体積測定が行われる。
【0060】この体積測定は、前記スイッチSW1の動
作をもとに開始されるのであって、搬送枠体2の搬送速
度とピッチとに合わせて前記モ−タ54を駆動すると共
に昇降装置60を駆動し、前記搬送枠体2により搬送し
ながら、この搬送枠体2に同期して移動する前記導電体
51を前記被測定物Wに接触し、前記切換バルブ62に
よる吸引機61からの吸引作用で吸着させると共に前記
導電体51の高周波電圧を印加するのである。
【0061】この高周波電圧の印加により前記カバー5
2と被測定物との空隙の静電容量が前記静電容量計6
4により計測される。
【0062】前記静電容量計64からは、前記高周波電
圧の印加に伴い前記静電容量又は電圧値が出力される
が、前記平均出力器80により、前記静電容量計64か
ら出力される出力値のうち、静電容量が安定する安定域
の出力値をサンプリングし、その平均値を演算して、こ
の平均値を前記比重量演算部81に出力するのである。
【0063】このように、前記静電容量計64から出力
される出力値は、前記平均値出力器80により前記静電
容量の安定域における平均値に変換されて前記比重量演
算部81に出力されるのであるから、前記導電体51の
吸着開始時の吸着バラツキがあっても安定よく正しい静
電容量又は電圧値の出力が可能となり、比重量演算によ
る等級分別の精度を向上できるのである。
【0064】そして、以上の如く空洞状態が判別され等
級ごとに格付けされた被測定物は前記トレー3に載置さ
れたまゝ搬送され、空洞状態の判別結果に基づいて複数
の排出装置7の一つから排出されるのである。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上のように被測定物の体積測
定部5を備え、該体積測定部5は前記被測定物に吸着し
て通電する導電体51と静電容量測定カバー52及び静
電容量計64とから成り、前記体積測定部で測定する
体積とを基に品質を判定する演算部81を備えている品
質測定装置であって、前記静電容量計64の出力側に、
前記導電体51の被測定物への吸着時、静電容量の安定
域における平均値を演算し、この平均値を前記演算部
に出力する平均値出力器80を設けたから、前記導電
体51による被測定物の吸着開始時吸着バラツキがあっ
ても、誤差少なく安定した正しい静電容量又は電圧値を
出力でき、前記演算部81による品質の判定を精度よく
行え、等級分別の判別を精度よく行え、その精度を向上
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する概略図。
【図2】導電体を上昇させて、この導電体により被測定
物を吸着させる吸着開始から下降させるまでの静電容量
の変化を示すグラフ。
【図3】本発明装置の一実施例を示す全体側面図。
【図4】搬送枠体にトレーをセットした状態の平面図。
【図5】搬送枠体にトレーをセットした状態の側面図。
【図6】体積測定部を搬送方向前方側からみた正面図。
【図7】図4に示した体積測定部における測定体のみの
部分説明図。
【図8】トレーの傾動状態を説明する説明図。
【図9】図1に示した排出装置を拡大した側面図。
【符号の説明】 1 搬送装置 3 トレー 4 重量測定部 5 体積測定部 51 導電体 52 静電容量測定カバー 64 静電容量計 80 平均値出力器81 比重量演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 將 滋賀県大津市中央三丁目一番三三号 近 江度量衡株式会社内 (72)発明者 加藤 宏郎 京都市左京区下鴨北園町93の4 (56)参考文献 特開 平4−32757(JP,A) 特開 平4−27863(JP,A) 特開 昭63−85342(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 9/00 - 9/36 B07C 5/34 G01N 27/22 EPAT(QUESTEL) JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の体積測定部5を備え、該体積
    測定部5は前記被測定物に吸着して通電する導電体51
    と静電容量測定カバー52及び静電容量計64とから成
    り、前記体積測定部で測定する体積を基に品質を判定
    する演算部81を備えている品質測定装置であって、前
    記静電容量計64の出力側に、前記導電体51の被測定
    物への吸着時、静電容量の安定域における平均値を演算
    し、この平均値を前記演算部81に出力する平均値出力
    器80を設けていることを特徴とする被測定物の品質測
    定装置。
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