JP3158475U - 拭き取り用布 - Google Patents

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壮平 原田
壮平 原田
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【課題】拭き取り対象の屈曲部や角部で、別段洗剤を使用することなく汚れを掻き取り、拭き取り効果を向上せしめた拭き取り用布を提供する。【解決手段】ウエール方向に並列して延びる鎖編糸aによる鎖編目列に対し、コース方向に1列又は複数列離れた鎖編目列との間にわたり、横振りして挿入された緯挿入糸bによって経編基布1を形成すると共に、該基布1の各編目列に沿って表裏にパイル2,3を形成するパイル糸c,dを横振り状にゆるみを有して編み込み、表パイル2を形成するパイル糸cは隣接編目列の編目に通ることなく編み込まれて基布表面側に長いパイル2を形成し、一方、裏パイル3を形成するパイル糸dは隣接編目列の編目を通って該編目に編み止めされて編み込まれ裏面側に短いパイル3を形成して拭き取り用布とした。【選択図】 図2

Description

本考案は家庭用台所を始め、食卓,洗面台,風呂場などにおける拭き取り対象面に付着している頑固な汚れを拭き取るための拭き取り用布に関するものである。
従来から拭き取り用布を用いて家庭用台所などにおいてオーブンレンジや換気扇などに付着した油汚れや、食卓,洗面台の汚れを拭き取ることが広く行なわれており、そのために洗浄剤や研磨剤を含有する種々の布が用いられて来たが、その後、不織布表面に熱圧着された部分的な凹部と繊維立毛された凸部を有するワイピングクロス(例えば特許文献1参照)や、表層部がポリエステル系芯鞘型複合繊維の熱可塑性繊維層から形成され、裏層部がレーヨン繊維などの親水性繊維から形成されるワイピング不織布(例えば特許文献2参照)や、また、ポリオレフィン系親油性繊維を50%含有した繊維よりなる拭き取り層と、親水性繊維を50%以上含有した繊維層よりなる洗浄剤保持層とからなる拭き取り用クロス(例えば特許文献3参照)などが提案され使用されている。
また一方、上記と並行してタオル織機を用いてパイルを現出作成したタオル状の拭き取り用布がコスト的にも安く、大量生産できることから現在、広く実用に供せられている。しかし、上記提案され、使用されている各拭き取り用布は、何れも繊維の自由度が大きく、拭き取り対象面の表面の塵や埃,低粘度の液体や油汚れなどの拭き取りについては有効であるものの、屈曲部や角部などにおいては拭き取り効果を充分に得られない難があり、しかも洗浄剤の付与などを行うときは製造工程が複雑化され、生産能率やコスト面で問題があった。
これに対し、タオル織機を使用したタオル状拭き取り用布はコスト的に安く、大量生産可能であるが、反面、パイル糸として綿糸等に比し強度のあるフィラメントを用いると、フィラメントは通常の短繊維紡績糸に比較し表面が平滑であり、しかもパイル糸はタオル組織の経緯糸、特に経糸に単に止められているだけであるから、パイル糸が何かに引っ掛かった場合には抜け易いという難点があった。
そこで本出願人は上述の如き実状に対処すべく特に経編機の使用により生産効率を上げると共に、表裏のパイル長さを長短として変化を与え、しかもパイル糸に拭き取りに効果的な断面矩形状の扁平レーヨンフィラメント糸を用いることによりパイルの抜けを阻止し、かつその角部で洗剤を別段使用することなしに汚れを掻き取ることを可能ならしめた拭き取り布を提案した。(例えば特許文献4参照)
特開平4−166123号公報 特開2002−263043号公報 特開2004−141294号公報 特開2008−144313号公報
本考案は上記提案に係る経編パイル組織の拭き取り布を発展させ、パイル糸の編み込み挿入に工夫を加え、より強固で汚れを掻き取りやすいパイル形成をはかることを目的とするものである。
即ち、上記目的に適合する本考案は、ウエール方向に並列して延びる鎖編糸わりなる鎖編目列に対しコース方向に1列又は複数列離れた鎖編目列との間にわたり横振りして挿入された緯挿入糸によって経編基布が形成されていると共に、該基布の布編目列に表裏にパイルを形成するパイル糸が横振り状にゆるみを有して編み込まれ、表パイルを形成するパイル糸は隣接編目列に通ることなく基布表面側に長いパイルを形成し、一方、裏パイルを形成するパイル糸は隣接編目列の編目を通って該編目に編み止めされて裏面側に短いパイルを形成してなる拭き取り布の構成を特徴とする。
なお、上記のおいて経編基布を形成する鎖編糸と緯挿入糸はナイロン,ポリエステルから選ばれた合成繊維を用いることが好ましく、一方、パイルを形成するパイル糸は断面矩形状の扁平レーヨンフィラメント糸を用いることが効果的である。
上記本考案拭き取り用布は、経編機の使用によりパイル糸が表裏に編組織の1つとして確実に編み込まれ、編み止めされているためパイルの抜けが防止されると共に、断面矩形状の扁平レーヨン糸が清拭面に接触するパイル糸として用いられているときは、矩形状扁平レーヨン糸の有している角部により汚れを掻き落とすことができ、特に洗剤を使用するまでもなく、拭き取り作業の効用を向上せしめることが出来ると共に、基布ならびに表裏のパイルにより拭き取りやすい適度な固さと柔軟性を保有しており、しかも既知の経編機により生産可能であるため、生産効率にもよく、コストを大幅に低減させることができる効果を有している。
本考案に係る拭き取り用布の外観を示す概要図である。 本考案拭き取り用布の組織の一部を示す図であり、(イ)は部分組織図、(ロ)は(イ)のX−X断面図である。 本考案拭き取り用布の組織構成の各糸の編み込み態様、特にパイル糸の編み込み態様を1本ずつ示した図であり、(イ)は基本態様図、(ロ)は(イ)のY−Y断面概要図である。
以下、更に本考案の具体的態様について説明する。図1は本考案に係る拭き取り用布の外観概要図であり、図2はその部分組織図、図3はその組織の特にパイル糸の糸編み込み態様を1本ずつで示す。
これら図に示す如く本考案拭き取り用布は全体として基布1面の表裏にパイルが、図2,図3に示すように表面側に長いパイル2、裏面側に短いパイル3が夫々、形成された経編パイル編地により所要大きさの拭き取り用布として作成されている。4は周縁部の縁止めである。
上記本考案経編パイル編地は既知のトリコット機,ラッセル機などの経編機を使用することにより編成可能であり、特にFBZトリコット機は最も好適で、図2,図3に示すように鎖編糸aによりウエール方向に並列して延びる鎖編目列を編成し、緯挿入糸bを該鎖編目列に1列又は複数列、図では1列置いて離れた編目列との間で横振り挿入することによって前記基布1が経編トリコット地として形成されると共に、基布の各編目列に表裏にパイルを形成するパイル糸c,dが横振り状にゆるみを有して編み込まれ、表パイルを形成するパイル糸cは隣接編目列の編目に通ることなく基布表面側に該パイルcによって表面の長いパイル2を形成し、一方、裏面側にパイルを形成するパイル糸dは隣接編目列を通って該編目に編み止めされて編み込まれ、該パイル糸dによって裏面側に短いパイル3を形成して夫々編組織と一体となって各鎖編目列に沿うパイルを現出し、前記本考案におけるトリコットパイル編地が形成される。
ここで、上記トリコットパイル編地に使用する糸は、天然繊維,合成繊維などが何れも使用可能であるが、本考案においてはトリコット基布1を形成する鎖編糸a及び緯挿入糸bはナイロン,ポリエステルなどの合成繊維糸、特にポリエステル繊維糸が好ましく、通常、75デニール,36フィラメントのポリエステル繊維糸が用いられる。
一方、トリコット経編基布1の各編目列に編み込まれ、基布の表裏にパイルを形成するパイル糸c,dは親水性繊維糸を用いることが好ましく、特に本考案においては断面矩形状の扁平レーヨン糸、例えば300デニール,30フィラメントの扁平レーヨンフィラメント糸が用いられる。この扁平レーヨンフィラメント糸は親水性であり、かつ、柔軟性を有し、特に断面矩形状で拭き取り対象が各角部をもっていることから拭き取り布として汚れの掻き取りに有効であり、殊に洗剤等の使用が難しいような屈曲部,角隅部などにおける汚れの拭き取りに極めて効果的である。この扁平レーヨンフィラメント糸よりなるトリコット基布表裏のパイルは、ループ状のままでもよいが、FBZ経編機のダブルブラッシング機構により最初に表側のループを第1のブラッシングローラによって引き出し、その後裏側のループを第2のブラッシングローラによって均一化し、立毛形状とすることも可能であり、この場合、扁平レーヨンフィラメント糸がばらけて、角隅部の掻き取りをより良好に行うことができる。なお、扁平レーヨンフィラメント糸は前述の如く親水性であるため、水分の保持性能があり、軟らかく拭き取り対象面を拭き取る上に有効である。なお、上記に限らず、トリコット基布を含めて全てを扁平レーヨンフィラメント糸を用いて編成してもよいが、この場合はやや強度に欠けるため、経編機による生産効率,コスト低減よりみて余り適切ではない。
以上はトリコット機による基布を主体として説明したが、トリコットと同類のラッセル編によっても並列された鎖編目列、ならびに緯挿入糸の横振りにより基布が形成される点では同様であり、更にこれに対し扁平レーヨンフィラメント糸をパイル糸として同様の構成を得るこができる。
かくして本考案拭き取り用布は既知の経編機を用いて生産効率を良好ならしめ、コスト低減と共にパイル糸が組織化され、使用中に抜けることがなく、拭き取り用として長期使用を可能ならしめる実用上の効果は頗る大である。
1:トリコット基布
2:表面側パイル
3:裏面側パイル
a:鎖編糸
b:緯挿入糸
c:表パイル糸
d:裏パイル糸

Claims (2)

  1. ウエール方向に並列して延びる鎖編糸よりなる鎖編目列に対し、コース方向に1列又は複数列離れた鎖編目列との間にわたり、横振りして挿入された緯挿入糸によって経編基布が形成されていると共に、該基布の各編目列に表裏にパイルを形成するパイル糸が横振り状にゆるみを有して編み込まれ、表パイルを形成するパイル糸は隣接編目列の編目に通ることなく基布表面側に長いパイルを形成し、一方、裏パイルを形成するパイル糸は隣接編目列の編目を通って該編目に編み止めされて裏面側に短いパイルを形成してなることを特徴とする拭き取り用布。
  2. 経編基布を形成する鎖編糸と、緯挿入糸がナイロン,ポリエステルから選ばれた合成繊維であり、一方、表裏パイルを形成するパイル糸が断面矩形状の扁平レーヨンフィラメント糸である請求項1記載の拭き取り用布。
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