JP3157573B2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JP3157573B2 JP32418191A JP32418191A JP3157573B2 JP 3157573 B2 JP3157573 B2 JP 3157573B2 JP 32418191 A JP32418191 A JP 32418191A JP 32418191 A JP32418191 A JP 32418191A JP 3157573 B2 JP3157573 B2 JP 3157573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドドアを有する
自動車の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ワンボックスのワゴン車等に多用されて
いるスライドドアは、ローラを介して車両前後方向へ延
びるレールメンバーに支承され開閉される。したがっ
て、スライドドアを支承するレールメンバーは上記スラ
イドドアの全荷重を支持することになるので、上記レー
ルメンバーは車両における剛性メンバーである各ピラー
間に架設され且つ強度保持の必要上から全長にわたって
閉断面メンバーにすることが有利であるとされている。
【0003】このような閉断面メンバーで構成されるレ
ールメンバーは、図10に示されるように閉断面メンバ
ーであるレールメンバー6a自体がサイドシル3aとな
されたもの又は実開平2−112514号公報に記載さ
れるようなサイドシルと一体化された閉断面を有するも
のが多く、閉断面のレールメンバーが実質的に閉断面メ
ンバーのサイドシルとして機能するものが多い。
【0004】また、スライドドアが採用される自動車で
は図10に示されるように、通常レールメンバーの直上
部に乗降ステップ7aが設けられるため乗員の履物に付
着していた水9がレールメンバーの上面に落下し、或い
は積載物から流出する水9がレールメンバー6a上面に
たまり該レールメンバー6aから排出され難いことによ
り上記レールメンバー6aに錆を発生させ、さらにレー
ルメンバー6aの材料を劣化させるに至っている。
【0005】一方、車両については乗員の乗降又は物品
の積卸しを容易とするために、車両のフロア位置とステ
ップ位置とにおける高さのバランスを保ちながら、車両
の最低地上高さを確保し且つ上記フロアの高さをできる
だけ低くすることが要望されている。このような要望を
満たすために、上記閉断面メンバーであるレールメンバ
ーと一体不可分に設けられるサイドシルについては、車
両前後方向に延びる閉断面メンバーとして設定すること
が困難であるか又は閉断面メンバーを設けても該閉断面
メンバーの断面積はできるだけ小さくされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、レー
ルメンバーの上面にたまる水を排除するため閉断面メン
バーであるレールメンバーの上面及び下面に水抜孔を設
けて排水しようとしても、上記レールメンバー上面の水
抜孔から一旦閉断面のレールメンバー内に落下した水
は、自動車の走行中の振動により上記閉断面のレールメ
ンバー内を移動し且つ拡散することになり、これを防止
するための水誘導管路等を付設しない限り閉断面メンバ
ーであるレールメンバーの下面に設けられた水抜孔から
うまく排出されない。さらに閉断面メンバーであるレー
ルメンバー内に残留する水は該レールメンバーの内面に
付着して錆を発生させ、さらに上記レールメンバーを腐
食させるに至るという問題点があった。
【0007】また、スライドドアを支承し且つスライド
ドアの開閉を案内する閉断面メンバーであるレールメン
バーに実質的なサイドシルとしての機能を保持させよう
とすれば、サイドシルにおける所望の剛性を発現するに
足りる十分な断面積の設定が困難であることと、閉断面
メンバーであるサイドシル及び閉断面メンバーであるレ
ールメンバーは、車両前後方向へ延び且つ剛性メンバー
であるサイドメンバーに対しては隔離して設けられてい
ることとにより、車体剛性を高める能力が不十分であっ
て側突時の耐荷重性が不足するという問題点があった。
【0008】上記に鑑みて、本発明はレールメンバー上
面からの排水が良好に行われ且つ側突時の耐荷重性が優
れた自動車の下部車体構造の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するため、本発明は、スライドドアのローラを支承す
るレールメンバーを開断面部を有するものとし該開断面
部に水抜孔を形成することによりレールメンバー上面か
ら効率よく排水を行い、しかも互に接合して車両前後方
向へ延びる上記レールメンバーとサイドシルとにおける
耐荷重性を向上させようとするものである。
【0010】具体的に、請求項1の発明が講じた解決手
段は、車両前後方向へ延び且つ上方に開く開断面部と
開断面部に一体に車両前後方向へ延び且つ上方に突出し
て設 けられた、スライドドアのローラの走行面となるレ
ール部とを有し、上記ローラを支承するレールメンバー
と、上記レールメンバーの上記開断面部であって上記レ
ール部の側方位置に形成された水抜孔と、上記レールメ
ンバーの車両幅方向の外側の端部に接合され且つ車両前
後方向へ延びるサイドシルと、上記レールメンバーにお
ける上記水抜孔以外の部位と上記サイドシルとの間に架
設されたガセットとを備え、上記水抜孔を、直接車体外
に開口させて、上記レールメンバー上面の水を直接車体
外に排出するように構成するものである。
【0011】また、請求項2の発明は、レールメンバー
の上面に水が残留しないように排水しようとするもので
あって、具体的には請求項1の構成に、上記レールメン
バーは、上記レール部と、該レール部に沿って一体に設
けられ水を上記水抜孔に向かって流通させる傾斜部とか
らなるという構成を付加するものである。
【0012】また、請求項3の発明は、レールメンバー
及びサイドシルと剛性に富む強度メンバーであるサイド
メンバーとを連結しようとするものであって、具体的に
は請求項1又は2の構成に、上記ガセットは、さらに車
両前後方向に延びるサイドメンバーに接合して設けられ
ているという構成を付加するものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明の構成により、開断面部を有す
るレールメンバーと、該レールメンバーの開断面部に形
成された水抜孔と、上記レールメンバーの車両幅方向の
外側の端部に接合され且つ車両前後方向へ延びるサイド
シルと、上記レールメンバーにおける上記水抜孔以外の
部位と上記サイドシルとの間に架設されたガセットとを
備えるため、上記レールメンバー上面における水は上記
開断面部に直接車体外に開口して形成された水抜孔から
直接車体外へ排出され、さらに上記レールメンバーと上
記サイドシルとの間に架設されるガセットにより上記レ
ールメンバーは補強され且つ該レールメンバーと上記サ
イドシルとにおける耐負荷断面積が実質的に増大する。
【0014】請求項2の発明の構成により、開断面部に
水抜孔が形成されたレールメンバーは、ローラの走行面
となるレール部と、該レール部に沿って一体に設けられ
水を上記水抜孔に向って流通させる傾斜部とからなるた
め、レールメンバー上面の水はすべて上記水抜孔から排
水される。
【0015】請求項3の発明の構成により、レールメン
バーとサイドシルとの間に架設されるガセットは、さら
に車両前後方向に延びるサイドメンバーに接合して設け
られているため、レールメンバー及びサイドシルは剛性
に富む強度メンバーであるサイドメンバーに連結され
る。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0017】図1に例示されるように、スライドドア1
は、車両2の外側面に沿って車両前後方向へ後退又は前
進することが可能なように、車両前後方向へ延びるサイ
ドシル3に接し且つこの図示例におけるBピラー4とC
ピラー5との間に設けられたレールメンバー6により上
記スライドドア1に付設されたローラを介して支承され
ている。レールメンバー6の直上にはステップ7が設け
られ車室(図1に例示される車両2では客室となってい
る。)のフロア8への乗員の昇降の便を図っている。
【0018】本発明におけるレールメンバーは、上記従
来例のように閉断面メンバーとすることを排し、開断面
部を有し、該開断面部に水抜孔を形成することにより該
水抜孔からレールメンバー上面の水を容易に排水できる
ものとなっている。すなわち、図2〜4に示されるよう
に本発明の一実施例に適用されるレールメンバー6は、
長辺方向が車両前後方向と一致する開断面部10と該開
断面部10と一体に設けられ且つ車両前後方向へ延びる
レール部11とを有している。
【0019】上記開断面部10には水抜孔12が形成さ
れ、上記レールメンバー6上面における水を該開断面部
10の下方に導通排水させるようになっている。この水
抜孔12には車両の雨中走行時等におけるレールメンバ
ー6上面への水の逆流を防止するための逆流防止手段が
設けられている。この逆流防止手段は水抜孔12に連通
した重力流下タイプのオリフィス体又はベンチュリ絞り
管を配設したようなワンウエイバルブが用いられる。
【0020】上記レール部11は、図3に示されるよう
に上記開断面部10の上面から高部位に車両前後方向へ
延びて形成されており、スライドドア1のローラの走行
面となる上記レール部11の上面は平坦面となされてい
る。尚、レールメンバー6におけるレール部11の基部
が拡開すれば、該レール部11の上面の高さが平坦性を
欠き且つ一体に設けられる開断面部10の車両幅方向の
幅が拡がる懸念がある。そのため、図4に示されるよう
に上記開断面部10の下面における上記レール部11相
当部域には、該レール部11に基部の拡開を防止するた
めの補強板13が接合されている。その結果、この実施
例に適用されるレールメンバー6はレール部11の下面
部に限り閉断面メンバー14となっている。
【0021】また、上記レールメンバー6におけるレー
ル部11に沿った開断面部10を、図3に示されるよう
に、該レール部11と一体に設けられ且つレールメンバ
ー6の上面の水を上記水抜孔12に向かって流通させる
傾斜部15とするときは、上記レールメンバー6の上面
の水を滞ることなく上記水抜孔12を通じて車体1外へ
排水することができる。
【0022】本発明の一実施例におけるレールメンバー
6は上記のようになされるため、図5に示されるよう
に、該レールメンバー6からの排水が容易に行われ且つ
車両側面における耐荷重性を向上させ得る本発明の構成
が得られる。すなわち、図5に示されるのは上記車両2
のBピラー4から車両前後方向の後方を見た要部断面図
であって、車両前後方向へ延びる上述したようなレール
メンバー6と、該レールメンバー6の車両幅方向の外側
の端部に接合され車両前後方向に延びるサイドシル3
と、上記レールメンバー6における開断面部10に形成
された水抜孔12以外の部位と上記サイドシル3との間
に架設されたガセット16とにより構成される自動車の
下部車体構造が示されている。
【0023】図5に示されるような実施例においては、
サイドシル3と接合され車両前後方向へ延びるレールメ
ンバー6の直上にステップ7が設けられ、さらに該ステ
ップ7の上方に客室のフロア8が位置している。
【0024】17は車両前後方向に延びるサイドメンバ
ー、18は車両幅方向に延びるクロスメンバーであって
共に剛性に富み車両の強度メンバーとして機能するもの
である。
【0025】スライドドア1から延びるブラケット1b
に設けられるローラ1aによりスライドドア1が支承さ
れ、同じく、ブラケット1bに設けられる案内ローラ1
cにより案内されてスライドドア1が前進、後退し又は
プラグイン、プラグアウトすることは従来例と変らな
い。
【0026】本発明におけるガセット16は、上記レー
ルメンバー6における上記水抜孔12以外の部位と上記
サイドシル3とにそれぞれ接合されることにより上記両
者間に架設されている。このガセット16は上記レール
メンバー6を補強しさらに該レールメンバー6と上記サ
イドシル3とにおける耐負荷断面積を実質的に増大させ
る必要上、上記両者間に架設したときに箱体が形成され
るものが好しいため図6に示されるように複数の箱体形
成面16sを有している。
【0027】図6に示されるようなガセット16では、
取付け片16aをレールメンバー6に対し、又取付け片
16bをサイドシル3に対しそれぞれスポット溶接等の
手段により接合することにより、上記レールメンバー6
に形成された水抜孔12の部位を避けた状態で箱体とし
て架設することができる。
【0028】上記のようなガセット16が、レールメン
バー6の車両前後方向の長さ間に3個所程度設けられる
ことにより、レールメンバー6上面からの良好な排水が
得られ、しかもサイドシル3の断面積が小さくされてい
ても上記レールメンバー6と上記サイドシル3との間に
所期の耐荷重性が得られる実質的閉断面が形成できるの
である。
【0029】本発明の実施例におけるガセット16の変
形例が図7に示されている。この図7に示されるガセッ
トはトルクボックスの機能を有する大型ガセット26と
なっており、車両前後方向へ延びる上記レールメンバー
6の一端部に接して架設されている。
【0030】図7において2点鎖線で示されている大形
ガセット26は、上記レールメンバー6と上記サイドシ
ル3とに接合され、さらに、上記レールメンバー6及び
上記サイドシル3と隔離し車両前後方向へ延びる強度メ
ンバーであるサイドメンバー17に達し、該サイドメン
バー17にも接合されている。この実施例における大形
ガセット26は、上記サイドメンバー17に結合し且つ
車両幅方向へ延びるクロスメンバー18にも接合されて
おり、このような形態とされたガセットは図7において
Bにて示される部分に設けられるBピラー4におけるト
ルクボックス26aとしても機能することとも相まって
側突時の耐荷重性を改善することができる。
【0031】また、少くとも上記サイドメンバー17に
も接合される上記大形ガセット26は、車両前後方向へ
延びるレールメンバー6の他端部に接して架設すること
もでき、このような大形ガセット26は上記図1に示さ
れるようなCピラー5におけるトルクボックスとして機
能することとも相まって側突時の耐荷重性を改善し得
る。
【0032】さらに、レールメンバー6とサイドシル3
との間に架設され且つサイドメンバー17等の強度メン
バーにも接合する形態の上記大形ガセット26が上記レ
ールメンバー6の両端部にそれぞれ設けられるときに
は、車両前後方向へ延びるレールメンバー6及びサイド
シル3は上記大形ガセット26を介して強度メンバーと
しての上記サイドメンバー17等によりさらに効果的に
補強されることとなり、優れた車体剛性が得られる。
【0033】次に、好ましくは上述したような車体下部
構造となされた自動車にみられるような車室への昇降用
ステップ7を有する車両のフロア8におけるシートの取
付けに際してのシート取付構造につき説明する。この実
施例におけるシート取付構造は、ピラーと乗員用シート
との相対関係上3点式のシートベルトとすることが困難
なために用いられるベルトインシートの取付けに適した
ものである。
【0034】昇降用ステップ7を有する車両のフロア8
に配設されるベルトインシートは、衝突時に乗員の安全
を守るためのシートベルトが乗員のシートと一体に取り
付けられているため上記ベルトインシートが上記車両の
フロア8に確実に固着されている必要があり、衝突時の
衝撃により該ベルトインシートが上記フロア8から分離
することは許されない。
【0035】ここに説明する実施例のベルトインシート
の取付構造では、車両のフロア8における構造的強度分
布の差があっても、それに関係なく所要のシートレイア
ウトとすることができ且つ車両のフロア8部に対して強
固な取付けとすることができるベルトインシートの取付
構造となっている。
【0036】すなわち、この実施例は車両におけるサイ
ドメンバー17、クロスメンバー18及び各ピラー等に
より支保されて設けられるフロア8の上面に、ベルトイ
ンシート取付け用の強度メンバーとなる梯子型メンバー
を強固に取付け、該梯子型メンバーの各構成メンバーに
対して上記ベルトインシートを固着しようとするもので
ある。具体的には、図8〜9に示されるようにフロア8
の上面における車両幅方向の両側に、車両前後方向へ延
びる連結補強メンバー19を固定し、次に車両幅方向へ
延びるシート取付用メンバー20を、取付けようとする
ベルトインシートの開脚状態及び取付けピッチに対応し
た間隔をもって上記連結補強メンバー19に固定する。
【0037】次いで、上記のように固定されたシート取
付用メンバー20にシートアンカを用いる等して所定の
ベルトインシートを取付ける構成となすことにより、強
固に固定されたシート取付用メンバー20を介してフロ
アー8部に設けられたベルトインシートは、衝突時の衝
撃にも優れた耐衝撃性を有し該ベルトインシートに座る
乗員の安全を保つことを可能とする。
【0038】尚、上記車両前後方向へ延びる連結補強メ
ンバー19を例えばCピラー5に接合し、さらに、車両
幅方向へ延びるシート取付用メンバー20のうちの適当
なものを最寄りのピラーに接合するときは、上記ベルト
インシートの取付けは一層強固に行われることになり、
同時に車両前後方向へ延びる連結補強メンバー19はフ
ロア8の端部における補強用メンバーを兼ね、さらに、
上記連結補強メンバー19及び上記シート取付用メンバ
ー20はトルクボックス26a及びサイドメンバー17
と接合されることになるので車両ボディーの全体強度向
上にも貢献する
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る自動車の下部車体構造によると、開断面部を有する
レールメンバーと、該レールメンバーの開断面部に形成
された水抜孔と、上記レールメンバーの車両幅方向の外
側の端部に接合され且つ車両前後方向へ延びるサイドシ
ルと、上記レールメンバーにおける上記水抜孔以外の部
位と上記サイドシルとの間に架設されたガセットとを備
えるため、上記レールメンバーの排水は直接車体外へ良
好に行われ、ガセットにより上記レールメンバーは補強
され且つ上記レールメンバーと上記サイドシルとにおけ
る耐負荷断面積が実質的に増大するので、レールメンバ
ーにおける錆の発生は防止され且つ側突時の耐荷重性を
向上させることができる。
【0040】また、請求項2の発明によると、レールメ
ンバーには水を水抜孔に向って流通させる傾斜面が設け
られるため、レールメンバー上面の水はすべて上記水抜
孔から排水されるので、レールメンバーにおける錆の発
生は確実に防止されレールメンバーの耐用性を高めるこ
とができる。
【0041】また、請求項3の発明によると、レールメ
ンバーとサイドシルとの間に架設されるガセットはさら
にサイドメンバーに接合しているため、レールメンバー
及びサイドシルは剛性に富む強度メンバーであるサイド
メンバーとは一体的に連結されるので、車体下部の強度
が増して側突時の耐荷重性を一層向上させ、車体の全体
強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用される車両を例示する斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例におけるレールメンバーの斜
視図である。
【図3】図2に示されるレールメンバーの車両前後方向
におけるA−A視断面図である
【図4】図3に示されるレールメンバーの車両幅方向に
おけるB−B視断面図である。
【図5】本発明の一実施例を説明する要部断面図であ
る。
【図6】図5に示される実施例におけるガセットの斜視
図である。
【図7】本発明の他の実施例を説明する要部斜視図であ
る。
【図8】ステップを有する車両におけるベルトインシー
トの取付構造を説明する要部斜視図である。
【図9】ステップを有する車両におけるベルトインシー
トの取付構造例を示す要部断面図である。
【図10】従来例を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 スライドドア 2 車両 3 サイドシル 4 Bピラー 5 Cピラー 6 レールメンバー 7 ステップ 8 フロア 10 開断面部 11 レール部 12 水抜孔 15 傾斜部 16 ガセット 17 サイドメンバー 18 クロスメンバー 26 大形ガセット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前後方向へ延び且つ上方に開く開断
    面部と、該開断面部と一体に車両前後方向へ延び且つ上
    方に突出して設けられた、スライドドアのローラの走行
    面となるレール部とを有し、上記ローラを支承するレー
    ルメンバーと、 上記レールメンバーの上記開断面部であって上記レール
    部の側方位置に形成された水抜孔と、 上記レールメンバーの車両幅方向の外側の端部に接合さ
    れ且つ車両前後方向へ延びるサイドシルと、 上記レールメンバーにおける上記水抜孔以外の部位と上
    記サイドシルとの間に架設されたガセットとを備え 上記水抜孔は、直接車体外に開口していて、上記レール
    メンバー上面の水が直接車体外に排出されるように構成
    されている ことを特徴とする自動車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記レールメンバーは、上記レール部
    と、該レール部に沿って一体に設けられ水を上記水抜孔
    に向って流通させる傾斜部とからなることを特徴とする
    請求項1に記載の自動車の下部車体構造。
  3. 【請求項3】 上記ガセットは、さらに車両前後方向に
    延びるサイドメンバーに接合して設けられていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の下部車体構
    造。
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