JP3155690U - 建物の床構造 - Google Patents

建物の床構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3155690U
JP3155690U JP2009006600U JP2009006600U JP3155690U JP 3155690 U JP3155690 U JP 3155690U JP 2009006600 U JP2009006600 U JP 2009006600U JP 2009006600 U JP2009006600 U JP 2009006600U JP 3155690 U JP3155690 U JP 3155690U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
air
flooring
underfloor space
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009006600U
Other languages
English (en)
Inventor
関家 臣二
臣二 関家
佳重 関家
佳重 関家
大一郎 高橋
大一郎 高橋
Original Assignee
有限会社鉢屋
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社鉢屋 filed Critical 有限会社鉢屋
Priority to JP2009006600U priority Critical patent/JP3155690U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3155690U publication Critical patent/JP3155690U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】少なくとも1つの空調機と床下空間を使用することで、建物内部のすべての部屋を効率良く暖冷房できるようにした空調装置を備えた建物において、空調機から送り込まれる暖気又は冷気などによって、床材に用いた無垢の天然木質床材に反り、ひび割れ、ささくれなどが発生するのを大幅に低減できる床構造を提供する。【解決手段】床材3によって仕切られる床下空間4に空調機8から暖気又は冷気を送り、流通させて床下空間4を暖めたり冷やしたりし、床下空間4に流通している暖気又は冷気を床材3に伝熱させ、床材3からの輻射熱を利用して室内空間4を空調する空調装置を備えた建物において、床材3が無垢の天然木質床材で構成されているとともに、床材3の床下空間4に臨む下面部分の全面に乾燥防止層50を形成した。【選択図】図1

Description

本考案は、空調機で建物の室内空間を効率良く冷暖房する空調装置を備えた建物に係り、特に床材に無垢の天然木質床材を用いた建物の床構造に関する。
建物の室内空間を空調するには、通常、空調機の室外機を建物の外部に設置すると共に、室内機を建物の内部に取り付け、当該空調機の室内機から暖気又は冷気を吹き出すことによって室内空間を暖房又は冷房することが行われている。このような空調方法の場合は、室外機と室内機とからなる空調機を各部屋にそれぞれ設置しなければならない。
上記従来の空調装置によると、必要に応じて各部屋別に空調機を使用できるので省エネルギーの面からは好都合であるけれども、部屋数が多い場合には、空調機の数が増えるため経済的負担が大きくなる。
更に、従来の空調装置では、部屋の壁に取り付けた室内機のファンを用いて暖気又は冷気を吹き出し、且つ上下方向や左右方向に動くフィンを介在させて吹出方向を微調整できるようにしてあるが、それでも部屋の内部で温度差が生じ易いという問題があった。
このような温度差の問題を解決する技術としては、従来例えば特許文献1に開示されているように天井放射パネル面を冷却又は加熱して室内の冷暖房を行うようにした天井放射冷暖房装置が知られている。しかしながら、この場合は、季節や天候、人数などの環境で室内の熱負荷は変動するため、快適な室内環境にするためには運転開始後、安定するまで時間が掛かるという課題を解決するためになされた考案であり、立ち上がり時間の短縮や室内の熱負荷にあわせた温度制御が可能であり、短時間で快適性を向上させることができるようにしたものである。
特許文献2には、冷水及び温水の少なくとも一方を熱媒体として流す熱媒体流路と、この熱媒体流路を流れる熱媒体から受熱して放射する放射板とを有する放射パネルを部屋の床に備えている空調装置が開示されている。しかしながら、この場合は、部屋の床全面に放射パネルを敷設しないように構成し、エネルギーの無駄を防ぐと共に床下に設けたOA機器の配線等の保守及び点検ができるようにしたものである。
ところで、上記のような冷暖房装置や空調装置とは全く異なる発想に基づき、例えば各部屋に空調機をそれぞれ設けることなく少なくとも1つの空調機を使用することで、建物内部のすべての部屋を効率良く冷暖房することができ、かつ、部屋の内部で生じ易い温度差を抑えられるようにした空調装置の開発が、本願出願人に係る考案者らによって検討されている。
即ち、床下空間に暖気又は冷気を送り込み、流通させて床下空間を暖めたり、冷やしたりし、この床下空間に流通している暖気又は冷気を床材に伝熱させ、その床材からの輻射熱を利用して室内空間を空調する構成の空調装置が検討されている。
特開2006−258377 特開2006−214695
そもそも、無垢の天然木質床材は、時間の経過と共に変形や割れなどが発生しやすい特徴をもつが、この構成の空調装置を設けた建物にあっては、無垢の天然床材に含まれる水分が、床下空間に流れる暖気による加熱と乾燥作用又は低湿度の冷気による乾燥作用によって、床下空間に臨む床材下面から奪われてしまうおそれがある。この場合、床材に無垢の天然木質床材を用いている場合には、これら無垢の天然木質床材からの水分の気化により反りやひび割れなどを発生し、これら床材が変質し、前記床材の品質の低下を招来させ、フローリングの美観を損なうだけでなく、場合によっては床材の交換を余儀なくされる事態もありうる。また、特に高価な無垢の天然木質床材を用いる場合には、建物としての資産価値について、その損失は、看過できない重大な問題となる虞もある。さらには、床材のささくれ等によって居住者が怪我をする危険さえ増大させる重大な問題を有している。
そこで、本願考案は、上記した事情に鑑み、床下空間を利用した冷暖房に起因して、床材を構成する無垢の天然木質床材の反り、ひび割れ、ささくれなどの発生の問題点を大幅に低減し、天然素材を用いることで、化学溶剤を含む合成床材を用いた時に問題となるハウスシック症候群を解消できる自然味あふれた快適な建物の床構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の請求項1は、床材によって仕切られる床下空間に暖気又は冷気を送り込む空調機を有し、前記床下空間に流通する暖気又は冷気を前記床材に伝熱させ、該床材からの輻射熱を利用して前記室内空間を空調する空調装置を備えた建物の床構造であって、
前記床材は、無垢の天然木質床材で構成されているとともに、
前記床材の前記床下空間に臨む表面部分の全面に、乾燥防止層を形成したことを特徴とする。
本考案の請求項2は、請求項1の建物の床構造において、前記床材は、杉材、欅材、檜材、花梨材、胡桃材、楢材、樺材、桜材、椛材、楓材、ぶな材、栗材、桐材、チーク材、パイン材、ローズ材、タガヤサン材、ストロングウッド材、タモ材、パープルハート材、イペ材、セランガンバツ材、ピンカド材、及びケンパス材及びこれら床材に匹敵する木質を有する無垢の天然木質素材から選ばれた少なくとも一種類の床材若しくはこれらの組み合わせからなることを特徴とする。
本考案の請求項3は、請求項1又は請求項2の建物の床構造において、前記乾燥防止層は、ポリオレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、塩化ポリビニリデン系樹脂シート、アクリル系樹脂シート、天然または合成ゴムシートから選ばれた少なくとも一つのシートからなることを特徴とする。
本考案の請求項4は、請求項1又は請求項2の建物の床構造において、前記乾燥防止層は、エポキシ系やウレタン系などの液状の樹脂や合成ゴムなどを塗布または吹付けして成膜・硬化させてなる膜であることを特徴とする。
本考案の請求項5は、請求項1ないし請求項4のいずれかの建物の床構造において、前記空調機の暖冷気吹き出し口上位を中心とする周辺に位置する床下空間の前記乾燥防止層と共に断熱材が配置されていることを特徴とする。
本考案の請求項6は、床材によって仕切られる床下空間に暖気又は冷気を送り込む空調機を有し、前記床下空間に流通する暖気又は冷気を前記床材に伝熱させ、該床材からの輻射熱を利用して前記室内空間を空調する空調装置と、
前記床下空間の空気を室内空間へ移動させることにより空気の滞留し易い箇所を無くし、前記床下空間全体に暖気又は冷気を均一に行きわたらせ、床下空間の温度を円滑に均一にするために、前記床材に配設した開閉調整が可能な流動調整口と、
を備えた建物の床構造であって、
前記床材は、無垢の天然木質床材で構成されているとともに、
前記床材の前記床下空間に臨む表面部分の全面に、乾燥防止層を形成したことを特徴とする。
本考案の請求項7は、請求項6の建物の床構造において、前記床材は、杉材、欅材、檜材、花梨材、胡桃材、楢材、樺材、桜材、椛材、楓材、ぶな材、栗材、桐材、チーク材、パイン材、ローズ材、タガヤサン材、ストロングウッド材、タモ材、パープルハート材、イペ材、セランガンバツ材、ピンカド材、及びケンパス材及びこれら床材に匹敵する木質を有する無垢の天然木質素材から選ばれた少なくとも一種類の床材若しくはこれらの組み合わせからなることを特徴とする。
本考案の請求項8は、請求項6又は請求項7の建物の床構造において、前記乾燥防止層は、ポリオレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、塩化ポリビニリデン系樹脂シート、アクリル系樹脂シート、天然または合成ゴムシートから選ばれた少なくとも一つのシートからなることを特徴とする。
本考案の請求項9は、請求項6又は請求項7の建物の床構造において、前記乾燥防止層は、エポキシ系やウレタン系などの液状の樹脂や合成ゴムなどを塗布または吹付けして成膜・硬化させてなる膜であることを特徴とする。
本考案の請求項10は、請求項6ないし請求項9のいずれかの建物の床構造において、前記空調機の暖冷気吹き出し口上位を中心とする周辺に位置する床下空間の前記乾燥防止層と共に断熱材が配置されていることを特徴とする。
上記請求項1の考案によれば、1つの空調機で空調された暖気又は冷気を建物の床下空間に流通させ、床材を暖め又は冷やして当該床材を介して1つ又は複数の室内に温熱又は冷熱を伝導、対流、輻射することで、室内の温度を調整することができる空調装置を設けた建物において、建物の床下空間に空調機で空調された暖気又は冷気を流通させても、床材の床下空間に臨む表面部分の全面に、乾燥防止層が形成されているので、その暖気又は冷気の流通によって無垢の天然木質床材内部に含まれる水分が奪われるのを防止できる。その結果、無垢の天然木質床材の反り、ひび割れ、ささくれなどの発生を大幅に低減することができる。即ち、各部屋に空調機をそれぞれ設けることなく少なくとも1つの空調機を使用することで、建物内部のすべての部屋を冷暖房することができる空調装置を設けた建物において、前記床材、すなわち無垢の天然木質床材の変質、例えば反り、ひび割れ、ささくれなどの発生を大幅に低減できるようになる。
上記請求項2の考案によれば、床材が、杉材、欅材、檜材、花梨材、胡桃材、楢材、樺材、桜材、椛材、楓材、ぶな材、栗材、桐材、チーク材、パイン材、ローズ材、タガヤサン材、ストロングウッド材、タモ材、パープルハート材、イペ材、セランガンバツ材、ピンカド材、及びケンパス材及びこれら床材に匹敵する木質を有する無垢の天然木質素材から選ばれた少なくとも一種類の床材若しくはこれらの組み合わせからなり、これらの無垢の天然木質床材に反り、ひび割れ、ささくれなどの発生を大幅に低減させることができるので、床面の美観が長期間に亘って保持でき、床材のささくれ等によって居住者が怪我をする危険を回避できる。
上記請求項3の考案によれば、前記乾燥防止層は、ポリオレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、塩化ポリビニリデン系樹脂シート、アクリル系樹脂シート、天然または合成ゴムシートから選ばれた少なくとも一つのシートからなるもので、十分な乾燥防止機構の効果が得られる。
上記請求項4の考案によれば、前記乾燥防止層は、エポキシ系やウレタン系などの液状の樹脂や合成ゴムなどを塗布または吹付けして成膜・硬化させてなる膜であるので、十分な乾燥防止機構の効果が得られる。
上記請求項5の考案によれば、前記空調機の暖冷気吹き出し口上位を中心とする周辺に位置する床下空間の前記乾燥防止層と共に断熱材が配置されているので、空調機の室内機から吹き出される暖気または冷気による熱が床材側に過度に伝わり、前記床材からの水分が気化され、前記床材の変質、例えば反ったり、ひび割れしたりする所謂木質床材の暴れを防ぎ、無垢の天然木質床材の長所を長期にわたり保つことができる。この断熱材によって前記空調機の暖冷気吹き出し口上部の床材が局所的に過度に熱くなったり、冷たくなったりすることを防ぎ、床材温度の均一化を図ることで、快適な空調を実施することができる。また、結果として床材の品質を均一に保ち、天然木質床材のみしか得られない審美性溢れる自然味が満喫できる快適な居住空間を創出することができる。
上記請求項6の考案によれば、床材に配設されている流動調整口により床下空間を流動する暖気又は冷気の流れを調整することができる空調装置を設けた建物において、建物の床下空間に1つの空調機で空調された暖気又は冷気を流通させても、床材の床下空間に臨む表面部分の全面に、乾燥防止層を形成してある。その結果、その暖気又は冷気の流通によって無垢の天然木質床材内部に含まれる水分が奪われるのを防止できる。これにより、無垢の天然木質床材の反りやひび割れ、ささくれなどの発生を大幅に低減することができる。即ち、空気の滞留し易い箇所を無くすことで床下空間の温度をほぼ均一にすることができる空調装置を設けた建物において、無垢の天然木質床材の反り、ひび割れ、ささくれなどの発生を大幅に低減できるようになる。
上記請求項7の考案によれば、床材が、杉材、欅材、檜材、花梨材、胡桃材、楢材、樺材、桜材、椛材、楓材、ぶな材、栗材、桐材、チーク材、パイン材、ローズ材、タガヤサン材、ストロングウッド材、タモ材、パープルハート材、イペ材、セランガンバツ材、ピンカド材、及びケンパス材及びこれら床材に匹敵する木質を有する無垢の天然木質素材から選ばれた少なくとも一種類の床材若しくはこれらの組み合わせからなり、これらの無垢の天然木質床材に反り、ひび割れ、ささくれなどの発生を大幅に低減させることができるので、床面の美観が長期間に亘って保持でき、床材のささくれ等によって居住者が怪我をする危険を回避できる。
上記請求項8の考案によれば、前記乾燥防止層は、ポリオレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、塩化ポリビニリデン系樹脂シート、アクリル系樹脂シート、天然または合成ゴムシートから選ばれた少なくとも一つのシートからなるもので、十分な乾燥防止機構の効果が得られる。
上記請求項9の考案によれば、前記乾燥防止層は、エポキシ系やウレタン系などの液状の樹脂や合成ゴムなどを塗布または吹付けして成膜・硬化させてなる膜であるので、十分な乾燥防止機構の効果が得られる。
上記請求項10の考案によれば、前記空調機の暖冷気吹き出し口上位を中心とする周辺に位置する床下空間の前記乾燥防止層と共に断熱材が配置されているので、空調機の室内機から吹き出される暖気または冷気による熱が床材側に過度に伝わり、前記床材からの水分が気化され、前記床材の変質、例えば反ったり、ひび割れしたりする所謂木質床材の暴れを防ぎ、無垢の天然木質床材の長所を長期にわたり保つことができる。この断熱材によって前記空調機の暖冷気吹き出し口上部の床材が局所的に過度に熱くなったり、冷たくなったりすることを防ぎ、床材温度の均一化を図ることで、快適な空調を実施することができる。また、結果として床材の品質を均一に保ち、天然木質床材のみしか得られない審美性溢れる自然味が満喫できる快適な居住空間を創出することができる。
本考案に係る、空調装置を備えた建物の床構造の第一実施形態を示す概略説明図である。 本考案に係る、建物の床構造に備える空調装置の暖気又は冷気の流量を調節するための開閉部材の一例を示す概略斜視図である。 本考案に係る、建物の床構造に備える空調装置の暖気又は冷気の流量を調節するための開閉部材の他の例を示す概略斜視図である。 本考案に係る、建物の床構造に備える空調装置の分流手段として、例えば切替弁を用いる例を示す要部の概略断面図である。 本考案に係る、空調装置を備えた建物の床構造の第二実施形態を示す概略説明図である。
以下、本考案の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案の第一実施形態を示す概略説明図である。図中、1は基礎、2は外壁であり、床材3(又は床材3を張って形成した床)と基礎1とにより挟まれた領域に床下空間4が設けられ、内壁5又は間仕切りにより複数(図示の例では3つ)の部屋A、B、Cが形成されている。又、床下空間4の底部の上面には断熱材6が敷設されると共に、側部の内面にも断熱材6が取り付けられ、更にほぼ居住空間全体が断熱材7により囲まれている。さらに、床材3の、床下空間4に臨む下面には、詳細は後述するが、全面に亘って乾燥防止層50が形成されているとともに、後述する空調機8の室内機8Bと乾燥防止層50との間には、断熱材60が介装されている。
尚、各部屋A、B、Cの天井材や床材3の支持構造、屋根等は図示されていない。
8は空調機であり、建物の外部に設置される室外機8Aと、建物の内部に取り付けられる室内機8Bとから構成されている。室内機8Bには、床下空間4に暖気又は冷気を吹き出す吹出口9と、室内側から空気を吸い込む吸込口10とを備えている。11は空調機8のコントローラであり、この場合は前記部屋A内の内壁(図略)面に取り付けられている。
前記床材3は、無垢の天然木質床材で構成されており、この無垢の天然木質床材としては、杉材、欅材、檜材、花梨材、胡桃材、楢材、樺材、桜材、椛材、楓材、ぶな材、タモ材、パープルハート材、イペ材、セランガンバツ材、ピンカド材、ケンパス材の何れか、若しくはこれらの組み合わせからなるものであるが、特にこの考案では、前記床材と同等の品質をもつ無垢の天然木質床材であればよく、前記列記した床材に限定されるものではない。
床材3には、1つ又は複数の流動調整口12が設けられる。図示の例では、床下空間4における室内機8Bと反対側の隅部に位置させて、前記部屋Cの床材部分に流動調整口12が1つ設けられているがこれに限定されない。この流動調整口12は、床下空間4内の暖気又は冷気の一部を室内側(ここでは部屋C)に移動させることにより、床下空間4内の暖気又は冷気に流動を生じさせて床下空間4の隅部まで十分に行き渡らせるためのものである。これにより、床下空間4の温度をほぼ均一にすることができる。尚、図1の部屋Bの床材3のように、このような流動調整口12を設けないで実施する場合もある。
又、流動調整口12は、暖気又は冷気の流量を調節するための開閉部材を取り付けることが好ましい。この開閉部材としては、例えば図2に示すように枠体13aと、この枠体13aの内側に回転可能に並設された複数のルーバー板13bからなる開閉部材13を用いることができるが、これに限定されない。当該開閉部材13は、複数のルーバー板13bの開き角度を変えることで、枠体13aの開口面積を全閉〜全開の範囲内で自由に調節することができる。これにより、前記流動調整口12を通る暖気又は冷気の流量調節が可能となる。
上記開閉部材としては、例えば図3に示すように固定円板14aと、この固定円板14aに対して同軸に枢支された回転円板14bとからなる開閉部材14を用いることもできる。当該開閉部材14は、下側の固定円板14aの円周方向に複数個形成された扇形孔14cに対して、上側の回転円板14bの円周方向に複数個形成された扇形孔14dの位置を変えることで、固定円板14aの扇形孔14cを全閉〜全開の範囲内で自由に調節することができる。これにより、前記流動調整口12を通る暖気又は冷気の流量調節が可能となる。
また、床材3の下面である、床下空間に臨む下面には、図1に示すように、全面に乾燥防止層50を形成してある。この乾燥防止層50は、この乾燥防止層50で覆われた無垢の天然木質床材が設置される部分の湿度を保持することによって、床材3を構成する無垢の天然木質床材が室内機8Bから吹き出す空気の流れなどでその内部に含まれる水分が過剰に奪われて、反り、ひび割れ、ささくれなどが発生するのを大幅に低減するものである。
前記乾燥防止層50には、ポリオレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、塩化ポリビニリデン系樹脂シート、アクリル系樹脂シート、天然または合成ゴムシートなどから選ばれた少なくとも一つのシートなどが用いられているが、この考案においては特にこれらのものに限定されるものではない。すなわち、前記乾燥防止層50は、エポキシ系やウレタン系などの液状の樹脂や合成ゴムなどを刷毛やローラーで塗布するか、吹付機により吹付けて成膜・硬化させることによってなる膜であってもよい。この場合にはウレタンゴム系、アクリルゴム系、クロロプレン系、ゴムアスファルト系、FRP系などから選ばれた少なくとも一つの塗料が用いられるが、この考案においては特にこれらのものに限定されるものではない。
前記乾燥防止層50は、前記のように無垢の天然木質床材と床下空間との間に形成する必要があるが、下地材や断熱材の有無によっては、下記のような構造となる。
Figure 0003155690
Figure 0003155690
さらに、室内機8Bと、床材3の下面に取り付けられた乾燥防止層50との間には、断熱材60が敷設されている。この断熱材60には、発泡材、例えばポリウレタン系の発泡体などが用いられている。従って、この断熱材60により、室内機8Bの暖冷気吹き出し口付近の床材が局所的に過度に熱くなったり冷たくなったりすることを防ぎ、床材温度の均一化を図り、快適な居住空間を提供することができる。
このように構成された第一実施形態においては、前記コントローラ11により空調機8を作動させると、例えば暖房モード時には室内機8Bの吹出口9から床下空間4に暖気が吹き込まれる。この時、前記コントローラ11により所望の暖房温度を設定することができる。
床下空間4に吹き込まれた暖気により、床下空間4内は徐々に加温されて温度が上昇すると共に、床材3に伝熱して当該床材3の温度を上昇させる。床材3を十分暖めた後に、例えば前記開閉部材13を僅かに開くと、床下空間4内の暖気の一部が流動調整口12を通過して部屋C側に流動する。このため、床下空間4内で緩やかに流動が生じて、床下空間4内の隅部に至るまで暖気が十分に到達する。これにより、床下空間4内の温度をほぼ均一にすることができる。尚、開閉部材13は、床下空間4に暖気を吹き込む前に下流側のものは開いておき、途中のものは適宜開くようにしても良い。
床下空間4の暖気により温められた床材3は、その輻射熱を輻射して部屋A、B、Cを温める。前記のように床下空間4内は暖気の流動により温度がほぼ均一に保持されるため、床材3からの輻射熱量は全面に渡ってほぼ等しくなる。
前記流動調整口12を通過して部屋C側に流動した暖気は、当該部屋C内に留まらずに例えばドア下やガラリ、欄間等の隙間を抜けて隣接する部屋B内に流入し、更にその隣の部屋Aにも流入する。このため、床下空間4から移動した一部の暖気が、順次各部屋A、B、C内を流動する。そして、部屋Aにおいて、暖気は前記吸込口10に吸い込まれる。
この結果、床下空間4の暖気は各部屋を流動しながら循環することとなり、室内機8Bから床下空間4への暖気の吹き出しが円滑となる。
各部屋A、B、Cを流動する暖気は、極めて緩慢な速度であって肌で風を感じない程度であるため、従来のように各部屋別に付けた室内機からファンによって強制的に吹き出される暖気とは異なる。
各部屋A、B、Cの床は床暖房の効果も得られる。このため、床暖房装置を設備する必要がないので、設備投資が安く済みしかもランニングコストも安価になる。又、足元から暖かいので空調機8の設定温度が低めでも十分満足な暖房が得られ、省エネルギーに寄与することができる。
従来方式の暖房時での効率の悪さは、床付近と天井付近で温度差が3℃〜5℃程度生じることであった。しかしながら、本実施形態によると、床付近と天井付近の温度差が1℃未満であり、暖房の効率が非常に優れていることが判明した。しかも、この時の建物の天井高は通常よりも高く、且つ天井にはシーリングファンが無い状態であった。
以上は暖房モードの場合に付いての説明であるが、冷房モードの場合も同様の要領で実施することが可能である。
次に、本考案の他の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図4及び図5は、本考案の第二実施形態を示す概略説明図である。図中、21は戸建ての建物(2階建て)における1階の床下空間であり、前記と同様に床材22(詳しくは床材22を張って形成した床)と基礎23とにより挟まれた領域によって形成され、当該領域の下方の基礎23の上面には断熱材24が敷設されている。
前記床材22の要所には複数の流動調整口25が設けられ、図示は省略したがこれらの流動調整口25には前記開閉部材13(又は開閉部材14)がそれぞれ取り付けられている。又、内壁26又は間仕切りにより複数(図示の例では3つ)の部屋D、E、Fが形成されている。尚、前記と同様に外壁27の内側には断熱材(図略)が取り付けられている。尚、28は1階の天井材である。
29は2階の床下空間であり、床材30(又は床材30を張って形成した床)と前記1階の天井材28とにより挟まれた領域によって形成され、当該領域の下方の1階の天井裏には断熱材31が敷設されている。
この戸建ての建物(2階建て)でも、図4及び図5に示すように、1階部分の床材22が無垢の天然木質床材で構成されている。なお、この床材22の、床下空間21に臨む下面の全面にも、第一実施形態の床材3の場合と同様の乾燥防止層50が取り付けられている。
さらに、この戸建ての建物の2階部分でも、図5に示すように、床材30にも、分流手段38を介して空調機34からの暖気又は冷気が送り込まれる2階の床下空間29に臨む下面に、一階の床材22と同様の乾燥防止層50が取り付けられている。
前記2階の床材30においても要所に複数の流動調整口32が設けられ、図示は省略したがこれらの流動調整口32には前記開閉部材13(又は開閉部材14)がそれぞれ取り付けられている。又、内壁33又は間仕切りにより複数(図示の例では3つ)の部屋G、H、Iが形成されている。
34は空調機であり、室外機34Aと室内機34Bとから構成され、室内機34Bは、暖気又は冷気を吹き出す吹出口35と、室内側から空気を吸い込む吸込口36とを備えている。そして、室内機34Bの吹出口35から吹き出される暖気又は冷気は、建物内に設けられた送気路37により1階の床下空間21と、2階の床下空間29とに吹き込まれる。この場合、空調機34を制御するコントローラは図示されていない。尚、送気路37は階段に形成される空間を利用することができる。
38は分流手段であり、前記送気路37内の下端部に設けて吹出口35に対向させてある。この分流手段38としては、例えば図4に示すように切替弁を用いることができるが、これに限定されない。この場合、分流手段38を実線の位置に切り替えると、吹出口35から吹き出される暖気又は冷気を誘導して1階の床下空間21に吹き込むことができ、仮想線(二点鎖線)の位置に切り替えると、吹出口35から吹き出される暖気又は冷気を送気路37に誘導して前記2階の床下空間29に吹き込むことができる。更に、実線の位置と仮想線の位置との間の領域に分流手段38を切り替えると、吹出口35から吹き出される暖気又は冷気を1階の床下空間21と2階の床下空間29との両方に分けて吹き込むことができ、しかもその吹き込み量の割合を変化させることができる。39は分流手段38の切り替え操作をするための制御手段である。
図4、図5において、40は建物の内部に設けられた換気路であり、下端部は前記室内機34Bの吸込口36に連通し、上端部は前記2階の部屋Gに開口する流入口40aが設けられている。41は2階の天井材である。
このように構成された第二実施形態においては、図示を省略したコントローラにより空調機34を作動させると、例えば暖房モード時には室内機34Bの吹出口35から1階の床下空間21に暖気が吹き込まれる。この時、前記分流手段38は前記実線の位置に切り替えられている。当該暖房モード時において、前記コントローラに所望の暖房温度を設定することができる。
1階の床下空間21に吹き込まれた暖気により、1階の床下空間21内の空気は徐々に加温されて温度が上昇すると共に、床材22に伝熱して当該床材22の温度を上昇させる。そして、前記開閉部材13(又は開閉部材14)を適度に開くと、1階の床下空間21内の暖気の一部が流動調整口25を通過して部屋D、E、Fにそれぞれ流動する。このため、1階の床下空間21内で緩やかに暖気の流動が生じ、1階の床下空間21内の隅部にまで暖気が十分に到達する。これにより、1階の床下空間21内の温度をほぼ均一にすることができる。
1階の床下空間21の暖気により温められた床材22は、その輻射熱を輻射して各部屋D、E、Fを温める。前記のように1階の床下空間21内は暖気の流動により温度がほぼ均一に保持されるため、床材22の全面から輻射される熱量はほぼ均等となる。これにより、各部屋D、E、Fへの熱量にムラが生じない。
前記流動調整口25を通過して部屋側に流動した暖気は、各部屋内に留まらずに例えばドア下やガラリ、欄間等の隙間を抜けて隣接する部屋内に流入し、更に廊下や階段等に移動する。又、一部の暖気は階段等の空間を通って2階まで移動し、当該2階の居住空間をある程度暖房した後に前記流入口40aから換気路40内に流入する。換気路40内に流入した暖気は、前記吸込口36から室内機34Bに吸引される。このようにして、1階の床下空間21及び2階の床下空間29の暖気は、1階及び2階の居住空間を流動しながら循環するため、室内機34Bから1階の床下空間21への暖気の吹き出しが円滑となる。
特に、2階を暖房したい場合には、前記分流手段38を仮想線の位置に切り替える。これにより、室内機34B吹出口35から吹き出される暖気は、1階の床下空間21側へは行かずに送気路37側に流入し、当該送気路37によって誘導されて2階の床下空間29内に吹き込まれる。
2階の床下空間29に吹き込まれた暖気により、2階の床下空間29内の空気は徐々に加温されて温度が上昇すると共に、床材30に伝熱して当該床材30の温度を上昇させる。この時、前記開閉部材13(又は開閉部材14)を僅かに開くと、2階の床下空間29内の暖気の一部が流動調整口32を通過して部屋G、H、Iにそれぞれ流動する。このため、2階の床下空間29内で緩やかに暖気の流動が生じ、隅部にまで暖気が十分に到達する。これにより、2階の床下空間29内の温度をほぼ均一にすることができる。
2階の床下空間29の暖気により温められた床材30は、その温熱を放射、対流して部屋G、H、Iを温める。前記のように2階の床下空間29内は暖気の流動により温度がほぼ均一に保持されるため、床材30の全面から輻射される熱量はほぼ均等となる。これにより、各部屋G、H、Iへの熱量にムラが生じない。
前記流動調整口32を通過して部屋側に流動した暖気は、各部屋内に留まらずに例えばドア下やガラリ、欄間等の隙間を抜けて隣接する部屋内に流入して移動する。そして、各部屋を暖房した後に、前記流入口40aから換気路40内に流入し、前記吸込口36から室内機34Bに吸引される。このようにして、2階の床下空間29の暖気は、2階の居住空間を流動しながら循環するため、室内機34Bから2階の床下空間29への暖気の吹き出しが円滑となる。
一方、1階と2階とを同時に暖房したい場合には、前記分流手段38を実線の位置と仮想線の位置との中間位置に切り替える。これにより、室内機34Bの吹出口35から吹き出される暖気は、1階の床下空間21側へ流れるものと、送気路37を介して2階の床下空間29側へ流れるものとに分流される。この時、分流手段38の切り替え位置を変えることで、1階の床下空間21側への流量と、2階の床下空間29側への流量との割合を微調整することができる。
以上は暖房モードの場合に付いての説明であるが、冷房モードの場合も同様の要領で実施することが可能である。又、上記第二実施形態は2階建ての場合であるが、本考案はそれに限定されずに3階以上の建物や地下階のある建物にも適用することが可能である。
3階以上の建物の場合には、図示は省略したが1階の床下空間からn階(n≧2)の床下空間まで連通する送気路に分流手段を配設し、この分流手段によりn階までの任意の階の床下空間に暖気又は冷気を送り込めるように構成する。このような構成により、例えビル等の建物であっても階数に関係なく十分適用することができる。
本考案によれば、少なくとも1つの空調機で複数の部屋を効率良く冷暖房することができる空調装置を備えた建物において、空調機で空調された暖気又は冷気を流通させても、床材の床下空間に臨む表面部分の全面に、乾燥防止層を取り付けてあるので、その暖気又は冷気の流通によって床材を構成する無垢の天然木質床材の内部に含まれる水分が奪われるのを防止できる。
また、本考案によれば、従来に比して20%程度の設備費で実現することができるセントラル方式の空調装置を備えた建物において、床材を構成する無垢の天然木質床材の内部に含まれる水分が奪われるのを防止できる。これにより、床面の美観が長期間に亘って保持できるようになるので、建物自体の資産価値も頗る向上する。
本考案は、少なくとも1つの空調機と床下空間を使用することで、建物内部のすべての部屋を効率良く冷暖房できるようにした空調装置を備えた建物において、空調機から送り込まれる暖気又は冷気などによって、床材に用いた無垢の天然木質床材に反り、ひび割れ、ささくれなどの発生を大幅に低減できる床構造として有効利用することができる。
1 基礎
3 床材
4 床下空間
5 内壁
6、7 断熱材
8 空調機
8A 室外機
8B 室内機
9 吹出口
10 吸込口
12 流動調整口
13、14 開閉部材
21 1階の床下空間
22 床材
23 基礎
24 断熱材
25 流動調整口
28 1階の天井材
29 2階の床下空間
30 床材
31 断熱材
32 流動調整口
34 空調機
35 吹出口
36 吸込口
37 送気路
38 分流手段
39 制御手段
40 換気路
41 2階の天井材
50 乾燥防止層
60 断熱材

Claims (10)

  1. 床材によって仕切られる床下空間に暖気又は冷気を送り込む空調機を有し、前記床下空間に流通する暖気又は冷気を前記床材に伝熱させ、該床材からの輻射熱を利用して前記室内空間を空調する空調装置を備えた建物の床構造であって、
    前記床材は、無垢の天然木質床材で構成されているとともに、
    前記床材の前記床下空間に臨む表面部分の全面に、乾燥防止層を形成したことを特徴とする建物の床構造。
  2. 前記床材は、杉材、欅材、檜材、花梨材、胡桃材、楢材、樺材、桜材、椛材、楓材、ぶな材、栗材、桐材、チーク材、パイン材、ローズ材、タガヤサン材、ストロングウッド材、タモ材、パープルハート材、イペ材、セランガンバツ材、ピンカド材、及びケンパス材及びこれら床材に匹敵する木質を有する無垢の天然木質素材から選ばれた少なくとも一種類の床材若しくはこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項1に記載の建物の床構造。
  3. 前記乾燥防止層は、ポリオレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、塩化ポリビニリデン系樹脂シート、アクリル系樹脂シート、天然または合成ゴムシートから選ばれた少なくとも一つのシートからなることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の床構造。
  4. 前記乾燥防止層は、エポキシ系やウレタン系などの液状の樹脂や合成ゴムなどを塗布または吹付けして成膜・硬化させてなる膜であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の床構造。
  5. 前記空調機の暖冷気吹き出し口上位を中心とする周辺に位置する床下空間の前記乾燥防止層と共に断熱材が配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の建物の床構造。
  6. 床材によって仕切られる床下空間に暖気又は冷気を送り込む空調機を有し、前記床下空間に流通する暖気又は冷気を前記床材に伝熱させ、該床材からの輻射熱を利用して前記室内空間を空調する空調装置と、
    前記床下空間の空気を室内空間へ移動させることにより空気の滞留し易い箇所を無くし、前記床下空間全体に暖気又は冷気を均一に行きわたらせ、床下空間の温度を円滑に均一にするために、前記床材に配設した開閉調整が可能な流動調整口と、
    を備えた建物の床構造であって、
    前記床材は、無垢の天然木質床材で構成されているとともに、
    前記床材の前記床下空間に臨む表面部分の全面に、乾燥防止層を形成したことを特徴とする建物の床構造。
  7. 前記床材は、杉材、欅材、檜材、花梨材、胡桃材、楢材、樺材、桜材、椛材、楓材、ぶな材、栗材、桐材、チーク材、パイン材、ローズ材、タガヤサン材、ストロングウッド材、タモ材、パープルハート材、イペ材、セランガンバツ材、ピンカド材、及びケンパス材及びこれら床材に匹敵する木質を有する無垢の天然木質素材から選ばれた少なくとも一種類の床材若しくはこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項6に記載の建物の床構造。
  8. 前記乾燥防止層は、ポリオレフィン系樹脂シート、塩化ビニル系樹脂シート、塩化ポリビニリデン系樹脂シート、アクリル系樹脂シート、天然または合成ゴムシートから選ばれた少なくとも一つのシートからなることを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の床構造。
  9. 前記乾燥防止層は、エポキシ系やウレタン系などの液状の樹脂や合成ゴムなどを塗布または吹付けして成膜・硬化させてなる膜であることを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の床構造。
  10. 前記空調機の暖冷気吹き出し口上位を中心とする周辺に位置する床下空間の前記乾燥防止層と共に断熱材が配置されていることを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の建物の床構造。
JP2009006600U 2009-09-15 2009-09-15 建物の床構造 Expired - Fee Related JP3155690U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006600U JP3155690U (ja) 2009-09-15 2009-09-15 建物の床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009006600U JP3155690U (ja) 2009-09-15 2009-09-15 建物の床構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3155690U true JP3155690U (ja) 2009-11-26

Family

ID=54859718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009006600U Expired - Fee Related JP3155690U (ja) 2009-09-15 2009-09-15 建物の床構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3155690U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097980A (ja) * 2010-11-03 2012-05-24 Toyota Home Kk 建物の空調設備
JP2016176628A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 ビッグローブ株式会社 空調用床吹出口および空調システム
KR20180102989A (ko) * 2017-03-08 2018-09-18 와세다 하우스 컴퍼니 시공 방법
JP2019002631A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 大和ハウス工業株式会社 暖房システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097980A (ja) * 2010-11-03 2012-05-24 Toyota Home Kk 建物の空調設備
JP2016176628A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 ビッグローブ株式会社 空調用床吹出口および空調システム
KR20180102989A (ko) * 2017-03-08 2018-09-18 와세다 하우스 컴퍼니 시공 방법
JP2018145737A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 早稲田ハウス株式会社 施工方法
CN108571130A (zh) * 2017-03-08 2018-09-25 早稻田住宅股份有限公司 施工方法
US10577773B2 (en) 2017-03-08 2020-03-03 Waseda House Co. Construction method
TWI720274B (zh) * 2017-03-08 2021-03-01 日商早稻田住宅股份有限公司 施工物
JP2019002631A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 大和ハウス工業株式会社 暖房システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5360779B2 (ja) 空調システム及びこれを利用した空調方法
JP3155690U (ja) 建物の床構造
KR101892913B1 (ko) 스마트 버섯재배사
JP2011047635A (ja) 空調装置
JP2014051874A (ja) 気密性住宅の省エネ換気システム
WO2015137443A1 (ja) 効果的空気循環技術による統合化した省エネルギー建物暖冷房システム
JP3152415U (ja) 家屋構造
WO2022205899A1 (zh) 一种上下出风空调室内机和上下出风空调器
JP2010243142A (ja) 空調システム及び建物
JP7093067B2 (ja) 空調システム及び家屋
JP2019045057A (ja) 空調システム、空調システム付き建物及び空調システムの運転方法
JP6480690B2 (ja) 全館冷暖房システム
JP3150652U (ja) 空調装置
WO2015194450A1 (ja) 集合住宅用暖冷房換気システム
JP2009281613A (ja) 空調方法
JP5081023B2 (ja) 建物の空調設備及びそれを備えた建物
JP3205722B2 (ja) 空気循環システム
JPH06347060A (ja) コアンダ効果を利用した空調方法
JPH08261514A (ja) 放射式空調方法
JP3123276U (ja) 住宅構造
CN107806666A (zh) 天花机
JP7503186B1 (ja) 空調システム
JP2001132123A (ja) 家屋の換気システム
JP6541624B2 (ja) 換気システム及び家屋
JP5759706B2 (ja) 遊技場の暖房設備

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 3

A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20101026

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131104

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees