JP3154659U - 疎水材投入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の車両の荷台に脱着が可能であるため専用車両を必要とせず、あらゆる疎水材を掘削溝(暗渠)に極めて均一に投入できる疎水材投入装置を提供すること。【解決手段】排水管を埋設するための掘削溝の内部であり該排水管の上部に疎水材を投入する装置であって、該疎水材を収納する疎水材収納容器、該疎水材収納容器の下に位置し該疎水材収納容器から落下する疎水材を該掘削溝まで移送するコンベア、及び、発電機を少なくとも有し、該疎水材収納容器のホッパーの出口部分上部に、該ホッパーを横断するように、破砕羽が設置されたシャフトが設けられ、該発電機からの電力によって該シャフトが回転して、疎水材を破砕しつつ該コンベアの上に疎水材を一定量ずつ供給できるようになっていることを特徴とする疎水材投入装置。【選択図】図7

Description

本考案は疎水材投入装置に関し、更に詳しくは、暗渠排水工事等で埋設される排水管の上部にあらゆる種類の疎水材を投入するための電動式の疎水材投入装置に関する。
暗渠排水工事では、排水管を埋設するための掘削溝(暗渠)の内部であり該排水管の上部に疎水材を投入して、土中の水が該排水管に流入し易いようにしている。従来、掘削溝(暗渠)に疎水材を投入する方法としては、人手に頼るものが多かった。しかし、圃場数の増加や圃場の面積の増加に伴い、手作業による疎水材の投入では多くの人手が必要であり、人件費が高くつく、時間がかかる等という問題があった。
そこで、現在では広大な圃場を一定の作業者により効率良く作業を行うために、上記の人力施工から機械施工に移行しつつある。疎水材の投入を機械化する方法としては、例えば、ダンプカー等の荷台に疎水材を収容し、その荷台を傾斜させつつ疎水材を掘削溝に供給する方法が知られている。
しかしながら、この方法では、ダンプカー等の荷台の傾斜角度の調整のみによって一定量の疎水材を掘削溝に供給することは極めて困難であり、多くの疎水材が一気に落ちることもある一方で、荷台の下方部に疎水材が詰まってしまう場合があった。
そこで、特許文献1には、掘削溝の真上に位置し昇降調整が可能な疎水材充填部を有する疎水材充填装置に関する技術が記載されおり、そこでは疎水材が充填された内部ホッパーの傾斜を調節したり、シャッター開口部の間隙を調節したりして、疎水材が掘削溝に落ちるような工夫がなされている。しかしながら、この装置は極めて大がかりなものであり、しかも疎水材充填装置を設置した専用の車両が必要であった。しかも、コンベアを使用していないために、掘削溝の上又は掘削溝の近傍をその専用の車両が移動する必要があり、安全性にも問題があった。
特許文献2には、走行方向に対し横方向に疎水材を投下するためのスクリューコンベアを有し、そのコンベア上に荷台の傾斜によって疎水材を供給する埋め戻し材投入車が記載されている。しかしながら、この技術では、スクリューコンベア上に一定速度で荷台から疎水材を供給することはできず、更にはスクリューコンベアでは移送できる疎水材の種類が限定されるという問題もあった。しかも、コンベア搭載の専用車を用いなくてはいけないという問題点が依然としてあった。
特許文献3には、傾斜可能な可動ホッパーや特殊なスクリューコンベアによって、疎水材の目詰まりを防止しつつ疎水材を投入する技術が開示されているが、装置が大掛かりな上に、スクリューコンベアでは移送できる疎水材の種類が限定され、しかも、コンベア搭載の専用車を用いなくてはいけないという問題点があった。
特許文献4には、疎水材の種類が限定されないようにベルトコンベアを移送手段として用い、疎水材を移送手段の上にバイブレーターを用いて振動を与えつつ供給することによって、一定量の疎水材を供給できる技術が開示されているが、疎水材を供給は依然としてキャリアダンプの荷台の傾斜によるものであり、安定供給に欠けるものであり、更にはバイブレーターでは破砕や解砕ができないために、大きな疎水材はそのまま掘削溝に投入することになり、排水性能等に支障をきたすものであった。
このように、上記何れの技術も、疎水材を一定量投入しようとしたものではあるが、何れも疎水材の安定供給性が依然として不十分であり、更には、供給装置やコンベアが既設された車両を用いざるを得なかったりして、実質的には専用の車両が必要であり、圃場等を使用していない時期にしか稼働できないため一般に稼働率が低い疎水材投入装置の使用形態としては、専用車両は極めてコスト的に不利なものであった。
更には、荷台の傾斜等の駆動に油圧を用いるものについては、そこで使用する油が圃場等に浸み込み環境を汚染することが懸念されており、行政の指導も厳しくなっているが、それにも十分には対応できないでいた。
特開2000−204645号公報 特開平11−181827号公報 特開平11−303052号公報 特開2006−037656号公報
本考案は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、種々の車両の荷台に脱着が可能であるため専用車両を必要とせず、あらゆる疎水材を掘削溝(暗渠)に極めて均一に投入できる疎水材投入装置を提供することにある。
本考案者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の破砕手段を有し特定の構造を有する疎水材収納容器を用いることによって、あらゆる疎水材を好適サイズにして、その下に位置するコンベア上に一定量で供給でき、その結果として掘削溝に疎水材を均一に投入できることを見出した。また、該疎水材収納容器は、ダンプカー等の荷台に容易に脱着可能にでき、専用車両を用いる必要をなくせることを見出して本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、排水管を埋設するための掘削溝の内部であり該排水管の上部に疎水材を投入する装置であって、該疎水材を収納する疎水材収納容器、該疎水材収納容器の下に位置し該疎水材収納容器から落下する疎水材を該掘削溝まで移送するコンベア、及び、発電機を少なくとも有し、該疎水材収納容器のホッパーの出口部分上部に、該ホッパーを横断するように、破砕羽が設置されたシャフトが設けられ、該発電機からの電力によって該シャフトが回転して、疎水材を破砕しつつ該コンベアの上に疎水材を一定量ずつ供給できるようになっていることを特徴とする疎水材投入装置を提供するものである。
また、本考案は、上記の疎水材投入装置を用いた暗渠工事で埋設されたものであることを特徴とする排水管を提供するものである。
本考案によれば、上記問題点を解消して課題を解決し、
(1)疎水材のコンベア上への供給を、従来のように荷台の傾斜を利用した自然落下に依存しないために、根本的にコンベア上に一定量の疎水材を定常的に供給できる。
(2)ダンプカー等の汎用車両の荷台に容易に脱着が可能であることから、圃場不使用時にしか使用できず一般に稼働率が低くならざるを得ない暗渠工事のために専用車両を準備しておく必要がなくなり、コスト削減になる。
(3)専用車両を用いないので、あらゆる圃場での作業が可能である。
(4)疎水材収納容器のホッパーの出口部分上部に破砕手段が設けられているので、疎水材を詰まらせることがなく、しかも疎水材を破砕しつつ該コンベアの上に疎水材を一定量ずつ供給できる。
(5)大きさ、硬度、形状、種類、凝集状態等が異なるあらゆる疎水材に適用が可能である。
(6)発電機を必須とし、該発電機からの電力によって破砕手段のシャフトが回転するので、疎水材を破砕しつつ供給できると共に、油圧を利用しないので油漏れによる環境汚染の懸念が皆無である。
(7)疎水材の供給が油圧方式でなく、破砕手段、コンベア等が電気により駆動するので、車両を運転しながらでも遠隔操作が可能である。
(8)破砕手段のみならず、全ての駆動を油圧でなく電力で行うことが可能となるため、油圧ポンプ等のメンテナンスが不要で、現場搬入後、極めて簡便に直ぐに作業開始が可能であり、また、油圧を切るための時間も節約できる。
(9)1日に疎水材を投入できる掘削溝の距離を延ばすことができる。具体的には、例えば、従来700m/日だったものを、1200〜1300m/日まで延ばすことができる。
(10)本考案の疎水材投入装置の必須部材である、疎水材収納容器、コンベア及び発電機が全て分離可能なため、輸送時には全て輸送トラック車幅内に格納し、作業時は最適な作業ができるように任意の距離で引き出す等して設置できる。一般道を輸送する輸送トラック等については、例えば2トン車で十分輸送可能である。
(11)簡便な疎水材収納容器を用いるため、疎水材の凍結防止のための冬季用電熱ヒーターの疎水材収納容器の壁面への設置、疎水材収納容器の下部に排出量調節用手動装置の設置等、付帯設備の設置が極めて容易である。
本考案の疎水材投入装置を汎用車両に載せて、疎水材を掘削溝中に投入している状態の一例を示す斜視図である。 暗渠工事後に、掘削溝中に排水管が疎水材により埋設された状態を示す断面図である。 疎水材収納容器の作業時の一例を示す概略側面図である。 疎水材収納容器の一例を示す概略上面図である。 疎水材収納容器の輸送時の一例を示す概略斜視図である。 疎水材収納容器の内側の一例を示す概略斜視図である。 冬季用電熱ヒーターと排出量調節用手動装置が設けられている疎水材収納容器の作業時の一例を示す概略側面図である。 本考案の疎水材投入装置における疎水材収納容器とコンベアの配置等を示す概略斜視図である。
以下、本考案について説明するが、本考案は以下の具体的形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
本考案の疎水材投入装置は、暗渠工事において、暗渠に疎水材を投入するためのものである。すなわち、排水管を埋設するための掘削溝(暗渠)の内部であり該排水管の上部に、水の浸透促進、排水管に開けられた水通過穴の詰まりを回避するため等に用いる疎水材を投入する装置である。
図2に、本考案の疎水材投入装置を用いる暗渠排水の断面概略を示す。具体的数値には特に限定はないが、例えば、幅約20〜40cm、深さ約0.8〜1.2m程度の掘削溝の下に排水管を置き、そこに疎水材を投入する。なお、排水管の直径は通常は60〜120mmである。最後に埋め戻し土を深さ約15〜30cm程入れて完成する。通常は、このような掘削溝を約5〜約12mおきに平行に通して排水させる。
本考案の疎水材投入装置は、少なくとも、(a)疎水材を収納する疎水材収納容器、(b)該疎水材収納容器の下に位置し該疎水材収納容器から落下する疎水材を該掘削溝まで移送するコンベア、及び、(c)発電機を有している。
図1に、上記した(a)疎水材収納容器31、(b)コンベア41及び(3)発電機51を汎用車両17であるクローラーダンプに設置した全体斜視図を示す。疎水材収納容器31は、錐体を逆にした形状のホッパー31aと、要すれば疎水材収納容器31の収納量を増加させるための垂直板31bからなっており、垂直板31bは、ホッパー31aの上縁の全体に蝶番31cで固定されて設けられている。垂直板31bは、あおり板のように、輸送時には蝶番31cを用いて、ホッパー31aの外側に倒せるようになっており、作業時には疎水材11の収納量を増やせると共に、輸送時には全高を低くしてコンパクトに畳めるようになっている。
図1は作業時の図であるので、疎水材収納容器31の下部の疎水材11の出口の下には、コンベア41が設置されている。作業時のコンベア41は、車両の進行方向に対して直角方向に張り出しており、車両が掘削溝12に沿って平行に移動しながら、疎水材11をコンスタントに掘削溝12中に投下できるようになっている。
コンベア41は特に限定はないが、ベルトコンベアであることが、あらゆる種類の疎水材11を移送できるために好ましい。従来の疎水材投入装置では、ベルトコンベアは、疎水材11が砂利類の場合は使用できるが、木材チップ、セラミックチップ等、凝集していて一気に大量に落下する恐れのあるものには不適であり、一方、スクリューコンベアは、凝集していて一気に大量に落下する恐れのあるものでも、一定の輸送量にし易く使用できるが、砂利等の硬いものでは使用できなかった。従って、従来の疎水材投入装置では、使用できる疎水材と使用できない疎水材があり、疎水材の種類が変わる度に、コンベア41を取り換える必要があった。しかも、コンベア41が既に取り付けてある専用車両ではそれもできなかった。
図1では、コンベア41は汎用車両17から左側に直角に張り出されている。これによって、汎用車両17が圃場等を移動中に、並行している掘削溝12内に脱輪する可能性がなくなり安全性が増す。本考案の疎水材投入装置を輸送トラック等に載せて一般道を圃場等に向けて輸送中は、コンベア41は図1においては右側に手動等で収納でき、輸送トラック等の車幅内に収めることができる。圃場等に到着して、汎用車両17に載せるときに、コンベア41を図1のように手動で左側に移動して用いることができる。
本考案の疎水材投入装置は、疎水材収納容器31のホッパー31aの出口部分上部に、疎水材11の破砕手段32があり、疎水材11を破砕しつつコンベア41の上に疎水材11を一定量ずつ供給できるようになっているので、従来はベルトコンベアには不向きであった「もみがら、木材チップ、セラミックチップ等、水を含むと凝集していて一気に大量に落下する恐れのある疎水材」、「ホタテ貝殻、カキ貝殻等、粉砕が必要な疎水材」等でもベルトコンベアが使用でき、また、粉石、ビリ砂利、火山礫等の硬い砂利類は、ベルトコンベアがもとより使用できるので、結果として、あらゆる種類の疎水材11に本考案の疎水材投入装置は適用できる。
疎水材11を確実に掘削溝12内に投下できるように、コンベア41の末端、掘削溝12のほぼ真上には、図1のように疎水材導入部材42が設けることが好ましい。
主に、破砕手段32において破砕羽32bが設置されたシャフト32aを回転させるため、コンベア41を作動させるため、要すれば疎水材11の凍結防止用に冬季用電熱ヒーター34を作動させるために発電機51が必須である。本考案では油圧を用いず電力で全て作動するので、油漏れによる圃場等の土壌の汚染がなく、この点について厳しくなった行政指導にも対応可能である。また、油圧方式を用いないため、車両を運転しながらでも遠隔操作が可能であり、油圧ポンプ等のメンテナンスが不要で、現場搬入後、極めて簡便に直ぐに作業開始が可能であり、油圧を切るための時間も節約できる。
発電機51の種類、最大電力量等は特に限定はないが、200Vの3相が好ましく、電力は1〜20kVAが好ましく、2〜10kVAがより好ましく、3〜5kVAが特に好ましい。最も汎用的な10kVAの発電機では、ホッパー31aの下部にコンパクトに収まらないが、やや特殊な約4kVA程度のものならば、電力量は十分で、かつホッパー31aの下部にコンパクトに収納できるので最も好ましい。特殊な約4kVA程度の発電機が使用できたために、図1に示したように、本考案の疎水材投入装置を、ちょうど汎用車両17の荷台に設置できた。
本考案の疎水材投入装置は、圃場等で用いられる汎用の車両に搭載して使用できるようになっている。汎用車両17の種類は特に限定はないが、例えば好ましいものとして、クローラーダンプ、ホイールダンプ、オフロードダンプ、全輪駆動トラック、小型牽引台車、小型トラック等が挙げられる。
一般に、疎水材投入装置を用いる暗渠工事は、圃場の不使用期間に行われる。具体的には、雪が解ける5月初旬から5月中旬、及び収穫後の9月初旬から10月下旬である。特に北海道の場合、11月になると雨が多く、その後は積雪があるので、好適に作業できる期間は、上記期間、すなわち1年に2〜3か月しかない。そのため、従来の専用車両では稼働期間が少な過ぎ、経済的に極めて不利であった。本考案の疎水材投入装置を用いれば、上記期間外(暗渠工事ができない期間)は、別の用途にかかる車両を使えるので、車両の稼働率が上がり無駄がなくなり、コスト的に極めて有利である。
本考案の疎水材投入装置の、(a)疎水材収納容器31、(b)コンベア41及び(c)発電機51は全て分離可能とできるため、輸送時には全て輸送トラック車幅内に格納できる。そして作業時は、最適な作業ができるように、任意の距離で引き出す等して使用することができる。
図3と図4に、本考案の疎水材収納容器31の作業時の形態の一例を示す。疎水材収納容器31のホッパー31aの出口部分上部に、該ホッパー31aを横断するように、破砕羽32bが設置されたシャフト32aが設けられ、該電機からの電力によって該シャフト32aが回転して、疎水材11を破砕しつつ該コンベア41の上に疎水材11を一定量ずつ供給できるようになっている。シャフト32aの回転は、回転伝達手段33によって、モーターの回転が伝搬するようになっている。破砕手段32は、破砕羽32bが設置されたシャフト32aと回転伝達手段33により成り立っている。本考案で、「破砕」とは、粉砕、ほぐし、詰まりを解く、解砕等をいう。
破砕羽32bはシャフト32aに直角に設置されているものでもよく、螺旋状に回転できるようになっているものでもよいが、疎水材11の種類に関係なく用いることができる点等から、シャフト32aに直角に設置されているものが好ましい。
破砕羽32bの個数は特に限定はないが、2個〜6個が、破砕の効率の点で好ましく、3個〜4個が特に好ましい。破砕羽32bの形状も特に限定はなく、木製チップ等の場合は破砕羽32bへの巻き付きがなく、貝殻等の場合は破砕羽32bの破損がないように決定される。図6に示したような棒状の直方体が、上記の性能に優れ、あらゆる疎水材11に好適に適用できるために特に好ましい。
破砕羽32bの材質は特に限定はないが、貝殻等の硬いものの粉砕のためには硬度が高い金属等が好ましい。また、使用して摩耗した場合に簡単に交換できることがメンテナンスを考慮すると好ましい。
シャフト32aの回転数は特に限定はないが、効率的な破砕のために、0.2〜1回/分が好ましく、0.4〜0.8回/分がより好ましく、0.5〜0.7回/分が特に好ましい。
破砕手段32の位置、すなわちシャフト32aの位置は、疎水材収納容器31のホッパー31aの出口部分上部であればよいが、ホッパー31a全体の高さの、下から1/10〜1/3の位置が好ましく、1/6〜1/3.2の位置がより好ましく、1/4〜1/3.5の位置が特に好ましい。
破砕手段32によって、もみがら、木材チップ、セラミックチップ等、水を含むと凝集して出て来なくなったり、一気に大量に落下したりする疎水材11を、解砕しながら一定量ずつコンスタントにコンベア41上に供給できる。また、ホタテ貝殻、カキ貝殻等、粉砕が必要な疎水材11でも、粉砕しながら一定量ずつコンスタントにコンベア41上に供給できる。更に、粉石、ビリ砂利、石灰石、火山礫等、詰まり易い疎水材11も、詰まりを解きつつ一定量ずつコンスタントにコンベア41上に供給できる。また、バーク等の粘り気がありホッパー31aから出てきたところで山のようにたまってしまいがちな疎水材11でも、少量ずつコンスタントにコンベア41上に供給できる。特に、ホタテ貝殻は直径が20cm程もあるため、本考案における破砕手段32によって、疎水材11としての適当な大きさに粉砕しつつ掘削溝12に投入が可能となった。
図6に、破砕手段32をホッパー31aの上から見た一形態を示す。図6では、4個の破砕羽32bがシャフト32aに破砕羽固定用ボルト32cで固定されている。疎水材11を破砕する際に、例えば疎水材11が破砕されずに、シャフト32a等に無理な力が入った時に、破砕手段32全体が破損する前に、破砕羽32bが、それが設置されているシャフト32aから外れるようになっていることが好ましい。破砕羽32bがシャフト32aから外れることによって、シャフト32aが折れる等、破砕手段32全体が破損することを防ぐことができる。図6に示したように、破砕羽32bをシャフト32aに破砕羽固定用ボルト32cで固定しておくことが好ましい。
図3に示すように、ホッパー31aの下には、必須ではないがホッパー筒口37が設けられていることが好ましい。また、疎水材収納容器31のホッパー31a部分は、要すれば筋交いの入った架台で固定されていることが好ましい。
図5に、疎水材投入装置の疎水材収納容器31を運搬時の形態を示す。ホッパー上縁の垂直板31bが蝶番31cによって外側に倒れ畳まれてコンパクトになっている。運搬時の疎水材収納容器31の高さは、通常1〜3m、好ましくは1.5〜2mとできるので、運搬が容易である。また、垂直板31bを使用すれば、十分な量の疎水材11を疎水材収納容器31に収納できる。
疎水材収納容器31のホッパー31aは、略逆四角錐の形状をしており、該ホッパー31aの内側の稜線部分に隅肉(すみにく、fillet)36が設けられていることが好ましい。隅肉36がないと、かぎ型に曲がった部分の内側の股の部分に、疎水材11が溜まってホッパー31aの下に位置する破砕手段32までに落ちて来なくなる場合がある。
疎水材収納容器31のホッパー31aの内側は、疎水材11との間の摩擦係数を低下させる物質によりコーティングされていることが、疎水材11の破砕手段32までのスムースな落下のために好ましい。摩擦係数を低下させる物質は特に限定はないが、DLC(Diamond Like Carbon)が好ましい。DLCとは、水素を若干含有した非晶質構造で、ダイヤモンド結合やグラファイト結合を有するものであり、プラズマを使用した気相合成法で合成されるカーボン薄膜である。DLCのコーティングをスリックコートということもある。
本考案の疎水材投入装置は、図7に示したように、疎水材収納容器31のホッパー31a部分の外側に、疎水材収納容器31に収納されている疎水材11が凍結することを防止するための冬季用電熱ヒーター34が設置されていることも好ましい。従来の方法では、ダンプカーの荷台にヒーターを設置することは不可能である。本考案の疎水材投入装置の疎水材収納容器31は単純な外壁を有しているため、ヒーターの設置が可能になった。そして、これにより寒冷地の低温の日での使用が可能になった。冬季用電熱ヒーター34による加熱温度は、疎水材11が固まらない温度であれば特に限定はないが、疎水材収納容器31内の温度で、2℃〜120℃が好ましく、10℃〜80℃がより好ましく、特に好ましくは15℃〜40℃である。
本考案の疎水材投入装置は、上記疎水材収納容器31のホッパー31a部分の下部に排出量調節用手動装置35を設けて、上記コンベア41の上に疎水材11を所定量ずつ供給できるようにすることも好ましい。図7では、ホッパー31a下部の右側に排出量調節用手動装置35があり、上下移動して疎水材11の出口面積を調節できるようになっている。
従来のダンプカーの荷台からコンベア41上に疎水材11を落下させる方式では、落ちない状態を避けることが精いっぱいで、コンベア41上への疎水材11の供給量をコントロールすること等は到底出来なかった。本考案によれば、ホッパー31aの出口部分上部に設けられ破砕手段32があることによって疎水材11が破砕されるので、その下の排出量調節用手動装置35によって、疎水材11を所定量ずつ落下させることが可能となる。
図8は、本考案の疎水材投入装置における疎水材収納容器31とコンベア41の配置等を示す概略斜視図である。コンベア41は図8でいうと左右に移動可能になっていて、掘削溝12の真上にコンベア41の末端又は疎水材導入部材42が来るように調整可能である。詳しくは、本考案の疎水材投入装置を輸送トラック等に載せて輸送中は、コンベア41を、図8でいうと左側に移動させてトラック等の内に収納しておき、疎水材11を投入するときは(本考案の疎水材投入装置を使用するときは)、コンベア41を図8でいうと右側に移動させ、疎水材投入装置や「疎水材投入装置を圃場等で載せている汎用車両17」から直角方向に張り出させて使用することができる。
使用時にコンベア41を図8では右側に移動させる距離、すなわち汎用車両17から直角方向に張り出させる距離は特に限定はないが、40〜80cmが好ましく、50〜70cmが特に好ましい。これより短いと、汎用車両17と掘削溝12との距離が近過ぎて、汎用車両17が移動中に掘削溝12に落ちる可能性があり安全性に欠ける場合があり、長過ぎると、輸送トラック等での輸送時にホッパー31aの下部等に収納し難い場合がある。
本考案の疎水材投入装置が使用できる場所は、田圃、畑等の圃場;牧草地;ゴルフ場;住宅地、別荘地等の宅地;等が挙げられる。これらの場所を「圃場等」と略記する場合がある。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本考案を更に具体的に説明するが、本考案は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
図1、図3〜5に示す本考案の疎水材投入装置A(作業時高さ:2100mm、作業時幅3050mm×2000mm、容量:3.7m、重量:900kg)を作製した。疎水材投入装置におけるベルトコンベヤ部は図8に示すものを用いた(ベルト:350W×125K×1.5×425ED平ベルト、ベルト速度:約48m/分、全長:2300mm、動力:1.0kw(200V))。また、発電機として3相200V、4kVAの発電機(ET4500K1、HONDA社製)を用いた。
上記の疎水材投入装置Aを車両クローラーダンプの荷台に設置し、疎水材として、木製チップを4.0m、垂直板を立てて容積を大きくした疎水材収納容器内に収納した。北海道の後志支庁管内の蘭越地区圃場にて、秘密を保持する義務のある特定人(具体的には、作業者、装置開発者等の関係者)しかいないところで、暗渠排水工事の疎水材投入作業を行った。
その結果、疎水材である木製チップが疎水材収納容器内に詰まることなく、更に、均一にベルトコンベア上に供給され、次いで掘削溝に投入された。また、作業員一人のみで車両及び疎水材投入装置を操作することができ、車両が掘削溝に落ちる心配もせず、安全に疎水材投入作業が完了した。
実施例2
実施例1記載の疎水材投入装置Aを用いて、疎水材として、実施例1の木製チップを4.0m用いる代わりに、ホタテ貝殻を4.0m使用したが、実施例1と同様に問題なく疎水材投入作業が完了した。
実施例3
実施例1記載の疎水材投入装置Aを用いて、疎水材として、実施例1の木製チップを4.0m用いる代わりに、切込砕石(平均径0mm〜40mm)を4.0m使用したが、実施例1と同様に問題なく疎水材投入作業が完了した。
比較例1
実施例1に記載の疎水材投入装置において、ホッパーに破砕手段のない疎水材投入装置aを用いた以外は実施例1と同様にして疎水材投入作業を行ったところ、疎水材である木製チップが疎水材収納容器内で固まり、疎水材排出口で詰まってしまった。
比較例2
実施例1〜3において、疎水材投入装置Aの代わりにダンプカーの荷台の傾斜によって、疎水材をコンベア上に供給したところ、ダンプカーの荷台に収容した疎水材が固まってしまったり、ダンプカーの荷台の傾斜を利用して疎水材を投入するため、均一に疎水材を掘削溝に投入することができなかったりして、人手による作業の手間が大幅にかかった。また、ホタテ貝殻の場合は直径が約20cmもあるため、破砕手段がないので疎水材として好適には使用できなかった。また、疎水材の種類によって、専用のコンベアや、最悪の場合、それぞれの専用車両が必要であり、コスト的にも問題であった。
本考案の疎水材投入装置は、貝殻、石灰石、砂利、木のチップ等のあらゆる疎水材を掘削溝に安全、均一に投入することができ、汎用車両に容易に脱着が可能であるため、暗渠排水工事に広く利用されるものである。
11 疎水材
12 掘削溝
13 排水管
14 排水
15 埋め戻し土
16 圃場土
17 汎用車両
21 疎水材投入装置
31 疎水材収納容器
31a ホッパー
31b 垂直板
31c 蝶番
32 破砕手段
32a シャフト
32b 破砕羽
32c 破砕羽固定用ボルト
33 回転伝達手段
34 冬季用電熱ヒーター
35 排出量調節用手動装置
36 隅肉
37 ホッパー筒口
41 コンベア
42 疎水材導入部材
51 発電機

Claims (11)

  1. 排水管を埋設するための掘削溝の内部であり該排水管の上部に疎水材を投入する装置であって、該疎水材を収納する疎水材収納容器、該疎水材収納容器の下に位置し該疎水材収納容器から落下する疎水材を該掘削溝まで移送するコンベア、及び、発電機を少なくとも有し、該疎水材収納容器のホッパーの出口部分上部に、該ホッパーを横断するように、破砕羽が設置されたシャフトが設けられ、該発電機からの電力によって該シャフトが回転して、疎水材を破砕しつつ該コンベアの上に疎水材を一定量ずつ供給できるようになっていることを特徴とする疎水材投入装置。
  2. 汎用の車両に搭載して使用できるようになっている請求項1記載の疎水材投入装置。
  3. 上記疎水材収納容器が、ホッパー、及び、該ホッパーの上縁の全体に設けられ該疎水材収納容器の収納量を増加させるための垂直板、を有している請求項1又は請求項2記載の疎水材投入装置。
  4. 上記疎水材収納容器のホッパー部分の外側に、疎水材収納容器に収納されている疎水材が凍結することを防止するための冬季用電熱ヒーターが設置されている請求項1ないし請求項3の何れかの請求項記載の疎水材投入装置。
  5. 疎水材を破砕する際に無理な力が入った時に、上記破砕羽が、それが設置されているシャフトから外れるようになっている請求項1ないし請求項4の何れかの請求項記載の疎水材投入装置。
  6. 上記疎水材収納容器のホッパー部分が略逆四角錐の形状をしており、該ホッパー部分の内側の稜線部分に隅肉が設けられている請求項1ないし請求項5の何れかの請求項記載の疎水材投入装置。
  7. 上記疎水材収納容器のホッパー部分の内側が、疎水材との間の摩擦係数を低下させる物質によりコーティングされている請求項1ないし請求項6の何れかの請求項記載の疎水材投入装置。
  8. 上記疎水材収納容器のホッパー部分の下部に排出量調節用手動装置が設けられていて、上記コンベアの上に疎水材を所定量ずつ供給できるようになっている請求項1ないし請求項7の何れかの請求項記載の疎水材投入装置。
  9. 上記コンベアがベルトコンベアである請求項1ないし請求項8の何れかの請求項記載の疎水材投入装置。
  10. 疎水材投入装置の全ての動作が上記発電機からの電力で作動する請求項1ないし請求項9の何れかの請求項記載の疎水材投入装置。
  11. 請求項1ないし請求項10の何れかの請求項記載の疎水材投入装置を用いた暗渠工事で埋設された排水管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112575835A (zh) * 2020-11-11 2021-03-30 中国一冶集团有限公司 管廊两侧级配碎石回填摊铺和夯实一体装置

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