JP3153055B2 - フェザー性に優れた樹脂ラミネート金属製易開缶性蓋材の製造方法 - Google Patents

フェザー性に優れた樹脂ラミネート金属製易開缶性蓋材の製造方法

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JP3153055B2 JP19961493A JP19961493A JP3153055B2 JP 3153055 B2 JP3153055 B2 JP 3153055B2 JP 19961493 A JP19961493 A JP 19961493A JP 19961493 A JP19961493 A JP 19961493A JP 3153055 B2 JP3153055 B2 JP 3153055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板やアルミニウム板な
どの金属板、あるいはこれらの金属板に錫メッキやクロ
メート皮膜や塗装などの表面処理皮膜と樹脂ラミネート
を施した表面処理金属板に、開缶を容易にする切断案内
溝を設けた易開缶性蓋材の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】飲料用缶、一般食料用缶な
どに使用される易開缶(イージーオープン缶)には、容
器蓋の一部または全部の開口片を把手で引きちぎり、缶
体と分離するテアーオフ式と缶体に付着させて残すステ
オンタブ式がある。その易開缶は塗装されたアルミニ
ウム板あるいは鋼板を開缶用素材とし、基本蓋形状に打
抜き後金型の平らな下型に載せ、先尖断面のスコアー加
工刃を開口輪郭形状に突設した上型を押圧して、該素材
に開口形状の切断案内溝を形成していた。開缶性を容易
にするためには切断案内溝を加工前板厚の1/2〜2/
3程度の達するスコアー加工刃の押圧が必要であった
が、切断案内溝の深さが浅過ぎる場合は開缶性不良とな
り、また深過ぎる場合は強度不足を呈し外部からの小さ
な衝撃で開缶する運搬上の問題があった。
【0003】開缶用素材は開缶性などの要求から極薄手
化の中で、スコアー加工具も相当の精度が要求される事
から工具を著しく短命化する問題から特開昭55−70
434号公報や特開昭57−175034号公報のよう
に「開口片の周辺部と缶体との間に、薄肉の上向きの連
片を形成し、ついで開口片を押下げることにより、連片
をその中間部から腰折れさせて切断案内溝を形成する缶
の引きちぎり式開口片の形成方法」の如き、工具寿命延
長の加工対策が講じられている。また、切断案内溝の加
工によって表面処理皮膜層が切断され金属面を露出した
部分の錆の発生を防止するために補修塗装を施して製品
化に供されているが、その補修塗装も本塗装作業と同様
に煩雑な焼付け工程を長時間を行なわねばならず、しか
も焼付け時に塗料に混合された溶剤から排出される二酸
化炭素によって地球環境を汚染する問題があった。
【0004】今日の易開缶性蓋には加工性、耐食性、内
容物風味の保持性と価格の利点から、アルミニウムや鋼
板に塩化ビニル系塗料の塩化ビニルオルガノゾルを塗装
した素材が幅広く使用されている。しかし、その反面で
は資源のリサイクル技術において、使用済の缶体を回収
し焼却あるいは再溶解する際に塩化ビニル系塗料から、
有毒なダイオキシンを発生する問題があった。この問題
から塩化ビニル系塗料に代わる新しい塗料の研究開発も
進められている。
【0005】最近、上記の問題を解決すべく、切断案内
溝部に補修塗装しないことを目的にして、ポリエステル
樹脂ラミネート金属板を上下金型の肩半径にて押圧加工
し、切断案内溝部を形成する易開缶性蓋の製造技術が開
発されている。しかしながら、易開缶性蓋には、フェザ
ーが多く発生する問題があった。フェザー性とは易開缶
性蓋を開缶した時に缶本体側の切り口端部に残る有機皮
膜の事で、これが外観上不衛性なイメージを与えること
から嫌われている。従来の易開缶性蓋すなわち塗装金属
板に先尖断面のスコア加工刃で切断案内溝を形成して
も、開缶時に問題となる場合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のように今
日まで多く使用されている易開缶性蓋塗装材がもたらす
スコアー加工具の使用寿命問題や塗装材製造工程時の環
境問題さらにフェザー性問題等の諸問題を解決する事
を目的にした易開缶性蓋材を提供するものであって、そ
の要旨は、金属板または表面処理金属板の片面もしくは
両面に厚さ:10〜100μ、伸び:300%以上、結
晶化度:10%以下で結晶融解熱:10ジュール/g以
上の結晶性飽和ポリエステル系樹脂をラミネートした開
缶用素材を、肩丸み半径が0.1〜1.0mmの上下金
型を用いて素材厚みの1/2以下の残厚の切断案内溝を
押圧加工により成形した後、該切断案内溝周辺部の結晶
性飽和ポリエステル系樹脂層を該樹脂の冷結晶化開始温
度〜融点未満の温度で加熱処理するフェザー性に優れた
樹脂ラミネート金属製易開缶性蓋材の製造方法である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明をする。
本発明において使用する素材は一般に使用される金属板
または鋼板の片面もしくは両面にSn,Cr,Ni,A
L,Znなどの耐食性金属の1種または2種以上のめっ
き層さらにはクロメート処理皮膜を施した表面処理金属
板を使用する。具体的には鋼板やアルミニウム板の他
に、付着量0.5〜3.0g/mのSnめっき層に化
成処理を施した錫めっき鋼板、付着量0.3〜2.0g
/mのNiめっきを施して化成処理を施したニッケル
めっき鋼板、付着量0.01〜0.5g/m のNiめ
っき層を施し、さらに付着量0.5〜2.0g/m
Snめっきを施して化成処理を施したSn/Niめっき
鋼板、金属Cr層50〜200g/mに酸化Cr層
5〜30g/mを施した通常TFS(Tin Fr
ee SteeL)と呼ばれるクロムクロメート処理鋼
板などがある。
【0008】当然の事ながら、アルミニウム板に電解ク
ロム酸処理や浸漬クロム酸処理を施してクロム付着量の
酸化Cr層を3〜50g/mと金属Cr層を10〜
200g/m施した表面処理金属板も使用すること
ができる。また、これらの素材の板厚などの諸条件につ
いては特に限定するものでないが、蓋材としての適応性
から板厚は0.150〜0.300mm,伸びは10〜
40%が好ましい。
【0009】上記のような金属板または表面処理金属板
の片面もしくは両面に厚さ:10〜100μ、伸び:3
00以上、結晶化度:10%以下で結晶融解熱:10ジ
ュール/g以上の結晶性飽和ポリエステル系樹脂皮膜を
ラミネートする。この樹脂皮膜は、所定の肩半径を有す
る上下金型での押圧成形による開口案内溝の加工時に、
密着性よく素地に追随し皮膜自体も優れた加工性を有す
ることにより、加工後も素地を完全に被覆しており、従
来から必要であった補修塗装を不要とする。また、開口
案内溝を成形した後に所定の熱処理を行うことにより、
開缶時のフェザー問題を引き起こすことのない易開缶性
蓋を製造できる
【0010】本発明において使用する結晶性飽和ポリエ
ステル系樹脂層とは、ジカルボン酸とジオールの縮重合
で得られる線状熱可塑性ポリエステルであり、ポリエチ
レンテレフタレートで代表されるものである。ジカルボ
ン酸成分としてはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ドデカ
ンカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの単独
または混合物であり、ジオール成分としてはエチレング
リコール、ブタンジオール、デカンジオール、ヘキサン
ジオール、シクロヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コールなどの単独または混合物である。2種以上のジカ
ルボン酸成分やジオール成分による共重合体や、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコールなどの他にモ
ノマーやポリマーとの共重合体であってもよい。さらに
これらの樹脂には、必要に応じて可塑剤、酸化防止剤、
熱安定剤、無機粒子、顔料、有機滑剤などの添加剤を配
合してもよい。
【0011】しかしながら、本発明において使用する結
晶性飽和ポリエステル系樹脂層には、本発明の目的か
ら、次のような制約がある。樹脂皮膜の厚みを10〜1
00μに限定した理由は、10μ未満の薄い皮膜では樹
脂皮膜層のバリアー性(耐食性、耐錆性)が確保されな
いため厚くする必要があるが、その反面、100μを越
える過剰な厚みではバリアー性効果が飽和域に達し経済
的に問題がある。従って、性能と経済性から考慮して、
樹脂層の厚みは16〜60μの範囲のものが望ましい。
また過酷な加工条件から破断伸びが300%以上で伸び
易い程好まれ、結晶化度も10%以下であることが重要
である。破断伸びが300%未満で結晶化度が10%を
越えると後述する押圧加工時の薄肉部成形に対し伸び不
足により、樹脂皮膜に多数の欠陥を生じることになる。
伸びについては450%以上が好ましい。なお、本発明
において積層樹脂皮膜の伸びは、素地より樹脂皮膜を剥
離し、JIS C2318に準じた方法で測定される。
【0012】また、本発明の結晶化度については次の手
順で測定した値である。 (1)樹脂層についてのX線回折強度を2θ=5〜40
の範囲で測定する。 (2)2θ=10,2θ=35におけるX線回折強度曲
線を直線で結び、ベースラインとする。 (3)樹脂層と同一樹脂を溶融後液体窒素中に投入する
などの手段により、ほぼ完全非晶質と考えられる試料と
し、これについて(1)と同一条件でX線回折強度を測
定する。 (4)(1)で得た回折強度線の結晶回折ピークのすそ
をなめらかな曲線で結ぶ。なお、その曲線の形状は
(3)で測定した非晶質試料の回折強度曲線と相似形に
なるようにする。 (5)(2)のベースラインと(4)の曲線に囲まれた
部分の面積をIa、(1)の回折強度曲線に囲まれた部
分の面積をIcとする。 (6){Ic/Ia+Ic}×100を結晶化皮とす
る。
【0013】さらに、本発明に用いる積層樹脂皮膜の結
晶融解熱が10ジュール/g以上であることが重要であ
る。これまでの発明者の知見から、後述する押圧加工に
よって得られる易開缶性蓋においては、少なくとも切断
案内溝周辺の缶内外面の樹脂皮膜を、結晶化度20%以
上、伸び100%以下にしなければ、開缶時のフェザー
リング問題が発生する。即ち、開口片を引きちぎり或い
は押し込んで開缶した場合、切断案内溝周辺の樹脂皮膜
を、結晶化度20%未満或いは伸び100%超では、切
り口部に膜の破断片が目立ち、外観的な不快感を与え
る。
【0014】押圧加工における加工性については、樹脂
皮膜は低結晶化度と高い伸び性が必要である。一方、フ
ェザーリングに関しては、高結晶化度と低い伸び性とが
必要であり、双方に矛盾を生じる。そこで、本発明では
押圧加工前では、低結晶化度と高い伸び性とを有する皮
膜を、押圧加工後に、少なくとも切断案内溝周辺の缶内
外面の樹脂皮膜物性を加熱、冷結晶化させることによ
り、高結晶化度と低い伸び性へと変えることにより、こ
の矛盾を解決した。
【0015】すなわち、本発明者らは種々検討を行った
結果、破断伸びが300%以上かつ結晶化度10%以下
の物性を有するポリエステル樹脂系皮膜を加熱によって
効率よく結晶化度20%以上、伸び100%以下にする
には、樹脂皮膜物性として、結晶融解熱が10ジュール
/g以上必要であることを見いだした。
【0016】本発明における樹脂の結晶融解熱とは、樹
脂を予め樹脂の融点+30℃まで加熱し、5分間保持溶
融した後、10℃/分の降温速度で30℃以下に冷却し
たものを試料として、示差走査熱量計(DSC)で10
℃/分の昇温速度で測定し、結晶の融解を示すピークの
大きさ(面積)が結晶融解熱(ΔHf)である。この結
晶融解熱はジュール/gで表され、これが大きいことは
結晶性の強い樹脂であることを示している。なお、ここ
での融点とは、示差走査熱量計(DSC)で10℃/分
の昇温速度で測定して得られる結晶融解を示す吸熱ピー
クの吸熱量が最大値をとなる温度を言う。
【0017】上記のように樹脂皮膜をラミネートした開
缶用素材を、次のように加工する。開口案内溝の成形加
工において、樹脂皮膜を破断させることなく易開缶性を
保障する開口案内溝は、開口片形状を構成する切断案内
溝形成用上下金型の肩半径が0.1〜1.0mmである
金型を用いて樹脂ラミネート材を押圧加工成形し、加
工最薄部の金属厚みを加工前の金属厚みの1/2以下に
薄く形成する。
【0018】切断案内溝形成用上下金型ダイスの肩丸み
半径が0.1mmより小さい場合は、肩半径の部分が鋭
いために加工時に被加工素材のラミネート樹脂皮膜を疵
付けたりあるいは破断する。また、1.0mmを超える
肩半径で押圧加工を行うと、素材は必要以上に幅広い部
分で押圧加工され、金属と樹脂との密着性を劣化する。
必要以上に密着不良部分が形成される事は、フェザーを
招く原因となる。また、塗膜の密着不良部は耐食性の面
からも好ましくない。開口片周縁部は、望みの厚みに到
達するように上下金型ダイスの間にて押圧加工し最薄部
金属厚みが、開缶性の面より加工前の金属厚みの1/2
以下、更に望ましくは1/3以下にする必要がある。
【0019】さらに、本発明においては、切断案内溝を
形成させたのち、蓋工程あるいは製缶工程中において切
断案内溝周辺部の樹脂皮膜温度を樹脂皮膜の冷結晶化開
始温度〜融点未満の温度で加熱熱処理をする。上述した
ように、押圧加工でラミネート材の樹脂皮膜を追随させ
るためには、低結晶化度でかつ高い伸び性即ち結晶化度
10%以下かつ伸び300%以上の皮膜特性が必要され
る。一方、開缶時のフェザー性を良好とするためには、
皮膜特性を結晶化度20%以上かつ伸び100%以下と
する必要がある。
【0020】そこで、本発明ではこれらの性質を確保す
るために、熱処理をする。熱処理温度は、効率的に皮膜
を結晶化させるために樹脂皮膜の冷結晶化開始温度を下
限とし、樹脂皮膜の溶融流動による外観不良や樹脂皮膜
の熱劣化を防ぐことから融点温度を上限とした。この熱
処理条件は、使用する熱可塑性樹脂によって冷結晶開始
温度及び融点が異なるため、使用する熱可塑性樹脂毎に
選定しなければならない。これらは、示差走査熱量計
(DSC)にて、昇温速度10℃/分で、熱可塑性樹脂
皮膜について昇温測定をおこない、冷結晶化開始温度は
冷結晶化のピークの立ち上がりとして、求めることが可
能であり、融点は結晶融解のピーク温度である。
【0021】また、加熱方法については、特に限定しな
いが、一例として、加熱炉中での加熱、熱風吹き付けに
よる加熱、バーナーの直下火加熱、赤外線加熱、誘導加
熱による基板の金属板からの加熱、加熱された固体接触
させる方法等が挙げられる。また、特に製蓋工程の途中
での熱処理の場合には、その後の樹脂皮膜の加工性を考
慮すると、切断案内溝周辺部のみを加熱する事が望まし
い。
【0022】これらの一連の加工工程において、前記特
性を有する樹脂皮膜は素地と共に均一に伸ばされ、全く
加工欠陥が発生しないため、加工後の補修塗装の必要は
なく、良好な耐食性を保障することができる。また、本
発明の方法によれば、互いに凸の滑らかな曲面を有する
肩半径部分による押出しあるいは押戻し等のプレス加工
を基本とした加工であるため、尖鋭刃の押圧方式に見ら
れる工具寿命の問題は皆無であり、優れた生産性が保障
される。さらに、切断案内溝を成形した後、熱処理を行
うことにより、フェザー性の優れたの易開缶性蓋の製造
が可能となる。
【0023】さらに本発明は開口片の周縁部に存在する
切断案内溝の最適化を主な特徴とするものであり、取っ
手と開口片を引きちぎり缶本体と分離されるテアーオフ
方式と、取っ手および開口片共に開缶後も缶本体に固着
されたまま残るステイオンタブ方式の両方式に適用する
ことが可能である。以下、本発明の実施例を示す。
【0024】
【実施例】
実施例1 板厚0.250mm、硬度62(HR30-T )の薄鋼板の
表面に、付着量2.8g/m2 の電気錫めっきを施し
た。錫を加熱・溶融し、鏡面光沢を有する表面とした
後、クロム酸を主体とする処理浴中にて電解後処理を行
い、金属クロム12mg/m2 およびその上層に水和酸
化クロム12mg/m2 (Crとして)を有するクロメ
ート皮膜を形成させた。水洗・乾燥後、この鋼板を加熱
し、異なった融点を有する2層構造ポリエステル樹脂
で、上層が厚み35μで下層が厚み5μであり、下層樹
脂は上層樹脂より低融点でアイオノマーを含有する全厚
み40μの樹脂フィルムを該鋼板の両面に積層した。積
層された皮膜の結晶化度は4%であった。また、積層後
に剥離して測定した皮膜の伸びは450%であった。さ
らに、樹脂皮膜の結晶融解熱量は28ジュール/gであ
り、冷結晶化開始温度は110℃で、融点は230℃で
あった。
【0025】この両面にポリエステル樹脂皮膜を有する
鋼板を、図1に示すような易開缶蓋(3)を作成するに
当たり、図2に示すように、開口片の形状寸法と対応
し、肩半径が0.5mmの上下金型A(5)(6)をも
って蓋本体の要所をプレスによって押圧加工することに
より、開口片(2)に相当する部分を上方に押出し成形
した。この際、開口片(2)と蓋本体(1)とを結ぶ連
片(7)は、押圧によりなだらかな板厚変化を有する薄
肉部を形成するように加工した。
【0026】次いで図3に示すように、連片(7)の中
央部に対応する凸部(13)を有する下金型B(11)
上へ、蓋本体(1)を載せ、凸部(13)に対応する凹
溝(12)を有する上金型B(10)で押圧した。この
操作により、なだらかな板厚変化を有する連片(7)
は、概ね中間部からV字状に下向きに折られて、凹溝
(8)内へ突入する。かくして、蓋本体(1)の下面に
おける開口片(2)の周縁には、断面V字状をなす薄肉
の切断案内線(4)が形成される。
【0027】このようにして成形加工された易開缶蓋
は、加熱炉において、樹脂皮膜温度130℃で2分間熱
処理した。なお、本実施例における最薄部の鋼板厚みは
48μであった。樹脂皮膜も鋼板同様に成形され、最薄
肉部表面に残留した膜厚は両面とも約8μであった。熱
処理後の樹脂皮膜の結晶化度は26%、伸びは87%で
あった。この熱処理後の易開缶蓋は、開口片の引きちぎ
り力の測定による開缶性の評価と、缶内外面の樹脂皮膜
の破壊程度を調べる通電試験に供された。開缶性(取っ
手を引起こす力および開口片を引きちぎる力)は1.7
kg以下と優れ、樹脂皮膜の通電値は内面側0.2m
A、外面側0.4mAで実用的に十分満足出来るもので
あった。又、破断された切断案内溝の切り口周辺には肉
眼的に目立ったフェザーは認められなかった。
【0028】実施例2 板厚0.280mm、5182合金系H39のアルミニ
ウム板の表面に、クロム酸を主体とする処理浴中にて電
解後処理を行い、金属クロム12mg/m2 およびその
上層に水和酸化クロム12mg/m2 (Crとして)を
有するクロメート皮膜を形成させた。水洗・乾燥後、こ
のアルミニウム板を加熱し、異なった融点を有する2層
構造ポリエステル樹脂で、上層が厚み10μのアイオノ
マーを含有し、下層が厚み3μの上層樹脂より低融点
で、全厚み13μの樹脂フィルムを該アルミニウム板の
両面に積層した。積層された皮膜の結晶化度は8%、結
晶融解熱量は13ジュール/gであった。また、積層後
に剥離して測定した皮膜の伸びは320%で、冷結晶化
開始温度は115℃で、融点は225℃であった。
【0029】この両面に樹脂皮膜を有するアルミニウム
板を、肩半径が0.2mmである上下金型A(5)
(6)を用いて、実施例1と同様の加工を行った。本実
施例では、最薄肉部のアルミニウム板厚みは95μにな
るように調整した。樹脂皮膜もアルミニウム板同様に成
形され、最薄肉部表面に残留した膜厚は約7μであっ
た。上記製蓋加工で作られた易開缶性蓋は、缶胴に巻締
められた後に、赤外線加熱により、皮膜温度205℃で
20秒間熱処理された。熱処理後の樹脂皮膜の結晶化度
は32%、伸びは55%であった。開缶性は1.7kg
以下で問題なく開缶され、樹脂皮膜の通電値は内面側
0.3mA、外面側0.2mAで実用的に十分満足出来
るものであった。又、破断された切断案内溝の切り口周
辺には肉眼的に目立ったフェザーは認められなかった。
【0030】実施例3 実施例1と同一のめっき鋼板上に、厚み37μのポリエ
ステル樹脂フィルムを、熱硬化性ポリエステル接着剤を
介して該鋼板の両面に積層した。樹脂皮膜の全厚みは4
0μであった。積層された皮膜の結晶化度は5%、結晶
融解熱量は11ジュール/gであった。また、積層後に
剥離して測定した皮膜の伸びは370%で、冷結晶化開
始温度は105℃で、融点は235℃であった。この両
面に樹脂皮膜を有する鋼板を、肩半径が0.8mmであ
る上下金型A(5)(6)を用いて、図2に示すよう
に、押圧加工することにより、開口片(2)に相当する
部分を上方に押出し成形した。この際、開口片(2)の
周縁部と蓋本体(1)と連片(7)は、押圧によりなだ
らかな板厚変化を有する薄肉部を形成するように加工し
た。
【0031】次いで図5に示すように、連片(7)の内
側と外側に相当する部分に凸部(13)を有する下金型
C(15)上へ、蓋本体(1)を下向拡開傾斜の状態の
まま載せ、下金型C(15)の凸部(13)に対応する
凹部(17)を有する上金型C(14)で押圧した。こ
の操作により、切断案内溝の内側と外側にビードを形成
し、このビード部を除いて蓋本体(1)と開口片(2)
が同一高さとなった。本体(1)の上面における開口片
(2)の周縁には、薄肉の切断案内線(4)が形成され
る。この後、切断案内線の近傍は、赤外線によって、樹
脂皮膜温度170℃で1分間熱処理され、リベット成形
された。
【0032】なお、本実施例では、最薄肉部の鋼板厚み
は55μになるように調整した。樹脂皮膜も鋼板同様に
形成され、最薄肉部表面に残留した膜厚は両面とも約6
μであった。熱処理後の樹脂皮膜の結晶化度は26%、
伸びは70%であった。この熱処理後の易開缶蓋は、開
口片の引きちがり力の測定による開缶性の評価と、缶内
外面の樹脂皮膜の破壊程度を調べる通電試験に供され
た。開缶性は1.8kg以下で問題なく開缶され、樹脂
皮膜の通電値は内面側0.3mA、外面側0.3mAで
実用的に十分満足出来るものであった。又、破断された
切断案内溝の切り口周辺には肉眼的に目立ったフェザー
は認められなかった。
【0033】比較例1 実施例1と同一のめっき鋼板上に、異なった融点を有す
る2層構造ポリエステル樹脂で、上層が厚み20μ、下
層が厚み20μで、下層樹脂は上層樹脂より低融点でア
イオノマーを含有する全厚み40μの樹脂フィルムを該
鋼板の両面に積層した。積層された皮膜の結晶化度は4
%、結晶融解熱量は28ジュール/gであった。また、
積層後に剥離して測定した皮膜の伸びは450%で、冷
結晶化開始温度は110℃で、融点は230℃であっ
た。この両面に樹脂皮膜を有する鋼板を、肩半径が0.
08mmである上下金型A(5)(6)を用いて、実施
例1と同様の加工、熱処理を行った。本実施例では、最
薄肉部の鋼板厚みは48μになるように調整した。熱処
理後の樹脂皮膜の結晶化度は26%、伸びは87%であ
った。開缶性は1.7kg以下で問題なく開缶された
が、樹脂皮膜の通電値は内面側105mA、外面側95
mAと非常に大きな値を示し、切断案内部の樹脂皮膜に
多くの欠陥発生が認められ、肩半径が小さ過ぎても実用
的に使用できるものができなかった。
【0034】比較例2 実施例1と同一のめっき鋼板上に、異なった融点を有す
る2層構造ポリエステル樹脂で、上層が厚み20μ、下
層が厚み20μで、下層樹脂は上層樹脂より低融点でア
イオノマーを含有する全厚み40μの樹脂フィルムを該
鋼板の両面に積層した。積層された皮膜の結晶化度は4
%であった。また、積層後に剥離して測定した皮膜の伸
びは450%、冷結晶化開始温度は110℃で、融点は
230℃、結晶融解熱量は28ジュール/gであった。
この両面に樹脂皮膜を有する鋼板を、肩半径が1.2m
mである上下金型A(5)(6)を用いて、実施例1と
同様の加工、熱処理を行った。本実施例では、最薄肉部
の鋼板厚みは48μになるように調整した。樹脂皮膜も
鋼板同様に成形され、最薄肉部表面に残留した膜厚は約
8μであった。熱処理後の樹脂皮膜の結晶化度は26
%、伸びは875%であった。開缶性は1.8kg以下
と優れ、樹脂皮膜の通電値は内面側1.2mA、外面側
1.4mAで実用可能と判断されたが、開口時に破断さ
れた切断案内溝の切り口周辺には膜残りが激しく、外観
的な不快感を与え、肩半径が大き過ぎても実用性に問題
が残った。
【0035】比較例3 実施例1と同一のめっき鋼板上に、厚み8μmのポリエ
ステル樹脂フィルムを該鋼板の両面に積層した。積層さ
れた皮膜の結晶化度は4%であった。また、積層後に剥
離して測定した皮膜の伸びは310%、冷結晶化開始温
度は110℃、融点は230℃、結晶融解熱量は28ジ
ュール/gであった。この両面に樹脂皮膜を有する鋼板
を、実施例1と同じ金型を用い、実施例1と同様の加
工、熱処理を行った。本実施例では、最薄肉部の鋼板厚
みは48μになるように調整した。熱処理後の樹脂皮膜
の結晶化度は26%、伸びは60%であった。開缶性は
1.8kg以下で問題なく開缶され、樹脂皮膜の通電値
は内面側102.8mA、外面側112.9mAで非常
に大きな値を示し、切断案内部の樹脂皮膜に多くの欠陥
発生が認められ、実用的に使用できるものでなかった。
【0036】比較例4 実施例1と同一のめっき鋼板上に、異なった融点を有す
る2層構造ポリエステル樹脂で、上層が厚み20μで、
下層が厚み20μの上層樹脂より低融点で、全厚み40
μの樹脂フィルムを該鋼板の両面に積層した。積層され
た皮膜の結晶化度は4%であった。また、積層後に剥離
して測定した皮膜の伸びは280%で、冷結晶化開始温
度は110℃、融点は230℃、結晶融解熱量は28ジ
ュール/gであった。この両面に樹脂皮膜を有する鋼板
を、実施例1と同じ金型を用い、実施例1と同様の加工
及び熱処理を行った。本比較例では、最薄肉部の鋼板厚
みは50μになるように調整した。樹脂皮膜も鋼板同様
に成形され、最薄肉部表面に残留した膜厚は約8μであ
った。熱処理後の樹脂皮膜の結晶化度は26%、伸びは
60%であった。開缶性は1.8kg以下で問題なく開
缶されたが、皮膜の通電値は内面側54mA、外面側6
8mAを示し、皮膜にかなりの欠陥が存在し、実用性に
かけるものと切断された。
【0037】比較例5 実施例1と同一のめっき鋼板上に、異なった融点を有す
る2層構造ポリエステル樹脂で、上層が厚み20μで、
下層が厚み20μの上層樹脂より低融点で、全厚み40
μの樹脂フィルムを該鋼板の両面に積層した。積層され
た皮膜の結晶化度は12%であった。また、積層後に剥
離して測定した皮膜の伸びは310%、冷結晶化開始温
度は115℃、融点は230℃、結晶融解熱量は28ジ
ュール/gであった。この両面に樹脂皮膜を有する鋼板
を、実施例1と同じ金型を用い、実施例1と同様の加工
を行った。本実施例では、最薄肉部の鋼板厚みは50μ
になるように調整した。熱処理後の樹脂皮膜の結晶化度
は28%、伸びは75%であった。開缶性は1.7kg
以下で問題なく開缶され、樹脂皮膜の通電値は内面側1
04.8mA、外面側98.9mAで非常に大きな値を
示し、切断案内部の樹脂皮膜に多くの欠陥発生が認めら
れ、実用的に使用できるものでなかった。
【0038】比較例6 実施例1と同一のめっき鋼板上に、異なった融点を有す
る2層構造ポリエステル樹脂で、上層が厚み20μで、
下層が厚み20μの上層樹脂より低融点で、全厚み40
μの樹脂フィルムを該鋼板の両面に積層した。積層され
た皮膜の結晶化度は4%であった。また、積層後に剥離
して測定した皮膜の伸びは320%であった。さらに、
冷結晶化開始温度は110℃、融点は230℃、樹脂皮
膜の結晶融解熱量は8ジュール/gであった。この両面
に樹脂皮膜を有する鋼板を、実施例1と同じ金型を用
い、実施例1と同様の加工及び熱処理を行った。本比較
例では、最薄肉部の鋼板厚みは48μになるように調整
した。樹脂皮膜も鋼板同様に成形され、最薄肉部表面に
残留した膜厚は約7μであった。熱処理後の樹脂皮膜の
結晶化度は15%、伸びは140%であった。開缶性は
1.8kg以下で問題なく開缶され、皮膜の通電値は内
外面とも0.2mAで実用上問題のないレベルだった
が、開口時に破断された切断案内溝の切り口周辺には膜
残りが激しく、外観的な不快感を与え、実用性に問題が
残った。
【0039】比較例7 実施例1と同一のラミネート鋼板上を、実施例1と同じ
金型を用い、実施例1と同様の加工を行い、加熱炉中で
皮膜温度が90℃となるように10分間熱処理を行っ
た。本比較例では、最薄肉部の鋼板厚みは48μになる
ように調整した。樹脂皮膜も鋼板同様に成形され、最薄
肉部表面に残留した膜厚は約8μであった。熱処理後の
樹脂皮膜の結晶化度は8%、伸びは310%であった。
開缶性は1.8kg以下で問題なく開缶され、皮膜の通
電値は内外面とも0.3mAで実用上問題のないレベル
だったが、開口時に破断された切断案内溝の切り口周辺
には膜残りが激しく、外観的な不快感を与え、実用性に
問題が残った。
【0040】比較例8 実施例1と同一のラミネート鋼板上を、実施例1と同じ
金型を用い、実施例1と同様の加工を行い、熱風加熱に
より、皮膜温度が250℃となるように10秒間熱処理
を行った。本比較例では、最薄肉部の鋼板厚みは48μ
になるように調整した。樹脂皮膜も鋼板同様に成形さ
れ、最薄肉部表面に残留した膜厚は約12μであった。
熱処理後の樹脂皮膜の結晶化度は35%、伸びは50%
であった。開缶性は1.8kg以下で問題なく開缶され
たが、熱風により加熱された皮膜部分が黄色を帯び、実
用性に問題が残った。
【0041】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明による易開缶
性蓋の製造方法は、樹脂フィルムを鋼板あるいはアルミ
ニウムにラミネートして得られる素材を使用して、尖鋭
刃を使用しない押圧による薄肉部形成法により切断案内
溝を形成する方法を採用することによって、製造工程に
おいて、一切塗装を行うこと無くして、従来技術の大き
な問題であった加工用工具寿命の問題、耐食性面での不
安等を全く皆無にすることが出来る。さらに、切断案内
溝の成形加工後に熱処理を行うことによりフェザー性の
良好な易開缶性蓋を製造することが可能となる。特に、
スチール製易開缶蓋が実用化されれば、“モノメタル
缶”化が可能になることにより、近年の地球環境問題に
対応するリサイクルに適した商品を市場に提供すること
が可能である。もとより、鋼板そのものは経済性に優れ
た存在であり、缶胴と缶蓋共に鋼板製とすることによ
り、経済性により優れ、資源としての再利用を行いやす
い商品となることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により形成された引きちぎり式開口片を
有する缶蓋の斜視図、
【図2】本発明実施要領を工程順に示す縦断面図、
【図3】同、本発明実施要領を工程順に示す縦断面図、
【図4】同、本発明実施要領を工程順に示す縦断面図、
【図5】切断案内溝の両側にビードを形成する状態を示
す縦断面図、
【図6】従来の尖鋭刃の押圧方式による断面V字型の切
断案内溝の断面図である。
【符号の説明】
1 蓋本体 2 開口片 3 易開缶性蓋 4 切断案内線 5 上金型A 6 下金型A 7 連片 8 上金型R部 9 下金型R部 10 上金型B 11 下金型B 12 凹溝 13 凸部 14 上金型C 15 下金型C 16 ビード 17 凹部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−279324(JP,A) 特開 平2−86433(JP,A) 特開 平6−122438(JP,A) 特開 昭57−175034(JP,A) 特公 平3−60735(JP,B2) 特公 平3−67454(JP,B2) 特公 昭56−5606(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 51/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板または表面処理金属板の片面もし
    くは両面に厚さ:10〜100μ、伸び:300%以
    上、結晶化度:10%以下で結晶融解熱:10ジュール
    /g以上の結晶性飽和ポリエステル系樹脂をラミネート
    した開缶用素材を、肩丸み半径が0.1〜1.0mmの
    上下金型を用いて素材厚みの1/2以下の残厚の切断案
    内溝を押圧加工により成形した後、該切断案内溝周辺部
    の結晶性飽和ポリエステル系樹脂層を該樹脂の冷結晶化
    開始温度以上融点未満の温度で加熱処理する事を特徴と
    するフェザー性に優れた樹脂ラミネート金属製易開缶性
    蓋材の製造方法。
JP19961493A 1992-12-24 1993-08-11 フェザー性に優れた樹脂ラミネート金属製易開缶性蓋材の製造方法 Expired - Fee Related JP3153055B2 (ja)

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