JP3149410B2 - 乾燥青紫蘇の製造方法 - Google Patents
乾燥青紫蘇の製造方法Info
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Description
と新鮮な緑色を有する乾燥青紫蘇の製造方法に関する。
ヤ原産の植物で、古くから香辛野菜として栽培されてお
り、中でも、青紫蘇の葉は「大葉」とも呼ばれ、独特の
香りを有し、天ぷらにして食されるほか、薬味や刺身の
つま等として様々な料理に用いられている。
作用があることが知られており、乾燥した紫蘇の葉は、
漢方薬では「蘇葉」と呼ばれ、健胃整腸、食欲増進、胃
腸神経症、鎮静、咳止め薬としても用いられている。さ
らに、近年の研究により、紫蘇抽出液が、抗炎症、抗ア
レルギー及び抗腫瘍作用を有することが報告されてい
る。
ルデヒド、クロロフィル、α−リノレン酸、ローズマリ
ン酸、リモネン、ピネン等が知られており、ペリルアル
デヒド、リモネン、ピネン等は紫蘇の香り成分である。
上述した漢方薬でも、香味の強いものが良品とされてい
る。
でなく、機能性食品としても有用であり、これまでに紫
蘇を様々な加工食品に利用する試みが行われている。例
えば、特開昭60−227633号公報には、カルシウ
ム剤と食塩を添加し、pH調整後、ブランチング処理
し、冷却、乾燥して、日保ちをよくした乾燥青紫蘇食品
の製造方法が開示されている。
香りは失われやすく、また、その色も黒ずんでしまうた
め、生の紫蘇はあまり日保ちがしなかった。
は、その製造過程において青紫蘇の香りがほとんど失わ
れてしまっており、また、その色も退色してしまってい
た。
緑色を有した乾燥青紫蘇はこれまでになく、このような
乾燥青紫蘇が求められていた。
良質な香りと新鮮な緑色を有する乾燥青紫蘇の製造方法
を提供することにある。
を達成するため鋭意研究した結果、青紫蘇をブランチン
グする工程において、濃度20〜30%の食塩溶液中
で、90〜100℃で10〜300秒間処理することに
より、青紫蘇本来の香りと緑色が保持されることを見出
し、本発明を完成するに至った。
は、生の青紫蘇の葉を、濃度20〜30%の食塩溶液中
で、90〜100℃で10〜300秒ブランチング処理
後、乾燥することを特徴とする。
紫蘇本来の香りや色を保持し、水やお湯に漬けたときの
戻りの良好な乾燥青紫蘇を得ることができる。
が2mg/g以上であり、70〜75℃の湯200cc
に対し、該乾燥青紫蘇2gを加えた時に、生葉に近い状
態に戻るまでの所要時間が30秒以内である乾燥青紫蘇
を得ることができる。
ル量が2mg/g以上であることから、青紫蘇の持つ特
有の香りと緑色が保持され、前述したような生理機能成
分も充分に残存している。また、水やお湯に漬けたとき
に速やかに生葉に近い状態に戻るため、幅広い食品に利
用することができる。
いて、青紫蘇は、一般に市販されている青紫蘇の葉を用
いることができる。この場合、葉全体もしくは葉から葉
柄を除去したものをそのまま用いてもよいが、ブランチ
ング処理を行う前に、作業効率を上げるため、青紫蘇を
適当なサイズ、例えば幅2〜20mm、長さ5〜50m
m程度にカットしておいたものを用いてもよい。
は、ブランチング処理するときの溶液の食塩濃度が20
〜30%であることが好ましく、22〜25%であるこ
とがより好ましい。食塩濃度が20%未満では、充分な
青紫蘇の香りと緑色が保持できないため好ましくなく、
30%を超えると食塩が過飽和状態となり溶解しないた
め好ましくない。また、青紫蘇に対する上記食塩溶液の
量は、青紫蘇の重量の0.5〜3倍量が好ましく、より
好ましくは1〜2倍量とする。
00℃であることが好ましく、95〜98℃であること
がより好ましい。ブランチング処理温度が90℃未満で
は、充分な殺菌ができないため好ましくない。
00秒間であることが好ましく、30〜150秒間であ
ることがより好ましい。ブランチング処理時間が10秒
未満では殺菌が不充分であり、300秒を超えると青紫
蘇の香りや色の品質が低下するため好ましくない。
明すると、まず、生の青紫蘇の葉を水洗浄後、好ましく
は適当なサイズに切断し、上述した条件でブランチング
処理を行う。このとき、該食塩溶液のpHを、重曹、苛
性ソーダ等のpH調整剤で、pH6.5〜10.0、よ
り好ましくはpH7.0〜9.0に調整する。
水等で冷却し、脱水する。脱水は、脱水遠心機などによ
り行い、水分が70〜80%程度になるまで脱水するこ
とが好ましい。脱水後、熱風乾燥機、真空乾燥機等によ
り、好ましくは40〜100℃、より好ましくは60〜
80℃で乾燥し、整粒する。このとき、青紫蘇の水分が
好ましくは0.5〜20%、より好ましくは1〜10%
になるまで乾燥する。このようにして得られた乾燥青紫
蘇は、常温での保存が可能である。
いては、青紫蘇を調味してもよく、その場合には、脱水
した青紫蘇を、好ましくは5〜30%、より好ましくは
15〜20%の濃度の食塩水で洗浄し、必要に応じて、
アミノ酸、核酸、砂糖、乳糖などの糖類、食塩等から選
ばれた1種又は2種以上を配合した調味料に漬け込んで
から乾燥する。このとき、青紫蘇の重量の0.5〜3倍
量の調味料に0〜15℃で1〜24時間漬け込みを行う
ことが好ましい。食塩として塩化ナトリウム以外にマグ
ネシウム、カルシウム、カリウムなどを多く含む塩を用
いた場合には、ミネラル成分に富んだ製品を得ることが
できる。
は、乾燥青紫蘇における生葉からの総クロロフィル残存
量が80%以上であることが好ましい。該クロロフィル
残量が80%未満であると、生葉本来の緑色が保持でき
ないため好ましくない。
後の未乾燥の青紫蘇は、−20℃以下で冷凍保存する必
要があったが、本発明の方法では、ブランチング処理後
脱水した青紫蘇に、その重量に対して5〜30%、より
好ましくは15〜20%の食塩を添加することで、その
まま15℃以下の冷蔵保存で長期間の保存が可能であ
る。また、短期間の保存の場合は常温保存も可能であ
る。
燥青紫蘇中の総クロロフィル量が2mg/g以上であ
り、70〜75℃の湯200ccに対し、該乾燥青紫蘇
2gを加えた時に、生葉に近い状態に戻るまでの所要時
間が30秒以内であることが好ましい。この場合、総ク
ロロフィル量が2mg/g未満であると、青紫蘇本来の
きれいな緑色でなくなるため好ましくない。
し、乾燥青紫蘇2gを加えた時に、生葉に近い状態に戻
るまでの所要時間を測定する際の「生葉に近い状態」と
は、乾燥青紫蘇が水分を吸収し、縮んでいた葉が充分に
開ききって、青紫蘇本来の緑色と香りが再現された状態
を意味する。
蘇は、その水分含量が0.5〜20%であることが好ま
しく、1〜10%であることがより好ましい。
明する。
れを、重曹でpH7.2に調整した食塩濃度23%の溶
液(95℃)中で、100秒間ブランチング処理した。
ブランチング終了後、流水中で冷却し、脱水後、ミキサ
ーにより食塩472gを添加、ブレンドし、10℃にて
一晩漬け込みを行った。漬け込みの終わった青紫蘇を、
熱風乾燥(65〜70℃)して、乾燥青紫蘇1,217
gを得た。得られた乾燥青紫蘇の水分は3.6%、塩分
は43.6%であった。
断した。これを、重曹でpH7.2に調整した食塩濃度
25%の溶液(95℃)中で、100秒間ブランチング
処理した。ブランチング終了後、流水中で冷却、脱水し
た後、表1に示す配合の調味料に、10℃で一晩漬け込
みを行った。その後、熱風乾燥(65〜70℃)して乾
燥青紫蘇5.7kgを得た。得られた乾燥青紫蘇の水分
は4.7%、塩分は34.9%であった。
秒、pH8.8とした以外は実施例1と同様にして、乾
燥青紫蘇1,208gを得た。
gを、200mlのお湯(70℃)及び水(22℃)に
投入し、生葉に近い状態に戻るまでの時間を3回測定
し、その平均時間を求めた。その結果を表2に示す。
例1のものに比べて短時間で生葉に近い状態に戻ること
が分かった。
フィル含量を常法にしたがって測定した(小原哲二郎、
鈴木隆雄、若尾裕之:食品分析ハンドブック、p.36
6(1977)建帛社)。また、その値から生葉中に含
まれる総クロロフィル含量からの残存率を求めた。その
結果を表3に示す。
例1の乾燥青紫蘇に比べて、高い総クロロフィル含量を
示し、生葉中に含まれる総クロロフィル含量からの残存
率が高いことが分かった。
合でふりかけを作った。
味しいものであった。
合でお茶漬けの素を作った。
紫蘇のよい香りがし、美味しいものであった。
合で焼おにぎりの素を作った。
青紫蘇本来の風味と緑色を保持し、かつ水やお湯に漬け
た時に速やかに生の青紫蘇に近い状態に戻り、食品の加
工工程においてもその香りと緑色が損なわれず、ふりか
け、お茶漬け、ドレッシング、インスタントスープ、か
まぼこなどの水産練り製品、ハム、ソーセージ等の畜肉
加工品、麺類への練り込みなど、青紫蘇の持つ風味を生
かした様々な加工食品への応用が可能な乾燥青紫蘇を得
ることができる。また、上述したような紫蘇の持つ生理
機能性成分も充分含まれているため、機能性食品や健康
食品への応用も可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 生の青紫蘇の葉を、濃度20〜30%の
食塩溶液中で、90〜100℃で10〜300秒ブラン
チング処理後、乾燥することを特徴とする乾燥青紫蘇の
製造方法。 - 【請求項2】 前記ブランチング処理後、調味し、乾燥
する請求項1記載の乾燥青紫蘇の製造方法。 - 【請求項3】 前記乾燥青紫蘇における生葉からの総ク
ロロフィル残存量が80%以上である請求項1又は2記
載の乾燥青紫蘇の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22637899A JP3149410B2 (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 乾燥青紫蘇の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22637899A JP3149410B2 (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 乾燥青紫蘇の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001045966A JP2001045966A (ja) | 2001-02-20 |
JP3149410B2 true JP3149410B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=16844198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22637899A Expired - Lifetime JP3149410B2 (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 乾燥青紫蘇の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3149410B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
CN114576938B (zh) * | 2022-03-08 | 2023-04-18 | 贵州云上乌蒙天麻生物科技有限公司 | 一种雪花天麻制备方法及其应用 |
-
1999
- 1999-08-10 JP JP22637899A patent/JP3149410B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
北海道立工業試験場報告,(1991)No.290,p.81−91 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001045966A (ja) | 2001-02-20 |
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