JP3148971B2 - スピーカ振動板の支持構造 - Google Patents

スピーカ振動板の支持構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に忠実再生を
意図したオーディオ・スピーカのスピーカ振動板の支持
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フレミングの左手の法則を原理とする所
謂ダイナミック・スピ−カではスピーカの振動板は、形
状の如何を問わず、そのどこかの部分に振動板を振動さ
せる駆動コイルを一体構造で持っていて、この駆動コイ
ルは駆動の方向以外には動きの自由度を持たない構造で
支持されて磁気空隙に挿入されている。
【0003】駆動コイルに加えられる電気信号に忠実に
音響として再生するスピーカとして、本件発明者がさき
に提案した発明(特開平8ー84395号公報所載)に
おいて、発明者は振動板ならびにこれと一体の駆動コイ
ルを効果的に支持する構造として、伸縮可能な形状の平
板板ばねによる支持構造を採用した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような支持構
造によって支持された振動板は、駆動コイルに加えられ
る電気信号に忠実に振動する一方で、平板板ばねの固有
振動を励起し、励起された平板板ばねの固有振動は、振
動板により音響として発現し、電気信号による再生音響
と重疊して、忠実再生を損なうという結果を招来する。
このような点の改善を図ることが、この発明の課題であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、電
気信号による振動板の振動によって励起される平板板ば
ねの固有振動が、電気信号による再生音響と重疊して、
忠実再生を損なうことを阻止すべく平板板ばねの固有振
動を抑制する構造を提案するものである。
【0006】この発明の請求項1に記載の、伸縮可能な
構造の平板板ばねによるスピーカ振動板の支持構造にお
いては、前記平板板ばねの振動板側の固定端以外の複数
の自由振動端の重量を大きくすることによって、この平
板板ばねの固有振動数の周波数を小さくし、平板板ばね
の固有振動の振動数を音楽の忠実再生の妨げにならない
低い周波数へ変換するものである。
【0007】この発明の請求項2に記載の、伸縮可能な
構造の平板板ばねによるスピーカ振動板の支持構造にお
いては、吸音性を有するシートを前記平板板ばねに重な
り覆うように取り付けることによって、この平板板ばね
の固有振動の振幅を音楽の忠実再生の妨げにならない程
度に抑制する。
【0008】この発明の請求項3記載の、伸縮可能な構
造の平板板ばねによるスピーカ振動板の支持構造におい
ては、前記請求項1及び請求項2記載の構成による効果
の複合的な効果を達成させようとするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次にこの発明を添付図面を参照し
て詳細に説明するに先立って、図5及び図6により、前
記特開平8ー84395号公報に記載の平面スピーカに
付せられたと同じ符号を用いて説明する。これら図にお
いて、1は駆動コイルであり、平面振動板6の補強のた
めに井桁状に装着された桟3の一部である矩形の巻枠2
に巻かれている。その駆動コイル1の長手方向の大部分
が、図6に示される磁気空隙の中間の位置にくるよう
に、磁気回路が装着される。
【0010】なお、図6において、4は磁石であり、そ
の極性(N,S)は、図5の駆動コイル1の長手方向部
分1’に対して、図6に示す位置であるときは、駆動コ
イル1の長手方向部分1”に対しては、図6に示す位置
と反対の極性になるよう、2つの磁気回路が装着され
る。図6における5は磁気空隙を作るための継鉄であ
る。
【0011】図5において、前記平面振動板には、駆動
コイル1の巻枠2が固着されていて、この駆動コイル1
にその終端1a,1bから電気信号が入力されるとき
に、駆動コイル1の振動が、平面振動板6に伝えられ
る。これら駆動コイル1、巻枠2及び平面振動板6から
なる振動系は、4つの平板板ばね7の一端を、巻枠2の
4つの角部に平面振動板6と面的に平行に固着し、他端
をスピーカ本体構造枠8に固定して四方から放射状に支
持される。
【0012】図1は前記平板板ばね7の基本形を示すも
ので、その材質は布基材のフェノール樹脂積層板で厚さ
0.5mm、幅16mm、長さ38mm、スリット幅1
mmで、図示のように互いにつながることのない複数の
スリットを形成したものであって、この平板板ばね7は
振動原点では板ばねの面方向には自由度を持たず、振動
方向にのみ自由度を有し、しかも振動系が一旦振動原点
をはずれると、板ばねの弾性の範囲内で板ばねの固定端
と、振動系支持端を結ぶ方向に振幅値に応じて伸縮し、
振動系の振動方向に振動するに充分な自由度を与えるも
のである。すなわち図1に示す平板板ばね7は振動板構
造体を介して2箇所あるいはそれ以上の複数箇所で接続
されても、振動板の要求される振動方向に対して自由度
を失うことなく、振動板6の構造体を支持することがで
きるものである。なお図の9は適宜ねじ等を介して平板
板ばね7をスピーカ本体構造枠8に取り付けるための透
孔である。
【0013】この発明の請求項1記載の発明の要部を構
成する図2においては、前記平板板ばね7の振動板側の
固定端10以外の複数の自由振動端にそれぞれ質量の増
加をもたらすための大小のおもり11、12を取り付け
るものとし、図示の例では、黄銅からなるこれらおもり
11、12のうち、小さい方のおもり11は2mm□×
5mmで0.17g、大きい方のおもり12は2mm□
×10mmで0.33gである。その取り付けにはエポ
キシ樹脂を使用する。このようにして自由振動端の質量
を大きくすることによって、前記平板板ばね7の固有振
動数の周波数を小さくするのである。
【0014】次にこの発明の請求項2記載の発明の要部
を構成する図3においては、前記平板板ばね7の表裏両
面に吸音性を有するシート13、13を取り付けること
によって、前記平板板ばね7の固有振動数の周波数を小
さくするようにしたものであって、前記吸音性を有する
シート13、13としては、例えば羊毛人絹混紡のフェ
ルトの公称厚さ1.6mmのものを使用し、その張り付
けには合成ゴム系の接着剤による。
【0015】更にこの発明の請求項3記載の発明の要部
の構成を示す図4においては、前記図2及び図3におけ
る大小のおもり11、12及び吸音性を有するシート1
3の双方を取り付けることによって、平板板ばね7の固
有振動の周波数を小さくするとともにその振幅をも小さ
くさせるものである。
【0016】上記したようにして、必要に応じておもり
11、12の重量の調節や吸音性シートの材質及びその
取り付け位置の選択によって平板板ばね7の固有振動を
所望の周波数特性がえられるよう任意調整するものとす
る。
【0017】
【発明の効果】この発明の上述の構造を採用することに
よって、平板板ばねの固有振動を抑制することが可能と
なり、忠実再生を意図した平面スピ−カの実現を達成し
うるものである
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の支持構造の要部をなす平板板ばねの
原形の斜視図である。
【図2】この発明の請求項1記載の構成の要部を示す斜
視図である。
【図3】この発明の請求項2記載の構成の要部を示す斜
視図である。
【図4】この発明の請求項3記載の構成の要部を示す側
面図である。
【図5】この発明が適用される平面スピーカの全体の斜
視図である。
【図6】磁気回路の一部を示すとともに、磁気回路と駆
動コイルとの関係位置を示す図である。
【符号の説明】
6 振動板 7 平板板ばね 13 吸音性を有するシート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 7/20 H04R 7/04 H04R 9/04 105

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮可能な構造の平板板ばねによるスピ
    ーカ振動板の支持構造において、前記平板板ばねの振動
    板側の固定端以外の複数の自由振動端の質量を大きくす
    ることによって、この平板板ばねの固有振動数の周波数
    を小さくするようにしたスピーカ振動板の支持構造。
  2. 【請求項2】 伸縮可能な構造の平板板ばねによるスピ
    ーカ振動板の支持構造において、この平板板ばねの固有
    振動の振幅を抑制すべく吸音性を有するシートを前記平
    板板ばねに重なり覆うように取り付けてなるスピーカ振
    動板の支持構造。
  3. 【請求項3】 伸縮可能な構造の平板板ばねによるスピ
    ーカ振動板の支持構造において、前記平板板ばねの振動
    板側の固定端以外の複数の自由振動端の質量を大きくし
    て、この平板板ばねの固有振動数の周波数を小さくする
    と共に、吸音性を有するシ−トを前記平板板ばねと重な
    り覆うように取り付けて、前記平板板ばねの固有振動の
    振幅を抑制するようにしたスピーカ振動数の支持構造
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