JP3148431B2 - 不良糸除去方法 - Google Patents

不良糸除去方法

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JP3148431B2 JP35462992A JP35462992A JP3148431B2 JP 3148431 B2 JP3148431 B2 JP 3148431B2 JP 35462992 A JP35462992 A JP 35462992A JP 35462992 A JP35462992 A JP 35462992A JP 3148431 B2 JP3148431 B2 JP 3148431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、よこ入れ不良の発生時
に、不良糸除去装置によって、不良糸の除去を確実に行
う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不良糸除去装置として、実開昭62−4
1083号公報や実公平4−14469号公報に示され
ている装置がある。
【0003】前者の実開昭62−41083号の不良糸
除去装置では、よこ入れ不良が検出されたとき、織機停
止信号が出力され、よこ糸測長貯留装置から所定量のよ
こ糸が解除されるとともに、不良糸に連なるよこ糸すな
わち不良糸の後端部をスレーに設けられた糸ガイド(ヤ
ーンガイド7)を介して流体式案内手段(案内ノズル2
およびブローノズル12)によって機械式牽引手段(巻
き取り体9および回転体10)へ案内し、織機の停止
後、織機を逆転させて不良糸を口出しした後、不良糸の
後端部を牽引手段によって保持し、保持しながら不良糸
を牽引している。そして、牽引開始から所定時間の経過
前に、不良糸の取り入れ口に設けられたセンサーから糸
無し信号が検出されたときに、不良糸切断などの除去失
敗と判断している。
【0004】
【上記技術の問題点】上記不良糸除去装置によると、口
出し後に、不良糸の後端部を牽引手段によって保持する
ため、不良糸除去の成功・不成功の判断が不正確にな
る。詳説すると流体式案内手段を作動させながら不良糸
を口出しし、その後に、機械式牽引手段が不良糸を保持
しているため、よこ糸がフィラメントや強撚糸などの場
合に、織機の逆転中に、たて糸による拘束が解除された
時点で、流体式案内手段の牽引力のみによって、不良糸
がたて糸開口から抜き取られることがある。その後に、
機械式牽引手段によって不良糸を保持し、牽引を開始す
ると、牽引手段によって牽引される不良糸の長さが実質
的に短くなる。このため、たとえ不良糸が開口中から全
て抜き取られていても、すなわち不良糸除去の目的が達
成されていても、抜き取り時間が所定時間よりも短くな
るため、除去失敗と判断されることになる。
【0005】また、後者の実公平4−14469号公報
の不良糸処理装置では、流体式案内手段によって案内さ
れた不良糸の後端部を織機の逆転前に機械式牽引手段で
保持し、保持状態で織機を逆転して、不良糸を口出し
し、口出し後に、不良糸を牽引して除去している。
【0006】
【問題点】この不良糸処理装置によれば、たて糸による
よこ糸に対する拘束が解除され、流体式案内手段の牽引
力によって、不良糸がたて糸開口から抜き取られても、
牽引手段によって抜き取られる不良糸の長さは変化しな
い。しかし、織機の逆転中に、揺動する糸ガイドに引っ
張られて、不良糸がたて糸開口から牽引手段までの間で
切断する恐れがある。
【0007】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、不良糸除
去の成功、不成功の判断を正確に行なうとともに、確実
に不良糸を除去できるようにすることである。
【0008】
【発明の解決手段】上記目的のもとに、本発明は、よこ
入れ不良の発生後、たて糸による不良糸の拘束を解除す
べく、よこ入れ不良が発生したサイクルに続く次のサイ
クルの停止位置から織機を逆転して不良糸を口出しする
とともに、流体式案内手段によりスレーに設けられた糸
ガイドを介して案内された不良糸の後端部を機械的牽引
手段により保持し、上記口出し後に機械的牽引手段によ
り不良糸を牽引除去する不良糸除去装置において、上記
逆転中であって、スレーが、上記次のサイクルのほぼ最
後退の位置からたて糸による不良糸の拘束が解除される
時点の位置までの間にあるときに、上記機械的牽引手段
による不良糸の後端部の保持を開始するか、または上記
たて糸開口と機械式牽引手段との間に保持手段を設け、
上記逆転中であって、スレーが、上記次のサイクルのほ
ぼ最後退の位置からたて糸による不良糸の拘束が解除さ
れる時点の位置までの間にあるときに、上記保持手段が
不良糸の後端部の保持を開始し、口出し後、上記機械的
牽引手段が不良糸の後端部を保持するとともに、保持手
投による不良糸の保持を解除するようにしている。
【0009】よこ入れ不良が発生したサイクルにつづく
次のサイクル、言い換えれば織機の慣性運転サイクルの
逆転中において、スレーがほぼ最後退位置にあるとき、
織り前から牽引手段または保持手段に至るまでの不良糸
の後端部の長さがほぼ最大となる。このときに不良糸の
後端部を牽引手段または保持手段で保持すれば、その後
の不良糸が口出しされるまでスレーとともに糸ガイドが
揺動しても、糸ガイドに引っ張られて不良糸が切断する
ことがない。
【0010】また、上記慣性運転サイクルでの逆転中、
スレーがほぼ最後退位置からたて糸による不良糸の拘束
が解除される時点のスレー位置までの間のうち、スレー
がほぼ最後退位置以外の位置にあるとき、不良糸の後端
部を牽引手段または保持手段で保持し、そのまま不良糸
が口出しされるまで織機を逆転しても不良糸の後端部が
切断することはない。詳説すれば、織り前から牽引手段
または保持手段に至るまでの不良糸の後端部の長さは、
スレーがほぼ最後退位置にあるときのそれよりも短くな
っている。しかし、保持以後の逆転中に、織り前から糸
ガイドを経て牽引手段または保持手段に至る距離が、織
り前から牽引手段または保持手段に至るまでの不良糸の
後端部の長さを超過するのは、たて糸による不良糸の拘
束が解除された後であり、超過分だけ不良糸がたて糸開
口から引き出されるので、不良糸の後端部が糸ガイドに
引っ張られて切断することはない。なお、たて糸による
不良糸の拘束が解除される時点、言い換えれば、織機主
軸の回転角度は、よこ糸の種類または開口の運動態様に
よって異なるので、条件が変更される毎に実験的に設定
される。
【0011】また不良糸が口出しされたときに、不良糸
が流体式案内手段のみの牽引力によって引き抜かれたと
しても、機械式牽引手段による不良糸の抜き取り長さは
変動しない。以上のことから、口出し時に、不良糸が切
断されることなく、しかも不良糸除去の成功、不成功が
正確に判断できる。
【0012】
【実施例1】この実施例は、図1ないし図4に示されて
おり、請求項1と対応し、よこ入れ不良検知と同時に測
長貯留装置からよこ糸を解舒し、吹き上げることによっ
て、不良糸の切断を回避するとともに、口出しのための
織機の逆転中に、スレーの最後退位置で織機をいったん
停止させ、機械式牽引手段によって不良糸の後端部を保
持し、その後織機の逆転を再開する例である。
【0013】図1および図2において、本実施例の不良
糸除去装置1は、実開昭62−41083号公報または
実公平4−14469号の装置と基本的な構成の点で同
様であり、よこ入れ用のメインノズル2、不良糸切断用
のカッタ3、糸案内用の吹き上げノズル4および糸ガイ
ド5は、例えばスレー6またはこれと一体の筬7の部分
に取り付けられている。ここで、機械式牽引手段は、不
良糸除去装置1の内部にあり、接離可能な一対の回転体
19、20によって構成されており、また流体式案内手
段は、吹き上げノズル4もしくは吸い込み用の噴射ノズ
ル18またはそれらの組み合わせによって構成されてい
る。
【0014】よこ糸8は、図示しないよこ糸パッケージ
から供給され、例えばドラム式の測長貯留装置9によっ
て1回のよこ入れに必要な長さまたはそれ以上のよこ糸
長さが貯留され、よこ入れタイミングで、上記メインノ
ズル2によって、噴射流体とともにたて糸10の開口1
1の中によこ入れされ、筬7によって、織布12の織り
前13に打ち込まれ、給糸カッタ14によってよこ入れ
側で切断されることによって、次に供給されるよこ糸8
から分離する。正常なよこ入れ状態は、よこ糸8の到達
側で、よこ入れセンサ15によって検出されていく。
【0015】このよこ入れ過程で、よこ入れ不良が発生
したとき、よこ入れセンサ15がその状態を検出するこ
とによって、織機停止信号を発生し、図示しない織機制
御装置に送り、織機に対し停止動作を行わせるととも
に、不良糸81の抜き取り除去に備えて、前記不良糸除
去装置1などを動作させる。
【0016】図3は、よこ入れ不良が発生してから、織
機が停止するまでの過程を織機の回転角度および開口状
態とともに示している。図中で、よこ入れ不良サイクル
は、よこ入れミスすなわちよこ入れ不良の1回転と対応
しており、またそれに続く慣性運転サイクルは、よこ入
れ不良によって、織機を停止させる回転期間を示してい
る。
【0017】よこ入れ不良サイクルで、よこ入れ不良が
発生したとき、その状態がよこ入れセンサ15によって
検知され、290度近くで織機停止信号が出力され、こ
れにもとづいて織機は制動運転に入り、次の慣性運転サ
イクルの260度の一次停止位置で停止した後、逆転運
転に入り、慣性運転サイクルの180度近くすなわち二
次停止位置で一時停止し、本発明にもとづいてよこ糸保
持のステップを経て、逆転を再開し、よこ入れ不良サイ
クルの180度すなわち全開口の三次停止位置で不良糸
81の口出しを完了し、そこで停止する。この三次停止
位置で、不良糸除去装置1は、不良糸の除去動作を行
う。除去動作が完了した後、織機は、再び逆転し、よこ
入れ不良サイクルの1つ前のサイクルにおいて、320
度の四次停止位置で停止した後、運転指令を受けたら、
その位置から正転方向に回転し、再起動の状態となる。
【0018】次に、図4は、織機停止信号の発生時点か
ら、織機の一次停止位置、二次停止位置を経て、三次停
止位置、四次停止位置に至る間の各部分の動作状況を示
している。織機停止信号が発生したとき、織機運転コン
タクタがオフの状態に設定され、測長貯留装置9の係止
ピン16がソレノイド17によって例えば2度後退し貯
留状態のよこ糸8を不良糸除去の処理に必要な長さだけ
解除する。
【0019】これとともに、流体(空気)式案内手段と
して吹き上げノズル4が吹き上げ動作を開始し、また不
良糸除去装置1の内部の吸い込み用の噴射ノズル18が
噴射動作を開始することによって、機械式牽引手段を構
成する一対の回転体19、20の間で、ケーシング21
に形成された取り込み口22に引込み方向の空気流を発
生させる。
【0020】これらの動作によって、よこ糸8は、不良
糸81につながったままの状態で、給糸カッタ14の切
断域から外れて、切断回避の状態となる。また不良糸8
1の後端部分は、吹き上げノズル4からの吹き上げ気流
によって、フード23の中に入り、噴射ノズル18によ
る吸い込み気流により取り込み口22を経て、機械式牽
引手段を構成する一対の回転体19、20の間に案内さ
れている。
【0021】織機が、慣性運転サイクルの一次停止位置
260度で停止した後、織機逆転コンタクタからの指令
によって逆転し、同じサイクルの二次停止位置180度
近くで一旦停止する。この停止中に、織り前13から糸
ガイド5を経て機械式牽引手段すなわち一対の回転体1
9、20に至る不良糸81の後端部の長さは、図2に見
られるように、最大となっている。
【0022】ここで、不良糸除去装置1の内部の保持シ
リンダ24が動作し、一方の回転体19を前進させるこ
とによって、他方の回転体20に当接させる。一対の回
転体19、20は、当接することによって、その間で不
良糸81の後端部分を挟み込んで保持する。これと前後
して、不良糸切断用のカッタ3は、複数例えば2度の切
断動作を繰り返すことによって、メインノズル2から不
良糸除去装置1に至る間のよこ糸8を切断し、不良糸8
1をメインノズル2内のよこ糸8から分離させ除去可能
な状態に設定する。
【0023】このあと、織機は、逆転を再開し、よこ入
れ不良サイクルの三次停止位置180度で停止すること
により、不良糸81の口出しを完了する。この時点で吹
き上げノズル4の動作が停止する。なお、遅くとも口出
し完了時または、180度に達する前の逆転時に、たて
糸10による不良糸81の拘束が解除され、一対の回転
体19、20による抜き取り前に、吹き上げノズル4の
牽引力によって、不良糸81が開口11から抜き取られ
ても、取り込み口22を通過してしまうことはなく、し
かも不良糸除去装置1によって引き抜かれる不良糸81
の長さに変化はない。また、織機の逆転中に、スレー6
とともに、糸ガイド5が揺動しても、保持状態の不良糸
81が引き張り力によって、切断されることもない。
【0024】次に、三次停止位置で、織機が停止してか
ら所定時間が経過すると、吸い込み用の噴射ノズル18
の噴射動作が停止し、制御部32の指令で巻き取り用の
モータ25が起動して、その回転がギヤ26、27およ
び軸受け29によって支えられている円筒軸28を介し
て、一対の回転体19、20に伝達される。したがっ
て、一対の回転体19、20は、機械式牽引手段とし
て、不良糸81を巻き込むことによって、当該不良糸8
1を開口11から抜き去る。
【0025】この抜き取り動作の開始と同時に、監視回
路30は、例えば取り込み口22の近くの糸センサ31
によって、不良糸81の存在を検出し、牽引動作に必要
な時間を積算していく。巻き取りに必要な時間が経過し
たとき、糸センサ31は、糸無しの状態に変化している
ことを確認し、また、制御部32は、モータ25を停止
させることによって、三次停止位置での不良糸81の除
去動作を終了する。
【0026】この時点で、保持シリンダ24は、一方の
回転体19を後退させることによって、巻き取った不良
糸81を一対の回転体19、20の間で開放状態とす
る。巻き取り状態の不良糸81が一対の回転体19、2
0の間で開放されたとき、吹き上げノズル4および噴射
ノズル18は、同時に動作して、巻き取り状態の不良糸
81は、主として噴射ノズル18からの空気流によっ
て、円筒軸28の内部を通り、外部に排出される。
【0027】同時に、織機逆転コンタクタがオンの状態
になって、織機は再び逆転し、四次停止位置へと向けて
逆転する。四次停止位置では、織機停止信号が消去さ
れ、これに代わって織機運転コンタクタが“H”レベル
の信号に変換される。この後、自動的にまたは外部指令
によって、織機は再起動し、再び製織運動を開始する。
【0028】上記実施例では、織機の慣性運転サイクル
の逆転中、スレー6が最後退位置に達したときに、不良
糸81の後端部を機械式牽引手段で保持しているが、こ
れ以外に、織機の慣性運転サイクルの逆転中に、スレー
6が最後退位置からたて糸10による不良糸81の拘束
が解除される時点のスレー位置までの間のいずれかの位
置にあるときに、不良糸81の後端部を機械式牽引手段
で保持するようにしてもよい。
【0029】例えば、よこ入れ不良サイクルにおいて2
40度となるまで織機を逆転したときに、たて糸10に
よる不良糸81の拘束が解除され始める場合、筬打ち運
動曲線が正弦波形をなすものとすれば、慣性運転サイク
ルの逆転中、120度となったとき、スレー6がたて糸
10による不良糸81の拘束が解除される時点のスレー
位置と同じ位置に移動している。したがって、図6に示
すように、慣性運転サイクルの逆転中、180度から1
20度までの間にあるとき、例えば150度となったと
きに、織機を一旦停止して不良糸の後端部を保持する。
【0030】織機の逆転を再開すると、慣性運転サイク
ルを逆転している間、織り前13から糸ガイド5を経て
機械式牽引手段に至る距離が徐々に短くなり、スレー6
が最前進したときには最も短くなる。その後、上記の距
離は徐々に増大し、210度となったとき、上記の距離
と織り前13から機械式牽引手段に至る不良糸81の後
端部の長さとが等しくなり、それ以後は、上記の距離が
上記不良糸81の後端部の長さを超過する。しかし、2
40度からたて糸10による不良糸81の拘束が解除さ
れ始めているので、糸ガイド5によって不良糸81の後
端部が引っ張られても、その分不良糸81が開口11か
ら繰り出されることになり、不良糸81の後端部が切断
するようなことはない。なお、メインノズル2から機械
式牽引手段に連なるよこ糸8は、不良糸81の後端部が
保持された時点で不良糸切断用カッタ3により切断する
ことが望ましい。また、本発明に適用される不良糸除去
装置は、実施例のものに限定されず、流体式案内手段で
不良糸81の後端部を機械式牽引手段へ案内する形式の
不良糸除去装置であればよいものである。
【実施例2】この実施例は、請求項2と対応しており、
図5に示されており、たて糸10の開口11から機械式
牽引手段までの間例えば糸ガイド5に保持手段を設け、
糸ガイド5の内部で不良糸81を保持可能とする構成で
ある。ここで、保持手段は、保持体34およびこの駆動
源としてのソレノイド33によって構成されている。
【0031】織機が一次停止位置から逆転する途中で、
スレー6が慣性運転サイクルにおける最後退位置に達し
たとき、逆転の継続状態で、ソレノイド33が動作し、
保持体34によって不良糸81の後端部分を保持する。
このとき、織り前13から保持体34に至る不良糸81
の後端部の長さは最大となっている。このとき不良糸切
断用のカッタ3は動作しない。
【0032】不良糸81の口出しが完了したとき、すな
わちよこ入れ不良サイクルの180度で織機が停止した
とき、吹き上げノズル4の噴射動作が停止する。次に、
機械式牽引手段が不良糸81の後端部を保持し、保持体
34が保持を解除する。この後、吸い込み用の噴射ノズ
ル18が停止し、カッタ3が動作してから除去動作の開
始や除去時間の監視などが前記実施例1と同様に行われ
る。
【0033】なお、この実施例に対しても、実施例1と
同様の変形が可能である。すなわち慣性運転サイクルの
逆転中、スレー6がほぼ最後退位置からたて糸10によ
る不良糸81の拘束が解除される時点のスレー位置まで
の間のうち、スレー6がほぼ最後退位置以外の位置にあ
るとき、不良糸81の後端部を保持手段で保持し、不良
糸81の口出し後、機械式牽引手段が不良糸81を保持
するとともに、保持手段による不良糸81の保持を解除
するようにしてもよい。
【0034】
【他の実施例】織機の逆転中、不良糸81がたて糸10
による拘束から開放され始める直前、よこ糸の種類によ
って異なるが、よこ入れ不良サイクルにおける織機主軸
の回転角度240度に達する直前例えば250度で、機
械式牽引手段または保持手段によって不良糸81の後端
部を保持するようにしてもよい。この方法によれば、不
良糸81の保持から口出し完了までのスレー6の揺動範
囲は小さく、保持状態の不良糸81が糸ガイド5に引っ
張られて切断される恐れが少なくなるため、これによっ
てある程度目標は達成できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、不良糸の後端部を機械
式牽引手段または保持手段で保持しても、逆転中に不良
糸が糸ガイドに引っ張られて不良糸が切断することがな
く、したがって、不良糸の除去過程において、不良糸の
切断事故が未然に防止できること、またたて糸による不
良糸の拘束が解除されたときに不良糸が流体式案内手段
のみの牽引力によって引き抜かれたとしても、機械式牽
引手段による不良糸の抜き取り長さは変化しない。この
ため、口出し時に不良糸の切断がなく、しかも不良糸除
去の成功・不成功が正確に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不良糸除去装置の主要部分の斜面図である。
【図2】糸ガイドの取り付け部分の側面図である。
【図3】よこ入れ不良サイクルおよび慣性運転サイクル
での織機の回転状況の説明図である。
【図4】不良糸除去動作時のタイムチャート図である。
【図5】保持体の構成部分の側面図である。
【図6】不良糸除去動作時のタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 不良糸除去装置 4 流体式案内手段としての吹き上げノズル 5 糸ガイド 6 スレー 8 よこ糸 81 不良糸 9 測長貯留装置 13 織り前 15 よこ入れセンサ 18 流体式案内手段としての噴射ノズル 19 機械式牽引手段としての回転体 20 機械式牽引手段としての回転体 31 糸センサ 34 保持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−264036(JP,A) 特開 昭59−223339(JP,A) 実開 昭61−24481(JP,U) 実開 昭62−41083(JP,U) 実公 平4−14469(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 51/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 よこ入れ不良の発生後、たて糸による不
    良糸の拘束を解除すべく、よこ入れ不良が発生したサイ
    クルに続く次のサイクルの停止位置から織機を逆転して
    不良糸を口出しするとともに、流体式案内手段によりス
    レーに設けられた糸ガイドを介して案内された不良糸の
    後端部を機械的牽引手段により保持し、上記口出し後に
    機械的牽引手段により不良糸を牽引除去する不良糸除去
    装置において、 上記逆転中であって、スレーが、上記次のサイクルのほ
    ぼ最後退の位置からたて糸による不良糸の拘束が解除さ
    れる時点の位置までの間にあるときに、上記機械的牽引
    手段による不良糸の後端部の保持を開始することを特徴
    とする不良糸除去方法。
  2. 【請求項2】 よこ入れ不良の発生後、たて糸による不
    良糸の拘束を解除すべく、よこ入れ不良が発生したサイ
    クルに続く次のサイクルの停止位置から織機を逆転して
    不良糸を口出しするとともに、流体式案内手段によりス
    レーに設けられた糸ガイドを介して案内された不良糸の
    後端部を機械的牽引手投により保持し、上記口出し後に
    機械的牽引手段により不良糸を牽引除去する不良糸除去
    装置において、 上記たて糸開口と機械式牽引手段との間に保持手段を設
    け、上記逆転中であって、スレーが、上記次のサイクル
    のほぼ最後退の位置からたて糸による不良糸の拘束が解
    除される時点の位置までの間にあるときに、上記保持手
    段が不良糸の後端部の保持を開始し、口出し後、上記機
    械的牽引手段が不良糸の後端部を保持するとともに、保
    持手投による不良糸の保持を解除することを特徴とする
    不良糸除去方法。
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