JP3146222U - 盛上げタップ - Google Patents

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Abstract

【課題】品質の良い雌ねじ加工が可能となり、旧式の多軸加工機に好適な盛上げタップを提供する。
【解決手段】盛上げタップにおいて、雄ねじ2の食付き部3の長さLを、食付き角θを変えずに増大してタップ先端径Dを小さくすると共に、雄ねじ2の谷を、雌ねじの山頂に塑性変形により形成されるシーム部の発生を抑制し得るように、浅く形成し、かつ、雄ねじの完全山部4に、ひっかかり率で83〜87%の径になるサイドエンドミル刃を点対称位置に2刃形成した。
【選択図】図1

Description

本考案は、被加工素材の下穴を塑性変形させて雌ねじを形成する盛上げタップに係り、一層詳細には、複数個の下穴に同時に雌ねじを形成する多軸加工機に用いられて好適な盛上げタップに関するものである。
雌ねじを形成する工具の一つに盛上げタップがあり、盛上げタップには、その本体外周に、形成すべき雌ねじに対応するラジアル部がねじ状に配設されて雄ねじが形成されている。一方、被加工素材には雌ねじの有効径に略等しい下穴が設けられ、この下穴に前記盛上げタップをねじ込むことにより、下穴の内周面を塑性変形させて雌ねじを形成する。盛上げタップを用いて雌ねじを形成する場合、切削タップに比べて、切屑が発生することがないと共に雌ねじの拡大代が小さく加工精度が安定するという利点がある(特許文献1参照)。
ところで、電気製品の函体にみられるように、雌ねじ加工用の下穴を被加工素材に対してプレスやバーリングで複数個加工し、盛上げタップを多軸加工機(多軸のタッピングマシン等)に複数個割り当ててタッピングを行う場合、下穴径の管理や、下穴と盛上げタップの中心を揃える必要があるため、雌ねじの品質が重視される場合には、多軸加工機の精度・ワークの保持方法・工具のセット等に注意する必要があります。
特開2006−116674
しかしながら、昨今の部品加工に要求されるのは、品質の重視よりも、如何にして廉価に加工出来るか、である。
このため、部品加工を行う業界からは、各種精度が劣る旧式の加工機を使用しても品質の良い雌ねじ加工が出来る工具の開発が要求されている。
これは、旧式の加工機を使用した場合には、下記のような問題があるからである。
(1)特に、多軸加工機で雌ねじ加工を行う場合、図4に示すように、被加工素材の下穴Hの中心O1と盛上げタップTの中心O2を全タップにおいて合せることは非常に困難である。
(2)被加工素材にプレスやバーリングで下穴加工を行っても、被加工素材の下穴の内周には剪断面と破断面が発生し、その内径寸法がバラつくことから、雌ねじ内径部のシーム巾に差がでる。
(3)図4に示すように、被加工素材の下穴Hの中心O1と盛上げタップTの中心O2との間に芯ズレがあった場合、雌ねじのねじ山の盛り上がりに差がでる(図4中のシーム部S1とS2の大きさ参照)。
本考案は、このような実情に鑑み提案されたもので、被加工素材の下穴の中心と盛上げタップの中心との間に芯ズレがあったとしても、品質の良い雌ねじ加工が可能となり、旧式の多軸加工機に好適な盛上げタップを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本考案に係る盛上げタップは、
本体の外周に複数のラジアル部がねじ状に配設されて雄ねじが形成され、前記本体を回転させて被加工素材に形成された下穴の内周面を前記ラジアル部によって塑性変形させることにより雌ねじを形成する盛上げタップにおいて、
前記雄ねじの食付き部の長さを、食付き角を変えずに増大してタップ先端径を小さくすると共に、
前記雄ねじの谷を、前記雌ねじの山頂に前記塑性変形により形成されるシーム部の発生を抑制し得るように、浅く形成し、
かつ、
前記雄ねじの完全山部に、ひっかかり率で83〜87%の径になるサイドエンドミル刃を点対称位置に2刃形成した、
ことを特徴とする。
また、
前記食付き部における食付き山数を1山〜3山増やして食付き部の長さを増大したことを特徴とする。
また、
前記雄ねじの谷を、切り取り高さでH/4より大きく3/8Hより小さく形成したことを特徴とする。
また、
前記サイドエンドミル刃は、完全山部の全長に亙って一連に形成されることを特徴とする。
また、
前記盛上げタップは、被加工素材に形成された複数個の下穴に同時に雌ねじを形成すべく多軸加工機に複数本割り当てられて装着されるものであることを特徴とする。
本考案によれば、被加工素材の下穴の中心と盛上げタップの中心との間に芯ズレがあったとしても、タップ先端径を小さくしかつサイドエンドミル刃を形成することによりこれを効果的に吸収することができると共に、雄ねじの谷を浅く形成してシーム部の発生を抑制することができ、依って、品質の良い雌ねじ加工が可能となり、旧式の多軸加工機に好適となる。
以下、本考案に係る盛上げタップを実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、本盛上げタップの本体1の外周部にはねじ部2が形成され、このねじ部2は、先端側(図中左側)が先端に向って漸次小径となる食付き部3となり、食付き部3に連続して完全山部(平行ねじ部)4となっている。
ねじ部2には、図2Aに示すように、複数(図示例では四つ)のラジアル部5がねじ状に配設されて例えば呼び寸法がM2(mm)×0.4(mm)の雄ねじが形成される。ねじ部2(厳密には本体1)の周方向には、各ラジアル部5間を結ぶレリーフドロップ部7の中間部に位置して本体1の軸方向に延びる複数条(図示例では4条)油溝部6が形成される。
そして、本実施例では、図2Bに示すように、ねじ部2の完全山部4に、点対称位置にある二つのラジアル部5とそれらの両側に位置するレリーフドロップ部7に代えて、正回転で切削作用を奏する、ひっかかり率で83〜87%の径になるサイドエンドミル刃8が2刃形成される。
サイドエンドミル刃8は、完全山部4の全長に亙って一連に形成される。従って、サイドエンドミル刃8の刃先側の油溝部6は曲率半径の大きい切削溝部9に形成される。また、サイドエンドミル刃8の全レリーフを10〜30μとし、すくい角を0〜5°と設定すると好適である。
また、前記ねじ部2の食付き部3の長さLを、食付き角θ(例えばθ=5°)を変えずに増大してタップ先端径Dを可及的に小さくしている(図1参照)。具体的には、前記食付き部3における食付き山数を、通常4山あるところを1山〜3山増やして食付き部3の長さLを増大している。例えば、呼び寸法がM2(mm)×0.4(mm)の盛上げタップで食付き山数を通常4山あるところを1山〜3山増やすと、70μ(1山)〜210μ(3山)タップ先端径Dが小さくなる(この場合の下穴径は通常φ1.77〜φ1.82である)。
また、前記ねじ部2の谷を、雌ねじの山頂に塑性変形により形成されるシーム部(図4の符号S1,S2参照)の発生を抑制し得るように、浅く形成されている。具体的には、図1中に吹き出しで示したように、ねじ部2の谷を、切り取り高さでH/4より大きく3/8Hより小さく形成すると好適である。
このように構成されるため、図示しないタッピングマシン等の加工機に取り付けられた本盛上げタップにより被加工素材の下穴に雌ねじを加工する際には、前述したような加工機等に起因した不具合に対し、下記のような作用・効果が得られる。
(1)特に、多軸加工機で雌ねじ加工を行う場合、図4に示すように、被加工素材の下穴Hの中心O1と盛上げタップTの中心O2を全タップにおいて合せることは非常に困難であったが、本実施例では、食付き部3の長さLを、食付き角θを変えずに増大してタップ先端径Dを可及的に小さくして下穴に入り易くすることで解消した。
(2)被加工素材にプレスやバーリングで下穴加工を行っても、被加工素材の下穴の内周には剪断面と破断面が発生し、その内径寸法がバラつくことから、雌ねじ内径部のシーム巾に差がでていたが、本実施例では、ねじ部2の谷を、雌ねじの山頂に塑性変形により形成されるシーム部S1,S2の発生を抑制し得るように浅く形成して、タッピング中の被加工素材のファイバーフローをタップ谷部の中心方向に集束させ、シーム部S1,S2の巾を小さくすることで解消した。
(3)図4に示すように、被加工素材の下穴Hの中心O1と盛上げタップTの中心O2との間に芯ズレがあった場合、雌ねじのねじ山の盛り上がりに差がでていたが、本実施例では、完全山部4にひっかかり率で83〜87%の径になるサイドエンドミル刃8を設けて、正回転時に雌ねじの内径寸法が83〜87%の一定の寸法になるようにすることで解消した。
これらの結果、被加工素材の下穴Hの中心O1と盛上げタップTの中心O2との間に芯ズレがあったとしても、品質の良い雌ねじ加工が可能となる。
特に、本盛上げタップは、図3に示すように、被加工素材Wに形成された複数個の下穴に同時に雌ねじを形成すべく多軸でかつ各種精度が劣る旧式のタッピングマシン等加工機Mに複数本割り当てられて装着されるものにおいて、大きな効果を発揮する。
本考案の一実施例を示す盛上げタップの側面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 多軸加工機の説明図である。 被加工素材の下穴の中心と盛上げタップの中心との間に芯ズレがあった場合の不具合を示す説明図である。
符号の説明
1 本体
2 ねじ部
3 食付き部
4 完全山部
5 ラジアル部
6 油溝部
7 レリーフドロップ部
8 サイドエンドミル刃
9 切削溝部
D タップ先端径
L 食付き部の長さ
1,S2 シーム部
θ 食付き角

Claims (5)

  1. 本体の外周に複数のラジアル部がねじ状に配設されて雄ねじが形成され、前記本体を回転させて被加工素材に形成された下穴の内周面を前記ラジアル部によって塑性変形させることにより雌ねじを形成する盛上げタップにおいて、
    前記雄ねじの食付き部の長さを、食付き角を変えずに増大してタップ先端径を小さくすると共に、
    前記雄ねじの谷を、前記雌ねじの山頂に前記塑性変形により形成されるシーム部の発生を抑制し得るように、浅く形成し、
    かつ、
    前記雄ねじの完全山部に、ひっかかり率で83〜87%の径になるサイドエンドミル刃を点対称位置に2刃形成した、
    ことを特徴とする盛上げタップ。
  2. 前記食付き部における食付き山数を1山〜3山増やして食付き部の長さを増大したことを特徴とする請求項1に記載の盛上げタップ。
  3. 前記雄ねじの谷を、切り取り高さでH/4より大きく3/8Hより小さく形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の盛上げタップ。
  4. 前記サイドエンドミル刃は、完全山部の全長に亙って一連に形成されることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の盛上げタップ。
  5. 前記盛上げタップは、被加工素材に形成された複数個の下穴に同時に雌ねじを形成すべく多軸加工機に複数本割り当てられて装着されるものであることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の盛上げタップ。
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