JP3145156B2 - 噴霧重合法及び噴霧重合用ノズル - Google Patents

噴霧重合法及び噴霧重合用ノズル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機不飽和カルボン酸
又はその塩を主成分とするモノマー溶液をレドックス系
重合開始剤を使用して噴霧重合する方法、特に高吸水性
樹脂の製造に適した噴霧重合法及び噴霧重合用ノズルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機不飽和カルボン酸又はその塩を主成
分とするモノマーから高吸水性樹脂を製造する方法とし
ては逆相懸濁法が主流であり、一部で溶液重合法も用い
られている。これらの方法では乾燥とか粉砕とかの後工
程を必要とし、また逆相懸濁法では粒径100μm以下
の微粒子も生成するので製品の均質化及び取扱上の問題
もある。
【0003】特公昭32−10196号には、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸などの水溶性塩からなる
モノマーの水溶液を過硫酸アルカリ金属塩又は過硫酸ア
ンモニウム触媒の存在下300〜900F(149〜4
82℃)に加熱したガス媒質中に噴霧させる重合法が記
載されている。噴霧方法としてはスプレーガンとか回転
円盤とかが例示され、予めモノマーの水溶液と触媒を混
合してから回転円盤に供給する方法又はモノマー水溶液
と開始剤溶液を直前に混合して回転円盤に供給する方法
についても述べている。
【0004】特開昭49−105889号には、有機不
飽和カルボン酸又はその塩を、有機ハイドロパーオキサ
イドと還元剤からなるレドックス系重合開始剤を使用し
て水への不溶解分の生成を伴わない噴霧重合法が記載さ
れ、噴霧機としては回転円盤型、圧力ノズル型、二流体
ノズル型等があるが、長時間運転を行う上からは単量体
と重合開始剤溶液は別個の導管から供給する方が好まし
く、回転円盤型のように複数の導管から供給される液が
円盤内で短時間に混合されるものが望ましいと述べてい
る。
【0005】特開平2−64106号には水溶性エチレ
ン性不飽和モノマーを主成分とする溶液を水蒸気又は水
蒸気と少なくとも一種の重合に実質的に不活性を示す気
体を混合してなる気相中に供給し該気相中で重合させる
吸水性樹脂の製造法が、また特開平2−138306号
には前記方法においてモノマー濃度が少なくとも20重
量%の溶液を気相に供給し、しかも気相の相対湿度30
%以上の条件下で重合させる吸水性樹脂の製造法が開示
され、予めラジカル重合開始剤を混合したモノマーを、
アトマイザー、スプレーノズル(圧力ノズル)を用いて
40〜180℃の気相中に噴霧することにより平均粒径
100〜400μm程度の粒子状高吸水性樹脂を得てい
る。
【0006】噴霧の前に重合性モノマーと重合開始剤を
混合するケースでは原理的にノズルの内部で重合が開始
される危険性を持っている。特に長時間運転を行う場合
には必ず滞留時間分布ができ、ノズル内での重合反応が
進行する危険性が高く問題である。さらに、重合反応は
発熱反応であるので僅かでも反応が起き始めれば、暴走
的に進行してノズルの閉塞を引き起こす。また特開昭4
9−105889号に開示されるモノマーと重合開始剤
溶液を別個の導管から回転円盤に供給する方法は、モノ
マーと重合開始剤が円盤上で混合されるため、滞留時間
分布が生じ、重合反応が円盤上で開始される危険性があ
り、長時間運転は難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機不飽和
カルボン酸又はその塩を主成分とするモノマー溶液をレ
ドックス系重合開始剤を使用して噴霧重合する方法に関
するもので、噴霧機における重合を防止し、長時間の連
続運転を可能にする噴霧重合法及び噴霧重合用ノズルを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる噴霧重合
法は、有機不飽和カルボン酸又はその塩を主成分とする
モノマー溶液をレドックス系重合開始剤を使用して噴霧
重合するに際して、レドックス系重合開始剤を構成する
酸化剤と還元剤の内の一方をモノマー溶液に添加した第
1液を第1の液用ノズルに供給し、酸化剤と還元剤の内
の他方はモノマー溶液を加え又は加えずに第2液として
第2の液用ノズルに供給し、第1及び第2の液用ノズル
の出口で第1液及び第2液が混合するように噴出させて
気相中で重合反応を行わせることを特徴とする。
【0009】高吸水性樹脂を製造するためのモノマー溶
液としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸又はそれらの塩など、有機不飽和カルボン酸
又はその塩の水溶液或は混合水溶液が用いられる。特に
好ましいのはアクリル酸又はその塩である。有機不飽和
カルボン酸の塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられ、特にナトリウ
ム、カリウム、アンモニウムのアクリレート又はメタク
リレートである。さらに、アクリルアミド、メタクリル
アミドや、アクリル酸エステルなどのような共重合可能
な単量体を共存させても良い。水溶液中の有機不飽和カ
ルボン酸又はその塩の合計の濃度は20重量%以上、好
ましくは25重量%以上である。吸水性能向上のため架
橋剤をモノマー重量に対し0.5重量%以下添加しても
良い。
【0010】重合開始剤としては重合反応時間が短いこ
とからレドックス系を用いる。レドックス系重合開始剤
を構成する酸化剤及び還元剤の組合わせは通常良く知ら
れたものが使用できる。例えばH22 とl−アスコル
ビン酸又はアミン類との組合わせが挙げられる。
【0011】噴霧した液滴が落下しながら重合する気相
のガスとしては窒素、ヘリウム、炭酸ガス等の重合に不
活性なものが好ましいが、空気でもよい。また、水蒸気
のみの場合を含め、ガス中の湿度には特に制限はない。
ガスの温度条件は室温以上、200℃以下、望ましくは
150℃以下である。ガスの流れ方向は向流、並流のど
ちらでも良いが、滞留時間を長くする必要がある場合は
向流(反重力方向)の方がよい。
【0012】噴霧された液滴の粒径、従って重合した樹
脂の粒径を制御する方法としては、ノズルの内径又は外
径を変える方法と、第1液及び第2液の流量又は両液が
混合する場所に噴射するガスの流量を変える方法とがあ
る。前者の場合、ノズルでの液の線速度が大きいときは
内径が小さい方がノズルより出る液柱が細くなり小さい
粒径の液滴を生じる。また液の線速が小さいときは外径
が小さい方が液滴に働く表面張力が小さくなるので小さ
い粒径の液滴を生じる。後者の場合は、平均粒径百μm
オーダーの樹脂が得られ、噴射するガス量が多い方が小
さい平均粒径の樹脂を生じる。
【0013】本発明で使用するノズルの一例は、図1に
示すように、二本の液用ノズル1及び液用ノズル2が並
べて設置され、両方のノズルの先端位置が揃えてある結
束式ノズルである。図2はノズル先端部X−Xにおける
断面図で、液用ノズル1と液用ノズル2が並んでいる状
態を示している。一方の液用ノズルからレドックス系重
合開始剤を構成する酸化剤と還元剤の内の一方をモノマ
ー溶液に添加した第1液を供給し、酸化剤と還元剤の内
の他方はモノマー溶液を加え又は加えずに第2液として
他方の液用ノズルに供給すれば、両方のノズルから噴出
した液滴はノズルの出口で混合し、気相中を落下しなが
ら重合反応を行う。
【0014】図3は本発明で使用する他の形式のノズル
を示すもので、一方の液用ノズル1が他方の液用ノズル
2内に内挿されており、両方のノズルの先端位置が揃っ
ている二重式ノズルである。図4はこのノズル先端部Y
−Yにおける断面図を示したものである。
【0015】図5は二重式ノズルの他の例を示すもの
で、一方の液用ノズル1が他方の液用ノズル2内に内挿
されており、内挿されているノズル1の先端位置11が
外側のノズル2の先端(先端孔)22より突き出ている
二重式ノズルである。図6はこのノズル先端部Z−Zに
おける断面図を示したものである。
【0016】図7は第1液及び第2液が混合する場所に
高速の気流を噴射するタイプのノズルの一例(対向型ノ
ズル)を示すもので、二本の液用ノズル1と2はそれぞ
れの先端の延長線が交差する角度で別個に設置され、そ
れら二本の液用ノズルから噴射された液が交差する位置
に気流を噴射するようにガス用ノズル4が設けられてい
る。
【0017】図8は第1液及び第2液が混合する場所に
高速の気流を噴射するタイプのノズルの他の例(同心円
型ノズル)を示すもので、ガス用ノズルとして用いられ
る第1の円管5を中心として、第1の円管5の外径より
大きい内径の第2の円管6及び第2の円管6の外径より
大きい内径の第3の円管7が同心円的に重ねられた三重
管構造で、第1の円管と第2の円管との間隙が第1の液
用ノズル1、第2の円管と第3の円管との間隙が第2の
液用ノズル2、第1の円管5の内部がガス用ノズル4を
構成している。第1の円管5の内部がガス用ノズルを構
成することが好ましいが、外側のノズル(第2の円管と
第3の円管との間隙)をガス用ノズルとして使用しても
良い。
【0018】気相に液滴を放出後、落下するまでにほぼ
重合反応を終了させようと考えたとき、10m程度の落
下距離での落下時間は数秒から十数秒である。そのため
噴霧重合法を成功に導くには重合反応の誘導期及び反応
時間の合計を十数秒以下にする必要がある。従ってかか
る条件を満たすように、重合開始剤の種類、量、液滴が
落下する気相の温度等を定めれば良い。
【0019】本発明においては、レドックス系重合開始
剤を構成する酸化剤と還元剤の内のどちらか一方をモノ
マー溶液に添加したものを第1液として使用することが
要件で、他方にはモノマー溶液を加えずに第2液として
使用しても、モノマー溶液を加えたものを第2液として
使用しても良く、それぞれ別個のノズルより噴出させて
ノズルの出口で両溶液を混合し、気相中で重合反応を行
わせる。
【0020】以下実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。
【0021】
【モノマー溶液調製例】80重量%のアクリル酸水溶液
125重量部に42.6重量%の水酸化ナトリウム水溶
液65.1重量部と架橋剤(N,N′−メチレンビスア
クリルアミド)0.14重量部と、さらに酸化剤として
30重量%の過酸化水素水溶液2.8重量部を加えて溶
液Aを調製した。溶液Aのモノマー濃度は60重量%、
中和度は50モル%であった。これとは別に80重量%
のアクリル酸水溶液125重量部に41.4重量%の水
酸化ナトリウム水溶液67.1重量部と架橋剤(N,
N′−メチレンビスアクリルアミド)0.14重量部を
加え、さらに還元剤としてl−アスコルビン酸0.34
重量部加えて溶液Bを調製した。溶液Bのモノマー濃
度、中和度は溶液Aと同様であった。
【0022】実施例及び比較例においては、これらのモ
ノマー水溶液を45℃に加温して供給した。一方、溶液
重合実験によりモノマー水溶液A及びBを45℃で等量
混合した時の誘導期及び反応時間はそれぞれ約0.5
秒、約2秒であった。
【0023】反応塔内部のガス流速は20cm/秒の上
昇流、ガス温度は45℃とし、下記の比較例・実施例す
べてをこの条件で行った。
【0024】
【比較例1】A,Bのモノマー水溶液をそれぞれ別の供
給配管により回転円盤に50ml/分の流速で供給し
た。この回転円盤は直径100mmで水平に位置し、7
800rpmで回転していた。運転開始後、数分で円盤
上に重合物が生成し始め、その後重合物の堆積が急速に
発生し運転が困難となったので中止した。
【0025】
【比較例2】イケウチ製充円錐ノズル1/4MJ050
s316Wを使用し、A,Bのモノマー水溶液それぞれ
25mlずつ合計50mlを供給した。これらの溶液は
ノズル直前で滞留時間約0.2秒のオンライン混合器で
混合後ノズルに供給した。運転開始直後、混合器のとこ
ろで重合反応が起き配管が高粘性物により閉塞されたの
で運転を中止した。
【0026】
【比較例3】液滴化用のガス流体用の入口の他に液体用
に2つの入口を持ち内部で2液の混合ができるタイプの
ノズルを使用し、ガス流体用の入口に窒素ガスを150
Nl/分流し、A,Bの2溶液をそれぞれ120ml/
分でノズルに供給した。2溶液はノズル内部で混合され
た後、液流体用出口から出てガス流体によって液滴に分
散された。ノズル内部での計算上の滞留時間は0.2秒
以下であったが、運転開始後1〜2分でノズル内部に高
粘性物が生成し運転の継続ができなくなった。
【0027】
【実施例1】図1に示した2本ノズルを結束したタイプ
で、内径0.7mmの2本のノズルの組み合わせ及び内
径0.4mmの2本のノズルの組み合わせを使用し、
A,Bのモノマー溶液を表1に示す液線速(ノズル先端
速度)でそれぞれ別のノズルに供給して噴霧重合試験を
行った。このノズルは連続運転性能に優れ、1時間以上
の継続運転が可能であった。結果を表1に示す。表1か
ら明らかなように、平均粒径はモノマー溶液の線速には
あまり影響されないが、ノズル先端部分の内径、したが
って断面積とは相関関係がある。
【表1】
【0028】
【実施例2】図3に示したタイプの二重式ノズルで、外
管の内径が0.9mmのノズル及び外管の内径が0.6
mmのノズルを使用した。内管外壁と外管内壁との間の
開口部(外側ノズル)の断面積と内管の開口部(内側ノ
ズル)の断面積は同一であった。Aのモノマー水溶液を
内側ノズルに、Bのモノマー水溶液を外側ノズルにそれ
ぞれ表2に示す液線速(ノズル先端速度)で供給して噴
霧重合試験を行った。このノズルは連続運転性能に優
れ、1時間以上の継続運転が可能であった。結果を表2
に示す。表2から明らかなように、平均粒径はモノマー
溶液の線速にはあまり影響されないが、ノズル先端部分
の外管の内径、従って断面積とは相関関係がある。
【表2】
【0029】
【実施例3】図5に示したタイプの二重式ノズルで、外
管の内径(孔径)が0.6mm、内管の内径が0.3m
m、内管が外管の孔より出ている長さが0.7mmのノ
ズルを使用し、A,Bのモノマー水溶液又はBのモノマ
ー水溶液と15%過酸化水素H22 水溶液を表3に示
す液線速(ノズル先端速度)でそれぞれ別のノズルに供
給して噴霧重合試験を行った。結果を表3に示す。この
ノズルは連続運転性能に優れ、1時間以上の継続運転が
可能であった。
【表3】
【0030】
【実施例4】図7に示した対向型ノズル又は図8に示し
た同心円型ノズルを使用して、A,Bのモノマー溶液を
表4に示す条件でそれぞれ別のノズルに供給し、ガス用
ノズルから窒素ガスを供給して噴霧重合試験を行った。
A,Bの2液は供給ラインを出てから混合されると同時
に噴出気流により液滴に分散される。結果を表4に示
す。これらの方法は平均400μm以下の粒子を造るの
に適している。対向型のノズルも同心円型のノズルも連
続運転性能に優れ、1時間以上の継続運転が可能であっ
た。
【表4】
【0031】
【発明の効果】ノズル内部及びノズル上におけるモノマ
ーの重合をなくし、ノズルの閉塞・重合物の堆積を防止
できるので、長期連続運転が可能となり、ノズルの保守
点検・清掃が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのノズルの一例を示す図
である。
【図2】図1に示したノズルの断面図である。
【図3】本発明を実施するためのノズルの他の例(二重
式ノズル)を示す図である。
【図4】図3に示したノズルの断面図である。
【図5】本発明を実施するための二重式ノズルの他の例
を示す図である。
【図6】図5に示したノズルの断面図である。
【図7】第1液及び第2液が混合する場所に高速の気流
を噴射するタイプのノズルの一例(対向型ノズル)の断
面図である。
【図8】第1液及び第2液が混合する場所に高速の気流
を噴射するタイプのノズルの他の例(同心円型ノズル)
の断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 富士雄 愛知県半田市州の崎町2番110日揮株式 会社衣浦研究所内 (72)発明者 大原 武 神奈川県横浜市南区別所1−14−1日揮 株式会社横浜事業所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/01

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機不飽和カルボン酸又はその塩を主成
    分とするモノマー溶液をレドックス系重合開始剤を使用
    して噴霧重合するに際して、レドックス系重合開始剤を
    構成する酸化剤と還元剤の内の一方をモノマー溶液に添
    加した第1液を第1の液用ノズルに供給し、酸化剤と還
    元剤の内の他方はモノマー溶液を加え又は加えずに第2
    液として第2の液用ノズルに供給し、第1及び第2の液
    用ノズルの出口で第1液及び第2液が混合するように噴
    出させて気相中で重合反応を行わせることを特徴とする
    噴霧重合法。
  2. 【請求項2】 第1の液用ノズルと第2の液用ノズルが
    並べて設置され、且つ両方の先端位置が揃っている一組
    の液用ノズルを使用する請求項1記載の噴霧重合法。
  3. 【請求項3】 第1の液用ノズルが第2の液用ノズルに
    内挿されている二重式ノズルを使用する請求項1記載の
    噴霧重合法。
  4. 【請求項4】 先端の延長線が交差する角度で別個に設
    置された二本の液用ノズルを使用し、それら二本の液用
    ノズルから噴射された液が交差する位置に気流を噴射す
    る請求項1記載の噴霧重合法。
  5. 【請求項5】 ガス用ノズルとして用いられる第1の円
    管を中心として、第1の円管の外径より大きい内径の第
    2の円管及び第2の円管の外径より大きい内径の第3の
    円管が同心円的に重ねられた三重管構造で、第1の円管
    と第2の円管との間隙を第1の液用ノズル、第2の円管
    と第3の円管との間隙を第2の液用ノズルとして使用す
    る請求項1記載の噴霧重合法。
  6. 【請求項6】 先端の延長線が交差する角度で別個に設
    置された二本の液用ノズルと、液の交差部に気流を噴射
    するガス用ノズルを有することを特徴とする重合性モノ
    マーの噴霧重合用ノズル。
  7. 【請求項7】 ガス用ノズルとして用いられる第1の円
    管を中心として、第1の円管の外径より大きい内径の第
    2の円管及び第2の円管の外径より大きい内径の第3の
    円管が同心円的に重ねられた三重管構造で、第1の円管
    と第2の円管との間隙が第1の液用ノズル、第2の円管
    と第3の円管との間隙が第2の液用ノズルを構成してい
    ることを特徴とする重合性モノマーの噴霧重合用ノズ
    ル。
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