JP3142782B2 - 磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイアス電流の調整装置とその調整方法及び磁気記憶装置 - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイアス電流の調整装置とその調整方法及び磁気記憶装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果型磁
気ヘッドのバイアス電流の調整装置とその調整方法及び
磁気記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の高密度化、大容量化
に対応した再生ヘッドとして、磁界の強さに応じて電気
抵抗が変化する磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッドが
使用されている。磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、M
Rヘッドという)は、例えば図14(a) に示すように、
軟磁性層101 と非磁性層102 と磁気抵抗効果層103 を重
ね、その両端に磁区制御磁性層106,107 と一対のリード
104,105 を重ねた構造を有している。そして、リード10
4,105 を介して磁気抵抗効果層103 のセンス領域Wにバ
イアス電流Is を流し、センス領域Wの磁化Mの方向を
外部磁界によって変化させることにより、センス領域W
の抵抗を変化させるものである。抵抗の変化は電圧の変
化として検出される。磁気抵抗効果層103 の抵抗値が大
きくなるほど磁気ヘッドの再生出力が大きくなるが、そ
の反対に磁気ヘッドの感度が鈍くなる。
【0003】そこで、MRヘッドの抵抗値を適正に調整
することが要求される。その抵抗値の調整方法の1つと
して、磁気ヘッドの軟磁性層101 から磁気抵抗効果層10
3 のうち磁気記録媒体との対向部を研磨してリード104,
105 間のその抵抗値を変える方法がある。その研磨は、
軟磁性層101 から磁気抵抗効果層103 のうち磁気記録媒
体に対向する面に対して行われる。研磨によって磁気抵
抗効果層103 などが低くなるほどその抵抗は大きくなる
関係にある。この場合の磁気抵抗効果層103 などの高さ
h は、磁気記録媒体面に垂直方向の高さである。
【0004】しかし、研磨によるMRヘッドの抵抗の調
整は手間がかかり、しかも、抵抗調整の精度が高くない
といった不都合がある。また、MRヘッドでは、マイグ
レーションによる寿命の短縮化という問題がある。マイ
グレーションは、バイアス電流により磁気抵抗効果層な
どが溶断する現象である。
【0005】そこで、研磨のバラツキ、マイグレーショ
ンなどを考慮して、MRヘッドに流す電流、即ちバイア
ス電流の大きさを最適化することが行われている。バイ
アス電流の大きさを最適化するために、まず、図14
(b) に示すように、MRヘッドの抵抗値( MR抵抗値)
とバイアス電流の座標に寿命曲線を描く。その寿命曲線
は、実験結果から求められる。
【0006】この寿命曲線において、バイアス電流を決
める場合には、MRヘッドの抵抗の大きさに上限を設け
て、その上限を超える抵抗値のMRヘッドは使用しない
ことを前提としている。そして、図14(b) の寿命曲線
に基づいて、抵抗値が上限のMRヘッドに許容できる最
大限のバイアス電流Joを全てのMRヘッドのバイアス
電流として決定する。
【0007】バイアス電流の決定の方法としては、その
他に次のようなものがある。まず、図15に示すよう
に、所定のバイアス電流Is をMRヘッドに流し、MR
ヘッド高さh と寿命の関係を予め調査しておき、所望年
数よりも長い寿命が得られるMRヘッドの高さを有する
MRヘッドだけを使用する方法が採用されている。
【0008】さらに、図16に示すように、所定のバイ
アス電流Is をMRヘッドに流し、MRヘッドの高さh
と出力電圧波形の振幅Viso を予め調査しておき、所望
の値よりも大きな振幅が得られるMRヘッド高さhを有
するMRヘッドだけを使用する方法も採用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それらの方法によって
バイアス電流Is を決めると、抵抗値の小さなMRヘッ
ドにも小さな電流を流すことになるので高い出力が得ら
れなくなる。しかも、このような方法によれば、抵抗値
の上限を決めることが必要になるので、その抵抗よりも
大きな抵抗を有するMRヘッドは使用できずに、無駄が
生じることになる。
【0010】本発明の目的は、磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドのバイアス電流を最適値に設定するとともに、MRヘ
ッドの使用効率を高めることができる磁気抵抗効果型磁
気ヘッドのバイアス電流の調整装置とその調整方法、及
びその方法によって調整された磁気ヘッドを備えた磁気
記憶装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(手段)上記した課題は、図6に例示するように、磁気
抵抗効果型磁気ヘッドに調査用電流を流し、前記磁気抵
抗効果型磁気ヘッドの端子にかかる電圧を測定し、前記
調査用電流と前記電圧に基づいて前記磁気抵抗効果型磁
気ヘッドの抵抗を演算し、予め調査された寿命と前記抵
抗の関係から前記磁気抵抗効果型ヘッドに流す磁気抵抗
効果バイアス電流の大きさの許容範囲を求め、前記許容
範囲内で最適バイアス電流を決定することを特徴とする
磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイアス電流の調整方法に
よって解決する。
【0012】上記した磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイ
アス電流の調整方法において、前記最適バイアス電流
は、前記磁気抵抗効果バイアス電流の前記許容範囲内に
おいて最もスライスレベルマージンが最大になる値に設
定されることを特徴とする。上記した磁気抵抗効果型磁
気ヘッドのバイアス電流の調整方法において、前記最適
バイアス電流のデータを記憶手段に格納するステップを
有することを特徴とする。この場合、前記最適バイアス
電流の前記データは、前記記憶手段を構成する磁気ディ
スクに格納されることを特徴とする。また、前記最適バ
イアス電流の前記データは、前記記憶手段を構成する半
導体記憶デバイスに格納されることを特徴とする。
【0013】上記した課題は、図5に例示するように、
上記した磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイアス電流の調
整方法によって決定された最適バイアス電流を出力する
バイアス電流供給手段21bと、前記バイアス供給手段
から前記最適バイアス電流が供給される磁気抵抗効果型
磁気ヘッド10と、 前記磁気抵抗効果型磁気ヘッド1
0に対向する磁気記憶媒体8とを有することを特徴とす
る磁気記憶装置によって解決する。
【0014】上記した課題は、図5に例示するように、
磁気抵抗効果型磁気ヘッド10へのバイアス電流の供給
を制御する電流制御手段21bと、前記バイアス電流が
供給されている前記磁気抵抗効果型磁気ヘッド10の両
端にかかる電圧を検出する電圧検出手段21cと、前記
電圧検出手段21cから出力された前記電圧のデータと
前記電流制御手段21bから供給された前記バイアス電
流のデータに基づいて前記磁気抵抗効果型磁気ヘッド1
0の抵抗を求める抵抗値演算手段50aと、前記磁気抵
抗効果型磁気ヘッド10の抵抗値と前記バイアス電流の
値と寿命の関係を示す寿命データを記憶する寿命データ
記憶手段50bと、前記抵抗値演算手段によって求めた
前記抵抗の値と前記寿命データとに基づいて前記バイア
ス電流の大きさの許容範囲を求めるバイアス電流許容範
囲設定手段50cと、前記バイアス電流の大きさの前記
許容範囲内で最適バイアス電流を決定する最適バイアス
電流設定手段50eと、前記最適バイアス電流設定手段
により決定された前記最適バイアス電流のデータを格納
する記憶手段8とを有することを特徴とする磁気抵抗効
果型磁気ヘッドのバイアス電流の調整装置によって解決
する。
【0015】上記した磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイ
アス電流の調整装置において、磁気記録媒体のトラック
幅に対するスライスレベルマージンを求めるスライスレ
ベルマージン測定手段50を有し、前記最適バイアス電
流設定手段50は、前記バイアス電流の前記許容範囲内
において前記スライスレベルマージンが最大になる値を
求めて前記最適バイアス電流を決定することを特徴とす
る。
【0016】(作用)次に、本発明の作用について説明
する。本発明によれば、MRヘッドの抵抗値と寿命との
関係からバイアス電流の大きさを許容する範囲を求め、
その範囲内で最適バイアス電流を設定するようにしたの
で、抵抗の小さなMRヘッドの出力が大きくなる。
【0017】また、その範囲内でスライスレベルマージ
ンが最大になるバイアス電流を最適バイアス電流に設定
とすると、MRヘッドの能力を十分に活用することがで
き、マイグレーションによる劣化が防止される。しか
も、従来のように全てのMRヘッドに同じバイアス電流
を流す場合には、抵抗が高すぎるとして磁気ディスク装
置に組み込まれなかったMRヘッドにも最適なバイアス
電流を流すことになるので、MRヘッドの無駄をなくす
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】そこで、以下に本発明の実施形態
を図面に基づいて説明する。まず、本発明の磁気ディス
ク装置の内部構造を説明する。図1は、その内部構造の
平面図、図2は図1のI−I線断面図である。図1及び
図2において、磁気ディスク装置1の筐体は、ベースプ
レート2とカバー3から構成されている。
【0019】ベースプレート2内において、1つのコー
ナー寄りの領域にはアクチュエータ4が横方向に回動自
在となるように軸4aで支えられている。アクチュエー
タ3の軸3aよりも後方の部分にはボイスコイルモータ
(以下、VCMという)5が取り付けられる一方、その
前方部にはアーム6が取付けられている。また、ベース
プレート1のほぼ中央領域にはスピンドルモータ(以
下、SPMという)7が取付けられている。そのスピン
ドルモータ7の回転軸には、複数の円板状の磁気記録媒
体(以下、磁気ディスクという)8の中央孔が貫通さ
れ、しかもそれらの磁気ディスク8は厚さ方向に間隔を
おいて固定されている。
【0020】磁気ディスク8の枚数をn枚(nは自然
数)とすると、データ面は2n面となるので、各データ
面毎に対向するアーム6はアクチュエータ4に2n個取
付けられる。それぞれのアーム6の先端近傍には、図3
(a) に示すように、再生用ヘッドとしてMRヘッド1
0、記録用ヘッドとして誘導型ヘッド11を有するスラ
イダ9が装着されている。
【0021】MRヘッド10は、図3(b) に示すよう
に、例えばNiFeRh又はNiFeCrよりなるSAL層10a、
Cuよりなる非磁性層10b、NiFeよりなる磁気抵抗効果
層10cを有しており、その両側にはCoCrPtなどの硬質
磁性材又はFeMnなどの反強磁性材からなる磁区御御磁性
層10dが接続されている。磁気抵抗効果層10cの磁
化容易磁区は、磁区制御磁性層10dによってセンス電
流Jの流れる方向になるように制御されている。さら
に、SAL層10aから磁気抵抗効果層10cは長方形
に形成され、その磁区制御磁性層10dの上には金より
なる一対のリード10eが接続されている。
【0022】そのSAL層10aでは、一対のリード1
0e間のセンス電流Jにより生じる磁界によって磁化M
1 の方向が制御されてセンス電流Jに対し垂直となる。
さらに、SAL層10aの磁化M1 から生じるバイアス
磁界Hb によって磁気抵抗効果層10cの磁化M2 は磁
化容易軸から角度θで傾くことになる。これにより、磁
気抵抗効果層10cの抵抗が信号磁界Hsig に対して線
形に変化することになる。
【0023】SAL層10aからリード10eまでは、
第1及び第2の非磁性絶縁層10f,10gによって挟
まれ、さらに第1及び第2の非磁性制御層10f,10
gは第1及び第2の磁気シールド層12,13によって
挟まれている。磁気抵抗効果層10cは、図4に示すよ
うな抵抗率・磁界特性曲線を有しているが、バイアス磁
界を与えることによって信号磁界Hsig に対する抵抗変
化の線形性が得られる。なお、バイアス磁界Ha はSA
L層10aの磁化M1 から生じる磁界であるので、セン
ス電流Jの大きさによって変化する。
【0024】一方、誘導型ヘッド11は、第2の磁気シ
ールド層13と第3の磁気シールド層14の間に形成さ
れた絶縁層11aと、その絶縁層11a内を通る誘導コ
イル11bとを有している。また、第3の磁気シールド
層14の先端は細くなって記録用の磁界を発生させるコ
アとなり、第2の磁気シールド層13との間には記録用
ギャップが形成されている。
【0025】このように、MRヘッド10、誘導型ヘッ
ド11及びアーム6が取付けられているアクチュエータ
4の隣の領域には、ヘッド半導体集積回路(以下、ヘッ
ドICという)21を搭載したフレキシブルプリント回
路基板(以下、FPC基板という)20が取付けられて
いる。このFPC基板20からは、フレキシブルバンド
22がアクチュエータ4の側部に引き出されている。フ
レキシブルバンド22上に形成された配線パターン(不
図示)は、MRヘッド10のリード10eや誘導型ヘッ
ド11の誘導コイル11bから引き出された配線に接続
され、これにより、ヘッドIC21と再生用ヘッド10
は電気的に接続され、さらに、ヘッドIC21は誘導型
ヘッド11に電気的に接続されている。ヘッドIC21
は、リード、ライト、サーボ情報を読み取ったり、ヘッ
ド選択などをおこなう回路構成となっている。
【0026】また、磁気ディスク8の近傍には防塵用フ
ィルタ23が取り付けられており、磁気ディスク8の回
転に伴って筐体内を流れる空気中のゴミを吸着するよう
になっている。このような磁気ディスク装置1のベース
プレート2の下側には、図5に示すようなコントロール
ユニット31を有するプリント基板30が取付けられて
いる。そのコントロールユニット31は、ヘッドIC2
1、VCM5、SPM7に接続されている。
【0027】コントロールユニット31は、インターフ
ェース(I/F)32、ハードディスクコントローラ
(以下、HDCという)33、バッファメモリ34、リ
ードチャネル(RDC)35、MCU(Micro Controll
er Unit)36、発振回路37、プログラムメモリ38、
サーボコントローラ39などを有している。バッファメ
モリ34は、DRAMのような半導体記憶デバイスから
構成されている。
【0028】ハードディスクコントローラ33は、磁気
ディスク装置1の外部にあるホストシステム50との間
でインターフェース32を介して入出力に必要な各種の
コマンドやデータの転送を行う。また、ハードディスク
コントローラ33は、データを格納するための書換え可
能なバッファメモリ(RAM)34に接続され、さら
に、データバスDBを介してMCU36に接続されてい
る。
【0029】MCU36は、MPU(Micro Processer
Unit) 36a、デジタルアナログコンバータ回路(以下
DAC回路という)36b、アナログデジタルコンバー
タ回路(以下、ADCという)36c、RAM(不図
示)、ROM(不図示)などを有している。このMCU
36は、発振回路37や論理回路40からのクロックを
入力するとともに、ショックセンサー半導体集積回路4
1からの信号を入力するように構成されている。
【0030】DAC回路36bは、MPU36aを介し
てHDC33から入力したデジタルのセンス電流設定デ
ータをアナログ電圧に変換し、そのアナログ電圧をヘッ
ドIC21内のMRバイアス電流制御回路21aに出力
する。MRバイアス電流制御回路21aは、DAC回路
36bからのアナログ電圧に比例した大きさのMRバイ
アス電流JをMRヘッド10に供給する。
【0031】また、ADC回路36cは、ヘッドIC2
1内のMRバイアス電圧検出回路21cから出力された
MRヘッド電圧信号の大きさをアナログからデジタルに
変換するものである。そして、ADC回路36cから出
力されたデジタルのMRヘッド電圧信号は、データバス
BS、HDC33、インターフェース32を介してホス
トシステム50に入力される。
【0032】上記した論理回路40は、発振回路37か
らの第1のクロックに基づいて各種のコントロールに必
要な第2のクロックを発生する回路で、この第2のクロ
ックはHDC33にも出力されている。また、ショック
サンサ半導体集積回路41は、衝撃を受けたショックセ
ンサ42からの衝撃検出信号が所定の値を越えた時点で
その衝撃検出信号をMPU36aに出力するものであ
る。衝撃検出信号を受けたMPU36aは、リードチャ
ネル35が書込み動作中であればこの書込み動作を強制
終了させる信号をリードチャネル35に出力する。
【0033】リードチャネル35は、HDC33からの
指令によりMRヘッド10を1個、又は誘導型ヘッド1
1を1個だけ選択するためのヘッド選択回路35aと、
HDC33からの信号に基づいてヘッドIC21に記録
信号Sw を出力するデータ変調回路35bと、ヘッドI
C21から入力した再生信号Sr を復調するデータ復調
回路35cを有している。
【0034】データ復調回路35cは、モディファイド
・リオバイナリとして知られた電圧レベル検出方式であ
るPR4ML(Pertial Response Class 4 Maximum Lik
elyhood )方式を採用している。一方、データ変調回路
35bは、データ復調回路35cのPR4ML方式に対
応したデータの変調を行い、その変調した信号に基づい
て誘導型ヘッド11に磁界を発生させ、これにより磁気
ディスク8のデータ面に磁気記録を行う。
【0035】なお、データ復調回路35c及びデータ変
調回路35bは電圧レベル検出のためにPR4ML方式
を採用しているが、従来の出力波形ピーク検出方式を使
用してもよい。ヘッドIC21内のヘッド切換回路21
aは、ヘッド選択回路35aの指令信号に基づいて選択
した1つのMRヘッド10又は誘導型ヘッド11から1
つを選択する。しかもヘッドIC21は選択したMRヘ
ッド10をMRバイアス電流制御回路21bの出力側や
データ復調回路35cの入力側に接続したり、或いは選
択した誘導型ヘッド11をデータ変調回路35bの入力
側に接続する。
【0036】ヘッドIC21は、上記した磁気ヘッド切
換回路35a、データ変調回路35bなどの他にサーボ
情報を読み取る回路などを有している。プログラムメモ
リ38には、磁気ディスク装置1の電源投入立ち上げ時
に使用する立ち上げプログラム(ブートプログラム)が
格納されている。このブートプログラムには、立ち上げ
時に全てのMRヘッド10にデフォルトのバイアス電流
を流すためのデータを有している。プログラムメモリ3
8は、データバスDBを介してHDC33、MCU36
との間でデータを送受するようになっている。
【0037】ブートプログラムによる磁気ディスク8の
立ち上げの動作は、磁気ディスク8に記録された制御プ
ログラムデータをMRヘッド10により再生してバッフ
ァメモリ34に格納する動作を含んでいる。この制御プ
ログラムには、MRヘッド10毎の最適バイアス電流デ
ータが記録されているので、磁気ディスク装置1の立ち
上げ動作を終えた後には、その電流データに基づいてM
Rヘッド10の個々に最適バイアス電流が流されること
になる。
【0038】なお、上記したVCM5の動作とSPM8
の回転は、サーボコントローラ39を介してMCU36
からの信号によって制御される。以上のような構成に加
えて、本発明の磁気ディスク装置にあってはヘッドIC
内に、MRバイアス電圧検出回路21cを有している。
MRバイアス電圧検出回路21cは、所定のバイアス電
流が供給されているMRヘッド10の一対のリード10
e間にかかる電圧を検出する回路で、その検出された電
圧のデータはADC回路36cによってデジタル信号に
変化された後に、データバスDB、HDC33、インタ
ーフェース32を通してホストシステム50へ出力され
る。
【0039】上記した構成を有する磁気ディスク装置内
において、MRヘッド毎に最適なバイアス電流を設定す
るための方法を図6に示すフローチャートに沿って説明
する。そのバイアス電流の最適値の決定は、磁気ディス
ク装置製造過程におけるドライブパラメータ設定工程で
行われる。
【0040】まず、図7に示すように、磁気ディスク装
置を製造する工場内のホストシステム50から、インタ
ーフェース32を通して、抵抗測定用のバイアス電流J
1 をMRヘッド10に流すようにHDC33へ指示す
る。その指示信号を受けたHDC33は、DAC36c
を介して抵抗測定用電流供給指令信号をMRバイアス電
流制御回路21bへ出力する。その抵抗測定用電流供給
指令信号を受けたMRバイアス電流制御回路21bは、
プログラムに従った順に個々のMRヘッド10にバイア
ス電流J1 を流す。MRヘッド10の選択はヘッド選択
回路35a、ヘッド切換回路21aによって行われる。
【0041】これにより、バイアス電流J1 が流されて
いるMRヘッド10の両端には、MRヘッド抵抗とバイ
アス電流値J1 を積算した値の電圧V1 がかかる。その
電圧V1 は抵抗測定用電圧V1 としてMRバイアス電圧
検出回路21cにより検出されてADC36c、データ
バスDB及びHDC33を通してバッファメモリ34へ
出力される。抵抗測定用電圧V1 は、検出対象となった
MRヘッド10と関連付けられてバッファメモリ34に
格納される。ホストシステム50では、バッファメモリ
34に格納されたMRヘッド10の個々の抵抗測定用電
圧V1 のデータを、HDC33、インターフェース32
を介して取り入れる。なおV1 は、基準電圧(例えば接
地電圧)Vgに対する電位差を示している。
【0042】さらに、ホストシステム50の抵抗測定演
算回路50aでは、図8に示すように、抵抗測定用電圧
1 と抵抗測定用のバイアス電流J1 のデータに基づい
てオームの法則によりMRヘッド10毎に抵抗R1 を算
出する。図3(a) に示したMRヘッド10のリード10
e間のコア幅Wは殆ど均一であり、しかも、MRヘッド
10における一対のリード10e間のセンス領域Wの各
層の抵抗値とセンス領域Wの各層の高さ(MR高さ)h
は反比例関係にあるので、ホストシステム50により算
出された抵抗値によりMRヘッド10の個々のMR高さ
hが求められる。なお、図3(a),(b) に示すSAL層1
0aから磁気抵抗効果層10cまでの各層の単位面積当
たりの抵抗率は、それらの材料と膜厚によって決まる。
【0043】なお、MR抵抗r0 は、次の式で求められ
る。ただし、DはMRヘッドのコア幅、ηは磁気抵抗効
果層などの比抵抗、hはMRヘッドの高さ、tは磁気抵
抗効果層などの膜厚、Bは定数である。 r0 =(Dη/ht)+B 次に、ホストシステム50のバイアス電流許容範囲判別
回路50cは、寿命データ記憶回路50bに格納されて
いる寿命データと抵抗R1 との値に基づいて、バイアス
電流の調整可能な範囲をMRヘッド10毎に算出する。
寿命曲線は、図9のようにMRヘッドの抵抗値とバイア
ス電流の関数で示され、図9の曲線のよりも小さな値、
即ち図9の斜線で示す領域がバイアス電流値の調整可能
な範囲である。
【0044】このようなバイアス電流の設定、抵抗測定
用電圧V1 の測定、抵抗R1 の演算及びMRヘッド高さ
hの演算といった一連の処理は、1つのMRヘッドにつ
いて行われた後に、別のMRヘッドについても同様に行
われる。なお、寿命曲線は予め測定しておいたデータに
基づいて描かれ、その算出の方法については後述する。
【0045】全てのMRヘッド10について抵抗値の演
算とMRバイアス電流値の選定を終えた後に、コアズレ
補正を行うためにMRヘッド10をシークする。コアズ
レは、MRヘッド10の中心と誘導型ヘッド11の中心
のトラック幅方向の相対的なずれである。その際、スラ
イスレベルマージン(オフセットマージンともいう)を
同時に測定する。スライスレベルマージンというのは、
磁気ディスク8の所定のトラックの中心から直径方向に
MRヘッド10をシークさせた場合に、磁気データとし
て再生が可能である出力電圧の振幅を示している。そし
て、MRヘッド10をシークして磁気ディスク8に書き
込まれた磁気データを読み出し、その出力電圧の変化、
即ち抵抗の変化を調べる。この場合、図3(b) に示した
MRヘッド10に流すバイアス電流Jの大小によってバ
イアス磁界Hb が変わるので、磁気抵抗効果層10cの
磁化M1 の方向も変わる。バイアス磁界Hb が大きくな
ってゆくと、これにつれて図4に示したバイアス磁界H
b の線が右側にシフトすることになるので、外部磁界の
変化に対する抵抗率変化量も相違することになる。な
お、スライスレベルは、再生信号を3値に振り分けるた
めの閾値である。
【0046】従って、ホストシステム50のスライスレ
ベルマージン測定回路50dによってスライスレベルマ
ージンが最も大きくなるバイアス電流Jを調査する。例
えば、MRヘッド10に流すバイアス電流を例えば6.
5mAから9.5mAの範囲で変え、各バイアス電流につい
てスライスレベルマージンを測定し、これによりスライ
スレベルマージンとバイアス電流の関係を示すと図10
に示すようになる。図10から明らかなように、スライ
スレベルマージンにはピークが存在する。これは、図4
に示したように、バイアス電流に依存するバイアス磁界
Hb の強さを零から増加させてゆくと、その増加の過程
で抵抗変化(出力)の波形の振幅にピークが存在するこ
とからも明らかである。そこで、図9から明らかになっ
たバイアス電流の調整可能範囲内で図10のスライスレ
ベルマージンが最も大きくなるようなバイアス電流を選
択し、これを最適バイアス電流とする。例えば、図9で
MR抵抗値が70Ωの場合に最適バイアス電流は図10
から約8.5mAとなる。
【0047】各MRヘッド10毎に図9の斜線で示した
範囲でバイアス電流を変えて図10のスライスレベルマ
ージンの曲線を描くのが好ましく、これによりバイアス
電流の測定点を多くするほど図10のスライスレベルマ
ージンの曲線が正確に描けることになる。しかし、その
測定に時間がかかってしまう。そこで、各MRヘッド1
0毎に、図9の二点鎖線で示すような3つの測定用の電
流曲線を予め設定しておき、その二点鎖線上にある3点
のバイアス電流を選んでスライスレベルマージンの測定
を行い、そのうちで最もスライスマージンが大きくなる
ようなバイアス電流を最適バイアス電流としてもよい。
【0048】このようなスライスレベルマージンの測定
は、ホストシステム50の指令によって行われる。そし
て、ホストシステム50の最適バイアス判定手段50e
は、予め格納された寿命曲線から求めたバイアス電流の
許容範囲内で最もスライスレベルマージンが大きくなる
値を最適バイアス電流として決定する。最適バイアス電
流の値の調査は、全てのMRヘッド10について行わ
れ、その最適バイアス電流のデータは、図11(a) に示
すように、ホストシステム50からインターフェース3
2、HDC33、データ変調回路35bに出力され、そ
して誘導型ヘッド11によって磁界に変換されて磁気デ
ィスク8のデータ領域に書き込まれる。あるいは、その
データは、半導体記憶デバイスよりなるブログラムメモ
リ38或いはMCU36のROMに格納してもよい。
【0049】最適バイアス電流のデータの磁気ディスク
8への書込みは、図6のフローチャートに示すように、
インナーシリンダのオフセットマージンを測定し、さら
にヘッドコアズレ量を計算し、書込み、読み出しパラメ
ータのチューニングを終えた後に、別のパラメータの磁
気ディスク8への書込みとともに行われる。その磁気デ
ィスク8のデータ領域に書き込まれた最適バイアス電流
のデータは図11(b) に示すように、磁気ディスク装置
の起動時にMRヘッド10、データ復調回路35cを介
してよって読み出され、HDC33を介してバッファメ
モリ34に格納される。そして、HDC33は、バッフ
ァメモリ34のプログラムのデータに従って最適バイア
ス電流のデータをDAC36bを介してバイアス電流制
御回路21bに転送して、MRヘッド10の個々に合わ
せて最適バイアス電流を流すことになる。
【0050】なお、磁気ディスク装置の起動時から、最
適バイアス電流のデータをバッファメモリ34に格納す
るまでの間には、プログラムメモリに予め書き込まれた
デフォルトのバイアス電流が全てのMRヘッド10に供
給されることになる。このような最適バイアス電流を個
々のMRヘッドに合わせて設定することにより、MRヘ
ッドの能力を十分に活用することができ、マイグレーシ
ョンによる劣化を防止できる。しかも、従来のように全
てのMRヘッドに同じバイアス電流を流す場合には、抵
抗が高すぎるとして磁気ディスク装置に組み込まれなか
ったMRヘッド、即ち図9の領域Kに該当するMRヘッ
ドにも最適なバイアス電流を流せることになるので、M
Rヘッドの無駄をなくすことができる。
【0051】ところで、図9に示したようなMRヘッド
の寿命曲線測定は次のようにして行われる。まず、MR
高さhの異なる複数のMRヘッド10を用意し、それら
にバイアス電流を流しながら加熱下で加速試験を行って
寿命を調査する。さらに、そのバイアス電流の大きさを
変えて同じように寿命を調査する。これにより図12
(a),(b) に示すような複数の曲線が描ける。続いて、寿
命を何年にするか決定し、その寿命が得られるバイアス
電流とMR高さhの曲線を描く。ただし、MR高さhは
MRヘッドの抵抗に反比例しているので、図9では横軸
をMR高さhとする代わりに抵抗で示している。したが
って、MRヘッドの寿命を何年に設定するかでその寿命
曲線は変わってくることになる。
【0052】素子寿命τは、次の式により求める。ただ
し、Aは定数、Tは温度、Jはセンス電流、jは電流密
度、hはMR高さ、tは磁気抵抗効果層などの膜厚であ
る。 τ=A×j-2×exp(9700/T)、 j=J/ht 以上の説明では、図9のMRヘッド寿命曲線と図10の
スライスレベルマージン特性曲線からMRヘッド10の
最適バイアス値を求めた。その他の最適バイアス電流の
値の決定方法としては、図13で示した出力電圧Viso
とMR高さhの関係からその値を求めてもよい。例え
ば、複数のMRヘッド10の出力電圧Viso を所定の範
囲内に揃えるために、その出力電圧Viso が得られるバ
イアス電流を選ぶようにしてもよい。
【0053】なお、上記したMRヘッドを適用する磁気
記憶装置として磁気ディスク装置を例に挙げて説明した
が、磁気テープ記憶装置の再生用ヘッドとして使用して
もよい。この場合にも、同じようにして最適バイアス電
流を決定する。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、MR
ヘッドの抵抗値と寿命との関係からバイアス電流の大き
さを許容する範囲を求め、その範囲内で最適バイアス電
流を設定するようにしたので、抵抗の小さなMRヘッド
の出力を大きくすることができる。
【0055】また、その範囲内でスライスレベルマージ
ンが最大になるバイアス電流を最適バイアス電流に設定
とすると、MRヘッドの能力を十分に活用することがで
き、マイグレーションによる劣化を防止できる。しか
も、従来のように全てのMRヘッドに同じバイアス電流
を流す場合には、抵抗が高すぎるとして磁気ディスク装
置に組み込まれなかったMRヘッドにも最適なバイアス
電流を流すことになるので、MRヘッドの無駄をなくす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る磁気ディス
ク装置の内部を示す平面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る磁気ディス
ク装置の内部を示す断面図である。
【図3】図3(a) は、本発明の実施の形態に係る磁気デ
ィスク装置に適用されるMRヘッドと誘導型ヘッドの構
造を示す斜視断面図、図3(b) はMRヘッドのセンス領
域とその周辺の層構造を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る磁気ディス
ク装置のMRヘッドの抵抗率と外部磁界の関係を示す図
である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る磁気ディス
ク装置の回路ブロック図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態にかかる磁気ディ
スク装置のMRヘッドの最適バイアス電流の値を求める
過程を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の実施の形態にかかる磁気ディ
スク装置のMRヘッドの抵抗値を測定するための回路系
統を示すブロック図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態にかかる磁気ディ
スク装置のMRヘッドの最適バイアス電流の値を求める
ための回路系統を示すブロック図である。
【図9】図9は、本発明の実施ディスク装置に使用され
るMRヘッドの寿命をMRバイアス電流とMR抵抗値で
示す寿命曲線である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態にかかる磁気
ディスク装置におけるスライスレベルマージンとMRバ
イアス電流の関係を測定した結果を示す曲線である。
【図11】図11(a) は、本発明の実施の形態にかかる
磁気ディスク装置において、最適バイアス電流のデータ
を磁気ディスクに記録するための回路系統を示すブロッ
ク図であり、図11(b) は、本発明の実施の形態にかか
る磁気ディスク装置において磁気ディスクに記録された
最適バイアス電流のデータを読み出し、この最適バイア
ス電流をMRヘッドに流すための回路系統を示すブロッ
ク図である。
【図12】図12(a),(b) は、本発明の実施の形態に適
用されるMRヘッドの高さとMRヘッドの寿命の関係を
示す図である。
【図13】図13は、本発明の実施の形態に適用される
MRヘッドの高さとMRヘッド出力電圧の関係を示す図
である。
【図14】図14(a) は、MRヘッドの磁性層を示す斜
視図、図14(b) は、MRバイアス電流とMR抵抗値と
寿命の関係を示す図である。
【図15】図15は、従来のMRヘッドのMR高さを決
めるために使用される寿命曲線の一例を示す図である。
【図16】図16は、従来のMRヘッドのMR高さを決
めるために使用される出力曲線の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク装置 10 MRヘッド 11 誘導型ヘッド 21 ヘッドIC 21a ヘッド切換回路 21b MRバイアス電流制御回路 21c MRバイアス電圧検出回路 31 コントロールユニット 32 インターフェース(I/F) 33 ハードディスクコントローラ(HDC) 34 バッファメモリ 35 リードチャネル(RDC) 35a ヘッド選択回路 35b データ変調回路 35c データ復調回路 36 MCU 36a MPU 36b デジタルアナログコンバータ回路(DAC) 36c アナログデジタルコンバータ回路(ADC) 38 プログラムメモリ 50 ホストシステム 50a 抵抗演算回路 50b 寿命データ記憶回路 50c バイアス電流許容範囲判別回路 50d スライスベレルマージン測定回路 50e 最適バイアス電流判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 肇 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 大森 秀樹 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−201005(JP,A) 特開 昭62−183003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02 G11B 5/39

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗効果型磁気ヘッドに調査用電流を
    流し、 前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの端子にかかる電圧を測
    定し、 前記調査用電流と前記電圧に基づいて前記磁気抵抗効果
    型磁気ヘッドの抵抗を演算し、 予め調査された寿命と前記抵抗の関係から前記磁気抵抗
    効果型ヘッドに流す磁気抵抗効果バイアス電流の大きさ
    の許容範囲を求め、 前記許容範囲内で最適バイアス電流を決定することを特
    徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイアス電流の調
    整方法。
  2. 【請求項2】前記最適バイアス電流は、前記磁気抵抗効
    果バイアス電流の前記許容範囲内において最もスライス
    レベルマージンが最大になる値に設定されることを特徴
    とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイ
    アス電流の調整方法。
  3. 【請求項3】前記最適バイアス電流のデータを記憶手段
    に格納するステップを有することを特徴とする請求項1
    記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイアス電流の調整
    方法。
  4. 【請求項4】前記最適バイアス電流の前記データを前記
    記憶手段を構成する磁気記憶媒体に格納することを特徴
    とする請求項3記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイ
    アス電流の調整方法。
  5. 【請求項5】前記最適バイアス電流の前記データは、前
    記記憶手段を構成する半導体記憶デバイスに格納される
    ことを特徴とする請求項3記載の磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッドのバイアス電流の調整方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5いずれか記載の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッドのバイアス電流の調整方法によって決定さ
    れた前記最適バイアス電流を出力するバイアス電流供給
    手段と、 前記バイアス供給手段から前記最適バイアス電流が供給
    される磁気抵抗効果型磁気ヘッドと、 前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドに対向する磁気記憶媒体
    とを有することを特徴とする磁気記憶装置。
  7. 【請求項7】磁気抵抗効果型磁気ヘッドへのバイアス電
    流の供給を制御する電流制御手段と、 前記バイアス電流が供給されている前記磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドの両端にかかる電圧を検出する電圧検出手段
    と、 前記電圧検出手段から出力された前記電圧のデータと前
    記電流制御手段から供給された前記バイアス電流のデー
    タに基づいて前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの抵抗を求
    める抵抗値演算手段と、 前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの抵抗値と前記バイアス
    電流の値と寿命の関係を示す寿命データを記憶する寿命
    データ記憶手段と、 前記抵抗値演算手段によって求めた前記抵抗の大きさと
    前記寿命データとに基づいて前記バイアス電流の大きさ
    の許容範囲を求めるバイアス電流許容範囲設定手段と、 前記バイアス電流の大きさの前記許容範囲内で最適バイ
    アス電流を決定する最適バイアス電流設定手段と、 前記最適バイアス電流設定手段により決定された前記最
    適バイアス電流のデータを格納する記憶手段とを有する
    ことを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッドのバイアス
    電流調整装置。
  8. 【請求項8】磁気記録媒体のトラック幅に対するスライ
    スレベルマージンを求めるスライスレベルマージン測定
    手段を有し、 前記最適バイアス電流設定手段は、前記バイアス電流の
    前記許容範囲内において前記スライスレベルマージンが
    最大になる値を求めて前記最適バイアス電流を決定する
    ことを特徴とする請求項7記載の磁気抵抗効果型磁気ヘ
    ッドのバイアス電流調整装置。
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