JP3382181B2 - トンネル磁気抵抗効果素子の特性検査方法および特性検査装置、ならびにハードディスクドライブ装置 - Google Patents
トンネル磁気抵抗効果素子の特性検査方法および特性検査装置、ならびにハードディスクドライブ装置Info
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Description
果素子の特性検査方法および特性検査装置に関する。強
磁性トンネル磁気抵抗効果素子は、磁気記録媒体等の磁
界強度を信号として読み取るための磁気抵抗効果膜のう
ち、特に小さな磁場変化を大きな電気抵抗変化信号とし
て読み取ることができる素子であり、このものは主とし
て、ハードディスクドライブ装置に組み込まれて使用さ
れる。
伴い、高感度、高出力の磁気ヘッドが要求されてきてい
る。このような要求に対して、強磁性層/トンネルバリ
ア層/強磁性層という多層構造からなる強磁性トンネル
磁気抵抗効果を利用したトンネル磁気抵抗効果素子が注
目されている。
ルバリア層を挟む一対の強磁性層間の積層方向に電流を
流す場合に、両方の強磁性層間における互いの磁化の相
対角度に依存してトンネルバリア層を流れるトンネル電
流が変化する現象をいう。
膜であって、トンネル磁気抵抗効果によりスピンを保存
しながら電子が通過できるものである。トンネルバリア
層は、一般には10Å前後の薄いAl等の金属を酸化さ
せることにより形成される。
磁性層間における互いの磁化の相対角度が小さければト
ンネル確率は高くなるので、両者間に流れる電流の抵抗
は小さくなる。これとは逆に、両強磁性層間における互
いの磁化の相対角度が大きければトンネル確率は低くな
るので、両者間に流れる電流の抵抗は大きくなる。
の応用を考えた場合、素子の低抵抗化(抵抗を下げるこ
と)は必須である。その理由は以下の通り。つまり、T
MR素子の抵抗は基本的には、下記式(1)で表され
る。
はフェルミ準位から測った障壁ポテンシャルの高さであ
る。Cσは磁性層と絶縁層の電子状態で決まる量であ
り、近似的に二つの磁性層のフェルミ準位の積に比例す
ると考えて良い。
図るためには障壁(バリア層)の厚さdを小さくすれば
良いことが分かる。素子抵抗を小さくすることにより、
大きな電流を流すことが可能となり、その結果、大きな
出力電圧を取り出すことが可能となるからである。ま
た、静電破壊(Electro-Static Discharges)防止の観
点からも、素子が低抵抗であることは望ましい。
リア層)の厚さdに対する抵抗値の変動は極めて大き
く、例えば、障壁(バリア層)の厚さdが±1Å程度変
動しただけで、一桁程度の抵抗値の変動が生じてしまう
ことがあり、極端な言い方をすれば、製造過程でのわず
かの膜厚のバラツキによりTMR素子の抵抗値は1〜1
00Ω程度のバラツキも生じ得る。
10mA程度の特性検査用の一定電流を用いて行う電磁
変換特性等の評価方法では、検出対象である素子によっ
ては(特に、抵抗値Ωの高い素子)、極めて高い電圧が
かかり、検査により素子本来の特性が劣化したりあるい
は素子の破壊が生じたりするおそれがあった。
状のものに創案されたものであって、その目的は、素子
本来の特性が劣化したりあるいは素子の破壊が生じたり
するおそれのないトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査
方法および特性検査装置ならびにハードディスクドライ
ブ装置を提供することにある。
は、素子に印加する電圧の大きさに依存して変化する。
従って、わずかな製造バラツキにより幅広く分布した抵
抗値を有する各TMR素子の特性を検査するに際して
は、個々の素子にセンス電流を独立に与えて印加電圧を
一定とするのが好ましいと考えられる。この場合に、所
望の電圧を印加するための電流量を「素子にダメージを
与えたり破壊させることなく」しかも「効率良く」、導
出することができるトンネル磁気抵抗効果素子の特性検
査方法および特性検査装置、さらにはハードディスクド
ライブ装置の提供が望まれている。
に、本発明は、トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査方法であって、該方法は、検
査対象である素子を破壊させることがない初期電流値I0
を予め設定する工程と、当該初期電流値I0を素子に通電
し、電圧V 0 を測定し、これらの値より素子の概略抵抗
値である第1の抵抗値R1を求め、検査対象である素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1
とにより検査電流値Is(Is=Vs/R1)を求める工程
と、当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う工
程と、を含んでなるように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査方法であっ
て、該方法は、検査対象である素子を破壊させることが
ない初期電流値I0を予め設定する工程と、当該初期電流
値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これらの値よ
り素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求め、検
査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の
第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=Vs
/R1)を求める工程、当該第1修正電流値I1を素子に
通電し、電圧V 1 を測定し、これらの値より素子の概略
抵抗値である第2の抵抗値R2を求め、検査対象である
素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第2の抵抗値
R2とにより検査電流値Is(Is=Vs/R2)を求め、
当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う工程
と、を含んでなるように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査方法であっ
て、該方法は、検査対象である素子を破壊させることが
ない初期電流値I0を予め設定する工程と、当該初期電流
値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これらの値よ
り素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求め、検
査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の
第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=Vs
/R1)を求める工程と、当該第1修正電流値I1を素子
に通電し、電圧V 1 を測定し、これらの値より素子の概
略抵抗値である第2の抵抗値R2を求め、検査対象であ
る素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第2の抵抗
値R2とにより第2修正電流値I2(I2=Vs/R2)を
求める工程と、当該第2修正電流値I2を素子に通電
し、電圧V 2 を測定し、これらの値より素子の概略抵抗
値である第3の抵抗値R3を求め、検査対象である素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3
とにより検査電流値Is(I3=Vs/R3)を求める工程
と、当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う工
程と、を含んでなるように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査方法であっ
て、該方法は、(1)検査対象である素子を破壊させる
ことがない初期電流値I0を予め設定する工程と、(2)
当該初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、
これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R
1を求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値
Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値
I1(I1=Vs/R1)を求める工程と、(3)当該第1
修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定し、これ
らの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を
求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vs
と上記の第2の抵抗値R2とにより第2修正電流値I
2(I2=Vs/R2)を求める工程と、(4)当該第2修
正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2 を測定し、これら
の値より素子の概略抵抗値である第3の抵抗値R3を求
め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の第3の抵抗値R3とにより第3修正電流値I3(I
3=Vs/R3)を求める工程と、(5)さらに上記
(4)と実質的に同様な工程を繰り返し、最終的に第n
修正電流値In(ここで、nは4以上の整数)を素子に
通電し、電圧V n を測定し、これらの値より素子の概略
抵抗値である第n+1の抵抗値Rn+1を求めるととも
に、検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の当該抵抗値Rn+1を用いて、検査電流値Is(Is
=Vs/Rn+1)を求める工程と、(6)当該検査電流値
Isにより素子の特性検査を行う工程と、を含んでなる
ように構成される。
初期電流値I0は、1μA〜2.3mAの範囲内に設定さ
れる。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査装置であっ
て、該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電
圧を印加するための検査電流を流しつつ特性評価をする
ことができる演算回路部を備え、該演算回路部は、検査
対象である素子を破壊させることがないように設定され
た初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、こ
れらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1
を求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値V
sと上記の第1の抵抗値R1とにより検査電流値Is(I
s=Vs/R1)を求め、当該検査電流値Isにより素子の
特性検査を行う作用をしてなるように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査装置であっ
て、該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電
圧を印加するための検査電流を流しつつ特性評価をする
ことができる演算回路部を備え、該演算回路部は、検査
対象である素子を破壊させることがないように設定され
た初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、こ
れらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1
を求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値V
sと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1
(I1=Vs/R1)を求め、当該第1修正電流値I1を素
子に通電し、電圧V 1 を測定し、これらの値より素子の
概略抵抗値である第2の抵抗値R2を求め、検査対象で
ある素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第2の抵
抗値R2とにより検査電流値Is(Is=Vs/R2)を求
め、当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う作
用をしてなるように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査装置であっ
て、該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電
圧を印加するための検査電流を流しつつ特性評価をする
ことができる演算回路部を備え、該演算回路部は、検査
対象である素子を破壊させることがないように設定され
た初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、こ
れらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1
を求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値V
sと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1
(I1=Vs/R1)を求め、当該第1修正電流値I1を素
子に通電し、電圧V 1 を測定し、これらの値より素子の
概略抵抗値である第2の抵抗値R2を求め、検査対象で
ある素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第2の抵
抗値R2とにより第2修正電流値I2(I2=Vs/R2)
を求め、当該第2修正電流値I2を素子に通電し、電圧
V 2 を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である
第3の抵抗値R3を求め、検査対象である素子の測定基
準となる電圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3とにより
検査電流値Is(I3=Vs/R3)を求め、当該検査電流
値Isにより素子の特性検査を行う作用をしてなるよう
に構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査装置であっ
て、該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電
圧を印加するための検査電流を流しつつ特性評価をする
ことができる演算回路部を備え、該演算回路部は、
(1)検査対象である素子を破壊させることがないよう
に設定された初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を
測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第1の
抵抗値R1を求め、検査対象である素子の測定基準とな
る電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修
正電流値I1(I1=Vs/R1)を求め、(2)当該第1
修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定し、これ
らの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を
求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vs
と上記の第2の抵抗値R2とにより第2修正電流値I
2(I2=Vs/R2)を求め、(3)当該第2修正電流値
I2を素子に通電し、電圧V 2 を測定し、これらの値より
素子の概略抵抗値である第3の抵抗値R3を求め、検査
対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第
3の抵抗値R3とにより第3修正電流値I3(I3=Vs/
R3)を求め、(4)さらに上記(3)と実質的に同様
な工程を繰り返し、最終的に第n修正電流値In(ここ
で、nは4以上の整数)を素子に通電し、電圧V n を測
定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第n+1
の抵抗値Rn+1を求めるとともに、検査対象である素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の当該抵抗値Rn+1
を用いて、検査電流値Is(Is=Vs/Rn+1)を求め、
(5)当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う
作用をしてなるように構成される。
初期電流値I0は、1μA〜2.3mAの範囲内に設定さ
れる。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部
に備え、磁気記録ハードディスクからの磁気信号を検出
するためのハードディスクドライブ装置であって、当該
装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を印
加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出をす
ることができる演算回路部を備え、該演算回路部は、素
子を破壊させることがないように設定された初期電流値
I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これらの値より
素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求め、素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1
とによりセンス電流値Ise(Ise=Vs/R1)を求
め、当該センス電流値Iseにより磁気信号を検出する
作用を含んでなるように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部
に備え、磁気記録ハードディスクからの磁気信号を検出
するためのハードディスクドライブ装置であって、当該
装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を印
加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出をす
ることができる演算回路部を備え、該演算回路部は、素
子を破壊させることがないように設定された初期電流値
I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これらの値より
素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求め、素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1
とにより第1修正電流値I1(I1=Vs/R1)を求め、
当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第2の抵抗値R2とによりセンス電流値Ise(Ise
=Vs/R2)を求め、当該センス電流値Iseにより磁
気信号を検出する作用を含んでなるように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部
に備え、磁気記録ハードディスクからの磁気信号を検出
するためのハードディスクドライブ装置であって、当該
装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を印
加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出をす
ることができる演算回路部を備え、該演算回路部は、素
子を破壊させることがないように設定された初期電流値
I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これらの値より
素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求め、素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1
とにより第1修正電流値I1(I1=Vs/R1)を求め、
当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第2の抵抗値R2とにより第2修正電流値I2(I2=
Vs/R2)を求め、当該第2修正電流値I2を素子に通
電し、電圧V 2 を測定し、これらの値より素子の概略抵
抗値である第3の抵抗値R3を求め、素子の測定基準と
なる電圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3とによりセン
ス電流値Ise(Ise=Vs/R3)を求め、当該センス
電流値Iseにより磁気信号を検出する作用を含んでな
るように構成される。
ンネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁
性層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有
するトンネル磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部
に備え、磁気記録ハードディスクからの磁気信号を検出
するためのハードディスクドライブ装置であって、当該
装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を印
加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出をす
ることができる演算回路部を備え、該演算回路部は、
(1)素子を破壊させることがないように設定された初
期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これら
の値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求
め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵
抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=Vs/R1)
を求め、(2)当該第1修正電流値I1を素子に通電
し、電圧V 1 を測定し、これらの値より素子の概略抵抗
値である第2の抵抗値R2を求め、素子の測定基準とな
る電圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2とにより第2修
正電流値I2(I2=Vs/R2)を求め、(3)当該第2
修正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2 を測定し、これ
らの値より素子の概略抵抗値である第3の抵抗値R3を
求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第3の
抵抗値R3とにより第3修正電流値I3(I3=Vs/R
3)を求め、(4)さらに上記(3)と実質的に同様な
工程を繰り返し、最終的に第n修正電流値In(ここ
で、nは4以上の整数)を素子に通電し、電圧V n を測
定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第n+1
の抵抗値Rn+1を求めるとともに、素子の測定基準とな
る電圧値Vsと上記の当該抵抗値Rn+1を用いて、セン
ス電流値Ise(Ise=Vs/Rn+1)を求め、(5)当
該センス電流値Iseにより磁気信号を検出する作用を
含んでなるように構成される。
初期電流値I0は、1μA〜2.3mAの範囲内に設定さ
れる。
MR素子の抵抗値は、1〜300Ω程度のものが使用さ
れると考えられる。従って、TMRの評価方法の基本操
作としては、TMR素子がダメージを回避できる電圧を
求め、この電圧によりダメージを回避できる最初の電流
値を求め、当該初期電流値による通電により、抵抗値を
求め、この抵抗値を基に、所望の印加電圧となるような
電流値を用いて各種の特性評価(例えば、電磁変換特性
等)を行う。
について詳細に説明する。
法を説明する前に、検査対象となるトンネル磁気抵抗効
果素子1(以下、単に「TMR素子」と称す)について
簡単に説明する。
子1の好適な一例を示す断面図である。この実施の形態
において、TMR素子1は、スピントンネル磁気抵抗効
果を示すトンネル多層膜3を備えている。すなわち、ト
ンネル多層膜3は、トンネルバリア層30と、トンネル
バリア層30を挟むようにして形成された第1の強磁性
層20と第2の強磁性層40が積層された多層膜構造を
有している。
て、さらに前記第1の強磁性層20と第2の強磁性層4
0の外部方向にはそれぞれ、トンネル多層膜3の厚さ方
向((α)方向)に電流を流すための一対の電極71お
よび電極75が積層され、電気的に接続される。すなわ
ち、図1に示される実施の形態では、基板5の上に、電
極71、第2の強磁性層40、トンネルバリア層30、
第1の強磁性層20、電極75が順次形成される。
ば、前記第1の強磁性層20は、磁気情報である外部磁
場に応答して自由に磁化の向きが変えられるようないわ
ゆるフリー層として機能させられ、前記第2の強磁性層
40は、当該強磁性層40の磁化の向きが一定方向に固
定された磁化固定層として機能させられることが一般的
である。このような実施の態様では強磁性層40の磁化
を固定するためのピン止め層が形成される。
置および機能は逆にしてもよい。
いTMR変化量が得られるように高スピン分極材料が好
ましく、例えば、Fe,Co,Ni,FeCo,NiF
e,CoZrNb,FeCoNi等が用いられる。例え
ば、いわゆるフリー層として機能する強磁性層20の膜
厚は、20〜200Å、好ましくは40〜100Åとさ
れる。膜厚が厚くなりすぎると、ヘッド動作時の出力が
低下する傾向があり、また、膜厚が薄くなりすぎると、
磁気特性が不安定となりヘッド動作時のノイズが増大す
るという不都合が生じる。例えば、いわゆる磁化固定層
(強磁性ピンド層)として機能する強磁性層40の膜厚
は、10〜50Å、好ましくは20〜30Åとされる。
膜厚が厚くなりすぎると、後述するような反強磁性体に
よる磁化のピンニングが弱まり、また、膜厚が薄くなり
すぎると、TMR変化率が減少する傾向が生じる。
の強磁性層40は、単層に限定されることはなく、反強
磁性型磁気結合をしている一対の磁性層と、その間に挟
まれた非磁性金属層の組み合わせからなる積層体も、特
に好ましい態様の一つである。このような積層体として
は、例えば、CoFe(厚さ30Å)/Ru(厚さ7
Å)/CoFe(厚さ20Å)の3層積層体からなる強
磁性層が挙げられる。
るトンネルバリア層30は、Al2O3,NiO,Gd
O,MgO,Ta2O5,MoO2,TiO2,WO2等か
ら構成される。トンネルバリア層30の厚さは、素子の
低抵抗化のためできるだけ薄いことが望ましいが、あま
り薄すぎてピンホールが生じるとリーク電流がながれて
しまい好ましくない。一般には、5〜20Å程度とされ
る。
図1において第2の強磁性層40の磁化をピンニングす
るためには、通常、電極71と第2の強磁性層40との
間に反強磁性層からなるピン止め層が形成される。2つ
の強磁性層20,40の機能を逆にした場合、電極75
と第1の強磁性層20との間に反強磁性層からなるピン
止め層が形成される。
0)の磁化をピン止めするピン止め層は、そのピン止め
機能を果たすものであれば、特に限定されないが、通
常、反強磁性材料が用いられる。厚さは、通常、60〜
300Å程度とされる。
素子をトンネル磁気ヘッドの一例として発展させた実施
形態が図2に示される。トンネル磁気ヘッドも本発明で
いうトンネル磁気抵抗効果素子の概念に含まれ、本発明
の検査対象となり得る。つまり、図2に示されるヘッド
形態のままで、特性検査の対象とされることもある。
るトンネル磁気ヘッド2は、基板5の上に、電極71、
ピン止め層50、第2の強磁性層40、トンネルバリア
層30、第1の強磁性層20、電極75を順次有してお
り、さらに、電極71と電極75の絶縁を保持するため
の絶縁層8,8を介して、第1の強磁性層20へバイア
ス磁界を付与するためのハードマグネット層61,61
が形成されている。この実施形態はピン止め層50がボ
トムに位置するタイプを例示しているが、もちろんピン
止め層50がトップに位置するタイプであってもよい。
このトップタイプでは、基板5の上に、電極71、第1
の強磁性層20、トンネルバリア層30、第2の強磁性
層40、ピン止め層50、電極75を順次有する形態を
とる。
を参照しつつ簡単に説明しておく。強磁性トンネル磁気
抵抗効果とは、トンネルバリア層30を挟む一対の強磁
性層20,40間の積層方向に電流を流す場合に、両方
の強磁性層20,40間における互いの磁化の相対角度
に依存してトンネルバリア層を流れるトンネル電流が変
化する現象をいう。この場合のトンネルバリア層30
は、薄い絶縁膜であって、トンネル磁気抵抗効果により
スピンを保存しながら電子が通過できるものである。図
3(A)に示されるように両強磁性層20,40間にお
ける互いの磁化が平行である場合(あるいは互いの磁化
の相対角度が小さい場合)、電子のトンネル確率は高く
なるので、両者間に流れる電流の抵抗は小さくなる。こ
れとは逆に、図3(B)に示されるように両強磁性層2
0,40間における互いの磁化が反平行である場合(あ
るいは互いの磁化の相対角度が大きい場合)、電子のト
ンネル確率は低くなるので、両者間に流れる電流の抵抗
は大きくなる。このような磁化の相対角度の変化に基づ
く抵抗変化を利用して、例えば外部磁場の検出動作が行
われる。
も含む)については、製品の品質を保証するために例え
ば、ウエーハ状態における抵抗測定、ウエーハ状態にお
けるρ‐H(抵抗値‐外部磁場)特性、バー(Bar)状態
におけるρ‐H(抵抗値‐外部磁場)特性、HGA(ヘ
ッドジンバルアセンブリ)状態における電磁変換特性な
どの各種の特性評価が行なわれる。
について、詳細に説明する。
方法の好適な第1の実施形態を示すフローが示されてい
る。
初に、検査対象であるTMR素子を破壊させることがな
い初期電流値I0が予め設定される(ステップI-1)。
に、1μA〜2.3mAに設定するのがよい。このよう
な好適な初期電流値I0は、下記の要領で実験的に求めら
れる。すなわち、素子に対して、第1の印加電圧を10
0mVから、50mVまたは100mV刻みで順次上げ
ていき、各印加電圧をかけた後の素子のTMR変化率
(%)および抵抗値(Ω)を測定し、抵抗値が1(%)程
度減少した時点で特性の劣化が開始したと判断し、さら
に、TMR変化率(%)および抵抗値(Ω)が急激にダウ
ンした時点で、素子の破壊が生じたと判断する。本発明
に係る本発明者らが、種々の抵抗値を持つ素子において
実験データを積み重ねたところ、第1の印加電圧が70
0mV程度までは素子の特性に変動は見られないが、そ
れを超える大きな印加電圧で特性変動が発生し、110
0mVを超えるあたりで、素子の破壊が生じることが判
明した。このことは後述する実験例により明確になるで
あろう。
静電破壊の観点から、1〜300Ω程度のものが好適に
使用されると考えられる。従って、TMRの特性検査方
法としては、上記の抵抗範囲をカバーできればよい。従
って、抵抗値300Ω、印加電圧700mVを考慮し
て、素子評価に際し最初に通電される初期電流値I0は、
上述のごとく2.3mA以下(例えば2.3mA)とす
ることが望ましい(ステップI-1)。なお、初期電流値I
0の下限値は、現状の最高レベルのテスターにおける分
解能であり、初期電流値I0が1μA未満となると抵抗の
測定値の信頼性が低くなり好ましくない。
の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を測定し、検査対
象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1
の抵抗値R1とにより検査電流値Is(Is=Vs/R1)
を定める(ステップI-2)。測定基準として定電圧法
(電圧値Vs)を用いるのは、一定の特性を有するTM
R素子製品を得る場合、各素子に対してセンス電流を独
立に与えて印加電圧を一定とするのが好ましいと考えら
れるからである。
の電磁変換特性等の特性検査が行なわれる(ステップI-
3)。
方法の好適な第2の実施形態を示すフローが示されてい
る。
初に、検査対象であるTMR素子を破壊させることがな
い初期電流値I0が予め設定される。これは上記第1の実
施形態の場合と同様であり、素子評価に際し最初に通電
される初期電流値I0は、上述のごとく2.3mA以下
(例えば2.3mA)とすることが望ましい(ステップ
II-1)。
の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を測定し、検査対
象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1
の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=Vs/R
1)を定める(ステップII-2)。測定基準として定電圧
法(電圧値Vs)を用いるのは、上述したように一定の
特性を有する製品を得る場合、センス電流を独立に与え
て印加電圧を一定とするのが好ましいと考えられるから
である。
子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を測定し、検査
対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第
2の抵抗値R2とにより検査電流値Is(Is=Vs/R
2)を定める(ステップII-3)。
の電磁変換特性等の特性検査が行なわれる(ステップII
-4)。この場合もやはり、基本的な考えとしては測定基
準として定電圧法(電圧値Vs)を用い、各素子に対し
てセンス電流を独立に与えて印加電圧を一定としてい
る。このようないわゆるフィードバック機能を有する第
2の実施形態では前記第1の実施形態よりも、より目標
とする電圧値Vsに近づけることが可能となる。
方法の好適な第3の実施形態を示すフローが示されてい
る。
初に、検査対象であるTMR素子を破壊させることがな
い初期電流値I0が予め設定される。これは上記第1の実
施形態の場合と同様であり、素子評価に際し最初に通電
される初期電流値I0は、上述のごとく2.3mA以下
(例えば2.3mA)とすることが望ましい(ステップ
III-1)。
の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を測定し、検査対
象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1
の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=Vs/R
1)を定める(ステップIII-2)。測定基準として定電圧
法(電圧値Vs)を用いるのは、上述したように一定の
特性を有する製品を得る場合、センス電流を独立に与え
て印加電圧を一定とするのが好ましいと考えられるから
である。
子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を測定し、検査
対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第
2の抵抗値R2とにより第2修正電流値I2(I2=Vs/
R2)を定める(ステップIII-3)。
子の概略抵抗値である第3の抵抗値R3を測定し、検査
対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第
3の抵抗値R3とにより検査電流値Is(I3=Vs/R
3)を定める(ステップIII-4)。
の電磁変換特性等の特性検査が行なわれる(ステップII
I-5)。この場合もやはり、基本的な考えとしては測定
基準として定電圧法(電圧値Vs)を用い、各素子に対
してセンス電流を独立に与えて印加電圧を一定としてい
る。このような第3の実施形態では前記第1および第2
の実施形態よりもさらに目標とする電圧値Vsに近づけ
ることが可能となる。
方法の好適な第4の実施形態を示すフローが示されてい
る。
初に、(1)検査対象であるTMR素子を破壊させるこ
とがない初期電流値I0が予め設定される。これは上記第
1の実施形態の場合と同様であり、素子評価に際し最初
に通電される初期電流値I0は、上述のごとく2.3mA
以下(例えば2.3mA)とすることが望ましい(ステ
ップIV-1)。
て、素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を測定
し、検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I
1=Vs/R1)を定める(ステップIV-2)。測定基準と
して定電圧法(電圧値Vs)を用いるのは、上述したよ
うに一定の特性を有する製品を得る場合、センス電流を
独立に与えて印加電圧を一定とするのが好ましいと考え
られるからである。
より素子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を測定
し、検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の第2の抵抗値R2とにより第2修正電流値I2(I
2=Vs/R2)を定める(ステップIV-3)。
より素子の概略抵抗値である第3の抵抗値R3を測定
し、検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の第3の抵抗値R3とにより第3修正電流値I3(I
3=Vs/R3)を定める(ステップIV-4)。
電流値I3を検査電流値Isにしていたが、当該第4の実
施形態では、さらに目標とする電圧値に近づけることが
可能なようにフィードバックの回数を増やし、求める修
正電流値を第4修正電流値以上のものに発展させてい
る。
的に同様な工程を繰り返し、最終的に第n修正電流値I
n(ここで、nは4以上の整数)により素子の概略抵抗
値である第n+1の抵抗値Rn+1を測定するとともに、
検査対象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の当該抵抗値Rn+1を用いて、検査電流値Is(Is=Vs
/Rn+1)を定める(複数の工程を含み得るが、ここで
は一まとめにして、ステップIV-5と称する)、
り素子の電磁変換特性等の特性検査が行なわれる(ステ
ップIV-6)。この場合もやはり、基本的な考えとしては
測定基準として定電圧法(電圧値Vs)を用い、各素子
に対してセンス電流を独立に与えて印加電圧を一定とし
ている。このような第4の実施形態では前記第1、2お
よび第3の実施形態よりも、さらに目標とする電圧値V
sに近づけることが可能となる。
等の特性検査装置の演算回路部にプログラムとして組み
込まれて用いられるのが一般的である。これにより操作
の簡便さ、検査の正確さが実現できる。
に示される。この図8において、TMR素子の特性検査
装置100は、装置本体110と素子接続コード120
(素子接続端子部122,122)を有し、当該装置本
体110内には、トンネル多層膜の積層方向に、任意の
電圧を印加するための検査電流を流しつつ特性評価をす
ることができる演算回路部107が備えつけられてい
る。演算回路部107では上述した第1〜第4の実施形
態の特性検査方法が実質的に行えるプログラムが組み込
まれている。なお、特性検査装置100において、初期
電流値I0は、予め実験的に求められており、オペレータ
により適切な初期電流値I0がインプットされることにな
る。
07と実質的に同じ作用をする演算回路を、いわゆるハ
ードディスクドライブ装置に組み込んで用いることも好
ましい態様である。ハードディスクドライブ装置の好適
な一例が図12(A),(B)に示される。図12
(A)はハードディスクドライブ装置100の内部を分
かり易く表した正面図、図12(B)は、その正面図で
ある。ハードディスクドライブ装置100は、アクチュ
エータ250と、このアクチュエータ250に接続され
た硬質アーム120と、硬質アーム120に連接された
サスペンション130と、サスペンション130の先端
部に接続されたスライダ200およびTMRヘッド2を
備えている。TMRヘッド2は、ディスク駆動モータ2
10に接合され回転する磁気記録ディスク220からの
磁気信号を検出できるようになっており、検出のための
センス電流がTMRヘッド2に流れるようになってい
る。図12に示される実施の形態では、硬質アーム12
0の上に集積回路部350が配置されており、この回路
350の中に、任意の電圧をTMR素子に印加できるよ
うにセンス電流値Iseを決める演算回路部107が組
み込まれている。なお、集積回路部350は硬質アーム
120の上に配置しなければならないものではなく、ハ
ードディスクドライブ装置100内であればどこに設置
してもよい。演算回路部107の作用は上述してきた作
用と実質的に同じであるが、ハードディスクドライブ装
置100としての演算回路部107の作用を念のために
記載すると以下のようになる。
107は、素子を破壊させることがないように設定され
た初期電流値I0を用いて、素子の概略抵抗値である第1
の抵抗値R1を測定し、素子の測定基準となる電圧値V
sと上記の第1の抵抗値R1とによりセンス電流値Ise
(Ise=Vs/R1)を定め、当該センス電流値Iseに
より磁気信号を検出する作用を含んでなるように構成さ
れる。
7は、素子を破壊させることがないように設定された初
期電流値I0を用いて、素子の概略抵抗値である第1の抵
抗値R1を測定し、素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I
1=Vs/R1)を定め、当該第1修正電流値I1により素
子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を測定し、素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2
とによりセンス電流値Ise(Ise=Vs/R2)を定
め、当該センス電流値Iseにより磁気信号を検出する
作用を含んでなるように構成される。
7は、素子を破壊させることがないように設定された初
期電流値I0を用いて、素子の概略抵抗値である第1の抵
抗値R1を測定し、素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I
1=Vs/R1)を定め、当該第1修正電流値I1により素
子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を測定し、素子
の測定基準となる電圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2
とにより第2修正電流値I2(I2=Vs/R2)を定め、
当該第2修正電流値I2により素子の概略抵抗値である
第3の抵抗値R3を測定し、素子の測定基準となる電圧
値Vsと上記の第3の抵抗値R3とによりセンス電流値
Ise(Ise=Vs/R3)を定め、当該センス電流値I
seにより磁気信号を検出する作用を含んでなるように
構成される。
7は、(1)素子を破壊させることがないように設定さ
れた初期電流値I0を用いて、素子の概略抵抗値である第
1の抵抗値R1を測定し、素子の測定基準となる電圧値
Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値
I1(I1=Vs/R1)を定め、(2)当該第1修正電流
値I1により素子の概略抵抗値である第2の抵抗値R2を
測定し、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第2
の抵抗値R2とにより第2修正電流値I2(I2=Vs/R
2)を定め、(3)当該第2修正電流値I2により素子の
概略抵抗値である第3の抵抗値R3を測定し、素子の測
定基準となる電圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3とに
より第3修正電流値I3(I3=Vs/R3)を定め、
(4)さらに上記(3)と実質的に同様な工程を繰り返
し、最終的に第n修正電流値In(ここで、nは4以上
の整数)により素子の概略抵抗値である第n+1の抵抗
値Rn+1を測定するとともに、素子の測定基準となる電
圧値Vsと上記の当該抵抗値Rn+1を用いて、センス電
流値Ise(Ise=Vs/Rn+1)を定め、(5)当該セ
ンス電流値Iseにより磁気信号を検出する作用を含ん
でなるように構成される。
電流値I0は、上述したように1μA〜2.3mAの範囲
内に設定される。
する発明を、以下に示す具体的実施例によりさらに詳細
に説明する。
子サンプルを作製した。すなわち、基板5(Al2O3
付きのAlTiC)の上に、電極層71(Ta;厚さ5
0Å)、いわゆるフリー層として機能する強磁性層20
(NiFe層(厚さ100Å)とCoFe(厚さ20
Å)の積層体)、トンネルバリア層30(酸化アルミニ
ウム;厚さ10Å)、磁化方向が検出磁界方向に固定さ
れたいわゆるピンニングされた強磁性層40(CoF
e;厚さ30Å)、強磁性層40の磁化をピンニングす
るためのピン止め層50(RuRhMn;厚さ100
Å)、電極層75(Ta;厚さ50Å)を順次、薄膜積
層してサンプルを作製した。完成した素子サイズは1μ
m×1μmの大きさとした。このように膜設計されたT
MR素子を2つ作製した。この2つのTMR素子は、同
じ設計仕様のもとに作製されたものであるから、両者は
同じ特性を示すはずであるが、わずかな膜構成のバラツ
キにより両者の特性は異なる。この特性バラツキは、特
に、トンネルバリア層30の膜厚や膜物性のわずかな違
いによるところが大きい。
子サンプルI-1、素子サンプルI-2とする)を用いて、下
記の要領で印加電圧耐性評価を行った。
に、素子サンプルI-1、素子サンプルI-2に対して、第1
の印加電圧を100mVから、50mVまたは100m
V刻みで順次上げていき、各印加電圧をかけた後の素子
の抵抗値(Ω)およびTMR変化率(%)を下記の要領で
測定した。抵抗値が1(%)程度減少した時点で特性の
劣化が開始したと判断し、さらに、TMR変化率(%)
および抵抗値(Ω)が急激にダウンした時点で、素子の破
壊が生じたと判断した。
電圧がゼロ磁界で50mV程度となるように定電流を流
し、±900(Oe)の磁界を印加した時の電圧の最小
値から抵抗値Rminを求め、これを抵抗値R(Ω)とし
た。
mV程度となるように定電流を流し、±900(Oe)
の磁界を印加した時の電圧の最小値から最小抵抗値Rmi
nを求め、また、電圧の最大値から最大抵抗値Rmaxを求
め、以下の算出式(1)からTMR変化率(%)を求め
た。
図9および図10のグラフに示した。これらの結果よ
り、素子サンプルI-1では、印加電圧1000mVで、
抵抗値が1(%)程度減少し、特性の変化が見られるよ
うになっている。さらに、1350mV付近までいく
と、素子の破壊が生じていることがわかる。素子サンプ
ルI-2では、印加電圧950mVで、抵抗値が1(%)
程度減少し、特性の変化が見られるようになっている。
さらに、1200mV付近までいくと、素子の破壊が生
じていることがわかる。
らに複数個のサンプルを同様な仕様で作製した(サンプ
ルII-1〜サンプルII-18)。これらのTMR素子は、同
じ設計仕様のもとに作製されたものであるから、本来全
てのサンプルは同じ特性を示すはずであるが、わずかな
膜構成のバラツキによりこれら全てのサンプルの特性は
異なる。これらのサンプルについて上記実験例Iに準じ
て印加電圧耐性評価を行った。その結果として、抵抗値
が1(%)減少するに至った時の第1の印加電圧(TM
R特性変化電圧)および、素子が破壊するに至った時の
第1の印加電圧(TMRブレイクダウン電圧)を調べ
た。
タを図11のグラフに示した。
破壊させない第1の印加電圧は700mVが好適と考え
られ、また、実用化される素子の抵抗値は1〜300Ω
であることを考えれば、素子評価の一番初めに2.3m
A(300Ωの場合で、印加電圧が700mV)以上の
通電を行なわないことが重要である。すなわち、初期電
流値I0は、2.3mAを超えてはならない。
上記本発明の第1の実施形態〜第4の実施形態(第4の
実施形態の場合、n=4とした)のそれぞれの検査方法
で、実際に、特性検査を行った。その結果、素子を破壊
することなく効率よく検査できることが確認された。
ある。すなわち、本発明は、トンネルバリア層と、トン
ネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁性
層と第2の強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有す
るトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査方法であって、
該方法は、検査対象である素子を破壊させることがない
初期電流値I0を予め設定する工程と、当該初期電流値I0
を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これらの値より素
子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求め、検査対
象である素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1
の抵抗値R1とにより検査電流値Is(Is=Vs/R1)
を求める工程と、当該検査電流値Isにより素子の特性
検査を行う工程と、を含んでなるように構成しているの
で、「素子にダメージを与えたり破壊させることなく」
しかも「効率良く」、素子の特性を導出することができ
る。
素子の好適な一例を示す断面図である。
素子をトンネル磁気ヘッドに適用させた場合の一例を示
す断面図である。
気抵抗効果を説明するための概略説明図である。
特性検査方法の一形態を示すフロー図である。
特性検査方法の一形態を示すフロー図である。
特性検査方法の一形態を示すフロー図である。
特性検査方法の一形態を示すフロー図である。
る。
り、素子サンプルI−1における、第1の印加電圧に対
する抵抗値およびTMR変化率との関係を示すグラフで
ある。
であり、素子サンプルI−2における、第1の印加電圧
に対する抵抗値およびTMR変化率との関係を示すグラ
フである。
まとめたものであり、各素子の抵抗値と、TMR特性変
化電圧およびTMRブレイクダウン電圧をプロットした
図面である。
置の内部を分かり易く表した正面図、図12(B)は、
その正面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査方法であって、 該方法は、 検査対象である素子を破壊させることがない初期電流値
I0を予め設定する工程と、 当該初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、
これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R
1を求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値
Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより検査電流値Is
(Is=Vs/R1)を求める工程と、 当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う工程
と、 を含んでなることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果素
子の特性検査方法。 - 【請求項2】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査方法であって、 該方法は、 検査対象である素子を破壊させることがない初期電流値
I0を予め設定する工程と、 当該初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、
これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R
1を求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値
Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値
I1(I1=Vs/R1)を求める工程、 当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、検査対象である素子の測定基準となる電
圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2とにより検査電流値
Is(Is=Vs/R2)を求め、 当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う工程
と、 を含んでなることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果素
子の特性検査方法。 - 【請求項3】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査方法であって、 該方法は、 検査対象である素子を破壊させることがない初期電流値
I0を予め設定する工程と、 当該初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、
これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R
1を求め、検査対象である素子の測定基準となる電圧値
Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値
I1(I1=Vs/R1)を求める工程と、 当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、検査対象である素子の測定基準となる電
圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2とにより第2修正電
流値I2(I2=Vs/R2)を求める工程と、 当該第2修正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第3の抵抗
値R3を求め、検査対象である素子の測定基準となる電
圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3とにより検査電流値
Is(I3=Vs/R3)を求める工程と、 当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う工程
と、 を含んでなることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果素
子の特性検査方法。 - 【請求項4】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査方法であって、 該方法は、 (1)検査対象である素子を破壊させることがない初期
電流値I0を予め設定する工程と、 (2)当該初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測
定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵
抗値R1を求め、検査対象である素子の測定基準となる
電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修正
電流値I1(I1=Vs/R1)を求める工程と、 (3)当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1
を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2
の抵抗値R2を求め、検査対象である素子の測定基準と
なる電圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2とにより第2
修正電流値I2(I2=Vs/R2)を求める工程と、 (4)当該第2修正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2
を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第3
の抵抗値R3を求め、検査対象である素子の測定基準と
なる電圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3とにより第3
修正電流値I3(I3=Vs/R3)を求める工程と、 (5)さらに上記(4)と実質的に同様な工程を繰り返
し、最終的に第n修正電流値In(ここで、nは4以上
の整数)を素子に通電し、電圧V n を測定し、これらの
値より素子の概略抵抗値である第n+1の抵抗値Rn+1
を求めるとともに、検査対象である素子の測定基準とな
る電圧値Vsと上記の当該抵抗値Rn+1を用いて、検査
電流値Is(Is=Vs/Rn+1)を求める工程と、 (6)当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う
工程と、 を含んでなることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果素
子の特性検査方法。 - 【請求項5】 前記初期電流値I0は、1μA〜2.3m
Aの範囲内に設定される請求項1ないし請求項4のいず
れかに記載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子の特性検
査方法。 - 【請求項6】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査装置であって、 該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を
印加するための検査電流を流しつつ特性評価をすること
ができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、検査対象である素子を破壊させること
がないように設定された初期電流値I0を素子に通電し、
電圧V 0 を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値で
ある第1の抵抗値R1を求め、検査対象である素子の測
定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1とに
より検査電流値Is(Is=Vs/R1)を求め、当該検査
電流値Isにより素子の特性検査を行う作用をしてなる
ことを特徴とするトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査
装置。 - 【請求項7】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査装置であって、 該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を
印加するための検査電流を流しつつ特性評価をすること
ができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、検査対象である素子を破壊させること
がないように設定された初期電流値I0を素子に通電し、
電圧V 0 を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値で
ある第1の抵抗値R1を求め、検査対象である素子の測
定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1とに
より第1修正電流値I1(I1=Vs/R1)を求め、 当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、検査対象である素子の測定基準となる電
圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2とにより検査電流値
Is(Is=Vs/R2)を求め、 当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う作用を
してなることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果素子の
特性検査装置。 - 【請求項8】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査装置であって、 該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を
印加するための検査電流を流しつつ特性評価をすること
ができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、検査対象である素子を破壊させること
がないように設定された初期電流値I0を素子に通電し、
電圧V 0 を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値で
ある第1の抵抗値R1を求め、検査対象である素子の測
定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1とに
より第1修正電流値I1(I1=Vs/R1)を求め、 当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、検査対象である素子の測定基準となる電
圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2とにより第2修正電
流値I2(I2=Vs/R2)を求め、 当該第2修正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第3の抵抗
値R3を求め、検査対象である素子の測定基準となる電
圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3とにより検査電流値
Is(I3=Vs/R3)を求め、 当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う作用を
してなることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果素子の
特性検査装置。 - 【請求項9】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル磁
気抵抗効果素子の特性検査装置であって、 該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧を
印加するための検査電流を流しつつ特性評価をすること
ができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、 (1)検査対象である素子を破壊させることがないよう
に設定された初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を
測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第1の
抵抗値R1を求め、検査対象である素子の測定基準とな
る電圧値Vsと上記の第1の抵抗値R1とにより第1修
正電流値I1(I1=Vs/R1)を求め、 (2)当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1
を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2
の抵抗値R2を求め、検査対象である素子の測定基準と
なる電圧値Vsと上記の第2の抵抗値R2とにより第2
修正電流値I2(I2=Vs/R2)を求め、 (3)当該第2修正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2
を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第3
の抵抗値R3を求め、検査対象である素子の測定基準と
なる電圧値Vsと上記の第3の抵抗値R3とにより第3
修正電流値I3(I3=Vs/R3)を求め、 (4)さらに上記(3)と実質的に同様な工程を繰り返
し、最終的に第n修正電流値In(ここで、nは4以上
の整数)を素子に通電し、電圧V n を測定し、これらの
値より素子の概略抵抗値である第n+1の抵抗値Rn+1
を求めるとともに、検査対象である素子の測定基準とな
る電圧値Vsと上記の当該抵抗値Rn+1を用いて、検査
電流値Is(Is=Vs/Rn+1)を求め、 (5)当該検査電流値Isにより素子の特性検査を行う
作用をしてなることを特徴とするトンネル磁気抵抗効果
素子の特性検査装置。 - 【請求項10】 前記初期電流値I0は、1μA〜2.3
mAの範囲内に設定される請求項6ないし請求項9のい
ずれかに記載のトンネル磁気抵抗効果素子の特性検査装
置。 - 【請求項11】 トンネルバリア層と、トンネルバリア
層を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の
強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル
磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部に備え、磁気
記録ハードディスクからの磁気信号を検出するためのハ
ードディスクドライブ装置であって、 当該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧
を印加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出
をすることができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、素子を破壊させることがないように設
定された初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗
値R1を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第1の抵抗値R1とによりセンス電流値Ise(Ise
=Vs/R1)を求め、 当該センス電流値Iseにより磁気信号を検出する作用
を含んでなることを特徴とするハードディスクドライブ
装置。 - 【請求項12】 トンネルバリア層と、トンネルバリア
層を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の
強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル
磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部に備え、磁気
記録ハードディスクからの磁気信号を検出するためのハ
ードディスクドライブ装置であって、 当該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧
を印加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出
をすることができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、素子を破壊させることがないように設
定された初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗
値R1を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=
Vs/R1)を求め、 当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第2の抵抗値R2とによりセンス電流値Ise(Ise
=Vs/R2)を求め、 当該センス電流値Iseにより磁気信号を検出する作用
を含んでなることを特徴とするハードディスクドライブ
装置。 - 【請求項13】 トンネルバリア層と、トンネルバリア
層を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の
強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル
磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部に備え、磁気
記録ハードディスクからの磁気信号を検出するためのハ
ードディスクドライブ装置であって、 当該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧
を印加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出
をすることができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、素子を破壊させることがないように設
定された初期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗
値R1を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第1の抵抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=
Vs/R1)を求め、 当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2の抵抗
値R2を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第2の抵抗値R2とにより第2修正電流値I2(I2=
Vs/R2)を求め、 当該第2修正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2 を測定
し、これらの値より素子の概略抵抗値である第3の抵抗
値R3を求め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記
の第3の抵抗値R3とによりセンス電流値Ise(Ise
=Vs/R3)を求め、 当該センス電流値Iseにより磁気信号を検出する作用
を含んでなることを特徴とするハードディスクドライブ
装置。 - 【請求項14】 トンネルバリア層と、トンネルバリア
層を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の
強磁性層が積層されたトンネル多層膜を有するトンネル
磁気抵抗効果素子をサスペンション先端部に備え、磁気
記録ハードディスクからの磁気信号を検出するためのハ
ードディスクドライブ装置であって、 当該装置は、トンネル多層膜の積層方向に、任意の電圧
を印加するためのセンス電流を流しつつ磁気信号を検出
をすることができる演算回路部を備え、 該演算回路部は、 (1)素子を破壊させることがないように設定された初
期電流値I0を素子に通電し、電圧V 0 を測定し、これら
の値より素子の概略抵抗値である第1の抵抗値R1を求
め、素子の測定基準となる電圧値Vsと上記の第1の抵
抗値R1とにより第1修正電流値I1(I1=Vs/R1)
を求め、 (2)当該第1修正電流値I1を素子に通電し、電圧V 1
を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第2
の抵抗値R2を求め、素子の測定基準となる電圧値Vs
と上記の第2の抵抗値R2とにより第2修正電流値I
2(I2=Vs/R2)を求め、 (3)当該第2修正電流値I2を素子に通電し、電圧V 2
を測定し、これらの値より素子の概略抵抗値である第3
の抵抗値R3を求め、素子の測定基準となる電圧値Vs
と上記の第3の抵抗値R3とにより第3修正電流値I
3(I3=Vs/R3)を求め、 (4)さらに上記(3)と実質的に同様な工程を繰り返
し、最終的に第n修正電流値In(ここで、nは4以上
の整数)を素子に通電し、電圧V n を測定し、これらの
値より素子の概略抵抗値である第n+1の抵抗値Rn+1
を求めるとともに、素子の測定基準となる電圧値Vsと
上記の当該抵抗値Rn+1を用いて、センス電流値Ise
(Ise=Vs/Rn+1)を求め、 (5)当該センス電流値Iseにより磁気信号を検出す
る作用を含んでなることを特徴とするハードディスクド
ライブ装置。 - 【請求項15】 前記初期電流値I0は、1μA〜2.3
mAの範囲内に設定される請求項11ないし請求項14
のいずれかに記載のハードディスクドライブ装置。
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