JP3142069B2 - 電動モータ付き車両用パワーユニット - Google Patents

電動モータ付き車両用パワーユニット

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JP3142069B2
JP3142069B2 JP03293693A JP29369391A JP3142069B2 JP 3142069 B2 JP3142069 B2 JP 3142069B2 JP 03293693 A JP03293693 A JP 03293693A JP 29369391 A JP29369391 A JP 29369391A JP 3142069 B2 JP3142069 B2 JP 3142069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動モータ付き車両用
パワーユニット、特に、電動二輪車に適したパワーユニ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】電動車両は、周知のように、電動モータ
を動力源として電動モータの出力動力を駆動車輪へ伝達
し、電動モータで駆動車輪を駆動して走行する。この種
の電動車両として、特開昭54ー38043号公報およ
び実開昭51ー80848号公報等に記載された電動二
輪車が知られる。
【0003】上述のような電動車両、特に電動二輪車で
は電動モータと伝達機構とを組み付けたパワーユニット
が不可欠であり、本出願人にあっても、二輪車に適した
電動車両用パワーユニットを特願平1ー181496号
(平成1年7月13日付差出)で提案した。この先願に
かかる電動車両用パワーユニットは、無段変速機等の伝
達機構をユニットケース内に収容するとともに、このユ
ニットケースに電動モータのモータケースをボルト等で
結合し、電動モータの回転軸を無段変速機と連結して構
成する。そして、車体等に電動モータと配線で接続され
る駆動回路を設け、この駆動回路から電動モータを通電
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、電
動車両用パワーユニットにあっては、電動モータに比較
的大きな出力トルクが求められ、電動モータには高電流
を通電しなければならない。このため、上述した先願に
記載されるような駆動回路が車体側に配置される電動車
両用パワーユニットでは、車体側の駆動回路と電動モー
タとを長い配線で結線しなければならず、電圧降下が大
きく、また、電磁ノイズ対策も煩雑になるという問題が
生じる。この発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、電動モータの印加電圧の電圧降下を小さくでき、ま
た、電磁ノイズ対策も容易な電動車両用パワーユニット
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、前後輪の略中間部のシー
ト下の車体フレームに電動モーターを組み付けたモータ
ケースを支持し、この電動モータの出力軸を後輪に動力
伝達可能に連結し電動モータ付き車両用パワーユニッ
トであって、前記モータケースの車両の幅方向の一側壁
にヒートシンクを一体に取り付け、このヒートシンクに
前記電動モータへの通電電流を切り換えるスイッチ素子
を取り付けたことを特徴とする。 請求項2に記載の発明
は、請求項1の発明において、前記ヒートシンクは、前
記モータケースの一側壁に側方から着脱自在となる締結
具により固定されるようにしたことを特徴とする。
【0006】そして、請求項に記載の発明は、請求項
1に記載の発明に加えて、前記ヒートシンクに前記スイ
ッチ素子が取り付けられた部分を覆うカバー部材を組み
付け、このカバー部材と前記ヒートシンクとの間に樹脂
を充填して互いに固定するとともに、ヒートシンクを前
記モータケースに固定する構成を採用する。
【0007】また、請求項に記載の発明は、請求項1
または請求項に記載の構成を前提として、前記ユニッ
トケースを前記回転軸の端部間で出力軸軸方向にモータ
ケースとケース本体とに分割し、モータケースに前記
軸の一方の端部を回転自在に支持する軸受、前記出力
軸の回転を検出する回転センサおよび前記ヒートシンク
を設け、このヒートシンクを前記軸受の出力軸軸方向一
方に、前記回転センサを前記軸受の出力軸軸方向他方に
配置する構成を付加する。
【0008】さらに、請求項に記載の発明は、請求項
に記載の発明を前提として、前記モータケースに前記
電動モータのステータを固定し、このステータと前記回
転センサとを出力軸軸方向に隣接して配置するように構
成する。
【0009】またさらに、請求項に記載の発明は、請
求項1に記載の発明を前提として、モータケースのヒー
トシンク側の面に接続用端子を、また同様に、ヒートシ
ンクのモータケース側の面に給電用端子を設けるととも
に、モータケースとヒートシンクとの間に所定の位置で
プレート部材を介設し、このプレート部材にヒートシン
クの給電用端子とモータケースの接続用端子とを電気的
に導通して端子間を接続するターミナルを設けた。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明は、ユニットケースに電
動モータに接近してヒートシンクを設け、このヒートシ
ンクに駆動回路を構成するスイッチ素子を取り付けるた
め、駆動回路と電動モータとを接続する配線を短くで
き、電圧降下が小さくなり、また、電磁ノイズの対策も
容易である。そして、ユニットケースに設けられたヒー
トシンクにスイッチ素子を取り付けるため、駆動回路の
支持に専用の支持部材を必要とせず、部品点数を削減で
き、また、小型化も図れる。
【0011】また、請求項に記載の発明は、ヒートシ
ンクのスイッチ素子を取り付けられた部分を樹脂で被覆
するため、冷却性を損うことなく、かつ、重量増大を招
くことなくスイッチ素子を保護することができる。さら
に、請求項に記載の発明は、モータケースをケース本
体から分割し、モータケースにヒートシンク、軸受およ
び回転センサを回転軸軸方向に配設するため、より小型
化を図ることができ、また、分割ケースに予めヒートシ
ンク等を組み付けて組立てを容易化することもできる。
【0012】またさらに、請求項に記載の発明は、分
割ケースに電動モータのステータをも固設するため、電
動モータのステータコイル、回転センサおよび駆動回路
等の等の電気部品をユニット化して組み付けることがで
き、その組立てをより容易に行え、また、配線を簡素化
することもできる。
【0013】また、請求項に記載の発明は、モータケ
ースの端子とヒートシンクの端子とがターミナルを介し
導通するため、配線が不用で、モータケースとヒートシ
ンクとの組付を容易に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1から図7はこの発明の一実施例にかかる電
動車両用パワーユニットを示し、図1がこの電動車両用
パワーユニットを装備された電動二輪車の側面図、図2
が電動車両用パワーユニットの断面図、図3が同要部を
一部破断断面した拡大図、図4が同要部の側面図、図5
が同要部の側面図、図6が図5の一部を拡大した分解斜
視図、図7が電気回路図である。
【0015】図1において、11は側面視略U字状の車
体フレームであり、車体フレーム11はフロントフレー
ム11f、センタフレーム11dおよびリアフレーム1
1rを有する。この車体フレーム11はフロントカバー
21f、レッグシールド21a、ステップフロア21
b、リアカバー21cおよびアンダカバー21dからな
る合成樹脂製のボディ21によって覆われる。
【0016】車体フレーム11にはフロントフレーム1
1fの前部にヘッドチューブ12が固着され、このヘッ
ドチューブ12にフロントフォーク13を介し前輪14
fが操向ハンドル15による操向可能に支持されてい
る。操向ハンドル15はアクセルグリップ15aを有
し、操向ハンドル15にはアクセルグリップ15aの操
作角度を検出するポテンシオメータ15bが取り付けら
れる(図7参照)。
【0017】ヘッドチューブ12には前部にコントロー
ルボックス16が取り付けられ、このコントロールボッ
クス16の前方がフロントカバー21fにより覆われ
る。コントロールボックス16の内部にはECU等から
なるコントローラ49が収容される。このコントローラ
49には、上述のポテンシオメータ15bが接続され、
また、後述する充電回路、駆動回路、バッテリ等が接続
する。
【0018】また、車体フレーム11には、センタフレ
ーム11dにバッテリボックス22が設けられ、センタ
フレーム11dの後部にパワースィングユニット(電動
車両用パワーユニット)50が図示しないピボット軸に
よって揺動自在に支持される。パワースィングユニット
50は、後述するようにケース51内に電動モータ52
等を組み付けてなり、ケース51の後端に後輪14rを
回転自在に支持する。なお、99はパワースィングユニ
ット50の後部と車体フレーム11との間に介設された
クッションユニットである。
【0019】バッテリボックス22は、センタフレーム
11dに固着されたバッテリホルダ23上に搭載され、
バンド24で締結される。バッテリボックス22には内
部に複数のバッテリ36(図7参照)が収容され、これ
らバッテリ36が並列あるいは直列に結線されて後述す
る駆動回路および前述のコントローラ49等に接続され
ている。
【0020】なお、図中明示しないが、バッテリホルダ
23はセンタフレーム11dの下部に車幅方向に架設さ
れた板状の部材からなり、このバッテリホルダ23に搭
載されたバッテリボックス22上にはバンド24を介し
て上述のステップフロア21bが止着される。
【0021】さらに、車体フレーム11には、リアフレ
ーム11rに上述のリアカバー21cが固定されてい
る。リアカバー21cは、上部が開口した略中空筒状を
なし、上部にシート26が開口を閉止可能に支持されて
いる。シート26は、前部がヒンジ等でリアカバー21
cの上部に取り付けられ、着座可能な状態(図1参照)
でリアカバー21cの開口を閉止し、また、前方に倒さ
れた状態でリアカバー21cの開口を開放する。
【0022】リアカバー21c内には、後輪14rの斜
前上方にトランクボックス25と充電ボックス27とが
前後に収容される。トランクボックス25は、上部が開
口し、この上部開口が上述のシート26で開閉自在に覆
われる。このトランクボックス25はヘルメットを収容
可能な大きさ、容積を有する。
【0023】充電ボックス27は、前部が上方に突出し
た側面視略L字状をなし、前上部が開口する。この充電
ボックス27は、内部に商用AC電源からの充電用の充
電器等を収容し、前上部開口がリッド28で開閉可能に
覆われる。リッド28には一面に充電回路97が設けら
れ、この充電回路97および充電器がバッテリ36等に
接続する。
【0024】なお、図1中、88はリアカバー21c内
に配置された吸気ダクトであり、吸気ダクト88は一端
がパワースイングユニット50の冷却風導入口に接続
し、他端がリアカバー21c内に開口する。
【0025】パワースイングユニット50は、図2に示
すように、前端が車体フレーム11に揺動自在に支持さ
れたケース本体51に、電動モータ52、無段変速機5
3および終減速機構54が一体的に組み付けられる。ケ
ース本体51は、アルミニウム合金等を鋳造して成形さ
れ、前部右側に凹部51aが、後部左側に凹部51bが
形成される。
【0026】このケース本体51には、前部右側の凹部
51aにモータケース60が固定されて電動モータ52
を収容するモータ室31が、後部左側の凹部51bに軸
受部材57が固定されて終減速機構54を収容する歯車
室58が画成され、また、左側部にサイドカバー55が
固設されて無段変速機53を収容する変速室56が画成
される。上述のモータ室31と変速室56とはケース本
体51に凹部51aの底面近傍に形成された通孔34を
介し通気可能に連通し、また、変速室56は図示しない
排風口から大気に開放される。
【0027】なお、このケース本体51は、図9,図1
0および図11に示すような態様に構成することも可能
である。同図に示すように、、このケース本体51に
は、凹部51a底面中央にボス51eが、また、左側面
にボス51eから径方向外方に向かってスポーク様の複
数のリブ51fが、さらに、これらリブ51f間に上述
の通孔51gが形成されている。ボス51eには貫通孔
51hが形成されて後述する電動モータの回転軸61が
貫通する。通孔51gは後述する冷却ファンと対応して
形成され、この通孔51gを経て冷却風が変速室56に
流入する。なお、図10において、51iは剛性を向上
するためのリブである。
【0028】モータケース60は、一端が開口した有底
円筒状をなし、開口を凹部51aの開口と一致させてケ
ース本体51にボルト30で固定されてモータ室31を
画成する。モータケース60には底部に軸受32が設け
られ、モータ室31内に軸受32とケース本体51の凹
部51aの底部に設けられた軸受33とによって回転軸
61が回転自在に架設される。
【0029】回転軸61は、一端が凹部51aの底部を
貫通して変速室56内で無段変速機53と連結され、他
端がモータケース60の底部を貫通する。この回転軸6
1には、モータ室31内で凹部51aの底部に近接して
通孔34に臨む位置に冷却ファン59が、モータ室31
の中央位置にマグネットからなるロータ63が固設さ
れ、また、モータケース60の底部を貫通した端部に回
転センサ70が取り付けられる。周知のように、ロータ
63はマグネットから構成されステータの内方に位置す
る。
【0030】冷却ファン59は、回転軸61と一体に回
転して前述の吸気ダクト88から冷却風をモータ室31
に導入し、この冷却風を通孔34から変速室56に送り
出す。回転センサ70は、回転軸61に固設されたマグ
ネットとモータケース60の底部右面に取り付けられた
MR素子等の磁気感応素子とからなり、この磁気感応素
子がコントローラ49に接続される。この回転センサ7
0は回転軸61の回転位置および回転速度等を検出す
る。
【0031】また、モータケース60には、モータ室3
1側の左面にステータを構成する3つのステータコイル
62が固設され、右面にヒートシンク66が固定され
る。3つのステータコイル62は、Y結線され(図7参
照)、3つの端子が後述する駆動回路に接続される。な
お、モータケース60は、分割ケースに相当し、ケース
本体51とともにユニットケースを構成する。
【0032】ヒートシンク66は、図3から図5に詳示
されるように、外周が断面六角形の略六角筒状のアルミ
ニウム合金の押し出し材から成り、内周に多数の冷却フ
ィン67が形成されている。このヒートシンク66は、
軸方向に貫通する3本のボルト98をモータケース60
の螺着させてモータケース60の一側方に固定され、周
囲が樹脂からなるカバー65(カバー部材)で覆われ
る。従って、ヒートシンク66は、図2で明らかなよう
に、モータケース60の一側壁に配置されるので、ヒー
トシンクは車両の幅方向の一側に配設されることとな
り、締付具であるボルト98で固定されている。ヒート
シンク66は、締付具であるボルト98で固定されてい
るので、モータケース60に対して着脱が容易であり、
メンテナンス上有利である。
【0033】カバー65は、内部にゲートドライブ回路
48が設けられた基板47を収容し、ヒートシンク66
の外側面との間に充填されるエポキシ等の樹脂46でヒ
ートシンク66に固定される。このカバー65には吸気
口が形成され、この吸気ダクト88に前述した吸気ダク
トが接続している。なお、ヒートシンク66はアルミニ
ウム合金の鋳造で成形することも可能である。
【0034】ヒートシンク66には、外周の6つの面に
それぞれ1個、合計6個の電界効果型トランジスタ(F
ET)35a,35b,35c,35d,35e,35
f(以下、必要に応じ添字のない番号で代表する)が設
けられて駆動回路64を構成し、また、内周部に電源安
定化用のコンデンサ68が配置される。このコンデンサ
68とヒートシンク66の内周部との間には吸気ダクト
88と連通した冷却風通路37が形成され、この冷却風
通路37に前述した冷却フィン67が突出する。コンデ
ンサ68は、図7に示すように、バッテリ36のプラ
ス、マイナス端子間に駆動回路64と並列に接続され
る。なお、FET35はそれぞれを並列結線された複数
のFETから構成することも可能である。
【0035】駆動回路64は、図7に示すように、FE
T35をブリッジ状に結線してなり、FET35aのソ
ースとFET35dのドレイン、FET35bのソース
とFET35eのドレイン、FET35cのソースとF
ET35fのドレインとがそれぞれブリッジ状に結線さ
れる。この駆動回路64は、バッテリ36のプラス端子
に接続した配線40がヒートシンク66の外周の一側
に、また、バッテリ36のマイナス端子に接続した配線
41がヒートシンク66の外周の他側に配索され、FE
T35a,35b,35cのドレインが配線40に、F
ET35d,35e,35fのソースが配線41に接続
される。
【0036】また、図2および図3に詳示するように、
これらFET35のソース・ドレイン間にはそれぞれ端
子39が接続してケース本体51側へ引き出され、これ
ら3本の端子39の端部がそれぞれインシュレータ43
により被覆されてボルト42でヒートシンク66の端面
に止着する。これらボルト42は、ケース本体51側か
らヒートシンク66の内周に挿通され、端部がカバー6
5にヒートシンク66の内周に向って突設されたボス部
65bを貫通してカバー65外に突出する。これら3本
のボルト42は、図5に示すように、ヒートシンク66
の内周に1本を鉛直方向最上方に位置させて周方向略等
間隔に配置され、他の2本が鉛直最下部よりも上方に位
置する。
【0037】ボルト42は、それぞれ、ケース本体51
側の一端が上述のインシュレータ43を介しヒートシン
ク66と電気的に絶縁されて端子39と電気的に導通
し、他端がカバー65外で端子38と接続する。図6に
示すように、端子38は、カバー65の外面に一体に形
成された廻り止め用の一対のリブ65b間に配置され、
ボルト42の端部に螺着するナット44でボルト42に
固定されてボルト42と電気的に接続する。これら端子
38は、それぞれ、ヒートシンク66の内周に配索され
た配線45でステータコイル62と接続し、ボルト42
および端子39を介しFET35のソース・ドレイン間
に接続する。これらFET35、端子39およびバッテ
リ36との接続用の配線40等はヒートシンク66の外
周とカバー65との間に充填された上述の樹脂46で被
覆される。
【0038】さらに、FET35はそれぞれゲートが基
板47のゲートドライブ回路48に接続される。図7に
示すように、ゲートドライブ回路48は、昇圧回路等を
包含し、前述のコントローラ49に接続されコントロー
ラ49の出力信号を基にFET35に駆動信号を出力す
る。なお、図7中、15bはアクセルグリップ15aの
操作角度を検出するアクセルセンサ、95はブレーキの
作動を検出するブレーキセンサ、96は車速を検出する
車速センサであり、これらセンサ15b,95,96は
コントローラ49に接続される。
【0039】無段変速機53は、ドライブプーリ72と
ドリブンプーリ73との間にベルト74を掛装して構成
される。ドライブプーリ72は電動モータ52の回転軸
61に設けられ、また、ドリブンプーリ73は終減速機
構54の入力軸71に回転自在に設けられたスリーブ7
8に取り付けられる。このドリブンプーリ73は、入力
軸71に第1遠心クラッチ75と第2遠心クラッチ76
とを並列に介して連結する。
【0040】ドライブプーリ72は、回転軸61に固定
された固定フェース72aと回転軸61に軸方向移動可
能に設けられた可動フェース72bとから構成される。
このドライブプーリ72は、可動フェース72bがウェ
イト77aを有するガバナ機構77により駆動されて軸
方向に移動し、回転軸61の回転速度に応じてベルト7
4の巻掛径が変化する。
【0041】同様に、ドリブンプーリ73は、スリーブ
78に固設された固定フェース73aとスリーブ78に
軸方向移動自在に支持された可動フェース73bとから
構成される。このドリブンプーリ73は、可動フェース
73bが第2遠心クラッチ76のクラッチアウタ79と
の間に縮装されたスプリング80aにより固定フェース
73a側に付勢され、ドライブプーリ72のベルト巻掛
径の変化に応じ可動フェース73bが移動してベルト巻
掛径を変化させる。
【0042】第2遠心クラッチ76は、クラッチアウタ
79がスリーブ78に固定され、クラッチインナ80が
第1遠心クラッチ75のクラッチアウタ81に設けられ
る。この第2遠心クラッチ76は、第1遠心クラッチ7
5のクラッチアウタ81の回転速度に応じ接続、切離す
る。また、第1遠心クラッチ75は、クラッチアウタ8
1が入力軸71に固定され、クラッチインナ82が第2
遠心クラッチ76のクラッチアウタ79に設けられ、第
2遠心クラッチ76のクラッチアウタ79の回転速度に
応じ接続切離する。第1遠心クラッチ75は電動モータ
52の最大効率発生回転数より若干低い回転数で接続
し、第2遠心クラッチ76は第1遠心クラッチ75が接
続する回転数よりも低い回転数で接続する。なお、これ
ら第1、第2遠心クラッチ75,76の詳細な構造につ
いての説明は省略する。
【0043】終減速機構54は入力軸71に固設された
ギア71a、中間軸83に固設されたギア83a,83
bおよび出力軸84に固設されたギア84aを有し、ギ
ア71aとギア83a、ギア83bとギア84aとが噛
合する。入力軸71は、ケース51と軸受部材57とに
回転自在に支持され、上述のように左端が変速室56内
に突出して無段変速機53と連結する。出力軸84はケ
ース51の右側に突出し、この出力軸84の端部に後輪
14が固定される。
【0044】次に、この実施例の作用を説明する。この
電動二輪車にあっては、バッテリ36の電力を駆動回路
64によってパワースイングユニット50の電動モータ
52に供給し、この電動モータ52で後輪14rを駆動
して走行する。そして、電動モータ52への給電をアク
セルセンサ94および車速センサ96の出力信号をコン
トローラ49で演算処理し、電動モータ52をアクセル
グリップ15aの操作および車速等に基づき制御する。
【0045】ここで、パワースイングユニット50は、
ケース本体51に凹部51aを形成し、このケース本体
51の凹部51aにモータケース60を接合してモータ
室31を画成し、このモータ室31内に回転軸61およ
びステータコイル62等を収容して電動モータ52を組
み付ける。そして、モータケース60にはヒートシンク
66を固定し、このヒートシンク66に駆動回路64を
構成するFET35を取り付ける。このため、ステータ
コイル62と駆動回路64とを接続する配線45を短縮
でき、また、駆動回路64の取付に専用の部品を必要と
せず小型化も図れる。
【0046】また、パワースイングユニット50は、モ
ータケース60を回転軸61の軸方向中間部分にケース
本体51との接合面を有する有底円筒状に成形し、この
モータケース60に前述のヒートシンク66、回転軸6
1の軸受32および回転センサ70とを設ける。このた
め、全体としての部品点数を削減でき、さらに、より小
型化が図れる。
【0047】そして、モータケース60にはステータを
構成するステータコイル62を固定するため、このステ
ータコイル62、上述の回転センサ70等をモータケー
ス60に予め組み付け、モータケース60をステータコ
イル62等が組み付けられた状態でケース本体51に取
り付けることができ、その組立ても容易となる。
【0048】さらに、このパワースイングユニット50
は、また、ヒートシンク66を断面略六角状に形成して
外面に駆動回路64を構成するFET35を取り付け、
このヒートシンク66の外面をカバー65で覆ってカバ
ー65とヒートシンク66との間に樹脂を充填し、FE
T35および端子39等を被覆する。したがって、FE
T35等を強固に固定でき、また、塵や水からFET3
5等を有効に保護できる。
【0049】またさらに、電動モータ52のステータコ
イル60と駆動回路64とはヒートシンク66の内周に
周方向等間隔で挿通された3本のボルト42を介して接
続するが、これらボルト42はヒートシンク66の鉛直
最下部に位置しないように振り分けて配置される。この
ため、ヒートシンク66の下部に侵入した水が滞留した
場合でも電触等の不都合を生じることがない。
【0050】そして、ボルト42はカバー65のボス部
65bに挿通してヒートシンク66のフィン67との間
隔が保持されるため、絶縁用のカラー等が不要で部品点
数を削減でき、また、カバー65には端子38の廻り止
め用のリブ65bを一体に形成するため、端子38の接
続作業が容易である。
【0051】図8には、この発明の他の実施例にかかる
電動車両用パワーユニットを示す。なお、図8は要部の
拡大断面図であり、上述の実施例と同一の部分には同一
の符号を付して図示および説明を省略する。
【0052】同図に示すように、この実施例は、モータ
ケース60にヒートシンク66を一体に形成する。この
モータケース60には、軸方向中央に軸受部60aが、
右側にヒートシンク66が、左側にステータコイル62
を覆う筒状部分60bが形成されている。軸受部60a
には回転軸61を支持する軸受32が設けられ、また、
この軸受32の左側に近接して回転センサ70が設けら
れる。
【0053】この実施例にあっては、ヒートシンク66
をモータケース60に一体に形成するため、部品点数を
より削減でき、組立も容易に行える。そして、回転セン
サ70をヒートシンク66と逆側に配置するため、これ
らの干渉を防止でき、より小型化を図ることもできる。
【0054】図12から図20にはこの発明のさらに他
の実施例を示し、図12が要部の分解斜視図、図13が
図12の13−13矢視図、図14がヒートシンクの断
面図、、図15が図14の15−15矢視図、図16が
主要部品の部品図、図17が他の主要部品の部品図、図
18が一部拡大図、図19が図18の19−19矢視
図、図20が断面図である。なお、この実施例において
も、上述の実施例と同一の部分には同一の番号を付して
説明を省略する。
【0055】この実施例は、モータケース60を左右両
端が開口した筒状に成形し、このモータケース60内に
コア221(後述する実施例の図21参照)に巻線され
たコイル62を収容して固定する。図に詳示するよう
に、コア221には右端面に3つの接続用端子521が
周方向等間隔に露呈して設けられる。これら接続用端子
521は、ナット521a(図19参照)が固着され、
前述した図7の回路図からも明らかなようにY結線され
たコイル62の3端子と接続する。この接続用端子52
1は、後述するように、ナット521aに固定ビス25
5が螺着し、固定ビス255によってターミナル260
と電気的に導通する。
【0056】モータケース60には右端開口に取付部材
210が固定され、この取付部材210にターミナルプ
レート(プレート部材)240を介しヒートシンク66
が取り付けられる。取付部材210は、3本のスポーク
部211とボス部212とが一体成型されたY字状を成
し、そのスポーク部211を接続用端子521間に位置
させて取付部材210に固設される。この取付部材21
0には、各スポーク部211の先端側にねじ穴を形成さ
れた取付用ボス211aが、ボス部212に回転軸支持
用の貫通孔212aが形成されている。この貫通孔21
2aには回転軸61がベアリング32を介し回転自在に
挿通する。なお、後述する実施例で述べるが、図12
中、70aは磁気感応素子である。
【0057】ターミナルプレート240は、図16から
図20にも示すように、電気絶縁材料からなる環板状を
成し、内周部に3つのナットホルダ部241が径方向内
方に向かって等間隔に突設される。このナットホルダ部
241には、右方を開口した矩形状の凹部241aが形
成され、この凹部241aの反時計方向側の側壁部分に
位置合せ用の溝241bが形成される。
【0058】ターミナルプレート240には各ナットホ
ルダ部241の凹部241a内にそれぞれ角ナット25
0が遊嵌され、この角ナット250に後述する接続用ボ
ルト251が螺合してターミナル260が取り付けられ
る。凹部241aは角ナット250の寸法より大きく各
ナット250の所定のガタ付きを許容する。この凹部2
41aおよび角ナット250の寸法は、例えば、凹部2
41aの一辺を10とすれば角ナット250の一辺は
9.5程度に設定し、また、この寸法に設定した場合で
は後述するターミナル260の挿通孔の径を6、接続用
ボルト251の径を5に設定する。なお、上述の凹部2
41aは貫通する角穴として構成することも可能であ
る。
【0059】ターミナル260は、図17、図18から
図20に示すように、真鍮等の導電材をプレス等で段差
状に成形して構成され、各段差部にそれぞれ挿通孔26
0a,260bが形成され、また、挿通孔260a側に
位置合せ用の突起260cが形成される。このターミナ
ル260は、突起260cが溝241bに嵌合して位置
が規定され、角ナット250に螺合する接続用ボルト2
51が挿通孔260aに挿通し、また、前述の接続用端
子521のナットに螺着する固定ビス255が挿通孔2
60bに挿通する。このターミナル260は、図に示す
ように固定ビス255で電動モータ52の接続用端子5
21と締結されて電気的に導通し、また、後述するよう
に、接続用ボルト251でヒートシンク66の給電用端
子39と電気的に導通する(図20参照)。
【0060】ヒートシンク66は、図13から図15に
も示すように、3つの給電用端子39が等間隔で左端面
に配置されて露呈し、接続用ボルト251と固定用ボル
ト299とが右側から貫通する。図20に示すように、
接続用ボルト251はターミナルプレート240の角ナ
ット250に螺合してターミナル260と給電用端子3
9とを電気的に導通させる。また、固定用ボルト299
は取付部材210のスポーク部211のボス部211a
のねじ穴に螺合してヒートシンク66を取付部材21
0、すなわちモータケース60に固定する。
【0061】この実施例にあっては、ヒートシンク66
のモータケース60へ取り付ける場合、先ず、ターミナ
ル260をターミナルプレート240の右側に突起26
0cを凹部241a側壁の溝241bに係止させ、この
状態で固定ビス255を挿通孔260bを挿通させて電
動モータ52の接続用端子521のナットに螺合させ、
ターミナルプレート240をターミナル260と取付部
材210との間で狭持する。この時、図20に示すよう
に、接続用端子521とターミナル260とは電気的に
導通して接触する。
【0062】この後、固定用ボルト299と接続用ボル
ト251とを取付部材210を右側から貫通させ、固定
用ボルト299を取付部材210のボス部211aのね
じ穴に、接続用ボルト251をターミナルプレート24
0の角ナット250に螺合させる。このため、ヒートシ
ンク66はモータケース60、すなわち取付部材210
に固定され、また、図に示すように、ターミナル260
と給電用端子39とが電気的な接続を維持して接触す
る。
【0063】上述のように、この実施例は、ヒートシン
ク66の給電用端子39と電動モータ32の接続用端子
521とをターミナルプレート240のターミナル26
0によって配線を用いることなく電気的に導通させるこ
とができる。このため、ヒートシンク66の組付時に配
線の結線作業等が不用で、組付を容易に行える。
【0064】図21から図24にはこの発明のまたさら
に他の実施例を示し、図21が要部の断面図、図22が
同要部の右側面図、図23が一部拡大側面図、図24が
図23の24−24矢視断面図である。なお、この実施
例においても前述の実施例と同一の部分には同一の番号
を付して説明を省略する。
【0065】この実施例は、ヒートシンク66の内周部
にコンデンサ68を取付ステー681によって設ける。
取付ステー681は、図に詳示されるように、環状バン
ド部681aおよびストッパ部681bを有し、環状バ
ンド部681aがビス683でコンデンサ68の外周部
を締結し、また、ストッパ部681bをコンデンサ68
の左端面に係合させる。この取付ステー681は、ヒー
トシンク66の右端面に3点でビス682により固定さ
れ、コンデンサ68をヒートシンク66に取り付ける。
このコンデンサ68は、図21に明らかなように、その
右端面をヒートシンク66の右端面よりも左方に位置さ
せて、すなわちヒートシンク66の内周部に完全に埋没
させて配置され、また、接続端子68aを左側に位置さ
せて、すなわち接続端子68aが設けられた部分を左に
向けて配置されている(図13参照)。
【0066】また、この実施例では、図23,24に示
すように、回転センサ70は磁気感応素子70aが環状
のセンサステー710にビス712で組み付けられ、こ
のセンサステー710をボルト711によって取り付け
る。そして、同図に明らかなように、磁気感応素子70
aは樹脂で被覆されて右側に所定の高さで突出し、コン
デンサ68は接続端子68aをセンサステー710に対
し対称的に位置させて取り付けられる。
【0067】この実施例にあっては、コンデンサ68を
接続端子68aを電動モータ52側に向けて配置するた
め、コンデンサ68の接続端子68aが他の機器等に接
触することを防止できる。そして、コンデンサ68は、
ヒートシンク66内に埋没するため外部の機器と当接す
ることが防止でき、また、その左端面がステーに係止す
るため左方への変位を有効に防止できる。
【0068】なお、図25に示すように、コンデンサ6
8はその右端がヒートシンク66の内周部から突出する
ように配置することも可能である。この態様でも、コン
デンサ68が端子68aが内部に向けて配置されるた
め、コンデンサ68の端子68aが外部の機器等と接触
することを防止できる。その他の構成、作用効果は上述
の実施例と同様であり、その説明は省略する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、前後輪の略中間部のシート下の車体フレ
ームに電動モーターを組み付けたモータケースを支持
し、この電動モータの出力軸を後輪に動力伝達可能に連
結した電動モータ付き車両用パワーユニットであって、
モータケースの車両の幅方向の一側壁にヒートシンクを
一体に取り付け、このヒートシンクに前記電動モータへ
の通電電流を切り換えるスイッチ素子を取り付けたの
で、電動モータを含んで重量物となるパワーユニット
が、車両の略中心に配置されることとなり、車両の重量
バランスが良いこと、またこのパワーユニットに一体に
ヒートシンク及びスイッチ素子を取り付けたので、車両
の重量バランスは一層向上する上、車両の幅方向の一側
にヒートシンク及びスイッチ素子が位置するので、車両
の走行風が当たり易く、冷却性が良好となる。 ケース
本体と一体的に組み付けられるモータケースにヒートシ
ンクを固定し、このヒートシンクに駆動回路を構成する
スイッチ素子を取り付けたため、駆動回路と電動モータ
とを接続する配線を短縮でき、全体としての小型化を図
ることができるという効果が得られる。請求項2に記載
の発明によれば、ヒートシンクは、モータケースの一側
壁に側方から着脱自在となる締結具により固定されるよ
うにしたので、ヒートシンクの着脱が容易となり、取付
作業性、メンテナンス上有利である。
【0070】また、請求項に記載の発明によれば、ヒ
ートシンクのスイッチ素子が取り付けられた部分をカバ
ー部材で覆い、このカバー部材とヒートシンクとの間に
樹脂を充填するため、上記効果に加えて、スイッチ素子
および配線等を強固に固定でき、また、これらスイッチ
素子等を有効に保護できるという効果が得られる。
【0071】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
出力軸の中間部分でケース本体と分割される分割ケース
にヒートシンク、出力軸の軸受および回転センサを取り
付け、回転センサを軸受を間にしてヒートシンクに対し
軸方向逆側に配置したため、回転センサをヒートシンク
と干渉することなく配置してより小型化を図ることがで
きる。
【0072】そして、請求項に記載の発明によれば、
請求項4に記載の構成に加えて、分割ケースにステータ
を取り付ける構成を採用したため、ステータを分割ケー
スに予め組み付けることができ、その組立てが容易とな
る。
【0073】また、請求項に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の構成に加えて、電動モータのモー
タケースとヒートシンクとにそれぞれ端子を設けるとと
もに、モータケースとヒートシンクとの間にプレート部
材を所定の位置に介設し、このプレート部材に設けたタ
ーミナルでヒートシンクの給電用端子とモータケースの
接続用端子とを導通させるため、配線が不用であり、モ
ータケースとヒートシンクとの組付を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる電動車両用パワー
ユニットを示し、このパワーユニットが装着された電動
二輪車の側面図
【図2】同電動車両用パワーユニットの断面図
【図3】同電動車両用パワーユニットの要部を示し、一
部破断断面図
【図4】同電動車両用パワーユニットの要部の左側面図
【図5】同電動車両用パワーユニットの要部の右側面図
【図6】同電動車両用パワーユニットの要部の一部を拡
大した分解斜視図
【図7】同電動車両用パワーユニットの電気回路図
【図8】この発明の他の実施例にかかる電動車両用パワ
ーユニットの要部断面図
【図9】同電動車両用パワーユニットの他の態様のモー
タケースの一部断面図
【図10】同モータケースの一部左側面図
【図11】同モータケースの一部右側面図
【図12】この発明のまた他の実施例にかかる電動車両
用パワーユニットの要部の分解斜視図
【図13】図12の13−13矢視図
【図14】同電動車両用パワーユニットの一部拡大断面
【図15】図14の15−15矢視図
【図16】同電動車両用パワーユニットの主要部品の部
品図
【図17】同電動車両用パワーユニットの他の主要部品
の部品図
【図18】同電動車両用パワーユニットの一部拡大図
【図19】同電動車両用パワーユニットの要部の断面図
【図20】同電動車両用パワーユニットの他の要部の断
面図
【図21】この発明のまたさらに他の実施例にかかる電
動車両用パワーユニットの要部断面図
【図22】同電動車両用パワーユニットの要部の右側面
【図23】同電動車両用パワーユニットの要部の拡大図
【図24】同要部の断面図
【図25】同電動車両用パワーユニットの他の態様を示
す断面図
【符号の説明】
11・・・車体フレーム、 14r・・・後輪(駆動輪)、
30,42・・・ボルト、 31・・・モータ室、 3
2,33・・・軸受、 35・・・電界効果型トランジスタ
(スイッチ素子)、 36・・・バッテリ、 45・・・
配線、 46・・・樹脂、 50・・・パワースイングユ
ニット(電動車両用パワーユニット)、51・・・ケース
本体、 52・・・電動モータ、 53・・・無段変速機
(伝動機構)、 54・・・終減速機構(伝動機構)、
60・・・モータケース(分割ケース)、 61・・・
回転軸、 62・・・ステータコイル(ステータ)、
64・・・駆動回路、 65・・・カバー(カバー部
材)、 66・・・ヒートシンク、 70・・・回転セン
サ、 98…締付具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 11/00 H02K 11/00 X (56)参考文献 特開 平2−266855(JP,A) 特開 平4−358984(JP,A) 特開 平5−65092(JP,A) 実公 平2−2057(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 15/20 B62M 7/06 B62M 23/02 H02K 5/18 H02K 9/22 H02K 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後輪の略中間部のシート下の車体フレ
    ームに電動モーターを組み付けたモータケースを支持
    し、この電動モータの出力軸を後輪に動力伝達可能に連
    結し電動モータ付き車両用パワーユニットであって、 前記モータケースの車両の幅方向の一側壁にヒートシン
    クを一体に取り付け、このヒートシンクに前記電動モー
    タへの通電電流を切り換えるスイッチ素子を取り付けた
    ことを特徴とする電動モータ付き車両用パワーユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動モータ付き車両用
    パワーユニットであって、前記ヒートシンクは、前記モ
    ータケースの一側壁に側方から着脱自在となる締結具に
    より固定されるようにしたことを特徴とする電動モータ
    付き車両用パワーユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電動モータ付き車両用
    パワーユニットであって、前記ヒートシンクに前記スイ
    ッチ素子が取り付けられた部分を覆うカバー部材を組み
    付け、このカバー部材と前記ヒートシンクとの間に樹脂
    を充填して互いに固定するとともに、ヒートシンクを前
    記モータケースに固定したことを特徴とする電動モータ
    付き車両用パワーユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項3に記載の電動モ
    ータ付き車両用パワーユニットであって、前記ユニット
    ケースを前記出力軸の端部間で出力軸軸方向に前記モー
    タケースとケース本体とに分割し、このモータケースに
    前記出力軸の一方の端部を回転自在に支持する軸受、前
    記出力軸の回転を検出する回転センサおよび前記ヒート
    シンクを設け、このヒートシンクを前記軸受の出力軸軸
    方向一方に、前記回転センサを前記軸受の出力軸軸方向
    他方に配置したことを特徴とする電動モータ付き車両用
    パワーユニット。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電動モータ付き車両用
    パワーユニットであって、前記モータケースに前記電動
    モータのステータを固定し、このステータと前記回転セ
    ンサとを出力軸軸方向に隣接して配置したことを特徴と
    する電動モータ付き車両用パワーユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の電動モータ付き車両用
    パワーユニットであって、前記モータケースの前記ヒー
    トシンク側の面に接続用端子を露呈させて設 け、ターミ
    ナルが設けられたプレート部材を前記モータケースに所
    定の位置で取り付けて前記ターミナルと前記接続用端子
    とを電気的に導通させるとともに、前記ヒートシンクに
    スイッチ素子と接続した給電用端子を設け、前記ヒート
    シンクを前記モータケースに前記プレート部材を介し取
    り付けて前記給電用端子と前記ターミナルとを電気的に
    導通させたことを特徴とする電動モータ付き車両用パワ
    ーユニット。
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