JP3141926B2 - 中間溶接点を持つ帯状材のクラスタミルによるリバース圧延方法 - Google Patents

中間溶接点を持つ帯状材のクラスタミルによるリバース圧延方法

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JP3141926B2 JP08249942A JP24994296A JP3141926B2 JP 3141926 B2 JP3141926 B2 JP 3141926B2 JP 08249942 A JP08249942 A JP 08249942A JP 24994296 A JP24994296 A JP 24994296A JP 3141926 B2 JP3141926 B2 JP 3141926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間溶接点を持つ
帯状材をクラスタミルによりリバース圧延する方法に係
り、特に、中間溶接点を持つ薄い鋼帯を、溶接点で分割
することなく圧延することが可能な、クラスタミルによ
るリバース圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】帯状材、例えば鋼帯をクラスタミルによ
りリバース圧延するに際して、圧延効率を高めるため、
従来より、複数の鋼帯を溶接により接続して連続的にリ
バース圧延することが行われている。このようなリバー
ス圧延に際して、出側板厚が十分に厚い場合は、中間溶
接点の前後の所定長さがロール直下を通過するとき、圧
下位置を少し開放して張力を低下させることにより、溶
接部の破断を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出側板
厚が薄い薄物製品では、溶接部から破断したり、溶接部
のノッチャーにより板幅が狭くなっているところで絞り
込んで破断するという問題点があった。
【0004】このため、従来は、出側板厚が薄くなった
時点で帯状材を分割して、それぞれリバース圧延した
り、あるいは、最初から鋼帯をつなぐことなく独立して
圧延せざるを得なかった。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、中間溶接点を持つ薄い帯状材を、溶
接点で分割することなくリバース圧延可能とすることを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、中間溶接点を
持つ帯状材をクラスタミルによりリバース圧延するに際
して、出側板厚が所定値以上であるパスでは、溶接点も
連続してリバース圧延し、出側板厚が前記所定値以下に
なるパスでは、中間溶接点で区分される帯状材毎に仕上
板厚までリバース圧延するようにして、前記課題を解決
したものである。
【0007】又、総パス数が奇数の場合は、前記溶接点
も連続させる圧延を偶数パス行い、総パス数が偶数の場
合は、前記熔接点も連続させる圧延を奇数パス行うよう
にして、リコイリングの回数が少なくなるようにしたも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0009】本実施形態が適用されるクラスタミル20
の前後には、図2に示す如く、圧延対象である鋼帯10
を交互に払い出し、巻き取るためのテンションリール
(TR)22、24が備えられている。図において、2
6は、クラスタミル20に鋼帯10を供給するペイオフ
リール(POR)である。
【0010】このクラスタミルでは、中間パス(1パス
目から仕上前パス目まで)は、粗度の粗いサテンロール
で圧延し、仕上パスのみ粗度の細い仕上ロールで圧延し
てる。
【0011】以下、先行コイル12と後行コイル14が
溶接点16で接続された、7パス仕上げの中間溶接点を
1つ含む幅4尺のステンレスの鋼帯10を、図1に示す
ようなスケジュールで圧延する場合を例にとって説明す
る。
【0012】まずサテンロールを使用し、順方向の1パ
ス目から、偶数パスで、且つ、出側板厚が所定値、例え
ば0.7mm以上である、逆方向の4パス目までは、図
2及び図3に示す如く、溶接点を連続して圧延する溶接
点連続圧延を繰り返す。
【0013】5パス目をスタートする前に、溶接点16
で圧延が自動停止されるように設定しておき、図4に示
す如く、先行コイル12の順方向の圧延(1−5パス)
が終了した時点で、自動停止させる。この溶接点16で
の自動停止は、トラッキングによる。即ち、図2に示す
如く、ペイオフリール26と入側テンションリール22
の間に設けた例えばフォトセンサ28で溶接点16をト
ラッキングし、その後は例えば出側テンションリール2
4のターン数(ラップ数)で溶接点16を管理し、この
ターン数を基に溶接点16迄の残り長さを演算して、自
動停止させることができる。
【0014】次いで、図5に示す如く、圧延方向を変換
し、先行コイル12のみ逆方向に圧延する(1−6パ
ス)。
【0015】この1−6パス終了後、サテンロールを仕
上ロールに交換し、図6に示す如く、再び溶接点16ま
で先行コイル12を順方向に圧延することによって、先
行コイル12を仕上厚みとし(1−7パス)、停止させ
る。
【0016】このようにして、片側コイル(この場合は
先行コイル12)の圧延が完了した時点で、通板前処
理、リコイリング、通板後処理、溶接点通過処理を行
い、仕上ロールをサテンロールに交換した後、図7に示
す如く、今度は後行コイル14を順方向に圧延する(2
−5パス)。
【0017】後行コイル14の尾端で圧延が自動的に停
止した後、図8に示す如く、圧延方向を逆転して、後行
コイル14のみを逆方向に圧延する(2−6パス)。
【0018】この2−6パス終了後、サテンロールを仕
上ロールに交換し、図9に示す如く、再び後行コイル1
4を順方向に圧延し、仕上厚みにして圧延を完了する
(2−7パス)。
【0019】このように、出側板厚が0.7mm以上で
あり、且つ、偶数パスである4パス目まで溶接点を連続
して圧延し、5パス目以降は、片側のコイルずつ仕上厚
みまで圧延することによって、溶接部も破断なく圧延す
ることができる。
【0020】本実施形態において、偶数パス迄、溶接点
連続圧延するのは、次の理由による。即ち、出側板厚は
0.7mm以上であるが、奇数の5パス目迄、溶接点連
続圧延を行ってしまうと、図10に示す如く、後行コイ
ル14は、仕上板厚まで圧延されるが、内巻になってい
る先行コイル12は、5パス目の出側板厚のままで、こ
れを仕上板厚に圧延するには、後行コイル14を入側テ
ンションリール22にリコイリングする必要が生じ、圧
延能率が低下するためである。
【0021】なお、前記説明においては、総パス数が奇
数とされていたが、総パス数は偶数であってもよい。こ
の場合も、総パス数が奇数である場合と同じ理由で、奇
数パス迄、溶接点連続圧延を行うようにして、リコイリ
ング回数を少なくすることができる。
【0022】又、溶接点連続圧延から片側圧延に切換え
る出側板厚も0.7mmに限定されず、鋼種や板幅に応
じて変更可能である。
【0023】又、前記説明では、2つのコイルが1つの
中間溶接点で接続された鋼帯を例にとって説明していた
が、本発明の適用対象はこれに限定されず、3以上のコ
イルが複数の中間溶接点で接続された鋼帯や、一般の帯
状材にも同様に適用できることは明らかである。
【0024】
【実施例】前記実施形態により種々の仕上板厚のSUS
304の4尺材について稼動能率を調べたところ、図1
1に示す如く、本発明による非分割圧延(●印)によれ
ば、出側板厚が0.7mmとなる手前で分割し、1コイ
ル毎別々に圧延していた従来の分割圧延(○印)に比べ
て、稼動能率(トン/時間)が向上することが確認でき
た。
【0025】更に、圧延工程の歩留りに関しても、SU
S304材では、分割圧延における歩留りが93.7%
であったのが、本発明により95.8%に向上し、SU
S430材については、分割圧延で91.7%であった
のが、本発明により95.0%に向上することが確認で
きた。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、今まで溶接部で分割し
て圧延していたのを、分割せずに圧延することが可能と
なり、歩留りと生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における圧延スケジュールの
例を示す線図
【図2】同じく1パス終了後の状態を示す正面図
【図3】同じく4パス終了後の状態を示す正面図
【図4】本実施形態における先行コイルの5パス終了後
の状態を示す正面図
【図5】同じく先行コイルの6パス終了後の状態を示す
正面図
【図6】同じく先行コイルの7パス終了後の状態を示す
正面図
【図7】同じく後行コイルの5パス終了後の状態を示す
正面図
【図8】同じく後行コイルの6パス終了後の状態を示す
正面図
【図9】同じく後行コイルの7パス終了後の状態を示す
正面図
【図10】本実施形態で偶数パス迄、溶接点連続圧延を
行う理由を説明するための正面図
【図11】本発明による圧延と従来の分割圧延における
稼動能率を比較して示す線図
【符号の説明】
10…鋼帯 12…先行コイル 14…後行コイル 16…溶接点 20…クラスタミル 22、24…テンションリール 28…フォトセンサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−63305(JP,A) 特開 昭52−279003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 11/00 B21B 13/14,15/00 B21B 37/00 - 37/78

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間溶接点を持つ帯状材をクラスタミルに
    よりリバース圧延するに際して、 出側板厚が所定値以上であるパスでは、溶接点も連続し
    てリバース圧延し、 出側板厚が前記所定値以下になるパスでは、中間溶接点
    で区分される帯状材毎に仕上板厚までリバース圧延する
    ことを特徴とする、中間溶接点を持つ帯状材のクラスタ
    ミルによるリバース圧延方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、総パス数が奇数の場合
    は、前記溶接点も連続させる圧延を偶数パス行い、総パ
    ス数が偶数の場合は、前記熔接点も連続させる圧延を奇
    数パス行うことを特徴とする、中間溶接点を持つ帯状材
    のクラスタミルによるリバース圧延方法。
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