JP3140454B2 - 動体測距装置 - Google Patents

動体測距装置

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JP3140454B2 JP25790590A JP25790590A JP3140454B2 JP 3140454 B2 JP3140454 B2 JP 3140454B2 JP 25790590 A JP25790590 A JP 25790590A JP 25790590 A JP25790590 A JP 25790590A JP 3140454 B2 JP3140454 B2 JP 3140454B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は動体測距装置、さらに詳しくは、たとえば
焦点検出出力にもとづいて撮影レンズを合焦位置に駆動
するカメラの自動焦点撮影装置などに応用され、前記撮
影レンズの光軸方向への被写体移動にともなう焦点ずれ
を防ぐために被写体の所定時間後の位置を予測する動体
測距装置に関する。
[従来の技術] 従来、撮影レンズの光軸方向に移動する被写体を撮影
しようとした場合、そのレリーズタイムラグ中の被写体
移動にともなって焦点ずれが発生するという欠点があっ
た。
そこで、この焦点ずれを防ぐものとして、たとえば特
開昭63−159817号公報に、第1レリーズ信号に応答して
測距動作を複数回行い、露光開始時の被写体の位置を予
測して撮影レンズを駆動するようにしたものが開示され
ている。また、カメラ以外の分野では、たとえば特開昭
62−232571号公報に示されるように、赤外線を被測定物
に投射し、その反射信号にもとづいて被測定物の移動速
度を検出する方法が提案されている。
ここで、上記した特開昭63−159817号公報を例に、従
来の速度検出装置について説明する。
第8図において、1は被写体であり、2〜4はそれぞ
れ測距装置を構成する測距用光学系、発光素子駆動回
路、距離演算回路である。
すなわち、測距用光学系2に含まれる赤外発光ダイオ
ード(IRED)2aが発光素子駆動回路3によりドライブさ
れると、IRED2aからの光が投光用レンズ2bを介して被写
体1に投光される。この被写体1に投光された光はそこ
で反射された後、受光レンズ2cによって集光され、光位
置検出素子(PSD)2d上に結像される。すると、PSD2dか
らは、上記反射信号光の入射位置に応じた信号電流I1,I
2が出力される。そして、この信号電流I1,I2を距離演算
回路4によって処理することにより、被写体1までの距
離が求められる。
速度検出装置では、タイミング回路5にしたがって上
述のごとき測距動作の時間間隔で繰り返えされる。そし
て、それぞれの測距結果を距離データ記憶回路6に記憶
した後、所定時間内に被写体1がどれだけ位置を変位さ
せたかを計算することにより、その移動速度が検出され
る。
なお、この速度検出装置は、速度変化をも判定するた
めに、次数判定回路7aと1次関数決定回路7bと2次関数
決定回路7cとからなる専用の関数決定回路7を具備する
とともに、撮影時点(露光開始時)における被写体距離
を予測するための距離予測演算回路8、およびそれらを
制御する制御回路9などを含むものであった。
[発明が解決しようとする課題] 実際のカメラでは、被写体までの距離をlとした場
合、lの逆数、つまり1/lに比例した信号によりピント
合わせが行われる。
また、一般に多く用いられる三角測距方式による測距
装置の出力結果は1/lに比例した形となっている。
したがって、被写体が動体でない場合、つまり静止状
態にある被写体(静止被写体)の場合、上記したピント
合わせのためのレンズ繰り出し量と測距結果1/lとは1
次の関係で簡単に換算することが可能であった。
しかしながら、前述の速度検出の考え方では、被写体
を測距した時点での測距結果1/l1,1/l2および速度の検
出結果vより、予測されるタイミングtでの被写体距離
l3を求める場合、次の演算が必要となる。
すなわち、 速度v(=(l2−l1)/t)の算出のために測距結果
1/l1,1/l2を逆数演算によりl1,l2の形に変形する。
被写体距離l3(=l1−v×t)を繰り出し量A(=
α・(1/l3))に換算する前に、再度、これを逆数演算
により1/l3の形に変形する。
このように、被写体が動体の場合には、予測位置を求
めるために複雑な演算過程が必要となっている。これら
の演算に要する時間は、CPUなどの演算能力を考えると
決して無視することができず、測距装置として許容でき
るものではなかった。
上記したように、従来においては、予測位置を求める
ための演算が複雑であり、この演算によるタイムラグが
大きいという欠点があった。
そこで、この発明は、簡単な構成で、高速処理が可能
な動体測距装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明の請求項1に
記載の動体測距装置にあっては、被写体までの距離の逆
数に比例した出力を出力する測距手段と、異なるタイミ
ングでの前記測距手段の出力の差から前記被写体の距離
の逆数で表される変位量を出力する変位量演算手段と、
前記変位量と前記タイミングの時間から前記被写体の変
位率を演算し、変位率信号を出力する変位率演算手段
と、前記距離信号および前記変位率信号に基づいて、所
定時間後の前記被写体に対する撮影レンズの合焦位置に
応じた位置を予測する予測手段とから構成されている。
この発明の請求項2に記載の動体測距装置にあって
は、さらに、前記変位率と前記距離に対する前記被写体
の所定時間後の位置に応じた補正量を予め記憶する記憶
手段を有し、前記予測手段は前記変位率および前記距離
に基づいて、前記記憶手段から前記補正量を読み出し、
この補正量を用いて前記予測を行うものである。
この発明の請求項3に記載の動体測距装置にあって
は、前記距離信号を正積分および負積分の可能な積分手
段を有し、前記変位率演算手段は前記積分手段による前
記正積分および負積分により前記変位率を求めるもので
ある。
[作用] この発明の請求項1に記載の動体測距装置では、被写
体までの距離の逆数に比例した出力が測距手段で出力さ
れ、異なるタイミングでの前記測距手段の出力の差から
前記被写体の距離の逆数で表される変位量が変位量演算
手段から出力される。変位率演算手段では、前記変位量
と前記タイミングの時間から前記被写体の変位率が演算
され、変位率信号が出力される。そして、前記距離信号
および前記変位率信号に基づいて、所定時間後の前記被
写体に対する撮影レンズの合焦位置に応じた位置が、予
測手段で予測されるものである。
又、この発明の請求項2に記載の動体測距装置は、さ
らに記憶手段を有して、前記変位率と前記距離に対する
前記被写体の所定時間後の位置に応じた補正量を予め記
憶し、前記予測手段が前記変位率および前記距離に基づ
いて、前記記憶手段から前記補正量を読み出し、この補
正量を用いて前記予測を行うものである。
この発明の請求項3に記載の動体測距装置は、積分手
段を有して前記距離信号を正積分および負積分を可能と
して、前記変位率演算手段が前記積分手段による前記正
積分および負積分により前記変位率を求めるものであ
る。
この発明は、上記した手段により、逆数演算などの複
雑な演算を行うことなしに被写体の所定時間後の位置を
予測できるようになるため、短い時間での効果的な処理
が可能となるものである。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説
明する。
第1図は、この発明の動体測距装置の概略構成を示す
ものである。
すなわち、CPU11はこの装置全体の制御を司るもので
あり、このCPU11には、タイミング制御回路13、1/l演算
回路14、およびΔ1/l演算回路15が接続されている。
タイミング制御回路13は、上記1/l演算回路14、上記
Δ1/l演算回路15、およびドライバ16の駆動のタイミン
グをそれぞれ制御するものである。
ドライバ16は、測距用光学系12に含まれる赤外発光ダ
イオード(IRED)12aを駆動するものであり、上記タイ
ミング制御回路13の制御により、第1または第2の測距
タイミングにてIRED12aを発光せしめるようになってい
る。
測距用光学系12は、上記IRED12aと、このIRED12aから
の光(赤外光信号)を被写体10に向けて投光する投光用
レンズ12bと、上記被写体10からの反射光を集光する受
光レンズ12cと、この受光レンズ12cで集光された反射信
号光の入射位置に応じた信号電流I1,I2を発生する光位
置検出素子(PSD)12dとから構成されている。
1/l演算回路14は、増幅回路17を介して供給される上
記PSD12dの出力信号から信号光成分を抜き出してこれを
アナログ的に演算することにより、被写体10までの距離
lの逆数に比例した距離信号(測距結果)を求めるもの
である。この場合、PSD12dからは、上記IRED12aの発光
にもとづいて被写体距離lの逆数に依存した信号が出力
される。そして、この信号を増幅回路17で増幅した後、
タイミング制御回路13の制御にしたがって異なる複数の
タイミングで測距演算が行われる。
Δ1/l演算回路15は、上記1/l演算回路14の出力より被
写体10の時間的変位率を演算するものである。ここで求
められる時間的変位率は、異なるタイミングにおけるた
とえば第1の測距(1/l1)から第2の測距(1/l2)まで
の間に被写体10が変位する時間t0より、 Δ1/l=(1/l2−1/l1)/t0 …(1) として定義される。
このΔ1/lは、速度vのように、 v=(l2−l1)/t …(2) として求められるものではなく(ただし、l1,l2は被写
体距離であり、tはl1からl2への変化に要する時間であ
る。)、速度vと区別するためにここではあえて時間的
変位率と呼ぶものとする。
CPU11は、タイミング制御回路13の駆動タイミングを
制御するとともに、上記1/l演算回路14の出力およびΔ1
/l演算回路15の出力にもとづいて動体測距、つまり被写
体10の所定時間後の位置を予測するものである。また、
CPU11は、ROMなどによって構成されるテーブル(記憶手
段)を有しており、これを上記した2つの出力結果をも
とに参照することにより、上記予測位置までの補正量を
導き出すようになっている。
上記した補正量とは、たとえばカメラにおいて予測ピ
ント位置lxにレンズを駆動しようとする場合の、被写体
10の初期位置に対する測距結果1/l1にどれだけ補正を加
えれば良いかを示す量(Δ1/lx)となっている。
第2図は、上述した動体測距にかかる動作の一例を示
すものである。
まず、第1測距により、1/l演算回路14において、被
写体10の初期位置における距離lの逆数1/l1が求められ
る。この場合、測距時間が長いとその間に被写体10が移
動することになるため、短い時間(第1の測距タイミン
グ)で行われる。
次に、上記した第1の測距タイミングよりも測距時間
の長い第2の測距タイミングによる第2測距が行われ、
1/l演算回路14にて、上記とは異なる位置における被写
体距離lの逆数1/l2が求められる。
次いで、Δ1/l演算回路15により、この第2測距の結
果1/l2を用いて、前記被写体10の時間的変位量Δ1/lの
演算が行われる。この実施例では、第2測距の結果1/l2
の正,逆方向への積分により、積分出力(動体検知信
号)VOUTとして求められる。
この場合、前記IRED12aの7回目の発光までは正方向
への積分、8回目以降は負(逆)方向への積分と、14回
の測距結果をもとにしているが、1回目の測距タイミン
グと8回目の測距タイミングとの時間差t0は、2回目と
9回目、3回目と10回目、…、の各々の時間差と等しい
ものであるため、上記動体検知信号VOUTはt0の時間差で
測距結果1/lが変化した際の、上記時間的変位率Δ1/lに
依存した出力となる。
CPU11では、(イ)のタイミングにて第1測距の結果1
/l1を距離信号V1/lとして読み込み、(ロ)のタイミン
グにて動体検知信号VOUT(時間的変位量Δ1/l)を読み
込むことにより、(ハ)のタイミングにて後述する補正
演算を実行するようになっている。すなわち、上記時間
的変位率Δ1/lをもとに上記測距結果1/l1に補正が施さ
れ、所定タイミングにおける被写体10の距離lの逆数1/
lx、つまり被写体10の所定時間後における位置が求めら
れる。
一般に、カメラなどにおいては、ピント合わせ用レン
ズの繰り出し量が測距結果1/lと1次の関係にあるた
め、ここで求められる1/lxの値から繰り出し量への変換
は容易である。
ここで、上記した補正演算について説明する。
被写体10の時間的変位量Δ1/lが、Δ1/l演算回路15に
より求められるとき、それは前記(1)式で表現され
る。
一方、被写体10の距離lは、 l=l1−vt …(3) で変化しているものとする(ただし、tは時間であり、
l1は被写体10の初期位置である。)。すると、そのとき
の速度vは、前記(2)式と同じになる。
この速度vを求めるために、前記(1)式を変形する
と、 (Δ1/l)・t0=1/l2−1/l1 =1/(l1−vt0)−1/l1 ∴ 1/(l1−vt0)=(Δ1/l)・t0+1/l1 ∴ l1−vt0=1/{(Δ1/l)・t0+1/l1} v=[l1−1/{(Δ1/l)・t0+1/l1}]/t0…(4) となる。
また、所定のタイミングt2での被写体10までの距離が
l3(予測ピント位置lx)になったとすると、上記(3)
は、 l3=l1−v・t2 …(5) により表わされる。
今、たとえばこの距離l3にピント合わせるための補正
量を求める場合、1/l演算回路14により求められる測距
結果1/l1に対して補正を施すとすると、その補正量Δ1/
lxは、 Δ1/lx=1/l3−1/l1 …(6) により定義されるものとする。
すると、この(6)式は、上記(4)式および(5)
式の代入により、 となる。
この場合、時間t0,t2を定数として扱うことができ、
したがって補正量Δ1/lxは、被写体10の初期位置l1と時
間的変位量Δ1/lとにより求めることができる。ただ
し、この補正量Δ1/lxを上記したような厳密な補正演算
により求めようとすると、演算によるタイムラグやCPU1
1の演算用ソフトに要するROMバイト数が無視できなくな
る。
そこで、本発明では、測距結果1/lと被写体10の時間
的変位率Δ1/lとをもとにテーブルを参照などすること
により、上記補正量Δ1/lxを簡単な方法によって得るこ
とができるようにしている。
次に、この発明の一実施例についてさらに説明する。
第3図は、上記測距用光学系12の構成の詳細を示すも
のである。
この測距用光学系12は、公知の一点用測距装置を構成
するものであり、被写体10にAF用光を投光する、いわゆ
るアクティブ方式となっている。
今、IRED12aが発光されると、その光はAF用光となっ
て投光用レンズ12bを介して被写体10に投光される。す
ると、このAF用光は被写体10によって反射され、受光レ
ンズ12cを介して集光されることによりPSD12d上に像と
なって結ばれる。
この場合、反射光の入射位置xは、三角測距の原理に
より、次式で示されるように、被写体距離lの関数とし
て表わされる。
ここで、Sは投光用レンズ12bと受光レンズ12cとの主
点間距離(基線長)であり、fは受光レンズ12cの焦点
距離で、この位置にPSD12dは配置されるようになってい
る。
PSD12dからは、入射位置xの関数である2つの信号電
流I1,I2が出力される。全信号光電流をIp0とし、PSD12d
の長さをtpとすると、次式のようにlを表わすことがで
きる。
ここで、aは、IRED12aの発光中心と投光用レンズ12b
の主点とを結んだ線と平行な線を受光レンズ12cの主点
から延ばしたときに、PSD12dとクロスする点からPSD12d
のIRED12a側の端までの長さである。
このように、I1/(I1+I2)を用いて測距結果を演算
すると、その値は前述したように距離lの逆数1/lに比
例した形の出力となる。
第4図は、PSD12dの出力信号I1,I2より、距離信号V
1/lおよび動体検知信号VOUTを求めるための具体的な回
路構成を示すものである。
第4図において、21,22はIRED12aの発光に対応して発
生したPSD12dの出力信号I1,I2を低入力インピーダンス
で吸い取ってそれを増幅するプリアンプであり、23,24
はその増幅された電流I1,I2の信号光成分のみを圧縮す
るための圧縮ダイオードである。
25,26はバッファであり、圧縮ダイオード23,24での圧
縮電圧を、NPNトランジスタ27,28および電流源29よりな
る差動演算回路30に導くためのものである。
ここで、差動演算回路30の動作を図中の記号を用いて
説明すると、 という関係式が成り立つ。なお、Isはトランジスタ27,2
8およびダイオード23,24の逆方向飽和電流であり、VT
サーマルボルテージである。
また、電流Iaと電流Ibとは、 Ia+Ib=I01 …(14) という関係から、上記(12)、(13)、(14)式より、 という関係が成り立つ。
したがって、上記(11)式および(15)式より、 となり、被写体距離lの逆数に比例する信号電流Iaが得
られる。
また、トランジスタ31,32および電流源33よりなる差
動演算回路34も同様の関係を満足するものであるため、
トランジスタ31のコレクタに流れる電流Iaは上記(16)
式と同じになる。
上記電流源33は、タイミング信号TIMによってIRED12a
の発光時にのみオンされるようになっている。したがっ
て、上記(16)式によって示される信号電流Iaは順に積
分コンデンサ35によって積分されることとなり、この出
力(距離信号V1/l)より前述した測距結果1/l1が求め
られる。
なお、前述の第2図に示した第1測距におけるH/L
は、具体的にはHの状態が、IRED12aの発光および電流
源33のオン動作を意味している。
一方、被写体10の時間的変位率Δ1/lの演算は、スイ
ッチSW1,SW2のオン/オフ動作によってなされ、積分コ
ンデンサ36の電圧出力(動体検知信号VOUT)として取り
出される。
すなわち、スイッチSW1は、前述の第2図に示した第
2測距の第1回目から第7回目の測距タイミングで、上
記IRED12aの発光に同期してオンされる。このとき、PNP
トランジスタ37,38からなるカレントミラー回路39の働
きにより、上記信号電流Iaは積分コンデンサ36に対して
流れ込む形となる。したがって、その電圧出力は、第2
図に示したような正方向の積分として表現される。
また、スイッチSW2は、前述の第2図に示した第2測
距の第8回目から第14回目の測距タイミングで、上記IR
ED12aの発光に同期してオンされる。このとき、上記信
号電流Iaは積分コンデンサ37より流れ出る形となるた
め、その電圧出力は第2図に示したような負方向(逆方
向)の積分として表現される。
各出力(V1/l,VOUT)は、CPU11の働きによりA/D変換
されて取り込まれ、補正演算に供される。すなわち、前
述したようにして補正量Δ1/lxが求められ、これを前記
(6)式の如くして第1測距の結果1/l1に加味すること
により、被写体10の所定タイミングにおける距離lの逆
数1/lxが求められる。
なお、リセット回路40は、上記した2つの積分コンデ
ンサ35,36をそれぞれ初期化するためのものであり、積
分動作の開始にともなってこの回路40の動作が解除され
るようになっている。
次に、テーブル参照による補正量の求め方について説
明する。
第5図は、前記(7)式を図式化して示すものであ
る。
すなわち、縦軸は補正量Δ1/lx(m)、横軸は第1測
距の結果1/l1(m)であり、時間的変位率Δ1/lがそれ
ぞれ0.1、0.2、0.3、0.4、0.5の場合を例に示してい
る。
この図からも明らかなように、各値の時間的変位率Δ
1/lは、おおよそ等間隔の曲線となっている。これは、C
PU11の内部ROMに、測距結果1/l1(距離信号V1/l)と時
間的変位率Δ1/l(動体検知信号VOUT)とから補正量Δ1
/lxを求めるためのテーブルを持たせてやると、時間的
変位率Δ1/lがたとえば0.15のように小数点第2位まで
の値を持つ場合であっても、そのときの補正量Δ1/lxは
補間演算により容易に求めることが可能であることを示
している。
したがって、この形式とした場合には、たとえば第6
図に示すように、速度vと被写体距離l1とから補正量Δ
1/lxを求める形式とした場合に比べて補間演算の精度に
優れ、つまり速度vをリニアな数値で持たせると補間演
算の精度が、速度vが小さくなるにしたがって劣化され
るといったこともない。
第7図は、測距結果1/l1と時間的変位率Δ1/lとから
補正量Δ1/lxを求めるためのテーブルの一例を示すもの
である。
ここでは、補正量があまりにも大きくなるとき、たと
えば1.0(1/m)以上となる場合には、前述した補正演算
は行わずして警告動作を行うようにしている。この警告
動作としては、たとえばカメラにおいては、ファインダ
内のLEDを点滅させる、または発音素子を駆動するなど
して、使用者にわかるようにすれば良い。さらには、レ
リーズを禁止するなどの処理を行うようにしても良い。
また、前記した第5図からも明らかなように、測距結
果1/l1が大きい領域では、補正量Δ1/lxはあまり測距結
果1/l1に依存しない。このため、測距結果1/l1がたとえ
ば1/1.25(m)以上のときには、補正量Δ1/lxを同一デ
ータとするようにしている。
さらに、時間的変位率Δ1/lが0.1以下のとき、または
測距結果1/l1が1/5(m)以下のときには、特に補正演
算(補正量Δ1/lx=0)は行わないこととしている。
なお、測距結果1/l1が1/1.67(m)で、時間的変位率
Δ1/lが0.25のようにテーブル上にない場合には、CPU11
において、時間的変位率Δ1/l=0.2と時間的変位率Δ1/
l=0.3とのデータより補間演算が行われる。すなわち、 上記したように、逆数演算などの複雑な演算を行うこ
となしに、被写体の所定時間後の位置を予測できるよう
にしている。
すなわち、第1測距で被写体の初期位置に依存した距
離信号を得、第2測距で時間的変位率を得、この2つの
出力をもとにテーブルを参照することにより、上記予測
位置に対する上記初期位置からの補正量を求めるように
している。これにより、面倒な逆数演算などを必要とし
ないため、演算にかかるタイムラグをできるだけ短くす
ることが可能となる。したがって、簡単な構成により短
い時間での効果的な処理が可能となり、高速度で、かつ
高精度の動体測距が実現できるものである。
特に、カメラなどにおいては、ピント合わせ用レンズ
の繰り出し量が、予測ピント位置における距離の逆数
(1/lx)におおよそ比例する形となっていることから、
テーブルより得られる補正量をもとに導き出される上記
逆数1/lxにしたがってレンズの繰り出しを行うことによ
り、動いている被写体(動体)に対しても容易にピント
の合った写真を取ることができるものである。
なお、上記実施例においては、第1測距と第2測距と
を別々に示したが、これに限らず、たとえばある測距動
作における測距タイミングの一部を第1測距用として用
い、一部または全部を第2測距用として用いるようにし
ても良い。
その他、この発明の要旨を変えない範囲において、種
々変形実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上、詳述したようにこの発明によれば、より効果的
な処理が行えるようになるため、簡単な構成で、高速処
理が可能な動体測距装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの発明の一実施例を示すもの
で、第1図は動体測距装置の構成を概略的に示すブロッ
ク図、第2図は動体測距にかかる動作の概要を説明する
ために示すタイミングチャート、第3図は測距用光学系
の詳細を示す構成図、第4図は具体的な回路構成例を示
す図、第5図は測距結果と補正量とに対する被写体の時
間的変位率の関係を図式化して示す図、第6図は被写体
距離と補正量とに対する速度の関係を図式化して示す
図、第7図は測距結果と時間的変位率とから補正量を求
めるためのテーブルの一例を示す図であり、第8図は従
来技術とその問題点を説明するために示す速度検出装置
のブロック図である。 10……被写体、11……CPU、12……測距用光学系、12a…
…IRED、12d……PSD、13……タイミング制御回路、14…
…1/l演算回路、15……Δ1/l演算回路、16……ドライ
バ、23,24……圧縮ダイオード、29,33……電流源、30,3
4……差動演算回路、35,36……積分コンデンサ、39……
カレントミラー回路、40……リセット回路、SW1,SW2…
…スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 3/00 - 3/32 G01P 3/36 G02B 7/28 - 7/32 G03B 13/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体までの距離の逆数に比例した出力を
    出力する測距手段と、 異なるタイミングでの前記測距手段の出力の差から前記
    被写体の距離の逆数で表される変位率を出力する変位率
    演算手段と、 前記変位率と前記タイミングの時間から前記被写体の変
    位率を演算し、変位率信号を出力する変位率演算手段
    と、 前記距離信号および前記変位率信号に基づいて、所定時
    間後の前記被写体に対する撮影レンズの合焦位置に応じ
    た位置を予測する予測手段と、 を具備したことを特徴とする動体測距装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記変位率と前記距離に対する前
    記被写体の所定時間後の位置に応じた補正量を予め記憶
    する記憶手段を有し、前記予測手段は前記変位率および
    前記距離に基づいて、前記記憶手段から前記補正量を読
    み出し、この補正量を用いて前記予測を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の動体測距装置。
  3. 【請求項3】前記距離信号を正積分および負積分の可能
    な積分手段を有し、前記変位率演算手段は前記積分手段
    による前記正積分および負積分により前記変位率を求め
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の動体測距装
    置。
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